JP6835626B2 - 乗物用シート - Google Patents
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図1は、実施の形態1における乗物用シート100を示す斜視図である。乗物用シート100は、ヘッドレスト5、シートバック6、およびシートクッション7を備える。乗物用シート100は、たとえば自動車用シートとして利用可能である。乗物用シート100は、着座者を保持可能な保持面を有する。本実施の形態の乗物用シート100は、保持面50,60,70を有する。
図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図であり、実施の形態1におけるヘッドレスト5の横断面形状を表している。図3は、実施の形態1におけるヘッドレスト5の内部に配置される流体袋ユニット30の正面側から見た様子を示す正面図である。図4は、図3中の流体袋ユニット30の分解した状態を示す正面図である。図5は、図3中の流体袋ユニット30のさらに分解した状態を示す斜視図である。
流体袋ユニット30は、流体袋10,20A,20Bを含み、流体袋10,20A,20Bは、カバー40とベース部材80との間に配置される。流体袋10の前面上に流体袋20Aが積層されており、流体袋10,20Aが積層された状態で膨縮することによって、カバー40の中央部41および保持部42、すなわち保持面50の中央部51および側部52は、ベース部材80に対して遠ざかる方向(矢印AR1)および接近する方向(矢印AR2)に変位する。
図5を主として参照して、より具体的には、第1流体袋としての流体袋10は、表面シート11(第1表面)および裏面シート12(第1裏面)を含み、これらのシートはいずれも同じ大きさの長方形状の外形を有している。表面シート11は、表面11Mおよび裏面11Nを含み、裏面シート12は、表面12Mおよび裏面12Nを含む(図2,図5)。
上述のとおり、流体袋10の前面上に流体袋20A,20Bが積層され、流体袋10,20A,20Bが膨縮することによって、カバー40の中央部41および保持部42,43、すなわち保持面50の中央部51および側部52,53は、ベース部材80に対して遠ざかる方向(矢印AR1)および接近する方向(矢印AR2)に変位する。
図6は、実施の形態1における流体袋10,20A,20Bの中に流体が供給されずにこれらの流体袋が収縮している状態を示した断面図である。本実施の形態においては、流体袋10と図示しないポンプとを接続管91(図3〜図5)が接続している。ポンプから接続管91を通して流体袋10の内部に供給された流体(典型的には空気)は、第1開口部11H1,11H2(図3〜図5)および第2開口部22H1,22H2(図3〜図5)を通して、流体袋20A,20Bの内部に供給される。
本実施の形態の乗物用シート100によれば、流体袋10と、流体袋10の長手方向における両端部にそれぞれ配置された流体袋20A,20Bとが膨張することによって、凹面状の形状を有する保持面50(中央部51および側部52,53)を形成することができる。可動プレートをあえて用いなくても(可動プレートを備えない構成を採用した場合であっても)、流体袋10および流体袋20A,20Bの膨縮によって着座者の頭部に対する保持面50を変位させることが可能である。したがって、乗物用シート100において可動プレートを備えない構成を採用した場合には、可動プレートの分の製造費用を削減したり、可動プレートの分の重量を軽くしたりすることが可能となる。また、表面シート21のうちの乗物用シート100の内側(中央部11C側)に位置するシート内側端部22Uと基準位置との間の間隔L1に比べて、表面シート21のうちの乗物用シート100の外側(外側端部11T側)に位置するシート外側端部22Tと基準位置との間の間隔L2の方が広くなるため、中央側から外側に向かうにつれて傾斜するような特定の方向に傾く保持面50を流体袋10と流体袋20A,20Bとの膨縮によって実現することが可能である。
以下、実施の形態1と比較例1〜3とを対比しつつ、実施の形態1における乗物用シート100のさらなる優位性について説明する。
図7は、比較例1におけるヘッドレスト5Z1を示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応している。比較例1と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
図8は、比較例2におけるヘッドレスト5Z2を示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応している。比較例2と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
保持面50を変位させることが可能な範囲を大きくするために、実施の形態1の変形例として、実施の形態1における流体袋20A,20Bの代わりに、図8に示す流体袋10A,10Bを採用しても構わない。すなわち、流体袋10Aを流体袋10Bの幅方向における外側に配置し、流体袋10Aの変形量は流体袋10Bの変形量よりも大きくなるように設定する。このような構成を有する流体袋10A,10Bとベース部材80との間に、実施の形態1における流体袋10を配置して、上述の実施の形態1の場合と同様に、間隔L1に比べて間隔L2の方が広いという構成を実現しても構わない。この場合には、たとえば流体袋10Aが第2流体袋に相当する。
図9は、比較例3におけるヘッドレスト5Z3を示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応している。比較例3と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
図10は、実施の形態2における乗物用シートに適用される流体袋ユニット30Aを示す正面図であり、実施の形態1における図3に対応している。実施の形態1,2は、以下の点において相違する。
図11は、実施の形態3における乗物用シートに適用される流体袋ユニット30Bを示す正面図であり、実施の形態1における図3に対応している。実施の形態3は、実施の形態1,2と以下の点において相違する。
図12は、実施の形態4における乗物用シートに適用される流体袋ユニット30Cを示す正面図であり、実施の形態1における図3に対応している。実施の形態4は、実施の形態1〜3と以下の点において相違する。
図13は、実施の形態5における乗物用シートに適用される流体袋ユニット30Dなどを示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応している。実施の形態5は、実施の形態1〜3と以下の点において相違する。
図14は、実施の形態6における乗物用シートに適用される流体袋ユニット30などを示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応している。実施の形態6は、実施の形態1〜5と以下の点において相違する。
上述の各実施の形態は、ヘッドレスト5の保持面50を変位させるという構成に基づき説明したが、上述の各実施の形態で開示した技術的思想は(図1参照)、シートバック6の保持面60を変位させるという構成にも適用可能であるし、シートクッション7の保持面70を変位させるという構成にも適用可能である。上述の各実施の形態で開示した技術的思想は、着座者の脹脛等を保持するいわゆるオットマンなどにも適用可能である。上記各実施の形態で開示した思想はたとえば、オットマンに設けられた保持面(オットマン本体そのもそ)を膝の屈伸方向に回動させるという機構にも適用可能である。着座者の脹脛をマッサージするような凹部がオットマンに設けられている場合には、その凹部内の保持面に上述の各実施の形態で開示した技術的思想を適用することも可能である。
Claims (4)
- 着座者を保持可能な保持面を有する乗物用シートであって、
ベース部材と、
前記保持面を形成する部分を含み、前記ベース部材を覆うように設けられたカバーと、
前記カバーと前記ベース部材との間に配置された第1流体袋および第2流体袋を含み、前記第1流体袋および前記第2流体袋が積層された状態で膨縮することによって前記保持面を前記ベース部材に対して遠ざける方向および接近させる方向に変位させる流体袋ユニットと、を備え、
前記第1流体袋は、第1表面および第1裏面を含み、前記第1表面および前記第1裏面の周縁同士が接合されることで袋状に形成され、前記ベース部材側に前記第1裏面が位置し、前記保持面側に前記第1表面が位置するように配置され、
前記第2流体袋は、第2表面および第2裏面を含み、前記第2表面および前記第2裏面の周縁同士が接合されることで袋状に形成され、前記第1表面側に前記第2裏面が位置し、前記カバーのうちの前記保持面を形成している前記部分側に前記第2表面が位置するように配置され、
前記第2裏面は、中央部と、前記乗物用シートの内側に位置するシート内側端部と、前記乗物用シートの外側に位置するシート外側端部と、前記中央部と前記シート内側端部との間に位置する裏面接合部とを有し、
前記第1表面は、他の中央部と、前記乗物用シートの外側に位置する外側端部と、前記裏面接合部に接合される表面接合部と、前記第2裏面のうちの前記裏面接合部と前記シート外側端部との間の部分に対向する外側非接合部とを有し、前記第2裏面は、前記第1表面のうちの前記他の中央部と前記外側端部との間の部分にのみ対向するように設けられている、
乗物用シート。 - 前記裏面接合部は環状または矩形状の形状を有し、前記裏面接合部の内側には第1開口部が形成されており、
前記表面接合部は環状または矩形状の形状を有し、前記表面接合部の内側には第2開口部が形成されており、
前記第1開口部および前記第2開口部は、互いに連通している、
請求項1に記載の乗物用シート。 - 前記第1流体袋に接続された接続管をさらに備え、
前記接続管から前記第1流体袋の内部に供給された流体は、前記第1開口部および前記第2開口部を通して前記第2流体袋の内部に供給される、
請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記第1表面は、第1の前記表面接合部と第2の前記表面接合部とを含み、
前記第2裏面は、第1の前記裏面接合部と第2の前記裏面接合部とを含み、
第1の前記表面接合部と第1の前記裏面接合部とが互いに接合され、
第2の前記表面接合部と第2の前記裏面接合部とが互いに接合され、
前記中央部から前記シート外側端部に向かう方向を基準方向とすると、第1の前記裏面接合部と第2の前記裏面接合部とは、前記基準方向に対して直交する方向において間隔をあけて並んで配置されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
Priority Applications (1)
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JP2017037352A JP6835626B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 乗物用シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017037352A JP6835626B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 乗物用シート |
Publications (2)
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JP2018140752A JP2018140752A (ja) | 2018-09-13 |
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Family Applications (1)
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JP2017037352A Active JP6835626B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 乗物用シート |
Country Status (1)
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2017
- 2017-02-28 JP JP2017037352A patent/JP6835626B2/ja active Active
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