JP5593307B2 - 車両座席カバー及び車両座席 - Google Patents

Description

本発明は、車両座席及び車両座席カバーに関する。

座部及び背もたれ部は共に、快適性及び／又は安全性を増すために、元の外形及び／又は元の容積を変化させる手段を有する場合がある。例えば、座席クッションが長くされる場合があり、又は背もたれクッションが広くされる場合があり、又は座席クッションの側面が拡張される場合がある。

従って、見苦しくならずに上記の変形に恒久的に関与する座席カバーを提供し、且つ様々な外形を有する車両座席の内張り（ｕｐｈｏｌｓｔｅｒｉｎｇ）を簡単にすることが本発明の目的である。カバーの洗浄特性も改善されるべきである。

本目的は、異なる弾性を有する第１の層及び第２の層を部分的に有する車両座席カバーによって達成される。

本発明は、車両座席又は複数の着座者に対して空間を提供する車両ベンチの座部及び／又は背もたれに広がる車両座席カバーに関する。例えば発泡体等のクッション材及び座席フレームは、一般に、本発明による車両座席カバーの下側に配置される。

本発明によれば、座席カバーは、異なる弾性を有する第１の層及び第２の層を部分的に有する。一方の層、特に高い弾性を有する層が常に連続的であり、他方が部分的にのみ提供されることが好ましい。

異なる弾性のために、層は、同じ力によって異なるように拡張する。

第１及び第２の層は、好ましくは、非ポジティブロック、ポジティブロック及び／又は粘着の態様で互いに接合される。２つの層は、好ましくは、互いに接着接合され又は縫合される。

第２の層は、好ましくは、第１の層よりも低い弾性を有する。

高い弾性を有する層は、組み立て中に著しい拡張を経なければならない領域、及び／又はその下側に位置するクッション材の外形の潜在的な変化に従わなければならない領域に配置される。

さらなる好ましい実施形態では、第２の層が、可視側に、すなわち車両乗員の方向に面する側に配置される。

また、第１の層が、可視側に配置されることも好ましい。

第２の層は、好ましくは、少なくとも部分的に、帯状の形で提供される。前記帯は、それぞれが第１の層に接合される。帯の間隔は、好ましくは、その下側に位置するクッションの外形の変化時に変化する。高い方の弾性を有する層が、好ましくは、帯の間及び下側に配置される。帯の断面は、長手方向の範囲にわたって変化してもよい。帯は、端部に収束してもよい。帯は、特に好ましくは、本発明による車両座席カバーの拡張の所望の方向に対して横向きに配置される。

第２の層は、好ましくは、本発明による座席カバーが拡張されると、引っ張られて平坦になる隆起部を有する。第２の層が非ポジティブロック、ポジティブロック及び／又は粘着の態様でそこに対応して接合されるおかげで、隆起部は、好ましくは、その上又は下側に位置する第１の層に固定される。

本発明による座席カバーは、座部用及び背もたれ部用の双方として適切である。

本発明による座席カバーは、好ましくは、特に座席カバーの機械的に高負荷の領域に、追加の補強部を有する。前記補強部は、第２の層と同じ材料から製造されてもよい。

第２の層が製造される材料は、好ましくは、ＰＵＲである。

本発明のさらなる主題は、本発明による座席カバーを有する車両座席である。

この車両座席は、特に快適性のために、また安全性のためにも、その形状に関して変形されてもよい。

本発明は、図１−４に基づいて、以下に説明される。この説明は、単なる例示であって、本発明の一般概念を制限するものではない。説明は、本発明の全ての主題に等しく当てはまる。

可視側から観察される、第１の実施形態による本発明のカバーの図を示す。 図１のカバーの後側を示す。 可視側から観察される、さらなる実施形態による本発明のカバーの図を示す。 可視側から観察される、第３の実施形態による本発明のカバーの図を示す。

図１及び２は、第１の層２及び第２の層３を有する本発明による座席カバー１の第１の実施形態を示す。車両内部空間（可視側）の方向に面する、カバー１の外層２は、実質的に、弾性的に拡張可能な材料から製造される。外層２とクッション部材との間に配置される内層３は、対照的に、あまり拡張しない材料、好ましくは通常発生する力によっては拡張しない材料から製造される。車両室内空間（可視側）の方向に面する側において、貼り付けられ且つ固定され、特に縫合された補強材料４が２層のカバー１の端領域に位置する。この補強材料４は、例えばＰＵＲから成り、その表面特性は、室内の残りの部分の表面特性に調和されてもよい。

図３に示されるさらなる好ましい実施形態では、例えばＰＵＲ等の補強材１４、第２の層は、弾性的に拡張可能な基材１２、第１の層に貼り付けられ、且つ特に縫合によってそれに固定される。補強材料は、縫い目の方向に対して好ましくは実質的に垂直に細長い穴（ｓｌｏｔ）が作られる。このようにして、下側に位置する第１の層は、可逆的に弾性的に変形可能である。

図４に示されるさらなる実施形態では、補強材料２４、第２の層は、例えばＰＵＲから製造され且つその下側に位置する弾性的な第１の層２２に貼り付けられ、且つ規則的なくぼみ、又は隆起で、弾性変形方向Ｅに対して横向きに、特に縫合によってそこに固定される。ここで、隆起は、下側に位置する層の変形、特に拡張の間に、可逆的に平坦にされ、それによって所定の長さの拡張を保証することが出来る。

１，１１，２１ カバー
２，１２，２２ 弾性層
３ 非拡張層
４，１４，２４ 補強部
２５ 隆起部
６ 縫い目
Ｚ 弾性変形方向

Claims (10)

1. 弾性を有する第１の層（２、１２、２２）及び前記第１の層（２、１２、２２）より低い弾性を有する第２の層（３、４、１４、２４）を部分的に有し、
   前記第１の層（２、１２、２２）は連続的であり、
   前記第２の層（３、４、１４、２４）は、少なくとも部分的に複数の帯状の形で提供され、各帯は前記第１の層（２、１２、２２）に接合され、且つ前記第１の層（２、１２、２２）は前記帯の下側に配置されることを特徴とする車両座席カバー（１、１１、２１）。
2. 前記第１の層（２、１２、２２）及び第２の層（３、４、１４、２４）が、互いに対して接合されることを特徴とする、請求項１に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
3. 前記第１の層（２、１２、２２）及び第２の層（３、４、１４、２４）が、互いに対して縫合されることを特徴とする、請求項１に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
4. 前記第２の層（３、４、１４、２４）が、可視側に配置されることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか１項に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
5. 前記第１の層（２、１２、２２）が、可視側に配置されることを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか１項に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
6. 前記帯が、拡張方向に対して横向きに配置されることを特徴とする、請求項１に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
7. 前記第２の層（３、４、１４、２４）が、隆起部（２５）を有することを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
8. 座部カバー又は背もたれカバーであることを特徴とする、請求項１乃至７のいずれか１項に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）。
9. 請求項１〜８のいずれか１項に記載の車両座席カバー（１、１１、２１）を有することを特徴とする車両座席。
10. 形状に関して変形され得ることを特徴とする、請求項９に記載の車両座席。

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