JP2015058750A - 車両シート用エア式アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】袋体が押圧されたときの袋体の撓み量を低減する。【解決手段】エア式アクチュエータ40では、引張コイルスプリング60が可動プレート44と固定プレート42との間に架け渡されており、引張コイルスプリング60によって可動プレート44が固定プレート42側(閉方向側)へ付勢されている。このため、ブラダー48が膨張した状態では、可動プレート44に閉方向側への付勢力が作用しているため、固定プレート42と可動プレート44とによってブラダー48が圧縮される。これにより、膨張時におけるブラダー48内の空気圧が比較的高くなるため、ブラダー48(サイドサポート部14)が押圧されたときの押圧力に対するブラダー48の反力が高くなる。したがって、ブラダー48の撓み量を低減でき、ひいてはサイドサポート部14の変位量を低減できる。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用シートに用いられる車両シート用エア式アクチュエータに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シートでは、シートクッションにおけるサイドサポート部の内部に、エアクッション(袋体)が設けられている。そして、エアクッション内にエアが供給されることで、エアクッションが膨張して、サイドサポート部がシート上方側へ隆起(突出)されるようになっている。これにより、着座乗員に対するホールド性を向上できる。
しかしながら、上記車両用シートでは、膨張後のエアクッション内の空気圧が比較的低いため、サイドサポート部が押圧されたときのエアクッションの撓み量(サイドサポート部の変位量)が大きくなる。
本発明は、上記事実を考慮し、袋体が押圧されたときの袋体の撓み量を低減できる車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両シート用エア式アクチュエータは、シートクッションにおけるサイドサポート部の内部に設けられ、前記シートクッションの骨格部材に固定された固定プレートと、前記固定プレートのシート上方側に設けられ、シート幅方向内側端部が軸方向をシート前後方向にして前記固定プレートに回転可能に結合された可動プレートと、前記固定プレートと前記可動プレートとの間に設けられ、エアが供給されることで膨張して前記可動プレートをシート幅方向内側へ回転させる袋体と、前記可動プレートと固定プレートとの間に架け渡され、前記可動プレートを前記固定プレート側へ付勢する付勢部材と、を備えている。
請求項1に記載の車両シート用エア式アクチュエータでは、シートクッションにおけるサイドサポート部の内部に固定プレートが設けられている。この固定プレートは、シートクッションの骨格部材に固定されている。また、固定プレートのシート上方側には、可動プレートが設けられており、可動プレートのシート幅方向内側端部が、軸方向をシート前後方向にして固定プレートに回転可能に結合されている。
さらに、固定プレートと可動プレートとの間には袋体が設けられている。そして、袋体内にエアが供給されることで、袋体が膨張すると、可動プレートがシート幅方向内側へ回転される。これにより、サイドサポート部がシート幅方向内側へ変位する。その結果、サイドサポート部による着座乗員に対するホールド性が向上される。
ここで、可動プレートと固定プレートとの間には付勢部材が架け渡されており、可動プレートは付勢部材によって固定プレート側へ付勢されている。このため、袋体が膨張した状態では、可動プレートに固定プレート側への付勢力が作用しているため、固定プレートと可動プレートとによって袋体が圧縮される。これにより、膨張時における袋体内の空気圧が比較的高くなるため、袋体が押圧されたときの押圧力に対する袋体の反力が高くなる。その結果、袋体が押圧されたときの袋体の撓み量を低減でき、ひいてはサイドサポート部の変位量を低減できる。
請求項1に記載の車両用シートによれば、袋体が押圧されたときの袋体の撓み量を低減できる。
以下、初めに本実施の形態に係る車両シート用エア式アクチュエータ(以下、単に「エア式アクチュエータ」という)40が適用された車両用シート10について図面を用いて説明し、次いでエア式アクチュエータ40について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印LHはシート左方(シート幅方向一側)を示している。また、シート前方、シート上方、及びシート左方は、それぞれ車両の車両前方、車両上方、及び車両左方に一致している。
図2に示されるように、車両用シート10は、車両(自動車)の車室内における前部に搭載されるフロントシートとされている。車両用シート10は、着座乗員の尻部を支えるシートクッション12を備えている。このシートクッション12の後端部には、シートバック70が起立した状態で設けられており、シートバック70はシートクッション12に対して傾倒可能に連結されている。また、シートバック70のシート上方側にはヘッドレスト72が設けられており、ヘッドレスト72は、シートバック70に支持されている。これにより、着座乗員の背部がシートバック70によって支持されると共に、着座乗員の頭部がヘッドレスト72によって支持されるようになっている。
シートクッション12は略水平に配置されており、シートクッション12のシート幅方向両側部分がシート上下方向に隆起している。そして、この隆起した部分がサイドサポート部14とされている。
次に、シートクッション12の内部構造について説明する。なお、シートクッション12では、シート幅方向において左右対称に構成されているため、シートクッション12におけるシート左側部分の内部構造について説明して、シートクッション12におけるシート右側部分の内部構造の説明についての説明は省略する。
図1に示されるように、シートクッション12の内部には、シートクッション12の骨格部材を成すシートクッションフレーム16が設けられており、シートクッションフレーム16は略板状に形成されて、板厚方向をシート上下方向にして配置されている。このシートクッションフレーム16は、シート幅方向両側部分において、シートクッション12の骨格部材を成すサイドフレーム(図示省略)に固定されており、このサイドフレームが図示しないスライド機構を介して車両のフロアに連結されている。また、シートクッションフレーム16のシート幅方向両端部には、フランジ部16Aが一体に形成されており、フランジ部16Aはシート下方側に屈曲されている。
また、シートクッションフレーム16のシート上方側には、シート幅方向中央部において、センタパッド18が設けられている。このセンタパッド18は、ウレタン等の発泡材により構成されると共に、略直方体状に形成されている。これにより、着座乗員の尻部がセンタパッド18によって支持されるようになっている。
さらに、シートクッションフレーム16のシート上方側には、シート幅方向両側部(サイドサポート部14に対応する部分)において、後述するエア式アクチュエータ40を固定するためのブラケット20が設けられている。ブラケット20は、樹脂材により構成されると共に、シート前方側から見てシート下方側へ開放された略凹状に形成されて、シート前後方向に沿って延びている。具体的には、ブラケット20は、ブラケット20のシート幅方向内側部分を構成する内側壁20Aと、ブラケット20のシート幅方向外側部分を構成する外側壁20Bと、ブラケット20の上部を構成する頂壁20Cと、を含んで構成されている。
内側壁20Aは、シート前方側から見てシート上下方向に延びており、内側壁20Aの下端部が、シート幅方向外側に屈曲されて、ブラケット20に固定されている。外側壁20Bは、シート前方側から見てシート幅方向内側へ開放した略V字形状に屈曲されている。そして、外側壁20Bの下部が、シート前方側から見てシート上下方向に延びると共に、シートクッションフレーム16のフランジ部16Aのシート幅方向外側に隣接して配置されて、フランジ部16Aに固定されている。また、外側壁20Bの上部は、シート前方側から見てシート上方側へ向かうに従いシート幅方向内側へ傾斜されている。頂壁20Cは、内側壁20Aの上端からシート幅方向外側へ向かうに従いシート上方側へ傾斜するように延びており、頂壁20Cのシート幅方向外側端が外側壁20Bの上端に結合されている。
さらに、ブラケット20のシート上方側には、後述するエア式アクチュエータ40を介してサイドパッド22が設けられている。このサイドパッド22は、ウレタン等の発泡材により構成されると共に、シート前方側から見てシート下方側へ開放した断面略V字形を成す柱状に形成されている。具体的には、サイドパッド22のシート幅方向外側面が、シート前方側から見てシート上下方向に沿って延びている。また、サイドパッド22のシート幅方向内側面が、シート前方側から見てシート幅方向内側へ向かうに従いシート上方側へ傾斜されると共に、上端部において湾曲されて、サイドパッド22のシート幅方向外側面と接続されている。また、サイドパッド22の下部には、溝部24が形成されており、溝部24はシート前方側から見てシート下方側へ開放されている。この溝部24におけるシート幅方向外側部分は第1傾斜面24Aとされており、第1傾斜面24Aは、前述したブラケット20における外側壁20Bの上部のシート幅方向外側に平行に配置されている。また、溝部24のシート幅方向内側部分は第2傾斜面24Bとされており、第2傾斜面24Bは、シート前方側から見てシート幅方向外側へ向かうに従いシート上方側へ傾斜されている。
また、センタパッド18とサイドパッド22との間には、第1フック26が設けられており、第1フック26は、シート前方側から見て略J字形状に形成されている。そして、第1フック26の上端部が、センタパッド18及びサイドパッド22を覆う表皮28に縫合等の手段によって接合されている。一方、第1フック26の下端部はシートクッション12内のワイヤ30に係止されており、ワイヤ30は、シートクッションフレーム16のシート上方側においてシート前後方向に延びている。これにより、表皮28のシート上方側への浮きが抑制されるようになっている。
さらに、サイドパッド22のシート幅方向外側には、表皮28の内側において、長手方向をシート上下方向にした略長尺状のストラップ32が設けられている。このストラップ32は、ストラップ32の上端部を構成する不織布34と、ストラップ32の中間部を構成する可撓性を有する織ゴム36と、ストラップ32の上端部を構成する第2フック38と、を含んで構成されており、これら不織布34、織ゴム36、第2フック38が互いに接合されている。そして、不織布34の上端部が、縫合等の手段によって表皮28に接合されている。また、織ゴム36が伸びた状態で第2フック38の下端部がフランジ部16Aに係止されている。これにより、シートクッション12の側部を覆う表皮28がシート下方側へ引っ張られるため、表皮28の弛みが抑制された状態で表皮28がシートクッション12を覆っている。
次に本発明の要部であるエア式アクチュエータ40について説明する。
エア式アクチュエータ40は、サイドパッド22の溝部24内において、サイドパッド22の第2傾斜面24Bとブラケット20の頂壁20Cとの間に配置されている。また、図3(A)及び(B)にも示すように、エア式アクチュエータ40は、固定プレート42と、可動プレート44と、「袋体」としてのブラダー48と、「付勢部材」としての引張コイルスプリング60と、を含んで構成されている。
固定プレート42は、樹脂材により構成されると共に、シート前後方向を長手方向とした略矩形板状に形成されている。そして、固定プレート42は、ブラケット20の頂壁20C上に平行に配置されて、頂壁20Cに固定されている。これにより、固定プレート42は、シート前方側から見てシート幅方向外側へ向かうに従いシート上方側へ傾斜されている。
可動プレート44は、樹脂材により構成されると共に、シート前後方向を長手方向とした略矩形板状に形成されている。そして、可動プレート44は、固定プレート42のシート上方側において、固定プレート42と対向するようにして配置されている。また、可動プレート44のシート幅方向内側端部は、軸方向をシート前後方向にしたヒンジピン46によって、固定プレート42のシート幅方向内側端部とヒンジ結合されている。これにより、可動プレート44が、固定プレート42に対してヒンジピン46回りに相対回転可能に構成されている。そして、固定プレート42に対する可動プレート44の回転において、可動プレート44が固定プレート42に対して離間する方向(図3(B)の矢印A方向)を開方向といい、可動プレート44が固定プレート42に対して接近する方向(図3(A)の矢印B方向)を閉方向という。
さらに、可動プレート44の上面には、前述したサイドパッド22の溝部24における第2傾斜面24Bが載置されている(図1参照)。また、上述したように、固定プレート42がシート前方側から見てシート幅方向外側へ向かうに従いシート上方側へ傾斜されている。これにより、可動プレート44が開方向へ回転されると、サイドパッド22がシート幅方向内側且つシート上方側へ変位するようになっている。なお、図1では、便宜上、可動プレート44と第2傾斜面24Bとを離間して図示している。
ブラダー48は、袋状に形成されて、固定プレート42と可動プレート44との間に配置されている。そして、ブラダー48内にエア(空気)が供給されることで、ブラダー48が膨張するようになっている。また、膨張時におけるブラダー48の形状は、シート前方側から見て、略二等辺三角形状に設定されており、ブラダー48の2辺(2面)が固定プレート42及び可動プレート44に固定されている。
また、図1に示されるように、ブラダー48には、エアチューブ50を介してエアポンプ52が接続されている。このエアチューブ50の中間部には、バルブ54が設けられており、バルブ54は、図示しない弁体を含んで構成されている。さらに、エアポンプ52及びバルブ54は、車両のECU56と電気的に接続されており、ECU56には、操作ボタン58が電気的に接続されている。
そして、ブラダー48を膨張させる際には、着座乗員が操作ボタン58を操作することで、ECU56の制御によってエアポンプ52が作動されて、ブラダー48内にエアが供給されるようになっている。この場合には、可動プレート44が、ブラダー48によって押圧されて、開方向側へ回転されるようになっている(図1及び図3(A)に示さる状態であり、この状態を「作動状態」という)。
一方、ブラダー48内のエアを排出する際には、着座乗員が操作ボタン58を操作することで、ECU56の制御によってバルブ54の弁体が開放されて、ブラダー48内のエアが排出されるようになっている。これにより、ブラダー48が潰れて、可動プレート44が閉方向側へ回転されるようになっている(図3(B)に示さる状態であり、この状態を「非作動状態」という)。
引張コイルスプリング60は、固定プレート42のシート幅方向外側端部と可動プレート44のシート幅方向外側端部との間に設けられており、引張コイルスプリング60の長手方向両端部が、固定プレート42及び可動プレート44に係止されている。そして、引張コイルスプリング60は、可動プレート44を閉方向側へ付勢するように構成されている。すなわち、ブラダー48が膨張する際には、引張コイルスプリング60の付勢力に抗してブラダー48が膨張するように構成されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両用シート10では、図3(B)に示される状態がエア式アクチュエータ40の非作動状態であり、この状態では、ブラダー48が潰れている。このため、シートクッション12のサイドサポート部14が、エア式アクチュエータ40の作動状態時と比べてシート下方側に位置している。これにより、乗員が車両に乗降りするときの乗降性を確保することができる。
そして、乗員が車両用シート10に着座すると、着座乗員の尻部が主としてセンタパッド18によって支持され、着座乗員の大腿部のシート幅方向両側にサイドサポート部14が配置される。
この状態で、エア式アクチュエータ40を作動させるために着座乗員が操作ボタン58を操作すると、ECU56の制御によってエアポンプ52が作動して、ブラダー48内にエアが供給される。これにより、ブラダー48が膨張して、可動プレート44が開方向側へ回転される(エア式アクチュエータ40が作動状態になる)。そして、可動プレート44の開方向側への回転に伴って、サイドパッド22がシート幅方向内側且つシート上方側へ変位する(図1参照)。その結果、着座乗員の大腿部が、サイドサポート部14によって挟まれるようになり、サイドサポート部14による着座乗員に対するホールド性が向上される。
一方、エア式アクチュエータ40を非作動状態にするために着座乗員が操作ボタン58を操作すると、ECU56の制御によってバルブ54の弁体が開放されて、ブラダー48内のエアが排出される。これにより、ブラダー48が潰れて、可動プレート44が閉方向側へ回転される。そして、可動プレート44の閉方向側への回転に伴って、サイドパッド22がシート幅方向外側且つシート下方側へ変位する。
ここで、エア式アクチュエータ40には、引張コイルスプリング60が設けられている。引張コイルスプリング60は可動プレート44と固定プレート42との間に架け渡されており、引張コイルスプリング60によって可動プレート44が固定プレート42側(閉方向側)へ付勢されている。このため、ブラダー48の膨張時には、ブラダー48は引張コイルスプリング60の付勢力に抗して膨張する。そして、ブラダー48が膨張した状態では、可動プレート44に閉方向側への付勢力が作用しているため、固定プレート42と可動プレート44とによってブラダー48が圧縮される。これにより、膨張時におけるブラダー48内の空気圧が比較的高くなるため、ブラダー48(サイドサポート部14)が押圧されたときの押圧力に対するブラダー48の反力が高くなる。したがって、ブラダー48の撓み量を低減でき、ひいてはサイドサポート部14の変位量を低減できる。
この点について、図4のグラフを用いて、サイドサポート部14(ブラダー48)を押圧したときのサイドサポート部14(ブラダー48)の撓み量(変位量)と反力との関係を、比較例のエア式アクチュエータと比較して説明する。なお、比較例のエア式アクチュエータは本実施の形態のエア式アクチュエータ40と同様に構成されているが、エア式アクチュエータ40に対して引張コイルスプリング60が省略されている。また、図4における横軸は、サイドサポート部14(ブラダー48)をシート幅方向外側斜め下方側(図1の矢印F参照)へ押圧したときの撓み量を示しており、図4における縦軸は、各撓み量に対応するサイドサポート部14(ブラダー48)の反力を示している。
そして、図4の2点鎖線で示されるデータD1’は、比較例においてサイドサポート部14(ブラダー48)をシート幅方向外側斜め下方側へ徐々に押圧したときのサイドサポート部14(ブラダー48)の撓み量(変位量)と反力との関係を示している。また、図4の2点鎖線で示されるデータD2’は、比較例においてサイドサポート部14(ブラダー48)をシート幅方向外側斜め下方側へ押圧した状態から押し戻したときのサイドサポート部14(ブラダー48)の撓み量(変位量)と反力との関係を示している。
一方、図4の実線で示されるデータD1は、本実施の形態においてサイドサポート部14(ブラダー48)をシート幅方向外側斜め下方側へ徐々に押圧したときのサイドサポート部14(ブラダー48)の撓み量(変位量)と反力との関係を示している。また、図4の実線で示されるデータD2は、本実施の形態においてサイドサポート部14(ブラダー48)をシート幅方向外側斜め下方側へ押圧した状態から押し戻したときのサイドサポート部14(ブラダー48)の撓み量(変位量)と反力との関係を示している。
そして、この図から明らかなように、サイドサポート部14(ブラダー48)の各撓み量(変位量)に対するサイドサポート部14(ブラダー48)の反力が、比較例よりも本実施の形態の方が大きくなっている。したがって、本実施の形態のエア式アクチュエータ40によれば、押圧力に対するブラダー48の撓み量を低減でき、ひいてはサイドサポート部14の変位量を低減できる。
特に、本実施の形態では、初期撓み領域(例えば、撓み量が10mm以下の領域)におけるブラダー48の撓み量を有効に抑制できる。その結果、初期撓み領域におけるサイドサポート部14の撓み量を、主としてサイドパッド22の撓み量にすることができる。したがって、サイドサポート部14によって着座乗員を効果的にホールドできる。
また、可動プレート44と固定プレート42との間に引張コイルスプリング60を設けることで、膨張したブラダー48が可動プレート44と固定プレート42とによって圧縮されて、押圧力に対するブラダー48の反力を高くできる。これにより、押圧力に対するブラダー48の撓み量を、簡易な構成で低減できる。さらに、引張コイルスプリング60のばね定数を適宜変更することで、押圧力に対するブラダー48の反力及び撓み量の特性を容易に調整することができる。
さらに、引張コイルスプリング60は可動プレート44を閉方向側へ付勢しているため、エア式アクチュエータ40を作動状態から非作動状態に戻す場合には、引張コイルスプリング60の付勢力を活用して可動プレート44を閉方向側へ回転させることができる。これにより、エア式アクチュエータ40を作動状態から非作動状態に良好に戻すことができる。
なお、本実施の形態では、膨張時におけるブラダー48を圧縮させるための手段として、引張コイルスプリング60を用いているが、当該手段はこれに限らない。例えば、固定プレート42のシート幅方向外側端部と可動プレート44のシート幅方向外側端部に伸縮可能なゴム等を架け渡すように構成してもよい。
また、本実施の形態では、エア式アクチュエータ40が車両のフロントシートに適用されているが、エア式アクチュエータ40を車両のリヤシートに適用してもよい。
12 シートクッション
14 サイドサポート部
40 車両シート用エア式アクチュエータ
42 固定プレート
44 可動プレート
48 ブラダー(袋体)
60 引張コイルスプリング(付勢部材)
14 サイドサポート部
40 車両シート用エア式アクチュエータ
42 固定プレート
44 可動プレート
48 ブラダー(袋体)
60 引張コイルスプリング(付勢部材)
Claims (1)
- シートクッションにおけるサイドサポート部の内部に設けられ、前記シートクッションの骨格部材に固定された固定プレートと、
前記固定プレートのシート上方側に設けられ、シート幅方向内側端部が軸方向をシート前後方向にして前記固定プレートに回転可能に結合された可動プレートと、
前記固定プレートと前記可動プレートとの間に設けられ、エアが供給されることで膨張して前記可動プレートをシート幅方向内側へ回転させる袋体と、
前記可動プレートと固定プレートとの間に架け渡され、前記可動プレートを前記固定プレート側へ付勢する付勢部材と、
を備えた車両シート用エア式アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013192132A JP2015058750A (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | 車両シート用エア式アクチュエータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013192132A JP2015058750A (ja) | 2013-09-17 | 2013-09-17 | 車両シート用エア式アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9896007B2 (en) | 2015-08-03 | 2018-02-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Occupant protection device |
CN109435801A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-03-08 | 中国汽车技术研究中心有限公司 | 一种具有侧翼可调功能的汽车坐垫 |
GB2570355A (en) * | 2017-06-09 | 2019-07-24 | Ford Global Tech Llc | Expandable seat for a vehicle |
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2013
- 2013-09-17 JP JP2013192132A patent/JP2015058750A/ja active Pending
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