JP2017128144A - 乗物用シートの袋体装置 - Google Patents

乗物用シートの袋体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017128144A
JP2017128144A JP2016006976A JP2016006976A JP2017128144A JP 2017128144 A JP2017128144 A JP 2017128144A JP 2016006976 A JP2016006976 A JP 2016006976A JP 2016006976 A JP2016006976 A JP 2016006976A JP 2017128144 A JP2017128144 A JP 2017128144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag body
communication path
columnar member
room
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016006976A
Other languages
English (en)
Inventor
大 坂田
Ora Sakata
大 坂田
啓介 戸田
Keisuke Toda
啓介 戸田
美紀 久次米
Miki Kujime
美紀 久次米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016006976A priority Critical patent/JP2017128144A/ja
Publication of JP2017128144A publication Critical patent/JP2017128144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡潔な構造で、複数の部屋を連通する連通路を塞がり難くすることができる乗物用シートの袋体装置を提供すること。【解決手段】乗物用シートの袋体装置30は、重ねられた2枚の面状部材31Aが部分的に接合状態にあり内部に複数の部屋が設けられた袋体本体31と、袋体本体31に空気を供給及び排出可能な給排機構と、を備える。複数の部屋間には、2枚の面状部材31Aが接合されていない複数の部屋を連通する連通路314が設けられる。連通路314内には、少なくとも連通路314の一端部から他端部まで延びる柱状部材318が配設され、柱状部材318はその延設方向に沿って延びる側面部の少なくとも一側と連通路314における2枚の面状部材31Aとの間に空気を流通させることのできる隙間Sを形成している。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用シートの袋体装置に関する。
袋体本体を膨張又は収縮させる袋体装置には、乗物用シートに取付けられ、乗物用シートに着座した着座者の身体へ向けて袋体本体を膨張又は収縮させることで着座者のマッサージ等を行うものが知られている。係る袋体装置は、袋体本体に流体を供給又は排出することにより、袋体本体を膨張又は収縮させる構成となっている。
このような袋体装置においては、袋体本体の膨張高さを確保したいという要望がある。その一策としては、袋体本体の容積を大きくすることが考えられる。ところが、袋体本体の容積を大きくする態様は、袋体本体に流体を供給する装置の能力を大きくする必要があるため改善が必要であった。また、乗物用シートの内部に袋体本体を内装する構造では袋体本体の大型化に伴って配設スペースの確保が困難となる、という問題もあった。そこで、袋体装置の一技術として特許文献1に開示された発明のような技術が知られている。特許文献1に開示された発明は、給排気口が設けられた空気袋本体を備え、給排気口を介して空気が給排気されて膨張・収縮する空気袋装置であって、空気袋本体は、中間部で折り畳まれて2つの部屋に分けられると共に、この2つの部屋は互いに重ねられ、且つ、中間部で互いに連通している。係る構造では空気袋本体に空気を供給すると、空気袋本体の部屋がそれぞれ膨らむため、比較的小さいサイズの空気袋本体であっても膨張高さを確保することができる。特許文献1に開示された発明では、空気袋本体の中間部は容易に折り畳むことができるように幅寸法が部屋より狭まった連通路として構成されている。
特開2004−201942号公報
特許文献1に開示された空気袋本体を、簡素な構造とするために、例えば、重ねた2枚の熱可塑性樹脂製の面状部材を展開された空気袋本体の縁部と同形状に熱溶着することで製造する方法が考えられる。しかし、この方法では、連通路の幅寸法を狭くすると、連通路をその延設方向に対して垂直な面で切った断面において2枚の面状部材を接合した部分間の距離が短くなり短スパンの両端固定はり状態となるため、連通路における2枚の面状部材が互いに離隔し難くなる。すなわち、連通路における2枚の面状部材が連通路の幅方向全域にわたって密着し易くなり、連通路が塞がれ易くなるおそれがあった。
このような問題に鑑み、本発明の課題は、重ねられた2枚の面状部材が部分的に接合状態にあり内部に複数の部屋が設けられた袋体本体を備えている乗物用シートの袋体装置において、簡潔な構造で、複数の部屋を連通する連通路を塞がり難くすることができる乗物用シートの袋体装置を提供することである。
本発明の第1発明は、乗物用シートの袋体装置であって、重ねられた2枚の面状部材が袋体を成すように部分的に接合状態にあり内部に複数の部屋が設けられた袋体本体と、該袋体本体に流体を供給及び排出可能な給排機構と、を備え、前記複数の部屋間には、前記2枚の面状部材が接合されていない前記複数の部屋を連通する連通路が設けられており、該連通路内には、少なくとも前記連通路の一端部から他端部まで延びる柱状部材が配設され、該柱状部材はその延設方向に沿って延びる側面部の少なくとも一側と前記連通路における前記2枚の面状部材との間に前記流体を流通させることのできる隙間を形成していることを特徴とする。
第1発明によれば、袋体本体の連通路内に、連通路の少なくとも一端部から他端部まで延びる柱状部材が配設されている。柱状部材は、その延設方向に沿って延びる側面部の少なくとも一側と、連通路における2枚の面状部材と、の間に流体を流通させることのできる隙間を形成する構成となっている。このため、連通路における2枚の面状部材が密着しようとしても連通路の幅方向全域にわたって密着することが阻止されて上記隙間が流体の通り道として確保される。よって、連通路内に柱状部材を配設する、という簡潔な構造で、連通路を塞がり難くすることができる。
本発明の第2発明は、第1発明において、前記柱状部材の前記側面部に、前記柱状部材の延設方向へ連続して延びる溝部が形成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、柱状部材に形成された溝部内に流体を流すことができる。このため、連通路における2枚の面状部材が密着しようとした際に、連通路をその延設方向に対して垂直な面で切った断面において溝部の断面積の分だけ流体の通り道の断面積を大きく確保することができる。よって、より一層、連通路を塞がり難くすることができる。
本発明の第3発明は、第1発明又は第2発明において、前記柱状部材は、中空筒状であることを特徴とする。
第3発明によれば、柱状部材が中空筒状であるため、柱状部材の内筒部に流体を流すことができる。このため、連通路における2枚の面状部材が密着しようとした際に、連通路をその延設方向に対して垂直な面で切った断面において内筒部の断面積の分だけ流体の通り道の断面積を大きく確保することができる。よって、より一層、連通路を塞がり難くすることができる。
本発明の第4発明は、第1発明から第3発明のいずれか1つにおいて、前記連通路は複数設けられており、前記連通路の少なくとも2つに配置されている前記柱状部材が一体化されていることを特徴とする。
第4発明によれば、連通路の少なくとも2つに配置されている柱状部材が一体的に連続して構成されている。このため、袋体本体と柱状部材とを組付ける際の部品点数を減少させて、製造工程の簡便化を図ることができる。
本発明の一実施形態である袋体装置を、自動車用シートに適用した状態を示す斜視図である。 上記実施形態の袋体装置において、袋体本体が膨張した状態を示す斜視図である。 上記実施形態の袋体装置において、袋体本体を展開した状態を示す正面図である。 図3のIV−IV矢視線断面図である。 図1のV−V矢視線断面図である。 図5の部分VIの拡大図である。 上記実施形態の第1の変形例を図4に対応させて示す図である。 上記実施形態の第2の変形例を図3に対応させて示す図である。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、本発明の袋体装置を自動車用シートに適用した例を示す。図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、自動車用シート1は、着座部であるシートクッション2と、背凭れ部であるシートバック10と、頭凭れ部であるヘッドレスト3と、を備えている。シートバック10には、袋体本体31を膨らませることで自動車用シート1に着座した着座者の身体背面部を押圧してマッサージする袋体装置30が設けられている。
図1に示すように、シートクッション2は、骨格部材であるクッションフレーム(図示しない)の上に、クッション材であるクッションパッド2Aを載置し、その上から表皮材であるクッションカバー2Bで覆った構造をしている。
図1及び図5に示すように、シートバック10は、骨格部材であるバックフレーム11の上に、クッション材であるバックパッド12を載置し、その上から表皮材であるバックカバー13で覆った構造をしている。
図1及び図5に示すように、バックフレーム11は、金属製の骨格部材であり、左右一対のサイドフレーム111と、その上端部間に架け渡されたアッパフレーム112と、が結合されることにより略逆U字状に構成されている。両サイドフレーム111の下部間には、ロアパイプ114が架け渡されて結合されている。サイドフレーム111の下端部の外側面は、リクライニング装置(図示しない)を介してシートクッション2のクッションフレームに連結されている。これにより、シートバック10が、シートクッション2に対して、傾き角度の調節が行える状態になっている。両サイドフレーム111の上下方向中央部より若干下側には、支持板115が架け渡された状態で結合されている。支持板115は、袋体装置30の袋体本体31を取付けるための部材である。
図1及び図5に示すように、バックパッド12は、ウレタン樹脂を発泡成形して形成したものであり、バックフレーム11の前側、上側及び下側を覆った状態で設けられている。バックパッド12は、シートバック10の左右方向中央部の上側に位置するメイン上部121と、メイン上部121の下方に位置するメイン下部122と、メイン上部121及びメイン下部122の左右両側に配設される2つのサイド部123と、を備えている。メイン上部121とメイン下部122との境界部分には、左右方向に延びる横溝部126Aが設けられている。メイン上部121とサイド部123との境界部分、及び、メイン下部122とサイド部123との境界部分には、縦溝部126Bが設けられている。
バックカバー13はファブリック、本革等のピースを縫い合わせて立体形状に形成したものであり、バックパッド12の上に被せられた状態で、その周囲やバックパッド12の横溝部126Aや縦溝部126Bに対応する部分をバックパッド12に固定して取付けられている。
図1及び図2に示すように、袋体装置30は、空気の供給を受けることで膨らんで自動車用シート1に着座した着座者の身体背面部を押圧することのできる袋体本体31と、袋体本体31に対して空気を供給又は排出可能な給排機構33と、から構成されている。
図3に示すように、袋体本体31は、厚さ0.5mm程度の略矩形の熱可塑性ポリウレタン樹脂製の面状部材31Aを2枚重ね合わせて、部分的に熱溶着することで袋状に形成された構成となっている。より詳細には、2枚の面状部材31Aは、袋体本体31の内部に部屋311が面状部材31Aの長手方向に3つ並んだ状態で形成されるように接合されている。部屋311のうち面状部材31Aの長手方向一端部側に位置する第1部屋311Aと、第1部屋311Aの隣に位置する第2部屋311Bと、の隣接する辺同士、及び、第2部屋311Bと、面状部材31Aの長手方向他端部側に位置する第3部屋311Cと、の隣接する辺同士、は、2枚の面状部材31Aが接合されておらず空気を流すことのできる通路となっている連通路314により連通している。連通路314は、面状部材31Aの長手方向に対して垂直な方向に2本平行に並んだ状態で形成されており、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの間に2本、第2部屋311Bと第3部屋311Cとの間に2本、の計4本設けられている。そして、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの間の連通路314と、第2部屋311Bと第3部屋311Cとの間の連通路314とは、面状部材31Aの長手方向に対して垂直な方向の一方側にあるもの同士と他方側にあるもの同士とが、それぞれ直線状に位置するように設けられている。なお、2枚の面状部材31Aを接合することにより形成される接合部312は、第1部屋311Aを略矩形に区画する第1接合部312Aと、第2部屋311Bを略矩形に区画する第2接合部312Bと、第3部屋311Cを略矩形に区画する第3接合部312Cと、連通路314の幅方向両側に位置する連通路接合部312Dと、から構成されている。そして、2枚の面状部材31Aにおいて、接合部312を挟んで部屋311とは反対側に延びている部位は互いに接合されない縁部31Aaとなっている。また、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの間の連通路314の間部分、及び、第2部屋311Bと第3部屋311Cとの間の連通路314の間部分には、貫通孔31Abが形成されている。第1部屋311Aは、給排機構33の給排気チューブ331の一端部が面状部材31Aの長手方向に対して垂直な方向の一側から連結される部位となっている。連通路314内には、それぞれ、連通路314と同方向に延びる柱状部材318が1本ずつ配設されている。連通路314において対向している2枚の面状部材31Aが、連通路314の壁面部314Aとなる。連通路314の壁面部314Aが、特許請求の範囲の「連通路における2枚の面状部材」に相当する。
図3及び図4に示すように、柱状部材318は、長尺に延びた樹脂製の部材であり、その延設方向に対して垂直な面で切った断面が略矩形状となっている。柱状部材318は、面状部材31Aの面内方向における柱径方向の寸法が連通路314の同方向の幅寸法より小さい。より詳細には、柱状部材318の上記柱径方向の寸法は、柱状部材318を連通路314内に配設した際に、柱状部材318の延設方向に沿って延びる側面部の面状部材31Aの厚み方向に垂直な方向側と、連通路314の壁面部314Aと、の間に隙間Sが形成される寸法となっている。また、柱状部材318の延設方向の寸法は、連通路314の延設方向の寸法より長い。柱状部材318の延設方向に沿って延びる側面部の面状部材31Aの厚み方向に垂直な方向側には、柱状部材318の一端部から他端部まで連続して延びる溝部318Aが形成されている。
図1〜図3及び図5に示すように、袋体本体31は折り畳まれた状態でバックフレーム11の支持板115の前側に取付けられる。袋体本体31の折り畳み方は、まず、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの間に位置する連通路314をその延設方向で折り返すように袋体本体31を折り曲げ、第1部屋311Aと第2部屋311Bとを重ね合わせるように畳む。こののち、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの間の縁部31Aaに設けられた第1連結部315Aを熱溶着して、第1部屋311Aと第2部屋311Bとの位置ずれを抑制する。次に、第2部屋311Bと第3部屋311Cとの間に位置する連通路314をその延設方向に折り返すように袋体本体31を折り曲げ、第1部屋311Aと第3部屋311Cとが第2部屋311Bを挟んだ状態になるように畳む。こののち、第2部屋311Bと第3部屋311Cとの間に位置する縁部31Aaに設けられた第2連結部315B、及び、第1部屋311Aの第2部屋311Bとは反対側の端部側に位置する縁部31Aaに設けられた第2連結部315Bを熱溶着して、第1部屋311A、第2部屋311B及び第3部屋311Cの位置ずれを抑制する、というものである。上記したように袋体本体31を折り畳んで配設することで、図6に示すように、比較的小さなサイズの袋体本体31において、袋体本体31が膨張した際の前方への膨張高さを確保することができる。袋体本体31が折り畳まれた状態にあるとき、柱状部材318の剛性により、連通路314の折り返し部分Fは、左右方向に対して垂直な面で切った断面が略U字形に膨らんだ折り目の生じないなだらかに湾曲した状態となる。
図2及び図3に示すように、袋体本体31の製造方法は、まず、2枚の面状部材31Aの一方の上に、給排気チューブ331をその一端部が第1部屋311Aに対応する部位に位置するように配置し、かつ、連通路314に対応する部分のそれぞれに柱状部材318を1本ずつ載置する。このとき、位置ずれを抑制するために、給排気チューブ331の一端部と柱状部材318とを、面状部材31Aの対応する部分にそれぞれ接着することもできる。そして、給排気チューブ331の一端部と柱状部材318とを挟むように他方の面状部材31Aを被せて、2枚の面状部材31Aを接合部312と同形状に熱溶着して接合する、というものである。
図2に示すように、給排機構33は、袋体本体31の第1部屋311Aに一端部が連結された給排気チューブ331と、給排気チューブ331の他端部に連結された切換弁332と、給排気チューブ331及び切換弁332を介して袋体本体31の第1部屋311Aに圧縮空気を供給可能なポンプ334と、から構成されている。切換弁332は、電磁弁であり、給排気チューブ331がポンプ334に接続された給気状態と大気開放ポートに接続された排気状態とに交互に切換えられる。切換弁332は、通電時には排気状態とされ、非通電時には給気状態とされる。ポンプ334は、通電されることによって圧縮空気を発生させて、袋体本体31に圧縮空気を供給する。なお、切換弁332とポンプ334の間には、逆止弁333が配設されている。逆止弁333は、ポンプ334から切換弁332へ向かう空気の流れは許容し、それとは逆の空気の流れは阻止する。
図2、図5及び図6に基づいて、袋体装置30の動作について説明する。まず、袋体本体31は図6の実線のように収縮した状態となっている。このとき、切換弁332は通電され、ポンプ334は非通電の状態となっている。次に、切換弁332が非通電とされるとともに、ポンプ334が通電される。すると、ポンプ334からの圧縮空気が給排気チューブ331を介して袋体本体31の第1部屋311Aに供給される。第1部屋311Aに供給された空気は、連通路314を通って、第2部屋311B及び第3部屋311Cに供給される。その結果、図6の二点鎖線のように袋体本体31が前方へ膨らむ。これにより、バックパッド12を介して自動車用シート1に着座した着座者の身体背面部を押圧することができる。その後、切換弁332が通電され、ポンプ334が非通電とされると、袋体本体31の第1部屋311A、第2部屋311B及び第3部屋311C内の空気は、連通路314を通って、給排気チューブ331に流れ、切換弁332から排気される。その結果、実線で示すように袋体本体31は収縮した状態に戻る。袋体本体31は、膨らんだ状態と収縮した状態とを繰り返すことにより、自動車用シート1に着座した着座者の身体背面部をマッサージする。
以上のように構成される本実施形態は、次のような作用効果を奏する。袋体本体31の連通路314内に、連通路314の少なくとも一端部から他端部まで延びる柱状部材318が配設されている。柱状部材318は、その延設方向に沿って延びる側面部の面状部材31Aの厚み方向に垂直な方向側と、連通路314の壁面部314Aと、の間に空気を流通させることのできる隙間Sを形成する構成となっている。このため、連通路314の壁面部314Aが密着しようとしても連通路314の幅方向全域にわたって密着することが阻止されて上記隙間Sが空気の通り道として確保される。よって、連通路314内に柱状部材318を配設する、という簡潔な構造で、連通路314を塞がり難くすることができる。
また、柱状部材318には、その延設方向に沿って延びる側面部の面状部材31Aの厚み方向に対して垂直な方向側に、当該延設方向へ連続して延びる溝部318Aが形成されている。すなわち、溝部318A内に空気を流すことのできる構成となっている。このため、連通路314の壁面部314Aが密着しようとした際に、連通路314をその延設方向に対して垂直な面で切った断面において溝部318Aの断面積の分だけ隙間Sの断面積を大きくでき空気の通り道の断面積を大きく確保することができる。よって、より一層、連通路314を塞がり難くすることができる。
また、連通路314が延設方向で折り返されるように袋体本体31が折り畳まれた際に連通路314の折り返し部分Fに折り目が生じる構造では、袋体本体31の膨張と収縮を繰り返したときに袋体本体31の折り返し部分Fが劣化し易くなるおそれがあった。本実施形態では、袋体本体31が折り畳まれた状態にあるとき、柱状部材318の剛性により、連通路314の折り返し部分Fは、左右方向に対して垂直な面で切った断面が略U字形に膨らんだ折り目の生じない滑らかに湾曲した曲率となる。このため、袋体装置30を繰り返し使用した際に、折り返し部分Fが劣化し易くなることを抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、本実施形態においては、袋体本体31に対して流体として空気を供給する構造を示した。しかし、これに限定されず、例えば、流体は液体であってもよい。
また、本実施形態においては、袋体装置30を、自動車用シート1に着座した着座者の身体背面部をマッサージする装置として用いる構造を示した。しかし、これに限定されない。例えば、袋体装置30を、膨らませた袋体本体31によって自動車用シート1に着座した着座者の腰部を後側から支持する機構、すなわち、いわゆるランバーサポートとして用いることもできる。
また、本実施形態においては、袋体本体31が、第1部屋311Aと第2部屋311Bと第3部屋311Cとを重ね合わせた状態となるように、折り畳まされて配設される構造を示した。しかし、これに限定されない。すなわち、例えば、袋体本体31が折り畳まれずに展開された状態で配設されている構造であってもよい。係る構造においても、連通路314は部屋311より幅寸法が狭いため塞がり易い傾向にあるが、本発明によって連通路314を塞がり難くすることができる。
また、本実施形態においては、特に言及していないが、柱状部材318を中実の構造とした。しかし、これに限定されず、例えば、図7に示す第1の変形例のように、柱状部材418が中空筒状に形成されていてもよい。この構造では、柱状部材418の内筒部418Sに空気を流すことができる。このため、連通路314の壁面部314Aが密着しようとした際に、連通路314をその延設方向に対して垂直な面で切った断面において内筒部418Sの断面積の分だけ空気の通り道の断面積を大きく確保することができる。よって、より一層、連通路314を塞がり難くすることができる。なお、第1の変形例では、例えば、柱状部材418の延設方向両端部を開放して、内筒部418S内に直線状に空気が出入りするような構造にすることもできるし、柱状部材418の延設方向に沿って延びる側面部の延設方向両端部の近傍部分にそれぞれ貫通孔を設けて、内筒部418S内に直角に空気が出入りする構造にすることもできる。
また、本実施形態においては、それぞれの連通路314に1本ずつ柱状部材318を配設する構造を示した。しかし、これに限定されず、2本以上の連通路314に配設される柱状部材318を一体的に構成してもよい。すなわち、例えば、図8に示す第2の変形例のように、全ての連通路314に配設される柱状部材518をU字形に連結して単一の部材としてもよい。この構造では、袋体本体31に柱状部材518を組付ける際の部品点数を減少させて、製造工程の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態においては、柱状部材318をその延設方向に対して垂直な面で切った断面が略矩形となるように形成したが、これに限定されず、当該断面が円形、三角形、五角形以上の多角形であってもよい。また、本実施形態においては、柱状部材318に溝部318Aを設ける例を示したが、溝部318Aを設けない構造であってもよい。
また、本実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載されるシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
30 袋体装置
31 袋体本体
31A 面状部材
311 部屋
314 連通路
314A 壁面部(連通路における2枚の面状部材)
318 柱状部材
318A 溝部
33 給排機構

Claims (4)

  1. 乗物用シートの袋体装置であって、
    重ねられた2枚の面状部材が袋体を成すように部分的に接合状態にあり内部に複数の部屋が設けられた袋体本体と、
    該袋体本体に流体を供給及び排出可能な給排機構と、を備え、
    前記複数の部屋間には、前記2枚の面状部材が接合されていない前記複数の部屋を連通する連通路が設けられており、
    該連通路内には、少なくとも前記連通路の一端部から他端部まで延びる柱状部材が配設され、該柱状部材はその延設方向に沿って延びる側面部の少なくとも一側と前記連通路における前記2枚の面状部材との間に前記流体を流通させることのできる隙間を形成している乗物用シートの袋体装置。
  2. 請求項1において、
    前記柱状部材の前記側面部に、前記柱状部材の延設方向へ連続して延びる溝部が形成されている乗物用シートの袋体装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記柱状部材は、中空筒状である乗物用シートの袋体装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項において、
    前記連通路は複数設けられており、
    前記連通路の少なくとも2つに配置されている前記柱状部材が一体化されている乗物用シートの袋体装置。
JP2016006976A 2016-01-18 2016-01-18 乗物用シートの袋体装置 Pending JP2017128144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016006976A JP2017128144A (ja) 2016-01-18 2016-01-18 乗物用シートの袋体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016006976A JP2017128144A (ja) 2016-01-18 2016-01-18 乗物用シートの袋体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017128144A true JP2017128144A (ja) 2017-07-27

Family

ID=59395362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016006976A Pending JP2017128144A (ja) 2016-01-18 2016-01-18 乗物用シートの袋体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017128144A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020019330A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 豊田合成株式会社 シートクッションエアバッグ装置
JP2020121658A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 トヨタ自動車株式会社 座席装置
EP3705348A1 (en) * 2019-03-04 2020-09-09 KA Group AG Massage cell stack for a vehicle seat

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020019330A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 豊田合成株式会社 シートクッションエアバッグ装置
JP2020121658A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 トヨタ自動車株式会社 座席装置
JP7107864B2 (ja) 2019-01-31 2022-07-27 トヨタ自動車株式会社 座席装置
EP3705348A1 (en) * 2019-03-04 2020-09-09 KA Group AG Massage cell stack for a vehicle seat

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10179527B2 (en) Support device for vehicle seat
US10118518B2 (en) Passive air suspended seat comfort layer having areas of differing pressures
JP6219389B2 (ja) 乗員拘束システムのエアバッグ装置を有する車両
JP2017128144A (ja) 乗物用シートの袋体装置
JP2002079862A (ja) 車両用ベンチシート
JP6347220B2 (ja) 乗物用シートのサポート装置
JP6973303B2 (ja) 乗物用シート
US20200001820A1 (en) Air bag device
JP6822317B2 (ja) 乗物用シート
JP6519318B2 (ja) 乗物用シートの流体袋装置
JP2012236516A (ja) 側突対応シート構造
JP6699767B2 (ja) 乗物用シートの流体袋装置
JP5994674B2 (ja) 車両用シート
JP7373925B2 (ja) エアバッグ
JP6835626B2 (ja) 乗物用シート
JP7230761B2 (ja) 乗物用シート
JP2014100975A (ja) 車両用シート
JP2015209081A (ja) 乗物用シート
JP5852709B2 (ja) 車両用シート
JP6000870B2 (ja) 乗り物用シート
JP2018150015A (ja) エアバッグ装置
JP2022056313A (ja) 乗物用シート
US20240166156A1 (en) Seat back of vehicle seat
EP4082831A1 (en) Pneumatic bladder arrangement
JP5123902B2 (ja) 車両用シートのシートバックフレーム