JP2002079862A - 車両用ベンチシート - Google Patents

車両用ベンチシート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の乗員が着座しても、所要時に発生する
各乗員の前すべりを確実に防止できる車両用ベンチシー
トを提供すること。 【解決手段】 複数の乗員を着座可能として、所要時
に、着座した各乗員の前すべりを防止可能な車両用ベン
チシート。ベンチシート1の座部3における前端側下部
に、エアバッグ装置11が収納されている。エアバッグ
装置11は、座部3の車両左右方向の略全域にわたって
配置される袋状のエアバッグ13と、エアバッグ13に
膨張用ガスを供給するインフレーター21と、を備えて
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の乗員を着座
可能として、所要時に、着座した各乗員の前すべりを防
止する車両用ベンチシートに関する。
【0002】ここで、前すべりとは、車両に衝撃等が作
用した際に、乗員の下半身が前方へ移動する現象のこと
であり、通常、サブマリン現象と呼ばれるものである。
【0003】
【従来の技術とその課題】従来、所要時に、着座した乗
員の前すべりを防止する車両用シートとしては、特開平
10−217818号に示すようなものがあった。
【0004】この車両用シートは、シート本体と、シー
ト本体内部に内蔵されるエアバッグ装置と、を備えてい
た。そして、エアバッグ装置は、シート本体の前端付近
に配置されて、エアバッグを上方に向かって膨張させる
ものであり、所要時にシートクッションの前端部を上昇
させて、乗員の膝の裏面を持ち上げることにより、乗員
の前すべりを防止する構成であった。
【0005】しかし、この従来の車両用シートは、フロ
ントシートであって、複数の乗員が着座できるベンチシ
ートに対処できるものではなかった。
【0006】本発明は、上記にかんがみて、複数の乗員
が着座しても、所要時に発生する各乗員の前すべりを確
実に防止できる車両用ベンチシートを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用ベン
チシートは、複数の乗員を着座可能として、所要時に、
着座した各乗員の前すべりを防止可能な車両用ベンチシ
ートであって、ベンチシートの座部における前端側下部
に、エアバッグ装置が収納され、エアバッグ装置は、座
部の車両左右方向の略全域にわたって配置される袋状の
エアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するイン
フレーターと、を備えて構成されていることを特徴とす
る。
【0008】また、インフレーターを、エアバッグの車
両左右方向における略中央であって、エアバッグにおけ
る車両左右方向の両側の乗員着座部位間に配置させる構
成とすることが望ましい。
【0009】さらに、エアバッグ内に、インフレーター
を覆って、インフレーターから吐出される膨張用ガス
を、エアバッグの車両左右方向における両端部側に向か
って流出可能な整流部材を、配置させる構成とすること
が望ましい。
【0010】さらにまた、エアバッグ内に、エアバッグ
の周壁を連結して、エアバッグの膨張時における断面開
口面積を規制するテザーを配置させる構成とすることが
望ましい。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明に係る車両用ベンチシート
では、所要時、インフレーターから吐出される膨張用ガ
スがエアバッグ内に流入して、エアバッグが膨張する。
このエアバッグが、各乗員の膝の裏面に向かって膨張
し、慣性力により前方移動してきた各乗員の大腿部の裏
面を拘束して、各乗員の臀部の前方への移動を抑えるこ
とにより、各乗員の前すべりを防止することができる。
また、本発明では、一つのエアバッグ、かつ、一つのイ
ンフレーターで着座した複数の乗員を保護することがで
きるため、エアバッグ装置の占有スペースを小さくする
ことが可能となって、エアバッグ装置をコンパクトに設
置することができる。
【0012】従って、本発明の車両用ベンチシートで
は、エアバッグ装置を嵩張らせることなく、複数の乗員
が着座しても、所要時に発生する各乗員の前すべりを確
実に防止できる。
【0013】また、インフレーターを、エアバッグの車
両左右方向における略中央であって、エアバッグにおけ
る車両左右方向の両側の乗員着座部位間に配置させる構
成とすれば、インフレーターから吐出される膨張用ガス
を、エアバッグの車両左右方向に略均等に供給させるこ
とができることから、エアバッグにおける車両左右方向
両側の部位を均等に膨張させることができて、左右両側
に着座した各乗員を均等に保護することができる。ま
た、上記構成とすれば、インフレーターから吐出される
膨張用ガスによって、エアバッグの中央付近が最初に膨
張する。そのため、本発明の車両用ベンチシートを3人
用のベンチシートに適用する場合、中央に着座した乗員
を素早く保護することができる。
【0014】さらに、エアバッグ内に、インフレーター
を覆って、インフレーターから吐出される膨張用ガス
を、エアバッグの車両左右方向における両端部側に向か
って流出可能な整流部材を、配置させる構成とすれば、
エアバッグの車両左右方向における両端部付近への、膨
張用ガスの円滑な流出を確保できて、エアバッグを一層
均等に膨張させることができる。そのため、着座した複
数の乗員を、さらに安定して保護することができる。
【0015】さらにまた、エアバッグ内に、エアバッグ
の周壁を連結して、エアバッグの膨張時における断面開
口面積を規制するテザーを配置させる構成とすれば、エ
アバッグの膨張時における断面開口面積を均等にでき
て、エアバッグの車両左右方向における各部位を均等に
膨張させることができる。そのため、着座した複数の乗
員を、さらに安定して保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】本発明の一実施形態である車両用ベンチシ
ート(以下「ベンチシート」と略す)1を、図1・2に
示す。なお、本実施形態では、ベンチシート1として3
人用のベンチシートを例に採り説明する。
【0018】ベンチシート1は、背もたれ部2と座部3
とを備える構成であり、座部3は、シートクッション5
と、シートクッション5の下方に配置されてシートクッ
ション5を支持する支持プレート8(シートフレーム)
と、をから構成される。そして、座部3は、車両左右方
向の両側の乗員着座部位3L・3Rと、座部3の略中央
であって乗員着座部位3L・3R間に配置される乗員着
座部位3Cと、を備えている。支持プレート8は、略水
平方向に沿うように配設され、前部側の端部付近に、後
述するインフレーター21に配設されるボルト23を挿
通可能な取付孔8aが形成されている。シートクッショ
ン5は、ポリウレタン等から形成されるクッション本体
6と、クッション本体6の表面を覆うように配置される
表皮7と、から構成される。そして、車両前方側端部付
近におけるクッション本体6と支持プレート8との間に
は、エアバッグ装置11が収納されている。
【0019】エアバッグ装置11は、エアバッグ13
と、エアバッグ13に膨張用ガスを供給するインフレー
ター21と、インフレーター21の外周を覆って、エア
バッグ13内に配置される整流布(整流部材)18と、
エアバッグ13内に配置されてエアバッグ13の後述す
る周壁14を連結し、エアバッグ13の膨張時における
断面開口面積を規制するテザー20と、を備えている。
インフレーター21は、エアバッグ13の車両左右方向
における略中央であって、エアバッグ13における車両
左右方向の両側の乗員着座部位3L・3R間に、ベンチ
シート1上方側へ膨張用ガスを吐出可能に配置されてい
る。即ち、実施形態では、インフレーター21は、乗員
着座部位3Cの下方に配置されている。また、エアバッ
グ13は、図3に示すように、整流布18及びテザー2
0とともに、インフレーター21の上方において、蛇腹
折りされて収納されており、インフレーター21からの
膨張用ガスを流入させて、ベンチシート1上方側に向か
って膨張する構成とされている。また、折り畳まれたエ
アバッグ13の外周は、折り崩れを防止するために、破
断可能な熱収縮フィルム等からなるフィルム28に覆わ
れている。なお、図3では、エアバッグ13は上下方向
に7段に折り畳まれているが、エアバッグ13の折り畳
み段数はこれに限られるものではなく、2段若しくはそ
れ以上の段数折り畳む構成としてもよい。
【0020】エアバッグ13は、可撓性を有したポリエ
ステルやポリアミド等の織布から形成されて、図4に示
すように、車両左右方向と略平行に配置される円筒状の
周壁14と、周壁14の左右両端を塞ぐように配置され
る側壁15・16と、を備えた略円柱形状とされてい
る。そして、周壁14における下端付近には、後述する
リード線22を挿通させるためのリード線挿通用孔14
aと、インフレーター21に配設されるボルト23を挿
通可能な取付孔14bと、がそれぞれ形成されている。
【0021】整流布18は、エアバッグ13と同様、可
撓性を有したポリエステルやポリアミド等の織布から形
成されており、図4・5に示すように、車両左右方向両
側が開口18a・18aとされた略円筒状で、開口18
a・18a付近は縮径されて形成されている。そして、
インフレーター21から吐出された膨張用ガスは、開口
18a・18aから流出する構成である。整流布18の
下縁付近には、インフレーター21に配設されるボルト
23を挿通可能な取付孔18bが形成されている。この
整流布18は、エアバッグ13とともに折り畳まれて収
納されるものである。また、図4に示すように、整流布
18の略中央付近における内径寸法d1は、エアバッグ
13の内径寸法d2と略同一若しくは若干小さな寸法と
されている。
【0022】テザー20は、エアバッグ13及び整流布
18と同様、可撓性を有したポリエステルやポリアミド
等の織布から形成されており、エアバッグ13膨張時に
おける断面開口面積を規制するために、乗員着座部位3
L・3C間と、乗員着座部位3C・3R間と、の2箇所
に配置されている。テザー20は帯状であり、図4・6
に示すように、車両上下方向に沿って、周壁14の上端
付近と下端付近とを連結するように配置されている。
【0023】インフレーター21は、図3・4に示すよ
うに、上面側に複数のガス吐出口21aを備えた略円柱
状として、エアバッグ13内における中央付近に、車両
の左右方向と略平行に配置されている。また、インフレ
ーター21には、ガス発生用の信号を入力されるリード
線22が結線されている。このリード線22は、エアバ
ッグ13の周壁14に形成されるリード線挿通用孔14
aを挿通して、エアバッグ作動回路に導通する図示しな
いコネクタに接続されている。さらに、インフレーター
21には、左右に、半径方向の下方に突出させるように
ボルト23・23が溶接されて配設されている。
【0024】そして、インフレーター21に配設される
各ボルト23を、整流布18に形成された取付孔18a
に挿通させて、エアバッグ13の取付孔14bに挿通さ
せ、スプリングナット25を経て、支持プレート8の取
付孔8aを挿通させ、支持プレート8の下面側でナット
26止めすることにより、エアバッグ装置11が支持プ
レート8に取付固定されることとなる。
【0025】次に、実施形態のベンチシート1の製造に
ついて説明をする。まず、予め、テザー20・20をエ
アバッグ13内に配設させておく。次いで、インフレー
ター21を、各ボルト23を取付孔18bから突出させ
るようにして整流布18内に配置させる。そして、イン
フレーター21を、整流布18ごと、各ボルト23を突
出させた状態でエアバッグ13内に収納させ、スプリン
グナット25を各ボルト23に挿通させる。次いで、エ
アバッグ13を整流布18ごと折り畳んで、フィルム2
8により外周を覆って、エアバッグ装置11を組み立て
る。このとき、インフレーター21から延びる作動信号
入力用のリード線22は、リード線挿通用孔14aを挿
通させてエアバッグ13から出しておく。次いで、各ボ
ルト23を、支持プレート8の取付孔8aに挿通させ
て、支持プレート8の下面側でナット26止めして、エ
アバッグ装置11を支持プレート8に組み付ける。そし
て、支持プレート8の上にクッション本体6を載置し、
クッション本体6を表皮7で被覆させて座部3を形成す
る。このように形成した座部3に、背もたれ部2を取り
付けて、実施形態のベンチシート1を製造する。そし
て、完成したベンチシート1を車両に装着し、リード線
22の端末を図示しない制御回路に結線する。
【0026】実施形態のベンチシート1では、リード線
22を介して、インフレーター21に所定の電気信号が
入力されれば、インフレーター21の各ガス吐出口21
aから膨張用ガスGが上方へ吐出されて、まず、整流布
18が上方へ突出するように膨張する。次いで、整流布
18の開口18a・18aから膨張用ガスGがエアバッ
グ13内に流入して、図7に示すように、エアバッグ1
3全体がクッション本体6を押圧するようにして、上方
へ大きく突出するように膨張する。
【0027】すなわち、実施形態のベンチシート1で
は、図7に示すように、座部3に配置されたエアバッグ
13が、各乗員Pの膝Kの裏面に向かって膨張し、慣性
力により前方移動してきた各乗員Pの大腿部Tの裏面を
拘束して、各乗員Pの臀部Hの前方への移動を抑えるこ
とにより、各乗員Pの前すべりを防止することができ
る。また、一つのエアバッグ13、かつ、一つのインフ
レーター21で着座した複数の乗員Pを保護することが
できるため、エアバッグ装置11の占有スペースを小さ
くすることが可能となって、エアバッグ装置11をコン
パクトに設置することができる。
【0028】従って、実施形態のベンチシート1では、
エアバッグ装置11を嵩張らせることなく、複数の乗員
Pが着座しても、所要時に発生する各乗員Pの前すべり
を確実に防止できる。
【0029】また、その際、エアバッグ13の車両左右
方向における略中央にインフレーター21が配置されて
おり、インフレーター21から吐出される膨張用ガス
を、エアバッグ13の車両左右方向に略均等に供給させ
ることができることから、エアバッグ13における車両
左右方向両側の部位を均等に膨張させることができて、
左右両側の乗員着座部位3L・3Rに着座した乗員Pを
均等に保護することができる。そして、実施形態のベン
チシート1では、エアバッグ13の車両左右方向におけ
る略中央にインフレーター21が配置されていることか
ら、インフレーター21から吐出される膨張用ガスGに
よって、整流布18が上方へ突出するように膨張して、
エアバッグ13の中央付近が最初に膨張する。そのた
め、中央の乗員着座部位3Cに着座した乗員を素早く保
護することができる。なお、整流布18や、後述するテ
ザー20を利用して、エアバッグ13における車両左右
方向両側の部位を均等に膨張させることができれば、イ
ンフレーター21をエアバッグ13の車両左右方向にお
ける略中央に配置させなくともよい。
【0030】さらに、実施形態では、エアバッグ13内
に、車両左右方向両側が開口18a・18aとされる略
円筒形状の整流布18が、インフレーター21を覆って
配置されて、開口18a・18aから、膨張用ガスがエ
アバッグ13内に流入する構成である。そのため、エア
バッグ13の車両左右方向における両端部付近、即ち、
乗員着座部位3L・3R付近への、膨張用ガスの円滑な
流出を確保できて、エアバッグ13を均等に膨張させる
ことができる。特に、整流布18の開口18a・18a
付近が縮径されて形成されているため、膨張用ガス流入
時に、整流布18内に膨張用ガスを滞留させることがで
きて、整流布18の膨張後にエアバッグ13が膨張する
こととなる。そのため、エアバッグ13の中央付近が最
初に確実に膨張することとなって、中央の乗員着座部位
3Cに着座した乗員を素早く保護することができる。し
かし、この点を考慮しなければ、整流布18を配置させ
ない構成としてもよい。また、整流布18の代わりに、
インフレーター21の外周を覆う剛性を備えた筒状の整
流部材(ディフューザー)を配置させる構成としてもよ
い。このような整流部材を使用する場合には、整流部材
は車両左右方向における両端付近にガス流通孔を備え、
中央付近に、ガス流通孔よりも大きな開口部を備えて、
エアバッグ13の中央付近が最初に膨張する構成とする
ことが好ましい。
【0031】さらにまた、実施形態では、エアバッグ1
3内に、エアバッグ13膨張時における断面開口面積を
規制するために、帯状のテザー20が、周壁14の上端
付近と下端付近とを連結するように配置されている。そ
のため、エアバッグ13の膨張時における各乗員着座部
位3L・3R・3C付近の上下方向の厚さ寸法を均等に
できて、エアバッグ13を一層均等に膨張させることが
でき、着座した複数の乗員Pを、さらに安定して保護す
ることができる。なお、この点を考慮しなければ、テザ
ー20を配置させない構成としてもよい。
【0032】また、図8に示すように、エアバッグ13
を車両後方側に突出して膨張可能なように、エアバッグ
装置11を配置させてもよい。この場合、支持プレート
36として、前部側の端部付近に、断面略逆U字形状に
上方に突出する取付部37を設け、取付部37の後壁部
37aに、インフレーター21に配設されるボルト23
を挿通可能な取付孔37bが形成されている構成のもの
を使用する。このとき、エアバッグ13、整流布18及
びテザー20は、支持プレート36の上面に載置されて
支持プレート36とクッション本体6とに挟まれるよう
にして、車両後方側に向かって平らに展開して収納され
ており、インフレーター21からの膨張用ガスを流入さ
せて、上方に膨張すると同時に、ベンチシート1前部側
から後部側に向かって膨張する。このような構成とすれ
ば、図9に示すように、エアバッグ13が、上方に膨張
すると同時に、ベンチシート1の前部側から後部側に向
かって膨張することとなって、各乗員の膝Kを押し上げ
ると同時に、各乗員Pの臀部Hの前面、即ち、着座した
各乗員Pの大腿部Tの裏面を後方に押圧するように拘束
して、各乗員Pの臀部Hの前方への移動を直接的に規制
することができる。そのため、各乗員Pの前すべりを、
より確実に防止できる。
【0033】なお、上記の場合、エアバッグ13を、整
流布18及びテザー20とともに、車両後方側の端部を
車両前方側の端部に接近させるようにしてカクタス折り
して、座部3内に収納させる構成としてもよい。この場
合、前述の実施形態と同様、折り畳んだエアバッグ13
の外周をフィルムにより覆うことが望ましい。
【0034】なお、実施形態では、ベンチシート1とし
て、3人用のベンチシートを例に採り説明しているが、
2人用、もしくは、4人以上が使用可能なベンチシート
にも、適用可能である。また、エアバッグ装置11の支
持プレート8・36への固定手段も、ボルト17に限ら
れず、溶接等によりエアバッグ装置11を、シートフレ
ームとしての支持プレート8・36に固定してもよい。
さらに、支持プレート8・36をフロアパネル自体から
構成して、そのフロアパネルにエアバッグ装置11を取
付固定する構成としてもよい。
【0035】なお、シートフレームとしては、板金製の
支持プレート8・36の他に、パイプ構造のものや樹脂
プレート等から形成されたものを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるベンチシートの平面
図である。
【図2】図1のII−II部位における座部の断面図であ
る。
【図3】図2におけるエアバッグ装置付近を示す部分拡
大図である。
【図4】図1のベンチシートに使用されるエアバッグの
膨張完了時の正面図である。
【図5】図4のV−V部位における断面図である。
【図6】図4のVI−VI部位における断面図である。
【図7】図1のベンチシートにおいてエアバッグが膨張
する状態を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態であるベンチシートの座
部の断面図である。
【図9】図7のベンチシートにおいてエアバッグが膨張
する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベンチシート 3 座部 5 シートクッション 6 クッション本体 7 表皮 8・34 支持プレート 11 エアバッグ装置 13 エアバッグ 18 整流布 18a 開口 21 インフレーター 21a ガス吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B087 CD04 3D054 AA21 CC09 CC10 CC47 FF12 FF17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の乗員を着座可能として、所要時
    に、着座した各乗員の前すべりを防止可能な車両用ベン
    チシートであって、 前記ベンチシートの座部における前端側下部に、エアバ
    ッグ装置が収納され、 該エアバッグ装置は、前記座部の車両左右方向の略全域
    にわたって配置される袋状のエアバッグと、前記エアバ
    ッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え
    て構成されていることを特徴とする車両用ベンチシー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記インフレーターは、前記エアバッグ
    の車両左右方向における略中央であって、前記エアバッ
    グにおける車両左右方向の両側の乗員着座部位間に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ベン
    チシート。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグ内には、前記インフレー
    ターを覆って、前記インフレーターから吐出される膨張
    用ガスを、前記エアバッグの車両左右方向における両端
    部側に向かって流出可能な整流部材が、配置されている
    ことを特徴とする請求項1若しくは2記載の車両用ベン
    チシート。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグ内には、前記エアバッグ
    の周壁を連結して、前記エアバッグの膨張時における断
    面開口面積を規制するテザーが配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両
    用ベンチシート。
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