JP6840663B2 - 櫛板部材及び乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗降床の先端部に設けられた櫛板部材、及びこの櫛板部材を備えた乗客コンベアに関するものである。
乗客コンベアは、建築構造物に設置されるフレームと、このフレーム内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段とを備えている。複数の踏段には、無端状の踏段チェーンが連結されており、この踏段チェーンが回転駆動することで、複数の踏段が循環移動する。
そして、乗客コンベアには、異物の侵入を防止するために、踏段に設けた複数のクリートと非接触で噛み合う櫛板部材が乗降床に設けられている。櫛板部材は、乗降床の幅方向に沿って複数配置される。また、櫛板部材は、設置及び交換時の作業性を考慮して、隣り合う櫛板部材の間には、隙間が発生していた。
この隣り合う櫛板部材の間の隙間に異物が侵入することを防止するために、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されているようなものがある。この特許文献1には、隣接する櫛歯の根元部に、突起を形成することが記載されている。また、特許文献2には、櫛板の各々の間に形成される櫛板間の隙間に、隙間全体又は一部を埋める樹脂又は弾性体を配置することが記載されている。
特開2009−280360号公報 特開2017−105610号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、隣り合う櫛板部材との間には隙間が存在しており、この隙間から靴紐等の異物が侵入するおそれがあった。さらに、特許文献1に記載された技術では、突起に異物が引っ掛かるおそれもあった。
また、特許文献2に記載された技術では、隙間を塞ぐための部材が櫛板部材に接着固定されているため、経年的に接着強度が弱まり、櫛板部材から隙間を塞ぐ部材が剥がれ落ちるおそれがあった。
上記の問題点を考慮し、隣り合う櫛板部材の間に形成された隙間に異物が侵入することを防ぐことができる櫛板部材及び乗客コンベアを提供することにある。
上記課題を解決するため、櫛板部材は、乗客コンベアの乗降床の幅方向に沿って複数並べて配置される櫛板部材において、固定部と、櫛歯部と、庇部と、を備えている。
固定部は、乗降床に固定される。櫛歯部は、固定部における乗客コンベアの踏段と対向する先端部に連続して設けられ、踏段に設けたクリートと非接触状態で噛み合う。庇部は、櫛歯部の幅方向の一端部に設けられ、幅方向の一端部側に隣接する櫛板部材の上下方向の上面に載置される。
また、乗客コンベアは、建築構造物に設けられ、人や物を搬送する乗客コンベアにおいて、フレームと、複数の踏段と、乗降床と、櫛板部材と、を備えている。フレームは、建築構造物に設置される。複数の踏段は、フレーム内に設けられて、フレーム内を循環移動する無端状に連結される。乗降床は、フレームが延在する方向の端部に設けられる。櫛板部材は、上述した櫛板部材が用いられる。
上記構成の櫛板部材及び乗客コンベアによれば、隣り合う櫛板部材の間に形成された隙間に異物が侵入することを防ぐことができる。
第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成例を示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける乗降口を示す斜視図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける踏段と下部乗降床を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける踏段と下部乗降床を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる櫛板部材を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる櫛板部材を示す側面図である。 櫛板部材を図6の矢印Aから見た図である。 第1の実施の形態例にかかる複数の櫛板部材を幅方向で断面した状態を示す図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアの櫛板部材に異物が侵入する状態を示す説明図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアの櫛板部材に異物が侵入する状態を示す説明図である。 第2の実施の形態例にかかる複数の櫛板部材を幅方向で断面した状態を示す図である。
以下、櫛板部材及び乗客コンベアの実施の形態例について、図1〜図11を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.乗客コンベアの構成例
まず、図1及び図2を参照して乗客コンベアの第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)について説明する。
図1は、本例の乗客コンベアを示す概略構成図、図2は、本例の乗客コンベアにおける乗降口を示す斜視図である。
図1に示すように、本例の乗客コンベア1は、建築構造物100の上階床100Aと下階床100Bに設置される傾斜型の乗客コンベア、いわゆるエスカレーターである。図1及び図2に示すように、乗客コンベア1は、建築構造物100に設置されたフレーム2と、上部乗降床3と、下部乗降床4と、乗客を乗せる複数の踏段5と、一対の欄干部材6、6と、下部スプロケット7と、上部スプロケット8と、踏段チェーン9と、駆動部10と、を備えている。
フレーム2は、上階床100Aと下階床100Bにまたがって設置されている。フレーム2は、傾斜区間と、上水平区間と、下水平区間から構成されている。以下、フレーム2における下階床100Bから上階床100Aに向かって延びる方向をフレーム2の長手方向とする。また、下階床100Bからフレーム2を見た状態の左右方向をフレーム2の幅方向とする。
フレーム2の長手方向の上階床100A側に形成された上水平区間は、上階床100Aと平行に形成されている。そして、フレーム2の上水平区間には、上部乗降床3が設置されている。上部乗降床3は、上階床100Aと平行をなし、上階床100Aに載置されている。
フレーム2の長手方向の下階床100B側に形成された下水平区間は、下階床100Bと平行に形成されている。そして、フレーム2の下水平区間には、下部乗降床4が設置されている。下部乗降床4は、下階床100Bと平行をなし、下階床100Bに載置されている。
図1に示すように、上部乗降床3の下方には、駆動部10と、上部スプロケット8が配置されている。上部スプロケット8と駆動部10の駆動軸には、伝達チェーンが巻き掛けられている。駆動部10が駆動すると、上部スプロケット8は、伝達チェーンを介して回転駆動する。また、上部スプロケット8には、踏段チェーン9が巻き掛けられている。
下部乗降床4の下方には、下部スプロケット7が配置されている。下部スプロケット7には、踏段チェーン9が巻き掛けられている。踏段チェーン9は、その軸方向が連結された無端状に形成されている。上部スプロケット8が回転することで、下部スプロケット7及び踏段チェーン9が回転する。そして、踏段チェーン9は、上部スプロケット8と下部スプロケット7の間を循環移動する。
踏段チェーン9には、複数の踏段5が無端状に連結されている。複数の踏段5は、フレーム2に設けられた不図示のガイドレールに移動可能に支持されている。そして、複数の踏段5は、ガイドレールに案内された往路側と復路側を循環移動する。乗客は、上下方向の上方となる往路側を移動する踏段5に輸送される。
また、踏段5の表面には、複数のクリート5aが形成されている(図3及び4参照)。クリート5aは、踏段5の移動方向に沿って延在する突条部である。そして、複数のクリート5aは、踏段5の幅方向に間隔を空けて形成されている。
欄干部材6は、フレーム2の上部に設けられたデッキ部13に支持されている。なお、デッキ部13は、フレーム2の長手方向に沿って配置される。また、欄干部材6は、フレーム2の幅方向の両端部に一対設けられている。
図2に示すように、欄干部材6は、移動手摺11と、平板状のパネル部材12と、有している。パネル部材12は、デッキ部13に支持されている。ぱた、パネル部材12の周縁部には、移動手摺11が設けられている。
移動手摺11は、長手方向の両端部が連結された無端状のベルト部材により構成されている。移動手摺11は、パネル部材12の周縁部に移動可能に支持されている。そして、移動手摺11は、複数の踏段5の循環移動の動作に同期して、循環移動する。
次に、乗客コンベア1における上部乗降床3及び下部乗降床4周りの詳細な構成について図2〜図4を参照して説明する。なお、上部乗降床3及び下部乗降床4周りの構成は、同一であるため、ここでは、下部乗降床4の構成について説明する。図3は、踏段5と下部乗降床4を示す平面図、図4は、踏段5と下部乗降床4を示す側面図である。
図2〜図4に示すように、下部乗降床4における踏段5側の先端部には、複数の櫛板部材20が固定されている。なお、上部乗降床3における踏段5側の先端部にも、同様に、複数の櫛板部材20が固定されている。複数の櫛板部材20は、下部乗降床4の幅方向に沿って並べて配置されている。また、幅方向で隣り合う2つの櫛板部材20A、20Bの間には、隙間S1が形成されている。
この櫛板部材20は、下部乗降床4に、例えば、皿ねじ31により固定されている。櫛板部材20は、下部乗降床4の先端部から踏段5に向けて突出している。そして、櫛板部材20は、踏段5に設けたクリート5aに非接触状態で噛み合っている。
1−2.櫛板部材の構成
次に、櫛板部材20の詳細な構成について図5〜図8を参照して説明する。
図5は、櫛板部材20を示す平面図、図6は、櫛板部材20を示す図、図7は、櫛板部材20を図6に示す矢印Aから見た図である。また、図8は、複数の櫛板部材20を幅方向で断面した状態を示す図である。
櫛板部材20は、樹脂材料や金属材料などの成型品であり、略平板状に形成されている。櫛板部材20は、固定部21と、櫛歯部22と、固定部21と櫛歯部22との境界に形成された境界部23と、庇部25とを有している。
固定部21は、略平板状に形成されている。固定部21は、下部乗降床4の上下方向の上面4aに載置されている。そして、固定部21は、下部乗降床4に皿ねじ31を用いて固定されている。また、固定部21の上下方向の上面21aには、滑り止め用の突起21bが形成されている。
また、固定部21における踏段5側の先端部は、下部乗降床4の上面4aに載置されておらず、浮いている。そして、固定部21の先端部には、境界部23及び櫛歯部22が連続して形成されている。境界部23及び櫛歯部22は、下部乗降床4の上面4aに載置されていない。すなわち、境界部23及び櫛歯部22は、上下方向の下方に支持する部材が設けられておらず、浮いた状態で配置される。
境界部23は、固定部21の先端部に連続して形成されている。そして、境界部23は、下部乗降床4の先端部から踏段5側に向けて突出している。また、境界部23における固定部21とは反対側の端部、すなわち踏段5側の端部には、櫛歯部22が連続して形成されている。
櫛歯部22は、基部22aと、櫛歯22bとを有している。基部22aは、境界部23に連続して形成されている。図6に示すように、基部22aは、上下方向で切断した形状が略三角形状に形成されている。基部22aにおける踏段5側の先端部及び上下方向の下端部からは、櫛歯22bが膨出している。
図5に示すように、櫛歯22bは、幅方向に所定の間隔を空けて形成された櫛状に形成されている。図4に示すように、櫛歯22bは、踏段5に形成された複数のクリート5aの間に挿入される。すなわち、櫛歯22bと複数のクリート5aは、非接触状態で噛み合う。これにより、踏段5が下部乗降床4及び櫛板部材20に向けて移動することで、櫛板部材20と踏段5との間に異物が挟み込まれることを防止している。
また、櫛歯部22及び境界部23には、庇部25が設けられている。庇部25は、櫛板部材20における幅方向の一端部に形成されている。庇部25は、櫛歯部22の上下方向の上面22d及び境界部23の上下方向の上面23cに設けられている。そして、庇部25は、櫛歯部22及び境界部23の幅方向の一端部から幅方向の外側に向けて突出している。
また、図5〜図7に示すように、庇部25は、櫛歯部22における櫛歯22bにおける踏段5と対向する先端部とは反対側の根本部22cから固定部21及び境界部23側に向けて延在する突条部である。また、庇部25が延在する長さLは、櫛歯部22の根本部22cから境界部23までの長さに設定されている。そのため、本例の庇部25は、櫛歯部22から境界部23まで延在している。
なお、庇部25が延在する長さLは、櫛歯部22根本部22cから境界部23までに限定されるものではなく、固定部21まで延在してもよい。なお、庇部25は、少なくとも櫛歯部22の根本部22cに設けられていればよい。
そして、櫛板部材20Aを下部乗降床4に設置した際に、図5及び図8に示すように、庇部25は、隣接する櫛板部材20Bの櫛歯部22及び境界部23の上面22d、23cに載置される。そのため、図5、図7及び図8に示すように、庇部25は、隣り合う2つの櫛板部材20A、20Bの間に形成された隙間S1を覆う。なお、庇部25は、櫛板部材20Aにおける他の部材と共に一体に成型される。
1−3.櫛板部材の作用及び効果
次に、上述した構成を有する櫛板部材20の作用及び効果について図9及び図10を参照して説明する。
図9及び図10は、櫛板部材20A、20Bに異物が侵入する状態を示す説明図である。
図9に示すように、異物の一例を示す靴紐T2が解けた状態で、乗客T1が踏段5に乗った場合、靴紐T2が踏段5に設けたクリート5aの間に侵入するおそれがある。この状態で、乗客T1を輸送すると、靴紐T2が、櫛歯部22における2つの櫛歯22bの間に入り込み、隣り合う2つの櫛板部材20A、20Bの間に形成された隙間S1に侵入するおそれがある。
しかしながら、本例の櫛板部材20A、20Bには、隙間S1を覆う庇部25が設けられている。そのため、図10に示すように、庇部25によって靴紐T2が隙間S1に入り込むことを防ぐことができる。
上述したように、庇部25は、櫛板部材20Aを構成する他の部材と共に一体に成型されているため、経年劣化により、庇部25が櫛歯部22や境界部23から剥がれ落ちることがない。
また、庇部25は、櫛歯部22の根本部22cから延在する突条部として形成されている。そのため、庇部25の強度を高めることができ、櫛板部材20Aにおける櫛歯部22及び境界部23の上面22d、23cに乗客や荷物等によって荷重が加わっても、庇部25が破損することを防ぐことができる。
また、庇部25が設けられた櫛歯部22と境界部23は、上述したように、下部乗降床4の先端部から突出し、上下方向で浮いた状態で配置されている。そのため、櫛歯部22と境界部23は、踏段5との間に侵入した異物によって上下方向の上方にめくり上がり、破損し易い箇所となっている。
これに対して、本例の櫛板部材20Aは、庇部25を、櫛歯部22の根本部22cから境界部23まで延在させている。そして、庇部25は、隣接する櫛板部材20Bの櫛歯部22及び境界部23の上面22d、23cに載置される。これにより、隣り合う2つの櫛板部材20A、20のうち一方の櫛板部材20Bの櫛歯部22及び境界部23が上下方向の上方にめくり上がることを、残りの他方の櫛板部材20Aに設けた庇部25によって防ぐことができる。その結果、櫛歯部22及び境界部23の破損を庇部25によって防止することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図11を参照して櫛板部材の第2の実施の形態例について説明する。
図11は、第2の実施の形態例にかかる複数の櫛板部材を幅方向で断面した状態を示す図である。
第2の実施の形態例にかかる櫛板部材が、第1の実施の形態例にかかる櫛板部材20と異なる点は、庇部の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる櫛板部材20と共通する部分については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図11に示すように、櫛板部材40A、40B、40Cは、庇部45と、嵌合凹部46とを有している。庇部45は、櫛歯部42及び境界部43における幅方向の一端部に形成されている。また、庇部45は、櫛歯部42及び境界部43における幅方向の一端面から幅方向の外側に向けて突出している。そして、庇部45は、櫛歯部42及び境界部43と上下方向の高さが略等しく設定されており、櫛歯部42の上面42d及び境界部43の上面43cと面一に形成されている。
また、嵌合凹部46は、櫛板部材40A、40B、40Cの櫛歯部42及び境界部43における幅方向の他端部に形成されている。嵌合凹部46は、櫛歯部42及び境界部43の幅方向の他端部における上下方向の上端部側の角を、上下方向の下方で、かつ幅方向の一端部側に凹ませることで形成される。
嵌合凹部46の上下方向の上面46aには、幅方向の他端部側に隣接する櫛板部材40C、40Aの庇部45が載置される。そして、庇部45が嵌合凹部46に嵌合する。これにより、櫛板部材40A、40B、40Cを設置した際に、庇部45が櫛歯部42の上面42d及び境界部43の上面43cから上下方向の上方に向けて突出することを防ぐことができ、櫛板部材40A、40B、40Cの美観の向上を図ることができる。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる櫛板部材20と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する櫛板部材40A、40B、40Cにおいても、上述した第1の実施の形態例にかかる櫛板部材20と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態では、傾斜型の乗客コンベアとして、踏段間に段差が生じるエスカレーターを例に挙げて説明したが、本発明の乗客コンベアとしては、踏段間に段差が生じない複数の踏段を有する電動道路、いわゆる動く歩道にも適用できるものである。
また、傾斜区間の少なくとも一部に、上水平区間及び下水平区間に対して平行な箇所を設けたフレームを有する乗客コンベアにも適用できるものである。さらに、傾斜区間の延設方向が湾曲して変化することで、上水平区間と下水平区間の延設方向が異なるフレームを有する乗客コンベアに対しても同様に適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…乗客コンベア、 2…フレーム、 3…上部乗降床(乗降床)、 4…下部乗降床(乗降床)、 4a…上面、 5…踏段、 5a…クリート、 6…欄干部材、 10…駆動部、 11…移動手摺、 12…パネル部材、 13…デッキ部、 20、20A、20B、40A、40B、40C…櫛板部材、 21…固定部、 21a…上面、 22、42…櫛歯部、 22a…基部、 22b…櫛歯、 22c…根本部、 22d、42d…上面、 23、43…境界部、 23c、43c…上面、 25、45…庇部、 46…嵌合凹部、 46a…上面、 100…建築構造物、 100A…上階床、 100B…下階床、 S1…隙間、 T2…靴紐(異物)

Claims (4)

  1. 乗客コンベアの乗降床の幅方向に沿って複数並べて配置される櫛板部材において、
    前記乗降床に固定された固定部と、
    前記固定部における前記乗客コンベアの踏段と対向する先端部に連続して設けられた境界部と、
    前記境界部における前記乗客コンベアの踏段と対向する先端部に連続して設けられ、前記踏段に設けたクリートと非接触状態で噛み合う櫛歯部と、
    前記櫛歯部の幅方向の一端部に設けられ、幅方向の一端部側に隣接する櫛板部材の上下方向の上面に載置される庇部と、を備え、
    前記櫛歯部及び前記境界部は、前記乗降床における前記踏段と対向する先端部から前記踏段に向けて突出し、上下方向で浮いた状態で配置され、
    前記庇部は、前記櫛歯部における前記踏段と対向する先端部とは反対側の根本部から前記境界部まで延在する突条部であり、
    隣接する2つの櫛板部材の前記境界部の間には隙間が形成され、
    前記庇部は、前記櫛歯部の一端部から幅方向の外側に突出し、前記隙間の上下方向の上方を覆う
    櫛板部材。
  2. 前記庇部は、前記固定部及び前記櫛歯部と一体に成型される
    請求項1に記載の櫛板部材。
  3. 前記櫛歯部の幅方向の他端部には、幅方向の他端部側に隣接する櫛板部材の庇部が嵌合する嵌合凹部が設けられる
    請求項1に記載の櫛板部材。
  4. 建築構造物に設けられ、人や物を搬送する乗客コンベアにおいて、
    前記建築構造物に設置されたフレームと、
    前記フレーム内に設けられて、前記フレーム内を循環移動する無端状に連結された複数の踏段と、
    前記フレームが延在する方向の端部に設けられた乗降床と、
    前記乗降床の幅方向に沿って複数並べて配置される櫛板部材と、を備え、
    前記櫛板部材は、
    前記乗降床に固定された固定部と、
    前記固定部における前記乗客コンベアの踏段と対向する先端部に連続して設けられた境界部と、
    前記境界部における前記乗客コンベアの踏段と対向する先端部に連続して設けられ、前記踏段に設けたクリートと非接触状態で噛み合う櫛歯部と、
    前記櫛歯部の幅方向の一端部に設けられ、幅方向の一端部側に隣接する櫛板部材の上下方向の上面に載置される庇部と、を備え、
    前記櫛歯部及び前記境界部は、前記乗降床における前記踏段と対向する先端部から前記踏段に向けて突出し、上下方向で浮いた状態で配置され、
    前記庇部は、前記櫛歯部における前記踏段と対向する先端部とは反対側の根本部から前記境界部まで延在する突条部であり、
    隣接する2つの櫛板部材の前記境界部の間には隙間が形成され、
    前記庇部は、前記櫛歯部の一端部から幅方向の外側に突出し、前記隙間の上下方向の上方を覆う
    乗客コンベア。
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