JP2019206229A - ヘッドレスト及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の快適性を向上させることができる車両用シートを得る。【解決手段】車両用シート10のヘッドレスト14は、ヘッドレスト14の上部前側を構成し乗員P又は乗員Qの頭部をシート後方側から支持する上枕部68と、ヘッドレスト14の下部前側を構成すると共に上枕部68のシート下方側に配置された下枕部72を有する。この下枕部72は、ネックレストステー80を構成するシート幅方向に延びるロア部80Bの軸回りに回動されることにより、上枕部68に対する前後位置を調節可能とされている。さらに、下枕部72は、シート幅方向の両サイド部72Bが、シート幅方向の中間部72Aに対してシート上下方向に延びる軸部104回りに回動されることにより、中間部72Aに対する両サイド部72Bのシート前方側への迫出し量を調節可能とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドレスト及び車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シートでは、ヘッドレストのヘッドレスト本体がヘッドレストステー(ポール)を介してシートバックに連結されており、このヘッドレスト本体の下方側に乗員の頸部を後方から支持するネックサポート部が設けられている。ネックサポート部は、ヘッドレスト本体の車両幅方向両側面に配置された回動アームに支持されており、ヘッドレスト本体部に対して前方側へ移動可能に取り付けられている。これにより、この車両用シートでは、必要に応じて乗員の頸部を好適に支持することができるとされている。
特開2005−305127号公報
ところで、車両用シートに着座した乗員の快適性を向上させるためには、乗員の頭部の広い範囲を下方側から支持し、頭部の重みによる頸部の負担を軽減させることが好ましい。この点、上記構成のヘッドレストでは、ヘッドレスト本体によって乗員の頭部を後方側から支持されると共に、ネックサポート部によって乗員の頸部を後方から支持することができる。このため、当該ネックサポート部によって頭部を下方側から支持する一定の効果が期待できる。しかしながら、頸部は頭部に比べて横幅の狭い部位であるため、単純に頸部をネックサポート部によって後方から支持した場合、ネックサポート部との接触面積が小さくなる。よって、この点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の快適性を向上させることができるヘッドレスト及び車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るヘッドレストは、上部前側を構成し、乗員の頭部をシート後方側から支持する上枕部と、下部前側を構成すると共に前記上枕部のシート下方側に配置され、上縁側に配置されたシート幅方向に延びる軸回りに回動されることにより当該上枕部に対する前後位置を調節可能とされ、かつ、シート幅方向の両サイド部がシート幅方向の中間部に対してシート上下方向に延びる軸回りに回動されることにより当該中間部に対するシート前方側への迫出し量を調節可能とされた下枕部と、を有する。
請求項1に記載の発明に係るヘッドレストは、上部前側を構成し、乗員の頭部をシート後方側から支持する上枕部と、下部前側を構成すると共に前記上枕部のシート下方側に配置された下枕部とを有する。この下枕部は、その上縁側に配置されたシート幅方向に延びる軸回りに回動されることにより当該上枕部に対する前後位置を調節可能とされている。これにより、下枕部を乗員の頸部に沿う位置に前後位置を調節することができるので、下枕部によって乗員の頭部がシート下方側から支持される位置へと下枕部を移動することができる。
さらに、下枕部は、シート幅方向の両サイド部がシート幅方向の中間部に対してシート上下方向に延びる軸回りに回動されることにより当該中間部に対するシート前方側への迫出し量を調節可能とされている。このため、下枕部の両サイド部が乗員の頸部の側部に沿うように、中間部に対する両サイド部のシート前方側への迫出量を調節することができる。その結果、乗員の頭部の広い範囲をシート下方側から支持することが可能となり、頭部の重みによる頸部の負担を軽減させ、ひいては乗員の快適性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明に係るヘッドレストは、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記下枕部は、前記上枕部に対する上下位置を調節可能とされている。
請求項2に記載の発明に係るヘッドレストでは、下枕部は、上枕部に対する上下位置を調節できるため、下枕部を乗員の頸部に沿う位置に上下位置を調節することができる。これにより、着座した際の頸部の上下位置が乗員の体格によって異なる場合でも、下枕部によって乗員の頭部がシート下方側から支持される位置へと下枕部を的確に移動することができる。
請求項3に記載の発明に係るヘッドレストは、請求項2に記載のヘッドレストにおいて、前記下枕部のシート上方側には、当該下枕部が上方位置に位置された状態では前記上枕部の内部に収容され、前記下枕部が前記上方位置よりもシート下方側に位置された状態では少なくとも一部が前記上枕部と前記下枕部の間に配置されるサポートパネル部を備えている。
請求項3に記載の発明に係るヘッドレストでは、下枕部のシート上方側にサポートパネル部を備えている。このサポートパネル部は、下枕部が上方位置に位置された状態では上枕部の内部に収容され、下枕部が上方位置よりもシート下方側に位置された状態では少なくとも一部が上枕部と下枕部の間に配置されている。これにより、サポートパネル部が下枕部の上下位置を調節する際の持ち手として機能し、下枕部の上枕部に対する上下位置の調節を容易に行うことができる。また、下枕部が上方位置よりもシート下方側に位置された状態で車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、慣性力によりシート後方側へ移動しようとする乗員の頭部を支持する部材として機能する。これにより、緊急時においても乗員の頭部から頸部にかけての広い範囲を安定して支持することができる。
請求項4に記載の発明に係るヘッドレストは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のヘッドレストにおいて、前記シート幅方向に延びる軸の両端部からはシート上方側へ延びる一対のスライド軸が延出されており、当該一対のスライド軸は、前記上枕部の骨格部材にシート上下方向を軸方向として配置された一対のスライドガイド部にスライド可能に支持されている。
請求項4に記載の発明に係るヘッドレストでは、下枕部の回転軸となるシート幅方向に延びる軸の両端部からシート上方側へ延びる一対のスライド軸が延出されている。また、このスライドガイド軸は、上枕部の骨格部材にシート上下方向を軸方向として配置された一対のスライドガイド部にスライド可能に支持されている。これにより、下枕部の回転軸とスライド軸とが一部材によって構成されているため、下枕部の上枕部に対する前後位置調節及び上下位置の調節が簡易な構成で成立可能とされている。
請求項5に記載の発明に係るヘッドレストは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のヘッドレストにおいて、前記上枕部のシート下方側には、上部後側からシート下方側に延出されて、後方位置に位置された前記下枕部をシート後方側から支持する延長部が形成されている。
請求項5に記載の発明に係るヘッドレストでは、上枕部のシート下方側には、ヘッドレストの上部後側からシート下方側に延出された延長部が形成されており、後方位置に位置された下枕部をシート後方側から支持している。これにより、車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、下枕部をシート後方側へ移動させる大きな荷重が入力されても、下枕部が延長部によって支持されて後方位置よりシート後方側へ移動されることが規制される。
請求項6に記載の発明に係るヘッドレストは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のヘッドレストにおいて、前記下枕部は、前記シート幅方向に延びる軸に対して摩擦ヒンジによってヒンジ結合されることで当該シート幅方向に延びる軸回りにシート前後方向に無段階に調節可能とされている。
請求項6に記載の発明に係るヘッドレストでは、下枕部は、シート幅方向に延びる軸に対して摩擦ヒンジによってヒンジ結合されていることで当該シート幅方向に延びる軸に対してシート前後方向に無段階に調節可能とされている。このため、当該下枕部は、下枕部に対して予め設定された値以上のシート前後方向の外力が加えられることによってシート幅方向に延びる軸回りに回動される。そして、車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、下枕部をシート後方側へ移動させる大きな荷重が入力されても、下枕部が乗員の頸部に沿ってシート後方側へ移動することができる。その結果、車両の急加速時や後面衝突時に、下枕部から頸部に過度の反力が作用することが回避されて、乗員の快適性の向上と、後面衝突等における乗員の頸部保護性能の向上の両立を図ることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、シートクッション及びシートバックと、前記シートバックのシート上方側に配設された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のヘッドレストと、を備えている。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートでは、シートバックのシート上方側に配設されたヘッドレストが請求項1〜請求項6の何れか1項に記載されたものであるため、前述した作用効果を奏する。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートは、請求項7に記載の車両用シートにおいて、前記下枕部は、当該下枕部を前記シートバックのシート前面に沿ってスライドさせることにより、前記上枕部に対する上下位置を調節可能とされており、当該下枕部が下方位置に位置された状態では、当該下枕部は当該シートバックの前面上部のシート受け面によってシート後方側から支持されている。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートでは、ヘッドレストの下枕部をシートバックのシート前面に沿ってスライドさせることにより、上枕部に対する上下位置を調節可能とされている。また、当該下枕部が下方位置に位置された状態では、当該下枕部は当該シートバックの前面上部のシート受け面によってシート後方側から支持されている。これにより、下枕部を乗員の頸部に沿う位置に上下位置を調節することができると共に、下枕部がシートバックの前面上部のシート受け面によって反力をとることができる。その結果、乗員が着座した際の頸部の上下位置が乗員の体格によって異なる場合でも、下枕部によって乗員の頭部を下方側から安定して支持することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、乗員の快適性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用シートにおけるシートバックの上端部及びヘッドレストを示す斜視図である。 同ヘッドレストの下枕部が上方位置、かつ、前方位置に位置する状態を示す図1に対応する斜視図である。 同ヘッドレストの下枕部が下方位置に位置し、かつ、下枕部のシート幅方向の両サイド部がシート幅方向の中間部に対してシート前方側へ迫り出した状態を示す図1に対応する斜視図である。 図1に示されるシートバックの上端部及びヘッドレストをシート左方側から見た状態で示し、下枕部の上枕部に対する前後位置の調節について説明するための概略縦断面図である。 同ヘッドレストの下枕部の上枕部に対する上下位置の調節について説明するための概略縦断面図である。 図4の6−6線に沿って切断した状態を概略的に示し、下枕部のシート幅方向中間部と、シート上下方向に延びる軸との関係について説明するための概略断面図である。 図1に示されるヘッドレストをシート斜め前方側から見た状態で示す分解斜視図である。 (A)は図1に示されるヘッドレストの上下調節機構、前後調節機構、並びにサイド調節機構の要部を示す要部拡大正面図であり、(B)は図8(A)のB−B線に沿って切断した状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートにおけるシートバックの上端部及びヘッドレストを示す斜視図である。 図9に示されるヘッドレストをシート斜め前方側から見た状態で示す分解斜視図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印OUTは車両幅方向外方を示し、矢印UPは車両上方向を示している。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。なお、図1〜図3では、説明の便宜上、ケース部28の図示を省略している。また、図4〜図5ではベゼル62の図示を省略している。
(全体構成)
図1〜図6に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、シートバック12と、該シートバック12の上方側に配設されたヘッドレスト14とを備えている。シートバック12は、乗員Pの臀部及び大腿部を支持する図示しないシートクッションの後端部に傾倒可能に連結されており、シートクッションに着座した乗員P又は乗員Qの背部Bを支持している。この車両用シート10の前後左右上下の方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。また、図4及び図6に示される乗員Pは、例えばAM50(米国成人男性の50パーセンタイル)のダミー人形とされ、図5に示される乗員Qは、JF50(日本国成人女性の50パーセンタイル)のダミー人形とされている。
上記のシートバック12は、骨格部材であるシートバックフレーム16に、クッション材であるシートバックパッド(図示省略)が被せ付けられると共に、当該シートバックパッドの表面が表皮材であるトリムカバー18によって覆われた構成になっている。シートバックフレーム16の上端部には、ヘッドレスト14を連結するための左右一対のヘッドレストサポート(図示省略)が取り付けられている。
ヘッドレスト14は、上記一対のヘッドレストサポートを介してシートバックフレーム16の上端部に連結されている。また、このヘッドレスト14は、乗員P又は乗員Qの頭部Hを支持するヘッドレスト本体部22と、ヘッドレスト本体部22に支持されて乗員の後頸部支持領域Nの少なくとも一部を支持するネックレスト部24とによって構成されている。このヘッドレスト14の前後左右上下の方向は、シートバック12の前後左右上下の方向と略一致しており、図1〜図6に示されるようにシートバック12が起立した状態では、車両の前後左右上下の方向と略一致する。以下、単に前後左右上下の方向を用いて説明する場合、ヘッドレスト14の方向を示すものとする。
補足すると、図4及び図5に示されるように、後頸部支持領域Nとは、乗員P又は乗員Qの後頸部の上部(後頭部の下方側)を構成する領域である。具体的には、乗員P又は乗員Qの後頸部であって、側面視で乗員P又は乗員Qの頭部Hの重心G1から延出された曲線S1と後頸部との接点N1と、側面視で乗員P又は乗員Qの頭蓋骨の下端G2から延出された曲線S2と後頸部との接点N2との間の領域とされている。ここで、曲線S1は、側面視で乗員P又は乗員Qの頭部Hの重心G1を頸部の回転中心G3を中心として回転させた回転軌跡である。また、曲線S2は、側面視で乗員P又は乗員Qの頭蓋骨の下端G2を頸部の回転中心G3を中心として回転させた回転軌跡である。なお、図4、図5には、乗員P又は乗員Qの頭蓋骨の模式的な外形線が破線Lによって図示されている。
(ヘッドレスト本体部22)
図7に示されるように、ヘッドレスト本体部22は、フレーム(骨格部材)であるステーアッシー26と、ステーアッシー26の上部側が収容されるケース部28と、クッション材であるパッド材34と、表皮材であるトリムカバー36(図1〜図5参照、図7では図示省略)とによって構成されている。
ステーアッシー26は、ヘッドレストステー38と、上部ブラケット40と、中間部ブラケット42と、下部ブラケット44とによって構成されている。ヘッドレストステー38は、例えば金属製のパイプが略U字形状に曲げ加工されることにより形成されており、下方側へ延びる左右一対の脚部38Aと、これらの脚部38Aの上端部をシート幅方向に連結したアッパ部38Bと、によって構成されている。一対の脚部38Aは、シート上下方向の中間部で折り曲げられており、この中間部よりも上方側の部位が側面視でシート前方側へ傾斜されている。また、一対の脚部38Aは、左右一対のヘッドレストサポート(図示省略)を介してシートバックフレーム16の上端部に連結されている。そして、一方の脚部38Aに形成された複数のノッチ39の何れかが、ヘッドレストサポートの図示しない係合部に係合することにより、ヘッドレストステー38のシートバックフレーム16に対する上下移動が規制される構成となっている。これにより、ヘッドレスト本体部22のシートバック12に対する上下位置が複数段階に調節可能とされている。
図4に示されるように、上部ブラケット40は、例えば板金がプレス成形されることにより形成されたものである。上部ブラケット40は、側面視でシート上下方向に沿って伸びる前壁部40Aと、前壁部40Aの下端部からシート後方に伸びる中間壁部40Bと、中間壁部40Bの後端部からシート下方に伸びる後壁部40Cと、を備えており、側面視で略クランク状をなしている。前壁部40Aの前面かつ下部は、溶接等の手段によってヘッドレストステー38のアッパ部38Bに固定されている。また、前壁部40Aの上部は正面視でアッパ部38Bのシート上方側へ突出しており、当該上部には左右一対の貫通孔46が形成されている(図7参照)。
中間部ブラケット42及び下部ブラケット44は、例えば板金がプレス成型されることにより長尺な板体として形成され、シート幅方向を長手方向として配置されている。中間部ブラケット42は、ヘッドレストステー38の上端部近傍において左右一対の脚部38Aの間に架け渡されており、溶接等の手段によってヘッドレストステー38に固定されている。さらに、中間部ブラケット42の長手方向の両端部は正面視で一対の脚部38Aのシート幅方向外側へ突出しており、当該両端部にはそれぞれ貫通孔48が形成されている。
また、中間部ブラケット42の下方側に下部ブラケット44が配置されている。下部ブラケット44も中間部ブラケット42と同様に、ヘッドレストステー38の左右一対の脚部38Aの間に架け渡され、溶接等の手段によってヘッドレストステー38に固定されている。また、下部ブラケット44の長手方向の両端部には貫通孔50がそれぞれ形成されている。
上記構成のステーアッシー26は、上部側がケース部28で覆われている。ケース部28は、例えば樹脂の射出成形によって形成されており、シート前後方向に分割され、かつ、周縁部で互いに結合されたフロントケース30とリヤケース32とによって構成されている。
フロントケース30は、ケース上部に形成される第1サポート部56と、該第1サポート部56の下方側に一体形成される第2サポート部58とを備えている。第1サポート部56はシート後方側へ開放された箱状に形成され、正面視で略台形状をなしている。また、第1サポート部56をシート上下方向に沿って切断した断面形状は、略シート上下方向に沿って延びる前面部56Aと、前面部56Aの下端部からシート後方へ延びる下面部56Bとによってシート上方かつ後方へ開放された略L字形状とされている。また、下面部56Bには、シート上下方向に貫通された開口部60が形成されている。この開口部60の周縁部には枠体をなすベゼル62が爪嵌合等によって嵌着されている。図4に示されるように、第1サポート部56の内側には、ステーアッシー26の上端部に配設された上部ブラケット40が配置されている。また、この状態において、上部ブラケット40と下面部56Bに形成された開口部60とがシート上下方向に対向して配置されている。
さらに、下面部56Bの後端部には、シート下方側かつ若干シート後方側に延びる第2サポート部58が第1サポート部56に一体に形成されている。この第2サポート部58は、正面視でシート幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、シート後方側へ開放された浅底な皿状をなしている。
上記構成のフロントケース30では、フロントケース30の下端部を除く周縁部にフランジ部64が形成されている。このフランジ部64には、複数の取付孔(符号省略)が形成されており、この取付孔は、ステーアッシー26の上部ブラケット40、中間部ブラケット42並びに下部ブラケット44に形成された貫通孔46、48、50に対応している。また、フロントケース30の内側面には、格子状のリブ(符号省略)が一体に形成されている。
一方、リヤケース32は、正面視で略台形状をなす板体として構成されている。また、リヤケース32の内側面には、フロントケース30と同様に、格子状のリブ(符号省略)が一体に形成されている。このリヤケース32の下端部を除く周縁部にはフランジ部66が形成されており、このフランジ部66には、複数の取付孔(符号省略)が形成されている。この取付孔は、ステーアッシー26の上部ブラケット40、中間部ブラケット42並びに下部ブラケット44に形成された貫通孔46、48、50に対応しており、図示しない締結具によりフロントケース30とリヤケース32とが、上部ブラケット40、中間部ブラケット42並びに下部ブラケット44を介して共締めされている。これにより、ケース部28がステーアッシー26に支持されている。
上記構成のケース部28は、フロントケース30の一部がクッション材であるパッド材34で覆われている。具体的には、図4、図5、図7に示されるように、フロントケース30の下端部を除く外周縁と、第1サポート部56のシート前方側にパッド材34が取り付けられている。このパッド材34は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって構成されている。
さらに、ケース部28とパッド材34は、表皮材であるトリムカバー36によって表面を覆われている。このトリムカバー36は、例えば布材、皮革又は合成皮革等からなる複数の表皮片が袋状に縫製されて形成されている。
上記構成のヘッドレスト本体部22では、ヘッドレスト14の上部を構成する第1サポート部56と、第1サポート部56のシート前方側に配置されたパッド材34によって、乗員Pの頭部Hがシート後方側から支持される構成となっている。このように構成されたヘッドレスト14の上部前側(第1サポート部56によって支持される部位)が、上枕部68とされている。また、第1サポート部56の下方側に形成された第2サポート部58が、本発明における「延長部」に相当する。
(ネックレスト部24)
図4、図7及び図8(A)、(B)に示されるように、ネックレスト部24は、上下調節機構70と、下枕部72と、サポートパネル部74とを主要部として構成されている。
上下調節機構70は、ヘッドレスト本体部22のステーアッシー26に支持された一対のスライドガイド部76と、一対のスライドガイド部76に摺動可能に支持されたネックレストステー80とによって構成されている。一対のスライドガイド部76は、金属材料によって長尺な略角筒状に形成されており、上記ヘッドレストステー38に溶接された上部ブラケット40の左右両側にシート上下方向を長手方向として配置されている。これら一対のスライドガイド部76は左右対称に構成されている。各スライドガイド部76のシート幅方向内側縁には、上下一対の取付ブラケット82が設けられている。一対の取付ブラケット82には、上部ブラケット40に対応する取付孔(符号省略)がそれぞれ形成されている。そして、各取付孔に挿通されたボルトとナット等の締結具(図示省略)により、一対のスライドガイド部76が上部ブラケット40に締結固定されている。これにより、スライドガイド部76がヘッドレスト14のフレーム(骨格部材)であるステーアッシー26に支持されている。
また、スライドガイド部76の内側には後述するネックレストステー80を係止する係止部84(図8(A)、(B)参照)が設けられている。係止部84は、スライドガイド部76に支持された支持部材86と、この支持部材86の下端部に係止された板バネ部88とによって構成されている。支持部材86は、一例として、長尺な円筒状に形成されており、スライドガイド部76の内側に同軸的に配置されている。板バネ部88は、支持部材86の前面に係止された基端部88Aと、基端部88Aのシート幅方向両端部からシート後方側へ延びる一対の挟持部88Bと、を備えており、平面視で略U字形状をなしている(図8(B)参照)。また、互いの挟持部88Bの間の間隔は、ネックレストステー80の脚部80Aの外径よりも小さく設定されている。このため、一対の挟持部88Bの間にネックレストステー80の脚部80Aが挿入されると、各挟持部88Bが互いに離間する方向へ弾性変形される。これにより、一対の挟持部88Bは互いに近づく方向へ付勢されている。
ネックレストステー80は、一例として金属製のパイプが略逆U字形状に曲げ加工されることにより形成されており、上方側へ延びる左右一対の脚部80Aと、これらの脚部80Aの下端部をシート幅方向に連結するロア部80Bと、によって構成されている。また、一対の脚部80Aのシート幅方向外側部には、溝状に形成された複数のノッチ90がシート上下方向に沿って所定の間隔を空けて形成されている。なお、上記一対の脚部80Aが、本発明における「スライド軸」に相当する。
ネックレストステー80の一対の脚部80Aは、上述したフロントケース30の開口部60を通って、筒状に形成されたスライドガイド部76の内側にシート下方側から挿入されている。脚部80Aをスライドガイド部76の長手方向に沿って摺動させると、係止部84では脚部80Aが支持部材86の内側を摺動する。この際、脚部80Aのノッチ90が板バネ部88を通過しようとすると、一対の挟持部88Bが弾性復帰してノッチ90に係合されるようになっている。これにより、脚部80Aのスライドガイド部76に対する摺動が規制される。
さらに、予め設定された以上のシート上下方向の外力が脚部80Aに加えられた場合、一対の挟持部88Bが互いに離間する方向へ更に弾性変形され、板バネ部88がノッチ90を乗り越えることができる。これにより、再び脚部80Aをスライドガイド部76に対してシート上下方向に摺動させることができる。つまり、スライドガイド部76に対するネックレストステー80の上下位置は、ノッチ90と板バネ部88の係合位置を任意に変更することにより段階的に調節可能とされている。
一方、下枕部72は、フレーム(骨格部材)であるネックレストアッシー92と、クッション材であるパッド材94と、表皮材であるトリムカバー96(図1〜図6参照、図7では図示省略)とを主要部として構成されている。ネックレストアッシー92は、メインフレーム98と、メインフレーム98の上端部に設けられた前後調節機構100と、左右一対のサイド調節機構102(図6、図8(A)参照)とによって構成されている。
メインフレーム98は、例えば樹脂の射出成形によって形成されたものであり、正面視で略矩形状の板体として構成されている。メインフレーム98の上端部は、前後調節機構100を構成するブラケット部100Aの下端部と接続されている。ブラケット部100Aは、長尺な板体として構成され、側面視でシート上方側かつ前方側に開放された略L字形状をなしている。また、ブラケット部100Aの上端部と上述したネックレストステー80のロア部80Bとは、前後調節機構100を構成する摩擦ヒンジ部100Bを介して連結されている。
摩擦ヒンジ部100Bは、ネックレストステー80を構成するロア部80Bを回転軸としてロア部80B回りにメインフレーム98を回動させる機能を有するものであり、周知の摩擦ヒンジ機構を構成している。これにより、この摩擦ヒンジ部100Bは、ロア部80Bに対して所定の回動角度で保持されるように構成されている。また、摩擦ヒンジ部100Bに予め設定された値以上のシート前後方向の外力が加えられると、摩擦ヒンジ部100Bは、ロア部80Bの周面との摩擦力に抗してロア部80B回りにシート前後方向へ回転可能とされている。なお、前後調節機構100を構成するブラケット部100A及び摩擦ヒンジ部100Bは、樹脂又は布材によって構成されたカバー部材(符号省略)によって周囲を覆われている。
メインフレーム98の左右両側には、左右一対のサイド調節機構102の構成部材である左右一対の軸部104と、左右一対のヒンジ部106と、左右一対のサイドフレーム108とが配設されている。なお、左右一対のサイド調節機構102は、左右対称である以外は同一の構成とされている。
左右一対の軸部104は、長尺な円柱状に形成されており、メインフレーム98の上下方向を軸方向として配設されている。この一対の軸部104は、メインフレーム98のシート幅方向両側部に固定されている。
一対のサイドフレーム108は、例えば樹脂の射出成形によって形成されたものであり、正面視で略矩形状の板体として構成されている。サイドフレーム108は、軸部104とヒンジ部106を介して連結されている。ヒンジ部106は、軸部104を回転軸として、この軸部104回りにサイドフレーム108を回動させる機能を有するものであり、上述した摩擦ヒンジ部100Bと同様に、周知の摩擦ヒンジ機構を構成している。これにより、サイドフレーム108は、所定の値以上の荷重によって、軸部104回りに相対回転可能とされている。また、サイドフレーム108が軸部104に対して周面の摩擦力により所定の回動角度で保持されるように構成されている。
図6及び図7に示されるように、ネックレストアッシー92には、パッド材94が取り付けられている。パッド材94は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって形成されている。また、このパッド材94は、トリムカバー96によって覆われている。トリムカバー96は、例えば布材、皮革又は合成皮革等からなる複数の表皮片が袋状に縫製されて形成されている。
上記構成の下枕部72は、シート幅方向に沿った寸法が、シート上下方向に沿った寸法に比して大きく設定されると共に、シート前後方向に沿った寸法がシート上下方向に沿った寸法及び幅方向に沿った寸法に比して十分に小さく設定されている。また、上述した上下調節機構70、前後調節機構100並びにサイド調節機構102によって、必要に応じて乗員Pの後頸部支持領域Nを後方側から支持可能とされている。以下具体的に説明する。
図3及び図5に示されるように、上下調節機構70によって下枕部72の上枕部68に対する上下位置が調節可能とされている(図5の矢印Y参照)。具体的には、下枕部72は、上方位置として図5に実線で示される最上方位置から、下方位置として図5に二点鎖線で示される最下方位置の間を段階的に調節可能とされている。
また、図1、図2及び図4に示されるように、前後調節機構100によって下枕部72の上枕部68に対する前後位置を調節可能とされている(図4の矢印X参照)。具体的には、下枕部72が最上方位置に位置する状態では、下枕部72が、上枕部68のシート下方側、かつ、シートバック12の上方側に配置されており、下枕部72の上枕部68対する前後位置が、図4に実線で示される最前方位置と、図4に二点鎖線で示される最後方位置との間を無段階で調節可能とされている。
また、下枕部72が最上方位置、かつ、最後方位置にある状態では、下枕部72は、上枕部68の下方側に配置され、上枕部68と下枕部72とが一体的な外観を呈するように構成されている(図4の二点鎖線参照)。また、下枕部72の後面72Cがフロントケース30に一体形成された第2サポート部58と当接しており、下枕部72のシート後方側への移動が第2サポート部58によって規制されている。
また、下枕部72が最下方位置へと移動される際は、先ず、最上方位置に設定された下枕部72を前後調節機構100によってシート前方側へ回動させる。次いで、下枕部72がシートバック12の前面上部12Aに沿ってシート下方側へスライドされる。このため、下枕部72が最上方位置よりシート下方側に移動された状態では、下枕部72はシートバック12の前面上部12Aに後方側から支持されている(図5参照)。
なお、図4に示されるように、乗員P(AM50のダミー人形)が車両用シート10に標準姿勢で着座した場合は、下枕部72を最上方位置に位置する状態にすることが好ましい。この状態で、下枕部72を最後方位置よりもシート前方側に移動させると、側面視で下枕部72の少なくとも一部が乗員Pの後頸部支持領域Nに沿う位置に位置されるように調節することができる。これにより、乗員Pの頭部Hが下枕部72によって下方側から支持される。
一方、図5に示されるように、乗員Pよりも体格の小さな乗員Q(JF50のダミー人形)が車両用シート10に標準姿勢で着座した場合は、下枕部72を最下方位置に位置する状態とすることが望ましい。この状態では、側面視で下枕部72の少なくとも一部が乗員Qの後頸部支持領域Nに沿うように配置され、乗員Qの頭部Hが下枕部72によって下方側から支持される構成となっている。
さらに、下枕部72は、左右一対のサイド調節機構102により、下枕部72のシート幅方向両サイド部72Bが、左右方向の中間部72Aに対して、左右一対の軸部104回りに回動可能とされている(図6の矢印W参照)。これにより、中間部72Aに対する両サイド部72Bの前方側への迫出し量を調節可能とされている。具体的には、両サイド部72Bの位置は、図6に実線で示される迫出し位置から、図6に二点鎖線で示される通常位置の間を無段階で調節することができる。これにより、下枕部72の両サイド部72Bが、乗員P又は乗員Qの後頸部支持領域Nの側部に沿って配置可能(側部と面接触した状態で支持可能)とされている。
ここで、図7に示されるように、上下調節機構70と下枕部72とが連結された部位は、サポートパネル部74によって周囲を覆われている。サポートパネル部74は、例えば樹脂の射出成形によって扁平な筒状に形成されたものであり、シート前後方向に沿った寸法がシート上下方向に沿った寸法及び幅方向に沿った寸法に比して十分に小さく設定されている。そして、サポートパネル部74の前面が、図示しないクリップ等によってネックレストステー80を構成する一対の脚部80Aの下端部に固定されている。これにより、サポートパネル部74は上下調節機構70に支持されると共に、下枕部72がスライド移動した際に一体にシート上下方向に可動する構成とされている。
図1、図2及び図4に示されるように、ヘッドレスト14の下枕部72が最上方位置にある状態では、サポートパネル部74は上枕部68を構成するフロントケース30の内側に配置されている。そして、図3及び図5に示されるように、下枕部72を最上方位置よりシート下方側へスライドさせた状態では、サポートパネル部74は少なくとも一部が上枕部68の下面に設けられた開口部60を通って外部に露出され、上枕部68と下枕部72の間の空間に配置されている。
上記構成のサポートパネル部74は、通常時下枕部72をシート下方側へスライドさせた状態で使用する際の意匠面を構成すると共に、下枕部72をスライド操作する際の持ち手として機能する。また、下枕部72をシート下方側へスライドさせた状態で車両の急加速や後面衝突等が発生した場合に、慣性力によりシート後方側へ移動しようとする乗員Pの頭部Hを支持する部材としても機能する。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る車両用シート10では、シートバック12のシート上方側にヘッドレスト14が配設されている。このヘッドレスト14は、ヘッドレスト14の上部前側を構成し乗員P又は乗員Qの頭部をシート後方側から支持する上枕部68と、ヘッドレスト14の下部前側を構成すると共に上枕部68のシート下方側に配置された下枕部72を有する。この下枕部72は、ヘッドレスト14の上縁側に配置されたシート幅方向に延びるロア部80B回りに回動可能に取り付けられており、上枕部68に対する前後位置を調節可能とされている。これにより、下枕部72の少なくとも一部が乗員Pの後頸部支持領域Nに沿う位置へと前後位置を調節することができる。その結果、下枕部72によって乗員Pの頭部Hが下方側から支持される位置へと下枕部72を移動させることができる。
さらに、下枕部72は、シート幅方向の両サイド部72Bが、シート幅方向の中間部72Aに対してシート上下方向に延びる軸部104の回りに回動されることにより、中間部72Aに対する両サイド部72Bのシート前方側への迫出し量を調節可能とされている。これにより、下枕部72の両サイド部72Bが乗員Pの後頸部支持領域Nの側部に沿うように、両サイド部72Bのシート前方側への迫出量を調節することができ、乗員Pの頭部Hの広い範囲を下方側から支持することが可能となる。その結果、頭部Hの重みによる後頸部の負担を軽減させ、ひいては乗員Pの快適性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るヘッドレスト14は、下枕部72は、側面視でシートバック12のシート前面に沿ってスライドする構成とされており、上枕部68に対する上下位置を調節可能とされている。これにより、下枕部72の少なくとも一部を乗員Pや乗員Qの後頸部支持領域Nに沿う位置に上下位置を調節することができる。その結果、車両用シート10にそれぞれ体格の異なる乗員Pや乗員Qが着座した場合でも、下枕部72によって乗員P又は乗員Qの頭部Hが下方側から支持される位置へと下枕部72を的確に移動することができる。
また、本実施形態に係るヘッドレスト14は、下枕部72の上方側に板状に形成されたサポートパネル部74が取り付けられている。そして、このサポートパネル部74は、下枕部72が最上方位置に位置する状態では上枕部68の内部に収容され、下枕部72が最上方位置よりもシート下方側に位置された状態では少なくとも一部が上枕部68と下枕部72の間に配置される構成とされている。これにより、サポートパネル部74が下枕部72のスライド操作を行う際の持ち手として機能し、下枕部72の上下位置の調節を容易に行うことができる。また、下枕部72が最上方位置よりもシート下方側に位置された状態で車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、慣性力によりシート後方側へ移動しようとする乗員P又は乗員Qの頭部Hを支持する部材として機能する。これにより、緊急時においても乗員P又は乗員Qの頭部Hから頸部にかけての広い範囲を安定して支持することができる。
また、本実施形態に係るヘッドレスト14では、ネックレストステー80のシート幅方向に延びるロア部80Bが下枕部72の回転軸とされている。また、ロア部80Bの両端部からシート上方側へ延びる一対の脚部80Aが延出されている。この一対の脚部80Aは、上枕部68の骨格部材にシート上下方向を軸方向として配置された一対のスライドガイド部76にスライド可能に支持されている。これにより、下枕部72の回転軸とスライド軸とが一部材によって構成されているため、下枕部の上枕部に対する前後位置調節及び上下位置の調節が簡易な構成で成立可能とされている。
また、本実施形態に係るヘッドレスト14では、上枕部68の下方側には、ヘッドレスト14の上部後側からシート下方側に延出された第2サポート部58が形成されており、最後方位置に位置された下枕部72をシート後方側から支持している。これにより、車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、下枕部72をシート後方側へ移動させる大きな荷重が入力されても、下枕部72が第2サポート部58によって支持されて最後方位置より後方側へ移動されることを規制することができる。
また、本実施形態に係るヘッドレスト14では、下枕部72は、シート幅方向に延びるネックレストステー80のロア部80Bに対して摩擦ヒンジ部100Bによってヒンジ結合されている。このため、当該ロア部80Bに対してシート前後方向に無段階に調節可能とされている。また、下枕部72は、下枕部72に対して予め設定された値以上のシート前後方向の外力が加えられることによってロア部80B回りに回動される。そして、車両の急加速や後面衝突が発生した場合に、下枕部72をシート後方側へ移動させる大きな荷重が入力されても、下枕部72が乗員Pや乗員Qの後頸部支持領域Nに沿ってシート後方側へ移動することができる。その結果、車両の急加速時や後面衝突時に、下枕部から後頸部支持領域Nに過度の反力が作用することが回避されて、乗員P又は乗員Qの快適性の向上と、後面衝突等における頸部保護性能の向上の両立を図ることができる。
また、本実施形態に係る車両用シート10では、ヘッドレスト14の下枕部72をシートバック12の前面上部12Aに沿ってスライドさせることにより、上枕部68に対する上下位置を調節可能とされている。また、下枕部72が最上方位置よりシート下方側へ移動された状態では、下枕部72はシートバック12の前面上部12Aをシート受け面としてシート後方側から支持されている。これにより、下枕部72の少なくとも一部を乗員Qの後頸部支持領域Nに沿う位置に上下位置を調節することができると共に、下枕部72がシートバック12の前面上部12Aによって反力をとることができる。その結果、乗員Pに比べて体格の小さな乗員Qが着座した場合でも、下枕部72によって乗員Qの頭部Hを下方側から安定して支持することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、図9及び図10に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る車両用シート200では、ヘッドレスト202の下枕部72の上枕部68に対する上下位置を調節できない点で第1実施形態と異なる。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図9には、本発明の第2実施形態に係る車両用シート200のシートバック12の上端部及びヘッドレスト202が概略的な斜視図にて示されている。また、図10には、第2実施形態に係るヘッドレスト202が概略的な分解斜視図にて示されている。なお、図9では、説明の便宜上、ケース部28の図示を省略している。また、図10では、説明の便宜上、トリムカバー36、96の図示を省略している。
これらの図に示されるように、ヘッドレスト本体部22の骨格部材であるステーアッシー204は、ヘッドレストステー206と、取付ブラケット208により構成されている。ヘッドレストステー206は、例えば金属製のパイプが略U字状に曲げ加工されることにより形成されており、下方側へ延びる左右一対の脚部206Aと、これらの脚部206Aの上端部をシート幅方向に連結したアッパ部206Bと、によって構成されている。そして、このヘッドレストステー206の上部は折り曲げられており、側面視でシート前方側へ傾斜されている。
ヘッドレストステー206の上端部(アッパ部206B)には取付ブラケット208がシート上方側へ立設されている。この取付ブラケット208は、例えば板金がプレス成形されることにより形成されたものであり、正面視略矩形状をなしている。また、取付ブラケット208の下端部には左右一対のフランジ部208Aが設けられており、このフランジ部208Aとヘッドレストステー206のアッパ部206Bとが溶接等の手段によって連結されている。また、この取付ブラケット208の上端部には、ステーアッシー204の上部を覆うケース部28に対応した貫通孔(図示省略)が形成されており、ボルト等の締結具(図示省略)によってケース部28が取付ブラケット208に固定されている。
また、上記取付ブラケット208の左右一対のフランジ部208Aの間には、下枕部72を構成する前後調節機構100が設けられている。前後調節機構100は、第1実施形態と同様にブラケット部100Aと摩擦ヒンジ部100Bを備えている。この摩擦ヒンジ部100Bは、ヘッドレストステー206のアッパ部206Bを回転軸としてヘッドレストステー206に対して回動可能に支持されている。これにより、下枕部72は、上述した第1実施形態と同様に、上枕部68に対する前後位置を無段階で調節可能とされている。
この実施形態では、ヘッドレスト本体部22のヘッドレストステー206のシート幅方向に延びるアッパ部206Bが下枕部72の回転軸として機能している。このため、下枕部72の回転軸を別部材で構成する場合と比べて簡易な構成としつつヘッドレストの快適性を向上させることができる。さらに、部材の点数が削減されるため、生産時のコストダウンを図ることができる。
以上、幾つかの実施形態及を示して本発明について説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
例えば、上記第1実施形態では、スライドガイド部76は略角筒状に限らず円筒状として構成してもよい。また、軸方向から見た断面がC字状やU字状のものなど、開断面状であってもよい。すなわち、ネックレストステー80の脚部80Aがスライドガイド部の内側に挿入可能であればよい。
また、上記第1実施形態では、下枕部72の上枕部68に対する上下位置を、スライドガイド部76の係止部84と、ネックレストステー80のノッチ90とを係合させることにより有段階で規制される構成としたが、本発明はこれに限らない。下枕部72の上枕部68に対する上下位置が無段階で規制される構成としてもよい。この場合、例えば、スライドガイド部76とネックレストステー80との間に摩擦力を発生させ、ネックレストステー80に予め設定された以上のシート上下方向の外力が加えられることにより規制を解除する構成としてもよい。また、電動モーター等の駆動源によってヘッドレストステー38をシート上下方向にスライド可能な構成とし、例えば車両用シートに設けられた操作部(スイッチ等)が操作されることにより、上枕部に対する下枕部72の上下位置が調節される構成としてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態のヘッドレスト14、202では、ヘッドレストステー38、206上部をケース部28で覆う構成としたが、本発明はこれに限らず、ケース部28を備えない構成としてもよい。この場合、ヘッドレスト14、202の骨格部材にパッド材が保持される構成とし、このパッド材の中心に凹部を形成し、その内側に上下調節機構70や前後調節機構100を配置してもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、フロントケース30に形成された第1サポート部56の下方側に第2サポート部58を形成し、第1サポート部56と第2サポート部58とを一体に形成する構成としたが、本発明はこれに限らず、第2サポート部58を備えない構成としてもよい。
10 車両用シート
12 シートバック
14 ヘッドレスト
26 ステーアッシー(ヘッドレストの骨格部材)
58 第2サポ―ト部(延長部)
68 上枕部
72 下枕部
72A 中間部
72B 両サイド部
74 サポートパネル部
76 スライドガイド部
80A 脚部(スライド軸)
80B ロア部(シート幅方向に延びる軸)
100B 摩擦ヒンジ部(摩擦ヒンジ)
104 軸部(シート上下方向に延びる軸)
200 車両用シート
202 ヘッドレスト
206B アッパ部(シート幅方向に延びる軸)
P 乗員
Q 乗員
H 頭部

Claims (8)

  1. 上部前側を構成し、乗員の頭部をシート後方側から支持する上枕部と、
    下部前側を構成すると共に前記上枕部のシート下方側に配置され、上縁側に配置されたシート幅方向に延びる軸回りに回動されることにより当該上枕部に対する前後位置を調節可能とされ、かつ、シート幅方向の両サイド部がシート幅方向の中間部に対してシート上下方向に延びる軸回りに回動されることにより当該中間部に対するシート前方側への迫出し量を調節可能とされた下枕部と、
    を有するヘッドレスト。
  2. 前記下枕部は、前記上枕部に対する上下位置を調節可能とされている、
    請求項1に記載のヘッドレスト。
  3. 前記下枕部のシート上方側には、当該下枕部が上方位置に位置された状態では前記上枕部の内部に収容され、前記下枕部が前記上方位置よりもシート下方側に位置された状態では少なくとも一部が前記上枕部と前記下枕部の間に配置されるサポートパネル部を備える、
    請求項2に記載のヘッドレスト。
  4. 前記シート幅方向に延びる軸の両端部からはシート上方側へ延びる一対のスライド軸が延出されており、
    当該一対のスライド軸は、前記上枕部の骨格部材にシート上下方向を軸方向として配置された一対のスライドガイド部にスライド可能に支持されている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のヘッドレスト。
  5. 前記上枕部のシート下方側には、上部後側からシート下方側に延出されて、後方位置に位置された前記下枕部をシート後方側から支持する延長部が形成されている、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のヘッドレスト。
  6. 前記下枕部は、前記シート幅方向に延びる軸に対して摩擦ヒンジによってヒンジ結合されることで当該シート幅方向に延びる軸回りにシート前後方向に無段階に調節可能とされている、
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のヘッドレスト。
  7. シートクッション及びシートバックと、
    前記シートバックのシート上方側に配設された請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のヘッドレストと、
    を備えた車両用シート。
  8. 前記下枕部は、当該下枕部を前記シートバックのシート前面に沿ってスライドさせることにより、前記上枕部に対する上下位置を調節可能とされており、
    当該下枕部が下方位置に位置された状態では、当該下枕部は当該シートバックの前面上部のシート受け面によってシート後方側から支持されている、
    請求項7に記載の車両用シート。
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