JP7055736B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本開示は車両用シートに関し、例えばランバサポート機構を備える車両用シートに適用可能である。
自動車等に搭載される車両用シートには、シートバックに着座者の腰部を支持するランバサポート機構を備えるものがある。ランバサポート機構はシートバックの腰の部分の張り具合や形を変える装置であり、シートバックのパッドおよび表皮に覆われている(例えば、特開2017-218025号公報(特許文献1))。
特開2018-103655号公報(特許文献2)にはマッサージ装置による部分的な相対移動が極力阻害を受けない表皮の被覆構造が記載されている。
特開2017-218025号公報 特開2018-103655号公報
マッサージ装置のようなパッドの部分的な移動ではなく、パッドの部分的な移動の範囲を超える大きな変位量(姿勢を変化させられる程度)を与える機構を用いた場合、その機構のストローク量に対して十分な変位量を与えられない可能性がある。
本開示の課題は、変位入力手段の変位量の表皮による制限を低減可能な車両用シートを提供することである。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、車両用シートは、バックフレームに取付けられたパッドを被覆する表皮と、前記パッドをその厚み方向において前記バックフレームに近接した位置と前記バックフレームから離間する位置との間で変位させる変位入力手段と、を備える。前記パッドおよび前記表皮は、前記変位入力手段に対応した位置の上方にシート幅方向に延在するスリットと、前記変位入力手段に対応した位置の左右に上下方向に延在するスリットと、を有する。前記表皮のうち前記変位入力手段に対応した位置の表皮の端部は前記スリットを介して伸縮部材によって係止される。
上記車両用シートよれば、変位入力手段の変位量の表皮による制限を低減することができる。
実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 図1の車両用シートの骨格構造であるクッションフレームおよびバックフレームを示す斜視図である。 図2のクッションフレームおよびバックフレームを後方から見た状態を示している図である。 図1の車両用シートのシートバックを示す正面図である。 図4のA-A線断面図である。 図5の係合部を説明する図である。 図4のB-B線断面図である。 図7の一点破線Dの部分の拡大図である。 ランバサポート装置の主要部の動作を説明する図である。
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(車両用シート)
実施形態に係る車両用シートについて図1~3を用いて説明する。図1は実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。図2は図1の車両用シートの骨格構造であるクッションフレームおよびバックフレームを示す斜視図である。図3は図2のクッションフレームおよびバックフレームを後方から見た状態を示している図である。
ここに示す車両用シート1は、例えば、車両の一種類である自動車の内部に設置される複数のシートのうちの1つである。なお、以下の説明では、車両用シート1を搭載する車両が水平面上に置かれた場合を基準として、鉛直方向を上下方向(UP,DW)と定義する。また、前後方向(FR,RR)は車両の前後方向に一致するように、左右方向(幅方向)は車両の幅方向に一致するように、定義される。FRは車両の前側方向であり、RRは車両の後側方向である。また、車両用シート1について、車両の後から見て右側(RH)、左側(LH)と呼んで説明する。
図1に示すように、車両用シート1は、着座者の臀部を受けるシートクッション2と、着座者の背中部を受けるシートバック3と、着座者の頭部を受けるヘッドレスト4と、を備えている。シートクッション2はベース部材5の所で車両の床に固定される。ベース部材5は図1ではシートクッション2の3つの角部に設けられた3個が示されているが、実際には、シートクッション2の残りの1つの角部にも設けられている。
本実施形態ではヘッドレスト4が支柱7a,7bを有している。これらの支柱7a,7bをシートバック3の上部に設けた孔6a,6bに差し込むことにより、ヘッドレスト4がシートバック3に装着されている。ヘッドレスト4はシートバック3の上面において上下方向へ移動可能である。また、ヘッドレスト4はシートバック3から取外すこともできる。このような構成に代えて、ヘッドレスト4がシートバック3と一体に設けられること
もある。このような構成は、ヘッドレスト一体型シートバックとか、ヘッドレスト一体型車両用シートと呼ばれることがある。
図1において、シートクッション2の内部に骨格構造であるクッションフレーム21が設けられている。シートバック3の内部には骨格構造であるバックフレーム31が設けられている。図2に示すように、クッションフレーム21とバックフレーム31は図示しないリクライニング機構によって連結されている。リクライニング機構の働きにより、バックフレーム31はクッションフレーム21に対して傾斜移動可能である。
図2に示すように、クッションフレーム21は、平面視において四角枠状の鋼製のフレーム本体21aと、フレーム本体21aの後部を連結する連結部材21bと、を備える。3本の鋼製のばね22がフレーム本体21aの前部と連結部材21bとの間に架け渡されている。クッションフレーム21は、フレーム本体21aによりパッド40(図1参照)の周縁を下方から支持し、ばね22によりパッド40の中央を下方から支持する。
図2に示すように、バックフレーム31は、左右に所定間隔を隔てて配置される左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bと、左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bの上部間を連結するアッパフレーム31cと、左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bの下部間を連結するロアフレーム31d、とを備えている。アッパフレーム31cと左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bとの接続付近に幅方向に延在するアッパパネル32が設けられ、バックフレーム31の上下方向におけるほぼ中央の位置であってアッパパネル32の下方にクッションばね33が設けられている。クッションばね33は左サイドフレーム31aと右サイドフレーム31bに掛け渡されている。クッションばね33は着座者に良好な座り心地を提供するために設けられている。ロアフレーム31dに後述するトリムワイヤ34(図3参照)が取り付けられている。
左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bは、上下方向に長い鋼製の板材である。アッパフレーム31cは、U字状の鋼製のパイプであり、両端が左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bの上端に溶接されている。ロアフレーム31dは、左右方向に長い鋼製の板材であり、両端が左サイドフレーム31aおよび右サイドフレーム31bの下端に溶接されている。
(ランバサポート装置)
図2に示すように、変位入力手段であるランバサポート装置50は着座者の腰を支持する装置であり、左サイドフレーム31aと右サイドフレーム31bとの間およびクッションばね33とロアフレーム31dとの間に設けられている。ランバサポート装置50は、介在部材51と、押付ユニット52と、駆動装置53と、を備えている。
介在部材51は合成樹脂等によって形成された厚さ数mm~数十mmの板状部材(パネル)である。介在部材51は、無定形の柔軟な部材ではなく、また、容易に変形しない部材ではなく、押付ユニット52の移動によって変形する部材である。
図3に示すように、介在部材51の上辺にフック部材51a,51bが設けられている。このフック部材51a,51bによって介在部材51がクッションばね33に吊り下げられている。図3において介在部材51の下辺は他の部材に連結されることなく自由端となっている。この構造により、介在部材51は、クッションばね33の弾性が許す範囲で左右上下方向へ移動自在である。「自在」とは自由に動けるということである。また、介在部材51はフック部材51a,51bがクッションばね33から外れない範囲で上下方向へ自由に移動できる。
介在部材51は、クッションばね33に吊り下げられることにより、図1のシートバック3の着座者を受ける面に対して近付き又は遠ざかるようにシートバック3の内部において移動自在である。
図3に示すように、押付ユニット52は左サイドフレーム31aと右サイドフレーム31bとの間に架け渡されている。
押付ユニット52は、軸心Cの軸方向に延在する第1部位52aおよび第2部位52bと、左右方向中央の部位である偏心部52c,52dと、を有し、鋼製の丸棒(ワイヤ)で形成されている。押付ユニット52は、第1部位52aの端部が駆動装置53に支持され、第2部位52bの端部が右サイドフレーム31bに回転可能に支持されている。押付ユニット52が回転することにより偏心部52cは介在部材51に当接して前方に押し出すと共に、介在部材51を変形させる。
駆動装置53は、軸心Cを中心に押付ユニット52を回転させる装置である。駆動装置53は押付ユニット52を回転させる駆動源(図示せず)を備える。駆動源は回転角度を制御可能なモータ、例えばパルスモータ、サーボモータ等といった電動モータであり、その出力軸に押付ユニット52の第1部位52aを連結することができる。駆動装置53は、左サイドフレーム31aに固定されている。
駆動装置53は、スイッチ(不図示)を着座者が押したときに、モータ等の駆動源を駆動させて軸心Cを中心に回転部(不図示)を回転させることで、軸心Cを中心に押付ユニット52を回転させる。なお、駆動装置53は、着座者がスイッチを押していない場合、押付ユニット52が回転しないように構成されている。
駆動装置53は軸心Cを中心に押付ユニット52を回転させると、軸心Cを中心に押付ユニット52の偏心部52cが移動して、介在部材51に当接して前方に押し込んで介在部材51を変形させる。その結果、駆動装置53により介在部材51の位置を着座者の好みに応じて調整することが可能である。
(外観構成)
図1に示すように、クッションフレーム21およびバックフレーム31の周囲にパッド40が装着されている。パッド40は、例えば発泡ウレタンのような弾性材料によって形成される。パッド40はシートクッション2やシートバック3の全体的な外観形状を形作る部材である。パッド40は着座者に好ましい着座感、例えばクッション性を付与する。パッド40の厚さは数mm~数十mmである。
パッド40の表面の全体は表皮41に覆われている。表皮41は外部から視認されたり、触られたりする部分である。表皮41の端縁はホグリング、その他の固定手段によってクッションフレーム21およびバックフレーム31に固定されている。
図4は図1の車両用シートのシートバックを示す正面図である。図5は図4のA-A線断面図である。図6は図5の係合部を説明する図である。図7は図4のB-B線断面図である。図8は図6の一点破線Dの部分の拡大図である。
シートバック3のパッド40は、図4~6に示すように、厚み方向において貫通するスリット40aが正面視でコの字状に設けられる。スリット40aは、パッド40の下メイン部40bと上メイン部40cとの境界、下メイン部40bと左サイド部40dとの境界、下メイン部40bと右サイド部40eとの境界に設けられている。本実施形態では、下メイン部40bと上メイン部40cとの間のスリット40aは、シートバック3の上下方向における略中間位置に左右方向に延在して形成され、下メイン部40bの下端はスリット40aが設けられておらず連結された形態を適用している。下メイン部40bと左サイド部40dとの間のスリット40aは、シートバック3の上下方向に延在して形成され、下メイン部40bと右サイド部40eとの間のスリット40aは、シートバック3の上下方向に延在して形成される。
表皮41は、図5に示すように、バックフレーム31に被せ付けられたパッド40を包着状に覆って固定するためのものである。また、パッド40等の構成を包み込んで全体としてすっきりした見栄えとすることでシートバック3全体の外観上の見栄えを良くする機能を果たしている。また、パッド40等の構成品を保護する役目を果たす。また、着座者の肌触り感の向上を図るためのものである。この表皮41は、本皮、合皮、繊維等が適宜選択されて構成されて、シートバック3のパッド40の外表面を包着するように形成されており、パッド40を被覆してバックフレーム31に掛け付けて固定されている。ここで、表皮41は、図5、7に示すように、大きく分けて下メイン表皮41bと、上メイン表皮41cと、左サイド表皮41dと、右サイド表皮41eと、バック表皮41fとが構成されている。
図5に示すように、下メイン表皮41bは、下メイン部40bの表面(着座者を支持する面)を覆う形に対応して形成されている。具体的には、下メイン表皮41bの上端は、スリット40aを通じて下メイン部40bの上部を覆うよう構成されている。また、下メイン表皮41bの上端は、係合部42が構成されており、その係合部42によって上メイン部40cの裏面側に位置するアッパパネル32に係合されている。係合部42は、ゴム帯42a(伸縮部材)とフック42bが構成されている。図6に示すように、下メイン表皮41bの上端には、ゴム帯42aが縫合されており、そのゴム帯42aの先端にフック42bが縫合されている。これにより、下メイン表皮41bおよび下メイン部40bは、係合部42のゴム帯42aが伸縮することによって大きく押し出されることが可能な構成となる。
図5に示すように、下メイン表皮41bの下端は、係合部43が構成されており、その係合部43によってトリムワイヤ34に係合されている。係合部43は、力布43a(非伸縮部材)とフック43bが構成されている。下メイン表皮41bの下端には、力布43aが縫合されており、その力布43aの先端にフック43bが縫合されている。
なお、係合部42はゴム帯42aとフック42bの構成を示したが、これに限られない。すなわち、係合部は、係合する機能と伸縮する機能を有していればよい。ここで、ゴム帯42aは、これに限られず弾性付勢する構成であればよく例えば引張ばね等の構成であってもよい。
図5に示すように、上メイン表皮41cは、上メイン部40cの表面(着座者を支持する面)を覆う形に対応して形成されている。具体的には、上メイン表皮41cの下端は、スリット40aを通じて上メイン部40cの下部を覆うよう構成されている。また、上メイン表皮41cの下端は、係合部42が構成されており、その係合部42によってアッパパネル32に係合されている。係合部42は、力布42c(非伸縮部材)とフック42bが構成されている。上メイン表皮41cの下端には、力布42cが縫合されており、その力布42cの先端にフック42bが縫合されている。一方で、上メイン表皮41cの上端は、合せ縫いによってバック表皮41fと連結されている。なお、図4に示すように、上メイン表皮41cの幅方向両端は左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eと合わせ縫いされて一体的に連結されている。
下メイン表皮41bの上端は、上メイン表皮41cとは独立した構成である。これにより、ランバサポート装置50の介在部材51の変位量が上メイン表皮41cの影響を受け難い構成となる。
図7に示すように、下メイン表皮41bの幅方向両端は、スリット40aを通じて下メイン部40bの側部を覆うよう構成されている。また、図8に示すように、下メイン表皮41bの幅方向両端は、それぞれ係合部44が構成されており、その係合部44によってパッド40に挿入されたワイヤ45に係合されている。係合部44は、ゴム帯44a(伸縮部材)とクリップ44bが構成されている。下メイン表皮41bの幅方向両端には、ゴム帯44aが縫合されており、そのゴム帯44aの先端にクリップ44bが連結されている。これにより、下メイン表皮41bおよび下メイン部40bは、係合部44のゴム帯44aが伸縮することによって大きく押し出されることが可能な構成となる。一方で、図4に示すように、下メイン表皮41bの下部のうち、介在部材51が設けられる位置に対応しない部位は左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eと合わせ縫いされて一体的に連結されている。
図7に示すように、左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eは、左サイド部40dおよび右サイド部40eを被覆する形に対応して形成されている。具体的には、図8に示すように、右サイド表皮41eは、下メイン部40bと右サイド部40eの境界の位置から、裏面側までの部位を覆うように形成されている。右サイド表皮41eのうち、幅方向における内方側端部は、スリット40aを通じて右サイド部40eの裏面側に巻き込まれる位置まで延出して構成されている。この右サイド表皮41eの内方側端部は、その先端に力布44cが縫合されており、その力布44cの先端にクリップ44bが縫合されており、そのクリップ44bは右サイド部40eに挿入されたワイヤ45に係合されている。なお、左サイド表皮41dは右サイド表皮41eと同様の構成である。
下メイン表皮41bの幅方向両端は、左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eとは独立した構成である。これにより、ランバサポート装置50の介在部材51の変位量が左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eの影響を受け難い構成となる。
図5に示すように、バック表皮41fは、上メイン表皮41cとの合せ縫いの位置からシートバック3の背面側を覆う形に対応して形成されている。図7に示すように、バック表皮41fと、左サイド表皮41dおよび右サイド表皮41eのうち、シートバック3の背面側とには、ファスナ45a,45bが縫合されており、係るファスナ45a,45bを開放することで表皮41を全体としてパッド40に被覆できるように構成されている。なお、シートバック3の背面側は、表皮41のみの構成に限られず、合成樹脂製の板状部材によってシートバック3の背面側を覆うバックボードを有する構成であってもよい。
本実施形態のランバサポート装置の動作について図9を用いて説明する。図9はランバサポート装置の主要部の動作を説明する図であり、図5に対応する断面図である。
まず、図5のランバサポート装置50を動作させない通常の状態においては、押付ユニット52が図5に示す待機位置に置かれる。この状態は、押付ユニット52を駆動装置53によって初期位置にセットすることによって実現できる。この待機位置において、介在部材51は、図5に示すように、クッションばね33に吊り下がった状態で押付ユニット52の偏心部52c,52dに当たっている。
着座者からランバサポート装置50を作動させることの指示があると、図9に示すように、駆動装置53が押付ユニット52を矢印E方向(反時計方向)へ回転させる。すると、偏心部52cが前方向へ移動する。これにより、介在部材51が前方凸状に変形し、シートバック3のパッド40の下メイン部40bが介在部材51を介して偏心部52cによって押し付けられる。この結果、着座者の部が支持される。
図9において、押付ユニット52の矢印E方向への回転の量を大きくすれば、偏心部52cが介在部材51を押し付ける量が大きくなるので、ランバサポート装置50が着座者の腰部を支持する強さを強めることができる。下メイン表皮41bの係合部42,44に伸縮部材を使用しているので、下メイン表皮41bに制限されることなく、介在部材51を前方に押し出すことが可能である。
本実施形態では、パッドのメイン部と両側サイド部の境目の縦方向とメイン部中央横方向とにコの字型となる貫通スリットを有している。これにより、メイン部は上メイン部と下メイン部に分割され、下メイン部が前後方向に独立して動作可能になる。
また、下メイン部を覆うメイン表皮(下メイン表皮)が貫通スリットを介して伸縮部材を有する固定部品により固定される。これにより、下メイン部が大きく前後方向へ可動することができる。下メイン部が大きく前後方向へ可動できるため、ランバサポート機構のストローク量に近い変位量を得ることが可能である。
また、パッドと表皮が変位入力手段であるランバサポート機構と分かれて取付られるため、使用される変位入力手段の種類や取り付け方法に依存しないので、ランバサポート機構以外の変位入力手段に適用することが可能である。本実施形態は、極力阻害を受けずにより大きな変位量を与えられ、ランバサポート装置等の変位入力手段の大きさの影響を受けにくい表皮の被覆構造を提供することが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
実施形態では、変位入力手段の一例としてランバサポート装置を説明したが、ペルビス(骨盤)サポート装置であってもよい。
また、実施形態では、係合部42は伸縮部材であるゴム帯42aと非伸縮部材である力布42cとが連結されるフック42bを共用しているが、ゴム帯42aと力布42cそれぞれ別のフックに連結するようにしてもよい。また、係合部44はゴム帯44aと力布44cとが連結されるクリップ44bを共用しているが、ゴム帯44aと力布44cそれぞれ別のクリップに連結するようにしてもよい。
1・・・車両用シート
2・・・シートクッション
3・・・シートバック
21・・・クッションフレーム
31・・・バックフレーム
31a・・・左サイドフレーム
31b・・・右サイドフレーム
31c・・・アッパフレーム
31d・・・ロアフレーム
32・・・アッパパネル
40・・・パッド
40a・・・スリット
41・・・表皮
42・・・係合部
50・・・ランバサポート装置(変位入力手段)

Claims (15)

  1. 座者の臀部を受けるシートクッションと、
    着座者の背中部を受けるシートバックと、
    を備え、
    前記シートバックは、
    アッパフレームとロアフレームと左右のサイドフレームとを含む、シート骨格であるバックフレームと、
    前記バックフレームに取付けられるパッドと、
    前記パッドを被覆する表皮と、
    前記パッドをその厚み方向において前記バックフレームに近接した位置と前記バックフレームから離間する位置との間で変位させる変位入力手段と、
    を備え、
    前記パッドおよび前記表皮は、前記変位入力手段に対応した位置の上方にシート幅方向に延在すると共に、前記変位入力手段に対応した位置の左右に上下方向に延在するスリットを有し、
    前記表皮のうち前記変位入力手段に対応した位置の表皮の端部は前記スリットを介して伸縮部材によって係止される車両用シート
  2. 請求項1の車両用シートであって、
    前記パッドは、
    前記変位入力手段に対応した位置にシート幅方向における中央に配置する下メイン部と、
    前記下メイン部の上方に配置する上メイン部と、
    前記下メイン部および上メイン部の幅方向外側に配置する左右のサイド部と、
    を有し、
    前記スリットは、前記下メイン部と前記上メイン部との境界および前記下メイン部と前記左右のサイド部との境界において厚み方向に貫通し、
    前記表皮は、
    前記下メイン部を被覆する下メイン表皮と、
    前記上メイン部を被覆する上メイン表皮と、
    前記左右のサイド部を被覆する左右のサイド表皮と、
    を有し、
    前記下メイン表皮の上端部は、前記上メイン表皮と独立して前記スリットを通じて前記上メイン部の裏側で係合される第一係合部を有しており、
    前記下メイン表皮の幅方向両端部は、前記左右のサイド表皮と独立して前記スリットを通じて前記左右のサイド部の裏側で係合される第二係合部を有しており、
    前記伸縮部材は第一の伸縮部材および第二の伸縮部材を含み、
    前記第一係合部および前記第二係合部は、それぞれ前記第一の伸縮部材および前記第二の伸縮部材を有する車両用シート
  3. 請求項2の車両用シートであって、
    前記上メイン表皮の下端部は、前記スリットを通して前記上メイン部の裏側で係合される第三係合部を有し、
    前記第三係合部は、前記上メイン表皮の下端部に縫合された非伸縮部材を有する車両用シート
  4. 請求項2の車両用シートであって、
    前記左右のサイド表皮の幅方向における内方側端部は、前記スリットを通じて前記左右のサイド部の裏面側の位置で係合される第四係合部を有し、
    前記第四係合部は、前記左右のサイド表皮の幅方向における内方側端部に縫合された非伸縮部材を有する車両用シート
  5. 請求項3の車両用シートであって、
    前記第一係合部は、前記バックフレームに幅方向に延在するよう設けられたアッパプレートに係合するフックを有し、当該フックは前記第一の伸縮部材に連結するよう構成される車両用シート
  6. 請求項5の車両用シートであって、
    前記第三係合部は、前記アッパプレートに係合するフックを有し、当該フックは前記非伸縮部材に連結するよう構成される車両用シート
  7. 請求項6の車両用シートであって、
    前記第一係合部のフックと前記第三係合部のフックは同じものである車両用シート
  8. 請求項4の車両用シートであって、
    前記第二係合部は、前記左右のパッドに挿入されたワイヤに係合するクリップを有し、当該クリップは前記第二の伸縮部材に連結するよう構成される車両用シート
  9. 請求項8の車両用シートであって、
    前記第四係合部は、前記ワイヤに係合するクリップを有し、当該クリップは前記非伸縮部材に連結するよう構成される車両用シート
  10. 請求項9の車両用シートであって、
    前記第二係合部のクリップと前記第四係合部のクリップは同じものである車両用シート
  11. 請求項2の車両用シートであって、
    前記変位入力手段は前記左右のフレームに跨って設けられ、前記下メイン部に当接する板状の介在部材と、前記介在部材を前方に変位させる押付ユニットと、前記押付ユニットを駆動させる駆動装置と、を有するランバサポート装置である車両用シート
  12. 請求項11の車両用シートであって、
    前記押付ユニットは前記左右のフレームに跨って設けられ、軸心方向に延在する第一部分と前記軸心から偏心する第二部分とを有し、
    前記駆動装置は前記左右のフレームの一方に設けられ、前記第一部分と結合され、前記押付ユニットを回転させるよう構成される車両用シート
  13. 請求項1の車両用シートであって、
    前記表皮は、さらに、シートバックの背面を覆うバック表皮を有する車両用シート
  14. 請求項2の車両用シートであって、
    前記下メイン表皮の下端部は、前記下メイン部の裏側で係合される第五係合部を有しており、
    前記第五係合部は、前記下メイン表皮の下端部に縫合された非伸縮部材を有する車両用シート
  15. 請求項14の車両用シートであって、
    前記第五係合部は、前記ロアフレームに幅方向に延在するよう設けられたトリムワイヤに係合するフックを有し、当該フックは前記非伸縮部材に連結するよう構成される車両用シート
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