JP3229786U - ホールカップ底上げ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械仕掛けや電気仕掛けのような構造が複雑な装置ではなく簡単な構造によって、パッティンググリーン面を損傷することなく、旗竿を立てたままでカップインしたゴルフボールを容易に取り出すことができ、しかもカップイン時に心地良い反響音を発することができるホールカップ底上げ具を提供する。【解決手段】ゴルフ用のホールカップ1内に載置されて当該ホールカップ1内を底上げするためのホールカップ底上げ具10であって、上下方向に延在する高さが20〜50mmの筒状体20と、中央に旗竿通し孔部35を有し、筒状体20の上端側に一体的に設けられる音響板30とを備えるものとする。【選択図】図1
Description
本考案は、ゴルフ用のホールカップ内に載置されて当該ホールカップ内を底上げするためのホールカップ底上げ具に関する。
複雑であったゴルフルールを簡素化し、ゴルフをより身近に楽しめるスポーツとすることを目的に、2019年1月1日からゴルフルールが大幅に改正された。
従来のルールでは、パッティンググリーン上でパットをする場合、ホールカップから旗竿(ピンフラッグ)を抜かなくてはならなかったが、今回のルール改正により、パッティンググリーンでのプレーに関しても、ホールカップに旗竿を立てたままのパッティングが認められるようになった。
しかし、ホールカップに旗竿を立てたままで、カップインしたゴルフボールを拾い上げようとすると、旗竿が邪魔になってホールカップに対し手が入る隙間が狭くなるので、ホールカップの周辺のパッティンググリーン面に手指が当たってしまい、パッティンググリーン面を傷めてしまうことがある。
従来の技術として、カップインしたゴルフボールをパッティンググリーン上に放出する装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特許文献1には、ゼンマイバネという機械的駆動力を利用して、カップイン後一定時間経過すると、ゴルフボールを自動的にパッティンググリーン上に放出するようにした機械仕掛けの装置が開示されている。
特許文献2には、ゴルフボール衝撃ダイヤフラムにゴルフボールが触れたときのたわみに応答して付勢手段を作動させて、ゴルフボールを放出するようにした電気仕掛けの装置が開示されている。
一方、より楽しくプレーを行うという観点から、カップインしたときに、心地良い反響音を発するホールカップが提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
しかしながら、特許文献1に係る機械仕掛けの装置では、ゼンマイバネ、軸受、歯車等の精密な機械部品が使用されていることから、雨等の水分の影響や、砂やほこり等がこれらの機械部品に入り込むことで、作動不良になる虞がある。また、特許文献2に係る電気仕掛けの装置についても、同様の懸念が考えられる。さらに、特許文献1及び2係る装置は何れも、構造が複雑であるとともに、カップイン時に反響音が発せられるような構造について考慮されていない。特許文献3には、カップイン時に心地良い反響音を発するホールカップに関する技術について開示されているが、パッティンググリーン面を損傷することなく、旗竿を立てたままでカップインしたゴルフボールを容易に取り出す技術については開示されていない。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、機械仕掛けや電気仕掛けのような構造が複雑な装置ではなく簡単な構造によって、パッティンググリーン面を損傷することなく、旗竿を立てたままでカップインしたゴルフボールを容易に取り出すことができ、しかもカップイン時に心地良い反響音を発することができるホールカップ底上げ具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本考案に係るホールカップ底上げ具の特徴構成は、
ゴルフ用のホールカップ内に載置されて当該ホールカップ内を底上げするためのホールカップ底上げ具であって、
上下方向に延在する高さが20〜50mmの筒状体と、
中央に旗竿通し孔部を有し、前記筒状体の上端側に一体的に設けられる音響板と、
を備えることにある。
ゴルフ用のホールカップ内に載置されて当該ホールカップ内を底上げするためのホールカップ底上げ具であって、
上下方向に延在する高さが20〜50mmの筒状体と、
中央に旗竿通し孔部を有し、前記筒状体の上端側に一体的に設けられる音響板と、
を備えることにある。
本構成のホールカップ底上げ具によれば、上下方向に延在する高さが20〜50mmの筒状体の上端側に、旗竿通し孔部を有する音響板が一体的に設けられる構成であり、機械仕掛けや、電気仕掛けの構造のものと比べて、極めて簡単な構造である。このような構造のホールカップ底上げ具をホールカップの底に置くと、カップイン時にゴルフボールを受け止める受皿の機能を兼ねる音響板が、筒状体によって20〜50mm程度嵩上された位置に配されることになる。これにより、カップインしたゴルフボールは、20〜50mm程度嵩上された位置に配される音響板上に載ることになり、旗竿を立てたままであっても、ホールカップの周辺のパッティンググリーン面に手指が当たることなく、音響板上のゴルフボールを手指で掴むことができる。従って、パッティンググリーン面を損傷することなく、旗竿を立てたままでカップインしたゴルフボールを容易に取り出すことができる。また、音響板は、筒状体によって20〜50mm程度嵩上されるも、ホールカップの上端から所定の深さ位置に配されることになる。このため、ゴルフボールが音響板上に落下したときに発せられる音のうち、ホールカップの上方に向けて発せられる音は、ホールカップの内周面で反射しながら進んで反響音となり、かかる反響音がホールカップの外部に発せられる。また、ゴルフボールが音響板上に落下したときに発せられる音のうち、ホールカップの底面に向かって発せられる音は、筒状体の内周面で反射しながらホールカップの底面に向かって進みホールカップの底面で反射して反響音となり、旗竿通し孔部を通してホールカップの上方に向けて発せられる。これらの反響音の相乗効果により、カップイン時に「カッコン」という心地良い反響音が発せられることになる。
本考案に係るホールカップ底上げ具において、
前記筒状体は円筒状で、前記音響板は円板状で、前記旗竿通し孔部は円孔状であることが好ましい。
前記筒状体は円筒状で、前記音響板は円板状で、前記旗竿通し孔部は円孔状であることが好ましい。
一般的に、ゴルフ用のホールカップは、横断面円環状で上方が開口された有底容器状に形成されている。本構成のホールカップ底上げ具の音響板は円板状であるため、音響板が円板状以外の形状である場合と比べて、ホールカップ内において最大限の面積を確保することができる。これにより、カップイン時にゴルフボールを確実に受け止めることができる。また、音響板が円板状で、且つ音響板を支持する筒状体が円筒状であることにより、音響板の周方向に偏りなく均等に音響板が筒状体に支持されることになり、カップイン時にゴルフボールが音響板のどの位置に落ちても音響板は同様に振動することになる。従って、カップイン時に「カッコン」という心地良い反響音を安定的に発することができる。さらに、旗竿通し孔部が円孔状であることにより、一般的に丸パイプ状の旗竿の抜き差し動作をスムーズに行うことができるとともに、反響音をホールカップの上方に向けて均一に発することができる。
本考案に係るホールカップ底上げ具において、
前記筒状体の外径(D1)と前記音響板の外径(D2)との比(D1/D2)が0.4〜1.0であることが好ましい。
前記筒状体の外径(D1)と前記音響板の外径(D2)との比(D1/D2)が0.4〜1.0であることが好ましい。
本構成のホールカップ底上げ具によれば、筒状体の外径(D1)と音響板の外径(D2)との比(D1/D2)が0.4〜1.0に設定される。これにより、ゴルフボールが音響板上に落下したときに、音響板が程よく振動するとともに、音響板の振動に伴い発せられる音のうち、ホールカップの底面に向かって発せられる音が筒状体内で確実に反射して、反響音を確実に生成することができる。
本考案に係るホールカップ底上げ具において、
前記旗竿通し孔部の内径(d)と前記音響板の外径(D2)との比(d/D2)が0.1〜0.7であることが好ましい。
前記旗竿通し孔部の内径(d)と前記音響板の外径(D2)との比(d/D2)が0.1〜0.7であることが好ましい。
音響板に設けられる旗竿通し孔部は、ホールカップの底にホールカップ底上げ具を置いたままで、ホールカップに対し旗竿を抜き差しするのに必要不可欠なものであるとともに、反響音を発する放出口としても機能する。本構成のホールカップ底上げ具によれば、旗竿通し孔部の内径(d)と音響板の外径(D2)との比(d/D2)が0.1〜0.7に設定される。これにより、落下するゴルフボールを受け止めたときに音響板が程よく振動するとともに、音響板の振動に伴い生成される筒状体内の反響音が旗竿通し孔部を通ることで一旦絞られた後にホールカップの上方に向けて発せられることになる。従って、ホールカップの底にホールカップ底上げ具を置いたままで、ホールカップに対し旗竿をスムーズに抜き差し可能であるとともに、カップイン時の心地良い反響音を確実に得ることができる。
以下、本考案について、図面を参照しながら説明する。ただし、本考案は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
<ホールカップの概略説明>
図1は、本考案に係るホールカップ底上げ具がホールカップ内に設置された状態をホールカップの一部を破断して示す斜視図である。図1に示すホールカップ1は、パッティンググリーンPGに埋設されている。ホールカップ1は、ケーシング2、受皿3及び保持部材4を備えている。ホールカップ1の内部には、旗竿Sが立てられている。
図1は、本考案に係るホールカップ底上げ具がホールカップ内に設置された状態をホールカップの一部を破断して示す斜視図である。図1に示すホールカップ1は、パッティンググリーンPGに埋設されている。ホールカップ1は、ケーシング2、受皿3及び保持部材4を備えている。ホールカップ1の内部には、旗竿Sが立てられている。
ケーシング2は、円盤状の底板5と、底板5の外周端から上方に向かって垂直に延びる円筒状の側板6とを備え、横断面円環状で上方が開口された有底容器状に形成されている。ゴルフコースで使用する場合、規定により側板6の上端は、パッティンググリーンPGの表面から1インチ(25.4mm)以上深く埋設する必要がある。
受皿3は、本来、カップインしたゴルフボールBを受け止めるホールカップ1内の実質的な底面を構成するものであり、ケーシング2の内部において地面から深さ(L1)の高さ位置に配設されている。本例において、受皿3は、ホールカップ底上げ具10を載置するための載置面を構成する。ゴルフコースで使用する場合、深さ(L1)は、4インチ(101.6mm)以上とする必要がある。
保持部材4は、旗竿Sの下端部を保持して旗竿Sを起立状態に支持するものであり、ケーシング2における底板5上の中央に設置されている。
<ホールカップ底上げ具>
図2は、本考案に係るホールカップ底上げ具の全体斜視図である。図2に示すホールカップ底上げ具10は、円筒状の筒状体20と、円板状の音響板30とを備え、音響板30の下面に筒状体20の上端が突き合わされた状態で両者の突き合わせ部分における円周方向の複数箇所が部分的に溶接されて、筒状体20の上端側に音響板30が一体的に設けられて構成されている。
図2は、本考案に係るホールカップ底上げ具の全体斜視図である。図2に示すホールカップ底上げ具10は、円筒状の筒状体20と、円板状の音響板30とを備え、音響板30の下面に筒状体20の上端が突き合わされた状態で両者の突き合わせ部分における円周方向の複数箇所が部分的に溶接されて、筒状体20の上端側に音響板30が一体的に設けられて構成されている。
図3は、本考案に係るホールカップ底上げ具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
<筒状体>
図3(a)〜(c)に示すように、筒状体20は、上下方向に延在する円筒状部材からなるものである。筒状体20を円筒状部材で構成することにより、円板状の音響板30を偏りなく均一に支持することができる。なお、本例では、筒状体20が円筒状部材からなる例を示したが、これに限定されるものではなく、三角筒状、四角筒状等の多角形筒状や、楕円筒状の筒状部材からなるものであってもよい。
図3(a)〜(c)に示すように、筒状体20は、上下方向に延在する円筒状部材からなるものである。筒状体20を円筒状部材で構成することにより、円板状の音響板30を偏りなく均一に支持することができる。なお、本例では、筒状体20が円筒状部材からなる例を示したが、これに限定されるものではなく、三角筒状、四角筒状等の多角形筒状や、楕円筒状の筒状部材からなるものであってもよい。
<筒状体の高さ(h)>
筒状体20の高さ(h)は、20〜50mmであり、25〜45mmであることが好ましく、30〜40mmであることがより好ましい。筒状体の高さ(h)が20〜50mmの範囲内にある場合、音響板30の嵩上げによって音響板30上のゴルフボールBを容易に手指で掴むことができるとともに、筒状体20内での音の反射が良好となり、心地良い反響音が発せられる。筒状体20の高さ(h)が20mm未満の場合、音響板30の嵩上げ量が不足するため、旗竿Sを立てた状態において、音響板30上のゴルフボールBを手指で掴むことが難しくなる。筒状体20の高さ(h)が50mmを超えると、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。
筒状体20の高さ(h)は、20〜50mmであり、25〜45mmであることが好ましく、30〜40mmであることがより好ましい。筒状体の高さ(h)が20〜50mmの範囲内にある場合、音響板30の嵩上げによって音響板30上のゴルフボールBを容易に手指で掴むことができるとともに、筒状体20内での音の反射が良好となり、心地良い反響音が発せられる。筒状体20の高さ(h)が20mm未満の場合、音響板30の嵩上げ量が不足するため、旗竿Sを立てた状態において、音響板30上のゴルフボールBを手指で掴むことが難しくなる。筒状体20の高さ(h)が50mmを超えると、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。
<筒状体の外径(D1)>
筒状体20の外径(D1)は、30〜100mmであり、40〜90mmであることが好ましく、50〜80mmであることがより好ましい。筒状体20の外径(D1)が30〜100mmの範囲内にある場合、筒状体20内に必要十分な音が取り込まれるとともに、筒状体20内での音の反射が良好となり、心地良い反響音が十分な音量で発せられる。筒状体20の外径(D1)が30mm未満の場合、筒状体20内に取り込まれる音が少なくなり過ぎて筒状体20内での音の反射が不足するため、十分な音量の反響音が発せられない虞がある。筒状体20の外径(D1)が100mmを超えると、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。
筒状体20の外径(D1)は、30〜100mmであり、40〜90mmであることが好ましく、50〜80mmであることがより好ましい。筒状体20の外径(D1)が30〜100mmの範囲内にある場合、筒状体20内に必要十分な音が取り込まれるとともに、筒状体20内での音の反射が良好となり、心地良い反響音が十分な音量で発せられる。筒状体20の外径(D1)が30mm未満の場合、筒状体20内に取り込まれる音が少なくなり過ぎて筒状体20内での音の反射が不足するため、十分な音量の反響音が発せられない虞がある。筒状体20の外径(D1)が100mmを超えると、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。
<音響板>
音響板30は、中央に旗竿Sを通すための旗竿通し孔部35を有する円板状の板材からなるものである。音響板30を円板状とすることにより、音響板30が円板状以外の形状である場合と比べて、ホールカップ1内において最大限の面積を確保することができる。これにより、カップイン時にゴルフボールBを確実に受け止めることができる。なお、本例では、音響板が円板状である例を示したが、これに限定されるものではなく、三角板状、四角板状等の多角板状や、楕円板状等であってもよい。旗竿通し孔部35は、ホールカップ1の本来の底面を構成する受皿3上にホールカップ底上げ具10を載置したままで、ホールカップ1に対し旗竿Sを抜き差しするのに必要不可欠なものであるとともに、反響音を発する放出口としても機能する。
音響板30は、中央に旗竿Sを通すための旗竿通し孔部35を有する円板状の板材からなるものである。音響板30を円板状とすることにより、音響板30が円板状以外の形状である場合と比べて、ホールカップ1内において最大限の面積を確保することができる。これにより、カップイン時にゴルフボールBを確実に受け止めることができる。なお、本例では、音響板が円板状である例を示したが、これに限定されるものではなく、三角板状、四角板状等の多角板状や、楕円板状等であってもよい。旗竿通し孔部35は、ホールカップ1の本来の底面を構成する受皿3上にホールカップ底上げ具10を載置したままで、ホールカップ1に対し旗竿Sを抜き差しするのに必要不可欠なものであるとともに、反響音を発する放出口としても機能する。
<音響板の外径(D2)>
音響板の外径(D2)は、50〜107mmであり、70〜106mmであることが好ましく、90〜105mmであることがより好ましい。音響板30の外径(D2)が50〜107mmの範囲内である場合、十分な音量の反射音が発せられるとともに、ホールカップ1に対するホールカップ底上げ具10の設置作業をスムーズに行うことができる。音響板30の外径(D2)が50mm未満の場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。音響板30の外径(D2)が107mmを超える場合、一般的に内径が108mm程度のホールカップ1内にホールカップ底上げ具10を載置する際に、ホールカップ1の内周面と音響板30の外周端とが干渉する虞があり、ホールカップ底上げ具10の設置作業をスムーズに行うことができない虞がある。
音響板の外径(D2)は、50〜107mmであり、70〜106mmであることが好ましく、90〜105mmであることがより好ましい。音響板30の外径(D2)が50〜107mmの範囲内である場合、十分な音量の反射音が発せられるとともに、ホールカップ1に対するホールカップ底上げ具10の設置作業をスムーズに行うことができる。音響板30の外径(D2)が50mm未満の場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。音響板30の外径(D2)が107mmを超える場合、一般的に内径が108mm程度のホールカップ1内にホールカップ底上げ具10を載置する際に、ホールカップ1の内周面と音響板30の外周端とが干渉する虞があり、ホールカップ底上げ具10の設置作業をスムーズに行うことができない虞がある。
<音響板の旗竿通し孔部の内径(d)>
旗竿通し孔部35の内径(d)は、15〜50mmであり、20〜45mmであることが好ましく、25〜40mmであることがより好ましい。旗竿通し孔部35の内径(d)が15〜50mmの範囲内である場合、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられるとともに、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができる。旗竿通し孔部35の内径(d)が15mm未満の場合、旗竿通し孔部35の開口面積が不足するため、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられない虞がある。また、旗竿通し孔部35に旗竿Sを通す際に、旗竿通し孔部35の縁と旗竿Sとが干渉する虞があり、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができない虞がある。旗竿通し孔部35の内径(d)が50mmを超える場合、音響板30において、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
旗竿通し孔部35の内径(d)は、15〜50mmであり、20〜45mmであることが好ましく、25〜40mmであることがより好ましい。旗竿通し孔部35の内径(d)が15〜50mmの範囲内である場合、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられるとともに、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができる。旗竿通し孔部35の内径(d)が15mm未満の場合、旗竿通し孔部35の開口面積が不足するため、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられない虞がある。また、旗竿通し孔部35に旗竿Sを通す際に、旗竿通し孔部35の縁と旗竿Sとが干渉する虞があり、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができない虞がある。旗竿通し孔部35の内径(d)が50mmを超える場合、音響板30において、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
<音響板の板厚(t)>
音響板30の板厚(t)は、1.0〜5.0mmであり、1.2〜3.0mmであることが好ましく、1.4mm〜2.0mmであることがより好ましい。音響板30の板厚(t)が1.0〜5.0mmの範囲内である場合、十分な音量の心地良い反響音が発せられる。音響板30の板厚(t)が1.0mm未満である場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを音響板30が受け止めたときの弾性変形量が過剰となり、音響板30が程よく振動しないため、心地良い反響音が発せられない虞がある。音響板30の板厚(t)が5.0mmを超える場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを音響板30が受け止めたときに殆ど弾性変形しないため、音響板30の振動が不足し、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
音響板30の板厚(t)は、1.0〜5.0mmであり、1.2〜3.0mmであることが好ましく、1.4mm〜2.0mmであることがより好ましい。音響板30の板厚(t)が1.0〜5.0mmの範囲内である場合、十分な音量の心地良い反響音が発せられる。音響板30の板厚(t)が1.0mm未満である場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを音響板30が受け止めたときの弾性変形量が過剰となり、音響板30が程よく振動しないため、心地良い反響音が発せられない虞がある。音響板30の板厚(t)が5.0mmを超える場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを音響板30が受け止めたときに殆ど弾性変形しないため、音響板30の振動が不足し、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
<外径(D1)と外径(D2)との比(D1/D2)>
筒状体20の外径(D1)と音響板30の外径(D2)との比(D1/D2)は、0.4〜1.0であり、0.5〜0.9であることが好ましく、0.6〜0.8であることがより好ましい。比(D1/D2)が0.4〜1.0の範囲内である場合、ゴルフボールBが音響板30上に落下したときに、音響板30が程よく振動するとともに、音響板30の振動に伴い発せられる音のうち、ホールカップ1の本来の底面を構成する受皿3に向かって発せられる音が筒状体20内で確実に反射して、反響音を確実に生成することができる。比(D1/D2)が0.4未満である場合、音響板30の外径に対し筒状体20の外径が相対的に小さくなり過ぎる。このため、筒状体20内に取り込まれる音が少なくなり過ぎて筒状体20内での音の反射が不足し、十分な音量の反響音が発せられない虞がある。比(D1/D2)が1.0を超える場合、音響板30の外径に対し筒状体20の外径が相対的に大きくなり過ぎて、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。また、音響板30の外径の大きさによっては、ホールカップ1の内周面に筒状体20が干渉する虞があり、ホールカップ底上げ具10のホールカップ1内への設置作業をスムーズに行うことができない虞がある。
筒状体20の外径(D1)と音響板30の外径(D2)との比(D1/D2)は、0.4〜1.0であり、0.5〜0.9であることが好ましく、0.6〜0.8であることがより好ましい。比(D1/D2)が0.4〜1.0の範囲内である場合、ゴルフボールBが音響板30上に落下したときに、音響板30が程よく振動するとともに、音響板30の振動に伴い発せられる音のうち、ホールカップ1の本来の底面を構成する受皿3に向かって発せられる音が筒状体20内で確実に反射して、反響音を確実に生成することができる。比(D1/D2)が0.4未満である場合、音響板30の外径に対し筒状体20の外径が相対的に小さくなり過ぎる。このため、筒状体20内に取り込まれる音が少なくなり過ぎて筒状体20内での音の反射が不足し、十分な音量の反響音が発せられない虞がある。比(D1/D2)が1.0を超える場合、音響板30の外径に対し筒状体20の外径が相対的に大きくなり過ぎて、筒状体20内での音の反射が緩慢になり、心地良い反響音が発せられない虞がある。また、音響板30の外径の大きさによっては、ホールカップ1の内周面に筒状体20が干渉する虞があり、ホールカップ底上げ具10のホールカップ1内への設置作業をスムーズに行うことができない虞がある。
<内径(d)と外径(D2)との比(d/D2)>
旗竿通し孔部35の内径(d)と音響板30の外径(D2)との比(d/D2)は、0.1〜0.7であり、0.2〜0.6であることが好ましく、0.3〜0.5であることがより好ましい。比(d/D2)が0.1〜0.7の範囲内である場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止めたときに音響板30が程よく振動するとともに、音響板30の振動に伴い生成される筒状体20内の反響音が旗竿通し孔部35を通ることで一旦絞られた後にホールカップ1の上方に向けて発せられることになる。従って、カップイン時の心地良い反響音を確実に得ることができる。比(d/D2)が0.1未満である場合、旗竿通し孔部35の開口面積が不足するため、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられない虞がある。また、旗竿通し孔部35に旗竿Sを通す際に、旗竿通し孔部35の縁と旗竿Sとが干渉する虞があり、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができない虞がある。比(d/D2)が0.7を超える場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
旗竿通し孔部35の内径(d)と音響板30の外径(D2)との比(d/D2)は、0.1〜0.7であり、0.2〜0.6であることが好ましく、0.3〜0.5であることがより好ましい。比(d/D2)が0.1〜0.7の範囲内である場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止めたときに音響板30が程よく振動するとともに、音響板30の振動に伴い生成される筒状体20内の反響音が旗竿通し孔部35を通ることで一旦絞られた後にホールカップ1の上方に向けて発せられることになる。従って、カップイン時の心地良い反響音を確実に得ることができる。比(d/D2)が0.1未満である場合、旗竿通し孔部35の開口面積が不足するため、旗竿通し孔部35から十分な音量の反射音が発せられない虞がある。また、旗竿通し孔部35に旗竿Sを通す際に、旗竿通し孔部35の縁と旗竿Sとが干渉する虞があり、旗竿Sの抜き差し作業をスムーズに行うことができない虞がある。比(d/D2)が0.7を超える場合、ホールカップ1内に落下するゴルフボールBを受け止める受止面が少なくなり過ぎて振動が不足するため、十分な音量の反射音が発せられない虞がある。
ホールカップ底上げ具10においては、音響板30が円板状で、且つ音響板30を支持する筒状体20が円筒状であることにより、音響板30の周方向に偏りなく均等に音響板30が筒状体20に支持されることになり、カップイン時にゴルフボールBが音響板30のどの位置に落ちても音響板30は同様に振動することになる。従って、「カッコン」という心地良い反響音をカップイン時に安定的に発することができる。さらに、旗竿通し孔部35が円孔状であることにより、一般的に丸パイプ状の旗竿Sの抜き差し動作をスムーズに行うことができるとともに、反響音をホールカップ1の上方に向けて均一に発することができる。
筒状体20及び音響板30は、何れも金属材料からなり、例えば、ステンレスや黄銅、白銅、青銅、アルミニウム合金等のように、衝撃に対する共振性のよい金属材料により製造するのが好ましい。
<使用例の説明>
以上に述べたように構成されるホールカップ底上げ具10を使用する際には、図1に示すように、ホールカップ1におけるケーシング2内の受皿3上にホールカップ底上げ具10を載置する。保持部材4には、旗竿Sの下端部が差し込まれて、ホールカップ1に旗竿Sが立てられている。プレー効率化等の観点から、ホールカップ1に旗竿Sを立てた状態でパッティングを行う。
以上に述べたように構成されるホールカップ底上げ具10を使用する際には、図1に示すように、ホールカップ1におけるケーシング2内の受皿3上にホールカップ底上げ具10を載置する。保持部材4には、旗竿Sの下端部が差し込まれて、ホールカップ1に旗竿Sが立てられている。プレー効率化等の観点から、ホールカップ1に旗竿Sを立てた状態でパッティングを行う。
パッティングにより、パッティンググリーンPG上を転がるゴルフボールBが、ホールカップ1に向かって進み、ホールカップ1に到達すると、ホールカップ1内に設置されたホールカップ底上げ具10における音響板30上にゴルフボールBが落下する。ゴルフボールBが音響板30上に落下したときに発せられる音のうち、ホールカップ1の上方に向けて発せられる音は、ホールカップ1の内周面(側板6の内周面)で反射しながら進んで反響音となり、かかる反響音がホールカップ1の外部に発せられる。また、ゴルフボールBが音響板30上に落下したときに発せられる音のうち、ホールカップ1の本来の底面を構成する受皿3に向かって発せられる音は、筒状体20の内周面で反射しながら受皿3に向かって進み受皿3の上面で反射して反響音となり、旗竿通し孔部35を通してホールカップ1の上方に向けて発せられる。これらの反響音の相乗効果により、カップイン時に「カッコン」という心地良い反響音が発せられることになる。
例えば、地面から4インチ(101.6mm)の深さ(L1)に受皿3の上面が位置するように受皿3が配設され、筒状体20の高さ(h)が30mm、音響板30の板厚(t)が1.5mmである場合(ホールカップ底上げ具10の高さ(H)は31.5mm)、音響板30は、筒状体20によって30mm程度嵩上されて、音響板30の上面が地面から70.1mmの深さ(L2)に位置するように配される。ゴルフボールBの直径は規格により42.67mmと定められているので、カップインして音響板30上に載ったゴルフボールBの中心は、地面から約49mmの深さ(L3)に位置している。ゴルフボールBを掴むときは、主に、親指、人差し指及び中指の3本の指を使う。日本人の男女の平均的な手指の長さは、親指が59mm、人差し指が69.5mm、中指が77.4mmであるため、ボール中心が地面から約49mmの深さ(L3)の位置にあるゴルフボールBを、旗竿Sを立てたままであっても、ホールカップ1の周辺のパッティンググリーンPG面に手指が当たることなく、音響板30上のゴルフボールBを親指、人差し指及び中指で掴むことができる。従って、パッティンググリーンPG面を損傷することなく、旗竿Sを立てたままで、カップインしたゴルフボールBを容易に取り出すことができる。
以上、本考案のホールカップ底上げ具について、一実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本考案のホールカップ底上げ具は、ゴルフ用のホールカップ内を底上げするとともに、カップイン時の心地良い反響音で楽しくプレーを行う用途において利用可能である。
1 ホールカップ
10 ホールカップ底上げ具
20 筒状体
30 音響板
35 旗竿通し孔部
10 ホールカップ底上げ具
20 筒状体
30 音響板
35 旗竿通し孔部
Claims (4)
- ゴルフ用のホールカップ内に載置されて当該ホールカップ内を底上げするためのホールカップ底上げ具であって、
上下方向に延在する高さが20〜50mmの筒状体と、
中央に旗竿通し孔部を有し、前記筒状体の上端側に一体的に設けられる音響板と、
を備えるホールカップ底上げ具。 - 前記筒状体は円筒状で、前記音響板は円板状で、前記旗竿通し孔部は円孔状である請求項1に記載のホールカップ底上げ具。
- 前記筒状体の外径(D1)と前記音響板の外径(D2)との比(D1/D2)が0.4〜1.0である請求項2に記載のホールカップ底上げ具。
- 前記旗竿通し孔部の内径(d)と前記音響板の外径(D2)との比(d/D2)が0.1〜0.7である請求項2又は3に記載のホールカップ底上げ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004380U JP3229786U (ja) | 2020-10-09 | 2020-10-09 | ホールカップ底上げ具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004380U JP3229786U (ja) | 2020-10-09 | 2020-10-09 | ホールカップ底上げ具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3229786U true JP3229786U (ja) | 2020-12-17 |
Family
ID=73740844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020004380U Active JP3229786U (ja) | 2020-10-09 | 2020-10-09 | ホールカップ底上げ具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3229786U (ja) |
-
2020
- 2020-10-09 JP JP2020004380U patent/JP3229786U/ja active Active
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