JP6266992B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両のシート装置では、サイドサポートを構成するサイドパッドが、当該サイドサポートの内側に設けられた袋体を膨張させることにより変位可能とされている。これにより、着座乗員の体格に応じてサイドパッドの位置を調整し、当該着座乗員の上体に対するホールド性を向上させることができる。
特開2010−279488号公報(図4)
しかしながら、上記特許文献1に開示された車両のシート装置では、サイドサポートの表皮の縁部がシートバックフレームに係止されると共に、当該表皮を覆うために当該シートバックフレームのシート幅方向外側にガーニッシュが配置されている。このため、サイドサポートの表皮における端部の係止位置がシートバックフレームの形状の影響を受け、その結果、当該表皮を覆うガーニッシュの形状や大きさが制約を受けることがある。
本発明は上記事実を考慮し、ガーニッシュの設計自由度を確保することができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、シートバックのシート後方側に配置されると共に、当該シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、前記シートバックのシート幅方向外側に設けられたサイドサポートと、前記シートバックの表面を覆う表皮と、前記シートバックフレームに設けられ、前記サイドサポートを支持すると共に、当該サイドサポートをシート前方側に膨出させるサイドサポート調整機構と、前記シートバックのシート幅方向外側を覆うと共に、シート幅方向内側の面に固定部が設けられたガーニッシュと、前記表皮の縁部に一端部が係止されると共に前記固定部に他端部が係止される弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記サイドサポート部調整機構の非作動状態では弛み、当該サイドサポート調整機構の作動状態では前記縁部に張力を付与する
請求項1に記載の本発明によれば、シート幅方向両側にサイドサポートが設けられたシートバックを備えており、着座乗員の上体を支持することができる。また、シートバックのシート後方側には、当該シートバックの骨格を形成するシートバックフレームが配置されている。そして、シートバックフレームには、サイドサポートを支持すると共に、当該サイドサポートをシート前方側に膨出させるサイドサポート調整機構が設けられている。このため、サイドサポート調整機構を作動させることにより、サイドサポートをシート前方側へ膨出させる(せり出させる)ことができる。従って、本発明では、着座乗員の上体に対するホールド性が十分に確保されていない場合に、着座乗員の上体に対するホールド性を向上させることができる。
ここで、本発明では、表皮によってシートバックの表面が覆われると共に、ガーニッシュによってシートバックのシート幅方向外側が覆われている。このため、表皮の縁部がシートバックフレームに係止されていた場合、当該縁部の係止位置がシートバックフレームの形状の影響を受け、その結果、ガーニッシュの形状や大きさが制約を受けることがある。
しかし、本発明では、弾性部材の一端部が表皮の縁部に係止されている。また、ガーニッシュのシート幅方向内側の面に固定部が設けられており、当該固定部に弾性部材の他端部が係止されている。このため、ガーニッシュの形状をシートバックフレームの形状の影響を最小限に留めつつ設定することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用シートでは、ガーニッシュの設計自由度を確保することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用シートの要部を示す拡大断面図(図2の1−1線に沿って切断した状態を示す拡大断面図)である。 本実施形態に係る車両用シートの全体を示すシート左斜め前方から見た斜視図である。
以下、図1及び図2を用いて本発明に係る車両用シートの実施形態について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印LHはシート左方を示している。また、シート前方、シート上方、及びシート左方は、それぞれ車両の車両前方、車両上方、及び車両左方に一致している。
まず、本実施形態に係る車両用シート10の構成の一例について説明する。図3に示されるように、車両用シート10は、車両の車室内における車両前方側に搭載されたフロントシートとされている。この車両用シート10は、着座乗員の臀部を支持するシートクッション12と、当該シートクッション12のシート後方側端部に下端部が連結されたシートバック14と、を備えている。シートバック14は、シートクッション12に対して起立した状態で配置されており、当該シートバック14は当該シートクッション12に対して傾倒可能に連結されている。また、シートバック14のシート上方側にはヘッドレスト16が設けられており、当該ヘッドレスト16は、シートバック14に支持されている。これにより、着座乗員の上体がシートバック14によって支持されると共に、着座乗員の頭部がヘッドレスト16によって支持されるようになっている。
図1に示されるように、シートバック14は、シートバックフレーム22にウレタン等の発泡材等によって構成されたクッション材24及び当該クッション材24のシート前方側及びシート幅方向外側を覆う表皮26が支持されることによって構成されている。換言すれば、シートバック14の表面が表皮26によって覆われている。このシートバック14は、着座乗員の上体をシート後方から支持するバックレスト18と着座乗員の上体を側方から支持する左右一対のサイドサポート20とシートバック14のシート幅方向外側を覆う後述するガーニッシュ44とを備えている。なお、図1には、シートバック14の左側部分のみが図示されているが、当該シートバック14は基本的に左右対称の構成とされている。
バックレスト18は、クッション材24の一部を構成すると共にシート上下方向に延在する直方体状に形成されたメインパッド24Aと、表皮26の一部を構成するメイン表皮28と、を含んで構成されている。メイン表皮28は、メインパッド24Aのシート前方側及びシート上下方向両側を覆っている。そして、バックレスト18のシート幅方向両側には、サイドサポート20が設けられている。
サイドサポート20は、クッション材24の一部を構成するサイドパッド24B及び表皮26の一部を構成するサイド表皮30を含んで構成されると共にシート前方側に隆起している。サイドパッド24Bは、横断面視でシート幅方向内側かつシート前方側に膨出された形状とされている。具体的には、サイドパッド24Bのシート前方側の面24B1が、横断面視においてシート幅方向外側かつシート前方側からシート幅方向内側かつシート後方側に向って傾斜されると共に、シート前方側端部において湾曲されて、当該サイドパッド24Bのシート後方側の面24B2と接続されている。また、面24B2は、横断面視においてシート幅方向内側かつシート後方側からシート幅方向外側かつシート前方側に向かって傾斜している。そして、サイドパッド24Bのシート前方側の面24B1がサイド表皮30によって覆われると共に、当該面24B1のシート幅方向外側が当該サイド表皮30を介してガーニッシュ44と当接状態とされている。換言すれば、サイドサポート20のシート幅方向外側の端部20Aがガーニッシュ44と当接状態とされている。また、サイド表皮30の縁部としてのシート幅方向外側の端部30Aは、後述する弾性部材42を介してガーニッシュ44に連結されている。一方、サイド表皮30のシート幅方向内側の端部30Bは、メイン表皮28のシート幅方向外側の端部28Aと縫合等によって結合されている。換言すれば、表皮26は、メイン表皮28とサイド表皮30とが一体となって構成されている。なお、メイン表皮28及びサイド表皮30は、ファブリック、皮革又は合成皮革等によって形成されている。
シートバックフレーム22は、クッション材24のシート後方側に配置されると共に、シートバック14の骨格を構成している。このシートバックフレーム22は、バケットタイプの車両用シートのように、シェルタイプのフレームとして構成されており、後壁部22A、側壁部22B及び延出部22Cによってシート前方側が開放された殻状(シェル状)に形成されている。後壁部22Aは、シート上下方向に延在すると共に、横断面視でシート後方側に凸となるように緩やかに湾曲された板状に形成されている。なお、後壁部22Aは、シートバック14の背面に配置されており、当該シートバック14の意匠面を構成している。また、後壁部22Aのシート幅方向両端部には、側壁部22Bが設けられており、当該側壁部22Bは、シート上下方向に沿ってシート前方側へ延出された矩形板状に形成されている。この側壁部22Bには、シート上下方向に沿って複数箇所に貫通孔32が設けられている。また、側壁部22Bのシート前方側端部には、シート幅方向外側かつシート前方側に延出された延出部22Cが設けられており、当該延出部22Cは、シート上下方向に延在すると共に、横断面視でシート幅方向外側かつシート後方側に凸となるように緩やかに湾曲された板状に形成されている。そして、シートバックフレーム22の側壁部22Bには、後述するサイドサポート調整機構40が配置されており、シートバックフレーム22は、サイドサポート調整機構40を介してサイドパッド24Bを支持している。
ここで、本実施形態では、一例として、樹脂製の固定ブラケット34、樹脂製の可動プレート36及びブラダー38を含んでサイドサポート調整機構40が構成されている。また、前述したように、弾性部材42によってサイド表皮30の端部30Aがガーニッシュ44に係止されている。以下、本発明の要部であるサイドサポート調整機構40、弾性部材42及びガーニッシュ44の構成について詳細に説明する。
まず、サイドサポート調整機構40の構成について説明する。図1に示されるように、固定ブラケット34は、取付部46、支持部48及び固定プレート50を含んで一体的に構成されている。取付部46は、シート前後方向の長さがシートバックフレーム22の側壁部22Bのシート前後方向の長さに納まるように設定されると共に、シート上下方向に延在する矩形板状に形成されている。この取付部46は、シートバックフレーム22の側壁部22Bに当接状態とされると共に、当該取付部46には、貫通孔32に対応する貫通孔52がシート上下方向に沿って複数箇所に設けられている。また、支持部48は取付部46のシート前方側端部に設けられ、シート上下方向に延在すると共に横断面視における長手方向が取付部46のシート前方側端部からシート幅方向内側かつシート前方側に向かう方向とされた矩形板状に形成されている。固定プレート50は、矩形板状に形成された本体部50Aと、当該本体部50Aのシート幅方向内側でかつシート上下方向両端部に設けられると共にシート上下方向を軸方向とされた円柱状の軸部50Bと、によって構成されている。本体部50Aは、シート上下方向に沿って、横断面視おける長手方向が支持部48の横断面視における長手方向と直交する方向とされて、支持部48のシート前方側端部からシート幅方向外側かつシート前方側に延出されている。そして、固定ブラケット34は、側壁部22Bにおけるシート幅方向外側からボルト(締結部材)56が貫通孔32及び貫通孔52に挿通されると共に、取付部46のシート幅方向内側からナット(締結部材)58が螺合されることによって固定されている。
可動プレート36は、シート上下方向を長手方向とされた矩形板状に形成された本体部36Aと、当該本体部36Aに設けられた一対の矩形板状の軸受部36Bと、によって構成されている。本体部36Aのシート前方側の面には、サイドパッド24Bのシート後方側の面24B2が当接又は固定されており、当該本体部36Aのシート後方側の面には、後述するブラダー38が配置されている。軸受部36Bは、本体部36Aのシート幅方向内側端部でかつシート上下方向両端部に本体部36Aに対して垂直な方向すなわちシート幅方向外側かつシート後方側に向かう方向に立設されると共に貫通孔36Cを備えている。そして、可動プレート36は、固定プレート50の軸部50Bが、当該可動プレート36の貫通孔36Cに挿通されることにより、固定プレート50に対して軸部50B回りに相対回転可能に軸支されている。なお、以下では、固定プレート50に対する可動プレート36の回動時において、可動プレート36が固定プレート50に対して離間する方向(図1の矢印A方向)を開方向と称する。また、可動プレート36が固定プレート50に対して接近する方向(図1の矢印B方向)を閉方向と称する。
ブラダー38は、一例として、2枚の布の周縁部が溶着されて袋状に形成されており、固定プレート50と可動プレート36との間に配置されている。そして、ブラダー38内に圧縮空気が供給されることで、ブラダー38が膨張するように設定されている。なお、ブラダー38は、固定プレート50及び可動プレート36に当接又は固定されており、膨張時における当該ブラダー38の形状が、横断面視で二等辺三角形状となるように設定されている。
また、ブラダー38には、図示しないエアチューブを介して図示しないエアポンプが接続されており、圧縮空気をブラダー38内へ供給可能とされている。このエアチューブには、図示しないバルブが設けられており、当該バルブの開度は車両に搭載された図示しない制御手段によって制御可能とされている。このため、ブラダー38への圧縮空気の供給量をそれぞれ独立して調整することが可能となっている。
上記のように構成されたサイドサポート調整機構40では、ブラダー38内に圧縮空気が供給されると、可動プレート36が、ブラダー38によって押圧されるように設定されている。これにより、可動プレート36が開方向側に回動され、サイドサポート20がシート前方側に膨出する(せり出す)ようになっている(図1の仮想線で示された状態であり、以下、この状態を「作動状態」と称する。)。一方、作動状態において、ブラダー38内の圧縮空気が排出されると、ブラダー38が潰れて、可動プレート36が閉方向側に回動され、サイドサポート20がシート後方側に収縮していくようになっている(図1の実線で示された状態であり、以下、この状態を「非作動状態」と称する。)。また、本実施形態では、サイドサポート調整機構40のアクチュエータとしてブラダーを採用しているが、モータ及びギア等の駆動機構を採用してもよい。
次に、ガーニッシュ44の構成について説明する。ガーニッシュ44は、本体部44Aと、固定部44Bと、によって構成されている。本体部44Aは、シート上下方向に延在すると共に、横断面視でシート幅方向外側かつシート後方側に凸となるように緩やかに湾曲された板状に形成されている。この本体部44Aのシート幅方向内側の面44A1のシート幅方向内側には、固定部44Bが設けられている。固定部44Bはシート上下方向に沿ってシート幅方向内側でかつシート前方側に延出されると共に、当該固定部44Bにはシート上下方向を長手方向とする長孔等の被係止部44B1が設けられており、フック等が係止可能とされている。なお、ガーニッシュ44は、そのシート幅方向内側端部がシートバック14の後壁部22Aにおけるシート幅方向外側端部に図示しないクリップ等の固定手段によって固定されており、シートバック14のシート幅方向外側かつシート後方側の意匠面を構成している。
次に、弾性部材42の構成について説明する。弾性部材42は、ゴム等の弾性を有する部材によって帯状又はシート状に形成されており、その一端部(シート幅方向外側の端部42A)が縫合等によってサイド表皮30の端部30Aに係止されている。換言すれば、弾性部材42は、表皮26のシート幅方向外側の端部を構成している。一方、弾性部材42の他端部(シート幅方向内側の端部42B)には、フック等の係止部54が設けられており、当該係止部54が固定部44Bに設けられた被係止部44B1に係止されている。換言すれば、端部42Bが係止部54を介して被係止部44B1に係止されている。また、弾性部材42は、非作動状態において十分な弛みが確保されると共に、作動状態においては、弛みが解消され、サイド表皮30の端部30Aに張力が付与されるように設定されている。なお、表皮26が弾性を有する部材で構成されていた場合、例えば、サイド表皮30の製造の際に発生した切れ端を弾性部材42として用いてもよい。
次に、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、シート幅方向両側にサイドサポート20が設けられたシートバック14を備えており、着座乗員の上体を支持することができる。また、シートバック14のシート後方側には、当該シートバック14の骨格を形成するシートバックフレーム22が配置されている。そして、シートバックフレーム22には、サイドサポート20を支持すると共に、当該サイドサポート20をシート前方側に膨出させるサイドサポート調整機構40が設けられている。このため、サイドサポート調整機構40を作動させることにより、サイドサポート20をシート前方側へ膨出させることができる。その結果、本発明では、着座乗員の上体に対するホールド性が十分に確保されていない場合に、着座乗員の上体に対するホールド性を向上させることができる。
図1を用いて具体的に説明すると、着座乗員が車両用シート10に着座したときに、着座乗員の上体に対するホールド性が十分に確保されていない場合、エアポンプを作動させ、ブラダー38に圧縮空気を供給する。これにより、ブラダー38が膨張し、可動プレート36がブラダー38によって押圧され、当該可動プレート36が開方向側に回動する。その結果、サイドサポート20がシート前方側に膨出し、作動状態となることで、着座乗員の上体に対するホールド性を向上させることができる。
ところで、本実施形態では、表皮26によってシートバック14のシート前方側及びシート幅方向外側が覆われると共に、ガーニッシュ44によってシートバック14のシート幅方向外側が覆われている。このため、表皮26のシート幅方向外側の端部30Aがシートバックフレーム22に係止されていた場合、当該端部30Aの係止位置がシートバックフレーム22の形状の影響を受けることがある。その結果、ガーニッシュ44の形状や大きさが制約を受けることがある。例えば、シートバックフレーム22のシート前後方向の長さが短く設定された場合、当該シートバックフレーム22のシート前後方向の長さに合わせて、表皮26の端部30Aの係止位置がシート前方側に移動する。その結果、表皮26のシート幅方向外側部分が縮小されると共に、ガーニッシュ44もシート前後方向に縮小される。また、本実施形態において、弾性部材42の端部42Bがシートバックフレーム22の延出部22Cに係止された場合においても、ガーニッシュ44の形状や大きさが制約を受けることがある。具体的に説明すると、弾性部材42の端部42Bをシートバックフレーム22の延出部22Cに係止させると弾性部材42の長さを十分に確保できない場合、弾性部材42の長さを確保するために端部42Aが後壁部22Aに係止される。その結果、弾性部材42の端部42Bを覆い隠すためにガーニッシュ44が拡大される。
ここで、本実施形態では、弾性変形する弾性部材42の一端部42Aが表皮26のシート幅方向外側の端部30Aに係止されている。また、ガーニッシュ44のシート幅方向内側の面44A1に固定部44Bが設けられており、当該固定部44Bに弾性部材42の他端部42Bが係止部54を介して係止されている。このため、ガーニッシュ44の形状をシートバックフレーム22の形状の影響を最小限に留めつつ設定することができる。具体的に説明すると、弾性部材42の長さを十分に確保できない場合、ガーニッシュ44の固定部44Bの位置をシート後方側に設定する。これにより、ガーニッシュ44の形状を維持しつつ、弾性部材42の長さを確保することができる。また、弾性部材42の長さをより長く設定したい場合には、ガーニッシュ44の本体部44Aの曲率半径を小さくして当該本体部44Aの周長を延長してもよい。これにより、ガーニッシュ44の形状変更を最小限に留めつつ、弾性部材42の長さをより長く設定することができる。
さらに、本実施形態では、弾性部材42が弾性変形することにより、サイドサポート20におけるシート幅方向外側の端部20Aの変位が許容されている。図1を用いて具体的に説明すると、サイドサポート調整機構40が作動することにより、サイドサポート20がシート前方側へ膨出する。このとき、サイドサポート20の端部20Aがシート前方側へ変位するにつれて、弾性部材42が当該端部20Aにサイド表皮30の端部30Aを介して引っ張られ、弛みが解消されつつ伸長する。
このように、本実施形態では、固定ブラケット34、可動プレート36及びブラダー38を含んでサイドサポート調整機構40が構成されている。また、弾性変形する弾性部材42の一端部42Aが表皮26のシート幅方向外側の端部30Aに係止されている。さらに、ガーニッシュ44のシート幅方向内側の面44A1に固定部44Bが設けられており、当該固定部44Bに弾性部材42の他端部42Bが係止部54を介して係止されている。このため、ガーニッシュ44の形状をシートバックフレーム22の形状の影響を最小限に留めつつ設定することができる。また、サイドサポート20の位置調整時において、当該サイドサポート20のシート前方側への膨出が阻害されることを抑制又は防止することができる。その結果、サイドサポート20の位置調整時において当該サイドサポート20が受ける抵抗を低減しつつガーニッシュ44の設計自由度を確保することができる。
10 車両用シート
14 シートバック
20 サイドサポート
22 シートバックフレーム
26 表皮
30A 端部(縁部)
40 サイドサポート調整機構
42 弾性部材
42A 端部(一端部)
42B 端部(他端部)
44 ガーニッシュ
44A1 面(シート幅方向内側の面)
44B 固定部

Claims (1)

  1. シートバックのシート後方側に配置されると共に、当該シートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、
    前記シートバックのシート幅方向外側に設けられたサイドサポートと、
    前記シートバックの表面を覆う表皮と、
    前記シートバックフレームに設けられ、前記サイドサポートを支持すると共に、当該サイドサポートをシート前方側に膨出させるサイドサポート調整機構と、
    前記シートバックのシート幅方向外側を覆うと共に、シート幅方向内側の面に固定部が設けられたガーニッシュと、
    前記表皮の縁部に一端部が係止されると共に前記固定部に他端部が係止される弾性部材と、
    を有し、
    前記弾性部材は、前記サイドサポート部調整機構の非作動状態では弛み、当該サイドサポート調整機構の作動状態では前記縁部に張力を付与する車両用シート。
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