JP6179536B2 - 楽器用音板 - Google Patents

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Description

本発明は、被打撃面への打撃により振動することで固有の音高の楽音を発音する楽器用音板に関する。
従来、マリンバ等の楽器に適用される楽器用音板は、表側の被打撃面が打撃されて振動して固有の音高の楽音を発音する。音板は通常、基音の音高が効率よく発音されるように楽器に支持される。
例えば、下記特許文献1、2には、音板の振動における節(振動の支点になる動かない位置)となる位置において、略幅方向に支持穴が形成され、支持穴に通した連結ひもを介して音板が楽器に支持される構成が開示されている。下記特許文献3には、音板の振動における節の近傍位置に、厚み方向に貫通し、ベース部に設けたピンより大径の貫通穴を設け、貫通穴を貫通したピンにより音板の水平移動を規制する構成が開示されている。音板は貫通穴付近において紐の上で振動する。
特開2007−163782号公報 特開2007−163784号公報 特許2570511号公報
ところで従来、音板の調律は、主として全長の調整や、裏側を凹状に削って凹部を形成する際の削り量等によってなされる。一般に、全長が長くなると音高が低くなり、凹部における削り量が多くなると音高が低くなる。調律においては、音色を整えるために倍音の調節、特に倍音の振幅の調節も重要となる。凹部における削り量を変化させると、倍音の周波数を上下させることができるが、倍音の振幅までは変化させることができない。音板の材料や寸法形状を変化させることで倍音の振幅を変化させることは可能であるが、所望の振幅にするのには大きな手間を要する。このように、音高を所望に調節しつつ音色を所望に調節することは非常に難しいという問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、固有の音高に大きな影響を与えることなく音色を簡単に調節することができる楽器用音板を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の楽器用音板は、被打撃面(13)と該被打撃面の反対側の面である裏面(14)とを有し、前記被打撃面への打撃により振動することで、基音の音高を固有の音高とする楽音を発音する楽器用音板(10)であって、前記裏面に、前記被打撃面の側に凹む欠肉部(H)が形成され、前記欠肉部は前記楽器用音板の厚み方向に垂直な断面形状が円形または楕円形の穴であり、長手方向において、前記欠肉部の仮想重心(G)と基音に関する振動の節(N1)とが略一致していることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項2の楽器用音板は、被打撃面と該被打撃面の反対側の面である裏面とを有し、前記被打撃面への打撃により振動することで、基音の音高を固有の音高とする楽音を発音する楽器用音板であって、前記音板を楽器に支持させる支持部材(20)が挿通されるための挿通穴(17、18)が、前記音板の略幅方向に形成され、前記挿通穴とは別に、長手方向において基音に関する振動の節(N1)を含む範囲に、欠肉部(H)が形成され、前記欠肉部は前記楽器用音板の厚み方向に垂直な断面形状が円形または楕円形の穴であることを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明によれば、固有の音高に大きな影響を与えることなく音色を簡単に調節することができる。また、全体の対数減衰率を下げることが出来る。
請求項3によれば、1次、3次振動モードの対数減衰率を特に下げる事ができるため、相対的に全体音色を変更することができる。請求項4によれば、基音、10倍音の対数減衰率を特に下げる事ができるため、相対的に全体音色を変更することができる。請求項5によれば、基音、7倍音の対数減衰率を特に下げる事ができるため、相対的に全体音色を変更することができる。請求項6によれば、欠肉部から挿通穴を目視でき、メンテナンスを容易にすることができる。
本発明の一実施の形態に係る楽器用音板を有する楽器の一部を示す平面図である。 1つの音板の平面図(図(a))、側面図(図(b))、裏面図(図(c))、欠肉部と同形状の仮想物体の斜視図(図(d))、裏面図(図(e))、側面図(図(f))である。 欠肉部の仮想重心を節と一致させた場合の音板の振動モード別の定常波波形を示す模式図(図(a))、その比較例(図(b))である。 欠肉部の変形例を示す模式図(図(a)〜(g))である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る楽器用音板を有する楽器の一部を示す平面図である。本発明の音板10が適用される楽器としては、シロフォン、マリンバ等の木琴類、ビブラフォン、グロッケンシュピール等の鉄琴類がある。このほか、チェレスタ等の鍵盤楽器にも適用可能である。図1では、隣接して配列された音板10を3つ示している。複数の音板10は、支持部材としての連結ひも20によって楽器に支持される。音板10は、固有の音高で発音し、音高によって全長等の形状が異なるが、基本構造については共通であるので、図2では、1つの音板10の構造について説明する。
図2(a)、(b)、(c)は、1つの音板10の平面図、側面図、裏面図である。図2(b)では一部が断面で示されている。音板10は、平板状を基本形状とし、長手方向における一端部11から他端部12までの長さを全長とする。音板10の厚み方向における表側の面が被打撃面13となり、その反対側の面が裏面14となる。被打撃面13は平坦である。音板10の幅方向における第1側面15と第2側面16は平坦である。音板10は、楽器に配設される際には、第1側面15が低音側となるように配設される。なお、音板10が適用される楽器によっては、被打撃面13が下面となる場合もある。
音板10の略幅方向に、挿通穴17、18が、第1側面15から第2側面16にかけて貫通して形成される。一方の挿通穴17は、第1側面15、第2側面16に対してほぼ垂直であるが、他方の挿通穴18は、第1側面15に近いほど他端部12側に近くなるよう傾斜している。図1に示すように、音板10は、固有の音高が低いものの方が左側に配置され、しかも全長が長いため、固有の音高が低いものほど挿通穴17と挿通穴18との間隔も長くなる。音板10が音高順に楽器に配列されたとき、各音板10の挿通穴17同士、挿通穴18同士は、それぞれほぼ同心となるようになっている。各音板10の挿通穴17、18には連結ひも20が挿通される。
図2(b)、(c)に示すように、挿通穴17、18は、1次振動モードにおける節Nとなる位置に設けられており、音板10は、挿通穴17、18を支持して振動させたとき効率よく発音する。節Nは、1次振動モードにおいて全く振動せず振幅が0になる点である。また、長手方向中央部の範囲23は、緩やかな凹状に削られて薄肉となった腹部19となっている。腹部19の特に中央部分は、1次振動モードにおいて振幅が最大になり変位が最も大きい部分となる。
挿通穴17、18の、各々の軸線方向中間位置でいうと、音板10の長手方向における挿通穴17、18は、一端部11、他端部12のそれぞれから距離Lの位置にあり、節Nの位置と略一致している。距離Lは音板10の全長の22.4%である。
音板10の裏面14には、被打撃面13の側に凹む欠肉部Hとして、一端部11寄り、他端部12寄りの位置にそれぞれ欠肉部H1、H2が形成されている。欠肉部H1、H2の形状は共通であり、これらを区別しないときは欠肉部Hと記す。挿通穴とは別に設けられる欠肉部Hは、一例として、音板10の厚み方向に垂直な断面形状が円形で穴底が略平坦な止まり穴であり、いわゆるザグリ(座繰り)穴として形成される。欠肉部Hはそれぞれ挿通穴17、18に連通する深さまで形成されている。欠肉部Hと同じ形状の物体を考えた場合、その物体は、略円柱形状となる。
図2(d)、(e)、(f)は、欠肉部H1と同形状の仮想物体の斜視図、裏面図、側面図である。欠肉部H1と同形状の仮想物体の質量分布が均一であるとした場合の重心は、欠肉部Hの仮想重心G1である考えることができる。同様に考えて、欠肉部H2の仮想重心はG2である。仮想重心G(G1、G2)は、一端部11寄りの節N、他端部12寄りの節Nの各位置と略一致している(図2(c))。
音板10は、木、合金等で一体に形成されている。製造方法としては、例えば、単一材料でなる断面矩形の長尺部材を、切削及び/又は研削加工により裏側(図2(b)でいえば下側)から範囲23を除去することで腹部19を形成することができる。木製の場合は、木理方向が長手方向となるようにするのがよい。また、挿通穴17、18については、ドリル等で穿設できる。欠肉部Hについては、エンドミルを用いたザグリ加工等によって形成できる。
図3(a)は、本実施の形態において欠肉部Hの仮想重心Gを節Nと一致させた場合の音板10の振動モード別の定常波波形を示す模式図である。図3(b)は、比較例として、欠肉部Hの仮想重心Gを節Nよりも端部寄りに変位させた場合の音板10の振動モード別の定常波波形を示す模式図である。図3(a)、(b)では、音板10の下方に、上から順に振動モードとして1次、2次、3次振動モードの各波形が示されている。
音板10の振動においては、全ての振動モードの腹が概ね開放端(一端部11及び他端部12)に集まる。1次振動モードでの振動は基音の振動でもある。基音は、音高の基本となる音で、音板10は、打撃により振動することで基音の音高を固有の音高とする楽音を発音する。音板10は基音の振動のほかに、より波の細かい倍音の振動を含んでいる。倍音は、基音と同時に鳴る音で、基音の周波数に対して整数倍の振動数を有している。倍音は、同時にいくつも鳴っていて、音色をつくる要素のひとつになる。従って、倍音の振幅は音色に大きな影響を与える。
マリンバにおいては、1次振動モードの次の2次振動モードが4倍音、その次の3次振動モードが10倍音となるように調律される。4倍音、10倍音は基音の4倍、10倍の周波数を有する音である。図3(a)、(b)では、マリンバを例にとっている。
図3(a)に示すように、1次、2次、3次振動モードでは、それぞれ、一端部11、他端部12から距離L1、L2、L3の位置に節N(N1、N2、N3)が生じる。音板10の長手方向において隣接する節N同士の間の領域や音板10の開放端が腹A(A1、A2、A3)となる。距離L1は、基本音高について上述した距離L(図2(c))に相当し、音板10の全長のほぼ22.4%であることが知られている。2次振動モードでの節N2の位置である距離L2は、音板10の全長のほぼ13.2%である。3次振動モードでの節N3の位置である距離L3は、音板10の全長のほぼ9.4%である。ただし、えぐり(腹部19)の態様によって節N2、N3の位置は変動し得る。
音板10は、欠肉部Hを設けたことで、欠肉部Hの容積に相当する分だけ質量が減少している。音板10の長手方向において、欠肉部Hの仮想重心Gと基音に関する振動の節Nとが略一致している(図3(a))。そのため、1次振動モードに関しては、もともと振動しない部位である節N1の付近の質量が減少しても、周波数は変わらないが、対数減衰率がやや下がるため、鳴りやすくなる。一方、2次振動モードに着目すると、仮想重心Gは節N2の位置から外れ、欠肉部Hは腹A2を比較的広く含む領域に位置する。そのため、欠肉部Hの容積に相当する分だけ質量が減少したことで、2次振動モードの周波数はほとんど変動しないが、対数減衰率は極わずかに小さくなる。3次振動モードにおいては、仮想重心Gは節N3の位置からさらに大きく外れ、欠肉部Hは腹A3を広く含む領域に位置する。そのため、欠肉部Hの容積に相当する分だけ質量が減少したことで、3次振動モードの周波数は幾分下がり、対数減衰率はやや小さくなる。
このように、基音と10倍音は対数減衰率が下がることで鳴りやすくなり、4倍音の対数減衰率は変化が少ないため、相対的な音色が変化する。この音色の変化は、仮想重心Gの位置や欠肉部Hの容積によっても変わる。
本実施の形態の音板10と、図3(b)に示す比較例とを比較する。比較例(図3(b))では、欠肉部Hの形成位置(仮想重心Gの位置)を本実施の形態の音板10よりも長手方向外側(一端部11寄り、他端部12寄り)に位置させている。その結果、1次振動モードに関して、仮想重心Gは節N1の位置から外れ、欠肉部Hは腹A1を比較的広く含む領域に位置する。そのため、基音の振幅が抑制され、基本音高の音が鳴りにくくなってしまう。なお、2次、3次振動モードに関しては、欠肉部Hは節N2に近い位置、節N3を含む位置にあるので、4倍音と10倍音の振幅の抑制効果は本実施の形態と比べれば大きくない。従って、音色変化の効果よりも、基音の音量減少というデメリットが大きくなり、好ましくない。
これらからわかるように、固有の音高に大きな影響を与えることなく音色を簡単に調節できるようにするためには、音板10の長手方向において、欠肉部Hの仮想重心Gと1次振動モード(基音)に関する振動の節N1とが略一致していることが最も好ましい。表現を変えると、欠肉部Hの仮想重心Gは、1次振動モードにおける節N1の位置と極力一致し、且つ、欠肉部Hは、2次振動モードにおける節N2の位置及び3次振動モードにおける節N3の位置のいずれも含まない範囲に形成されるのがよい。
図3(a)でいえば、例えば、長手方向における範囲21内に欠肉部Hを形成すればその条件を十分に満たす。すなわち、基音に影響をあまり与えずに音色を効果的に変化させる観点からは、仮想重心Gの位置が範囲21内となるように欠肉部Hを形成するのが好ましい。範囲21は、音板10の全長の15〜25%の範囲である。また、欠肉部Hが裏面視で円形とした場合、その直径は、音板10の全長の3〜4%程度、音板10の厚みに対して20〜25%程度とするのが望ましい。
なお、節N1は必ずしも明確でないから、仮想重心Gと節N1とが少しずれるとしても、節N1を含む範囲に、欠肉部Hが形成されるのが好ましい。また、最低限、仮想重心Gの位置が節N1と略一致すれば、欠肉部Hの形成範囲が節N2または節N3のいずれかを含むとしても、それなりに音色変更の効果はある。4次以降の振動モードにおいても同様の作用は生じるので、欠肉部Hの形成範囲と4次以降の振動モードでの節との関係を考慮するのが好ましいが、2次、3次振動モードと比べればその影響は小さい。
音板10がマリンバやビブラフォンに適用される場合は特に、音板10の長手方向において、欠肉部Hは、4倍音に関する振動の節N2及び10倍音に関する振動の節N3のいずれも含まない範囲に形成されるのがよい。これにより、基音、10倍音の対数減衰率を効果的に下げることができ、マリンバ等に好適に全体音色を変更することができる。
なお、適用する楽器がシロフォンの場合は、音板10は、2次、3次振動モードがそれぞれ3倍音、7倍音となるように調律される。従って、音板10の長手方向において、欠肉部Hは、3倍音、7倍音に関する振動の節のいずれも含まない範囲に形成されるのがよい。これにより、基音、7倍音の対数減衰率を効果的に下げることができ、シロフォン等に好適に全体音色を変更することができる。なお、3倍音、7倍音に関する振動の節の位置は、4倍音、10倍音に関する振動の節とは異なる。
本実施の形態によれば、音板10の長手方向において、欠肉部Hの仮想重心Gと1次振動モード(基音)に関する振動の節N1とが略一致するので、固有の音高に大きな影響を与えることなく音色を簡単に調節することができる。また、全体の対数減衰率を下げることが出来る。しかも欠肉部Hは、節N2、N3の位置のいずれも含まない範囲に形成されるので、1次、3次振動モードの対数減衰率を変化させて、全体音色を変更することができる。
また、欠肉部Hは挿通穴17、18と連通しているので、欠肉部Hから挿通穴17、18を目視でき、メンテナンスを容易にすることができる。また、欠肉部Hは裏面14に形成された止まり穴であるので、見栄えや打撃領域への影響がない。
なお、挿通穴17、18を目視できる効果を求めない場合は、欠肉部Hはそれぞれ挿通穴17、18に連通する深さまで形成しなくてもよい。一方、見栄えや打撃領域への影響を考慮しない場合は、欠肉部Hは被打撃面13まで貫通させてもよい。
ところで、欠肉部Hについては、その形状を仮想円柱形状としたが、形状は問わず、形成される数も問わない。図4で、欠肉部Hに関する各種の変形例を示す。
図4(a)〜(g)は欠肉部Hの変形例を示す模式図である。例えば、図4(a)に示すように、長手方向における同じ位置に2つの欠肉部Hを設け、2つの欠肉部Hの仮想重心Gをいずれも節N1に略一致させる。あるいは、裏側から見て、欠肉部Hを長穴や特殊形状に形成してもよい(図4(b)、(c))。また、図4(d)に断面、図4(e)に裏面図を示すように、音板10の幅方向に沿って裏面14に欠肉部Hを溝として形成してもよい。
また、欠肉部Hの水平断面や縦断面の形状も問わない。例えば、穴底に向かって尖った円錐形状としたり(図4(f))、途中まで断面円形で先端を尖らせたり(図4(g))すれば、ドリルでの加工が容易となる。
なお、欠肉部Hの水平断面の図心が任意の水平断面で一致する形状(円柱、円錐等)の場合は、欠肉部Hの仮想重心Gと節Nとの一致に代えて、裏面視における欠肉部Hの図心と節Nとが略一致するように欠肉部Hの配置を考えてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
10 音板、 13 被打撃面、 14 裏面、 17、18 挿通穴、 20 連結ひも(支持部材)、 H 欠肉部、 G 仮想重心、 N1、N2、N3 節

Claims (6)

  1. 被打撃面と該被打撃面の反対側の面である裏面とを有し、前記被打撃面への打撃により振動することで、基音の音高を固有の音高とする楽音を発音する楽器用音板であって、
    前記裏面に、前記被打撃面の側に凹む欠肉部が形成され、
    前記欠肉部は前記楽器用音板の厚み方向に垂直な断面形状が円形または楕円形の穴であり、
    長手方向において、前記欠肉部の仮想重心と基音に関する振動の節とが略一致していることを特徴とする楽器用音板。
  2. 被打撃面と該被打撃面の反対側の面である裏面とを有し、前記被打撃面への打撃により振動することで、基音の音高を固有の音高とする楽音を発音する楽器用音板であって、
    前記音板を楽器に支持させる支持部材が挿通されるための挿通穴が、前記音板の略幅方向に形成され、
    前記挿通穴とは別に、長手方向において基音に関する振動の節を含む範囲に、欠肉部が形成され
    前記欠肉部は前記楽器用音板の厚み方向に垂直な断面形状が円形または楕円形の穴であることを特徴とする楽器用音板。
  3. 長手方向において、前記欠肉部の仮想重心は、1次振動モードにおける節の位置と略一致し、且つ、前記欠肉部は、2次振動モードにおける節の位置及び3次振動モードにおける節の位置のいずれも含まない範囲に形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の楽器用音板。
  4. 長手方向において、前記欠肉部は、4倍音に関する振動の節及び10倍音に関する振動の節のいずれも含まない範囲に形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の楽器用音板。
  5. 長手方向において、前記欠肉部は、3倍音に関する振動の節及び7倍音に関する振動の節のいずれも含まない範囲に形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の楽器用音板。
  6. 前記欠肉部は前記挿通穴と連通していることを特徴とする請求項2記載の楽器用音板。
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