JP6354513B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関するものである。
車両用シートは、例えば特許文献1に示すように、乗員が座るシートクッションと、乗員の背もたれとなるシートバックとを備えている。
図4に示すように、この車両用シート80のシートバック81は、骨格をなすフレーム90にシート表皮95を張設して構成されており、内部が空洞となっている。この車両用シート80では、このような構成により、シート80全体としての軽量化を図るようにしている。
このシートバック81は、シート80の幅方向における中央に位置する中央部82と、中央部82の両側に位置するサイド部84とを備えている。シートバック81のフレーム90は、サイド部84内において前後に延びて、後端部91が内側に屈曲している。また、シート表皮95は、伸縮部材や表皮部材などが縫合されることで袋状をなしている。詳細には、伸縮部材は、網状の布等からなる伸縮性を有する材料で構成されている。また、表皮部材は、織布や皮革などの表皮によってパッド材を被覆したものを伸縮性の材料に貼着したもので構成されている。そして、袋状のシート表皮95をフレーム90に被せることで、フレーム90にシート表皮95が張設される。フレーム90にシート表皮95が張設された状態においては、中央部82の前面を構成し乗員の背当てとなる背当て部83が伸縮部材で構成され、サイド部84の前面85が表皮部材で構成される。
また、シート表皮95において、背当て部83を構成する伸縮部材と、サイド部84の前面85を構成する表皮部材との縫合部分には、綿布からなる吊り部材86が重ね合わされて縫合されている。この吊り部材86の先端には、フック87が固定されており、このフック87はフレーム90の後端部91に係止されている。これにより、シートバック81では、背当て部83を構成する伸縮部材が、吊り部材86によって後方に引っ張られることになるため、サイド部84の前面85が背当て部83よりも前方へ膨出した形状となる。このようにして、車両用シート80のシートバック81は、乗員Pの背中をその後方及び左右両側から支持するようにしている。
特開2003−70592号公報
ところで、車両の旋回走行時においては、乗員Pに遠心力が作用する。図5の矢印Aに示すように、こうした遠心力が乗員Pに作用すると、乗員Pが遠心力によって変位するため、乗員Pと背当て部83との間には、矢印Bに示すように、摩擦力が発生する。そのため、矢印Cに示すように、この遠心力と摩擦力とによって乗員を回転させる力が発生し、乗員Pがこの回転力によって回転する。このような場合、背当て部83における端部周辺が乗員Pによって押圧される。そのため、特許文献1の車両用シート80においては、この部位が後方に大きく撓んでしまい、乗員Pを支持するという点においては、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の旋回走行時に乗員に回転力が作用した場合であっても、乗員を好適に支持することができる車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決する車両用シートは、フレームの周囲をパッド部材で被覆するとともに当該パッド部材の表面を表皮部材で被覆した一対のサイド部の間に伸縮性を有する伸縮部材を張設し、同伸縮部材により背当て部を構成したシートバックを備えている。そして、車両用シートは、前記伸縮部材における前記シートバックの幅方向の両端部が、前記表皮部材に接続されているとともに前記表皮部材及び前記伸縮部材よりも伸縮性の低い吊り部材を介して前記フレームに接続されており、前記伸縮部材に一端が接続されている前記吊り部材の他端が、前記フレームにおける、前記シートバックの前後方向の前記背当て部の位置に対応する部位から前記背当て部よりも前方に位置する同フレームの前端までの範囲に含まれる部位に接続されている。
上記構成によれば、背当て部を構成している伸縮部材におけるシートバックの幅方向の両端部は、吊り部材を介して、フレームにおける背当て部の位置に対応する部位、またはフレームにおける背当て部よりも前方の部位に接続されていることになる。
したがって、車両旋回時に乗員に回転力が作用して、背当て部における端部近傍が乗員によって後方に押圧された場合には、背当て部の押圧された端部が吊り部材によって前方に引っ張られる状態となる。したがって、背当て部の押圧された端部には、吊り部材の張力と伸縮部材の張力との合力が前方に向かう力として作用する。これにより、背当て部の端部近傍が後方に大きく撓むことを抑制することができるため、乗員を好適に支持することができる。
車両用シートの一実施形態の斜視図。 図1のII−II線断面図。 乗員に回転力が作用した場合の同実施形態におけるシートバックの横断面図。 従来の車両用シートのシートバックの横断面図。 乗員に回転力が作用した場合の従来の車両用シートのシートバックの横断面図。
以下、車両用シートの一実施形態を図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の車両用シート10は、車両の運転席として用いられるものである。
図1に示すように、車両用シート10は、乗員が座るシートクッション20と、シートクッション20の後端部に立設し乗員の背もたれとなるシートバック30と、シートバック30の上方に設けられ乗員の頭を支持するヘッドレスト60を備えている。
シートバック30には、その骨格をなすフレーム31が収容されている。フレーム31は、金属で構成されている。なお、フレーム31は、骨格としての強度を有していればよく、樹脂などで構成するようにしてもよい。このフレーム31は、シートバック30の幅方向の両側において上下に延びる2つの側壁部32と、これら各側壁部32に連続して各側壁部32の上端を接続する接続部39とを備えている。
また、シートバック30は、シートバック30の幅方向の中央に位置する中央部40と、中央部40の両側に位置する一対のサイド部50とを備えている。図2に示すように、本実施形態の車両用シート10は、標準的な体型の乗員Pが車両用シート10に着座した場合に、乗員Pとサイド部50との間に空隙が形成されるように、2つのサイド部50の間隔が設定されている。図1に示すように、フレーム31の側壁部32は、シートバック30のサイド部50内に収容されており、フレーム31の接続部39は、シートバック30の中央部40における上寄りの部位に収容されている。
図2に示すように、フレーム31の側壁部32は、横断面形状が略「L」字状をなしており、横断面形状がシート10の前後方向に延びる側板部33と、側板部33の後端部から屈曲して内側に延びる後板部34とを備えている。側板部33の前端33aは、内側に屈曲し、さらに後方に屈曲している。また、後板部34において、シート10の内側に位置する内端34aは、前方に屈曲している。
フレーム31の側壁部32は、上記のようにサイド部50内に位置しており、前方、側方及び後方がパッド部材53によって被覆されている。本実施形態では、パッド部材53として、ウレタンパッドが用いられている。なお、パッド部材53は、ウレタンパッドに限定されず、その他の弾性を有する詰め物で構成するようにしてもよい。また、パッド部材53は、第1表皮部材51と第2表皮部材52とにより被覆されている。第1表皮部材51は、サイド部50の前面を構成している。また、第2表皮部材52は、第1表皮部材51におけるシートバック30の幅方向の外側の端部に縫合されており、サイド部50の側面と背面とを構成している。各表皮部材51,52は、織布で構成されている。なお、表皮部材51,52は、織布に限定されず、皮革やビニル等の表皮も用いることができる。
2つのサイド部50のうち、車両の外側(窓側)に位置するサイド部50には、サイドエアバッグ装置35が収容されている。サイドエアバッグ装置35は、車両衝突時にガスを発生するインフレータ36と、インフレータ36により発生したガスにより展開膨張するエアバッグ37とを備えている。サイドエアバッグ装置35は、フレーム31の側板部33の外側に締結具38によって固定されている。
シートバック30の中央部40は、シート10の前後方向における前方に位置し乗員の背当て部となる第1伸縮部材41と、シート10の後方に位置しシートバック30の背面となる第2伸縮部材43とを備えている。第1伸縮部材41と第2伸縮部材43とは、それぞれ伸縮性を有する材料で構成されており、詳細には、繊維を編んで形成された網状のネットが用いられている。なお、伸縮部材41,43の材料は、網状のネットに限定されず、繊維を織ったり編んだりして形成された材料などを用いることができ、伸縮性を有するシート状の材料であればよい。
第1伸縮部材41は、シートバック30の幅方向の両端部42が、サイド部50の第1表皮部材51に縫合されている。これにより、シートバック30の前面においては、一対のサイド部50の間に第1伸縮部材41が張設される状態となる。また、第2伸縮部材43は、シートバック30の幅方向の両端部44が、サイド部50の第2表皮部材52に縫合されている。これにより、シートバック30の背面においては、一対のサイド部50の間に第2伸縮部材43が張設される状態となる。そして、シートバック30の中央部40においては、上記したようにフレーム31の接続部39が収容されているものの、その他の部位は中空となっている。
フレーム31の側壁部32における側板部33の前端33aは、車両用シート10に乗員Pが座っていない状態において、第1伸縮部材41よりもシート10の前後方向の前方に位置している。また、上記したように、サイド部50は、フレーム31の側壁部32を収容している。したがって、サイド部50の前面をなす第1表皮部材51は、第1伸縮部材41よりもの前方に膨出した形状となる。これにより、シートバック30は、乗員Pの背中をその後方及び左右両側から支持する。また、フレーム31の側壁部32における後板部34の内端34aは、シート10の前後方向において、第2伸縮部材43よりも少し前方にあって、第1伸縮部材41よりも後方に位置している。
本実施形態では、第1伸縮部材41と第1表皮部材51との縫合部分には、第1吊り部材45と第2吊り部材46とが縫合されている。詳細には、第1表皮部材51と第1吊り部材45と第2吊り部材46と第1伸縮部材41とは、この順に重ね合わされて縫合されており、第1吊り部材45と第2吊り部材46とがシートバック30の内部に収容されている。第1吊り部材45と第2吊り部材46とは、表皮部材51,52及び伸縮部材41,43よりも伸縮性の低い材料からなり、本実施形態では、綿布で構成されている。なお、各吊り部材45,46の材料は、表皮部材51,52及び伸縮部材41,43よりも伸縮性の低い材料であればよく、綿布に限定されない。
第1吊り部材45は、第1伸縮部材41の縫合部分とは反対側の端部45aが、フレーム31の側板部33の前端33aに接続されている。すなわち、第1伸縮部材41に一端が接続されている第1吊り部材45の他端は、フレーム31における第1伸縮部材41よりもシート10の前方の部位に接続されている。詳細には、第1吊り部材45には、第1伸縮部材41の縫合部分との反対側の端部45aに円形の孔が形成されている。また、フレーム31の側板部33の前端33aにも円形の孔が形成されている。そして、この2つの孔に「C」字状の金属を通してかしめることにより、金属性のリング47が形成されている。そして、このリング47によって、フレーム31の側板部33の前端33aに第1吊り部材45が回動自在に接続されている。
また、第2吊り部材46は、第1伸縮部材41の縫合部分とは反対側の端部46aが、フレーム31の側壁部32における後板部34の内端34aに接続されている。したがって、第2吊り部材46の端部46aは、フレーム31において第1伸縮部材41よりも後方の部位にも接続されることとなる。詳細には、第2吊り部材46は、第1伸縮部材41の縫合部分との反対側の端部46aに円形の孔が形成されている。また、フレーム31の後板部34の内端34aにも円形の孔が形成されている。そして、この2つの孔に「C」字状の金属を通してかしめることにより、金属性のリング48が形成されている。このリング48によって、フレーム31の後板部34の内端34aに第2吊り部材46が回動自在に接続されている。
次に、本実施形態の車両用シート10の作用を図3に基づいて説明する。なお、図3では、車両の左折時など車両が左旋回するときの作用を説明する。
図3に示すように、車両が左旋回すると、乗員Pには、図3の矢印Aに示すように、乗員に右向きの遠心力が作用する。こうした遠心力が乗員Pに作用して乗員Pが右側に変位すると、乗員Pと背当て部となる第1伸縮部材41との間には、矢印Bに示すように、摩擦力が発生する。そのため、矢印Cに示すように、この遠心力と摩擦力とによって乗員Pを回転させる力が発生し、乗員Pがこの回転力によって回転する。このような場合、第1伸縮部材41の右側の端部42近傍が乗員Pによって押圧される。
本実施形態では、第1伸縮部材41の両端部42が、第1吊り部材45を介してフレーム31の側板部33の前端33aに接続されているため、第1吊り部材45を介してフレーム31における第1伸縮部材41よりも前方の部位に接続されている。したがって、第1伸縮部材41の右側の端部42近傍が乗員Pによって押圧されて後方に変位するのに伴って、第1吊り部材45は、フレーム31の側板部33の前端33aを中心として後方に回動するものの、伸縮性が低い綿布からなるため突っ張った状態となる。すなわち、第1伸縮部材41の右側の端部42は、第1吊り部材45によって前方に引っ張られた状態となる。そのため、第1伸縮部材41の右側の端部42には、矢印F1で示す車両用シート10における幅方向外側且つ前方へ向かう第1吊り部材45による張力と、矢印F2で示す車両用シート10における幅方向内側へ向かう第1伸縮部材41の張力との合力が、矢印F3で示すように前方に向かう力として作用する。これにより、第1伸縮部材41の右側の端部42近傍が後方に大きく撓むことが抑制され、乗員Pが右後方に回転するように変位することを抑制される。また、本実施形態では、この車両用シート10を運転席として用いているため、乗員Pのステアリングに対する左右の持ち手の距離に大きな差が生じることを抑制することができる。
なお、車両が右旋回する場合も、同様にして、第1伸縮部材41の左側の端部42近傍が乗員Pによって押圧されることがあるものの、この端部42が第1吊り部材45によって前方に引っ張られた状態となる。したがって、第1伸縮部材41の左側の端部42には、第1吊り部材45の張力と第1伸縮部材41の張力との合力が前方に向かう力として作用する。そのため、第1伸縮部材41の左端部近傍が後方に大きく撓むことが抑制され、乗員Pが左後方に回転するように変位することを抑制される。
なお、車速が高い状態で車両が旋回する場合など、乗員に大きな遠心力が作用する場合においては、乗員が車両用シート10の幅方向に大きく変位する。この場合には、乗員はサイド部50によって支持される。
以上詳述した本実施形態では、以下の効果を奏することができる。
(1)第1吊り部材45は、第1伸縮部材41の縫合部分とは反対側の端部45aが、フレーム31の側板部33の前端33aに接続されている。これにより、第1伸縮部材41の端部42近傍が乗員Pによって後方に押圧された場合には、第1伸縮部材41の押圧された端部42が第1吊り部材45によって前方に引っ張られた状態となる。したがって、第1伸縮部材41の端部42には、第1吊り部材45の張力と第1伸縮部材41の張力との合力が前方に向かう力として作用する。これにより、第1伸縮部材41の端部42近傍が後方に大きく撓むことを抑制することができるため、乗員Pを好適に支持することができる。
(2)背当て部を構成する第1伸縮部材41の両端部42が、第1吊り部材45及び第2吊り部材46によって、フレーム31の側壁部32に接続されている。したがって、第1伸縮部材41には、第1吊り部材45によってシート10の前方と幅方向の外側に引っ張られる力が作用するとともに、第2吊り部材46によってシート10の後方と幅方向の外側に引っ張られる力が作用する。これにより、車両用シート10に乗員Pが着座していない状態においても、第1伸縮部材41によって構成される背当て部は、サイド部50にたるみなく張設された状態を維持することができる。そして、乗員Pが車両用シート10に着座した状態においても、第1伸縮部材41に作用する2つ吊り部材45,46の張力と第1伸縮部材41の張力とによって第1伸縮部材41の背当て部としての位置が安定し、乗員Pを好適に支持することができる。
(3)一対のサイド部50のうち、車両の外側(窓側)のサイド部50にはサイドエアバッグ装置35が収容されている。本実施形態では、乗員Pが背当て部を構成する第1伸縮部材41にもたれたり、車両旋回時に第1伸縮部材41の端部42が乗員Pによって押圧されたりすると、乗員Pから第1伸縮部材41に伝わる力は、第1吊り部材45と第2吊り部材46とを介してフレーム31に伝達される。そして、フレーム31に伝達された力は、パッド部材53によって吸収されるため、フレーム31に乗員Pからの荷重が作用してフレーム31が振動したとしても、その振動が低減される。したがって、シートバック30に作用する乗員Pの荷重がサイドエアバッグ装置35に作用することによってサイドエアバッグ装置が変形したりすることを抑制することができる。そのため、サイドエアバッグ装置を乗員Pの荷重から保護する保護部材が不要となる。
(4)車両用シート10は、標準的な体型の乗員Pが車両用シート10に着座した場合に、乗員Pとサイド部50との間に空隙が形成されるように、2つのサイド部50の間隔が設定されている。そのため、車両用シート10に乗員Pが着座した場合であっても、乗員Pが窮屈に感じることを抑制することができる。また、サイド部50の間隔をこのように設定しても、車両旋回時に乗員Pに遠心力が作用した場合には、サイド部50や第1伸縮部材41によって乗員Pを好適に支持することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、第1伸縮部材41の両端部42が、第2吊り部材46を介してフレーム31の後板部34の内端34aに接続されている。しかしながら、シートバックは、背当て部を構成する伸縮部材が、吊り部材を介してフレームにおける、シートバックの前後方向の第1伸縮部材に対応する部位から同第1伸縮部材よりも前方に位置する側壁部の前端までの範囲に含まれる部位に接続されていればよい。すなわち、背当て部を構成する伸縮部材は、吊り部材を介して、フレームにおける、シートバックの前後方向の背当て部の位置に対応する部位よりも後方に接続されていなくてもよい。
・上記各実施形態では、第1伸縮部材41の両端部42が、フレーム31の側壁部32における側板部33の前端33aに接続されている。しかしながら、背当て部を構成する伸縮部材に一端が接続されている吊り部材が、フレームにおける、シートバックの前後方向の背当て部の位置に対応する部位から背当て部よりも前方に位置する同フレームの前端までの範囲に含まれる部位に接続されていればよく、接続される部位はフレームの前端に限定されない。すなわち、例えば、背当て部を構成する伸縮部材に一端が接続されている吊り部材が、フレームにおけるシートバックの前後方向の背当て部の位置に対応する部位に接続されていてもよい。このような場合であっても、乗員に回転力が作用して乗員が背もたれ部を構成する伸縮部材の端部を押圧した場合には、伸縮部材の端部が前方に引っ張られる状態となる。したがって、伸縮部材の端部には、吊り部材の張力と伸縮部材の張力との合力が前方に向かう力として作用し、伸縮部材の端部近傍が後方に大きく撓むことが抑制される。
・シートバックの一対のサイド部は、フレームを表皮部材で被覆しており、収容されるフレームの前端が背当て部となる伸縮部材よりもシートの前後方向の前方に位置していればよく、その構成や内部に収容される部材の形状等は、上記実施形態に例示した態様に限定されない。
すなわち、例えば、一対のサイド部の間隔は、標準的な乗員が車両用シートに着座した場合に、サイド部が乗員と接するような間隔に設定されていてもよい。
また、上記実施形態では、フレームの側壁部が横断面形状「L」字状であったが、横断面形状「I」字状であってもよい。すなわち、側壁部が上下方向に延びる平板状であってもよい。
また、上記実施形態では、サイド部50にサイドエアバッグ装置35が収容されている。しかしながら、サイドエアバッグ装置は、必須の構成ではなく、車両用シートは、サイド部にサイドエアバッグ装置が設けられていないものであってもよい。
・上記各実施形態では、車両用シートを運転席に適用している。しかしながら、車両用シートを、助手席や後部座席などに適用するようにしてもよい。また、車両用シートは、車両の前進方向がシートの前方となるように設置されていなくてもよく、前進方向に直行する方向(横方向)や後進方向がシートの前方になるように設置されていてもよい。すなわち、車両用シートは、車両のいずれの方向が前方になるように設置されたとしても、背当て部を構成する伸縮部材を、フレームにおける、シートバックの前後方向の背当て部に対応する部位から同背当て部よりも前方に位置する側壁部の前端までの範囲に含まれる部位に接続するようにすればよい。これにより、車両旋回時に乗員に回転力が作用した場合には、背当て部の端部近傍が後方に大きく撓むことを抑制することができるため、乗員を好適に支持することができる。
10…車両用シート、20…シートクッション、30…シートバック、31…フレーム、32…側壁部、33…側板部、33a…前端、34…後板部、34a…内端、35…サイドエアバッグ装置、38…締結具、39…接続部、40…中央部、41…第1伸縮部材、43…第2伸縮部材、45…第1吊り部材、46…第2吊り部材、50…サイド部、51…第1表皮部材、52…第2表皮部材、53…パッド部材、60…ヘッドレスト。

Claims (1)

  1. フレームの周囲をパッド部材で被覆するとともに当該パッド部材の表面を表皮部材で被覆した一対のサイド部の間に伸縮部材を張設し、同伸縮部材により背当て部を構成したシートバックを備える車両用シートであって、
    前記伸縮部材における前記シートバックの幅方向の両端部が、前記表皮部材に接続されているとともに前記表皮部材及び前記伸縮部材よりも伸縮性の低い吊り部材を介して前記フレームに接続されており、
    前記伸縮部材に一端が接続されている前記吊り部材の他端が、前記フレームにおける、前記シートバックの前後方向の前記背当て部の位置に対応する部位から前記背当て部よりも前方に位置する同フレームの前端までの範囲に含まれる部位に接続されている
    ことを特徴とする車両用シート。
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