JP2019093750A - 車両用シート装置 - Google Patents

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量介 水野
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勝也 野末
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章吾 酒井
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Abstract

【課題】より好適に子供の乗員を支持すること。【解決手段】シート装置30は、シートクッション2を分割して起立することによりシートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成するベビーバック15と、このベビーバック15に設けられた空気袋40(40bb)と、を備える。そして、シート装置30は、この空気袋40bbが拡張することによりベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbを形成する。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用シート装置に関するものである。
従来、車両用のシート装置には、シートに格納された子供用シートを、そのシート上に展開可能なものがある。例えば、特許文献1に記載のシート装置は、シートバックを分割して傾倒することによりシートクッション上にチャイルドシートのクッション部を形成する可動部材(支持体及びクッション体)を備えている。また、特許文献2には、そのシートの内側に設けられた格納室内に、空気の充填により膨らむ所謂風船式のチャイルドシートを格納する構成が開示されている。そして、この従来例においては、その格納室内で膨らんだチャイルドシートがシートバックの背もたれ面、或いはシートクッションの着座面に設けられた蓋部を押し開けることにより、そのチャイルドシートがシート上に展開される構成になっている。
更に、例えば、特許文献3に記載のシート装置は、シートクッションを分割して起立する可動部材を備えている。そして、この可動部材がシートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成する構成となっている。
特開平8−11604号公報 米国特許第7413249号明細書 特開平10−16618号公報
しかしながら、上記従来技術のような格納式の子供用シートには、その着座する子供の体格に対応した最適な支持状態を確保することが難しいという問題がある。即ち、子供の成長を踏まえて予め大きな形状を設定することで、そのシートサポート性能が低下する可能性がある。そして、この制約により、その子供の乗員に対応したシートアレンジ機能を利用することのできる期間が限られてしまうという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より好適に子供の乗員を支持することのできる車両用シート装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用シート装置は、シートクッションを分割して起立することによりシートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成するベビーバックと、前記ベビーバックに設けられた空気袋と、を備え、前記空気袋が拡張することにより前記ベビーシートの背もたれ部にシート幅方向のサポート形状を形成する。
上記構成によれば、シートクッションに格納されたベビーバックを起立させることにより、容易に、そのシート上にベビーシートを展開して、乗員が子供(幼児)である場合に対応したベビーモードに移行させることができる。更に、このとき、その起立したベビーバックがシートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成することにより、高い安全性能を確保することができる。そして、ベビーシートを利用しない場合には、上記のようにシートクッションと一体化した状態で、コンパクトに、このベビーバックを格納することができる。
また、ベビーバックに設けられた空気袋が拡張することで、その乗員となる子供の体格に合わせた最適なシート幅方向のサポート形状をベビーシートの背もたれ部に形成することができる。そして、この背もたれ部に加わる乗員荷重については、強度の確保が比較的容易なベビーバックによって安定的に支持することができる。従って、上記構成によれば、より好適に、そのベビーシートに着座した子供の乗員を支持することができる。
更に、空気袋を収縮させることで、シートクッションに対し、そのベビーバックをコンパクトに格納することができる。そして、これにより、このベビーバックを含めたシートクッションの厚みを抑えることができる。
上記課題を解決する車両用シート装置において、前記ベビーバックには、拡張する前記空気袋に押圧されて回動することにより前記サポート形状を形成するパドルが設けられることが好ましい。
上記構成によれば、空気袋の拡張により形成される背もたれ部のサポート形状について、より高い支持剛性を確保することができる。更に、そのサポート形状の再現性を高めることができる。そして、これにより、シート上に展開したベビーシートの背もたれ部に、より良好なシート幅方向のサポート性能を付与することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置において、前記ベビーバックは、前記シートクッションの前端部に対して回動に連結されることが好ましい。
上記構成によれば、ベビーバックを回動させることにより、容易に、このベビーバックをシートクッションの前端部に起立させて、そのシートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成することができる。また、ベビーシートを利用しない場合には、ベビーバックを傾倒させることで、容易に、このベビーバックを格納することができる。そして、これにより、利便性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記ベビーバック及び前記シートクッションの一方側に設けられたストライカと、前記ベビーバック及び前記シートクッションの他方側に設けられたラッチ機構と、を備え、前記ラッチ機構は、前記ベビーバックが起立する際、前記ストライカに係合することにより、前記ベビーバックを起立した状態に保持するとともに、前記ラッチ機構には、前記ストライカに係合した前記ストライカが押し当てられる弾性体が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、そのベビーバックが起立した状態を保持することができる。更に、弾性体がストライカに押圧されて弾性変形することにより、その弾性復元力に基づいて、ラッチ機構に係合したストライカの移動、即ち起立状態に保持するベビーバックのガタツキを抑えることができる。そして、これにより、高い質感を確保することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記シートバックを分割して傾倒することにより前記ベビーシートの着座部を形成する可動クッションを備えることが好ましい。
上記構成によれば、シートバックと一体に格納された可動クッションを傾倒させることにより、容易に、そのベビーシートに着座する子供(幼児)の乗員に対応した着座部を形成することができる。そして、ベビーシートを利用しない場合には、その可動クッションを起立させてシートバックと一体化することにより、容易且つコンパクトに、この可動クッションを格納することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記ベビーバックが前記シートクッションと一体に格納された状態で、前記可動クッションが傾倒することにより、該可動クッションが前記シートクッション上にチャイルドシートの着座部を形成するとともに、前記可動クッションの傾倒により前記シートバックに形成された凹部が前記チャイルドシートの背もたれ部を形成することが好ましい。
上記構成によれば、シートバックに格納された可動クッションをシートクッション上に傾倒させることにより、容易に、そのシート上にチャイルドシートを展開して、乗員が子供(小児)である場合に対応したチャイルドモードに移行させることができる。そして、チャイルドシートを利用しない場合には、その可動クッションを起立させてシートバックと一体化することで、容易且つコンパクトに、この可動クッションを格納することができる。
更に、その可動クッションがベビーシートの着座部とチャイルドシートの着座部とを兼ねることにより構成の簡素化を図ることができる。そして、その可動クッションに対して乗員となる子供が着座する位置が異なること(ベビーシート:先端側、チャイルドシート:基端側)を利用して、それぞれに最適な支持構造を設定することができる。
また、シートバックに形成された凹部の側壁部を利用することで、その凹部が形成するチャイルドシートの背もたれ部に良好なシート幅方向のサポート性能を確保することができる。そして、これにより、より好適に、そのチャイルドシートに着座した子供の乗員を支持することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置において、前記シートバックには、前記凹部の内側で拡張することにより該凹部が形成する前記チャイルドシートの背もたれ部にシート幅方向のサポート形状を形成する空気袋が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、シートバックの凹部に設けられた空気袋が拡張することで、チャイルドシートに着座する子供(小児)の体格に合わせた最適なシート幅方向のサポート形状を、その凹部が形成するチャイルドシートの背もたれ部に形成することができる。そして、これにより、より良好なシート幅方向のサポート性能を付与することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記ベビーバックが前記シートクッションと一体に格納された状態から該シートクッションを分割して上方に移動するブースターシートを備えることが好ましい。
上記構成によれば、シートクッションの上方に移動したブースターシートが子供用の着座部を形成する。これにより、乗員が比較的大きな子供(児童)である場合に対応したブースターモードに移行することで、より好適に、その子供の乗員を支持することができる。そして、ブースターシートを利用しない場合には、このブースターシートを下方移動させてシートクッションと一体化させることで、容易且つコンパクトに、そのブースターシートを格納することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置において、前記ブースターシートは、前記ベビーバックに設けられるとともに、該ベビーバックと前記ブースターシートとの間に設けられた空気袋が拡張することにより、該空気袋に押圧されて前記シートクッションの上方に移動することが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、そのブースターシートを上方移動させることができる。そして、その駆動部となる空気袋とともにブースターシートをベビーバックと一体化することで、コンパクトに、そのブースターシートを格納することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、空気圧に基づき前記ベビーバックを起立させる駆動装置を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ベビーバックに設けられた空気袋を拡縮させるエアポンプ装置や吸排気バルブ装置等を併用するかたちで、簡素な構成にて、そのベビーバックを自動で起立させることができる。そして、これにより、利便性の向上を図ることができる。
本発明によれば、より好適に子供の乗員を支持することができる。
シートの斜視図(通常モード)。 シートの斜視図(ブースターモード)。 シートの斜視図(チャイルドモード)。 シートの斜視図(ベビーモード:後方視)。 シートの斜視図(ベビーモード:前方視)。 シートの平面図(ベビーモード)。 シートの側面図(ベビーモード)。 シートバックに設けられた可動クッションの分解斜視図。 シート装置の動作説明図(チャイルドモード)。 (a)(b)は、シートバックの断面図(図9におけるX-X断面図、a:可動クッション格納時、b:チャイルドモード)。 シート装置の概略構成図(空気袋制御系)。 シートクッションに設けられたベビーバック及びブースターシートの分解斜視図。 (a)〜(c)は、シート装置の動作説明図(ベビーモード、a:ベビーバック起立、b:可動クッション傾倒、c:パドル回動)。 (a)(b)は、ベビーバックの断面図(図7におけるXIV-XIV断面、a:空気袋収縮、b:空気袋拡張)。 可動クッションの断面図(図7におけるXV-XV断面)。 (a)(b)は、ベビーバックを起立状態に保持するロック装置の動作説明図(a:アンロック状態、b:ロック状態)。 シート装置の動作説明図(ブースターモード)。 ブースターシートの断面図(図17におけるXVIII-XVIII断面)。 ベビーバックを起立させる駆動装置の概略構成図。 (a)(b)は、駆動装置を構成する空気圧アクチュエータの概略構成図(a:ワイヤーケーブル牽引前、b:ワイヤーケーブル牽引)。
以下、車両用シート装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、このシート1に着座する乗員が大人である場合に、その着座部HPを構成するシートクッション2と、このシートクッション2の後端部2rに設けられたシートバック3と、を備えている。そして、このシート1の背もたれ部BPを構成するシートバック3の上端部には、ヘッドレスト4が取着されている。
また、図2に示すように、本実施形態のシート1には、上記のような大人の乗員が着座する場合に対応した通常モードMgr(図1参照、大人モード)から、そのシートクッション2を分割して上方に移動するブースターシート5が設けられている。即ち、本実施形態のシート1においては、このシートクッション2の上方に移動したブースターシート5が、子供用の着座部HP2を形成する。そして、本実施形態のシート1は、これにより、比較的大きな子供の乗員(児童)に対応したブースターモードMbsに移行する構成となっている。
また、図3に示すように、本実施形態のシート1には、そのシートバック3を分割してシートクッション2上に傾倒する可動クッション6が設けられている。更に、本実施形態のシート1においては、このシートクッション2上に傾倒した可動クッション6がチャイルドシート10の着座部HPcを形成する。即ち、本実施形態のシート1は、これにより、その傾倒した可動クッション6の裏面6b側に子供の乗員(小児)が着座するチャイルドモードMchに移行する。更に、本実施形態のシートバック3には、上記通常モードMgr及びブースターモードMbsにおいて、その可動クッション6を起立した状態で格納する凹部12が形成されている。そして、チャイルドモードMchにおいては、このシートバック3に設けられた凹部12が、そのシート1上に展開したチャイルドシート10の背もたれ部BPcを形成する構成になっている。
また、図4〜図7に示すように、本実施形態のシート1には、そのシートクッション2を分割して当該シートクッション2の前端部2fに起立するベビーバック15が設けられている。更に、本実施形態のシート1においては、このシートクッション2の前端部2fに起立したベビーバック15の裏面15b側が、そのシートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成する。尚、説明の便宜上、各図中、ベビーバック15の裏面15b側については、その表皮及びこの表皮の内側に配置されるクッション材の記載を省略する。そして、本実施形態のシート1は、これにより、そのシート1上に展開したベビーシート20に子供の乗員(幼児)が着座するベビーモードMbbに移行する構成となっている。
具体的には、本実施形態のシート1においては、このようにベビーバック15が起立した状態で、そのシートバック3に設けられた可動クッション6をシートクッション2上に傾倒させる。そして、この傾倒した可動クッション6の裏面6b側、詳しくはベビーバック15の近傍に配置される先端部分が、そのベビーシート20の着座部HPbを形成する構成となっている。
即ち、本実施形態のシート1は、このシート1上に展開したベビーシート20に対し、その乗員となる子供(幼児)が後ろ向き、つまりは、シートバック3に対面する状態で着座する。そして、その着座部HPbを構成する可動クッション6の裏面6b上に足を伸したかたちで、このベビーシート20上の子供を支持する構成となっている。
次に、これらの可動部材(ブースターシート5、可動クッション6、及びベビーバック15)を備えて本実施形態のシート1に設けられた車両用のシート装置30、及びこのシート装置30が備える上記各シートアレンジモード(Mch,Mbb,Mbs)の詳細について説明する。
(チャイルドモード)
図8に示すように、本実施形態の可動クッション6は、その外表面6sを構成する表皮32と、管材(パイプ)を用いて形成されたフレーム33と、を備えている。そして、この可動クッション6は、フレーム33を強度保持部材として、その表皮32の内側にクッション材(図示略)を配置することにより、略板状に形成されている。
また、図9及び図10に示すように、本実施形態のシートバック3は、起立した状態の可動クッション6を内側に格納する断面略コ字状の凹部12を有している。具体的には、図8及び図10に示すように、本実施形態のシートバック3は、可動クッション6がシートクッション2側に傾倒した状態において、その凹部12の意匠面12sを構成する表皮34と、この表皮34の内側に配置される略平板状の固定ベース35と、を備えている。そして、本実施形態のシートバック3は、これら固定ベース35と表皮34との間にクッション材(図示略)を配置することにより、その凹部12の底部12aとなる部分が形成されている。
更に、図8〜図10に示すように、本実施形態の可動クッション6は、そのフレーム33の下端部分がシート幅方向(図9中、紙面に直交する方向)に延びる回動軸Lcを形成する状態で、シートバック3に設けられた凹部12に取着される。そして、この回動軸Lc回りに回動することで、そのシートバック3と一体に格納された状態(図10(a)参照)とシートクッション2側に傾倒した状態(図10(b)参照)とが切り替わるようになっている。
更に、図10(b)に示すように、本実施形態のシートバック3は、凹部12の側壁部12bとなる部分において、その表皮34の内側に設けられた空気袋40(40sb)を備えている。そして、チャイルドモードMchにおいては、これらの空気袋40sbが拡張することにより、その凹部12が形成するチャイルドシート10の背もたれ部BPcにシート幅方向のサポート形状SSc、つまりはサイドサポート部が形成される構成となっている。
具体的には、図11に示すように、本実施形態のシート装置30は、このシートバック3の凹部12に設けられた空気袋40sbを含め、そのシート1に設けられた各空気袋40に空気を圧送するエアポンプ装置41と、これらの各空気袋40とエアポンプ装置41との間に介在された吸排気バルブ装置42と、を備えている。本実施形態のエアポンプ装置41には、モータ43を駆動源としてポンプ機構44を駆動する電動ポンプが用いられている。更に、吸排気バルブ装置42は、可撓性を有する樹脂製のエアチューブ45を介して各空気袋40及びエアポンプ装置41に接続されている。即ち、本実施形態のシート装置30は、これらのエアチューブ45及び吸排気バルブ装置42の内部通路によって、その各空気袋40及びエアポンプ装置41に連通する空気の流路46が形成されている。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置42は、これにより、その吸気バルブ47及び排気バルブ48を流路46の途中に配置する構成になっている。
また、本実施形態のシート装置30において、これらの各吸気バルブ47及び排気バルブ48、並びにエアポンプ装置41は、制御装置50によって、その作動が制御されている。具体的には、本実施形態の制御装置50には、各空気袋40の内圧Pや、図示しない操作スイッチに対する操作入力信号Scr、イグニッション信号Sig、或いはドアロック信号Sdl等が入力されるようになっている。そして、本実施形態の制御装置50は、これらの制御信号に基づいて、各空気袋40を拡縮させるべく、そのエアポンプ装置41及び吸排気バルブ装置42の作動を制御する構成になっている。
具体的には、本実施形態の制御装置50は、各空気袋40の内圧Pについて、その目標値(内圧目標値P0)を設定する。また、本実施形態の制御装置50は、その内圧目標値P0を記憶領域50aに保持する。更に、本実施形態のシート装置30においては、各空気袋40の内圧目標値P0は、図示しない調整スイッチを用いて最適なシートサポート形状を設定することにより随時更新される。即ち、例えば、チャイルドモードMchにおいては、シート1上に展開したチャイルドシート10に乗員となる子供(小児)Ccが着座した状態で、利用者(保護者等)が、最適なシート幅方向のサポート形状SScを設定すべく、その空気袋40sbの拡縮操作を行うことにより、この空気袋40sbの内圧目標値P0が記憶領域50aに記憶される。そして、本実施形態の制御装置50は、検出される各空気袋40の内圧Pを、その内圧目標値P0に一致させるべく、上記エアポンプ装置41及び吸排気バルブ装置42の作動を制御する構成になっている。
また、図8に示すように、本実施形態のシート装置30は、図示しないクッション材とともに、その可動クッション6の外表面6sを構成する表皮32の内側、及び凹部12の意匠面12sを構成するシートバック3側の表皮34の内側に配置される複数の柱状弾性部材51を備えている。具体的には、これらの各柱状弾性部材51は、スチレン系可塑性エラストマーとパラフィン系鉱物油との複合体であるエラスティックポリマー材料を用いて形成されている。更に、これらの各柱状弾性部材51は、それぞれ、チャイルドモードMch、及び以下に詳述するベビーモードMbbにおいて、シート1に子供の乗員が着座した場合に、その乗員荷重が集中しやすい部位に設けられている(図1〜図4参照)。そして、本実施形態のシート装置30は、これらの各柱状弾性部材51が乗員荷重を分散させることにより、表皮32,34の内側に配置するクッション材の厚みを抑えつつ、安定的に、そのシート1に着座した子供の乗員を支えることが可能になっている。
(ベビーモード)
図12に示すように、本実施形態のベビーバック15は、その外表面15sを構成する表皮52と、管材(パイプ)を用いて形成されたフレーム53と、を備えている。尚、説明の便宜上、図12中には、その表皮52を模式的に示すものとする。更に、このベビーバック15もまた、フレーム53を強度保持部材として、その表皮52の内側にクッション材(図示略)を配置することにより形成されている。そして、本実施形態のベビーバック15は、そのフレーム53が、シートクッション2の前端部2fにおいて、このシートクッション2のフレーム54に対して回動可能に連結される構成となっている。
また、本実施形態のベビーバック15は、シートクッション2の前端部2fに起立した状態において、そのシートバック3に対向する裏面6b側(図12中、右側)に設けられたベビーサポートユニット55を備えている。そして、表皮52は、その内側に配置するクッション材とともに、このベビーサポートユニット55が固定されたフレーム53を、そのベビーバック15の裏面6b側から被覆する構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のベビーサポートユニット55は、略平板状のベースパネル56と、このベースパネル56に対して回動可能に接続された複数のパドル57と、を備えている。具体的には、本実施形態のベビーサポートユニット55は、シート幅方向(図6参照、同図中、上下方向)、その中央部を挟んで離間した二位置において、それぞれ、ベースパネル56に接続された一対のパドル57a,57bを備えている。また、このベビーサポートユニット55は、これらの各パドル57a,57bよりもベビーバック15の回動軸Lbに近い位置において、同じくシート幅方向の中央部を挟んで離間した二位置で、そのベースパネル56に連結された一対のパドル57c,57dを備えている。更に、これらの各パドル57(57a〜57d)は、略矩形平板状の外形を有するとともに、その辺部がベースパネル56の支持面56sに接続されることにより、それぞれ、その接続部58がベビーバック15の回動軸Lbに直交する方向(図6参照、同図中、左右方向)に延びる回動軸Lsを形成する。そして、本実施形態のベビーバック15は、その外表面15sを構成する表皮52の内側で、各パドル57(57a〜57d)がベースパネル56の支持面56sから立ち上がる方向に回動することにより、これらの各パドル57が設けられた位置において、そのベビーサポートユニット55を覆う表皮52が膨出する構成となっている。
即ち、図13(a)に示すように、本実施形態のシート装置30は、シート1を通常モードMgrからベビーモードMbbに移行させる場合、先ず、そのシートクッション2の前端部2fに設けられた回動軸Lb回りにベビーバック15を回動させる。更に、図13(b)に示すように、この回動によりベビーバック15がシートクッション2の前端部2fに起立した状態で、シートバック3に設けられた可動クッション6をシートクッション2側に傾倒させる。そして、これにより、その起立したベビーバック15の裏面15b側を背もたれ部BPbとし、その傾倒した可動クッション6の裏面6b側を着座部HPbとしたベビーシート20がシート1上に展開される。
更に、図13(c)に示すように、本実施形態のシート装置30は、このようにシート1上にベビーシート20が展開した状態で、そのベビーバック15に設けられたベビーサポートユニット55の各パドル57(57a〜57d)が回動する。そして、これにより、そのベビーバック15が形成するベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbが形成される構成となっている。
具体的には、図13(c)及び図14(a)(b)に示すように、本実施形態のシート装置30は、そのベビーサポートユニット55を構成するベースパネル56と各パドル57との間に介在された複数の空気袋40(40bb)を備えている。そして、これらの各空気袋40bbもまた、上記エアポンプ装置41及び吸排気バルブ装置42の作動を制御装置50が制御することにより拡縮する(図11参照)。
即ち、図14(b)に示すように、本実施形態のシート装置30は、拡張する各空気袋40bbに押圧されて各パドル57が立ち上がり方向に回動するように構成されている。そして、これにより、そのベビーバック15が形成するベビーシート20の背もたれ部BPbにおいて、このベビーシート20に着座する子供(幼児)Cbをシート幅方向から支持可能なサポート形状SSbが形成されるようになっている。
また、図14に示すように、本実施形態のシート装置30は、上記可動クッション6と同様、そのベビーバック15の外表面15sを構成する表皮52の内側にも、クッション材59とともに、複数の柱状弾性部材51を配置する。具体的には、本実施形態のベビーバック15は、その表皮52と各パドル57との間に配置された柱状弾性部材51を備えている。そして、このベビーバック15は、更に、その左右のパドル57に挟まれたシート幅方向の中央位置において、表皮52とベースパネル56との間に設けられた柱状弾性部材51を備えている。
更に、図15に示すように、本実施形態のシート装置30は、ベビーモードMbbにおいては、そのベビーシート20の着座部HPbを構成する可動クッション6の裏面6b側にクッション材59とともに設けられた柱状弾性部材51の上方に、その乗員となる子供Cbが着座する構成となっている。即ち、ベビーシート20の乗員となる子供Cbは、シートバック3から離間した位置において、その可動クッション6の裏面6b側に着座する(図4参照)。この点を踏まえ、本実施形態の可動クッション6は、その可動クッション6の先端側に設けられた複数の柱状弾性部材51を有している(図8参照)。そして、本実施形態のシート装置30は、これらの各柱状弾性部材51が乗員荷重を分散させることにより、そのベビーシート20に着座した子供Cbの安定した支持状態を確保する構成になっている。
また、これに対し、チャイルドシート10の乗員となる子供Ccは、シートバック3に近い位置において、その可動クッション6の裏面6b側に着座する(図3参照)。この点を踏まえ、本実施形態の可動クッション6は、その可動クッション6の基端側にも、複数の柱状弾性部材51を備えている(図8参照)。そして、本実施形態のシート装置30は、これにより、チャイルドモードMchにおいても同様に、そのチャイルドシート10に着座した子供Ccの安定した支持状態を確保する構成となっている。
また、図12に示すように、本実施形態のシート装置30は、シートクッション2の前端部2fにベビーバック15が起立した状態で、このベビーバック15を保持することが可能なロック装置60を備えている。
具体的には、図16(a)(b)に示すように、本実施形態のロック装置60は、ベビーバック15側に設けられたストライカ61と、シートクッション2側に設けられたラッチ機構62と、を備えている。即ち、本実施形態のロック装置60は、シートクッション2の前端部2fに設けられた回動軸Lb回りにベビーバック15が回動して、当該ベビーバック15が起立状態に移行することにより(図13参照)、そのシートクッション2に設けられたラッチ機構62が、ベビーバック15に設けられたストライカ61に係合する。そして、これにより、そのシートクッション2の前端部2fに起立したベビーバック15を回動不能に拘束する構成となっている。
詳述すると、本実施形態のロック装置60において、ストライカ61は、ベビーバック15の強度保持部材を構成するフレーム53に設けられている。詳しくは、ベビーバック15が起立方向に回動する際、その回動軸Lbの下方側において、シートクッション2の前方側から後方側(図16中、左側から右側)に向かって移動する位置に設けられている。そして、本実施形態のラッチ機構62は、例えば、シートクッション2のフレーム54等にブラケット63が固定された状態で、この移動するストライカ61に対して係合可能な位置に配置される構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のラッチ機構62において、そのブラケット63には、上記のように移動したストライカ61が進入するスリット63aが設けられている。また、ラッチ機構62は、このスリット63aに進入したストライカ61が係合するストライカ係合溝64を有して支軸65x回りに回動可能に軸支されたラッチ部材65を備えている。更に、ラッチ機構62は、このラッチ部材65と同様、その支軸66x回りに回動可能に軸支されたポール部材66を備えている。そして、本実施形態のラッチ機構62は、このポール部材66がラッチ部材65に係合することで、そのストライカ係合溝64にストライカ61が係合したラッチ部材65の回動を規制する構成になっている。
具体的には、本実施形態のラッチ機構62は、その一端側がラッチ部材65に掛止されるとともに他端側がポール部材66に掛止された引張コイルバネ67を備えている。そして、本実施形態のラッチ機構62においては、これにより、そのラッチ部材65が、図16中、反時計回り方向に付勢されるとともに、ポール部材66が、同図中、時計周り方向に付勢されている。
また、ラッチ部材65は、そのストライカ係合溝64に係合したストライカ61に押圧されることにより、引張コイルバネ67の付勢力に抗して、図16中、時計回り方向に回動する構成になっている(図16(a)参照)。更に、ポール部材66には、当該ポール部材66が引張コイルバネ67の付勢力に基づき回動することによって、そのラッチ部材65の外周に摺接する係合突部68が設けられている。そして、本実施形態のラッチ機構62は、ベビーバック15が起立状態に移行する位置にストライカ61が移動した状態において、このポール部材66の係合突部68がラッチ部材65の外周に設けられた係合凹部69に対して係合する構成になっている(図16(b)参照)。
即ち、本実施形態のラッチ機構62は、このポール部材66側の係合突部68とラッチ部材65側の係合凹部69との係合力に基づいて、図16中、反時計回り方向に向かうラッチ部材65の回動、つまり、そのストライカ係合溝64からストライカ61が脱離する方向に向かうラッチ部材65の回動が規制されるようになっている。そして、本実施形態のロック装置60は、これにより、そのストライカ61が設けられたベビーバック15を回動不能に拘束することが可能になっている。
また、本実施形態のラッチ機構62には、このラッチ機構62に係合したストライカ61が押し当てられる弾性体としてのゴムダンパ70が設けられている。そして、このゴムダンパ70がストライカ61に押圧されて弾性変形することにより、その弾性復元力に基づいて、上記のようにラッチ機構62に係合したストライカ61の移動、即ち起立状態に保持するベビーバック15のガタツキを抑える構成となっている。
(ブースターモード)
図12、図17及び図18に示すように、本実施形態のブースターシート5は、ベビーバック15がシートクッション2と一体に格納された状態で、そのシート1の着座部HPを形成するベビーバック15の表面15a側に設けられている。更に、このブースターシート5は、このベビーバック15から分離するかたちでシートクッション2の上方に移動する。そして、本実施形態のシート装置30は、これにより、その上方に移動したブースターシート5が子供用の着座部HP2を形成することで、比較的体格の大きな子供C2に対応したブースターモードMbsに移行する構成となっている。
詳述すると、図12に示すように、本実施形態のブースターシート5は、その外表面5sを構成する表皮72と、管材(パイプ)を用いて形成されたフレーム73と、を備えている。そして、このブースターシート5もまた、フレーム73を強度保持部材として、その表皮72の内側にクッション材(図示略)を配置することにより形成されている。
尚、本実施形態のシート装置30においては、このブースターシート5もまた、そのクッション材とともに表皮72の内側に配置される複数の柱状弾性部材51を有している。また、図8に示すように、シートバック3と一体に格納されることによりシート1の背もたれ部BPを形成する可動クッション6の表面6a側にも、複数の柱状弾性部材51が設けられている。そして、図1及び図2に示すように、このブースターシート5がシート1の着座部HPを形成する通常モードMgr、及び体格の大きな子供C2用の着座部HP2を形成するブースターモードMbsにおいては、これらの各柱状弾性部材51が乗員荷重を分散させることによって、その安定した支持状態を確保する構成になっている。
また、図12に示すように、本実施形態のシート装置30は、ベビーバック15の表面6a側において、そのフレーム53に固定される平板状のベースプレート75と、このベースプレート75に対向する位置において、そのブースターシート5側のフレーム73に固定される平板状のベースプレート76と、を備えている。更に、本実施形態のシート装置30において、これら二枚のベースプレート75,76の間には、空気袋40(40bs)が設けられている。そして、本実施形態のシート装置30は、上記エアポンプ装置41及び吸排気バルブ装置42の作動によって(図11参照)、この空気袋40bsが拡縮する構成になっている。
即ち、図17及び図18に示すように、本実施形態のシート装置30は、このベビーバック15とブースターシート5との間に設けられた駆動用の空気袋40bsが拡張することにより、当該空気袋40bsに押圧されたブースターシート5がシートクッション2の上方に移動する。また、本実施形態のシート装置30においては、そのベビーバック15(のフレーム53)とブースターシート5(のフレーム73)とが、Xリンク77を介して連結されている。そして、本実施形態のシート装置30は、これにより、比較的体格の大きな子供C2が着座するブースターシート5を、そのシートクッション2の上方に移動した位置で安定的に支持することが可能になっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)シート装置30は、シートクッション2を分割して起立することによりシートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成するベビーバック15と、このベビーバック15に設けられた空気袋40(40bb)と、を備える。そして、シート装置30は、この空気袋40bbが拡張することによりベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbを形成する。
上記構成によれば、シートクッション2に格納されたベビーバック15を起立させることにより、容易に、そのシート1上にベビーシート20を展開して、乗員が子供(幼児)Cbである場合に対応したベビーモードMbbに移行させることができる。更に、このとき、その起立したベビーバック15がシートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成することにより、高い安全性能を確保することができる。そして、ベビーシート20を利用しない場合には、上記のようにシートクッション2と一体化した状態で、コンパクトに、このベビーバック15を格納することができる。
また、ベビーバック15に設けられた空気袋40bbが拡張することで、その乗員となる子供の体格に合わせた最適なシート幅方向のサポート形状SSbをベビーシート20の背もたれ部BPbに形成することができる。そして、この背もたれ部BPbに加わる乗員荷重については、強度の確保が比較的容易なベビーバック15によって安定的に支持することができる。従って、上記構成によれば、より好適に、そのベビーシート20に着座した子供の乗員を支持することができる。
更に、空気袋40bbを収縮させることで、シートクッション2に対し、そのベビーバック15をコンパクトに格納することができる。そして、これにより、このベビーバック15を含めたシートクッション2の厚みを抑えることができる。
(2)ベビーバック15には、拡張する空気袋40bbに押圧されて回動することにより背もたれ部BPbのサポート形状SSbを形成するパドル57(57a〜57d)が設けられる。
上記構成によれば、空気袋40bbの拡張により形成される背もたれ部BPbのサポート形状SSbについて、より高い支持剛性を確保することができる。更に、そのサポート形状SSbの再現性を高めることができる。そして、これにより、シート1上に展開したベビーシート20の背もたれ部BPbに、より良好なシート幅方向のサポート性能を付与することができる。
(3)ベビーバック15は、シートクッション2の前端部2fに対して回動可能に連結される。
上記構成によれば、ベビーバック15を回動させることにより、容易に、このベビーバック15をシートクッション2の前端部2fに起立させて、そのシートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成することができる。また、ベビーシート20を利用しない場合には、ベビーバック15を傾倒させることで、容易に、このベビーバック15を格納することができる。そして、これにより、利便性の向上を図ることができる。
(4)シート装置30は、ベビーバック15に設けられたストライカ61と、シートクッション2に設けられたラッチ機構62と、を備える。ラッチ機構62は、ベビーバック15が起立する際、そのストライカ61に係合することにより、このベビーバック15を起立した状態に保持する。そして、ラッチ機構62には、このラッチ機構62に係合したストライカ61が押し当てられる弾性体としてのゴムダンパ70が設けられる。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易に、そのベビーバック15が起立した状態を保持することができる。更に、ゴムダンパ70がストライカ61に押圧されて弾性変形することにより、このゴムダンパ70の弾性復元力に基づいて、そのラッチ機構62に係合したストライカ61の移動、即ち起立状態に保持するベビーバック15のガタツキを抑えることができる。そして、これにより、高い質感を確保することができる。
(5)シート装置30は、シートバック3を分割して傾倒することによりベビーシート20の着座部HPbを形成する可動クッション6を備える。
上記構成によれば、シートバック3と一体に格納された可動クッション6を傾倒させることにより、容易に、そのベビーシート20に着座する子供(幼児)Cbの乗員に対応した着座部HPbを形成することができる。そして、ベビーシート20を利用しない場合には、その可動クッション6を起立させてシートバック3と一体化することにより、容易且つコンパクトに、この可動クッション6を格納することができる。
(6)シート装置30は、ベビーバック15がシートクッション2と一体に格納された状態で可動クッション6が傾倒することにより、この可動クッション6がシートクッション2上にチャイルドシート10の着座部HPcを形成する。そして、このとき、可動クッション6の傾倒によりシートバック3に形成された凹部12が、そのチャイルドシート10の背もたれ部BPcを形成する。
上記構成によれば、シートバック3に格納された可動クッション6をシートクッション2上に傾倒させることにより、容易に、そのシート1上にチャイルドシート10を展開して、乗員が子供(小児)Ccである場合に対応したチャイルドモードMchに移行させることができる。そして、チャイルドシート10を利用しない場合には、その可動クッション6を起立させてシートバック3と一体化することで、容易且つコンパクトに、この可動クッション6を格納することができる。
更に、その可動クッション6がベビーシート20の着座部HPbとチャイルドシート10と着座部HPcを兼ねることにより構成の簡素化を図ることができる。そして、その可動クッション6に対し、乗員となる子供Cb,Ccが着座する位置が異なること(ベビーシート:先端側、チャイルドシート:基端側)を利用して、それぞれに、最適な支持構造を設定することができる。
また、シートバック3に形成された凹部12の側壁部12bを利用することで、その凹部12が形成するチャイルドシート10の背もたれ部BPcに良好なシート幅方向のサポート性能を付与することができる。そして、これにより、より好適に、そのチャイルドシート10に着座した子供の乗員を支持することができる。
(7)シートバック3には、その凹部12の内側で拡張することにより、この凹部12が形成するチャイルドシート10の背もたれ部BPcにシート幅方向のサポート形状SScを形成する空気袋40sbが設けられる。
上記構成によれば、シートバック3の凹部12に設けられた空気袋40sbが拡張することで、チャイルドシート10に着座する子供(小児)の体格に合わせた最適なシート幅方向のサポート形状SScを、その凹部12が形成するチャイルドシート10の背もたれ部BPcに形成することができる。そして、これにより、より良好なシート幅方向のサポート性能を付与することができる。
(8)シート装置30は、ベビーバック15がシートクッション2と一体に格納された状態から当該シートクッション2を分割して上方に移動するブースターシート5を備える。
上記構成によれば、シートクッション2の上方に移動したブースターシート5が子供用の着座部HP2を形成する。これにより、乗員が比較的大きな子供(児童)である場合に対応したブースターモードMbsに移行することで、より好適に、その子供の乗員を支持することができる。そして、ブースターシート5を利用しない場合には、このブースターシート5を下方移動させてシートクッション2と一体化することで、容易且つコンパクトに、そのブースターシート5を格納することができる。
(9)ブースターシート5は、ベビーバック15に設けられるとともに、そのベビーバック15とブースターシート5との間に設けられた空気袋40bsが拡張することにより、この空気袋に押圧されてシートクッション2の上方に移動する。
上記構成によれば、簡素な構成にて、そのブースターシート5を上方移動させることができる。そして、その駆動部となる空気袋40bsとともにブースターシート5をベビーバック15と一体化することで、コンパクトに、そのブースターシート5を格納することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、シート装置30は、ブースターシート5、可動クッション6、及びベビーバック15を備えて構成される。そして、これら可動部材の動作状態に応じて、その乗員が大人である場合に対応する通常モードMgrと、乗員が子供である場合に対応する3つのシートアレンジモード(Mch,Mbb,Mbs)と、を備えることとした。しかし、これに限らず、そのシート装置30が備えるシートアレンジモードの数を減らした構成に具体化してもよい。例えば、ベビーモードMbbに加え、チャイルドモードMch又はブースターモードMbsの何れか一方を備える構成としてもよい。また、ベビーモードMbbのみを備える構成としてもよい。そして、チャイルドモードMch及びブースターモードMbsを備える構成、或いはチャイルドモードMch又はブースターモードMbsの何れか一方のみを備える構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ベビーバック15は、シートクッション2の前端部2fに設けられた回動軸Lb回りに回動することとした。しかし、これに限らず、例えば、シートクッション2から分割したベビーバック15を、一度、取り外した後、起立状態で再びシートクッション2に装着する等、シートクッション2から分割したベビーバック15を起立させる形態については、任意に変更してもよい。そして、シートバック3に対向する位置にベビーシート20の背もたれ部BPbを形成することが可能であれば、ベビーバック15を起立させるシートクッション2の位置についてもまた、その前端部2fよりも後側であってもよい。
・上記実施形態では、シートバック3を分割して傾倒する可動クッション6が、ベビーモードMbbにおいては、そのベビーシート20の着座部HPbを形成し、チャイルドモードMchにおいては、そのチャイルドシート10の着座部HPcを形成することとした。しかし、これに限らず、ベビーモードMbbにおいては、例えば、シートクッション2を分割してベビーバック15が起立することによりシートクッション2に形成される凹部が、そのベビーシート20の着座部HPbを形成する構成としてもよい。そして、例えば、シートバック3の背面部分等に格納されたクッションをベビーバック15が起立した状態のシートクッション2に装着することにより、そのベビーシート20の着座部HPbを形成する構成としてもよい。
・上記実施形態では、ベビーサポートユニット55を構成するベースパネル56と各パドル57(57a〜57d)との間に、それぞれ、空気袋40(40bb)が介在される。そして、拡張する各空気袋40bbに押圧された各パドル57が立ち上がり方向に回動することにより、そのベビーバック15が形成するベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbが形成されることとした。しかし、これに限らず、パドル57を介することなく、その拡張する各空気袋40bbがベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbを形成する構成に具体化してもよい。そして、モータやバネ、或いは手動式の調整機構等、空気圧以外の方法により、パドル57を回動させることで、そのベビーシート20の背もたれ部BPbにシート幅方向のサポート形状SSbを形成する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ブースターシート5は、ベビーバック15の表面15a側に設けられる。そして、そのベビーバック15とブースターシート5との間に設けられた空気袋40bsが拡張することにより、この空気袋40bsに押圧されてシートクッション2の上方に移動することとした。しかし、これに限らず、ベビーバック15とは別体に、ブースターシート5がシートクッション2に設けられた構成に具体化してもよい。そして、モータやバネ、或いは手動式の調整機構等、空気圧以外の方法により、そのブースターシート5を上方移動させる構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ベビーバック15に設けられたストライカ61と、シートクッション2に設けられたラッチ機構62とによって、そのベビーバック15を起立した状態に保持するためのロック装置60を形成することとした。しかし、これに限らず、ストライカ61がシートクッション2側に設けられ、ラッチ機構62がベビーバック15側に設けられた構成としてもよい。
・また、空気圧を利用してベビーバック15を起立させる構成を採用してもよい。
例えば、図19及び図20(a)(b)に示すように、空気圧によるベビーバック15の駆動装置80は、ベビーバック15と一体に同軸回動するプーリー82と、このプーリー82に対して一端が接続されたワイヤーケーブル83と、このワイヤーケーブル83を牽引する空気圧アクチュエータ84と、により具現化することができる。
即ち、図19に示すように、プーリー82に対するワイヤーケーブル83の接続点は、そのプーリー82がベビーバック15と一体に格納される方向に回動(図19中、時計周り方向、二点鎖線に示す位置に移動)することにより第1位置X1から第2位置X2へと移動する。そして、これによりプーリー82に巻き取られたワイヤーケーブル83を牽引することで、そのプーリー82に対するワイヤーケーブル83の接続点が第2位置X2から第1位置X1に移動する方向(図19中、反時計回り方向)、つまりは、ベビーバック15を起立方向に回動させることができる。
また、図20に例示する空気圧アクチュエータ84は、蛇腹状に形成されることにより軸線方向(図20中、左右方向)に拡縮する駆動用の空気袋40(40dr)と、この空気袋40drを収容するケース85と、その拡張した空気袋40drに押圧されることによりケース85内を移動する牽引部材86と、を備えている。そして、上記のようにベビーバック15と一体に回動するプーリー82に接続されたワイヤーケーブル83の他端側は、この空気圧アクチュエータ84の牽引部材86に対し、その側方で空気袋40drが拡縮する側(図20中、左側)から接続されている。
即ち、この空気圧アクチュエータ84は、空気袋40drに空気を充填して当該空気袋40drを拡張させることにより、そのワイヤーケーブル83を牽引する構成になっている。そして、この図19及び図20に例示する駆動装置80は、これにより、空気圧に基づいて、そのシートクッション2に設けられたベビーバック15を起立させることが可能になっている。
上記構成によれば、ベビーバック15に設けられた各空気袋40(40bb)を拡縮させるエアポンプ装置41及び吸排気バルブ装置42(図11参照)を併用するかたちで、簡素な構成にて、そのベビーバック15を自動で起立させることができる。そして、これにより、利便性の向上を図ることができる。
・更に、このような空気圧を利用する駆動装置80を用いてベビーバック15を自動で格納する構成としてもよい。そして、同様の駆動装置80を用いて可動クッション6の傾倒又は格納の少なくとも何れかを行う構成としてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)シートクッションを分割して起立するベビーバックと、シートバックを分割して傾倒する可動クッションと、前記ベビーバックが前記シートクッションと一体に格納された状態から該シートクッションを分割して上方に移動するブースターシートと、を有し、前記ベビーバックを起立させることにより該ベビーバックが前記シートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成するとともに前記可動クッションを傾倒させることにより該可動クッションが前記ベビーシートの着座部を形成するベビーモードと、前記可動クッションを傾倒させることにより該可動クッションが前記シートクッション上にチャイルドシートの着座部を形成するとともに前記可動クッションの傾倒により前記シートバックに形成された凹部が前記チャイルドシートの背もたれ部を形成するチャイルドモードと、前記上方に移動した前記ブースターシートが前記シートクッションの上方に子供用の着座部を形成するブースターモードと、を備えること、を特徴とする車両用シート装置。
上記構成によれば、乗員が大人である場合に対応する通常モードに加え、乗員が子供である場合に対応した3つのシートアレンジモードをシートに付与することができる。そして、これにより、その乗員となる子供の体格(幼児、小児、児童)に合わせた最適なシートアレンジを選択して、より好適に、その子供の乗員を支持することができる。更に、これらのシートアレンジモードの構成要素となるベビーバック、可動クッション、及びブースターシートをコンパクトに格納するとともに、これらの各構成要素を容易に操作することができる。そして、これにより、利用者の利便性を向上させることができる。
1…シート、2…シートクッション、2f…前端部、2r…後端部、3…シートバック、4…ヘッドレスト、5…ブースターシート、5s…外表面、6…可動クッション、6a…表面、6b…裏面、6s…外表面、10…チャイルドシート、12…凹部、12a…底部、12b…側壁部、12s…意匠面、15…ベビーバック、15a…表面、15b…裏面、15s…外表面、20…ベビーシート、30…シート装置、32…表皮(可動クッション)、33…フレーム(可動クッション)、34…表皮(シートバック)、35…固定ベース、40(40sb,40bb,40bs,40dr)…空気袋、41…エアポンプ装置、42…吸排気バルブ装置、50…制御装置、51…柱状弾性部材、52…表皮(ベビーバック)、53…フレーム(ベビーバック)、54…フレーム(シートクッション)、55…ベビーサポートユニット、56…ベースパネル、56s…支持面、57(57a〜57d)…パドル、58…接続部、59…クッション材、60…ロック装置、61…ストライカ、62…ラッチ機構、63…ブラケット、63a…スリット、64…ストライカ係合溝、65…ラッチ部材、66…ポール部材、67…引張コイルバネ、68…係合突部、69…係合凹部、70…ゴムダンパ(弾性体)、72…表皮(ブースターシート)、73…フレーム(ブースターシート)、75…ベースプレート(ベビーバック)、76…ベースプレート(ブースターシート)、77…Xリンク、80…駆動装置、82…プーリー、83…ワイヤーケーブル、84…空気圧アクチュエータ、85…ケース、86…牽引部材、Mgr…通常モード、BP…背もたれ部(シート)、HP…着座部(シート)、Mbb…ベビーモード、BPb…背もたれ部(ベビーシート)、SSb…サポート形状(ベビーシート)、HPb…着座部(ベビーシート)、Cb…子供、Mch…チャイルドモード、BPc…背もたれ部(チャイルドシート)、SSc…サポート形状(チャイルドシート)、HPc…着座部(チャイルドシート)、Cc…子供、Mbs…ブースターモード、HP2…着座部(ブースターシート)、C2…子供、Lc,Lb,Ls…回動軸、P…内圧、P0…内圧目標値、X1,X2…第2位置。

Claims (10)

  1. シートクッションを分割して起立することによりシートバックに対向する位置にベビーシートの背もたれ部を形成するベビーバックと、
    前記ベビーバックに設けられた空気袋と、を備え、
    前記空気袋が拡張することにより前記ベビーシートの背もたれ部にシート幅方向のサポート形状を形成する車両用シート装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート装置において、
    前記ベビーバックには、拡張する前記空気袋に押圧されて回動することにより前記サポート形状を形成するパドルが設けられること、を特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置において、
    前記ベビーバックは、前記シートクッションの前端部に対して回動可能に連結されること、を特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用シート装置において、
    前記ベビーバック及び前記シートクッションの一方側に設けられたストライカと、
    前記ベビーバック及び前記シートクッションの他方側に設けられたラッチ機構と、
    を備え、
    前記ラッチ機構は、前記ベビーバックが起立する際、前記ストライカに係合することにより、前記ベビーバックを起立した状態に保持するとともに、
    前記ラッチ機構には、前記ストライカに係合した前記ストライカが押し当てられる弾性体が設けられること、を特徴とする車両用シート装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用シート装置において、
    前記シートバックを分割して傾倒することにより前記ベビーシートの着座部を形成する可動クッションを備えること、を特徴とする車両用シート装置。
  6. 請求項5に記載の車両用シート装置において、
    前記ベビーバックが前記シートクッションと一体に格納された状態で、前記可動クッションが傾倒することにより、該可動クッションが前記シートクッション上にチャイルドシートの着座部を形成するとともに、前記可動クッションの傾倒により前記シートバックに形成された凹部が前記チャイルドシートの背もたれ部を形成すること、
    を特徴とする車両用シート装置。
  7. 請求項6に記載の車両用シート装置において、
    前記シートバックには、前記凹部の内側で拡張することにより該凹部が形成する前記チャイルドシートの背もたれ部にシート幅方向のサポート形状を形成する空気袋が設けられること、を特徴とする車両用シート装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用シート装置において、
    前記ベビーバックが前記シートクッションと一体に格納された状態から該シートクッションを分割して上方に移動するブースターシートを備えること、
    を特徴とする車両用シート装置。
  9. 請求項8に記載の車両用シート装置において、
    前記ブースターシートは、前記ベビーバックに設けられるとともに、該ベビーバックと前記ブースターシートとの間に設けられた空気袋が拡張することにより、該空気袋に押圧されて前記シートクッションの上方に移動すること、を特徴とする車両用シート装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の車両用シート装置において、
    空気圧に基づき前記ベビーバックを起立させる駆動装置を備えること、
    を特徴とする車両用シート装置。
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