JPH1016618A - 車両用多機能シート - Google Patents

車両用多機能シート

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JPH1016618A
JPH1016618A JP16905496A JP16905496A JPH1016618A JP H1016618 A JPH1016618 A JP H1016618A JP 16905496 A JP16905496 A JP 16905496A JP 16905496 A JP16905496 A JP 16905496A JP H1016618 A JPH1016618 A JP H1016618A
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Hiroshi Tokuyama
博 徳山
Takeo Kawade
健雄 川出
Osamu Shirase
治 白勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幼児、子供、大人のそれぞれの体格に合わせ
て変形可能であり、特に幼児用バスケットとしても子供
用シートとしても使用可能な車両用多機能シートを提供
する。 【解決手段】 車両の中央に位置する中央シートSC
シートクッション1cの前部シートクッション4を昇降
機構6により昇降自在に支持し、その前部シートクッシ
ョン4の本体部43 に対して蓋体41 を前方に回動させ
る。中央シートS C のシートバック2cは前部シートバ
ック52及び後部シートバック54からなり、前部シー
トバック52を前方に倒して前記本体部43 の上面に重
ね合わせるとともに、後部シートバック54を後方に倒
して固定する。蓋体41 、前部シートバック52及び後
部シートバック54により幼児を寝姿で支持する幼児用
バスケットが構成される。シートバック2cを変形させ
ずに、前部シートクッション4を上昇させれば、子供用
シート或いはアームレストとして使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の略中央に配
されて幼児から大人までの乗員の体格に合わせて変形す
ることが可能な車両用多機能シートに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の略中央に位置するシートバックの
前面部分を前方に倒して展開することにより、幼児を後
向きに拘束する幼児用バスケットを構成するものが、実
開平6−12170号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記実開平
6−12170号公報に記載されたものは、シートバッ
クの前面部分を幼児用バスケットとして利用することに
よりシートに多機能性を与えているが、そのシートを座
面が高い子供用シートとして利用することはできず、更
に高度な多機能性を与えることが望まれる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、幼児、子供、大人のそれぞれの体格に合わせて変形
可能であり、特に幼児用バスケットとしても子供用シー
トとしても使用可能な車両用多機能シートを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両の略中央に配さ
れるシートを多目的に使用する車両用多機能シートであ
って、前記シートは前部シートクッション及び後部シー
トクッションに分割されたシートクッションと、前部シ
ートバック及び後部シートバックに分割されたシートバ
ックとを備えており、前部シートクッションは本体部と
該本体部の前端に設けた支点を中心にして前方に回動可
能な蓋体とを備えて後部シートクッションに対して昇降
可能であり、前部シートバックは下端に設けた支点を中
心にして上昇位置にある前記前部シートクッションの本
体部の上面に重なる位置に回動可能であるとともに、後
部シートバックは前記支点を中心にして回動可能であ
り、前方に回動させた蓋体と、前方に回動させた前部シ
ートバックと、後方に回動させた後部シートバックとに
より幼児を寝姿で支持する幼児用バスケットを構成し、
また前部シートクッションを上昇させて子供用シートを
構成することを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前部シートバックの主要部がパッド
で構成されており、このパッドで前記幼児用バスケット
上の幼児の胴部を支持することを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記シートバックは高さ調節可能な
ヘッドレストを備えており、収納時における前記ヘッド
レストの上端の高さは、その左右両側に配されるシート
バックの上端の高さに略等しく設定されることを特徴と
する。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、上昇位置にある前部
シートクッションの本体部に対して前方に回動させた蓋
体と、前方に回動させて前部シートクッションの本体部
の上面に重ね合わせた前部シートバックと、後方に回動
させた後部シートバックとにより幼児を寝姿で支持する
幼児用バスケットが構成され、また前部シートクッショ
ンを上昇させて子供用シートが構成される。
【0009】請求項2の構成によれば、主要部がパッド
で構成されている前部シートバックを前方に回動させて
前部シートクッションの本体部の上面に重ね合わせれ
ば、この前部シートバックをパッドとして利用して幼児
用バスケット上の幼児の胴部を支持することができる。
【0010】請求項3の構成によれば、ヘッドレストを
収納すると、その上端の高さは左右両側に配されるシー
トバックの上端の高さに略等しくなり、ヘッドレストを
上昇させれば、その高さを子供から大人までに体格に合
わせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図14は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は車両の前部シートの斜視図、図2は子供用
シートの使用状態を示す斜視図、図3は図2の3−3線
拡大矢視図、図4は図3の4−4線矢視図、図5は図3
の要部拡大図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図
6の7−7線矢視図、図8はロック機構の作用説明図、
図9は子供用シートベルト装置の作用説明図、図10は
幼児用バスケットの使用状態を示す斜視図、図11は図
10の11−11線拡大矢視図、図12は図11の12
−12線矢視図、図13はアームレストの使用状態を示
す図、図14は幼児用バスケットの他の使用状態を示す
図である。
【0013】図1に示すように、車両の車室前部には運
転者席としての右側シートSR と、助手席としての左側
シートSL と、両シートSL ,SR 間に挟まれた中央シ
ートSC とが左右方向に並設される。左側シートSL
び右側シートSR は、それぞれシートクッション1L
R 、シートバック2L ,2R 及びヘッドレスト3L
R から構成される。中央シートSC はシートクッショ
ン1C ,シートバック2C 及びヘッドレスト3C から構
成されており、シートクッション1C は前側の前部シー
トクッション4及び後側の後部シートクッション5に2
分割される。前部シートクッション4は中空のボックス
状の本体部43 と、その前端にピン44を介して開閉自
在に枢支された蓋体41 とを備える。蓋体41 の内面に
は軟質のパッド45 が貼設される。
【0014】図2〜図4及び図9を併せて参照すると明
らかなように、前部シートクッション4は、後部シート
クッション5の前側に連なる下降位置と、その後端が後
部シートクッション5の前端に重なり合う上昇位置との
間を昇降機構6を介して昇降可能である。中央シートS
C の前部シートクッション4を下降させれば、そこに大
人が座ることができ、また中央シートSC の前部シート
クッション4を上昇させれば、そこに子供が座ることが
できる。
【0015】中央シートSC に設けられた子供用シート
ベルト装置7は、シートバック2Cに内装されたリトラ
クタ8,8からシートバック2C の上面に繰り出し可能
な左右一対のベルト9,9と、これらベルト9,9の先
端に設けられた2個のタング101 ,101 と、前部シ
ートクッション4の上面中央部に形成したタング収納凹
部42 に起立自在に収納されたタング111 と、前記3
個のタング101 ,101 ,111 に結合可能な3個の
バックル102 ,102 ,112 を備えた軟質材料より
なる保護パッド12とから構成される。シートバック2
C の前面下部には、保護パッド12が嵌合可能な保護パ
ッド収納凹部13が形成される。尚、保護パッド収納凹
部13はシートバック2C の後面に設けることも可能で
ある。
【0016】中央シートSC のヘッドレスト3C は、公
知の高さ調整機構により昇降可能である。下降時(不使
用時)にヘッドレスト3C の上端の高さは左側シートS
L 及び右側シートSR のシートバック2L ,2R の上端
の高さに一致するように形成されており、ヘッドレスト
C はシートバック2C の一部を構成して外観を向上さ
せる(図4参照)。また中央シートSC の前部シートク
ッション4を上昇させて子供用シートとして使用すると
き、或いは前部シートクッション4を下降させて大人用
シートとして使用するとき、ヘッドレスト3C を適切な
高さまで上昇させることにより、子供用或いは大人用の
ヘッドレスト3C として使用することができる(図3参
照)。
【0017】次に、図5〜図7に基づいて昇降機構6の
構造を説明する。
【0018】図5から明らかなように、車両のフロアパ
ネル21に前後のブラケット22,23を介して固定し
た左右一対の固定レール24,24に左右一対の可動レ
ール25,25がそれぞれ前後摺動自在に支持されてお
り、この可動レール25,25の上面に中央シートSC
のベースフレーム26が固定される。ベースフレーム2
6の前部に前部シートクッション4が昇降機構6を介し
て昇降自在に支持されるとともに、ベースフレーム26
の後部に後部シートクッション5が固定される。
【0019】前部シートクッション4をベースフレーム
26に連結する4節リンク機構27は、下端がベースフ
レーム26にピン28,28で枢支された左右一対の前
部リンク腕29,29と、下端がベースフレーム26に
ピン30,30で枢支された左右一対の後部リンク腕3
1,31とを備える。前部リンク腕29,29の上端は
前部シートクッション4の下面に設けたブラケット3
2,32にピン33,33で枢支され、また後部リンク
腕31,31の上端は前部シートクッション4の下面に
設けたブラケット34,34にピン35,35で枢支さ
れる。一方の前部リンク腕29の中間部とベースフレー
ム26との間にコイルスプリング36が張設されてお
り、このコイルスプリング36が収縮しようとする弾発
力で4節リンク機構27が起立する方向に、即ち前部シ
ートクッション4が上昇する方向に付勢される。
【0020】前部シートクッション4の昇降位置はロッ
ク機構37によって多段階に調節可能である。
【0021】図6及び図7を併せて参照すると明らかな
ように、ロック機構37は前記一方の前部リンク腕29
の上端にピン35を中心として形成されたセクタギヤよ
りなる被ロックギヤ38と、この被ロックギヤ38に噛
合可能なロックギヤ39を備えて、前記ピン35及びブ
ラケット32,32に支持したピン40にそれぞれ長孔
411 ,412 を介して前後摺動自在に支持されたロッ
クピース41と、ロックピース41をロックギヤ39が
被ロックギヤ38に噛合する方向に付勢するコイルスプ
リング42と、ブラケット32,32にピン43を介し
て前後揺動可能に枢支され、その長孔441 にロックピ
ース41の前端に突設したピン413 を係合させたレバ
ー44とを備える。
【0022】レバー44の下端に指を掛けて前方に引く
と、その長孔441 に係合するピン413 を引かれたロ
ックピース41が長孔411 ,412 の範囲で前方にス
ライドし、ロックギヤ39と被ロックギヤ38との噛合
が解除される。またレバー44から指を離すと、コイル
スプリング42の弾発力でロックピース41が後方にス
ライドし、ロックギヤ39が被ロックギヤ38に噛合す
る。
【0023】次に、図10〜図12に基づいて幼児用バ
スケットの構造を説明する。
【0024】中央シートSC のシートバック2C は、ピ
ン51で前後揺動可能に枢支された前部シートバック5
2と、前記ピン51で前後揺動可能に枢支された後部シ
ートバック54とを備える。前部シートバック52はピ
ン51に枢支される部分を除いて大部分が軟質のパッド
で構成され、また後部シートバック54は外側が比較的
硬質の樹脂541 で構成されるとともに内側が軟質のパ
ッド542 で構成される。後部シートバック54は図示
せぬロック機構を備えており、図11に実線及び鎖線で
示す複数の位置でロック可能である。また、中央シート
C の前部シートクッション4を上昇させて蓋体41
開いた状態で前部シートバック52を前方に倒すと、そ
の前部シートバック52は前部シートクッション4の本
体部43の上面に支持される。
【0025】幼児用シートベルト装置55は、前部シー
トバック52に一端を固定された2本のベルト56,5
6と、これらベルト56,56の他端が着脱自在に結合
される保護パッド57と、この保護パッド57を後部シ
ートバック54に接続するベルト58とを備える。不使
用時に保護パッド57を収納すべく、後部シートバック
54に保護パッド収納凹部543 が形成される。尚、幼
児用シートベルト装置55をシートバック2C に対して
着脱自在とすることも可能である。
【0026】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0027】前部シートを大人3人掛けとして使用する
場合には、その中央シートSC のシートクッション1C
の前部シートクッション4を図9(a)に示す下降位置
においてロックする。これにより、左側シートSL のシ
ートクッション1L 、右側シートSR のシートクッショ
ン1R 及び中央シートSC のシートクッション1C は同
じ高さになり、大人3人が並んで座ることができる。
【0028】また、中央シートSC を子供用シートとし
て使用する場合には、シートクッション1C の前部シー
トクッション4を図9(b)に示す上昇位置においてロ
ックするとともに、シートバック2C のパッド収納凹部
13から保護パッド12を取り出してタング111 とバ
ックル112 とを結合する。この状態で、図3に示すよ
うに子供を前部シートクッション4上に座らせ、2本の
ベルト9,9を子供の両肩部及び胸部に沿わせてバック
ル102 ,102 にタング101 ,101 を結合すれば
良い。このとき、保護パッド12によってバックル10
2 ,102 ,112 が子供の腹部に直接接触することが
防止される。また中央シートSC を子供用シートとして
使用するとき、本来の前部シートクッション4及びシー
トバック2C がそのまま利用されるので、大人用シート
として使用する場合と同じ座り心地が確保されるのは勿
論のこと、子供の視線を高くして視界を広げることがで
きる。
【0029】子供用シートベルト装置7を使用しないと
きに保護パッド12をシートバック2C のパッド収納凹
部13に収納しておくことにより、その保護パッド12
が邪魔になったり、シートバック2C が厚くなったりす
る不具合がない。しかも、パッド収納凹部13に嵌合し
た保護パッド12はシートバック2C の一部となるた
め、そこに大人が座った場合にパッド収納凹部13が座
り心地を損ねることがない。また、前部シートクッショ
ン4を上昇させるとその前部シートクッション4によっ
てシートバック2C のパッド収納凹部13が覆われるた
め、そこに座った子供の背中がパッド収納凹部13に当
たって座り心地を損ねることがない。
【0030】更に、シートクッション1C の前部シート
クッション4を上昇位置においてロックすれば、図13
に示すように左側シートSL 又は右側シートSR に座っ
た乗員のアームレストとして使用することができる。
【0031】前部シートクッション4がロックされてい
るとき、図7に示すようにロックピース41のロックギ
ヤ39が前部リンク腕29の被ロックギヤ38に噛合し
ており、これにより前部リンク腕29の回動が規制され
て前部シートクッション4が昇降不能に固定される。レ
バー44を操作してロックギヤ39と被ロックギヤ38
との噛合を解除すると前部リンク腕29が自由に回動で
きるようになるため、コイルスプリング36の弾発力で
前部シートクッション4を自動的に上昇させ、或いは前
部シートクッション4をコイルスプリング36の弾発力
に抗して押し下げることができる。
【0032】上述したように、ロック機構37がロック
ギヤ39と被ロックギヤ38との噛合により前部シート
クッション4をロックしているので、両ギヤ38,39
の歯数に応じた多段のロックが可能になり、簡単な操作
及び簡単な構造で前部シートクッション4の高さをきめ
細かく調節することができる。
【0033】ところで、4節リンク機構27で支持され
た上部シートクッション4は、その下降位置の近傍では
略上下方向に移動するが、前部リンク腕29,29及び
後部リンク腕31,31が起立する上昇位置の近傍では
主として前後方向に移動することになる。従って、シー
トバック2C のリクライニング角を調節したときに、そ
のシートバック2C の前後動に応じて前部シートクッシ
ョン4の前後位置を調節してやれば、前部シートクッシ
ョン4と干渉することなくシートバック2C を任意の位
置にリクライニングさせることができる。
【0034】また、図10及び図11に示すように、中
央シートSC の前部シートクッション4を上昇させた状
態で蓋体41 を前方に回動させた後、シートバック2C
の前部シートバック52及び後部シートバック54を前
後に倒すことにより幼児用バスケットが構成される。こ
のとき、前部シートバック52の本体を構成するパッド
521 に幼児の胴部が当接するとともに、後部シートバ
ック54の内面に貼設したパッド542 に脚部が当接
し、更に前部シートクッション4の蓋体41 の内面に貼
設したパッド45 に頭部が当接することにより、幼児の
身体全体を柔らかく支持することができる。
【0035】而して、シートバック2C 及び前部シート
クッション4の両方を用いて幼児用バスケットを構成し
ているので、幼児用バスケットの前後方向の長さを充分
に確保し、比較的に身長の大きい幼児をも余裕を持って
支持することができる。また、幼児の体重が最も多く掛
かる前部シートバック52が前部シートクッション4の
本体部43 上に支持されるので、ピン51に加わる荷重
を減少させて前部シートバック52の剛性を高め、幼児
の体重を確実に支持することができる。更に、前部シー
トバック52を構成するパッド521 をそのまま幼児用
バスケットの主要なパッドとして利用しているので、部
品点数を削減することができる。
【0036】図14は前記幼児用バスケットの他の使用
方法を示すもので、後方に倒した後部シートバック54
を後席に座った乗員のオットマンとして利用することが
でき、また前方に倒した前部シートバック52を物置き
として使用することができる。尚、後方に倒した後部シ
ートバック54をオットマンとして利用する代わりに、
前席及び後席の両方から使用可能な物置きとして利用す
ることもできる。
【0037】以上、本発明の多機能シートを前席に適用
した実施例を説明したが、これを図15に示すように後
席に対しても適用することができ、また3列の座席を備
えた車両では中間列の座席にも適用することができる。
【0038】而して、中央シートSC を変形させて子供
用シート或いは幼児用バスケットとして使用するとき、
右側シートSR 及び左側シートSL は変形しないので、
左右の乗員の乗り心地に影響を与えることがなく、また
前席の中央シートSC のシートバック2C を物置き等と
して使用する場合には前後左右の4人の乗員が公平に使
用することができ、後席の中央シートSC のシートバッ
ク2C を物置き等として使用する場合には後部左右の2
人の乗員が公平に使用することができる。更に、幼児用
バスケットの幼児は車体後ろ向きになるため、右側シー
トSR 或いは左側シートSL に座った大人は幼児と対話
したり幼児の様子を容易に確認することができる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0040】例えば、昇降機構6の構造は実施例に限定
されず、他の任意の構造のものを選択することができ
る。また本発明はベンチシート及びセパレートシートの
両方に適用することができる。である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、上昇位置にある前部シートクッションの本
体部に対して前方に回動させた蓋体と、前方に回動させ
て前部シートクッションの本体部の上面に重ね合わせた
前部シートバックと、後方に回動させた後部シートバッ
クとにより幼児を寝姿で支持する幼児用バスケットを構
成するので、3つの部材を連ねて幼児用バスケットの前
後方向寸法を充分に確保することができるばかりか、幼
児の体重が最も多く掛かる前部シートバックを前部シー
トクッションの本体部の上面に重ね合わせて剛性を高め
ることができ、これにより身長及び体重の大きい幼児を
も確実に支持することが可能となる。また前部シートク
ッションを上昇させて子供用シートを構成するので、大
人に比べて座高の低い子供の視線の位置を高くして視野
を広げることができる。
【0042】また請求項2に記載された発明によれば、
前部シートバックの主要部がパッドで構成されているの
で、このパッドを幼児用バスケット上の幼児の胴部を支
持するパッドに兼用して部品点数を削減することができ
る。
【0043】また請求項3に記載された発明によれば、
シートバックに設けられたヘッドレストの収納時におけ
る上端の高さは、その左右両側に配されるシートバック
の上端の高さに略等しく設定されるので、ヘッドレスト
でシートバックの一部を構成して外観を向上させること
ができる。また中央シートを子供用シート或いは大人用
シートとして使用するとき、ヘッドレストを適切な高さ
まで上昇させて子供或いは大人の体格に合わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の前部シートの斜視図
【図2】子供用シートの使用状態を示す斜視図
【図3】図2の3−3線拡大矢視図
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】図3の要部拡大図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図6の7−7線矢視図
【図8】ロック機構の作用説明図
【図9】子供用シートベルト装置の作用説明図
【図10】幼児用バスケットの使用状態を示す斜視図
【図11】図10の11−11線拡大矢視図
【図12】図11の12−12線矢視図
【図13】アームレストの使用状態を示す図
【図14】幼児用バスケットの他の使用状態を示す図
【図15】本発明を車両の後部シートに適用した実施例
を示す図
【符号の説明】
C シートクッション 2C シートバック 4 前部シートクッション 41 蓋体 43 本体部 44 ピン(支点) 5 後部シートクッション 51 ピン(支点) 52 前部シートバック 521 パッド 54 後部シートバック SL 左側シート(シート) SR 右側シート(シート) SC 中央シート(シート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の略中央に配されるシート(SC
    を多目的に使用する車両用多機能シートであって、 前記シート(SC )は前部シートクッション(4)及び
    後部シートクッション(5)に分割されたシートクッシ
    ョン(1C )と、前部シートバック(52)及び後部シ
    ートバック(54)に分割されたシートバック(2C
    とを備えており、 前部シートクッション(4)は本体部(43 )と該本体
    部(43 )の前端に設けた支点(44 )を中心にして前
    方に回動可能な蓋体(41 )とを備えて後部シートクッ
    ション(5)に対して昇降可能であり、前部シートバッ
    ク(52)は下端に設けた支点(51)を中心にして上
    昇位置にある前記前部シートクッション(4)の本体部
    (43 )の上面に重なる位置に回動可能であるととも
    に、後部シートバック(54)は前記支点(51)を中
    心にして回動可能であり、 前方に回動させた蓋体(41 )と、前方に回動させた前
    部シートバック(52)と、後方に回動させた後部シー
    トバック(54)とにより幼児を寝姿で支持する幼児用
    バスケットを構成し、また前部シートクッション(4)
    を上昇させて子供用シートを構成することを特徴とする
    車両用多機能シート。
  2. 【請求項2】 前部シートバック(52)の主要部がパ
    ッド(521 )で構成されており、このパッド(5
    1 )で前記幼児用バスケット上の幼児の胴部を支持す
    ることを特徴とする、請求項1記載の車両用多機能シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記シートバック(2C )は高さ調節可
    能なヘッドレスト(3C )を備えており、収納時におけ
    る前記ヘッドレスト(3C )の上端の高さは、その左右
    両側に配されるシートバック(2L ,2R )の上端の高
    さに略等しく設定されることを特徴とする、請求項1記
    載の車両用多機能シート。
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