JP2018103655A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】変位入力手段の変位によるシートパッドの部分的な相対移動が極力阻害を受けることのない表皮の被覆構造を備える乗物用シートとする。
【解決手段】シートパッド20と、表皮40と、マッサージ装置60(変位入力手段)と、を備え、シートパッド20は、天板メイン部21と、天板サイド部22と、スリット26と、を有し、表皮40は、メイン表皮41と、サイド表皮42と、を有し、メイン表皮41のうちマッサージ装置60に対応した位置における幅方向両端部は、サイド表皮42と独立してスリット26を通じて裏面側に巻き込まれて天板メイン部21とマッサージ装置60を一体的に包み込んだ状態で係合される係合部44を有しており、係合部44は、ゴム帯44a(伸縮部材)を有することで天板メイン部21の周方向にゴム帯44aの張力が及ぼされる構成とされる。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、シート骨格であるシートフレームに取付けられるシートパッドと、シートパッドを被覆する表皮と、シートパッドの厚み方向においてシートフレームに近接した位置とシートフレームから離間する位置との間で変位させる変位入力手段と、を備える乗物用シートが知られている(例えば、特許文献1)。係る特許文献1に記載の乗物用シートにおけるシートパッドは、シート幅方向における中央に配置する天板メイン部と、天板メイン部の幅方向外側に配置する天板サイド部と、を有している。変位入力手段は、天板メイン部に設けられており、係る変位入力手段の変位によってシートパッドの厚み方向においてシートフレームに近接した位置とシートフレームから離間する位置との間で変位させる構成である。
特開2007−282839号公報
しかしながら、上記特許文献1における乗物用シートの表皮は、天板メイン部を被覆する表皮と、天板サイド部を被覆する表皮が、合わせ縫いにより一体的な構造とされる。そのため、変位入力手段による天板メイン部の変位量を大きくしようとしても表皮の引張りに限界があることから、天板メイン部における所望の可動領域を得ることができないおそれがあり改善点を有していた。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、変位入力手段の変位によるシートパッドの部分的な相対移動が極力阻害を受けることのない表皮の被覆構造を備える乗物用シートとすることにある。
上記課題を解決する乗物用シートは、シート骨格であるシートフレームに取付けられるシートパッドと、前記シートパッドを被覆する表皮と、前記シートパッドをその厚み方向において前記シートフレームに近接した位置と前記シートフレームから離間する位置との間で変位させる変位入力手段と、を備え、前記シートパッドは、シート幅方向における中央に配置する天板メイン部と、前記天板メイン部の幅方向外側に配置する天板サイド部と、前記天板メイン部と前記天板サイド部の境界において厚み方向に貫通するスリットと、を有し、前記表皮は、前記天板メイン部を被覆するメイン表皮と、前記天板サイド部を被覆するサイド表皮と、を有し、前記メイン表皮のうち前記変位入力手段に対応した位置における幅方向両端部は、前記サイド表皮と独立して前記スリットを通じて裏面側に巻き込まれて前記天板メイン部と前記変位入力手段を一体的に包み込んだ状態で係合される係合部を有しており、前記係合部は、伸縮部材を有することで前記天板メイン部の周方向に前記伸縮部材の張力が及ぼされる構成とされる。
この構成によれば、表皮は、天板メイン部を被覆するメイン表皮と、天板サイド部を被覆するサイド表皮と、を有している。メイン表皮のうち変位入力手段に対応した位置における幅方向両端部は、サイド表皮と独立してスリットを通じて裏面側に巻き込まれて天板メイン部と変位入力手段を一体的に包み込んだ状態で係合される係合部を有する。係る係合部は、伸縮部材を有することで天板メイン部の周方向に伸縮部材の張力が及ぼされる構成とされる。これにより、変位入力手段に対応した位置におけるメイン表皮は、サイド表皮と独立した構成となり、変位入力手段による天板メイン部の変位量がサイド表皮の影響を受け難い構成となる。そのため、天板メイン部における所望の変位量を得やすい構成となる。よって、変位入力手段の変位によるシートパッドの部分的な相対移動が極力阻害を受けることのない表皮の被覆構造を備える乗物用シートとすることができる。
上記乗物用シートについて、前記係合部は、前記天板メイン部の裏面側で互いに係合されることが好ましい。
この構成によれば、係合部は天板メイン部の裏面側で互いに係合される構成であると、係合部における伸縮部材の長さをより大きくとることができる。そのため、天板メイン部における変位量をより大きく設定し得る。
上記乗物用シートについて、前記サイド表皮の幅方向における内方側端部は、前記スリットを通じて前記天板メイン部の裏面側の位置で係合されることが好ましい。
この構成によれば、サイド表皮の幅方向における内方側端部は、スリットを通じて前記天板メイン部の裏面側の位置で係合されることにより、天板メイン部が大きく変位した状態でもシート内部が見えにくい構成となり、見栄えの向上を図り得る。
上記乗物用シートについて、前記変位入力手段は、前記天板メイン部の厚み方向両面にそれぞれ構成されることが好ましい。
この構成によれば、天板メイン部の表面側の変位入力手段と、天板メイン部の裏面側の変位入力手段とが、異なる機能を担う構成をとることができる。
上記乗物用シートについて、前記変位入力手段は、前記天板メイン部の厚み方向の表面側に配置される第1変位入力手段と、前記天板メイン部の厚み方向の裏面側に配置される第2変位入力手段と、を有し、前記第2変位入力手段の変位量は、前記第1変位入力手段の変位量より大きいことが好ましい。
この構成によれば、第2変位入力手段の変位量は、第1変位入力手段の変位量より大きい。これにより、第2変位入力手段が天板メイン部全体の変位を大きくとることで着座者の姿勢を大きく変化させる機能を担い、第1変位入力手段が天板メイン部の部分的な変位をとることで着座者にマッサージ機能を担うような、複数の機能を併せ持つ乗物用シートとすることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、変位入力手段の変位によるシートパッドの部分的な相対移動が極力阻害を受けることのない表皮の被覆構造を備える乗物用シートとすることができる。
実施形態に係る車両用シートの全体斜視図である。 実施形態の車両用シートの内部構造を模式的に示した図1のII−II線断面図である。 図2と同様の断面において変位入力手段が変位した状態を示した断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前部座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートに着座した着座者から見た前、後、上、下、内、外とそれぞれ一致する方向である。本実施形態の車両用シートは、車両の1列目の運転席や助手席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。なお、本実施形態の車両用シートは、車両の1列目に配設される運転席における構成を例示する。
車両用シート(乗物用シート)は、車両に備えられたものであり、乗員が着座するためのものである。図1に図示されるように、車両用シートは、概略、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座者の着座部となるシートクッション3と、頭もたれとなるヘッドレスト4を有する。
シートバック2は、図2、3に示すように骨格を成すバックフレーム2f(シートフレーム)を有する。バックフレーム2fは、シートバック2の骨格として構成されるものであり、金属製の板状部材が適宜に折曲加工されて矩形枠状に形成されている。バックフレーム2fは、長尺状の板金部材であって車両上下方向に縦通した断面略コの字状に形成されたサイドフレーム2faを有する。サイドフレーム2faは、シートバック2の幅方向に左右一対で構成されている。この両サイドフレーム2faの上端には、金属製の板状部材の箱型状の部材がサイドフレーム2faを架け渡すアッパフレーム(不図示)が構成される。これにより、バックフレーム2fは全体として矩形枠状に構成されている。バックフレーム2fの内包側は、ワイヤ材2fwが張り巡らされており後述するシートパッド20及びマッサージ装置60を弾性的に支持する。バックフレーム2fには、シートパッド20が被せ付けられる。
シートパッド20は、図2、3に示されるようにポリウレタン樹脂を発泡成形させて形成されており、シートバック2に凭れ掛かった着座者の背凭れ荷重を、それ自体の弾性変形によって軟らかく受け止められるものである。また、シートパッド20の表面は、シートバック2の背凭れ面の外形形状として、天板メイン部21と、天板サイド部22と、カマチ部23を有している。天板メイン部21は、シート幅方向における中央に配置され、着座者の背面のうち背中を支持する部位である。天板サイド部22は、天板メイン部21の幅方向外側に配置され、着座者の胴部側方に面する部位である。天板サイド部22は、天板メイン部21よりも前方に張り出している。カマチ部23は、天板サイド部22の幅方向外側に配設されバックフレーム2fの側部を覆う部位である。ここで、シートバック2は、シートの幅方向中央に配置される天板メイン部21にマッサージ装置60(変位入力手段)を備えている。
シートパッド20は、図2、3に図示されるように、厚み方向において貫通するスリット26が左右一対で設けられる。スリット26は、天板メイン部21と天板サイド部22の境界のうち少なくとも後述するマッサージ装置60(変位入力手段)が設けられる位置に対応した位置に設けられる。本実施形態では、スリット26は、天板メイン部21と天板サイド部22の境界のうち上下方向における中間位置に形成され、上端及び下端はスリット26が設けられておらず連結された形態を適用している。シートパッド20には、表皮40が被覆される。
表皮40は、図2、3に図示されるように、バックフレーム2fに被せ付けられたシートパッド20を包着状に覆って固定するためのものである。また、シートパッド20等の構成を包み込んで全体としてすっきりした見栄えとすることでシートバック2全体の外観上の見栄えを良くする機能を果たしている。いわば意匠面の向上を図っているものである。また、シートパッド20等の構成品を保護する役目を果たす。また、着座者の肌触り感の向上を図るためのものである。この表皮40は、本皮、合皮、繊維等が適宜選択されて構成されて、シートバック2のシートパッド20の外表面を包着するように形成されており、シートパッド20を被覆してバックフレーム2fに掛け付けて固定されている。ここで、表皮40は、大きく分けてメイン表皮41と、サイド表皮42と、外周表皮43とが構成されている。
メイン表皮41は、天板メイン部21の表面21a(着座者を支持する面)を覆う形に対応して形成されている。更に、メイン表皮41は、マッサージ装置60(変位入力手段)が設けられる位置に対応した位置において、天板メイン部21とマッサージ装置60(変位入力手段)を一体的に包み込む形に形成されている。具体的には、メイン表皮41の幅方向両端は、スリット26を通じて天板メイン部21の側部を覆い裏面21b側まで巻き込まれた位置まで延出して構成されている。また、メイン表皮41の幅方向両端は、それぞれ係合部44が構成されており、その係合部44によって互いに係合されている。係合部44は、ゴム帯44a(伸縮部材)とフック44bが構成されている。メイン表皮41の幅方向両端には、ゴム帯44aが縫合されており、そのゴム帯44aの先端にフック44bが連結されている。これにより、メイン表皮41は、係合部44のゴム帯44aによって天板メイン部21の周方向にゴム帯44aの張力が及ぼされる構成となる。すなわち、メイン表皮41のうち、マッサージ装置60(変位入力手段)が設けられる位置に対応した位置における幅方向両端は、後述するサイド表皮42とは独立した構成である。一方で、メイン表皮41のうち、マッサージ装置60(変位入力手段)が設けられる位置に対応しない部位はサイド表皮42と合わせ縫いされて一体的に連結されている。なお、メイン表皮41の幅方向両端は、係る係合部44によって互いが係合されている態様を示したが、メイン表皮41の幅方向両端が係合部44によってバックフレーム2fに係合する態様であってもよい。また、係合部44はゴム帯44aとフック44bの構成を示したが、これに限られない。すなわち、係合部は、係合する機能と伸縮する機能を有していればよい。ここで、ゴム帯44aは、これに限られず弾性付勢する構成であればよく例えば引張ばね等の構成であってもよい。また、フック44bは、これに限られず互いが連結した状態を保持するものであればよく例えば面ファスナ等の構成であってもよい。
サイド表皮42は、天板サイド部22を被覆する形に対応して形成されている。具体的には、天板メイン部21と天板サイド部22の境界の位置から、カマチ部23までの部位を覆うように形成されている。サイド表皮42のうち、幅方向における内方側端部は、スリット26を通じて天板メイン部21の裏面21b側に巻き込まれる位置まで延出して構成されている。このサイド表皮42の内方側端部は、その先端に力布46が縫合されており、その力布46の先端に連結部材47が連結されている。メイン表皮41の幅方向両端は、係る連結部材47によって互いが係合されている。なお、サイド表皮42の内方側端部は、スリット26を通じて天板メイン部21の裏面21b側の位置まで構成され、連結部材47によってバックフレーム2fに係合する態様であってもよい。サイド表皮42のうち、カマチ部23側の端部は、合せ縫いによって外周表皮43と連結されている。
外周表皮43は、サイド表皮42との合せ縫いの位置からカマチ部23及びシートバック2の背面側を覆う形に対応して形成されている。外周表皮43のうち、シートバック2の背面側には、ファスナ48が縫合されており、係るファスナ48を開放することで表皮40を全体としてシートパッド20に被覆できるように構成されている。なお、シートバック2の背面側は、表皮40のみの構成に限られず、合成樹脂製の板状部材によってシートバック2の背面側を覆うバックボードを有する構成であってもよい。
前述のように、シートバック2は、天板メイン部21にマッサージ装置60(変位入力手段)を備えている。マッサージ装置60は、天板メイン部21をバックフレーム2f(シートフレーム)に対し相対移動させる装置である。すなわち、マッサージ装置60は、天板メイン部21をその厚み方向においてバックフレーム2fに近接した位置とバックフレーム2fから離間する位置との間で変位させる装置である。マッサージ装置60は、複数の流体袋と、ガイドプレート66とを有する。
ガイドプレート66は、シートバック2における天板メイン部21と、マッサージ装置60を支持する部材である。ガイドプレート66は、正面視で略矩形の平板材であり、シート上下方向に長く、シート幅方向に短い寸法を有している。ガイドプレート66の長手方向と短手方向の寸法は、共にバックフレーム2fにおけるワイヤ材2fwに橋渡し可能な寸法を有する(換言すれば、バックフレーム2fの矩形枠状内を覆う大きさである)。ガイドプレート66は、ワイヤ材2fwの前方側においてシート幅方向に架け渡すように支持される。ガイドプレート66の前方側には、シートパッド20における天板メイン部21が支持される。
マッサージ装置60は、天板メイン部21において着座者に向けて複数の流体袋及び流体袋を設け、これらに流体を供給して膨張することにより着座者の背面全体を持ち上げるように押圧したり、部分的に変位することで着座者へのマッサージ機能を備える。
マッサージ装置60(変位入力手段)は、天板メイン部21の厚み方向両面にそれぞれ構成される。具体的には、マッサージ装置60は、天板メイン部21の厚み方向の表面21a側に配置される第1流体袋61(第1変位入力手段)と、天板メイン部21の厚み方向の裏面21b側に配置される第2流体袋62(第2変位入力手段)と、を有する。
ここで、第1流体袋61及び第2流体袋62に供給する流体は空気を例示する。なお、流体は、種々の流体を適用できるものであり、例えば空気以外の気体でも良いし、液体であっても良い。図1、2に示すように、第1流体袋61及び第2流体袋62は、シートバック2に複数構成されており各袋が独立して流体が供給される。本実施形態では、第1流体袋61は、上下方向に3つ隣接したものが2列に並列して、計6つ構成されている。同様に、第2流体袋62は、上下方向に3つ隣接したものが2列に並列して、計6つ構成されているものを例示する。
第1流体袋61及び第2流体袋62は、略四角形の熱可塑性ポリウレタンシートからなる2枚のシート状部材(不図示)を面合せに重ねて構成されている。シート状部材は、熱可塑性の合成樹脂の面状部材であれば種々の素材を適用し得る。2枚のシート状部材は、重ね合された状態で略矩形に区画するように周囲を熱溶着によって固着して袋部64が構成される。第1流体袋61及び第2流体袋62には、給排気パイプから圧縮空気が給排気されることで膨張及び収縮を繰り返すことにより天板メイン部21の厚み方向を変位させる。
第1流体袋61は、1つの袋部64が区画されて構成される。第1流体袋61は、メイン表皮41と天板メイン部21の間に構成される。第2流体袋62は、3つの袋部64が直線状に隣接するように区画され、これを折り重ねることで厚み方向に袋部64を3つ構成する。第2流体袋62は、メイン表皮41とガイドプレート66の間に構成される。なお袋部64は1つ、3つの構成以外に2つであってもよいし、3つ以上の構成であっても良い。
上述したように、第1流体袋61は、袋部64が1つであるのに対し、第2流体袋62は、3つの袋部64が折り重ねられている。よって、第2流体袋62の変位量は、第1流体袋61の変位量より大きい。すなわち、全体として第2流体袋62の方が、第1流体袋61より大きく膨らむ構成である。第2流体袋62が天板メイン部21全体の変位を大きくとることで着座者の姿勢を大きく変化させたり、着座者の背面全体を持ち上げるように押圧したりする機能を担う。一方、第1流体袋61が天板メイン部21において着座者に向かって部分的に変位することで、着座者へのマッサージ機能を担う。よって、天板メイン部21の両面に流体袋を配置(天板メイン部21の表面21aに第1流体袋61、裏面21bに第2流体袋62)することで、複数の機能を併せ持つ乗物用シートとすることができる。また、第1流体袋61及び第2流体袋62は、シートクッション3、ヘッドレスト4に構成され得る。また、シートにおいて脚部を支持するオットマンを備える場合は、係るオットマンに第2流体袋62が構成され得る。
次に車両用シートの作動内容について説明する。マッサージ装置60の第1流体袋61及び第2流体袋62に圧縮空気が充填されていない状態のとき、天板メイン部21の係合部44におけるゴム帯44aの弾性力によってスリット26内に進入した状態となっている。このとき、天板メイン部21は、ガイドプレート66及びサイドフレーム2faに近接している。一方マッサージ装置60の第1流体袋61及び第2流体袋62に圧縮空気が供給され膨張展開すると、第2流体袋62が変位(膨張)して天板メイン部21の裏面21bを押圧する。これにより、天板メイン部21は、着座者に向かって移動して背面全体を持ち上げるようにして姿勢を大きく変化させるように支持する。
また、第1流体袋61が変位(膨張)してメイン表皮41を押圧する。各第1流体袋61は、独立して変位(膨張)が可能である。そのため、着座者に向かって部分的に変位することで、着座者へのマッサージ機能を奏する。ここで、メイン表皮41は、スリット26を通じてゴム帯44aの張力が及ぼされる。そのため、メイン表皮41は、天板メイン部21が移動する際に弛むことがない。また、メイン表皮41は、サイド表皮42と独立していることから第1流体袋61及び第2流体袋62に圧縮空気が供給され膨張展開が進んだとしてもサイド表皮42の引張りの影響を受けることがない。また、サイド表皮42の幅方向における内方側端部は、スリット26を通じて天板メイン部21の裏面21b側の位置で係合されているため、第1流体袋61及び第2流体袋62に圧縮空気が供給され大きく膨張したとしても、シート内部が見えにくく見栄えの向上に寄与する。
このように、本実施例の車両用シートによれば、この構成によれば、表皮40は、天板メイン部21を被覆するメイン表皮41と、天板サイド部22を被覆するサイド表皮42と、を有している。メイン表皮41のうちマッサージ装置60(変位入力手段)に対応した位置における幅方向両端部は、サイド表皮42と独立してスリット26を通じて裏面21b側に巻き込まれて天板メイン部21とマッサージ装置60を一体的に包み込んだ状態で係合される係合部44を有する。係る係合部44は、ゴム帯44a(伸縮部材)を有することで天板メイン部21の周方向にゴム帯44aの張力が及ぼされる構成とされる。これにより、マッサージ装置60に対応した位置におけるメイン表皮41は、サイド表皮42と独立した構成となり、マッサージ装置60による天板メイン部21の変位量がサイド表皮42の影響を受け難い構成となる。そのため、天板メイン部21における所望の変位量を得やすい構成となる。よって、マッサージ装置60の変位によるシートパッド20の部分的な相対移動が極力阻害を受けることのない表皮の被覆構造を備える乗物用シートとすることができる。
また、係合部44は天板メイン部21の裏面21b側で互いに係合される構成であるので、係合部44におけるゴム帯44aの長さをより大きくとることができる。そのため、天板メイン部21における変位量をより大きく設定し得る。
また、サイド表皮42の幅方向における内方側端部は、スリット26を通じて前記天板メイン部21の裏面21b側の位置で係合されることにより、天板メイン部21が大きく変位した状態でもシート内部が見えにくい構成となり、見栄えの向上を図り得る。
また、天板メイン部21の表面21a側の第1流体袋61(第1変位入力手段)と、天板メイン部21の裏面21b側の第2流体袋62(第2変位入力手段)とが、異なる機能を担う構成をとることができる。
また、第2流体袋62の変位量は、第1流体袋61の変位量より大きい。これにより、第2流体袋62が天板メイン部21全体の変位を大きくとることで着座者の姿勢を大きく変化させる機能を担い、第1流体袋61が天板メイン部21の部分的な変位をとることで着座者にマッサージ機能を担うような、複数の機能を併せ持つ乗物用シートとすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、乗物用シートの例示として車両用シートを例示して説明したが、乗物は、車両に限定されず、船舶、航空機等の各種の乗物に適用し得る。
また、本実施形態では、シートバック2において例示するが、本発明はシートクッション3、ヘッドレスト4に適用することもできる。また、これら以外にオットマン等にも適用可能である。ここで、本実施形態においては、シートバック2の天板メイン部21が、着座者の背面のうち背中を支持する部位として例示した。本発明における「着座者の背面」とは、着座者の後ろ側の部位全体を指す。すなわち、シートバックであれば着座者の背中であるし、シートクッションであれば大腿部、臀部であり、ヘッドレストであれば後頭部であり、オットマンであれば、ふくらはぎの後面を指すものである。
また、変位入力手段としてのマッサージ装置60は、第1流体袋61(第1変位入力手段)と、第2流体袋62(第2変位入力手段)を有する構成を示したがこれに限られない。変位入力手段は、天板メイン部21をその厚み方向においてバックフレーム2fに近接した位置とバックフレーム2fから離間する位置との間で変位させる装置であればよく、例えば板状部材を天板メイン部21に面するように配置し駆動機構などによって天板メイン部21の厚み方向に移動させる機械的伝達機構であってもよい。
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
2f バックフレーム(シートフレーム)
2fa サイドフレーム
2fw ワイヤ材
20 シートパッド
21 天板メイン部
21a 表面
21b 裏面
22 天板サイド部
23 カマチ部
26 スリット
40 表皮
41 メイン表皮
42 サイド表皮
43 外周表皮
44 係合部
44a ゴム帯(伸縮部材)
44b フック
46 力布
47 連結部材
48 ファスナ
60 マッサージ装置(変位入力手段)
61 第1流体袋(第1変位入力手段)
62 第2流体袋(第2変位入力手段)
64 袋部
66 ガイドプレート

Claims (5)

  1. シート骨格であるシートフレームに取付けられるシートパッドと、前記シートパッドを被覆する表皮と、前記シートパッドをその厚み方向において前記シートフレームに近接した位置と前記シートフレームから離間する位置との間で変位させる変位入力手段と、を備え、
    前記シートパッドは、シート幅方向における中央に配置する天板メイン部と、前記天板メイン部の幅方向外側に配置する天板サイド部と、前記天板メイン部と前記天板サイド部の境界において厚み方向に貫通するスリットと、を有し、
    前記表皮は、前記天板メイン部を被覆するメイン表皮と、前記天板サイド部を被覆するサイド表皮と、を有し、
    前記メイン表皮のうち前記変位入力手段に対応した位置における幅方向両端部は、前記サイド表皮と独立して前記スリットを通じて裏面側に巻き込まれて前記天板メイン部と前記変位入力手段を一体的に包み込んだ状態で係合される係合部を有しており、
    前記係合部は、伸縮部材を有することで前記天板メイン部の周方向に前記伸縮部材の張力が及ぼされる構成とされる乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記係合部は、前記天板メイン部の裏面側で互いに係合される乗物用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記サイド表皮の幅方向における内方側端部は、前記スリットを通じて前記天板メイン部の裏面側の位置で係合される乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記変位入力手段は、前記天板メイン部の厚み方向両面にそれぞれ構成される乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記変位入力手段は、前記天板メイン部の厚み方向の表面側に配置される第1変位入力手段と、前記天板メイン部の厚み方向の裏面側に配置される第2変位入力手段と、を有し、
    前記第2変位入力手段の変位量は、前記第1変位入力手段の変位量より大きい乗物用シート。
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