JP2017222189A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2017222189A
JP2017222189A JP2016116904A JP2016116904A JP2017222189A JP 2017222189 A JP2017222189 A JP 2017222189A JP 2016116904 A JP2016116904 A JP 2016116904A JP 2016116904 A JP2016116904 A JP 2016116904A JP 2017222189 A JP2017222189 A JP 2017222189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
vehicle seat
plate side
seat
side portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016116904A
Other languages
English (en)
Inventor
大 坂田
Ora Sakata
大 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016116904A priority Critical patent/JP2017222189A/ja
Publication of JP2017222189A publication Critical patent/JP2017222189A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】カマチ部を動かすことなく天板サイド部における動きによってサイドサポート機能を果たす乗物用シートとする。
【解決手段】天板メイン部21と天板サイド部22を有するシートパッド20と、天板サイド部22をバックフレーム2f(シートフレーム)に近接した位置とバックフレーム2fから離間して着座者の側方を支持する位置との間で変位させるサイドサポート装置60(変位入力手段)と、を有する乗物用シートであって、天板メイン部21と天板サイド部22の境界のうち少なくともサイドサポート装置60に対応する位置に設けられるスリット26と、サイドサポート装置60より天板メイン部21から離れた位置である天板サイド部22の一部が他の部位より相対的に脆弱な構成とされる脆弱部28と、を有し、天板サイド部22はサイドサポート装置60により脆弱部を基点としてスリット26側の端部が移動することで変位する。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、シートフレームに取付けられ着座者の背面を支持する天板メイン部と、天板メイン部の幅方向外側に配設され着座者の側方に面する天板サイド部と、を有するシートパッドと、天板サイド部をシートフレームに近接した位置とシートフレームから離間して着座者の側方を支持する位置との間で変位させる変位入力手段と、を有する乗物用シートが知られている(例えば、特許文献1)。係る特許文献1における乗物用シートは、いわゆるサイドサポート機能を備えたものである。ここで特許文献1における乗物用シートは、天板サイド部と、天板サイド部の幅方向外側に配設されシートフレームの側部を覆うカマチ部と、が一体で可動することでサイドサポート機能を果している。
特開2010−42719号公報
しかしながら、上記の乗物用シートは、表皮が天板サイド部とカマチ部を一体で引張るため、シートの背面におけるバックボードと表皮の間に隙間が生じることから見栄えにおける改善点を有していた。また、表皮の引張りには限界があることから、天板サイド部における所望の可動領域を得ることができないおそれもある。また、パーソナル空調を備える乗物用シートには、空調の吹き出し口がカマチ部に設けられる態様がある。このような態様では、カマチ部が動くことによってパーソナル空調の整流に乱れが生じ得る。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、カマチ部を動かすことなく天板サイド部における動きによってサイドサポート機能を果たす乗物用シートとすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。先ず、第1の発明は、シートフレームに取付けられ着座者の背面を支持する天板メイン部と、該天板メイン部の幅方向外側に配設され着座者の側方に面する天板サイド部と、を有するシートパッドと、前記天板サイド部を前記シートフレームに近接した位置と前記シートフレームから離間して着座者の側方を支持する位置との間で変位させる変位入力手段と、を有する乗物用シートであって、前記天板メイン部と前記天板サイド部の境界のうち少なくとも前記変位入力手段に対応する位置に設けられるスリットと、前記天板サイド部の幅方向であり且つ前記変位入力手段より前記天板メイン部から離れた位置である前記天板サイド部の一部が前記天板サイド部の他の部位より相対的に脆弱な構成とされる脆弱部と、を有し、前記天板サイド部は、前記変位入力手段により前記脆弱部を基点として前記スリット側の端部が移動することで変位する。
この第1の発明によれば、天板サイド部は、変位入力手段により脆弱部を基点としてスリット側の端部が移動することで変位する構成である。係る、脆弱部は、天板サイド部の幅方向であり且つ変位入力手段より天板メイン部から離れた位置に位置している。また脆弱部は、天板サイド部の一部に構成されるものである。これにより、カマチ部が動かすことなく天板サイド部を変位させることができるため、バックボードと表皮の間の見栄えの改善が図られる。よって、カマチ部を動かすことなく天板サイド部における動きによってサイドサポート機能を果たす乗物用シートとすることができる。
次に、第2の発明に係る乗物用シートは、第1の発明において、前記シートフレームに対する幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置を有し、前記脆弱部は、前記サイドエアバッグ装置のエアバッグが展開するための破断起点を兼ねる構成とされる。
この第2の発明によれば、脆弱部は、サイドサポート機能における変位の基点に加えて、サイドエアバッグ装置のエアバッグが展開するための破断起点を兼ねる構成である。そのため、サイドサポート機能と、サイドエアバッグをコンパクトに両立することができる。また、脆弱部を基点としてスリット側の端部が移動する構成のため、脆弱部は、変位入力手段によって移動しない部位であることからエアバッグの展開が安定し得る。
次に、第3の発明に係る乗物用シートは、第1の発明または第2の発明において、前記脆弱部は、前記天板サイド部の一部が、前記天板サイド部の他の部位より相対的に厚み方向で薄肉構造とされる。
この第3の発明によれば、脆弱部は、薄肉構造とされる。これにより、シートパッドに新たな部材を付与することなく脆弱部を構成することができる。
次に、第4の発明に係る乗物用シートは、第3の発明において、前記脆弱部の薄肉構造は、前記天板サイド部の外面側に凹状の第1凹部を有することで構成される。
この第4の発明によれば、脆弱部の薄肉構造を、天板サイド部の外面側に凹状の第1凹部とすることで簡素に構成し得る。
次に、第5の発明に係る乗物用シートは、第3の発明または第4の発明において、前記脆弱部の薄肉構造は、前記天板サイド部の内面側に凹状の第2凹部を有することで構成される。
この第5の発明によれば、脆弱部の薄肉構造は、前記天板サイド部の内面側に凹状の第2凹部とすることで、エアバッグの展開をしやすくすることができる。
次に、第6の発明に係る乗物用シートは、第1の発明から第5の発明のいずれかにおいて、前記天板サイド部における表皮は、前記スリットを通じて前記表皮の端部に連結されるゴム帯の張力が及ぼされる構成とされる。
この第6の発明によれば、ゴム帯の張力によって、天板サイド部の変位後の復元力を促進することができる。
次に、第7の発明に係る乗物用シートは、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記天板サイド部における表皮は、前記ゴム帯と並行して前記表皮の端部に連結される力布が構成される。
この第7の発明によれば、力布の構成によって天板サイド部が変位しすぎないように制限することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、カマチ部を動かすことなく天板サイド部における動きによってサイドサポート機能を果たす乗物用シートとすることができる。
実施形態に係る車両用シートの全体斜視図である。 実施形態に係る車両用シートの分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前部座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートに着座した着座者から見た前、後、上、下、内、外とそれぞれ一致する方向である。本実施形態の車両用シートは、車両の1列目の運転席や助手席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。なお、本実施形態の車両用シートは、車両の1列目に配設される運転席における構成を例示する。
車両用シート(乗物用シート)は、車両に備えられたものであり、乗員が着座するためのものである。図1に図示されるように、車両用シートは、概略、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座者の着座部となるシートクッション3と、頭もたれとなるヘッドレスト4を有する。係るシートバック2は、サイドサポート装置60(変位入力手段)を備えると共に、外方側の側部にサイドエアバッグ装置80を備えている。
シートバック2は、図1に示すように骨格を成すバックフレーム2f(シートフレーム)を有する。バックフレーム2fは、シートバック2の骨格として構成されるものであり、金属製の板状部材及び金属パイプ部材が適宜に折曲加工されて矩形枠状に形成されている。バックフレーム2fは、長尺状の板金部材であって車両上下方向に縦通した断面略コの字状に形成されたサイドフレーム2faを有する。サイドフレーム2faは、シートバック2の幅方向に左右一対で構成されている。この両サイドフレーム2faの上端には、金属パイプ部材を折り曲げて門形状とされるアッパフレーム2fbが架け渡されている。バックフレーム2fには、シートパッド20(図2参照)が被せ付けられる。
シートパッド20は、図2に示されるようにポリウレタン樹脂を発泡成形させて形成されており、シートバック2に凭れ掛かった着座者の背凭れ荷重を、それ自体の弾性変形によって軟らかく受け止められるものである。また、シートパッド20の表面は、シートバック2の背凭れ面の外形形状として、天板メイン部21と、天板サイド部22と、カマチ部23を有している。天板メイン部21は、着座者の背面のうち背中を支持する部位である。天板サイド部22は、天板メイン部21の幅方向外側に配設され、着座者の胴部側方に面する部位である。天板サイド部22は、天板メイン部21よりも前方に張り出している。カマチ部23は、天板サイド部22の幅方向外側に配設されバックフレーム2fの側部を覆う部位である。
シートパッド20は、図2、3に図示されるように、厚み方向において貫通するスリット26が左右一対で設けられる。スリット26は、天板メイン部21と天板サイド部22の境界のうち少なくとも後述するサイドサポート装置60(変位入力手段)が設けられる位置に対応した位置に設けられる。また、天板サイド部22は、一部が他の部位より相対的に脆弱な構成とされる脆弱部28が設けられている。この脆弱部28は、天板サイド部22の幅方向であり且つ変位入力手段より天板メイン部21から離れた位置に設けられる。脆弱部28は、天板サイド部22の一部が、天板サイド部22の他の部位より相対的に厚み方向で薄肉な構造とされている。詳しくは、脆弱部28の薄肉構造は、天板サイド部22の外面側に凹状の第1凹部28aと、天板サイド部22の内面側に凹状の第2凹部28bを有する。第2凹部28bによる脆弱部28は、後述するサイドエアバッグ装置80のエアバッグが展開するための破断起点を兼ねる構成である。
表皮40は、バックフレーム2fに被せ付けられたシートパッド20を包着状に覆って固定するためのものである。また、シートパッド20等の構成を包み込んで全体としてすっきりした見栄えとすることでシートバック2全体の外観上の見栄えを良くする機能を果たしている。いわば意匠面の向上を図っているものである。また、シートパッド20等の構成品を保護する役目を果たす。また、着座者の肌触り感の向上を図るためのものである。このシート表皮40は、本皮、合皮、繊維等が適宜選択されて構成されて、シートバック2のシートパッド20の外表面を包着するように形成されており、シートパッド20を被覆してバックフレーム2fに掛け付けて固定されている。
表皮40は、大きく分けて第1表皮41と、第2表皮42と、第3表皮43とが構成されている。第1表皮41は、天板メイン部21を覆う形に対応して形成されている。第1表皮41の幅方向両端は、スリット26を通じて天板メイン部21の背面側まで回り込んでバックフレーム2fに掛け付け固定されている。第2表皮42は、天板メイン部21と天板サイド部22の境界の位置から、第1凹部28aの位置までの部位を覆う形に形成されている。第2表皮のうち、カマチ部23側の端部は、合せ縫いによって第3表皮と連結されている。第2表皮42のうち、天板メイン部21側である第2表皮端部42aは、スリット26を通じてゴム帯44と、力布46が併せて縫合されている。ゴム帯44と、力布46は、並行して設けられている。ゴム帯44と、力布46は、左右の天板サイド部22にそれぞれ設けられており、スリット26を通じて天板メイン部21の背面側まで回り込んでフックで引っ掛けられて係止されている。これにより、天板サイド部22における第2表皮42は、第2表皮端部42aがスリット26を通じてゴム帯44の張力が及ぼされる構成とされる。また、力布46の長さは、ゴム帯44よりも長く設定される。また、力布46は、天板サイド部22のうちスリット26側である天板サイド部22の端部22aが移動して天板メイン部21と離間しない位置までの長さに設定されている。第3表皮43は、第1凹部28aからカマチ部23を覆う形に対応して形成されている。第3表皮43は、一端が第2表皮と合せ縫いによって連結され、他端がシートパッド20の背面側に回り込んでバックフレーム2fにフックを介して掛け付け固定されている。
バックボード50は、シートバック2の背面側を覆い、外観の見栄え向上を図ると共に、後部からの衝撃が着座者に伝達されないように保護するために構成されているものである。このバックボード50は、合成樹脂製の板状部材が、シートバック2の背面側において略全面を覆うように形成されており、シートバック2の背面側においてはめ込まれて固定されている。
バックフレーム2fには、サイドサポート装置60(変位入力手段)が構成される。サイドサポート装置60は、天板サイド部22をバックフレーム2fに近接した位置とバックフレーム2fから離間して着座者の胴部側方を支持する位置との間で変位させる装置である。サイドサポート装置60は、着座者の胴部側方に向けて流体袋62を設け、流体袋62に流体を供給して膨張することにより着座者の胴部側方を支持する。ここで、流体袋62に供給する流体は空気を例示する。なお、流体は、種々の流体を適用できるものであり、例えば空気以外の気体でも良いし、液体であっても良い。流体袋62は、ガイドプレート66上に支持され、そのガイドプレート66がシートバック2のバックフレーム2fに固定される。なお、流体袋62は、図1においてシートバック2に左右夫々1つ構成される態様を図示しているが、これに限られず2個以上の複数構成されてもよい。また、流体袋62は、シートクッション3、ヘッドレスト4に構成され得る。また、シートにおいて脚部を支持するオットマンを備える場合は、係るオットマンに流体袋62が構成され得る。
流体袋62は、略四角形の熱可塑性ポリウレタンシートからなる2枚のシート状部材(不図示)を面合せに重ねて構成されている。シート状部材は、熱可塑性の合成樹脂の面状部材であれば種々の素材を適用し得る。2枚のシート状部材6は、重ね合された状態で略矩形に区画するように周囲を熱溶着によって固着して袋部64が構成される。流体袋62は、2つの袋部64が直線状に隣接するように区画され、これを折り重ねることで厚み方向に袋部64を2つ構成する。なお袋部64は1つの構成であってもよく3つ以上の構成であっても良い。流体袋62には、給排気パイプから圧縮空気が給排気されることで天板サイド部22を変位させる。
ガイドプレート66は、上記サイドサポート装置60の流体袋62が着座者の胴部側方を支持する方向に膨張展開するように導くために着座者の胴部に面する円弧状の案内面68を有する。ガイドプレート66は、流体袋62が膨張展開するときの膨張圧を受け止め得るよう合成樹脂製で構成されている。ガイドプレート66は、バックフレーム2fのサイドフレーム2faのうち、流体袋62が配設される位置に対応して固定保持されている。
図3には、運転席として構成される車両用シートのシートバック2の右側部の断面図が図示されている。バックフレーム2fに対する幅方向の外側にはサイドエアバッグ装置80を有している。このサイドエアバッグ装置80は、図示を省略した車室内の側面壁(例えば、ドアトリム)に対向する位置にが取り付けられている。本実施形態においてサイドエアバッグ装置80は、シートバック2の右側内部に設けられている。サイドエアバッグ装置80は、車両の側面からの衝突による衝撃に対し、衝突検知センサ(図示省略)からの出力に基いてイグナイタ(発火装置)(図示省略)を作動させ、インフレータ(ガス発生器)から発生するガスの圧力によってエアバッグを瞬時に乗員の側部とこれに対面する車室内の側壁面(図示省略)との間にエアバッグを膨張展開させて、衝突時に乗員を保護する働きをなすものである。エアバッグは、第2凹部28bを破断起点として展開される。
次に車両用シートの作動内容について説明する。サイドサポート装置60の流体袋62に圧縮空気が充填されていない状態のとき、天板サイド部22の端部22aはゴム帯44の弾性力によってスリット26内に進入した状態となっている。このとき、天板サイド部22の内面は、案内面68及びサイドフレーム2faに近接している。一方サイドサポート装置60の流体袋62に圧縮空気が供給され膨張展開すると、流体袋62が天板サイド部22の内面を押圧する。このとき、天板サイド部22の脆弱部28には、流体袋62の膨張による押圧力が集中し、係る脆弱部28を基点としてスリット26側の天板サイド部22の端部22aが移動する(図3の仮想線参照)。これにより、天板サイド部22は、着座者の胴部側方を支持する方向にむかって移動する。このとき、第2表皮端部42aは、スリット26を通じてゴム帯44の張力が及ぼされる。そのため、第2表皮42は、天板サイド部22が移動する際に弛むことがない。また、更に流体袋62に圧縮空気が供給され膨張展開が進んだとしても、力布46の長さ以上は、膨張展開しないように制限する。これにより、天板サイド部22が変位しすぎないように制限する構成となる。サイドサポート装置60の流体袋62の圧縮空気が排出された際は、天板サイド部22の端部22aは、ゴム帯44の弾性力によってスリット26内に進入した初期の状態に復元される。
このように、本実施例の車両用シートによれば、天板サイド部22は、サイドサポート装置60(変位入力手段)により脆弱部28を基点としてスリット26側の天板サイド部22の端部22aが移動することで変位する構成である。係る、脆弱部28は、天板サイド部22の幅方向であり且つサイドサポート装置60より天板メイン部21から離れた位置に位置している。また脆弱部28は、天板サイド部22の一部に構成されるものである。これにより、カマチ部23が動かすことなく天板サイド部22を変位させることができるため、バックボード50と第3表皮43の間の見栄えの改善が図られる。よって、カマチ部23を動かすことなく天板サイド部22における動きによってサイドサポート機能を果たす乗物用シートとすることができる。
また、脆弱部28は、サイドサポート機能における天板サイド部22の変位の基点に加えて、サイドエアバッグ装置80のエアバッグが展開するための破断起点を兼ねる構成である。そのため、サイドサポート機能と、サイドエアバッグをコンパクトに両立することができる。また、脆弱部28を基点としてスリット26側の天板サイド部22の端部22aが移動する構成のため、脆弱部28は、サイドサポート装置60によって移動しない部位であることからエアバッグの展開が安定し得る。
また、脆弱部28は、薄肉構造とされる。これにより、シートパッド20に新たな部材を付与することなく脆弱部28を構成することができる。また、脆弱部28の薄肉構造を、天板サイド部22の外面側に凹状の第1凹部28aとすることで簡素に構成し得る。また、脆弱部28の薄肉構造は、天板サイド部22の内面側に凹状の第2凹部28bとすることで、エアバッグの展開をしやすくすることができる。また、ゴム帯44の張力によって、天板サイド部22の変位後の復元力を促進することができる。また、力布46の構成によって天板サイド部22が変位しすぎないように制限することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、乗物用シートの例示として車両用シートを例示して説明したが、乗物は、車両に限定されず、船舶、航空機等の各種の乗物に適用し得る。
また、本実施形態では、シートバック2において例示するが、本発明はシートクッション3、ヘッドレスト4に適用することもできる。また、これら以外にオットマン等にも適用可能である。ここで、本実施形態においては、シートバック2の天板メイン部21が、着座者の背面のうち背中を支持する部位として例示した。本発明における「着座者の背面」とは、着座者の後ろ側の部位全体を指す。すなわち、シートバックであれば着座者の背中であるし、シートクッションであれば大腿部、臀部であり、ヘッドレストであれば後頭部であり、オットマンであれば、ふくらはぎの後面を指すものである。
また、シートパッド20を薄肉構造とすることで脆弱部28とする構成は種々適用できる。例えば、第1凹部28aと第2凹部28bがそれぞれ構成されているが何れか一方が無い構成であってもよい。また、シートパッド20の素材を、天板サイド部22の他の部位よりも脆弱部28の部位だけ柔らかい素材に変える構成であってもよい。また、脆弱部28は天板サイド部22におけるの変位の基点の部位に沿って点孔を設ける態様であってもよい。また、シートパッド20の内面の内、脆弱部28の部位を除いて板状部材、布状部材等を貼り付けることで脆弱部28の部位に応力を集中させる構成であってもよい。
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
2f バックフレーム(シートフレーム)
2fa サイドフレーム
2fb アッパフレーム
20 シートパッド
21 天板メイン部
22 天板サイド部
22a 天板サイド部の端部
23 カマチ部
26 スリット
28 脆弱部
28a 第1凹部
28b 第2凹部
40 表皮
41 第1表皮
42 第2表皮
42a 第2表皮端部
43 第3表皮
44 ゴム帯
46 力布
50 バックボード
60 サイドサポート装置(変位入力手段)
62 流体袋
64 袋部
66 ガイドプレート
80 サイドエアバッグ装置

Claims (7)

  1. シートフレームに取付けられ着座者の背面を支持する天板メイン部と、該天板メイン部の幅方向外側に配設され着座者の側方に面する天板サイド部と、を有するシートパッドと、前記天板サイド部を前記シートフレームに近接した位置と前記シートフレームから離間して着座者の側方を支持する位置との間で変位させる変位入力手段と、を有する乗物用シートであって、
    前記天板メイン部と前記天板サイド部の境界のうち少なくとも前記変位入力手段に対応する位置に設けられるスリットと、
    前記天板サイド部の幅方向であり且つ前記変位入力手段より前記天板メイン部から離れた位置である前記天板サイド部の一部が前記天板サイド部の他の部位より相対的に脆弱な構成とされる脆弱部と、を有し、
    前記天板サイド部は、前記変位入力手段により前記脆弱部を基点として前記スリット側の端部が移動することで変位する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シートフレームに対する幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置を有し、
    前記脆弱部は、前記サイドエアバッグ装置のエアバッグが展開するための破断起点を兼ねる構成とされる乗物用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記脆弱部は、前記天板サイド部の一部が、前記天板サイド部の他の部位より相対的に厚み方向で薄肉構造とされる乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記脆弱部の薄肉構造は、前記天板サイド部の外面側に凹状の第1凹部を有することで構成される乗物用シート。
  5. 請求項3または請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記脆弱部の薄肉構造は、前記天板サイド部の内面側に凹状の第2凹部を有することで構成される乗物用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記天板サイド部における表皮は、前記スリットを通じて前記表皮の端部に連結されるゴム帯の張力が及ぼされる構成とされる乗物用シート。
  7. 請求項6に記載の乗物用シートであって、
    前記天板サイド部における表皮は、前記ゴム帯と並行して前記表皮の端部に連結される力布が構成される乗物用シート。
JP2016116904A 2016-06-13 2016-06-13 乗物用シート Pending JP2017222189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116904A JP2017222189A (ja) 2016-06-13 2016-06-13 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116904A JP2017222189A (ja) 2016-06-13 2016-06-13 乗物用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017222189A true JP2017222189A (ja) 2017-12-21

Family

ID=60687661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116904A Pending JP2017222189A (ja) 2016-06-13 2016-06-13 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017222189A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020097343A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 株式会社タチエス 車両用シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020097343A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 株式会社タチエス 車両用シート
JP7055736B2 (ja) 2018-12-18 2022-04-18 株式会社タチエス 車両用シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6783715B2 (ja) エアバッグ装置
JP5958129B2 (ja) シートクッションエアバッグ装置
JP4758455B2 (ja) 乗員保護装置
JP5309956B2 (ja) シート用サイドエアバッグ構造
JP5999061B2 (ja) 座席搭載エアバッグ装置及び車両用シート
JP6926959B2 (ja) 車両用シート
KR101775857B1 (ko) 차량용 시트
JP6089858B2 (ja) シートクッションエアバッグ装置
JP2016203945A (ja) エアバッグ装置
JP2013075599A (ja) シートクッションエアバッグ装置
WO2007049541A1 (ja) 乗員拘束装置
JP5907135B2 (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP6525254B2 (ja) 車両用シート
JP2009018715A (ja) サイドエアバッグ装置
JP6806000B2 (ja) シート付下肢拘束エアバッグ装置
CN104590195A (zh) 交通工具座椅
JP6940629B2 (ja) サイドエアバッグ装置及び、これを備えた車両用シート
JP6988419B2 (ja) 車両用シート
JP6175012B2 (ja) シートベルト装置の製造方法
JP2018103655A (ja) 乗物用シート
JP5195771B2 (ja) エアバッグ装置
JP2017222189A (ja) 乗物用シート
JP5343947B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP2008062792A (ja) 車両用シートクッション
JP2015209081A (ja) 乗物用シート