JP2007282839A - 車両用シートバックカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックにおけるマッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮における弛みや皺の発生を抑えることができる車両用シートバックカバー構造を得る。
【解決手段】伸縮底部表皮62が、サイド表皮46の内端部46Aと、インサイド表皮56を介してメイン表皮40の外端部40Aと、を連結すると共に、メイン表皮40に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に伸縮可能となっているので、マッサージユニット30の押圧用エアバッグ32によってシートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部をシート前方(矢印FR方向)に押圧した場合、伸縮底部表皮62がシート前方に伸ばされ、メイン表皮40自体の伸びが抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに適用される車両用シートバックカバー構造に関する。
車両用シートにおいては、シートバックのパッド材にシート表皮を被覆させている。このようなシート表皮では、例えば、背中の両側部の窮屈感を解消するために、シートバックのサイド部にスリットを形成しており、スリットに対応して伸縮性カバーを縫着した状態としている(例えば、特許文献1参照)。
この従来構造は、背中の両側部の窮屈感を解消することはできるが、シートバック内部からシート表皮側を押圧するマッサージ機を配置して使用することは前提としていない。すなわち、乗員の背中を支持して縫着された伸縮性カバーが伸びた状態では、通常時とマッサージ作動時とのシート表皮の周長差をほとんど吸収することができず、マッサージ機能を長期間使用した場合には、シート表皮が伸びてしまうことになる。その結果として、シート表皮に弛みや皺が発生することになる。
特開2002−282562公報
本発明は、上記事実を考慮して、シートバックにおけるマッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮における弛みや皺の発生を抑えることができる車両用シートバックカバー構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造は、シートバックにおけるシート幅方向の略中央部をシート前方に押圧可能なマッサージ機能を備えた車両用シートに適用される車両用シートバックカバー構造であって、前記シートバックにおけるシート幅方向の略中央部の前面を覆うメイン表皮と、前記メイン表皮の両サイドに配設されて前記シートバックにおけるシート幅方向の両側部の前面を覆い、シート幅方向内側の内端部が前記シートバックの内方でシートバックフレームに固定されるサイド表皮と、前記サイド表皮の前記内端部側と前記メイン表皮のシート幅方向における外端部側とを連結し、前記メイン表皮に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向に伸縮可能な連結部材と、を有することを特徴とする。
なお、請求項1において、「前記サイド表皮の前記内端部側と前記メイン表皮のシート幅方向における外端部側とを連結し、」とあるのは、連結部材がサイド表皮の内端部とメイン表皮の外端部とを直接連結する場合の他に、連結部材が他部材を介してサイド表皮の内端部とメイン表皮の外端部とを連結する場合をも含んでいる。また、「シートバックフレームに固定されるサイド表皮」は、シートバックフレームに直接固定されるサイド表皮、及び、シートバックフレームに他部材を介して固定されるサイド表皮の両方を含んでいる。
請求項1に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造によれば、連結部材が、サイド表皮の内端部側とメイン表皮の外端部側とを連結すると共に、メイン表皮に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向に伸縮可能となっているので、マッサージ機能によってシートバックにおけるシート幅方向の略中央部をシート前方に押圧した場合、メイン表皮がシート前方に押圧され、これによって連結部材はシート前方に引っ張られて伸ばされる。すなわち、連結部材をマッサージ機構の駆動に追従させてシート前方に伸ばすことになるので、メイン表皮自体の伸びが抑制される。また、サイド表皮は、シートバックフレームに固定されてシートバックにおけるシート幅方向の両側部の前面を覆うので、シートバックにおけるシート幅方向の略中央部に作用するマッサージ機能の押圧力によっては伸ばされない。これらにより、シートバックにおけるマッサージ機能を長期間使用した場合であっても、サイド表皮は伸びず、メイン表皮も伸びが抑制される。
請求項2に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造は、請求項1記載の構成において、前記メイン表皮の前記外端部と接続されて前記シートバック内でシート前後方向に延在するインサイド表皮を有し、前記連結部材は、前記サイド表皮の前記内端部と前記インサイド表皮におけるシート後方側の後端部とを連結することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造によれば、シートバックの内方で連結部材がシート前後方向に伸縮可能となっているので、マッサージ機能によってシートバックにおけるシート幅方向の略中央部をシート前方に押圧した場合、シートバックの内方で連結部材がシート前方に伸ばされ、メイン表皮自体の伸びが抑制される。
請求項3に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造は、請求項1記載の構成において、前記連結部材は、前記シートバック内でシート前後方向に延在して前記メイン表皮の前記外端部と前記サイド表皮の前記内端部とを直接連結することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の車両用シートバックカバー構造によれば、連結部材がシートバック内でシート前後方向に延在してメイン表皮の外端部とサイド表皮の内端部とを連結しているので、マッサージ機能によってシートバックにおけるシート幅方向の略中央部をシート前方に押圧した場合、シート前後方向に延在する連結部材がシート前方に伸ばされ、メイン表皮自体の伸びが簡単な構成で効果的に抑制される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用シートバックカバー構造によれば、シートバックにおけるマッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮における弛みや皺の発生を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用シートバックカバー構造によれば、シートバックの内方で連結部材がシート前後方向に伸縮可能とされることで、マッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮における弛みや皺の発生を抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用シートバックカバー構造によれば、マッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮における弛みや皺の発生を簡単な構成で効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
[第1実施形態]
本発明における車両用シートバックカバー構造の第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPはシート上方向、矢印FRはシート前方向をそれぞれ示す。
図1には、車両用シートバックカバー構造が適用されるマッサージ機能を備えた車両用シート10の斜視図が示されている。図1に示されるように、車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、このシートクッション12の後端側に傾倒可能に支持されて乗員の背面を支持するシートバック14と、シートバック14の上端部に上下調節可能に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレスト15と、を含んで構成されている。
図2の分解断面図に示されるように、シートバック14は、シートバック14の骨格部を構成するシートバックフレーム16を備えている。シートバックフレーム16は、全体として車両正面視で略逆U字状に形成されている(図示省略)。シートバックフレーム16は、弾性変形可能なシートバックパッド18によって覆われている。図3に示されるように、シートバックパッド18は、シートバック形状を作り出しており、ウレタンを発泡させることによって形成されている。
このシートバックパッド18は、シート幅方向(矢印10W方向)の略中央部を構成するメインパッド20と、メインパッド20の両サイドに配設されてシートバックパッド18におけるシート幅方向(矢印10W方向)の両側部を構成するサイドパッド22とを含んで構成されている。メインパッド20は、図1に示されるシートクッション12に着座する乗員の背面等を支持する背もたれ部14Aに対応した部分であり、サイドパッド22(図3参照)は、シートバック14における背もたれ部14Aの両側に設けられて乗員側部を支持するサイドサポート部14Bに対応した部分である。図3に示されるように、サイドパッド22は、ホールド性を確保するために車両前方に突出している。
メインパッド20とサイドパッド22とは、シートバックパッド18の上部及び下部においては、シート幅方向(矢印10W方向)に分断されることなく連続しているが、シートバックパッド18のシート高さ方向(矢印10H方向)の中間部では、図2及び図3に示されるように、貫通孔24によってシート幅方向(矢印10W方向)に分断されている。貫通孔24は、シート前後方向にシートバックパッド18を貫通した長孔とされ、シート高さ方向(矢印10H方向)に沿って開口している。
図2に示されるように、メインパッド20のシート後方側には、シートバックフレーム16に掛け渡されたワイヤ26(シートバックフレーム16側のワイヤ)にマッサージユニット30の基板31が樹脂クリップ(図示省略)等により固定されている。マッサージユニット30は、シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部をシート前方(矢印FR方向)に押圧可能なマッサージ機能を備えており、軸方向をシート前後方向として蛇腹状に折り畳まれた左右一対の押圧用エアバッグ32が基板31に取り付けられている。押圧用エアバッグ32は、メインパッド20のシート前後方向に貫通形成された貫通孔28内に収納されており、ガス流路(図示省略)を介してガス供給部(図示省略)に接続されている。ここで、ガス供給部によって押圧用エアバッグ32内にガスが流入された状態では、図2の二点鎖線で示されるように、押圧用エアバッグ32が膨張してシート前方に突出するようになっており、ガス流路を介して押圧用エアバッグ32内からガスが流出された状態では、押圧用エアバッグ32が収縮するようになっている。
シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部の前面は、メイン表皮40によって覆われている。メイン表皮40のシート後方側には、メインパッド20と異なる硬度のカバーパッド42が固着されている。カバーパッド42のシート幅方向(矢印10W方向)の両側には、玉縁44が配設されており、メイン表皮40のシート幅方向(矢印10W方向)における両側の外端部40Aは、この玉縁44に沿ってシート後方側に折り返されている。
メイン表皮40の両サイドには、メイン表皮40とは別体とされるサイド表皮46が配設されてシートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の両側部、すなわち、サイドパッド22に対応する部分の前面を覆っている。本実施形態では、車幅方向外側寄りとなる図2の左側のサイド表皮46は、2ピースにより構成され、中間部が縫い合わせられた縫合部46Bとなっている。また、車幅方向内側寄りとなる図2の右側のサイド表皮46には、シート後方側にサイドパッド22と異なる硬度のカバーパッド47が固着されている。
サイド表皮46は、シート幅方向内側の内端部46Aがシートバック14の内方で吊り布48及びワイヤ50等を介してシートバックフレーム16に固定されている。すなわち、サイド表皮46は、シート幅方向内側でサイドパッド22の形状に沿ってシートバック14の内方へ延び、その先端部となる内端部46Aには、2つ折りされた吊り布48が縫製され、この吊り布48に取り付けられたCリング(図示省略)を、シートバックフレーム16に溶接等により固定されたワイヤ50にかしめてクランプしている(カバーASSYのサイド部を固定している。)。
サイド表皮46のシート幅方向外側の外端部46Cは、サイド面用表皮52に縫い合わされている。サイド面用表皮52は、サイドパッド22のサイド面を覆い、シート後方側の先端部52Aがループ状とされて縫製糸53で縫製されている。サイド面用表皮52のループ状とされた先端部52Aは、シートバックフレーム16に掛け渡されたワイヤ54に固定されている。
シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部の前面を覆うメイン表皮40は、シート幅方向(矢印10W方向)における両側の外端部40Aがインサイド表皮56(天板インサイド表皮)に縫製によって接続されている。インサイド表皮56は、メイン表皮40と同様の素材からなり、シートバック14内でシート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に延在している。インサイド表皮56におけるシート後方側の後端部56Aには、2つ折りされた吊り布58が縫製され、この吊り布58に取り付けられたCリング(図示省略)を、メインパッド20にインサート成形されたワイヤ60にかしめてクランプしている(カバーASSYのメイン部を固定している。)。
インサイド表皮56の後端部56Aとサイド表皮46の内端部46Aとは、先端側へ向かうに従って互いに離間した末広がり状とされており、この末広がり状とされた部分の内側に連結部材としての伸縮底部表皮62が逆V字状に配設されている。伸縮底部表皮62は、メイン表皮40に比べて高い伸縮性を備えて(伸縮性が良い表皮素材で)シート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に伸縮可能とされた帯状で幅広の伸縮部材(本実施形態ではゴム部材)であり、サイド表皮46の内端部46Aとインサイド表皮56におけるシート後方側の後端部56Aとを連結している。より詳細には、伸縮底部表皮62の一端部62Aがサイド表皮46の内端部46A及び吊り布48に縫い付けられ、伸縮底部表皮62の他端部62Bがインサイド表皮56の後端部56A及び吊り布58に縫い付けられている。これによって、伸縮底部表皮62は、サイド表皮46の内端部46Aと、インサイド表皮56を介してメイン表皮40の外端部40Aと、を連結している。
なお、図3に示されるメインパッド20とサイドパッド22とが、シート幅方向(矢印10W方向)に分断されることなく連続している部分(シートバックパッド18の上部及び下部)に対応する表皮の連結構造は、図示を省略するが、図2に示されるメイン表皮40とサイド表皮46とが直接縫い付けられている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用並びに効果を説明する。
伸縮底部表皮62が、サイド表皮46の内端部46Aと、インサイド表皮56を介してメイン表皮40の外端部40Aと、を連結すると共に、メイン表皮40に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に伸縮可能となっているので、マッサージユニット30の押圧用エアバッグ32によって(マッサージ機能によって)シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部をシート前方(矢印FR方向)に押圧した場合、伸縮底部表皮62がシート前方に伸ばされ、メイン表皮40自体の伸びが抑制される。
より詳細に説明すると、まず、押圧用エアバッグ32の押圧力によってカバーパッド42を介してメイン表皮40がシート前方(矢印FR方向)に押圧されると、メイン表皮40に縫い付けられインサイド表皮56、インサイド表皮56に縫い付けられた吊り布58、及び、吊り布58のクランプされたワイヤ60が、シート前方に引っ張られる。ここで、ワイヤ60がインサート成形されたメインパッド20は、図3に示されるように、シート高さ方向(矢印10H方向)の上部及び下部でのみサイドパッド22と分断されることなく連続した構成となっており、シート高さ方向(矢印10H方向)の中間部ではサイドパッド22から分断された構成となっているので、図2に示されるワイヤ60が吊り布58によってシート前方に引っ張られると、伸縮底部表皮62をシート前方へ伸ばしながら、ワイヤ60及びメインパッド20がシート前方へ所定ストローク移動する(図示省略)。このように、伸縮底部表皮62がマッサージユニット30の駆動に追従してシート前方へ伸ばされて通常時とマッサージ作動時との周長差を吸収することで、メイン表皮40自体の伸びを抑制することができる。
また、サイド表皮46は、吊り布48及びワイヤ50を介してシートバックフレーム16に固定されてシートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の両側部の前面を覆うので、シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部に作用する押圧用エアバッグ32の押圧力によっては伸ばされない。
以上のような車両用シートバックカバー構造によれば、シートバック14に内蔵されたマッサージ機能を長期間に渡り使用した場合であっても、サイド表皮46はそのことを原因としては伸びず、メイン表皮40も伸びが抑制されるので、シート表皮(メイン表皮40及びサイド表皮46等)における弛みや皺の発生(仕上りや見栄えへの悪影響)を抑えることができる。換言すれば、マッサージ機構作動によるシート表皮の経年変化を防止することが可能となる。
また、シートバック14に内蔵されたマッサージ機能の使用初期段階においては、従来構造では、表皮が突っ張ることでマッサージの効き感が損なわれていたが、本実施形態の構造では、伸縮底部表皮62が伸びることで(マッサージ機能の低下を抑制して)マッサージの効き感を確保できる。
さらに、伸縮底部表皮62がサイド表皮46の内端部46Aとインサイド表皮56の後端部56Aとを連結してこれらの両者間に配置されることで、メイン表皮40とサイド表皮46との間に異物等が入り込んでも、シートバック14内へ異物等が大きく入り込むのを阻止できる。
[第2実施形態]
次に、車両用シートバックカバー構造の第2の実施形態を図4に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、連結部材としての伸縮インサイド表皮64がシートバック14内でシート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に延在してメイン表皮40の外端部40Aとサイド表皮46の内端部46Aとを直接連結している点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。第1の実施形態と実質的に同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
伸縮インサイド表皮64は、第1の実施形態における伸縮底部表皮62(図2参照)と同様に、メイン表皮40に比べて高い伸縮性を備えて(伸縮性が良い表皮素材で)シート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に伸縮可能とされた帯状の伸縮部材(本実施形態ではゴム部材)である。シート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に延在する伸縮インサイド表皮64のシート前方側の端部64Aは、メイン表皮40の外端部40Aに縫い付けられており、伸縮インサイド表皮64のシート後方側の端部64Bは、シート幅方向内側に配設される吊り布58、サイド表皮46の内端部46A、及び、シート幅方向外側に配設される吊り布48に縫い付けられている。
以上説明した第2の実施形態によれば、マッサージユニット30の押圧用エアバッグ32によって(マッサージ機能によって)シートバック14におけるシート幅方向(矢印10W方向)の略中央部をシート前方に押圧した場合、シート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に延在する伸縮インサイド表皮64がシート前方に伸ばされるので、メイン表皮40の伸びが簡単な構成で効果的に抑制される。このため、マッサージユニット30のマッサージ機能を長期間使用した場合であっても、シート表皮(メイン表皮40及びサイド表皮46等)における弛みや皺の発生を簡単な構成で抑えることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、図3に示されるように、メインパッド20とサイドパッド22とは、シートバックパッド18の上部及び下部においては、シート幅方向(矢印10W方向)に分断されることなく連続しているが、例えば、メインパッド20とサイドパッド22とがシート高さ方向(矢印10H方向)の上端部から下端部に至るまでシート幅方向(矢印10W方向)に分断されている構成としてもよい。また、メインパッド20をシート高さ方向(矢印10H方向)の中間部で上下に分断させて2ピース化させてもよい。
また、上記実施形態では、連結部材(伸縮底部表皮62、伸縮インサイド表皮64)がサイド表皮46の内端部46Aに直接縫い付けられているが、連結部材は、他部材を介してサイド表皮の内端部と接続されてもよい。
さらに、第1の実施形態の変形例として、例えば、第1の実施形態におけるインサイド表皮56の代わりにメイン表皮40に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向(矢印FR方向及びその反対方向)に伸縮可能とされた連結部材としての伸縮インサイド表皮を適用してもよく、この場合、第1の実施形態における伸縮底部表皮62の代わりにメイン表皮40と同様の素材からなる底部表皮を適用してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートバックカバー構造が適用される車両用シートを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートバックカバー構造が適用されるシートバックの要部を示す分解断面図である(各表皮及び各吊り布はハッチングを省略する。)。図1の2−2線断面に相当し、シートバックパッドについては、図3の2X−2X線断面に相当する。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートバックカバー構造が適用されるシートバックパッドを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートバックカバー構造が適用されるシートバックの要部を示す分解断面図である(各表皮及び各吊り布はハッチングを省略する。)。図2の断面に対応する断面で示す。
符号の説明
10 車両用シート
10W シート幅方向
14 シートバック
16 シートバックフレーム
40 メイン表皮
40A 外端部
46 サイド表皮
46A 内端部
56 インサイド表皮
56A 後端部
62 伸縮底部表皮(連結部材)
64 伸縮インサイド表皮(連結部材)
FR シート前方向(シート前方)

Claims (3)

  1. シートバックにおけるシート幅方向の略中央部をシート前方に押圧可能なマッサージ機能を備えた車両用シートに適用される車両用シートバックカバー構造であって、
    前記シートバックにおけるシート幅方向の略中央部の前面を覆うメイン表皮と、
    前記メイン表皮の両サイドに配設されて前記シートバックにおけるシート幅方向の両側部の前面を覆い、シート幅方向内側の内端部が前記シートバックの内方でシートバックフレームに固定されるサイド表皮と、
    前記サイド表皮の前記内端部側と前記メイン表皮のシート幅方向における外端部側とを連結し、前記メイン表皮に比べて高い伸縮性を備えてシート前後方向に伸縮可能な連結部材と、
    を有することを特徴とする車両用シートバックカバー構造。
  2. 前記メイン表皮の前記外端部と接続されて前記シートバック内でシート前後方向に延在するインサイド表皮を有し、
    前記連結部材は、前記サイド表皮の前記内端部と前記インサイド表皮におけるシート後方側の後端部とを連結することを特徴とする請求項1記載の車両用シートバックカバー構造。
  3. 前記連結部材は、前記シートバック内でシート前後方向に延在して前記メイン表皮の前記外端部と前記サイド表皮の前記内端部とを直接連結することを特徴とする請求項1記載の車両用シートバックカバー構造。
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