JP6855376B2 - 経口摂取又は経口使用のためのステビオールグリコシド化合物、組成物、及びステビオールグリコシド溶解度を増強するための方法 - Google Patents

経口摂取又は経口使用のためのステビオールグリコシド化合物、組成物、及びステビオールグリコシド溶解度を増強するための方法 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2014年12月17日に出願されたSTEVIOL GLYCOSIDE COMPOUNDS,COMPOSITIONS FOR ORAL INGESTION OR USE,AND METHOD FOR ENHANCING STEVIOL GLYCOSIDE SOLUBILITYという表題の米国仮特許出願第62/093,213号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、新規のステビオールグリコシド、これらのステビオールグリコシドを含む組成物、及びこれらの異性体を使用して、既知のステビオールグリコシド化合物の溶解度を改善するための方法に関する。本発明は、甘味料組成物及び甘味付与した組成物(これらの異性体のうちの1種又はこれらの異性体の組み合わせを含む)、並びに食品、飲料、歯科用製品、医薬品、栄養補助食品等を含む甘味付与した組成物を調製するためのこのような甘味料組成物の使用にも関する。
スクロース、フルクトース及びグルコース等の糖類は、飲料、食品、医薬品、及び口腔衛生製品/美容製品に好ましい味わいを提供するために利用される。スクロースは、特に消費者に好まれる味わいを付与する。スクロースは優れた甘味特性を付与するものの、カロリーがある。カロリーがないか又はより低いカロリーの甘味料が、消費者需要を満たすために導入されており、望ましい味の特性を有するこれらの種類の甘味料に対する要求が存在する。
ステビア(Stevia)は、ヒマワリ属[キク科(Asteraceae)]に属するおよそ240種類のハーブ及び灌木であり、北アメリカ西部から南アメリカ一帯の亜熱帯及び熱帯地域が原産である。ステビア・レバウジアナ(Stevia rebaudiana)種は、スウィートリーフ、スウィート・リーフ、シュガーリーフ、又は単にステビアとして一般に知られており、甘味のある葉を目的として広域で栽培されている。ステビア系の甘味料は、葉から1種以上の甘味化合物を抽出することにより得ることができる。これらの化合物の多くは、ステビオールグリコシドであり、これらは、ジテルペン化合物であるステビオールのグリコシドである。これらのジテルペングリコシド類は、砂糖の約150〜450倍の甘味がある。
ステビオールグリコシドの例は、WO2013/096420(例えば、図1の一覧表を参照されたい)、及びOhta et.al.,「Characterization of Novel Steviol Glycosides from Leaves of Stevia rebaudiana Morita,」J.Appl.Glycosi.,57,199〜209(2010)(例えば、p.204の表4を参照されたい)に記載されている。構造的には、ジテルペングリコシドは、単一の塩基、ステビオールを特徴とし、図2a〜2kに示す通りC13及びC19の位置に存在する炭水化物残基により異なる。PCT特許公開第WO20013/096420号も参照されたい。
典型的には、ステビアの葉に見られる4種の主要なステビオールグリコシドは、乾燥重量基準で、ズルコシドA(0.3%)、レバウディオサイドC(0.6〜1.0%)、レバウディオサイドA(3.8%)、及びステビオシド(9.1%)である。ステビア抽出物中で同定されている他のグリコシドには、レバウディオサイドB、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N、O、ステビオールビオシド、及びルブソシドのうちの1種以上が含まれる。
主要なステビオールグリコシドReb Aは、飲料用途における甘味料として一般的に使用されている一方で、異味の問題を有する。より最近では、より良い味の特性を有するある種の主要でないステビオールグリコシドが注目されている。例えば、レバウディオサイドMは、より高い甘味度を有し、他のステビオールグリコシドよりも強力である(例えば、Prakash,I.,et al.(2013)Nat.Prod.Commun.,8:1523〜1526、及びWO2013/096420を参照されたい)。レバウディオサイドDは、スクロースよりも約200〜220倍甘い味がし、官能評価において、甘味の緩徐な開始を有し、非常にすっきりしていた(例えば、Prakash,I.,et al.(2012)Int.J.Mol.Sci.,13:15126〜15136を参照されたい)。
一部の主要でないレバウディオサイドは、望ましい水溶性特性よりも低い水溶性特性を有するため、使用するのが困難であり得る。例えば、Reb Dは、室温でのその低い水溶性のために、食品製品で使用するのは困難であることが報告されている。例えば、0.8%の濃度での完全な溶解を達成するためには、Reb Dを水の沸点近くに2時間加熱する必要がある。高くてもわずか300〜450ppmだけが、23℃で水に可溶化され得る(例えば、US2013/0251881を参照されたい)。別の例として、ステビアレバウディアナ(Stevia rebaudiana)から得られるレバウディオサイドMは、飲料配合物中で低い水溶解度及び溶状品質を有する(例えば、US2014/0171519を参照されたい)。
レバウディオサイドの溶解度を改善するためのある種の方法は、大きな労働力を要し、高い処理温度、使用賦形剤化合物を必要とするため、望ましいとまではいかない。例えば、WO 2013148177を参照されたい。
本発明は、概して、新規のステビオールグリコシドに関し、組成物中の他のステビオールグリコシド化合物の溶解度を改善するためのこれらの異性体の使用にも関する。本発明は、甘味料組成物としての、例えば、他の主要でないステビオールグリコシド化合物及び/又は主要なステビオールグリコシド化合物と併せた、新規のステビオールグリコシドの使用にも関する。この甘味料組成物は、食品、飲料、歯科用製品、医薬品、栄養補助食品等を含む甘味付与した組成物を調製するために使用され得る。
一実施形態では、本発明は、以下の構造に対して有するステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び4)を提供する。
Figure 0006855376
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化合物1、2、3、及び4は、個々に、精製形態であり得る。化合物1、2、3、及び4は、互いとの混合物でもあり得る。この混合物は、他の成分(すなわち、化合物とは異なる他の成分)から精製され得るか、又はこの混合物は、化合物1、2、3、及び4とは異なる、他のステビオールグリコシド(例えば、レバウディオサイドM及び/若しくはレバウディオサイドD)等の1種以上の他の成分(複数可)を含み得る。
したがって、本発明の他の実施形態は、化合物(複数可)1、2、3、及び4のうちの1種以上を、任意選択的に、レバウディオサイドM及び/又はレバウディオサイドD等の他のステビオールグリコシド等の1種以上の他の成分(複数可)と共に含む、発酵培地を対象とする。組み換え宿主細胞が、化合物(複数可)1、2、3、及び4を代謝的に産生させるために使用され得る。発酵培地は、濃縮ステビオールグリコシドであり得るか、又はある種のステビオールグリコシドを選択するために精製され得る。
本発明の他の実施形態は、経口摂取又は経口使用に好適な組成物に対して甘味を提供又は増強することを対象とし、化合物1、2、3、又は4のうちの1種以上を、例えば、1種以上の他のステビオールグリコシド(例えば、レバウディオサイドM及び/又はレバウディオサイドD)と共に、経口摂取又は使用に好適な材料又は組成物に添加することを含む。したがって、本発明は、飲料、飲料濃縮物、冷凍飲料、粉末、食品、糖菓、調味料、チューインガム、乳製品、甘味料、医薬組成物、及び歯科組成物等の、化合物1、2、3、又は4のうちの1種以上を含む、経口摂取又は経口使用に好適な組成物も提供する。
別の実施形態では、本発明は、水性組成物へのステビオールグリコシドの溶解度を増強する方法を提供する。本方法は、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含む。第1のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドのステビオール部分のシクロオクタン基の原子に結合した4つのグルコース単位の分枝鎖を有する。第2のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドとは異なり、第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物へのその溶解度よりも低い(第1のステビオールグリコシドを含まない)水性組成物への溶解度を有する。化合物1、2、3、及び4は、第1のステビオールグリコシドを例示する。
一例として、(第2の)ステビオールグリコシドの溶解度は、例えば、発酵条件下で組み換え生物によって第1のグリコシド及び第2のグリコシドを一緒に産生させることにより増強され得る。別の例として、(第2の)ステビオールグリコシドの溶解度は、第1のステビオールグリコシドを、第2のステビオールグリコシドを有する組成物に添加することによって、増強され得る。
別の実施形態では、本発明は、水性組成物へのステビオールグリコシドの溶解度を増強するための別の方法を提供する。本方法は、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含み、第2のステビオールグリコシドは、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドI、レバウディオサイドQ、レバウディオサイドN、及びステビオシドからなる群から選択される。第1のステビオールグリコシドは、第2のステビオールグリコシドとは異なり、レバウディオサイドM以上の分子量を有し、第2のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物への第2のステビオールグリコシドの溶解度よりも低い、第1のステビオールグリコシドを含まない水性組成物への溶解度を有する。
既知のステビオールグリコシドの構造を示す。 化合物1(OPS1−1)及び化合物2(OPS1−2)の精製クロマトグラムである。 化合物3(OPS1−4)及び化合物4(OPS1−5)の精製クロマトグラムである。 化合物1(OPS1−1)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物1のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBCの相関に基づいて行われた化合物1の化学割り当て(chemical assignment)と、を示すグラフを構成する。 化合物1(OPS1−1)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物1のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBCの相関に基づいて行われた化合物1の化学割り当て(chemical assignment)と、を示すグラフを構成する。 化合物1(OPS1−1)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物1のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBCの相関に基づいて行われた化合物1の化学割り当て(chemical assignment)と、を示すグラフを構成する。 化合物1(OPS1−1)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物1のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBCの相関に基づいて行われた化合物1の化学割り当て(chemical assignment)と、を示すグラフを構成する。 化合物2(OPS1−2)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物2のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物2の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図5Bに示される化学構造は、図5Cに示される化学構造と同じであるが、図5Cはより読みやすい。 化合物2(OPS1−2)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物2のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物2の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図5Bに示される化学構造は、図5Cに示される化学構造と同じであるが、図5Cはより読みやすい。 化合物2(OPS1−2)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物2のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物2の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図5Bに示される化学構造は、図5Cに示される化学構造と同じであるが、図5Cはより読みやすい。 化合物2(OPS1−2)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物2のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物2の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図5Bに示される化学構造は、図5Cに示される化学構造と同じであるが、図5Cはより読みやすい。 化合物3(OPS1−4)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物3のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物3の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図6Aに示される化学構造は、図6Cに示される化学構造と同じであるが、図6Cはより読みやすい。 化合物3(OPS1−4)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物3のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物3の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図6Aに示される化学構造は、図6Cに示される化学構造と同じであるが、図6Cはより読みやすい。 化合物3(OPS1−4)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物3のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物3の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図6Aに示される化学構造は、図6Cに示される化学構造と同じであるが、図6Cはより読みやすい。 化合物3(OPS1−4)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物3のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物3の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図6Aに示される化学構造は、図6Cに示される化学構造と同じであるが、図6Cはより読みやすい。 化合物4(OPS1−5)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物4のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物4の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図7Aに示される化学構造は、図7B及び7Cに示される化学構造と同じであるが、これらはより読みやすい。 化合物4(OPS1−5)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物4のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物4の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図7Aに示される化学構造は、図7B及び7Cに示される化学構造と同じであるが、これらはより読みやすい。 化合物4(OPS1−5)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物4のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物4の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図7Aに示される化学構造は、図7B及び7Cに示される化学構造と同じであるが、これらはより読みやすい。 化合物4(OPS1−5)のNMR分光からの化学シフトの位置及び数と、化合物4のH NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、COSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づいて行われた化合物4の化学割り当てと、を示すグラフを構成する。図7Aに示される化学構造は、図7B及び7Cに示される化学構造と同じであるが、これらはより読みやすい。
本明細書に記載される本開示の実施形態は、網羅的であるか、又は本発明を以下の詳細な説明で開示されるまさにその形態に限定することを意図しない。むしろ、選択及び説明される実施形態の目的は、本発明の原理及び実施についての当業者による深い認識及び理解が容易となり得るようにすることである。
例えば、本開示のいくつかの実施形態は、以下の化合物を対象とする。
Figure 0006855376
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化合物1、2、3、及び4は、ステビア植物において産生されるとは知られていない。むしろ、これらの化合物1、2、3、及び4は、他のステビオールグリコシドの合成のために操作された微生物によって産生され得ることが見出されている。
構造的に、化合物1〜4は、単一のステビオール塩基である中央分子部分、及び以下に示す塩基上の原子番号付与に従った、ステビオール塩基のC13及びC19原子に結合したグルコピラノシル残基を有する。すなわち、グルコピラノシル残基は、以下の式で、基R及びRを表す。
Figure 0006855376
化合物1〜4は、ステビオール部分の13番目の炭素(C13)を介して結合している4つのグルコピラノース残基の第1の基を有することを特徴とし得る。すなわち、Rは、4つのグルコピラノシル残基を有する基(第1の基)である。4つのグルコピラノース残基の第1の基は、分岐状(非直鎖状)構造を有し得、これは、少なくとも2つのグルコピラノース残基が単一のグルコピラノース残基に結合していることを意味する。化合物1〜4は、ステビオール部分の19番目の炭素(C19)を介して結合している2つ又は3つのグルコピラノース残基の第2の基を有することも特徴とし得る。すなわち、Rは、2つ又は3つのグルコピラノシル残基を有する基である。2つ又は3つのグルコピラノース残基の第2の基は、直鎖状構造又は分岐鎖状構造を有し得る。この点で、この化合物は、(化合物1及び2において見られるように)合計6つのグルコピラノース残基、又は(化合物3及び4において見られるように)合計7つのグルコピラノース残基を有することを特徴とし得る。
化合物1及び2の完全プロトン化形態(C569033)の分子量は、1291.29であり、化合物3及び4の完全プロトン化形態(C6210038)の分子量は、1453.43である。
第1の基及び第2の基のグルコピラノース単位は、第一級、第二級、第三級等の用語を使用して、ステビオール部分に対するこれらの位置に関連して説明され得る。例えば、第1の基(R)において、エーテル結合が、第一級グルコピラノース残基の1Cをステビオール部分のC13に結合させ得る。第二級グルコピラノース残基は、第一級グルコピラノースに結合し得る。すなわち、1つのグルコピラノース残基は、第二級グルコピラノース残基とステビオール部分のC13との間に存在し得る。化合物2及び4は、第一級グルコピラノース残基に結合した2つの第二級グルコピラノース残基を有する化合物を例示する。化合物1及び3は、第一級グルコピラノース残基に結合した3つの第二級グルコピラノース残基を有する化合物を例示する。第三級グルコピラノース残基は、第二級グルコピラノースに結合し得る。すなわち、2つのグルコピラノース残基が、第三級グルコピラノース残基とステビオール部分のC13との間に存在し得る。化合物2及び4は、第二級グルコピラノース残基に結合した1つの第三級グルコピラノース残基を有する化合物を例示する。
第1の基(R)のグルコピラノース単位も、互いへのこれらの化学結合によって説明され得る。第1の基における化学結合は、1→2グリコシド結合、1→3グリコシド結合、及び1→6グリコシド結合を含み得る。化合物1及び3は、第二級グルコピラノース残基と第一級グルコピラノース残基との間に1→2グリコシド結合、1→3グリコシド結合、及び1→6グリコシド結合を有する化合物を例示する。化合物2及び4は、第二級グルコピラノース残基と第一級グルコピラノース残基との間に1→2グリコシド結合及び1→3グリコシド結合、並びに第三級グルコピラノース残基と第二級グルコピラノース残基との間に1→6グリコシド結合を有する化合物を例示する。
第2の基(R)において、エーテル結合が、第一級グルコピラノース残基の1Cをステビオール部分のC19に結合させ得る。1つ以上の第二級グルコピラノース(複数可)残基は、第2の基中の第一級グルコピラノースに結合し得る。化合物1及び2は、第一級グルコピラノース残基に結合した1つの第二級グルコピラノース残基を有する化合物を例示する。化合物3及び4は、第一級グルコピラノース残基に結合した2つの第二級グルコピラノース残基を有する化合物を例示する。
第2の基(R)のグルコピラノース単位も、互いへのこれらの化学結合によって説明され得る。第2の基における化学結合は、1→2グリコシド結合、及び1→3グリコシド結合を含み得る。化合物1及び2は、1→2グリコシド結合を有する化合物を例示し、化合物3及び4は、第二級グルコピラノース残基(複数可)と第一級グルコピラノース残基との間に1→2グリコシド結合及び1→3グリコシド結合を有する化合物を例示する。
実施のいくつかの態様では、化合物1〜4は、発酵プロセスで産生され得る。例えば、発酵プロセスは、RebM及びRebD等の1種以上のステビオールグリコシドの産生のために操作された遺伝子組み換え生物を使用し得る。具体的には、化合物1〜4は、化合物1〜4のうちの1つ以上の合成のための経路を提供する酵素のセットを有する操作された微生物菌株を用いて実施され得る。化合物1〜4とは異なる1種以上の他のステビオールグリコシドもまた、操作された微生物菌株又は操作された微生物菌株由来の酵素調製物によって産生され得る。
化合物1〜4の産生に有用な操作された微生物は、以下の酵素を発現する。ゲラニルゲラニルニリン酸シンターゼ(GGPPS)、ent−コパリル二リン酸シンターゼ(CDPS)、カウレンオキシダーゼ(KO)、カウレンシンターゼ(KS);ステビオールシンターゼ(KAH)、シトクロムP450レダクターゼ(CPR)、UGT74G1、UGT76G1、UGT91 d2、及びEUGT11。WO2014/122227は、これらの酵素を発現する操作された酵母株を記載している。UGT74G1酵素は、ウリジン5’−ジホスホグルコシル:ステビオール19−COOHトランスフェラーゼ及びウリジン5’−ジホスホグルコシル:ステビオール−13−O−グルコシド19−COOHトランスフェラーゼとして機能する。UGT76G1酵素は、ステビオール骨格上のいくつかのグリコシル化反応を触媒するステビアウリジン二リン酸依存性グリコシルトランスフェラーゼである。UGT76G1酵素は、19−0位又は13−0位のステビオール及びステビオールグリコシドのグリコシル化を触媒することができる。UGT91 D2及びEUGT11酵素は、ステビオシドを産生するために、受容体分子であるステビオール−13−O−グルコシドの13−O−グルコースのC−2’にグルコース部分を転移させるウリジン5’−ジホスホグルコシル:ステビオール−13−O−グルコシドトランスフェラーゼ(ステビオール−13−モノグルコシド1,2−グリコシラーゼとも称される)として、又は受容体分子であるルブソシドの13−O−グルコースのC−2’にグルコース部分を転移させるウリジン5’−ジホスホグルコシル:ルブソシドトランスフェラーゼとして機能し得る。EUGT11酵素はまた、受容体分子であるルブソシドの19−O−グルコースのC−2’にグルコース部分を転移させて、19−0−1,2−ジグリコシル化ルブソシドも産生することができる。
発酵は、化合物1〜4の産生に好適な条件下及び培地において行われ得る。他のステビオールグリコシドは、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドA、及びレバウディオサイドB等の操作された微生物によって産生され得る。化合物1〜4は、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドD等のステビオールグリコシドの量より少ない量で産生され得る。発酵条件は、一般に、酸素(好気条件)、より低いpH、炭素源、及び栄養素(窒素)基剤を使用する。
発酵は、流加培養又は連続プロセスを使用して行われ得る。発酵は、基本培地中の第1の増殖期、続いてグルコースを含有した規定の流加培地(微量金属、ビタミン、及び塩を含む)を用いたより長い流加期を用いて行われ得る。発酵最少培地は、グルコース(5g/L)、硫酸アンモニウム(5g/L)、リン酸二水素カリウム(3g/L)、硫酸マグネシウム(0.5g/L)、微量元素、及びビタミンを含む(例えば、Verduyn,C.et al.(1992)Yeast 8,501−517を参照されたい)。発酵培地のpHは約pH5、温度は約30℃に保たれ得る。
任意選択的に、発酵は、ステビオール−13−O−グルコシド又はステビオール−19−O−グルコシドを含有する培地中で行われ得る。この培地を使用して、微生物は、機能的EUGT1 1、機能的UGT74G1、機能的UGT85C2、機能的UGT76G1、及び機能的UGT91D2をコードする遺伝子を含み、発現する。化合物1〜4、レバウディオサイドA、レバウディオサイドD、及びレバウディオサイドMは、発酵培地から得られ得る。
別の選択肢として、発酵は、ルブソシドを含有する培地中で行われ得る。この培地を使用して、微生物は、機能的EUGT1 1、機能的UGT76G1、及び機能的UGT91D2をコードする遺伝子を含み、発現する。化合物1〜4、レバウディオサイドA、レバウディオサイドD、及びレバウディオサイドMは、発酵培地から得られ得る。
別の選択肢として、化合物1〜4の調製は、本明細書に記載される生物等の、1種以上の遺伝子操作された生物(複数可)からの酵素調製物を用いて行われ得る。例えば、実施の一態様では、ゲラニルゲラニルニリン酸シンターゼ(GGPPS)、ent−コパリル二リン酸シンターゼ(CDPS)、カウレンオキシダーゼ(KO)、カウレンシンターゼ(KS);ステビオールシンターゼ(KAH)、シトクロムP450レダクターゼ(CPR)、UGT74G1、UGT76G1、UGT91 d2、及びEUGT11酵素を発現する遺伝子操作された微生物が、酵素組成物を作製するのに使用される。例えば、生物は、細胞膜を破壊して酵素を組成物中に放出する試薬で処理され得るか、又は酵素が生物の増殖培地中に分泌される場合、培地を使用して組成物を調製することができる。次いで、酵素を含有する組成物を、少なくとも1種の酵素反応、又は典型的には一連の中間体を介した複数の酵素反応に供される1種以上の前駆体化合物(例えば、ステビオールグリコシド前駆体)と接触させて、化合物1〜4を含む組成物を提供する。
あるいは、酵素組成物は、各々がステビオールグリコシド前駆体から化合物1〜4への酵素変換のための所望の数未満の酵素(例えば、1種又は2種)を発現する複数の操作された生物からの細胞抽出物を組み合わせることによって調製される。複数の生物からの抽出物は、酵素組成物の調製のために組み合わされ得る。
発酵の期間の後、様々な技術を用いて、化合物1〜4のうちの1種以上を含むステビオールグリコシドを含有する組成物が、培地から得られ得る。いくつかの実施形態では、細胞からステビオールグリコシドを除去し、培地内へと促進するために、浸透化剤(permeabilizing agent)等の化合物を発酵培地に添加し得る。
次いで、発酵培地を、遠心分離又は濾過して、操作された細胞を除去し得る。発酵培地は、任意選択的に、例えば膜透析によって低分子量成分(グルコース、基礎的栄養、及び塩)を除去するために処理され得る。所望の用途に応じて、化合物1〜4を、任意で他のステビオールグリコシドと一緒に含む組成物が、使用され得る。
化合物1〜4を含むステビオールグリコシドを含む組成物を濃縮若しくは精製形態で提供することが所望される場合、又は化合物1〜4が他のステビオールグリコシドから分離されるか、若しくは互いに分離される場合、更なる精製が行われ得る。ステビオールグリコシド成分のそのような濃縮若しくは精製は、液体発酵培地上で行われ得るか、又は発酵培地は、次いで精製前に乾燥され得る。例えば、凍結乾燥を用いて発酵培地を乾燥させて、後で処理され得る、化合物1〜4を有するステビオールグリコシドを含む乾燥組成物(例えば、粉末又はフレーク)を形成し得る。
実施のいくつかの態様では、化合物1〜4を含むステビオールグリオシド(steviol glyoside)を濃縮した乾燥発酵ブロスが、精製の出発材料として使用される。例えば、乾燥発酵ブロスに溶媒又は溶媒の組み合わせを添加して、ステビオールグリコシドを含む材料を溶解又は懸濁させ得る。ステビオールグリコシドを溶解するための例示的な組み合わせは、水とアルコールとの混合物(例えば、50:50のエタノール:水)である。溶解又は懸濁を容易にするために、乾燥ブロス材料は、40℃〜60℃の範囲等の室温より高い温度で加熱され得る。乾燥ブロス材料の機械的破砕は、超音波処理等によって行われ得る。溶解又は懸濁したブロス材料は、例えば分取クロマトグラフィーによる更なる精製の前に、ミクロン又はサブミクロンを使用して濾過され得る。
ステビオールグリコシド化合物を濃縮した乾燥発酵ブロスは、例えば、逆相液体クロマトグラフィーにより精製に供され得る。適当な樹脂を使用して、水等の液体でカラムを通して洗浄される親水性化合物を除去しながら、ステビオールグリコシド化合物をカラムに保持し得る。カラムからの化合物1〜4を含むステビオールグリコシドの溶出は、アセトニトリル又はメタノール等の好適な溶媒又は溶媒の組み合わせを達成し得る。
逆相カラムからの化合物1〜4を含むステビオールグリコシドの溶出は、様々な目的のうちのいずれか1つに有用であり得る組成物を生じ得る。例えば、化合物1〜4を含む精製した組成物は、経口摂取又は経口使用のための甘味料組成物等として訴訟を起こされ得る。本組成物は、組成物中のステビオールグリコシドに関して定義され得る。
例えば、化合物1、2、3、及び4は、組成物中に存在する「総ステビオールグリコシド」に関して定義され得る。「総ステビオールグリコシド」は、ステビオールグリコシド化合物1、2、3、及び、4、並びに化合物1、2、3、及び4とは異なるステビオールグリコシドを含む、組成物中に存在する全てのステビオールグリコシドを指す。総ステビオールグリコシドは、ステビオールグリコシドの種類及び量に関して定義され得る。
化合物1、2、3、及び4とは異なる例示的なステビオールグリコシドとしては、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドN、及びステビオシドが挙げられるが、これらに限定されない。これらの他のステビオールグリコシドは、化合物1〜4と一緒に発酵プロセスで産生され得る。組成物中のステビオールグリコシドの量は、重量パーセント又はモルパーセントで表される、例えば、ステビオールグリコシドの総量の重量パーセンテージ、又は比、若しくは比の範囲によって、互いに、又はステビオールグリコシドの総量に関連して表され得る。
総ステビオールグリコシド(TSG)は、乾燥(無水物)基準で、組成物中の全てのステビオールグリコシドの含有量の合計として計算される。本明細書中で他に示されない限り、ステビオールグリコシドの「量」は、ステビオールグリコシド又はその組み合わせの重量パーセンテージ(重量%)を指す。
一部の調製では、化合物1、2、3、又は4のうちのいずれか1つは、組成物中のステビオールグリコシド総量の約0.05%〜約5%(重量)の範囲で組成物中に存在する。化合物1は、化合物1、2、3、及び4の中で最も豊富であり得、組成物中のステビオールグリコシド総量の約2%〜約4.5%、約3%〜約4.25%、又は約3.5%〜約4.0%の範囲で存在し得る。化合物4は、化合物1、2、3、及び4の中で最も少なくあり得、組成物中のステビオールグリコシドの総量の約0.05%〜約1%、約0.1%〜約0.5%、又は約0.15%〜約0.25%の範囲で存在し得る。化合物2及び3は、個々に、組成物中のステビオールグリコシド総量の約0.1%〜約1.5%、約0.25%〜約0.1%、又は約0.4%〜約0.8%の範囲等の、化合物1及び4の量の間の量で存在し得る。
化合物1、2、3、又は4の合わせた量は、組成物中のステビオールグリコシドの総量に関連しても表され得る。例えば、化合物1、2、3、及び4の合わせた量は、組成物中のステビオールグリコシド総量の約0.5%〜約10%、約1%〜約8%、約2%〜約7%、又は約4%〜約6%の範囲で存在し得る。
本明細書で論じるように、組成物は、化合物1、2、3、又は4とは異なる1種以上の他のステビオールグリコシドを含み得る。これらの他のステビオールグリコシドは、それらが化合物1、2、3、及び4から精製されない場合、組成物中に保持され得る。例えば、他のステビオールグリコシドが一般的な発酵プロセスで産生される場合、他のステビオールグリコシドが化合物1、2、3、及び4と共に存在し得る。例示的なステビオールグリコシドには、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドN、及びステビオシド等のものが含まれる。いくつかの実施形態では、ステビオールグリコシドレバウディオサイドM及びレバウディオサイドDは、主なステビオールグリコシドとして、操作された生物によって産生され得、したがって、化合物1、2、3、又は4を含む組成物中のステビオールグリコシドの主要部分に相当し得る。レバウディオサイドM又はレバウディオサイドDは、いくつかの実施形態では、化合物1、2、3、又は4のいずれか1つより多い量で組成物中に存在し得る。例えば、レバウディオサイドM又はレバウディオサイドDは、化合物1、2、3、又は4のうちのいずれか1つよりも約10倍〜約500倍、約25倍〜約250倍、又は約50倍〜約200倍多い範囲の量で存在し得る。
化合物1、2、3、又は4を含むステビオールグリコシド組成物は、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドDの量に関して任意に表され得る。例えば、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドDは、組成物中のステビオールグリコシド総量の約90%(重量)以上、約92.5%(重量)以上、又は95%(重量)以上の総量で組成物中に存在し得る。レバウディオサイドMは、組成物中の主なステビオールグリコシドであり得、例えば、組成物中のステビオールグリコシド総量の約45%〜約70%、約50%〜約65%、又は約52.5%〜約62.5%の範囲の量で存在し得る。レバウディオサイドDは、例えば、組成物中のステビオールグリコシド総量の約25%〜約50%、約30%〜約45%、又は約32.5%〜約42.5%の範囲の量等の、レバウディオサイドMよりも少ない量であり得る。
組成物は、任意選択的に、少量存在する他の既知のステビオールグリコシドの量に関連して表され得る。例えば、組成物は、組成物中のステビオールグリコシド総量の約1%(重量)以下、約0.5%(重量)以下、又は約0.25%(重量)以下の量のレバウディオサイドA、レバウディオサイドB、又はステビオシドのうちの1種以上を含み得る。
組成物は、任意選択的に、1種以上のステビオールグリコシド(複数可)の濃度に関連して表され得る。有利に、化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4は、水溶液中のステビオールグリコシドの溶解度を改善することができることが見出されており、したがって、溶液中により高い濃度のステビオールグリコシドを有する組成物を調製することができる。本明細書で使用されるとき「即時溶解度」は、室温(25℃)の脱イオン水と激しく混合されたステビオールグリコシド又はステビオールグリコシドの混合物の溶解度を指す。本明細書で使用されるとき、「平衡溶解度」は、80℃で15分間脱イオン水と激しく混合され、室温(25℃)まで冷却され、次いで最大4日間観察されたステビオールグリコシド又はステビオールグリコシドの混合物の溶解度を指す。析出物の明澄な溶液は可溶であると見なされる。本明細書で別段の表示がない限り、用語「溶解度」は、「平衡溶解度」を指す。
化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4の不在下において、レバウディオサイドDは水中で非常に低い即時溶解度(室温で0.08%未満)を有する。80℃で15分間加熱すると、レバウディオサイドDは、室温で少なくとも4日間、0.08%の平衡溶解度を有する。レバウディオサイドMはレバウディオサイドDよりも高い溶解度を有する。レバウディオサイドMの即時溶解度は約0.13%であり、その平衡溶解度は室温で約0.2%である。
本開示に関連する実験研究では、化合物1〜4の添加は、組成物中のレバウディオサイドM及びレバウディオサイドDの水溶解度を著しく改善する。例えば、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、並びに1、2、3、及び4の混合物を有するステビオールグリコシド組成物は、室温で水中に少なくとも0.37%(重量)即時的に可溶である。いくつかの調製において、組成物は、可溶形態で約0.14%のrebD及び約0.21%のrebMを含有し得る。レバウディオサイドM及びレバウディオサイドD以外のステビオールグリコシドは、水性組成物中で、低い溶解度を有し、したがって、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドD以外の他のステビオールグリコシドの溶解度を改善するために化合物1〜4のうちの1種以上を使用することも本発明の範囲内であることが理解される。
したがって、化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4の存在は、1種以上のステビオールグリコシドの溶解度を、5%以上、10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、又は70%以上、例えば約75%、改善させ得る。化合物1、2、3、及び/又は4が、少量で、例えば、組成物中のステビオールグリコシド総量の6%未満、例えば、約0.5%〜約6%、又は約4%〜約6%で存在するとき、その化合物は、1種以上の他のステビオールグリコシドの溶解度を改善し得るが、これらは、化合物1、2、3、及び4とは異なるステビオールグリコシドの溶解度の更により高い増強を提供するために、6%超の量、例えば、6%超、約8%超、又は約10%超で存在してもよい。
実施のいくつかの態様では、化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4は、組成物中で濃縮され得る。用語「濃縮された」は、組成物中に存在する1種以上の他の化合物と比較して、化合物1、2、3、及び/又は4の量の増加を指す。例えば、化合物1、2、3、及び/又は4は、化合物が産生された発酵培地から濃縮され得る。実施の態様では、化合物1、2、3、及び/又は4は、例えば本明細書に記載される濃縮法を使用することよって、発酵組成物からステビオールグリコシドではない成分を低減又は排除することによって、濃縮され得る。化合物1、2、3、及び/又は4を濃縮した組成物は、化合物1、2、3、又は4ではないステビオールグリコシドの溶解度を改善するために、別のステビオールグリコシド組成物と組み合わされ得る。
実施の他の態様では、化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4は、他のステビオールグリコシドと比較して組成物中で濃縮され得る。例えば、ステビオールグリコシドの組成物を濃縮して、組成物中の1種以上の他のステビオールグリコシドと比較して、化合物1、2、3、及び/又は4の量(複数可)を増加させ得る。化合物1、2、3、及び/又は4は、それらの分子量に基づいて濃縮され得、これは、Reb D及びReb M等の他のステビオールグリコシドよりも高くなり得る。
例示的な実施の態様では、高圧液体クロマトグラフィーは、発酵の間に産生されるステビオールグリコシドの量と比較して、他のステビオールグリコシドと比較して化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4を濃縮したステビオールグリコシド組成物を調製するために使用される。例えば、aステビオールグリコシド組成物は、組成物中のステビオールグリコシドの総量と比較して、6%超、約8%超、約10%超、約15%超、約20%超、約20%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、約95%超の量の化合物1、2、3、及び/又は4を含み得る。
例えば、濃縮プロセスに続いて、ステビオールグリコシド組成物は、約10〜30%の範囲の化合物1、2、3、及び/又は4の合わせた量と、約70〜90%の範囲にある、Reb D及びReb M等の他のステビオールグリコシド合わせた量と、を有し得る。
更に他の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4は、本質的に他の成分を含まない(すなわち、他のステビオールグリコシド及び非ステビオールグリコシド化合物を本質的に含まない)化合物1、2、3、及び/又は4を含む組成物を提供するために、他のステビオールグリコシドから精製される。このような精製組成物は、例えば、より高いステビオールグリコシド濃度を有する組成物を形成するために他のステビオールグリコシドの水溶性を高めるための、他のステビオールグリコシド組成物(複数可)への添加剤として有用であり得る。
したがって、本発明の実施形態は、水性組成物へのステビオールグリコシドの溶解度を増強する方法を提供し、本方法は、第1ステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含む。この組成物中に、第1のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドのステビオール部分のシクロオクタン基の原子に結合した4つのグルコース単位の分枝鎖を有する。また、第2のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドとは異なる。例えば、提供する工程において、第1のステビオールグリコシドは、例えば、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドが酵素プロセスによって(例えば、細胞内で、又は無細胞系内で)調製されるとき、第2のステビオールグリコシドと一緒に産生され得る。あるいは、第1のステビオールグリコシドは、第2のステビオールグリコシドを有する組成物に添加され得る。第2のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドを含まない水性組成物に、第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物への第2のステビオールグリコシドの溶解度よりも低い溶解度を有する。換言すれば、第1のステビオールグリコシドが存在するとき、第2のステビオールグリコシドの溶解度は増加する。
したがって、本発明の他の実施形態は、水性組成物中へのステビオールグリコシドの溶解度を増強する方法を提供し、本方法は、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含み、第2のステビオールグリコシドは、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドI、レバウディオサイドQ、レバウディオサイドN、及びステビオシドからなる群から選択される。例えば、提供する工程において、第1のステビオールグリコシドは、例えば、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドが酵素プロセスによって(例えば、細胞内で、又は無細胞系内で)調製されるとき、第2のステビオールグリコシドと一緒に産生され得る。あるいは、第1のステビオールグリコシドは、第2のステビオールグリコシドを有する組成物に添加され得る。第1のステビオールグリコシドは、第2のステビオールグリコシドと異なり、レバウディオサイドMよりも高い分子量を有する。化合物1〜4は、第1のステビオールグリコシドを例示する。また、第2のステビオールグリコシドは、第1のステビオールグリコシドを含まない水性組成物に、第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物への第2のステビオールグリコシドの溶解度よりも低い溶解度を有する。換言すれば、第1のステビオールグリコシドが存在するとき、第2のステビオールグリコシドの溶解度は増加する。
化合物1〜4は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)又は超高圧液体クロマトグラフィー(UHPLC)等の分取液体クロマトグラフィーを用いて精製され得る。化合物1〜4を有するステビオールグリコシド組成物は、所望の比率(例えば、60%の水、40%のメタノール、v/v)の水とアルコール(例えば、メタノール)との混合物等の移動相に、溶解され得る。この組成物はまた、約50℃での加熱等の、ステビオールグリコシド材料の溶解を促進するために加熱もされ得る。溶液は、例えば0.2μmのフィルターを使用して、カラム内への注入前に濾過もされ得る。Phenomenex Kinetex XB−C185μm、コア−シェルシリカ固体支持体、並びにイソブチル側鎖及びTMSエンドキャップを有するC18の固定相。カラムを通る流速は、(約20mL/分等の)カラム特性に基づき得、最大圧力は400barである。化合物1〜4は、カラムからのそれらの溶出時間によって同定され得る。例示的な流動条件において、化合物1〜4は、60分以内にカラムから溶出し得る。当事者であれば、化合物1〜4の溶出時間が溶媒及び/又は装置の変更と共に変化し得ることを理解するであろう。当業者であれば、下記のプロセスは記載の工程順で仮定されているものの、この順番はいくつかの場合では変更可能であることも認識されるであろう。
本明細書で使用される甘味料組成物(甘味組成物とも称される)は、化合物1、2、3、及び/又は4のうちの1種以上を含む、1種以上のステビオールグリコシドを含む組成物を指す。例えば、甘味料組成物は、化合物(複数可)1、2、3、及び/又は4を、RebM及び/又はRebD等の別のステビオールグリコシドと一緒に含み得る。いくつかの実施形態では、複数のステビオールグリコシドが甘味料組成物中に存在する場合、化合物1、2、3、及び/又は4は、組成物中に少量、組成物中のステビオールグリコシドの総量の(例えば、約25%未満、約20%未満、約15%未満、又は約10%未満)存在し得る。RebM及び/又はRebD等の1種以上の他のステビオールグリコシド(複数可)は、組成物中に、組成物中のステビオールグリコシドの総量の約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、又は約95%超等の主要量で存在し得る。
甘味料組成物は、任意選択的に、別の甘味料、添加剤、液体担体、又はそれらの組み合わせを含み得る。甘味料組成物は、食品、飲料、医薬、口腔衛生組成物、栄養補助食品等の他の組成物(甘味付与可能な組成物)に甘味を付与するために使用される。
本明細書で使用するとき、「甘味付与可能な組成物」は、口腔に入れられるものの後に吐き出されるもの(マウスウォッシュ・リンスなど)、並びに飲まれ、食べられ、嚥下され、あるいは消化され、通常受容され得る範囲内で使用されたときに人間又は動物による消費に好適なものなどといった、人間又は動物の口腔に接触するものを意味する。甘味付与可能な組成物は、甘味付与した組成物の前駆組成物であり、甘味付与可能な組成物を、少なくとも1種の甘味料組成物と、任意選択的に1種以上の他の甘味付与可能な組成物及び/又は他の成分と組み合わせると、甘味付与した組成物に変換される。
本明細書で使用するとき、「甘味付与した組成物」は、少なくとも1種の甘味付与可能な組成物と、少なくとも1種の甘味料組成物とを含む成分に由来するものを意味する。実施のいくつかの態様では、甘味付与した組成物そのものを甘味料組成物として使用して、更に、甘味付与可能な組成物に甘味を付与することもできる。実施のいくつかの態様では、甘味付与した組成物を、1種以上の追加の甘味組成物により更に甘味付けされる、甘味付与可能な組成物として使用することもできる。例えば、甘味料成分を無添加の飲料は、甘味付与可能な組成物の一種である。化合物1、2、3、及び/又は4のうちの少なくとも1つを含む甘味料組成物は、任意選択的に別のステビオールグリコシド、例えばRebM及び/又はRebDと共に甘味付与されていない飲料に添加され、それにより甘味付与した飲料を提供し得る。甘味付与した飲料は、甘味付与した組成物の一種である。
いくつかの調製において、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、甘味付与した組成物に唯一の甘味料成分を提供する。
いくつかの実施形態では、甘味組成物は、所定の量のスクロースと同等の甘味の強度を提供するのに有効な量で、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む。参照溶液中のスクロース量は、ブリックス度(°Bx)で記載することもできる。1ブリックス度は100gの溶液中に1グラムのスクロースが含まれる場合のものであり、重量百分率(%重量/重量)として、溶液の強度を表す。例えば、甘味料組成物は、甘味付与した組成物中に存在するときの砂糖の、例えば、約5〜約11ブリックス度、約4〜約7ブリックス度、又は約5ブリックス度等の約0.50〜14ブリックス度と同等の甘味を提供するのに有効な量で、化合物1、2、3、及び/又は4を含む1種以上のステビオールグリコシドを含有する。
甘味料組成物中のステビオールグリコシドの量は、変化し得る。化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、甘味料組成物が甘味付与した組成物中に組み込まれるとき、所望の甘味を付与する任意の量で甘味料組成物中に存在し得る。例えば、Reb M及び/又はReb Dは、化合物1、2、3、及び/又は4のうちの1種以上と共に、甘味付与した組成物中に存在するとき、約1ppm〜約10,000ppmの総ステビオールグリコシド濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在し、別の実施形態では、ステビオールグリコシドは、甘味料組成物中に、約10ppm〜約1,000ppmの範囲、より具体的には約10ppm〜約800ppm、約50ppm〜約800ppm、約50ppm〜約600ppm、又は約200ppm〜約500ppmのステビオールグリコシド濃度を提供するのに有効な量で存在する。特に断りのない限り、ppmは重量基準である。
いくつかの実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを有する甘味料組成物は、1種以上の追加の非ステビオールグリコシド甘味料化合物も含有する。非ステビオールグリコシド甘味料化合物は、任意の種類の甘味料、例えば、植物若しくは植物製品から得られた甘味料、又は植物から得られた物理的若しくは化学的に修飾された甘味料、あるいは合成甘味料であり得る。
例えば、例示的な非ステビオールグリコシド甘味料としては、スクロース、フルクトース、グルコース、エリトリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン(例えば、a−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリン)、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース又はイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖類(キシロトリオース、及びキシロビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖類(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、及びゲンチオテトラオースなど)、ガラクトオリゴ糖類、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖類、フルクトオリゴ糖類(ケストース、及びニストースなど)、マルトテトラオース、マルトトリオース、四糖類、マンナンオリゴ糖類、マルトオリゴ糖類(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、及びマルトヘプタオースなど)、デキストリン類、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖、例えば、高フルクトースコーン/デンプンシロップ(HFCS/HFSS)(例えば、HFCS55、HFCS42、又はHFCS90)、カップリング糖類、大豆オリゴ糖類、グルコースシロップ、及びこれらの組み合わせが挙げられる。利用可能な場合、D体又はL体を使用することができる。
ステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び/又は4を含む)、並びに炭水化物甘味料は、例えば、約1:100等の、例えば、約1:14,000〜約100:1等の任意の重量比で存在し得る。炭水化物は、甘味付与した組成物、例えば、飲料に存在させたときに、約100ppm〜約140,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物に存在する。
他の実施形態では、ステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び/又は4を含む)を含む甘味料組成物は、追加で、1種以上の合成甘味料を含む。
好ましくは、合成甘味料は、強度がスクロース、フルクトース、及び/又はグルコースよりも高いのにも関わらず、カロリーがスクロース、フルクトース、及び/又はグルコースよりも低い。例示的な合成非ステビオールグリコシド甘味料としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アセスルファム酸及びそれらの塩類、アスパルテーム、アリターム、サッカリン、及びそれらの塩類、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、シクラミン酸、及びそれらの塩類、ネオテーム、アドバンテーム、グルコシル化ステビオールグリコシド類(GSG)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。甘味料組成物がステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び/又は4を含む)及び合成甘味料を含む実施形態では、合成甘味料は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、約0.3ppm〜約3,500ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在し得る。
甘味料組成物は、所望のカロリー含有量を提供するようカスタマイズすることができる。例えば、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料)に添加したときに所望の甘味が付与され、0.2L(8oz)当たり約120カロリーを有するような、「フルカロリー」であり得る。あるいは、甘味料組成物は、「ある程度カロリーの抑えられた」ものとすることができ、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料)に添加したときに所望の甘味が付与され、0.2L(8oz)当たり約60カロリー未満がもたらされる。他の実施形態では、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料)に添加したときに所望の甘味が付与され、0.2L(8oz)当たり約40カロリー未満を有するような、「低カロリー」であり得る。更に他の実施形態では、甘味料組成物は、甘味付与可能な組成物(例えば、飲料)に添加したときに所望の甘味が付与され、0.2L(8oz)当たり約5カロリー未満を有するような、「ゼロカロリー」であり得る。
甘味付与した組成物に甘味を付与するのに使用する甘味料組成物の合計量の重量比は、様々に変更することができる。多くの実施形態では、この重量比は1:10,000〜10:1の範囲とすることができる。
ステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び/又は4を含む)に加えて、甘味料組成物は、液体担体、結合剤マトリックス、及び/又は追加の添加剤等を任意選択的に含み得る。いくつかの実施形態では、甘味料組成物は、炭水化物、ポリオール類、アミノ酸及びそれらの対応する塩類、ポリアミノ酸及びそれらの対応する塩類、糖酸類及びそれらの対応する塩類、ヌクレオチド類、有機酸類、無機酸類、有機酸塩類及び有機塩基塩類を含む有機塩類、無機塩類、苦味化合物、風味材料及び香料、収れん化合物、タンパク質又はタンパク質加水分解物、界面活性剤、乳化剤、増量剤、ガム類、酸化防止剤、着色剤、フラボノイド類、アルコール類、ポリマー類、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない添加剤を含有する。いくつかの実施形態では、添加剤は、経時プロファイル及び風味プロファイルを改良して、味わいがスクロースに似ているなどの望ましい味を備えたより甘い組成物を提供するよう機能する。
一実施形態では、ステビオールグリコシド(化合物1、2、3、及び/又は4を含む)を有する甘味料組成物は、1種以上のポリオールを含有する。本明細書で使用するとき、用語「ポリオール」は、ヒドロキシル基を2つ以上含有する分子を指す。いくつかの実施形態では、ポリオールは、ヒドロキシル基をそれぞれ2個、3個、及び4個含有するジオール、トリオール、又はテトラオールであってよい。ポリオールは、ヒドロキシル基をそれぞれ5、6、又は7個以上含有するペンタオール、ヘキサオール、又はヘプタオールなどのヒドロキシル基を5つ以上含有し得る。更に、ポリオールは、糖アルコール、多価アルコール、OH官能性を含むポリマー、又は糖質の還元形態であるポリアルコールであってもよく、この場合、カルボニル基(アルデヒド又はケトン、還元糖)が一級又は二級ヒドロキシル基へと還元されている。
例示的なポリオール類としては、エリトリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルトオリゴ糖類、還元キシロオリゴ糖類、還元ゲンチオオリゴ糖類、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップ、及び糖アルコール、又は還元することができ、甘味料組成物の味に悪影響を及ぼさない任意の他の炭水化物が挙げられる。
例示的な量のポリオールは、甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味付与した組成物の総重量に基づいて、約100ppm〜約250,000ppmの範囲、より具体的には約400ppm〜約80,000ppm、又は約5,000ppm〜約40,000ppmの濃度を提供する。
例示的なアミノ酸添加剤には、少なくとも1つのアミノ官能性及び少なくとも1つの酸官能性を含む任意の化合物が挙げられる。例としては、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、プロリン、スレオニン、テアニン、システイン、シスチン、アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、trans−4−ヒドロキシプロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、メチオニン、カルニチン、アミノ酪酸(α−、β−、及び/又はδ−異性体)、グルタミン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、並びにそれらのナトリウム若しくはカリウム塩類又は酸塩類などの塩形態が挙げられるがこれらに限定されない。
例示的な量のアミノ酸は、甘味付与した組成物の総重量に基づいて、約10ppm〜約50,000ppmの範囲、又はより具体的には約1,000ppm〜約10,000ppm、約2,500ppm〜約5,000ppm、又は約250ppm〜約7,500ppmの濃度を提供する。
例示的な糖酸添加剤としては、アルドン酸、ウロン酸、アルダル酸、アルギン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルカル酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、及びそれらの塩類(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム塩類、若しくは他の生理的に許容され得る塩類)、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
例示的なヌクレオチド添加剤としては、イノシン一リン酸(「IMP」)、グアノシン一リン酸(「GMP」)、アデノシン一リン酸(「AMP」)、シトシン一リン酸(CMP)、ウラシル一リン酸(UMP)、イノシン二リン酸、グアノシン二リン酸、アデノシン二リン酸、シトシン二リン酸、ウラシル二リン酸、イノシン三リン酸、グアノシン三リン酸、アデノシン三リン酸、シトシン三リン酸、ウラシル三リン酸、それらのアルカリ土類金属塩類、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。本明細書に記載のヌクレオチドは、ヌクレオシド又は核酸塩基(例えば、グアニン、シトシン、アデニン、チミン、ウラシル)などのヌクレオチドに関係する添加剤も含み得る。いくつかの実施形態では、ヌクレオチドは、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて、約5ppm〜約1,000ppmの範囲の濃度を提供するように存在し得る。
例示的な有機酸添加剤としては、−COOH部分を含む任意の化合物、例えば、C2〜C30カルボン酸、置換ヒドロキシルC2〜C30カルボン酸、酪酸(エチルエステル)、置換酪酸(エチルエステル)、安息香酸、置換安息香酸(例えば、2,4−ジヒドロキシ安息香酸)、置換ケイ皮酸、ヒドロキシ酸、置換ヒドロキシ安息香酸、アニス酸置換シクロヘキシルカルボン酸、タンニン酸、アコニット酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、グルコン酸、グルコへプトン酸、アジピン酸、ヒドロキシクエン酸、リンゴ酸、フルタリック酸(fruitaric acid)(リンゴ酸、フマル酸、及び酒石酸のブレンド)、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クロロゲン酸、サリチル酸、クレアチン、コーヒー酸、胆汁酸、酢酸、アスコルビン酸、アルギン酸、エリソルビン酸、ポリグルタミン酸、グルコノデルタラクトン、及びそれらのアルカリ土類金属塩誘導体が挙げられる。更に、有機酸添加剤は、D体又はL体であってもよい。有機酸の塩も企図される。例示的な実施形態では、有機酸又はその塩は、甘味料組成物中に、甘味料組成物の総重量に基づいて約10ppm〜約5,000ppmの量で存在する。
例示的な無機酸添加剤としては、リン酸、亜リン酸、ポリリン酸、塩酸、硫酸、炭酸、リン酸二水素ナトリウム、及びそれらのアルカリ土類金属塩類(例えば、イノシトール六リン酸Mg/Ca)が挙げられるがこれらに限定されない。
例示的な苦味化合物添加剤としては、カフェイン、キニン、尿素、ビターオレンジ油、ナリンジン、カシア、及びそれらの塩類が挙げられるがこれらに限定されない。
例示的な風味材料及び香料添加剤、限定されないが、バニリン、バニラ抽出物、マンゴー抽出物、桂皮、シトラス、ココナツ、ショウガ、ビリジフロロール、アーモンド、メントール(ミント以外のメントールを含む)、ブドウ果皮抽出物、及びブドウ種子抽出物。いくつかの実施形態では、風味材料は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約0.1ppm〜約4,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
例示的なポリマー添加剤としては、キトサン、ペクチン、ペクチン、ペクチン酸、ポリウロン酸、ポリガラクツロ酸、デンプン、食品親水コロイド、又はそれらの粗抽出物(例えば、アラビアゴムノキ(acacia Senegal)ガム(Fibergum(商標)、アカシアセヤル(acacia seyal)ガム、カラゲナン)、ポリL−リジン(例えば、ポリL−a−リジン又はポリL−e−リジン)、ポリL−オルニチン(例えば、ポリL−a−オルニチン又はポリL−e−オルニチン)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ(エチレングリコールメチルエーテル)、ポリアルギニン、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリエチレンイミン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、プロピレングリコールアルギネート、及びポリエチレングリコールアルギン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、及びその塩類、並びに他のカチオンポリマー類及びアニオンポリマー類が挙げられる。いくつかの実施形態では、ポリマー添加剤は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約30ppm〜約2,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
例示的なタンパク質又はタンパク質加水分解物添加剤としては、ウシ血清アルブミン(BSA)、ホエイタンパク質、可溶米タンパク質、大豆タンパク質、タンパク質分離物、タンパク質加水分解物、タンパク質加水分解物の反応生成物、糖タンパク質、並びに/又はコラーゲン(例えば、ゼラチン)、部分的に加水分解されたコラーゲン(例えば、加水分解された魚のコラーゲン)、及びコラーゲン加水分解物(例えば、ブタコラーゲン加水分解物)を含有するプロテオグリカンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、タンパク質加水分解物は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約200ppm〜約50,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
例示的な界面活性剤添加剤としては、ポリソルベート(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(ポリソルベート80)、ポリソルベート20、ポリソルベート60)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム又はジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、塩化セチルピリジニウム(ヘキサデシルピリジニウムクロリド)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、コール酸ナトリウム、カルバモイル、塩化コリン、グリココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、ラウリン酸アルギネート、ステアロイル乳酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、レシチン、オレイン酸スクロースエステル、ステアリン酸スクロースエステル、パルミチン酸スクロースエステル、ラウリン酸スクロースエステル、及び他の乳化剤等が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、界面活性剤添加剤は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約30ppm〜約2,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
例示的なフラボノイド添加剤は、フラボノール類、フラボン類、フラバノン類、フラバン−3−オール類、イソフラボン類、又はアントシアニジン類に分類される。フラボノイド添加剤としては、カテキン[例えば、Polyphenon(商標)60、Polyphenon(商標)30、及びPolyphenon(商標)25(三井農林株式会社、日本)などの緑茶抽出物、ポリフェノール、ルチン(例えば、酵素処理したルチンSanmelin(商標)AO(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社、大阪、日本)]、ネオヘスペリジン、ナリンジン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンなどが挙げられるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、フラボノイド添加剤は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約0.1ppm〜約1,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
例示的なアルコール添加剤としては、エタノールが挙げられるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、アルコール添加剤は、例えば、飲料等の甘味付与した組成物中に存在するとき、甘味料組成物中に、甘味付与した組成物の総重量に基づいて約625ppm〜約10,000ppmの濃度を提供するのに有効な量で存在する。
甘味料組成物には、実際の又は認識される健康上の利益を組成物にもたらす1種以上の機能性材料を含有させることができる。機能性材料としては、サポニン類、酸化防止剤、食物繊維源、脂肪酸類、ビタミン類グルコサミン、ミネラル類、保存料、水和剤、プロバイオティクス、プレバイオティクス、体重管理剤、骨粗しょう症管理剤、植物エストロゲン類、長鎖一級脂肪族飽和アルコール類、フィトステロール類、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
サポニン類は、アグリコン環構造と、1つ以上の糖部分とを含むグリコシド系の植物成分である。無極性のアグリコン部分と、水溶性糖部分との組み合わせにより、サポニン類の界面活性剤特性がもたらされ、これにより、水溶液を振盪させたときの泡形成が可能になる。
本明細書で使用するとき、「酸化防止剤」は、細胞及び生体分子の酸化的損傷を阻害、抑制、又は軽減する任意の物質を指す。理論に束縛されるものではないが、酸化防止剤は、有害な反応を生じさせる前にフリーラジカルを安定化させることにより、細胞及び生体分子に対する酸化的損傷を阻害、抑制、又は軽減するものと考えられる。そのため、酸化防止剤は、ある種の変性疾患の発症を予防し得る又は遅延させ得る場合がある。
本発明の実施形態に好適な酸化防止剤の例としては、ビタミン、ビタミン補因子、ミネラル類、ホルモン類、カロテノイド類、カロテノイドテルペノイド類、非カロテノイドテルペノイド類、フラボノイド類、フラボノイド系ポリフェノール類(例えば、ビオフラボノイド類)、フラボノール類、フラボン類、フェノール類、ポリフェノール類、フェノール類のエステル、ポリフェノール類のエステル、非フラボノイド系フェノール、イソチオシアネート、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ユビキノン、ミネラルのセレニウム、マンガン、メラトニン、a−カロテン、β−カロテン、リコピン、ルテイン、ゼアンチン(zeanthin)、クリポキサンチン(crypoxanthin)、リザーバトール(reservatol)、オイゲノール、ケルセチン、カテキン、ゴシポール、ヘスペレチン、クルクミン、フェルラ酸、チモール、ヒドロキシチロソール、ターメリック、タイム、オリーブ油、リポ酸、グルタチオン、グタミン(gutamine)、シュウ酸、トコフェロールから誘導される化合物、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、tert−ブチルヒドロキノン、酢酸、ペクチン、トコトリエノール、トコフェロール、コエンザイムQ10、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン(canthaxantin)、サポニン類、リモノイド、ケンペドロール(kaempfedrol)、ミリセチン、イソラムネチン、プロアントシアニジン、クエルセチン、ルチン、ルテオリン、アピゲニン、タンゲレチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、エロジクチトール(erodictyol)、フラバン−3−オール(例えば、アントシアニジン)、ガロカテキン、エピカテキン及びその没食子酸塩形態(ECGC)テアフラビン及びその没食子酸塩形態、テアルビジン、イソフラボン植物エストロゲン、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、アントシアニン(anythocyanins)、シアニジン(cyaniding)、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジン、エラグ酸、没食子酸、サリチル酸、ロスマリン酸、ケイ皮酸及びその誘導体(例えば、フェルラ酸)、クロロゲン酸、チコリ酸、ガロタンニン、エラギタンニン、アントキサンチン、ベータシアニン及び他の植物色素、シリマリン、クエン酸、リグナン、反栄養素、ビリルビン、尿酸、R−a−リポ酸、N−アセチルシステイン、エンブリカニン(emblicanin)、リンゴ抽出物、リンゴ果皮抽出物(アップルフェノン)、ルイボス抽出物赤、ルイボス抽出物、緑、サンザシ果実抽出物、レッドラズベリー抽出物、生コーヒー豆由来の酸化防止剤(GCA)、海棠抽出物20%、ブドウ種子抽出物(VinOseed)、ココア抽出物、ホップ抽出物、マンゴスチン抽出物、マンゴスチン外皮抽出物、クランベリー抽出物、ザクロ抽出物、ザクロ外皮抽出物、ザクロ種子抽出物、サンザシ果実抽出物、pomella(登録商標)ザクロ抽出物、桂皮抽出物、ブドウ果皮抽出物、ビルベリー抽出物、松樹皮抽出物、pycnogenol(登録商標)、エルダーベリー抽出物、桑白根抽出物、クコの実(wolf erry)(ゴジ)抽出物、ブラックベリー抽出物、ブルーベリー抽出物、ブルーベリー葉抽出物、ラズベリー抽出物、ターメリック抽出物、シトラスビオフラボノイド類、クロフサスグリ、ショウガ、アサイー粉末、生コーヒー豆抽出物、緑茶抽出物、及びフィチン酸、又はそれらの組み合わせが挙げられる。代替的な実施形態では、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(butylated hydroxytolune)又はブチル化ヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤は合成酸化防止剤である。本発明の実施形態のための他の好適な酸化防止剤の供給源としては、果実類、野菜類、茶、ココア、チョコレート、スパイス類、ハーブ類、米、家畜由来の内臓肉、酵母、全粒、又は穀物が挙げられるがこれらに限定されない。
特定の酸化防止剤は、ポリフェノール(「ポリフェノール系」としても知られる)と呼ばれる植物栄養素に属する。ポリフェノールは植物に見られる化学物質群であり、1分子当たり2つ以上のフェノール基が存在することを特徴とする。例えば、がんの予防、心疾患、及び慢性炎症性疾患、並びに精神力及び体力の向上などの、様々な健康効果がポリフェノールから導かれ得る。本発明の実施形態に好適なポリフェノールとしては、カテキン、プロアントシアニジン、プロシアニジン、アントシアニン、クェルセリン(quercerin)、ルチン、リザーバトール(reservatrol)、イソフラボン、クルクミン、プニカラジン、エラジタンニン、ヘスペリジン、ナリンジン、シトラスフラボノイド類、クロロゲン酸、他の同様の材料、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
組成及び結合の両方において著しく異なる構造を有する数多くの高分子炭水化物が食物繊維の定義に該当する。このような化合物は当業者には周知であり、非限定例としては、非デンプン性多糖類、リグニン、セルロース、メチルセルロース、ヘミセルロース類、β−グルカン、ペクチン類、ガム類、粘液類、ワックス類、イヌリン類、オリゴ糖類、フルクトオリゴ糖類、シクロデキストリン類、キチン類、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用するとき、「脂肪酸」は、任意の直鎖モノカルボン酸を指し、飽和脂肪酸類、不飽和脂肪酸類、長鎖脂肪酸類、中鎖脂肪酸類、短鎖脂肪酸類、脂肪酸前駆体(オメガ−9脂肪酸前駆体など)、及びエステル化脂肪酸を包含する。本明細書で使用するとき、「長鎖多価不飽和脂肪酸」は、長鎖脂肪族末端を有する任意の多価不飽和カルボン酸又は有機酸を指す。本明細書で使用するとき、「オメガ−3脂肪酸」は、炭素鎖のメチル末端から3番目の炭素−炭素結合に最初の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。特定の実施形態では、オメガ−3脂肪酸は長鎖オメガ−3脂肪酸を含む。本明細書で使用するとき、「オメガ−6脂肪酸」は、炭素鎖のメチル末端から6番目の炭素−炭素結合に最初の二重結合を有する任意の多価不飽和脂肪酸を指す。
本明細書で使用するとき、少なくとも1種のビタミンは、本明細書で提供される甘味料組成物及び甘味付与した組成物用の機能性材料としての、単一のビタミン又は複数種のビタミンとすることができる。概して、本発明の特定の実施形態によると、甘味料組成物又は甘味付与した組成物には、健康及びウェルネスを増進するのに十分な量で、少なくとも1種のビタミンが存在する。
ビタミン類は有機化合物であり、人体において、正常な機能のため少量が必要とされる。炭水化物及びタンパク質などの他の栄養素とは異なり、人体はビタミンを分解せずに使用する。現在では、13種類のビタミンが認められており、このうち1種以上を本明細書における機能性甘味料及び甘味付与した組成物に使用することができる。好適なビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9、ビタミンB12、及びビタミンCが挙げられる。ビタミン類の多くは代替的な化学名を有しており、その非限定例を以下に記載する。
ある種の実施形態では、機能性成分は、グルコサミン又はコンドロイチン硫酸を含む。グルコサミンは、キトサミントも呼ばれ、グリコシル化タンパク質及び脂質の生合成に重要な前駆体であるものと考えられているアミノ糖である。D−グルコサミンは、軟骨において、グルコサミン−6−リン酸の形態で天然に生じ、これは、フルクトース−6−リン酸及びグルタミンから合成される。しかしながら、グルコサミンは他の形態でも利用可能であり、他の形態の非限定例としては、グルコサミン塩酸塩、硫酸グルコサミン、N−アセチル−グルコサミン、又は任意の他の塩形態、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のミネラルを含む。ミネラル類は、生存生物が必要な無機化学元素を含む。ミネラルは、様々な組成物(例えば、元素、単純塩類、及び複雑な珪酸塩)から構成され、また、様々な結晶構造のものである。それらは、食品及び飲料中に天然に生じ得るものであってよく、栄養補給成分として添加されてもよく、あるいは食品又は飲料とは別に摂食又は投与されてもよい。本発明の特定の実施形態では、ミネラルは、バルクミネラル、微量ミネラル、又はこれらの組み合わせから選択される。バルクミネラルの非限定例としては、カルシウム、塩素、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、及び硫黄が挙げられる。微量ミネラルの非限定例としては、クロム、コバルト、銅、フッ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレニウム、亜鉛、及びヨードが挙げられる。ヨードは一般に微量ミネラルと分類されるものの、他の微量ミネラルよりも多量に必要とされ、しばしばバルクミネラルとして分類される。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の保存料を含む。本発明の特定の実施形態では、保存料は、抗菌作用によるもの、酸化防止剤、酵素活性を阻害するもの、又はこれらの組み合わせから選択される。抗菌剤の非限定例としては、亜硫酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、ソルビン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、バクテリオシン類、塩類、糖類、酢酸、二炭酸ジメチル(DMDC)、エタノール、及びオゾンが挙げられる。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の水和剤である。水和生成物は、排泄により失われる液体を身体に再取込させるよう機能する。特定の実施形態では、水和生成物は、運動中に失われる体液を身体に再取り込させるよう機能する組成物である。したがって、特定の実施形態では、水和生成物は電解質であり、非限定例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩化物、リン酸塩、炭酸水素、及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の特定の実施形態では、水和生成物は、筋肉により燃焼される貯蔵エネルギーを補うための炭水化物である。別の特定の実施形態では、水和剤は、細胞の再水和をもたらす少なくとも1種類のフラボノールである。フラボノール類は、植物中に存在する物質の分類であり、概して、1つ以上の化学部分に結合した2−フェニルベンゾピロン分子骨格を含む。特定の実施形態では、水和剤は、運動持久力を増強するグリセロール溶液を含む。グリセロールを含有している溶液の経口摂取では、血液量の増加、心拍数の減少、及び直腸温の低下などの有益な生理作用が示されている。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のプロバイオティック、プレバイオテック、及びこれらの組み合わせを含む。プロバイオティクスは、有効量で消費されると健康に有益な微生物を含む。望ましくは、プロバイオティクスは、人体の腸内細菌叢に有益に作用し、栄養とは異なる健康効果を提供する。プロバイオティクスとしては、バクテリア、酵母、及び真菌が挙げられ得るがこれらに限定されない。プロバイオティクスの例としては、人体に有効な効果を提供するラクトバチルス属(Lactobacilli)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacteria)、ステレプトコッカス属(Streptococci)、又はこれらの組み合わせ属の細菌が挙げられるがこれらに限定されない。プレバイオティクスは、腸内で有益な細菌の成長を促進する組成物である。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の体重管理剤である。本明細書で使用するとき、「体重管理剤」は、食欲抑制剤及び/又は熱発生剤を包含する。本明細書で使用するとき、語句「食欲抑制剤」、「空腹感充足組成物」、「充足組成物」及び「充足成分」は同義語である。語句「食欲抑制剤」は、有効量で送達されたときに、対象の食欲を抑制、阻害、低減、あるいは軽減する、主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン類、食欲低下薬、食欲不振誘発剤、医薬品、及びこれらの組み合わせについて記載するものである。語句「熱発生剤」は、主要栄養素、ハーブ抽出物、外因性ホルモン類、食欲低下薬、食欲不振誘発剤、医薬品、及びこれらの組み合わせを記載するものであり、有効量で送達されたときに、その個体の熱発生又は代謝を活性あるいは亢進させるものである。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の骨粗しょう症管理剤である。ある種の実施形態では、骨粗しょう症管理剤は、少なくとも1種のカルシウム供給源である。特定の実施形態によると、カルシウム供給源は、錯塩、可溶性分子種、及び他の形態のカルシウムなどのカルシウムを含有する任意の化合物である。特定の実施形態によると、骨粗しょう症管理剤はマグネシウム供給源である。マグネシウム供給源は、錯塩、可溶性分子種、及び他の形態のマグネシウムなど、マグネシウムを含有する任意の化合物である。他の実施形態では、骨粗しょう症剤は、ビタミンD、C、K、これらの前駆体及び/又はβ−カロテン、並びにこれらの組み合わせから選択される。
ある種の実施形態では、機能性成分は少なくとも1種の植物エストロゲンである。一実施形態では、甘味料組成物は、少なくとも1種の植物エストロゲンを含む。本明細書で使用するとき、「植物エストロゲン」は、生体に取り込まれたときに任意の度合いでエストロゲン様の効果を及ぼす任意の物質を指す。本発明の実施形態用の好適な植物エストロゲン類の例としては、イソフラボン類、スチルベン類、リグナン類、レソルシル酸ラクトン類、クメスタン類、クメストロール、エコール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
イソフラボンは植物栄養素群に属し、ポリフェノールと呼ばれる。概して、ポリフェノール(「ポリフェノール系」としても知られる)は、植物で見られる化学物質であり、分子当たり2つ以上のフェノール基が存在することを特徴とする。本発明の実施形態による好適な植物エストロゲンイソフラボンとしては、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン、ビオカニンA、ホルモノネチン、これらのそれぞれのグリコシド類及びグリコシド複合体、マタイレシノール、セコイソラリシレシノール、エンテロラクトン、エンテロジオール、植物性たんぱく質、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種の長鎖一級脂肪族飽和アルコールである。本発明の特定の実施形態に使用する具体的な長鎖一級脂肪族飽和アルコール類の非限定例としては、炭素原子8個の1−オクタノール、炭素原子9個の1−ノナノール、炭素原子10個の1−デカノール、炭素原子12個の1−ドデカノール、炭素原子14個の1−テトラデカノール、炭素原子16個の1−ヘキサデカノール、炭素原子18個の1−オクタデカノール、炭素原子20個の1−エイコサノール、炭素原子22個の1−ドコサノール、炭素原子24個の1−テトラコサノール、炭素原子26個の1−ヘキサコサノール、炭素原子27個の1−ヘプタコサノール、炭素原子28個の1−オクタノソール、炭素原子29個の1−ノナコサノール、炭素原子30個の1−トリアコンタノール、炭素原子32個の1−ドトリアコンタノール、及び炭素原子34個の1−テトラコンタノールが挙げられる。
ある種の実施形態では、機能性成分は、少なくとも1種のフィトステロール、フィトスタノール、又はこれらの組み合わせである。本明細書で使用するとき、語句「スタノール」、「植物スタノール」及び「フィトスタノール」は同意語である。ステロール類は、C−3にヒドロキシル基を有するステロイド類に分類される。概して、フィトステロール類は、コレステロールなどのステロイド核内に二重結合を有するが、フィトステロール類は、C−24にエチル基若しくはメチル基等の置換側鎖(R)、又は追加の二重結合も含み得る。フィトステロール類の構造は、当業者に周知である。当業者に周知であるフィトステロール類の非限定例としては、4−デスメチルステロール類(例えば、β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール、22−デヒドロブラシカステロール、及びΔ5−アベナステロール)、4−モノメチルステロール類、4,4−ジメチルステロール類(トリテルペンアルコール類)(例えば、シクロアルテノール、24−メチレンシクロアルタノール、及びシクロブラノール)が挙げられる。フィトスタノールの例としては、β−シトスタノール、カンペスタノール、シクロアルタノール、及び他のトリテルペアルコール類の飽和形態が挙げられる。
概して、甘味料組成物又は甘味付与した組成物中の機能性材料の量は、具体的な甘味料組成物又は甘味付与した組成物、及び望ましい機能性材料に応じて広く異なる。当業者であれば、それぞれの甘味料組成物又は甘味付与した組成物に適切な機能性材料の量を容易に確認されるであろう。
化合物1、2、3、及び/若しくは4を含むステビオールグリコシド類、又は化合物1、2、3、及び/若しくは4を含むテビオールグリコシド類(teviol glycosides)を含む甘味料組成物は、任意の既知の食用材料(本明細書において「甘味付与可能な組成物」と参照する)、あるいはヒト若しくは動物の口によって摂取及び/又は接触することが意図される他の組成物、例えば、医薬組成物、食用ゲル混合物及び組成物、歯科及び口腔衛生組成物、食品(糖菓、調味料、チューインガム、シリアル組成物、焼き菓子、半調理食品、料理用アジュバント(cooking adjuvant)、乳製品、及び卓上甘味料組成物)、飲料、並びに他の飲料品(例えば、飲料混合物、飲料濃縮物など)に組み込むことができる。
一実施形態では、甘味付与した組成物は、甘味付与可能な組成物、並びに追加で化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む成分に由来する。別の実施形態では、甘味付与した組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む成分に由来する。甘味付与した組成物、任意選択的に、1種以上の添加剤、液体担体、結合剤、甘味料、機能性成分、他のアジュバント、及びそれらの組み合わせを含み得る。
一実施形態では、医薬組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含む医薬活性物質(そのプロドラッグ形態を含む)及びステビオールグリコシドを含有する。別の実施形態では、医薬組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含む、ステビオールグリコシドを含む医薬活性物質及び甘味料組成物を含有する。ステビオールグリコシド甘味料組成物は、医薬活性物質又は別の賦形剤材料の苦味又は他の望ましくない味を隠すことができる、医薬組成物中の賦形剤物質として存在し得る。医薬組成物は、錠剤、カプセル、液体、エアロゾル、粉末、発泡性の錠剤又は粉末、シロップ、エマルジョン、懸濁液、溶液、又は患者に医薬組成物を提供するための任意の他の形態とすることができる。特定の実施形態では、医薬組成物は、口腔投与、粘膜投与、舌下投与、又は当業者に知られる任意の他の経路とすることができる。
本明細書で参照される通り、「医薬活性物質」は、何らかの薬品、剤組成、薬物、予防薬、治療薬、又は生理活性を有する他の物質を意味する。医薬活性物質には、これらのプロドラッグ形態も包含される。本明細書で参照される通り、「賦形剤」は、存在する医薬活性物質(複数可)(これらのプロドラッグを包含する)と組み合わせて使用される医薬活性組成物に使用される任意の他の成分を指す。賦形剤としては、活性成分用のビヒクルとして使用される不活性物質、例えば、医薬活性物質の通り扱い性、安定性、分散性、湿潤性、及び/又は放出速度を補助する任意の物質などが挙げられるがこれらに限定されない。
好適な医薬活性物質としては、消化管又は消化器系、心循環系、中枢神経系、疼痛又は知覚、筋骨格障害、眼、耳鼻咽喉、呼吸器系、内分泌異常、生殖系又は泌尿器系、避妊、産婦人科、皮膚科、感染症及び寄生虫症、免疫、アレルギー疾患、栄養、腫瘍性疾患、診断法、安楽死、又は他の生体機能若しくは障害用の医薬が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の実施形態に好適な医薬活性物質の例としては、制酸薬、逆流症抑制薬(reflux suppressant)、整腸剤、抗ドーパミン剤、プロトンポンプ阻害剤、細胞保護剤、プロスタグランジン類似体、緩下剤、鎮痙剤、止痢剤、胆汁酸捕捉剤、オピオイド類、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、利尿薬、強心肺糖体類、抗不整脈薬、硝酸薬、抗狭心症薬、血管収縮剤、血管拡張剤、末梢神経活性化剤(peripheral activators)、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬、α遮断薬、抗凝結剤、ヘパリン、抗血小板剤、線溶剤、抗血友病因子、止血剤、脂質降下薬、スタチン、睡眠薬(hynoptics)、麻酔薬、抗精神病薬、抗うつ薬、制吐剤、抗痙攣薬、抗てんかん薬、抗不安薬、バルビツール酸系薬、運動障害治療薬、刺激薬、ベンゾジアゼピン系薬、シクロピロロン類、ドーパミン拮抗薬、抗ヒスタミン薬、コリン作動薬、抗コリン作用薬、催吐剤、カンナビノイド類、鎮痛薬、筋弛緩薬、抗生物質、アミノグリコシド類、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗炎症薬、抗緑内障薬(anti-gluacoma drug)、交感神経作動薬、ステロイド、耳垢溶解剤、気管支拡張剤、NSAIDS、鎮咳薬、粘液溶解剤、うっ血除去薬、コルチコステロイド、アンドロゲン類、抗アンドロゲン薬、ゴナドトロピン類、成長ホルモン類、インスリン、抗糖尿病薬、甲状腺ホルモン類、カルシトニン、ジホスホン酸塩(diphosponates)、バソプレシン類似体、アルカリ化剤、キノロン、抗コリンエステラーゼ薬、シルデナフィル、経口避妊薬、ホルモン補充療法薬、骨調節薬(bone regulators)、卵胞刺激ホルモン類、黄体形成ホルモン類、ガモレン酸、黄体ホルモン剤、ドーパミン作動薬、エストロゲン、プロスタグランジン、ゴナドレリン、クロミフェン、タモキシフェン、ジエチルスチルベストロール、抗癩菌薬、抗結核薬、抗マラリア薬、駆虫剤、抗原虫薬、抗血清、ワクチン、インターフェロン、強壮剤、ビタミン類、細胞傷害性薬物、性ホルモン類、アロマターゼ阻害剤、ソマトスタチン阻害剤、若しくは同様の種類の物質、又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。概して、このような成分は、安全性が認められており(GRAS)及び/又は米国食品医薬品局(FDA)により認可されている。
医薬組成物はまた、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物に加えて、他の薬学的に許容される賦形剤材料も含み得る。本発明の実施形態のための他の好適な賦形剤の例としては、他の甘味を付与する化合物、粘着防止剤、結合剤(例えば、微結晶性セルロース、トラガカントゴム、若しくはゼラチン)、液体担体、コーティング、崩壊剤、増量剤、希釈剤、軟化剤、乳化剤、香料、着色料、アジュバント、潤滑剤、機能剤(例えば、栄養)、粘度調整剤、バルク剤、流動化剤(glidiant)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素)表面活性剤、浸透剤、希釈剤、又は任意の他の非活性成分、あるいはこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。例えば、本発明の医薬組成物には、炭酸カルシウム、着色剤、白化剤、保存料、及び香料、トリアセチン、ステアリン酸マグネシウム、ステロート類(sterotes)、天然又は合成香料、精油、植物抽出物、フルーツエッセンス、ゼラチン、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される賦形剤を含有させることができる。
一実施形態では、食用ゲル又は食用ゲルミックスは、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。食用ゲル又は食用ゲルミックスは、任意選択的に添加剤、機能性成分、又はそれらの組み合わせを含み得る。化合物1、2、3、及び/若しくは4、又は化合物1、2、3、及び/若しくは4とReb D若しくはReb M等の1種以上の他のステビオールグリコシドとの混合物が、本発明の甘味料組成物を構成し得る。しかしながら、多くの実施形態では、甘味料組成物は、化合物1、2、3、及び/若しくは4、又は化合物1、2、3、及び/若しくは4と、Reb D若しくはReb M等の1種以上の他のステビオールグリコシド、及びステビオールグリコシドではない1種以上の他の成分(複数可)との混合物を含む。
食用ゲルは、人間又は動物により可食なゲルである。ゲルは多くの場合、固形のゼリー状の材料に見える。特定の実施形態に使用するための食用ゲル組成物の非限定例としては、ゲルデザート、プディング、ゼリー、ペースト、トライフル、ゼリー寄せ、マシュマロ、又はグミキャンディーなどが挙げられる。食用ゲル混合物は、概して粉末化された固体又は粒状固体であり、液体を添加することで可食性ゲル組成物が形成され得る。市場で見られる食用ゲル製品は、典型的にはスクロースにより甘味付与されていることから、低カロリーあるいはノンカロリーを提供すべく代替甘味料で甘味付与された食用ゲルは望ましい。
特定の実施形態に使用するゲル化剤の非限定例としては、ゼラチン、アルギン酸塩、カラギーナン、ガム、ペクチン、こんにゃく、寒天、食用の酸、レンネット、でんぷん、でんぷん誘導体、及びこれらの組み合わせが挙げられる。食用ゲルミックス又は食用ゲル組成物に使用されるゲル化剤の量は、使用される具体的なゲル化剤、使用される具体的な液体ベース、並びにゲルに所望される特性などの数多くの因子を基に大幅に変更可能であることは、当業者には周知である。
食用ゲルミックス及び食用ゲルは、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシド、並びにゲル化剤を含む甘味料組成物に加えて、他の成分を用いて調製され得る。特定の実施形態に使用するための他の成分の非限定例としては、食用の酸、食用の酸の塩、緩衝系、バルク剤、金属イオン封鎖剤、架橋剤、1種以上の香料、1種以上の着色料、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
一実施形態では、歯科用組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含むことを含む甘味料組成物を含む。歯科用組成物は、一般に、活性歯科用物質及び基礎材料を含む。化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、歯科組成物に甘味を付与するための基礎材料として使用され得る。歯科組成物は、例えば、マウスフレッシュ剤、含嗽剤,洗口剤、歯磨きペースト、歯磨き、歯磨き剤、マウススプレー、歯白化剤、デンタルフロス、口腔の1つ以上の症状(例えば、歯肉炎)を処置するための組成物など、口腔に使用される任意の口腔組成物の形態とすることができる。
本明細書で参照される通り、「活性歯科物質」は、審美的な外観及び/又は歯若しくは歯茎の健康を向上させる、あるいは歯のう触を予防するのに使用することのできる任意の組成物を意味する。本明細書で参照される通り、「基材」は、活性な歯科物質にビヒクルとして使用される任意の不活性な物質、例えば、活性な歯科物質の通り扱い性、安定性、分散性、湿潤性、起泡性、及び/又は放出速度を補助する任意の物質を指す。
本発明の実施形態用の好適な活性歯科物質としては、歯石を除去する物質、歯から食品を取り除く物質、口臭の除去及び/又はマスキングを補助する物質、歯のう触を予防する物質、並びに歯茎疾患(すなわち、歯肉疾患)を予防する物質が挙げられるがこれらに限定されない。本発明の実施形態に好適な活性歯科物質の例としては、抗う触剤、フッ化物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ、過酸化水素、過酸化カルバミド(すなわち、過酸化尿素)、抗菌剤、プラーク除去剤、ステイン除去剤、抗歯石剤、研磨剤、重曹、過炭酸塩、アルカリ過ホウ酸塩及びアルカリ土類金属過ホウ酸塩、又は同様の種類の物質、又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。概して、このような成分は、安全性が認められており(GRAS)及び/又は米国食品医薬品局(FDA)により認可されている。
特定の実施形態では、歯科組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物、並びに活性な歯科物質を含む。概して、甘味料の量は、具体的な歯科組成物の性質及び所望される甘味度に応じ、様々に異なる。当業者であれば、このような歯科組成物に好適な甘味料の量を認識されるであろう。特定の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、歯科組成物の約1〜約5,000ppmの範囲の総量で歯科組成物中に存在し、少なくとも1種の添加剤が、歯科組成物の約0.1〜約100,000ppmの範囲の量で歯科組成物中に存在する。
食品には、糖菓、調味料、チューインガム、シリアル、焼き菓子、及び乳製品が挙げられるがこれらに限定されない。
一実施形態では、糖菓は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。本明細書で参照される通り、「糖菓」は、お菓子、糖菓、菓子類、又は同様の用語を意味する。糖菓は、概して、基材組成物成分及び甘味料成分を含有する。化合物1、2、3、及び/又は4Nを含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、甘味料成分としての役割を果たし得る。糖菓は、典型的に砂糖が豊富であり、すなわち典型的に甘いと知覚される任意の食品形態であってよい。本発明の特定の実施形態によると、糖菓は、ペストリーなどのベーカリー製品;ヨーグルト、ゼリー、飲用ゼリー、プディング、ババロア、ブランクマンジュ、ケーキ、ブラウニー、ムース糖のデザート、ティータイム又は食事後に食される甘味を付与した食品;冷凍食品;冷たい糖菓、例えば、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス等(甘味料及び様々な他の種類の原材料を乳製品に加え、得られた混合物を撹拌し凍らせた食品製品)、並びにシャーベット、デザートアイス等のアイス糖菓(様々な他の種類の成分を、砂糖を含んでいる液体に加え、得られた混合物を撹拌し凍らせた食品製品);一般的な糖菓、例えば、クラッカー、ビスケット、あんの具が入った丸パン、ハルバ、アルフォーレス等の焼いた糖菓又は蒸した糖菓;餅及びスナック;卓上製品;チューインガム(例えば、ジェツロン(jetulong)、グッタカイ(guttakay)ゴム又はある種の食べられる植物由来の樹脂若しくはワックス又は合成樹脂若しくはワックスを含む、チクル又はその代替物等の実質的に水不溶性の噛むことができるガムベースを含む組成物を含む)、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、ミント、ヌガーキャンディ、ゼリービーン、ファッジ、トフィー、タフィー、スイスミルクタブレット(Swiss milk tablet)、リコリスキャンディ、チョコレート、ゼラチンキャンディ、マシュマロ、マジパン、ディヴィニティー(divinity)、綿菓子等の一般的な糖菓;フルーツ風味のソース、チョコレートソース等を含むソース;食用ゲル;バタークリーム、小麦粉ペースト、ホイップクリーム等を含むクリーム;ストロベリージャム、マーマレード等を含むジャム;並びに甘いパン等又は他のデンプン製品を含むパンと、それらの組み合わせと、であってもよい。本明細書で参照される通り、「ベース組成物」は、食品とすることができ、甘味料成分を保有するマトリックスを提供する、任意の組成物を意味する。
特定の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、糖菓中に、糖菓の約30ppm〜約6000ppm、又は糖菓の約1ppm〜約10,000ppmの範囲の量で存在する。
別の実施形態では、調味料は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む。別の実施形態では、調味料は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。調味料は、本明細書で使用するとき、食品又は飲料の風味を増強又は改善するために使用される組成物である。調味料の非限定例としては、ケチャップ;マスタード;バーベキューソース;バター;チリソース;チャツネ;カクテルソース;カレー;ディップ;魚醤;ホースラディッシュ;辛いソース;ゼリー、ジャム、マーマレード、又は貯蔵食品;マヨネーズ;ピーナッツバター;甘酢漬け野菜;レムラード;サラダドレッシング(例えば、オイル及び酢、シーザー、フレンチ、ランチ、ブルーチーズ、ロシアン、サウザンドアイランド、イタリアン、及びバルサミコ酢)、サルサ;ザウアークラウト;醤油;ステーキソース;シロップ;タルタルソース;並びにウスターソースが挙げられる。
一実施形態では、チューインガム組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。チューインガム組成物は、一般に、水溶性部分及び水不溶性の噛むことができるガムベース部分を含む。典型的に甘味料又は甘味料組成物を含有する水溶性部分は、そしゃく時間にわたって少しずつ香料を分散させつつ、不溶性ガムベース部分を口腔内に保持させたままにする。概して不溶性ガムベースが、ガムがチューインガム、バブルガム、又は機能性ガムのいずれとしてみなされるかを決定する。
特定の実施形態では、チューインガム組成物は、含むか、又は化合物1、2、3、及び/若しくは4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物、並びにガムベース。特定の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、チューインガム組成物中に、チューインガム組成物の約1ppm〜約10,000ppmの範囲の総量で存在する。
一実施形態では、シリアル組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。シリアル組成物は、通常、主食又はスナックのいずれかとして食される。特定の実施形態に使用するためのシリアル組成物の非限定例としては、インスタントシリアル、並びにホットシリアルが挙げられる。インスタントシリアルは、消費者により更に加工(すなわち、調理)されずとも食され得るシリアルである。インスタントシリアルとしては、朝食用シリアル及びスナックバーが挙げられる。朝食用シリアルは、典型的には、細片、フレーク、パフ、又は押し出された形状に加工される。朝食用シリアルは、概して、冷めたものが食べられ、多くの場合、乳及び/又は果実と混合される。スナックバーとしては、例えば、エネルギーバー、餅、グラノーラバー、及び栄養食品が挙げられる。ホットシリアルは、概して食事の前に乳又は水で調理される。ホットシリアルの非限定例としては、グリット、粥、ポレンタ、米、及び押しオーツ麦が挙げられる。
化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、例えば、ステビオールグリコシドを含む甘味料を食品等級油と組み合わせ、この混合物をシリアル上に塗布することにより、コーティングとしてシリアル組成物に添加され得る。異なる実施形態では、ステビオールグリコシドを含む甘味料組成物及び食品等級油は、油又は甘味料のいずれかを最初に塗布することにより、別々にシリアルに塗布されてもよい。ステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、シリアル組成物に氷衣としても添加され得る。ステビオールグリコシドは、艶出剤及び食品等級油又は脂質と組み合わせ、この混合物をシリアルに塗布することにより、氷衣として加えられ得る。更に別の実施形態では、ガムシステム、例えば、アカシアゴム、カルボキシメチルセルロース、又はアルギンを氷衣に加えて構造支持をもたらすこともできる。更に、氷衣には着色剤を含有させてもよく、香味料を含有させてもよい。ステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、シリアル組成物に砂糖衣としても添加され得る。このような一実施形態では、ステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、水及び砂糖衣剤と組み合わせられ、その後シリアルに塗布される。
特定の実施形態では、ステビオールグリコシドは、シリアル組成物中に、シリアル組成物の約0.02〜約1.5重量パーセントの範囲の量で存在する。
別の実施形態では、焼き菓子は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含む。焼き菓子は、本明細書で使用するとき、食べられる状態になっている製品、並びに提供前に調製する必要がある、焼くだけで食べられる製品、小麦粉、及びミックスを含む。焼き菓子の非限定例としては、ケーキ、クラッカー、クッキー、ブラウニー、マフィン、ロール、ベーグル、ドーナツ、シュトルーデル、ペストリー、クロワッサン、ビスケット、パン、パン製品、及び丸パンが挙げられる。
例示的な焼き菓子は、パンタイプの生地(例えば、白パン、バラエティパン、ソフト丸パル、ハードロール、ベーグル、ピザ生地、及び小麦粉のトルティア)、甘い生地(例えば、デニッシュ、クロワッサン、クラッカー、パフペーストリー、パイクラスト、ビスケット、及びクッキー)、並びに衣(例えば、スポンジ、パウンド、デビルズフード、チーズケーキ、及びレイヤーケーキ等のケーキ、ドーナツ、又は他の酵母で膨らませたケーキ、ブラウニー、及びマフィン)の3つの群に分類され得る。生地は、概して、粉ベースであることを特徴とするのに対し、衣は水系のものである。
本発明の特定の実施形態による焼き菓子は、概して、甘味料、水、及び脂質の組み合わせを含む。本発明の多くの実施形態に従って製造された焼き菓子も、生地又は衣を調製するため粉を含有する。本明細書で使用するとき、用語「生地」は、混練又はロールするのに十分な固さのある粉と他の成分との混合物である。本明細書で使用するとき、用語「衣」は、粉、乳又は水などの液体、及び他の成分から構成され、スプーンで注ぎ入れる又はスプーンから落とせる程度の粘度である。
一実施形態では、乳製品は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含むことを含む甘味料組成物を含む。本発明で使用するのに好適な乳製品及び乳製品を作製するためのプロセスは、当業者に周知である。本明細書で使用するとき、乳製品は、乳、又は乳から調製される食品を含む。本発明の実施形態への使用に好適な乳製品の非限定例としては、乳、ミルククリーム、サワークリーム、クリーム・フレッシュ、バターミルク、培養バターミルク、粉乳、コンデンスミルク、エバーミルク、バター、チーズ、カッテージチーズ、クリームチーズ、ヨーグルト、アイスクリーム、フローズンカスタード、フローズンヨーグルト、ジェラート、ヴィア(via)、ピーマ(piima)、フィールミョルク、カジュマック(kajmak)、ケフィア、ヴィーリ(viili)、クミス、アイラグ、アイスミルク、カゼイン、アイラン、ラッシー、コア(khoa)、又はこれらの組み合わせが挙げられる。乳は、幼体に栄養を与えるために、雌性哺乳動物の乳腺により分泌される液体である。雌性体が乳を産生可能であることは、哺乳類を定義する特徴の1つであり、雌性体が乳を産生可能であることにより、より多様な食品を消化可能になる前の新生児の主な栄養源が提供される。本発明の特定の実施形態では、乳製品は、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ロバ、ラクダ、水牛、ヤク、トナカイ、ヘラジカ、又はヒトの原乳に由来する。
特に望ましい実施形態では、乳組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を、乳製品と組み合わせて含む。特定の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドは、乳組成物中に、乳組成物の約200〜約20,000重量パーセントの範囲の総量で存在する。
化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含有する卓上用甘味料組成物も、本明細書において企図される。卓上組成物には、様々な他の成分を更に含有させることができ、これには少なくとも1種のバルク剤、添加剤、固化防止剤、機能性材料、又はこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
好適な「バルク剤」としては、マルトデキストリン(10DE、18DE、又は5DE)、コーンシロップ固体(20又は36DE)、スクロース、フルクトース、グルコース、転化糖、ソルビトール、キシロース、リブロース、マンノース、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、エリトリトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、マルトース、タガトース、ラクトース、イヌリン、グリセロール、プロピレングリコール、ポリオール類、ポリデキストロース、フルクトオリゴ糖類、セルロース、及びセルロース誘導体など、並びにこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。更に、本発明の更に他の実施形態によると、顕著にカロリーを付加せずとも良好な成分均一性を提供することに由来して、グラニュー糖(スクロース)、又は結晶フルクトース、他の炭水化物、若しくは糖アルコールなどの他のカロリー甘味料をバルク剤として使用できる。
卓上甘味料組成物は、当業界で知られる任意の形態にパッケージングすることができる。非限定的な形態としては、粉末形態、顆粒形態、錠剤、サシェ、ペレット、キューブ、及び液体が挙げられるがこれらに限定されない。ドライブレンドの卓上用甘味料配合物中の化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドの量は、異なり得る。特定の実施形態では、ドライブレンドの卓上用甘味料配合物は、卓上用甘味料組成物の約1%(w/w)〜約10%(w/w)の量のステビオールグリコシドを含有し得る。
卓上用甘味料組成物は、液体の形態でも具現化され得、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物は、液体担体と組み合わせられる。液体卓上機能性甘味料の好適なキャリア剤の非限定例としては、水、アルコール、ポリオール、水に溶解させたグリセリン系又はクエン酸系、及びこれらの混合物が挙げられる。
一実施形態では、甘味付与した組成物は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む飲料製品である。本明細書で使用するとき、「飲料製品」は、インスタント飲料、飲料濃縮物、飲料シロップ、冷凍飲料、又は粉末飲料である。好適なインスタント飲料としては、炭酸飲料及び非炭酸飲料が挙げられる。炭酸飲料としては、高発泡性清涼飲料、コーラ、レモン−ライム風味を付与した発泡性清涼飲料、オレンジ風味を付与した発泡性清涼飲料、ブドウ風味を付与した発泡性清涼飲料、イチゴ風味を付与した発泡性清涼飲料、パイナップル風味を付与した発泡性清涼飲料、ジンジャーエール、ソフトドリンク、及びルートビアが挙げられるがこれらに限定されない。非炭酸飲料としては、果汁、フルーツフレーバーのジュース、ジュース飲料、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバーのジュース、スポーツドリンク、エナジードリン、成分を強化した水飲料(enhanced water drinks)、ビタミンで強化した水飲料、ほとんど水の飲料(例えば、水に天然風味材料又は合成風味材料を加えたもの)、ココナツ水、お茶タイプの飲料(例えば、黒茶、緑茶、紅茶、烏龍茶)、コーヒー、ココア飲料、乳成分を含有している飲料(例えば、乳飲料、乳成分を含有しているコーヒー、カフェラテ、ミルクティー、果汁乳飲料)、穀類抽出物を含有している飲料、スムージー及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。
冷凍飲料の例には、アイシー、冷凍カクテル、ダイキリ、ピナコラダ、マルガリータ、ミルクシェイク、冷凍コーヒー、冷凍レモネード、グラニタ、及びスラッシーが含まれるが、これらに限定されない。
飲料濃縮物及び飲料シロップは、初期体積の液体成分(例えば、水)及び所望の飲料成分で調製され得る。以降、更なる体積の水を添加することによって最終濃度の飲料を調製する。粉末飲料は、液体成分の不在下で全ての飲料成分を乾式混合することにより調製される。以降、最終体積の水を添加して、最終濃度の飲料を調製する。
一実施形態では、飲料は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物を含有する。本明細書において詳述されるいずれの化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物も、飲料に使用され得る。別の実施形態では、飲料を調製する方法は、液体成分と、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドとを組み合わせることを含む。この方法は、1種以上の甘味料、添加剤、及び/又は機能性成分の添加を更に含み得る。更に別の実施形態では、飲料を調製する方法は、液体成分と、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含む甘味料組成物とを組み合わせることを含む。
別の実施形態では、飲料は、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含有する甘味料組成物を含有し、ステビオールグリコシドは、飲料中に、例えば、約25ppm〜約800ppm等の約1ppm〜約10,000ppmの範囲にわたる量で存在する。別の実施形態では、ステビオールグリコシドは、飲料中に、約100ppm〜約600ppmの範囲にわたる量で存在する。更に他の実施形態では、ステビオールグリコシドは、飲料中に、約100〜約200ppm、約100ppm〜約300ppm、約100ppm〜約400ppm、又は約100ppm〜約500ppmの範囲にわたる量で存在する。更に別の実施形態では、ステビオールグリコシドは、飲料中に、例えば、約400ppm〜約600ppm等の約300〜約700ppmの範囲にわたる量で存在する。特定の実施形態では、ステビオールグリコシドは、飲料中に、約500ppmの量で存在する。
甘味付与可能な組成物に、より砂糖に似た経時プロファイル、風味プロファイル、又はこれらの両方を付与する方法は、甘味付与可能な組成物を、本発明の甘味料組成物、すなわち、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドを含有する甘味料組成物と組み合わせることを含む。
この方法は、他の甘味料、添加剤、機能性成分、及びそれらの組み合わせの添加を更に含み得る。本明細書に記載の任意の甘味料、添加剤、又は機能性材料を使用できる。
本明細書で使用するとき、「砂糖に似た」特性としては、スクロースのものに似た任意の特性が包含され、最大応答、風味プロファイル、経時プロファイル、適応挙動、食感、濃度/応答関数、味わい/及び風味/甘味相互作用、分布様式選択性、並びに温度による影響が挙げられるがこれらに限定されない。
ある種の実施形態では、甘味料組成物である化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドの粒塊が提供される。本明細書で使用するとき、「甘味料粒塊」は、クラスター化され、一緒に結合している複数種の甘味料粒子を意味する。甘味料粒塊の例としては、結合剤により保持された粒塊、押出品、及び顆粒が挙げられるがこれらに限定されない。粒塊を作製する方法は、当業者に既知であり、米国特許第6,180,157号に更に詳細に開示されている。一般的に記載して、ある種の実施形態に従って粒塊を調製するプロセスは、溶媒中に化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシド、甘味料組成物、並びに結合剤を含むプレミックス溶液を調製するプロセスと、プレミックスの混合物を効率的に形成するのに十分な温度に加熱するプロセスと、流動床凝集装置によって流動化された担体上にプレミックスを塗布するプロセスと、得られた粒塊を乾燥させるプロセスと、を含む。得られる粒塊の甘味強度は、プレミックス溶液中の甘味料組成物の量を変更することにより調整することもできる。
いくつかの実施形態では、甘味料組成物のために、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドの実質的に無塵、かつ実質的に自由流動性の押出品又は押出粒塊が提供される。このような粒子は、押出及び球形化プロセスを使用して、結合剤の使用の有無に関わらず形成され得る。
「押出品」又は「押出甘味料組成物」は、本明細書で使用するとき、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドの円筒状で、自由流動性で、比較的無塵で、機械的に強い顆粒を指す。用語「球」又は「球形甘味料組成物」は、本明細書で使用するとき、比較的球形で、なめらかで、自由流動性で、比較的無塵で、機械的に強い顆粒を指す。押出品を作製するプロセスは、米国特許第6,365,216号に記載されている。
別の実施形態では、化合物1、2、3、及び/又は4を含むステビオールグリコシドの顆粒状形態が提供される。本明細書で使用するとき、用語「顆粒」、「顆粒状形態」、及び「顆粒形態」は、同義であり、ステビオールグリコシド甘味料組成物の自由流動性で、実質的に無塵で、機械的に強い粒塊を指す。造粒法は当業者には知られており、国際公開WO 01/60842号により詳細に記載されている。
(実施例1)
化合物1〜4を含むステビオールグリコシド産生のための発酵
化合物1〜4、Reb D、及びReb Mを含むステビオールグリコシド化合物を、遺伝子操作されたサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)によって産生させた。サッカロマイセス(Saccharomyces)株であるEFSC3261及びEFSC3841は、国際出願第WO2014/122227号に記載されている。
流加回分発酵を、2L(作業体積)の発酵槽中で好気的に行い、これは、基本培地(グルコース、硫酸アンモニウム、微量金属、ビタミン、塩、及び緩衝液を含有する最少培地)中での約16時間の増殖期、続いてグルコースを含有する規定の流加培地を用いた約100時間の流加を含んだ。グルコースを、炭素及びエネルギー源として利用し、微量金属、ビタミン、及び塩と組み合わせた。pHを、pH5付近に維持し、温度設定点は、30℃であった。酸素枯渇を予防し、かつエタノール形成(グルコース制限条件)を最小化するように、流加の速度を制御した。発酵最少培地は、Verduyn C,Postma E,Scheffers WA,Van Dijken JP.(1992).Yeast 8,501〜517に基づいている。
(実施例2)
化合物1〜4の精製及びNMR分光法
化合物1〜4(OPS1−1、OPS1−2、OPS1−4、及びOPS1−5として図2及び3に示されている精製クロマトグラムに示されている)を分取液体クロマトグラフィーで以下のように精製した。これらの化合物中で濃縮した乾燥発酵ブロスを、精製のための出発材料として使用した。材料を、50℃で超音波処理することによって50:50のエタノール:水に溶解させた。5mLの溶液を、Agilent 1260分取LCに注入するために、0.2μmのナイロンシリンジ先端フィルターを通して5mLの自動サンプラーバイアルで濾過した。
化合物1(OPS1−1)及び化合物2(OPS1−2)画分を以下のように精製した。2.5mLの試料をPhenomenex Kinetex XB−C18 5μm、21.2×250mmカラムに注入した。メタノールと水の混合物(40:60v/v)を溶媒として使用した。流速を、20mL/分に、最大圧力を400バールに設定した。図2:OPS1−1及びOPS1−2精製クロマトグラム。バイアル2は化合物1(OPS1−1)であり、バイアル4は化合物2(OPS1−2)である。複数の注入からの各化合物の精製画分を一緒にプールし、室温で、窒素下で乾燥させ、固体材料を得、これをNMRによって特徴付けた。
化合物3(OPS1−4)及び化合物4(OPS1−5)画分を以下のように精製した。2.5mLの試料をPhenomenex Kinetex XB−C18 5μm、21.2×250mmカラムに注入した。メタノールと水の混合物(40:60v/v)を溶媒として使用した。流速を、20mL/分に、最大圧力を400バールに設定した。図3:OPS1−4及びOPS1−5精製クロマトグラム。バイアル2は化合物1(OPS1−1)であり、バイアル4は化合物2(OPS1−2)である。バイアル10はOPS1−4を含有し、バイアル9はOPS1−5を含有する。
複数の注入からの各化合物の精製画分を一緒にプールし、室温で、窒素下で乾燥させ、固体材料を得た。OPS1−4及びOPS1−5を、50%のエタノール中で可溶化し、この方法で再び注入してOPS1−4及びOPS1−5化合物のみを回収することによって再精製した。複数の注入からの各化合物の精製画分を一緒にプールし、室温で、窒素下で乾燥させ、固体材料を得、これをNMRによって特徴付けた。
低温プローブ(5mm CPTCI 1H−13C/15N/D Z−GRD Z44909/0010)を備えた800MHz Bruker Avance機(1Hに対しては800MHz、13Cに対しては201MHz)で全てのNMRスペクトルを得た。OPS1−1を550ulの1:1のDMSO−d6/D2Oに溶解し、5mmチューブ中に流した。OPS1−2を60ulのD2Oに溶解し、1.7mmチューブで測定した。OPS1−4、及び5を200ulのD2O(化学シフト参照のための標準物質としてTSP)に溶解し、3mmチューブで測定した。OPS1−1及び2は25Cで測定し、OPS1−4及び5は40Cで測定した。
標準等核及び異核マルチパルスNMR実験を用いて、構造、すなわち、H,H−COSY、H,H−ROESY、H,13C−HSQC、及びH,13C−HMBCを解明した。
図4A〜7Dは、NMR分光からの化学シフトの位置及び数と、H NMR及び13C NMR分光データ、並びに原子番号付与と、化合物1〜4(OPS1−1、OPS1−2、OPS1−4、及びOPS1−5)に対するCOSY、TOCSY、HSQC−DEPT、及びHMBC相関に基づく化学割り当てと、を示すグラフを構成する。
(実施例3)
発酵培地のステビオールグリコシド組成物
実施例1から調製した発酵培地を分析して、化合物1〜4を含むステビオールグリコシド化合物の種類及び量を判定した。
Figure 0006855376
(実施例4)
化合物1〜4によるステビオールグリコシドの溶解度の増強
化合物1〜4の存在は、低濃度でさえも、組成物中のrebD及びrebMの溶解度に著しい効果を示した。純粋なrebD、rebM、純粋なrebD/rebMのブレンドについて、即時溶解度及び平衡溶解度を調査し、これらの異性体を含有する発酵組成物からのrebD及びrebMの溶解度と比較した。
即時溶解度を、室温で10分間、脱イオン水とステビオールグリコシドを激しく混合することによって決定する。平衡溶解度は、脱イオン水をステビオールグリコシドで80℃で15分間加熱し、室温まで冷却して、最大4日間観察することによって決定する。析出物の明澄な溶液は可溶であると見なされる。結果を以下に示す。
RebDは非常に低い即時溶解度(室温で0.08%未満)を有する。80℃で15分間加熱すると、室温で少なくとも4日間、rebDは0.08%の溶解度を維持した。表2は、RebDの即時溶解度及び平衡溶解度を反映する。
Figure 0006855376
RebMは、rebDよりも高い溶解度を有する。その即時溶解度は少なくとも0.13%であり、加熱すると、rebMの平衡溶解度は室温で少なくとも0.2%である。表3は、RebDの即時溶解度及び平衡溶解度を反映する。
Figure 0006855376
rebMがrebDの溶解度を増強するかどうかを評価するために、異なる比でのrebDとrebMの混合物を使用した。rebD及びrebMを混合することによって即時溶解度の改善は見られず、平衡溶解度の明らかな増加も見られなかった。表4は、RebD及びRebM混合物の即時溶解度及び平衡溶解度を反映する。
Figure 0006855376
驚くべきことに、化合物1〜4を含む実施例1の発酵誘導ステビオールグリコシド組成物は、純粋なrebDとrebMとの混合物よりも著しく改善された溶解度を有することが見出された。発酵ステビオールグリコシドの少なくとも0.37%は室温の水に即時に可溶であり、0.14%のrebD及び0.21%のrebMを含有する。したがって、化合物1〜4の存在下で、純粋なrebDに対して75%の溶解度の改善が示された。表5は、RebD、RebM、及び化合物1〜4を含む即時溶解度及び平衡溶解度発酵誘導ステビオールグリコシド組成物を反映する。
Figure 0006855376

Claims (33)

  1. 以下の構造:
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    に従う化合物1、2、3、又は4のうちの1種以上を含み、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドDから選択される化合物を更に含む、組成物。
  2. 化合物1、2、3、又は4のいずれか1つが、前記組成物中に、前記組成物中のステビオールグリコシド総量の0.05%〜5%(重量)の範囲で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 化合物1、2、3、及び4の全てを含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物中の化合物1、2、3、及び4の総量が、前記組成物中のステビオールグリコシド総量の0.5%〜10%(重量)の範囲にある、請求項3に記載の組成物。
  5. レバウディオサイドM又はレバウディオサイドDが、化合物1、2、3、又は4のいずれか1つよりも多い量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  6. レバウディオサイドM又はレバウディオサイドDが、化合物1、2、3、又は4のうちのいずれか1つよりも10倍〜500倍多い範囲の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  7. レバウディオサイドM及びレバウディオサイドDの総量が、化合物1、2、3、及び4の総量よりも20倍〜200倍多い範囲にある、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記組成物中のレバウディオサイドM及びレバウディオサイドDの総量が、前記組成物中のステビオールグリコシド総量の90%(重量)以上である、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記組成物中のレバウディオサイドM及びレバウディオサイドDの総量が、前記組成物中のステビオールグリコシド総量の92.5%(重量)以上である、請求項1に記載の組成物。
  10. 少なくとも95%の総ステビオールグリコシド濃度を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記組成物が、0.05g/L〜5g/Lの範囲の総ステビオールグリコシド濃度を有する水溶液である、請求項10に記載の組成物。
  12. 発酵プロセスから作製される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 発酵プロセスで、以下の構造:
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    に従う化合物1、2、3、又は4の1種以上を含むステビオールグリコシドを作製する方法であって、
    前記発酵プロセスが、GGPPS、enf−コパリル二リン酸シンターゼ(CDPS)ポリペプチド、カウレンオキシダーゼ(KO)ポリペプチド、カウレンシンターゼ(KS)ポリペプチド、ステビオールシンターゼ(KAH)ポリペプチド、シトクロムP450レダクターゼ(CPR)ポリペプチド、UGT74G1ポリペプチド、UGT76G1ポリペプチド、UGT91 d2ポリペプチド、及びEUGT11ポリペプチドを発現する組み換え宿主細胞の使用を含み、前記ポリペプチドのうちの少なくとも1つが、前記細胞内に導入された外来遺伝子又は異種遺伝子によってコードされ、前記宿主細胞が、前記化合物1、2、3、又は4の1種以上を含むステビオールグリコシドを合成する、方法
  14. 前記組み換え宿主細胞が、サッカロマイセス(Saccharomyces)又はサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)種である、請求項13に記載の方法
  15. 発酵ブロス、発酵ブロス濃縮物、又は発酵ブロスの粉末を液体クロマトグラフィーに供することによって作製される、請求項13又は14に記載の方法
  16. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物を含む、経口摂取又は経口使用のための甘味付与した組成物。
  17. 飲料であり、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、又はこれらの両方が、前記飲料中に0.05g/L〜1.0g/Lの範囲の量で存在する、請求項16に記載の甘味付与した組成物。
  18. 飲料であり、0.05g/L〜1.0g/Lの範囲の総ステビオールグリコシド量を有する、請求項16又は請求項17に記載の甘味付与した組成物。
  19. 飲料であり、50ppm〜1,000ppmの範囲の総ステビオールグリコシド量を有する、請求項16又は請求項17に記載の甘味付与した組成物。
  20. 50ppm〜100ppmの範囲の総ステビオールグリコシド量を有する、請求項19に記載の甘味付与した組成物。
  21. 飲料であり、化合物1、2、3、又は4のうちのいずれか1種以上が、前記飲料中に0.001g/L〜0.1g/Lの範囲の量で存在する、請求項16又は請求項17に記載の甘味付与した組成物。
  22. 飲料、飲料濃縮物、粉末、食品、糖菓、調味料、チューインガム、乳製品、甘味料、医薬組成物、及び歯科組成物からなる群から選択される、請求項16に記載の甘味付与した組成物。
  23. 経口摂取又は経口使用のための材料又は組成物に対して甘味を付与又は増強する方法であって、前記経口摂取又は経口使用のための材料又は組成物に、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物を添加することを含む、方法。
  24. 水性組成物中へのステビオールグリコシドの溶解度を増強する方法であって、第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含み、前記第1のステビオールグリコシドが、前記第1のステビオールグリコシドのステビオール部分のシクロオクタン基の原子に結合した4つのグルコース単位の分岐鎖を有し、前記第2のステビオールグリコシドが、前記第1のステビオールグリコシドとは異なり、前記第2のステビオールグリコシドが、前記第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物への前記第2のステビオールグリコシドの溶解度よりも低い、前記第1のステビオールグリコシドを含まない水性組成物への溶解度を有し、ここに、前記第1のステビオールグリコシドが、以下の構造:
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    に従う化合物1、2、3、又は4のうちの1種以上である、方法。
  25. 前記第1のステビオールグリコシドが、合計6つのグルコース単位を有する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1のステビオールグリコシドが、合計7つのグルコース単位を有する、請求項24に記載の方法。
  27. 前記4つのグルコース単位の分岐鎖が、1→6グリコシド結合、1→4グリコシド結合、又は1→3グリコシド結合を含む、請求項24〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記4つのグルコース単位の分岐鎖が、1→6グリコシド結合、1→4グリコシド結合、及び1→3グリコシド結合を含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記第2のステビオールグリコシドが、レバウディオサイドM及びレバウディオサイドDから選択される、請求項24に記載の方法。
  30. 前記水性組成物が、発酵ブロスである、請求項24に記載の方法。
  31. 前記提供する工程が、前記第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを産生する遺伝子組み換え微生物を培養することを含む、請求項24に記載の方法。
  32. 前記方法が、前記第1のステビオールグリコシドを含む第1の組成物を、前記第2のステビオールグリコシドを含む第2の組成物と組み合わせることを含む、請求項24に記載の方法。
  33. 水性組成物へのステビオールグリコシドの溶解度を増強する方法であって、
    第1のステビオールグリコシド及び第2のステビオールグリコシドを含む水性組成物を提供する工程を含み、前記第2のステビオールグリコシドが、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドM、レバウディオサイドD、レバウディオサイドI、レバウディオサイドQ、レバウディオサイドN、及びステビオシドからなる群から選択され、前記第1のステビオールグリコシドが、前記第2のステビオールグリコシドとは異なり、かつレバウディオサイドM以上の分子量を有し、前記第2のステビオールグリコシドが、前記第1のステビオールグリコシドを含む水性組成物への前記第2のステビオールグリコシドの溶解度よりも低い、前記第1のステビオールグリコシドを含まない水性組成物への溶解度を有し、ここに、前記第1のステビオールグリコシドが、以下の構造:
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    Figure 0006855376
    に従う化合物1、2、3、又は4のうちの1種以上である、方法。
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