JP6835627B2 - 空気袋 - Google Patents

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Description

本開示は、形状規定部材を備えた空気袋に関する。
特開2015−096346号公報(特許文献1)に開示されているように、形状規定部材を備えた空気袋が知られている。空気袋がたとえば乗物用シートの内部に配置された場合、シートの着座面は、膨張または収縮した空気袋の表面形状に倣うように変形する。特許文献1に開示された発明においては、空気袋の膨張時の形状を規定する形状規定部材を空気袋の内部に配置し、空気袋の膨張時の形状を介して間接的に着座面の形状を規定することで、着座者に快適性を提供している。
特開2015−096346号公報
空気袋が相互に対向する第1内表面および第2内表面を有し、シート状の形状規定部材が第1内表面と第2内表面とを接続するように第1内表面と第2内表面との双方に接合されているとする。空気袋がこのような構成を備えている場合、空気袋の膨張時には、形状規定部材が第1内表面と第2内表面との間の間隔が広がることを制限することにより空気袋の膨張時の形状が規定される。
空気袋の収縮時には、第1内表面と第2内表面との間の間隔が狭くなることによって、シート状の形状規定部材は折り畳まれるように(あるいは折り曲げられるように)変形する。形状規定部材に弾性復元力が発生している場合、第1内表面および第2内表面には、第1内表面と第2内表面とを相互に遠ざける方向の力が作用する。第1内表面と第2内表面とを相互に遠ざける方向に作用するこの力は、空気袋をより小さく収縮させることに対して抵抗となるため、収縮時の空気袋が嵩張ることになり得る。
本開示は、収縮時の厚さを従来の空気袋に比して薄くすることが可能な構成を備えた空気袋を提供することを目的とする。
本開示の空気袋は、相互に対向する第1内表面と第2内表面とを含み、膨縮可能な袋本体部と、上記第1内表面および上記第2内表面の双方に接合され、上記袋本体部の膨張時の形状を規定する形状規定部材と、を備え、上記形状規定部材は、第1シート部と第2シート部とを含み、上記第1シート部は、上記第1内表面に接合された第1接合部と、上記第1接合部から離れる方向に延在する第1面状部と、上記第1面状部に対して上記第1接合部とは反対側に位置する第1端部とを有し、上記第2シート部は、第2端部と、上記第2端部から離れる方向に延在し、上記袋本体部の収縮時に上記第1面状部に重なるように配置される第2面状部とを有し、上記第1端部と上記第2端部とは、互いに接合されている。
上記空気袋によれば、第1端部および第2端部を起点として、形状規定部材は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能となり、袋本体部の収縮時に、形状規定部材には弾性復元力がほとんどまたは全く発生しない。したがって収縮時の袋本体部の厚さを薄くでき、収縮時の袋本体部が嵩張ることを効果的に抑制することができる。
上記空気袋において、上記第1シート部および上記第2シート部は、互いに別の部材であり且つ上記第1端部および上記第2端部において相互に接合されていてもよい。
上記空気袋によれば、袋本体部の収縮時に、形状規定部材のうちの第1シート部と第2シート部との間の部分において弾性復元力が発生することをより一層抑制でき、収縮時の袋本体部の厚さをより効果的に薄くすることが可能となる。
上記空気袋において、上記第2シート部は、上記第2面状部に対して上記第2端部とは反対側に位置する第2接合部を有し、上記第2接合部は、上記第2内表面に接合されていてもよい。
上記空気袋によれば、形状規定部材が、第1内表面に接合される第1シート部と第2内表面に接合される第2シート部とを含むため、空気袋を簡素な構成にて実現することが可能となる。
上記空気袋において、上記第1接合部と上記第2接合部とは、上記袋本体部の収縮時に相互に対向しない位置に配置されていてもよい。
シート部のうちの接合処理を加えた部分やその近傍の厚みは厚くなり得るところ、上記空気袋によれば、第1接合部と第2接合部とが袋本体部の収縮時に相互に対向しない位置に配置されていることによって、厚みが厚くなった部分が収縮時に重ならなくなるため、収縮時の袋本体部の厚さをより効果的に薄くすることが可能となる。
本開示の空気袋によれば、収縮時の厚さを従来の空気袋に比して薄くすることが可能となる。
実施の形態1における乗物用シート100を示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿った矢視断面図であり、実施の形態1におけるシートバック2の横断面形状を表している。 実施の形態1における空気袋4Aの正面側から見た様子を示す正面図である。 図3中のIV−IV線に沿う矢視断面図であり、実施の形態1における空気袋4Aの収縮時の横断面形状を表している。 実施の形態1における空気袋4Aの膨張時の横断面形状を表わす断面図である。 実施の形態1における空気袋4Aの分解した状態を示す斜視図である。 比較例1における空気袋4Z1を示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。 比較例2における空気袋4Z2を示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。 実施の形態2における空気袋4Dを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。 実施の形態3における空気袋4Eを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。 実施の形態4における空気袋4Fを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。以下の各実施の形態は、空気袋を乗物用シートに適用した例に基づき説明するが、本開示の空気袋は、単独で実施することも可能であり、乗物用シートとは異なるあらゆる装置に組み込まれて実施することも可能である。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1における乗物用シート100を示す斜視図である。乗物用シート100は、ヘッドレスト1、シートバック2、およびシートクッション3を備える。乗物用シート100は、たとえば自動車用シートとして利用可能である。
図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図であり、実施の形態1におけるシートバック2の横断面形状を表している。シートバック2は、カバー5の中に、ウレタン5A、フレーム5Bおよび空気袋4Aを備える。
空気袋4Aは、ウレタン5Aまたはフレーム5Bの前面側に配置され、図示しないポンプ等によって空気を供給されたり排出されたりする。空気袋4Aの膨縮量が調節されることで、乗物用シート100は着座者の体格や姿勢に適した着座面を形成することができる。
(空気袋4A)
図3は、空気袋4Aの正面側から見た様子を示す正面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿う矢視断面図であり、空気袋4Aの収縮時の横断面形状を表している。図5は、空気袋4Aの膨張時の横断面形状を表わす断面図である。図6は、空気袋4Aの分解した状態を示す斜視図である。空気袋4Aは、袋本体部10、形状規定部材30、および接続管38(図3,図6)を備える。
(袋本体部10)
袋本体部10は、表面シート20Aおよび裏面シート20Bを含み、これらのシート(たとえばウレタン製)はいずれも略同じ大きさの長方形状の外形を有する(図6)。表面シート20Aは、内表面21(第1内表面)および外表面23を含み、裏面シート20Bは、内表面22(第2内表面)および外表面24を含む(図4〜図6)。
表面シート20Aの内表面21側の周縁21p,21q,21r,21s(図6)は、裏面シート20Bの内表面22側の周縁22p,22q,22r,22sに、熱溶着、高周波溶着、超音波溶着、または接着剤等によってそれぞれ接合される。周縁21p,21q,21r,21s,22p,22q,22r,22sには、図3,図6の中では図示上の便宜のため、複数の斜線からなるハッチングを付している。後述する接合部21a,22a等においても同様である。
袋本体部10は、表面シート20Aおよび裏面シート20Bの上記周縁同士が互いに接合されることで袋状に形成され、表面シート20Aの内表面21および裏面シート20Bの内表面22は間隔を空けて相互に対向する。袋本体部10は、内表面21および内表面22の双方を備える1枚のシートから構成されていてもよい。
表面シート20Aの内表面21(第1内表面)には、接合部21aが形成される。接合部21aは、周縁21p,21rに対して平行な方向に、周縁21q,21sに到達しない長さで帯状に延在する形状を有する。接合部21aは、表面シート20Aの長手方向(図3紙面内の左右方向)における中心に対して周縁21p寄りの位置に設けられる。接合部21aには、後述する第1シート部31が接合される。
裏面シート20Bの内表面22(第2内表面)には、接合部22aが形成される。接合部22aは、周縁22p,22rに対して平行な方向に、周縁22q,22sに到達しない長さで帯状に延在する形状を有する。接合部22aは、裏面シート20Bの長手方向(図3紙面内の左右方向)における中心に対して周縁22p寄りの位置に設けられる。接合部22aには、後述する第2シート部32が接合される。
袋本体部10は、カバー5(図2)側に表面シート20Aが位置し、ウレタン5Aまたはフレーム5B側に裏面シート20Bが位置するように配置される。接続管38(図3,図6)は、表面シート20Aと裏面シート20Bとの間に配置され、袋本体部10の内部空間と図示しないポンプ等とを接続する。接続管38には、袋本体部10の内部に供給される空気および袋本体部10の内部から排出される空気が通流する。
(形状規定部材30)
形状規定部材30は、第1シート部31および第2シート部32を含み、内表面21および内表面22の双方に接合される。本実施の形態においては、第1シート部31および第2シート部32は互いに別の部材から構成される。第1シート部31を構成しているシートと第2シート部32を構成しているシートとは、たとえばウレタン製であり、いずれも略同じ大きさの長方形状の外形を有する(図3,図6)。第1シート部31を構成しているシートと第2シート部32を構成しているシートとは、後述する第1端部31c(第1部分31d)および第2端部32c(第2部分32d)において相互に接合される。
第1シート部31は、第1接合部31a、第1面状部31bおよび第1端部31cを有する。第1接合部31aは、内表面21の接合部21aに接合される。第1面状部31bは、袋本体部10の膨張時において、第1接合部31aから離れる方向に、第1端部31cの位置に向かって平面状に延在する形状を有する。第1端部31cは、第1面状部31bに対して第1接合部31aとは反対側に位置する。第1面状部31bはすなわち、袋本体部10の膨張時において、第1端部31cから離れる方向に、第1接合部31aの位置に向かって平面状に延在する形状を有している。
第2シート部32は、第2接合部32a、第2面状部32bおよび第2端部32cを有する。第2接合部32aは、内表面22の接合部22aに接合される。第2面状部32bは、袋本体部10の膨張時において、第2接合部32aから離れる方向に、第2端部32cの位置に向かって平面状に延在する形状を有する。第2端部32cは、第2面状部32bに対して第2接合部32aとは反対側に位置する。第2面状部32bはすなわち、袋本体部10の膨張時において、第2端部32cから離れる方向に、第2接合部32aの位置に向かって平面状に延在する形状を有している。
第1面状部31bの第1端部31cと第2面状部32bの第2端部32cとは、熱溶着、高周波溶着、超音波溶着、または接着剤等によって互いに接合される。本実施の形態においては、第1端部31cのうちのわずかに第1接合部31a寄りに位置する第1部分31dと、第2端部32cのうちのわずかに第2接合部32a寄りに位置する第2部分32dとが互いに接合されている。第1シート部31および第2シート部32は、袋本体部10の収縮時には、第1面状部31bと第2面状部32bとが相互に対向するように配置される(図4)。
(膨張時)
図5に示すように、接続管38(図3,図6)を通して空気が供給されることにより、袋本体部10は膨張する。袋本体部10の膨張時には、表面シート20Aおよび裏面シート20Bが相互に離間する方向に移動する。第1シート部31の第1面状部31bは、接合部21aおよび第1接合部31aを介して、表面シート20Aによって図5紙面内の上方向に引っ張られる。第2シート部32の第2面状部32bは、接合部22aおよび第2接合部32aを介して、裏面シート20Bによって図5紙面内の下方向に引っ張られる。
第1面状部31bと第2面状部32bとは、互いに接合されている第1端部31cおよび第2端部32cを起点として相互に離間する。形状規定部材30は全体として、第1端部31cおよび第2端部32cを起点として拡開する。拡開した形状規定部材30が内表面21と内表面22との間の間隔が広がることを制限することにより、袋本体部10の膨張時の形状が規定される。
本実施の形態においては、第1端部31cの第1部分31dと、第2端部32cの第2部分32dとが互いに接合されている。袋本体部10の膨張時、第1端部31cの第1部分31dと第2端部32cの第2部分32dとの間には(換言すると、第1面状部31bおよび第2面状部32bの各々の、第1部分31dおよび第2部分32dに近い部分には)、拡開した形状規定部材30を閉じようとする方向の力が作用している。
(収縮時)
図4に示すように、接続管38(図3,図6)を通して空気が排出されることにより、袋本体部10は収縮する。袋本体部10の収縮時には、表面シート20Aおよび裏面シート20Bが相互に接近する方向に移動する。内表面21と内表面22との間の間隔が狭くなることによって、形状規定部材30は全体として、第1端部31cおよび第2端部32cを起点として折り畳まれるように変形する。
本実施の形態においては、第1端部31cの第1部分31dと、第2端部32cの第2部分32dとが互いに接合されている。袋本体部10が収縮した状態では、第1面状部31bは、第1端部31cの第1部分31dから第1接合部31aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第2面状部32bは、第2端部32cの第2部分32dから第2接合部32aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第1面状部31bと第2面状部32bとは相互に重なるように配置される。
第1端部31cおよび第2端部32cを起点として、形状規定部材30は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能であり、袋本体部10が収縮した状態では、形状規定部材30に弾性復元力はほとんどまたは全く発生していない。したがって、収縮時の袋本体部10の厚さT1(図4)を効果的に薄くする(収縮時の袋本体部10が嵩張ることを効果的に抑制する)ことができる。以下、実施の形態1と比較例1,2とを対比しつつ、実施の形態1における空気袋4Aの優位性についてさらに説明する。
[比較例1]
図7は、比較例1における空気袋4Z1を示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。比較例1と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
比較例1においては、形状規定部材30が、第1シート部31および第2シート部32を含む1枚のシートから形成される。第1面状部31bの第1端部31c(第1部分31d)と第2面状部32bの第2端部32c(第2部分32d)とは、互いに接合されていない。第1シート部31の第1端部31cと第2シート部32の第2端部32cとは、湾曲部36を介して連続している。
袋本体部10の収縮時には、形状規定部材30は全体として湾曲部36を起点として湾曲形状を呈するように弾性変形し、湾曲部36には弾性復元力が発生する。内表面21および内表面22には、内表面21と内表面22とを相互に遠ざける方向の力が作用する。内表面21と内表面22とを相互に遠ざける方向に作用するこの力は、袋本体部10をより小さく収縮させることに対して抵抗となり、収縮時の袋本体部10の厚さT3を、実施の形態1の場合の厚さT1(図4)に比べて厚くしている。
[比較例2]
図8は、比較例2における空気袋4Z2を示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。比較例2と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
比較例2は、比較例1(図7)の構成においてさらに、湾曲部36に切り込み37を設けたことを特徴としている。切り込み37の存在によって、湾曲部36の厚さは、比較例2の場合は比較例1の場合に比べて薄い。比較例2の場合、湾曲部36における断面二次モーメントが比較例1の場合に比べて小さくなっていることにより、袋本体部10の収縮時に湾曲部36に発生する弾性復元力も小さくなっている。
しかしながら比較例2の場合には、切り込み37を設けた部分において湾曲部36は破断する可能性がある。切り込み37の形成深さに、ばらつきが生じることを抑制することもしばしば容易ではない。切り込み37の形成深さは、湾曲部36における断面二次モーメントに影響し、ひいては形状規定部材30の全体としての剛性にも影響する。切り込み37を湾曲部36に設ける場合にはしたがって、破断する可能性が高まるだけでなく、切り込み37の形成深さにばらつきが生じた結果、形状規定部材30の湾曲部36における剛性がばらつくとともに、形状規定部材30によって規定される袋本体部10の膨張時の形状にもばらつきが生じる可能性がある。
(まとめ)
比較例1,2に対して実施の形態1における空気袋4Aによれば、第1面状部31bの第1端部31cと第2面状部32bの第2端部32cとが互いに接合されているため、第1端部31cおよび第2端部32cを起点として、形状規定部材30は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能であり、袋本体部10が収縮した状態で、形状規定部材30に弾性復元力はほとんどまたは全く発生していない。
したがって、収縮時の袋本体部10の厚さT1(図4)を効果的に薄くするとともに、収縮時の袋本体部10が嵩張ることを効果的に抑制することができる。第1端部31cの第1部分31dと第2端部32cの第2部分32dとは、熱溶着、高周波溶着、超音波溶着または接着剤等によって互いに容易に接合することができ、これらの間の接合部分の面積を増減させることによって必要な接合力を得ることも容易に可能である。
[実施の形態2]
図9は、実施の形態2における空気袋4Dを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。実施の形態2と実施の形態1とは、以下の点において相違する。
実施の形態2においては、形状規定部材30が、第1シート部31および第2シート部32を含む1枚のシートから形成される。第1シート部31の第1端部31cと第2シート部32の第2端部32cとは、湾曲部36を介して連続している。その一方で、実施の形態1の場合と同様に(比較例1の場合とは異なり)、第1端部31cのうちのわずかに第1接合部31a寄りに位置する第1部分31dと、第2端部32cのうちのわずかに第2接合部32a寄りに位置する第2部分32dとは、熱溶着、高周波溶着、超音波溶着、または接着剤等によって互いに接合されている。
当該構成によっても、袋本体部10が収縮した状態では、第1面状部31bは、第1端部31cの第1部分31dから第1接合部31aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第2面状部32bは、第2端部32cの第2部分32dから第2接合部32aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第1面状部31bと第2面状部32bとは相互に重なるように配置される。
第1端部31cおよび第2端部32cを起点として、形状規定部材30は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能であり、袋本体部10の収縮時、形状規定部材30に弾性復元力はほとんどまたは全く発生しない。したがって、実施の形態2における空気袋4Dも、収縮時の袋本体部10の厚さT1を効果的に薄くすることができ、収縮時の袋本体部10が嵩張ることを効果的に抑制することが可能である。
第1シート部31および第2シート部32を含む1枚のシートから形状規定部材30が形成されている本実施の形態によれば、部品点数を少なくすることが可能である。一方、第1シート部31を構成しているシートと第2シート部32を構成しているシートとの計2枚のシートから形状規定部材30が形成されている場合には(実施の形態1の場合には)、湾曲部36が第1シート部31と第2シート部32との間に存在しないため、袋本体部10の収縮時に形状規定部材30に弾性復元力が発生することを確実に抑制可能となる。
[実施の形態3]
図10は、実施の形態3における空気袋4Eを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。実施の形態3と実施の形態1,2とは、以下の点において相違する。
空気袋4Eにおいては、第1接合部31aと第2接合部32aとは、袋本体部10の収縮時に相互に対向しない位置に配置されている。第1シート部31と表面シート20Aとを第1接合部31aおよび接合部21aにおいて相互に接合すると、接合処理を加えた部分やその近傍の厚みが厚くなることがある。第2シート部32と裏面シート20Bとについても同様である。
たとえば接着剤を用いる場合には、接着剤の分だけ接合箇所の厚みが厚くなる。溶着処理を用いる場合には、溶着箇所は圧着等の作用により厚みが薄くなる一方で、シートを形成している素材が溶着箇所からその近傍に移動するため、溶着箇所の厚みが薄くなった分だけ溶着箇所の近傍の厚みが厚くなる。したがって第1接合部31aと第2接合部32aとが袋本体部10の収縮時に相互に対向しない位置に配置されていることによって、厚みが厚くなった部分同士が収縮時に重ならなくなり、結果として、収縮時の袋本体部10の厚さT1をより効果的に薄くすることが可能となる。
[実施の形態4]
図11は、実施の形態4における空気袋4Fを示す断面図であり、実施の形態1における図4に対応している。実施の形態4と実施の形態1〜3とは、以下の点において相違する。
本実施の形態においては、第2シート部32が、第2端部32cと、第2端部32cから離れる方向に延在し、袋本体部10の収縮時に第1面状部31bに重なるように配置される第2面状部32bとを有する。第2シート部32のうちのもう1つの端部32eに第2接合部32aが形成され、第2接合部32aは、第3シート部33を介して内表面22の接合部22aに接続される。
第3シート部33は、内表面22に接合される第3接合部33aと、第3接合部33aから離れる方向に、第3端部33cの位置に向かって平面状に延在し、袋本体部10の収縮時に第2面状部32bに重なるように配置される第3面状部33bと、第3面状部33bに対して第3接合部33aとは反対側に位置する第3端部33cとを有する。第2面状部32bの端部32eのうちのわずかに第2端部32c寄りに位置する第2接合部32aと、第3面状部33bの第3端部33cのうちのわずかに第3接合部33a寄りに位置する第3部分33dとが、相互に接合される。
袋本体部10の収縮時、第1面状部31bは、第1端部31cの第1部分31dから第1接合部31aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第2面状部32bは、第2端部32cの第2部分32dから第2接合部32aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第1面状部31bと第2面状部32bとは相互に重なるように配置される。第1端部31cおよび第2端部32cを起点として、形状規定部材30のうちの第1シート部31と第2シート部32とから構成される部分は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能である。
第2シート部32と第3シート部33とについても同様に、第2面状部32bは、端部32eの第2接合部32aから第2部分32dの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第3面状部33bは、第3端部33cの第3部分33dから第3接合部33aの位置に向かって略平面形状を呈するように延在し、第2面状部32bと第3面状部33bとは相互に重なるように配置される。端部32eおよび第3端部33cを起点として、形状規定部材30のうちの第2シート部32と第3シート部33とから構成される部分は全体としてたいらに折り畳まれるように変形することが可能である。
したがって袋本体部10が収縮した状態で、形状規定部材30に弾性復元力が発生することはほとんどまたは全くない。形状規定部材30が(第3シート部33を含まずに)計2つの第1シート部31および第2シート部32を含むという構成によれば(実施の形態1〜3の構成によれば)、簡素な構成にて空気袋を実現することが可能である。本実施の形態のように形状規定部材30が計3つの第1〜第3シート部を含む場合であっても、上述した技術的思想を採用することによって、収縮時の袋本体部10の厚さを効果的に薄くすることができ、収縮時の袋本体部10が嵩張ることを効果的に抑制することが可能である。
計3つの第1〜第3シート部を含む形状規定部材30は、別々の3枚のシートを接合することによって構成されてもよいし、計3つの第1〜第3シート部を備える1枚のシートから構成されていてもよい。形状規定部材30は、4つ以上のシート部を含むように構成することも可能であり、形状規定部材30は、任意の枚数のシートから構成することが可能である。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は、シートバック2の着座面の形状を規定するという空気袋の構成に基づき説明したが、上述の各実施の形態で開示した技術的思想は(図1参照)、ヘッドレスト1の表面やシートクッション3における着座面の形状を規定するという空気袋の構成にも適用可能である。上述の各実施の形態で開示した技術的思想は、着座者の脹脛等を保持するいわゆるオットマンなどにも適用可能である。上記の各実施の形態における乗物用シートは、車両用に限られず、電車用や船舶用、あるいは遊戯施設に使用される乗物など、任意の乗物用シートに適用可能である。上記の各実施の形態における空気袋は、乗物用シートとは異なるあらゆる装置に組み込まれて実施することも可能である。
以上、各実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本開示の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ヘッドレスト、2 シートバック、3 シートクッション、4A,4D,4E,4F,4Z1,4Z2 空気袋、5 カバー、5A ウレタン、5B フレーム、10 袋本体部、20A 表面シート、20B 裏面シート、21 内表面(第1内表面)、21a,22a 接合部、21p,21q,21r,21s,22p,22q,22r,22s 周縁、22 内表面(第2内表面)、23,24 外表面、30 形状規定部材、31 第1シート部、31a 第1接合部、31b 第1面状部、31c 第1端部、31d 第1部分、32 第2シート部、32a 第2接合部、32b 第2面状部、32c 第2端部、32d 第2部分、32e 端部、33 第3シート部、33a 第3接合部、33b 第3面状部、33c 第3端部、33d 第3部分、36 湾曲部、38 接続管、100 乗物用シート。

Claims (2)

  1. 相互に対向する第1内表面と第2内表面とを含み、膨縮可能な袋本体部と、
    前記第1内表面および前記第2内表面の双方に接合され、前記袋本体部の膨張時の形状を規定する形状規定部材と、を備え、
    前記形状規定部材は、第1シート部と第2シート部とを含み、
    前記第1シート部は、前記第1内表面に接合された第1接合部と、前記第1接合部から離れる方向に延在する第1面状部と、前記第1面状部に対して前記第1接合部とは反対側に位置する第1端部とを有し、
    前記第2シート部は、第2端部と、前記第2端部から離れる方向に延在し、前記袋本体部の収縮時に前記第1面状部に重なるように配置される第2面状部とを有し、
    前記第1端部と前記第2端部とは、互いに接合されており、
    前記第2シート部は、前記第2面状部に対して前記第2端部とは反対側に位置する第2接合部を有し、
    前記第2接合部は、前記第2内表面に接合され、
    前記第1接合部と前記第2接合部とは、前記袋本体部の収縮時に相互に対向しない位置に配置されている、
    空気袋。
  2. 前記第1シート部および前記第2シート部は、互いに別の部材であり且つ前記第1端部および前記第2端部において相互に接合されている、
    請求項1に記載の空気袋。
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