JP6835646B2 - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本件は電子装置およびその製造方法に関する。
電子装置では、例えば半導体チップなどの電子部品を、ロウ材を用いて基板に搭載する。具体的には溶融したロウ材と電子部品とを接触させ、ロウ材が固化することで電子部品を基板に固定する(例えば特許文献1)。
特開2015−35495号公報
しかしながら、ロウ材と電子部品との間に空気が残りボイドが形成されたままロウ材が固化する恐れがある。ボイドの中の空気の熱伝導率はロウ材よりも低いため、放熱性が悪化する。
本願発明は、上記課題に鑑み、ボイドの発生を抑制することが可能な電子装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、パッケージの上面に配置されたロウ材を溶融する工程と、電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部のみが前記ロウ材と重なるように、前記電子部品を前記ロウ材に上から接触させる工程と、前記電子部品を前記ロウ材と重なる前記一方の端部から他方の端部へスライドさせる工程と、前記ロウ材を固化することにより前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する工程と、を有する電子装置の製造方法である。
本発明の一形態は、パッケージと、前記パッケージの上面に設けられたロウ材と、前記ロウ材により前記パッケージの上面に固定された電子部品と、を具備し、前記ロウ材は、前記電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部の側に比べて他方の端部の側に大きく広がる電子装置である。
上記発明によれば、ボイドの発生を抑制することが可能な電子装置およびその製造方法を提供することが可能となる。
図1(a)は実施例1に係る半導体装置を例示する平面図である。図1(b)は図1(a)の線A−Aに沿った断面図である。 図2(a)は半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図2(b)は図2(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図3(a)は半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図3(b)は図3(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図4(a)は半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図4(b)は図4(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図5(a)は半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図5(b)は図5(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図6(a)は半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図6(b)は図6(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図7(a)は比較例に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図7(b)は図7(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図8は比較例に係る半導体装置の観察結果を示す模式図である。 図9(a)は実施例2に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図9(b)は図9(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図10(a)は実施例2に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図10(b)は図10(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図11(a)は実施例3に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図11(b)は図11(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図12(a)は実施例4に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図12(b)は図12(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図13(a)は実施例4に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図13(b)は図13(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図14は実施例5に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図である。
本発明の一形態は、(1)パッケージの上面に配置されたロウ材を溶融する工程と、電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部のみが前記ロウ材と重なるように、前記電子部品を前記ロウ材に上から接触させる工程と、前記電子部品を前記ロウ材と重なる前記一方の端部から他方の端部へスライドさせる工程と、前記ロウ材を固化することにより前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する工程と、を有する電子装置の製造方法である。これによりロウ材内の空気が外部に放出され、ボイドの発生が抑制される。ロウ材の熱伝導率は空気より大きいため、放熱性が向上する。
(2)前記ロウ材の長手方向の長さは、前記電子部品の長手方向の長さよりも短いことが好ましい。これによりボイドの発生を抑制することができる。
(3)前記スライドさせる工程の後に、前記電子部品を反対の方向にスライドさせる工程を有することが好ましい。これによりボイドの発生を効果的に抑制することができる。
(4)前記電子部品は下面に金属層を有し、前記ロウ材が前記金属層および前記パッケージに接合することで、前記電子部品を前記パッケージの上面に固定することが好ましい。ロウ材が金属層に濡れ広がった状態で電子部品をスライドすることで、ボイドの発生を効果的に抑制することができる。
(5)前記ロウ材は金錫の合金または銀錫の合金で形成されていることが好ましい。溶融したロウ材に空気が入り込むことがある。しかし電子部品をスライドさせることで空気を逃がし、ボイドの発生を抑制することができる。
(6)前記電子部品は半導体チップ、整合回路、抵抗およびキャパシタの何れかであることが好ましい。高電力を入力または出力することで電子部品が大きく発熱する恐れもあるが、ボイドの発生を抑制することで放熱性を高めることができる。
(7)パッケージと、前記パッケージの上面に設けられたロウ材と、前記ロウ材により前記パッケージの上面に固定された電子部品と、を具備し、前記ロウ材は、前記電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部の側に比べて他方の端部の側に大きく広がる電子装置である。ロウ材内の空気が外部に放出され、ボイドの発生が抑制される。ロウ材の熱伝導率は空気より大きいため、放熱性が向上する。
本発明の実施例について説明する。
(半導体装置)
図1(a)は実施例1に係る半導体装置100(電子装置)を例示する平面図であり、リッド15を透視している。図1(b)は図1(a)の線A−Aに沿った断面図である。X方向は二つのリード14が並ぶ方向であり、Y方向は半導体チップ16の長手方向である。Z方向はXY平面に直行する方向である。図1(a)および図1(b)に示すように、半導体装置100は、ベース10、枠体12、フィードスルー13、リード14、および半導体チップ16を備える。
ベース10は、例えばモリブデン/銅/モリブデン(Mo/Cu/Mo)の積層体の表面に金(Au)メッキ層を形成したものである。ベース10は他の金属により形成されてもよい。半導体チップ16はロウ材18によりベース10の上面に搭載されている。
図1(a)に示すように、枠体12は半導体チップ16を囲むリング状の部材であり、例えばコバールなどの金属により形成されている。枠体12は接着剤などでベース10の上面に固定される。
図1(a)および図1(b)に示すように、枠体12の互いに対向する2つの壁にはフィードスルー13が挿入されている。図1(b)に示すように、フィードスルー13はボディ13aおよび13b、ならびに配線パターン13cを有する。ボディ13aはベース10の上面に位置し、ボディ13bおよび配線パターン13cはボディ13aの上面に位置する。配線パターン13cにはリード14が電気的に接続されている。ボディ13aおよび13bは例えばセラミックなどの絶縁体により形成され、配線パターン13cは例えばAuなどの金属により形成されている。リード14は例えば銅(Cu)などの金属により形成されている。
図1(b)に示すように、枠体12の上側(Z側)には例えばコバールなどの金属により形成されたリッド15が設けられている。ベース10、枠体12、リッド15およびフィードスルー30はパッケージを構成し、半導体チップ16は気密封止される。
半導体チップ16は例えば炭化珪素(SiC)の基板、および窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)を含む。例えば半導体チップ16のチャネル層は窒化ガリウム(GaN)、電子供給層は窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)により形成されている。半導体チップ16の電極はボンディングワイヤ11およびフィードスルー13の配線パターン13cを介してリード14と電気的に接続される。一方のリード14から高周波(Radio Frequency:RF)信号が入力され、半導体チップ16はRF信号を増幅し、他方のリード14からRF信号が出力される。例えば、半導体チップ16のX方向の長さは760μm、Y方向の幅は6mm、Z方向の厚さは100μmである。
半導体チップ16の下面には例えばAuなどの金属層16aが設けられている。半導体チップ16は、金属層16aおよびベース10に接合するロウ材18によりベース10の上面に搭載されている。ロウ材18はX方向において非対称に広がる。具体的に、ロウ材18は、+X方向に比べ、−X方向に大きく広がる。−X側において半導体チップ16から突出するロウ材18の幅W1は、+X側における幅W2の例えば1.2倍〜2倍である。またロウ材18のX方向における両側の端部は直線に近いが、例えば+X側端部は直線に近く、−X側端部は曲線状でもよい。
(半導体装置の製造方法)
図2(a)から図6(b)は半導体装置100の製造方法を例示する図である。図2(a)、図3(a)、図4(a)、図5(a)、および図6(a)は半導体装置100の製造方法を例示する平面図であり、図2(b)、図3(b)、図4(b)、図5(b)、および図6(b)は対応する平面図の線A−Aに沿った断面を示す図である。図2(a)から図7(b)ではベース10のうち枠体12の内側を図示している。
図2(a)および図2(b)に示すように、ベース10の上面にペレット状のロウ材18を配置する。ロウ材18は例えば金錫合金(Au−Sn)などの金属で形成され、X方向の長さは1mm、Y方向の幅は8mm、Z方向の厚さは2mmである。
図3(a)および図3(b)に示すように、ロウ材18を溶融させる。不図示のヒータを用いて、ロウ材18の融点以上の温度(例えば300℃以上、350℃以下)にベース10を加熱することでロウ材18は溶融する。
図4(a)および図4(b)に示すように、コレット20により半導体チップ16を吸着し、溶融したロウ材18に上から接触させる。このとき、半導体チップ16の−X側の端部はロウ材18に重なり、+X側の端部はロウ材18に重ならない。半導体チップ16のロウ材18と重なる幅W3は、ロウ材18の幅W4の例えば1/10以上、1/2以下である。溶融したロウ材18は金属層16aに濡れ広がる。半導体チップ16の下面は例えばロウ材18の高さの1/3〜1/2程度に位置すればよい。また半導体チップ16の下面とベース10の上面とは例えば平行にする。半導体チップ16は、XY平面において、スライド方向にかけて(+X側から−X側にかけて)ベース10に近づくように、例えば20°以下傾斜してもよい。
図5(a)および図5(b)に示すように、コレット20を用いて半導体チップ16を−X方向(ベース10の面方向)にスライドさせる。半導体チップ16の−X側の端部は、ロウ材18よりもベース10の−X側の端部の近くに位置する。スライドの最中もロウ材18は金属層16aに接触している。このためスライドによりロウ材18中の空気が外部に逃げる。
図6(a)および図6(b)に示すように、半導体チップ16を+X方向にスライドさせ、所定の位置(例えばロウ材18の中央付近)で停止させる。図中に矢印で示すように、半導体チップ16を±X方向に揺動させるスクラブ法を行う。このときの揺動の振幅は、例えば図4から図5にかけてのスライド量の1/10以下であり、半導体チップ16がロウ材18からはみ出ない程度である。なお、ロウ材18は、+X方向に比べ、−X方向に大きく広がる。その後、ロウ材18を融点以下の温度まで冷却し固化する。コレット20による半導体チップ16の吸着を停止し、コレット20を半導体チップ16から離脱させる。これにより半導体チップ16がベース10に搭載される。さらに図1(b)に示したリッド15の装着などを行い、半導体装置100が形成される。
(比較例)
図7(a)は比較例に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図7(b)は図7(a)の線A−Aに沿った断面図である。比較例においては、半導体チップ16をロウ材18に上から(Z方向から)接触させる。その後、図中に矢印で示すように、スクラブ法を行う。しかし半導体チップ16をロウ材18に重ねた際に、半導体チップ16とロウ材18との間に空気が入り、ボイド18aがロウ材18内に生じてしまう。スクラブ法を行ってもこのボイド18aを除去することは難しい。
X線を用いて半導体装置を観察した。図8は比較例に係る半導体装置100Rの観察結果を示す模式図である。図8に示すように、半導体チップ16の下に複数のボイド18aが観察された。ボイド18a内の空気の熱伝導率は、ロウ材18よりも低い。このため比較例においては半導体装置の放熱性が悪化する。
これに対し実施例1によれば、半導体チップ16の−X側の端部がロウ材18と重なるように、半導体チップ16をロウ材18に上から接触させる。さらに図5(a)〜図6(b)に示すように、±X方向にスライドさせる。これによりロウ材18が大きく動き、ロウ材18内の空気が外部に放出され、ボイドの発生が抑制される。ロウ材18の熱伝導率は空気より大きいため、放熱性が向上する。
図6(a)および図6(b)に示すように、ロウ材18を固化する前に、半導体チップ16を揺動させることが好ましい。スクラブ法を行うことで、空気を逃がし、ボイドの発生を効果的に抑制することができる。
また、例えばスライドとスクラブ法とを同時に行ってもよい。すなわち、半導体チップ16を小刻みに揺動させながら(スクラブ)、半導体チップ16をロウ材18の端部からはみ出るまで大きく移動させる(スライド)。これによりボイドの発生を抑制することができる。
実施例1では、図5(a)および図5(b)、ならびに図6(a)および図6(b)に示したように、半導体チップ16を、ロウ材18の端部からはみ出る位置まで二回スライドさせる。これにより空気を排出し、ボイドの発生を効果的に抑制することができる。
図9(a)および図10(a)は実施例2に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図である。図9(b)は図9(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。図10(b)は図10(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。実施例2では、図9(a)および図9(b)に示すように、図5と同様にコレット20により半導体チップ16を吸着し、溶融したロウ材18に上から接触させる。このとき、半導体チップ16の−X側の端部はロウ材18に重なり、+X側の端部はロウ材18に重ならない。さらに、図10(a)および図10(b)に示すように、半導体チップ16を−X方向にスライドさせ、ロウ材18の中央付近で停止させる。ここで、図中の矢印のように、半導体チップ16を±X方向に振動させるスクラブ法を行う。
つまり、実施例2では、実施例1の図5のように、コレット20を用いて半導体チップ16を、ロウ材18の−X方向(ベース10の面方向)の端部までスライドさせない。これにより、実施例1に比べて、工数を削減できる。その後、ロウ材18を融点以下の温度まで冷却し固化する。コレット20による半導体チップ16の吸着を停止し、コレット20を半導体チップ16から離脱させる。半導体チップ16がベース10に搭載される。さらに図1(b)に示したリッド15の装着などを行い、半導体装置が形成される。また、半導体チップ16のロウ材18と重なる幅W3、半導体チップ16の下面の高さ、半導体チップ16のXZ平面内における傾斜は、実施例1と同様である。
図11(a)は実施例3に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図であり、図11(b)は図11(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。実施例3は、図11(a)および図11(b)に示すように、半導体チップ16よりも小さいロウ材18(ロウ材18の長手方向の長さは、半導体チップ16の長手方向の長さよりも短い)を用いて、実装する半導体装置の製造方法を示している。長手方向とは図11(a)および図11(b)におけるY方向である。実装方法は、実施例1と同様であり、詳細説明は省略する。この場合においても、ロウ材18の中の空気を外部へ逃がすことができる。
図12(a)および図13(a)は実施例4に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図である。図12(b)は図12(a)の線A−Aに沿った断面を示す図であり、図13(b)は図13(a)の線A−Aに沿った断面を示す図である。実施例4では、図12(a)〜図13(b)に示すように、半導体チップ16がロウ材18に重なるように接触している状態において、半導体チップ16を−X側から+X側にスライドさせることで、半導体チップ16をロウ材18の+X側(ベース10の端部に近い位置)に実装する。これにより、例えば、ベース10の半導体チップ16が実装されていない領域に、他の電子部品(整合回路など)を実装することができる。
図14は実施例5に係る半導体装置の製造方法を例示する平面図である。実施例5は、図14に示すように、ベース10に半導体チップ16および電子部品19を実装した例である。前述のとおり、半導体チップ16をロウ材18の+X側に実装することで、ベース10のスペースに電子部品19を実装することができる。
また、実施例1〜実施例5では、半導体チップ16の下面に金属層16aが設けられている。ロウ材18が金属層16aおよびベース10に接合することで、半導体チップ16はベース10の上面に固定される。ロウ材18が金属層16aに濡れ広がった状態で、半導体チップ16をスライドさせる。これによりロウ材18と半導体チップ16との間の空気が放出され、ボイドの発生が効果的に抑制される。
ロウ材18はAu−Sn以外に、例えば銀錫合金(Ag−Sn)などで形成されてもよい。Ag−Snのロウ材18は例えば200〜250℃で60分程加熱することで溶融させる。実施例1によれば半導体チップ16をスライドさせることで、溶融したロウ材18に混入する空気を外部に逃がし、ボイドの発生を抑制することができる。
半導体チップ16は窒化物半導体を用いたFETを含む。こうしたFETは大電力が入力および出力されるため、発熱量も大きい。したがってボイドの発生を抑制し、放熱性を高めることが好ましい。
窒化物半導体とは、窒素(N)を含む半導体であり、例えば窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化インジウム(InN)、および窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)などがある。半導体チップ16には、窒化物半導体以外に、例えば砒素系半導体などの化合物半導体を用いてもよい。砒素系半導体とはガリウム砒素(GaAs)など砒素(As)を含む半導体である。半導体チップ16の基板はSiC以外に、シリコン(Si)またはサファイアの基板でもよい。また半導体チップ16にはFET以外のトランジスタなどが形成されていてもよい。半導体装置は例えば増幅器として機能するが、他の機能を有してもよい。
実施例1〜実施例5は、半導体装置以外の電子装置に適用してもよい。つまり、半導体チップ16以外の電子部品を、ロウ材18を用いてパッケージに搭載する際に適用可能である。電子部品とは、例えばインダクタまたはキャパシタなどを含む整合回路、キャパシタ、抵抗および基板などである。搭載する電子部品は複数でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(付記1)
パッケージの上面に配置されたロウ材を溶融する工程と、
電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部のみが前記ロウ材と重なるように、前記電子部品を前記ロウ材に上から接触させる工程と、
前記電子部品を前記ロウ材と重なる前記一方の端部から他方の端部へスライドさせる工程と、
前記ロウ材を固化することにより前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する工程と、を有する電子装置の製造方法。
(付記2)
前記ロウ材の長手方向の長さは、前記電子部品の長手方向の長さよりも短い付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記3)
前記スライドさせる工程の後に、前記電子部品を反対の方向にスライドさせる工程を有する付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記4)
前記電子部品は下面に金属層を有し、
前記ロウ材が前記金属層および前記パッケージに接合することで、前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記5)
前記ロウ材は金錫の合金または銀錫の合金で形成されている付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記6)
前記電子部品は半導体チップ、整合回路、抵抗およびキャパシタの何れかである付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記7)
パッケージと、
前記パッケージの上面に設けられたロウ材と、
前記ロウ材により前記パッケージの上面に固定された電子部品と、を具備し、
前記ロウ材は、前記電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部の側に比べて他方の端部の側に大きく広がる電子装置。
(付記8)
前記ロウ材の前記他方の端部の側の幅は、前記一方の端部の側の幅の1.2倍以上、2倍以下である付記7に記載の電子装置。
10 ベース
12 枠体
13 フィードスルー
13a、13b ボディ
13c 配線パターン
14 リード
15 リッド
16 半導体チップ
16a 金属層
18 ロウ材
18a ボイド
19 電子部品
20 コレット
100 半導体装置

Claims (6)

  1. パッケージの上面に配置されたロウ材を溶融する工程と、
    電子部品の対向する2つの端部のうち一方の端部のみが前記ロウ材と重なるように、前記電子部品を前記ロウ材に上から接触させる工程と、
    前記電子部品を前記ロウ材と重なる前記一方の端部から他方の端部へスライドさせる工程と、
    前記ロウ材を固化することにより前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する工程と、を有する電子装置の製造方法。
  2. 前記ロウ材の長手方向の長さは、前記電子部品の長手方向の長さよりも短い請求項1に記載の電子装置の製造方法。
  3. 前記スライドさせる工程の後に、前記電子部品を反対の方向にスライドさせる工程を有する請求項1または請求項2に記載の電子装置の製造方法。
  4. 前記電子部品は下面に金属層を有し、
    前記ロウ材が前記金属層および前記パッケージに接合することで、前記電子部品を前記パッケージの上面に固定する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子装置の製造方法。
  5. 前記ロウ材は金錫の合金または銀錫の合金で形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子装置の製造方法。
  6. 前記電子部品は半導体チップ、整合回路、抵抗およびキャパシタの何れかである請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子装置の製造方法。
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