JP5809958B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置を備えた乗物用シートに関する。
従来より、バックレストに設けられたエアバッグ(空気袋)内の圧力を調整することで、座席に座る者(乗員)の腰椎部のサポート位置を調整することができるランバーサポート(サポート装置)を備えた車両用の座席が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−150988号公報
ところで、近年、サポート装置は、長時間着座していても疲れないように、乗員のホールド性の向上が求められている。
そこで、本発明は、サポート装置による乗員のホールド性を向上させることができる乗物用シートを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置されて前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置されて前記空気袋が取り付けられる板状の空気袋取付部材と、を備え、前記空気袋は、エア室を有し、当該エア室は、膨張した状態において、左右方向中央部に、左右方向両端部よりも前後方向の厚みが薄い部分を有し、前記空気袋取付部材は、前記空気袋が取り付けられる被取付部を有し、前記被取付部は、前記空気袋取付部材に形成された後方へ向けて凹む凹部の底から前方に向けて突出する凸部の頂部に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、着座した乗員の上体は、空気袋の左右方向中央部の厚みが薄い部分(左右方向両端部に対して凹み状となる部分)に収まるとともに、左右方向両端部によって左右から包み込まれるように支持されることとなる。これにより、サポート装置による乗員のホールド性を向上させることができる。また、被取付部が、空気袋取付部材に形成された後方へ向けて凹む凹部の底から前方に向けて突出する凸部の頂部に設けられていることで、空気袋取付部材が全体として凹凸形状をなすことになるので、空気袋取付部材の剛性を向上させることができる。また、空気袋を、剛性の高い部分に取り付けることができるので、空気袋の安定性を向上させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記エア室の上端から下の所定領域では、左右方向両端部だけにエア室が形成されている構成とすることができる。
このような構成によれば、所定領域の左右方向両端部のエア室の可動範囲が大きくなるため、空気袋が乗員の上体に沿った形状に変形しやすくなる。これにより、サポート装置による乗員のホールド性をさらに向上させることができる。
前記した各乗物用シートにおいて、前記空気袋は、上部の左右方向に並ぶ2箇所の取付部で前記空気袋取付部材に取り付けられ、ポンプから前記エア室にガスを供給するためのホースは、前記2箇所の取付部の間を通って前記エア室の上部に接続されている構成とすることができる。
このような構成によれば、エア室の周縁のうちの上部の2箇所の取付部の間は比較的撓みにくくなるので、この部分にホースを接続することで、ホースがそれ以外の部分に接続される場合と比較して、ホースの接続部分を安定させる(動きにくくする)ことができる。これにより、接続部分に荷重がかかることを抑制することができるので、例えば、ホースが空気袋から外れるようなことを抑制することができる。
前記した各乗物用シートにおいて、前記空気袋は、膨張した状態において、前記エア室の上部の左右方向中央部を少なくとも下方に向けて凹むような形状とする凹部を有し、ポンプから前記エア室にガスを供給するためのホースは、前記凹部で前記エア室に接続されている構成とすることができる。
このような構成によれば、ホースとエア室の接続部分の上端位置を、エア室の上端と同等の高さ、または、エア室の上端よりも低くすることが可能となるので、ホースが接続された空気袋を全体として上下方向にコンパクト化することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記空気袋は、2枚のシート状部材を貼り合わせることで形成されており、前記ホースは、前記エア室との接続部分の上方において、前記2枚のシート状部材の間を通っている構成とすることができる。
このような構成によれば、ホースの端部の移動をシート状部材によって規制することができる。これにより、ホースに不要な荷重がかかったり、ホースが他の部材と干渉したりすることを抑制することができるので、例えば、ホースの損傷などを抑制することができる。
本発明によれば、空気袋は、エア室が、膨張した状態において、左右方向中央部に左右方向両端部よりも前後方向の厚みが薄い部分を有するので、乗員の上体は、左右方向中央部の凹み状となる部分に収まり、かつ、左右方向両端部によって左右から包み込まれるように支持される。これにより、サポート装置による乗員のホールド性を向上させることができる。
また、本発明によれば、空気袋の所定領域の左右方向両端部だけにエア室を形成することで、空気袋が乗員の上体に沿った形状に変形しやすくなるため、サポート装置による乗員のホールド性をさらに向上させることができる。
また、本発明によれば、ホースを空気袋の2箇所の取付部の間を通してエア室の上部に接続することで、ホースの接続部分を動きにくくすることができる。これにより、ホースの接続部分に荷重がかかることを抑制することができる。
また、本発明によれば、空気袋のエア室の上部の左右方向中央部に少なくとも下方に向けて凹む凹部を設け、ホースを当該凹部でエア室に接続することで、ホースが接続された空気袋を全体として上下方向にコンパクト化することができる。
また、本発明によれば、空気袋を2枚のシート状部材を貼り合わせることで形成し、ホースを2枚のシート状部材の間を通してエア室に接続することで、ホースの端部の移動を規制することができる。これにより、ホースに不要な荷重がかかったり、ホースが他の部材と干渉したりすることを抑制することができる。
また、本発明によれば、空気袋取付部材の被取付部を、空気袋取付部材に形成された凹部の底から突出する凸部の頂部として設けることで、空気袋取付部材の剛性を向上させることができる。また、空気袋を、剛性の高い部分に取り付けることができるので、空気袋の安定性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 サポート装置の概略図である。 図1のA−A断面図である。 パンフレームを下から見た図である。 図4のB−B断面図である。 シートバックフレームを前から見た図(a)と、(a)のC−C断面図(b)である。 受圧部材とシートバックサイドフレームを右斜め前から見た斜視図である。 受圧部材とシートバックサイドフレームを後から見た図である。 図7のD−D断面図である。 左のシートバックサイドフレームとサイドブラケットを左右方向内側から見た図である。 シートバックフレーム、乗員の後方に配置される空気袋および受圧部材を前から見た図である。 前側空気袋の正面図(a)と、後側空気袋の正面図(b)である。 前側空気袋が膨張した状態を示す斜視図である。 左のシートバックサイドフレームと空気袋を左右方向内側から見た図である。 左のシートバックサイドフレーム、サイドブラケット、プレート部材および空気袋の斜視図(a)と、プレート部材の爪部を示す図(b),(c)である。 乗員の左方に配置される空気袋とプレート部材を上から見た図であり、収縮した状態を示す図(a)と、膨張した状態を示す図(b)である。 変形例に係るホースと乗員の後方に配置される空気袋との接続方法を示す図である。 第1変形例に係る乗員の後方に配置される空気袋の斜視図である。 第2変形例に係る乗員の後方に配置される空気袋の斜視図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明において、前後、左右および上下は、シートに座る乗員を基準とする。
<車両用シートの概略構成>
図1に示すように、乗物用シートの一例としての車両用シート1は、シート部2と、シート部2内に設けられたサポート装置3(図2参照)とを主に備えている。そして、シート部2は、乗員が着座する着座部4と、着座部4にリクライニング機構を介して固定されたシートバック5と、ヘッドレスト(図示省略)とを主に有している。
着座部4およびシートバック5は、着座部フレーム40およびシートバックフレーム50の外側に、ウレタンフォームなどからなるクッション材(図示省略)と、合成皮革や布地などからなる表皮材(図示省略)を被せることで構成されている。また、図1および図2に示すように、サポート装置3は、4つの空気袋31A,31B,31L,31Rと、空気袋31A,31B,31L,31Rに空気(ガス)を供給するポンプ32と、空気袋31A,31B,31L,31Rの膨らみ量を調整する制御ユニット33と、可撓性を有するホース34〜37とを主に備えて構成されている。
空気袋31A,31Bは、車両用シート1に着座した乗員の腰部を後方から支持する部材であり、左右のシートバックサイドフレーム51の間に配置されている。また、空気袋31L,31Rは、乗員の腰部を左方または右方から支持するサポート部材であり、それぞれ、左または右のシートバックサイドフレーム51の内側に配置されている。制御ユニット33は、左のシートバックサイドフレーム51の外側の面に取り付けられており、開閉可能なバルブユニットやリリーフバルブ、バルブユニットの開閉量を制御する制御基板など(いずれも図示省略)を有している。
ホース34は、ポンプ32と制御ユニット33を接続し、ホース35は、空気袋31Aと制御ユニット33を接続し、ホース36は、空気袋31Bと制御ユニット33を接続している。また、ホース37は、一端が制御ユニット33に接続され、途中で分岐して、それぞれの端部が空気袋31Lまたは空気袋31Rに接続されている。これにより、本実施形態においては、空気袋31Aと、空気袋31Bと、空気袋31L,31Rの膨らみ量を個別に調整することができるようになっている。
このサポート装置3は、通常時は、制御ユニット33のバルブユニットが閉じられている。そして、乗員がコントローラ(図示省略)を操作することで、バルブユニットが開き、ポンプ32から空気が供給されることで空気袋31A,31B,31L,31Rが膨張変形し、また、バルブユニットが開いた状態で空気袋31A,31B,31L,31Rに対し乗員から圧力がかかることで空気袋31A,31B,31L,31Rが収縮変形する。これにより、乗員の腰部のサポート位置を変更(調整)することができるようになっている。なお、ポンプ32から制御ユニット33に供給された余分な空気や、空気袋31A,31B,31L,31Rから押し出された空気は、制御ユニット33のリリーフバルブによって外部に排気される。
<着座部の詳細構成>
図1に示すように、着座部フレーム40は、着座部4の左右のフレームを構成する左右の着座部サイドフレーム41と、連結部材としてのパンフレーム42と、サブマリン規制部材としてのサブマリンパイプ43(図3,4参照)と、リア連結パイプ44と、ポンプ取付ブラケット6(図3〜5参照)とを主に備えている。各着座部サイドフレーム41およびパンフレーム42は、それぞれ、金属板をプレス加工するなどして形成されている。
パンフレーム42は、左右方向に延びて左右の着座部サイドフレーム41の前部を連結する部材であり、図3に示すように、その下面に下から上に向けて凹む形状をなす凹部42Aが形成されている。また、パンフレーム42の上面(凹部42Aの底に相当する部分)には、フック部42Hが形成されている。パンフレーム42に形成されたフック部42Hとリア連結パイプ44との間には、着座部4に着座する乗員を支持する乗員支持部材としてのシートスプリング45が張設されている(図1も参照)。
サブマリンパイプ43およびリア連結パイプ44(図1参照)は、左右方向に延びる金属製のパイプであり、左右の着座部サイドフレーム41の間にそれぞれ設けられている。サブマリンパイプ43は、車両の衝突時(前突時)に乗員が着座部4に沈み込みながら前方へ移動しようとするいわゆるサブマリン現象を規制する部材であり、左右の着座部サイドフレーム41の前部を連結するように設けられている。このサブマリンパイプ43は、パンフレーム42の下、より詳細には、パンフレーム42に形成された凹部42A内の後寄りにおいて当該凹部42Aに入り込んだ状態で配置されている。図1に示すように、リア連結パイプ44は、左右の着座部サイドフレーム41の後部を連結するように設けられている。
図5に示すように、ポンプ取付ブラケット6は、左右方向に延びる板状の部材であり、下から上に向けて凹む形状をなす凹部6Aが形成されている。このポンプ取付ブラケット6は、当該ポンプ取付ブラケット6の凹部6Aの裏側に形成される凸部6Bが、図3に示すように、パンフレーム42の凹部42Aに入り込んだ状態でパンフレーム42に取り付けられている。
ポンプ32は、クッション性を有する革袋61(図4参照)に入れられ、ポンプ取付ブラケット6の凹部6Aに入り込んだ状態でポンプ取付ブラケット6に取り付けられている(図5も参照)。これにより、ポンプ32は、パンフレーム42の凹部42Aに入り込んだ状態で、パンフレーム42の下に配置されている。
また、ポンプ32は、パンフレーム42の凹部42A内の前寄り、言い換えると、凹部42A内に配置されたサブマリンパイプ43よりも前方に配置されている。詳細には、ポンプ32とサブマリンパイプ43は、パンフレーム42の凹部42Aに入り込んだ状態で前後方向に並べて、すなわち、前後方向から見て少なくとも一部同士が重なり合うように配置されている。
さらに、ポンプ32は、図4に示すように、その長手方向(円筒の軸線が延びる方向)が左右方向を向くようにして、左右の着座部サイドフレーム41の間の左側に寄せられた状態で、サブマリンパイプ43の左右方向中央部分と略平行に配置されている。ポンプ32は、空気の出口である送出口32Aを有しており、この送出口32Aが左右の着座部サイドフレーム41の間の左右方向中央寄りに位置するような向きに取り付けられている。すなわち、ポンプ32は、送出口32Aが設けられていない長手方向の一端部(左端部)が左右の着座部サイドフレーム41の間の左右方向の端寄りに配置され(左の着座部サイドフレーム41に対面して配置され)、送出口32Aが設けられた長手方向の他端部(右端部)が左右の着座部サイドフレーム41の間の左右方向中央寄りに配置されるように設けられている。
パンフレーム42やシートスプリング45などの下では、ポンプ32の送出口32Aに接続されたホース34や、コントローラと制御ユニット33を接続するハーネス38などが、結束バンド91によって数箇所でポンプ取付ブラケット6やシートスプリング45などに留められており、垂れ下がったり、振動や空気が供給されるときの圧力などで動いたりしないようになっている。
<シートバックの詳細構成>
図1に示すように、シートバックフレーム50は、シートバック5の左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレーム51と、接続部材としてのメンバーフレーム52と、左右のシートバックサイドフレーム51の上部同士を連結する略U形状のパイプフレーム53とを主に備えている。また、左右のシートバックサイドフレーム51の間には、空気袋取付部材としての受圧部材56が配置されている。
なお、念のために述べておくと、以下の説明において、前後および上下は、シートバック5がリクライニング機構によって倒されていない車両用シート1に着座している乗員を基準とする。
メンバーフレーム52は、左右のシートバックサイドフレーム51の下部の間に渡されるように配置されて、左右のシートバックサイドフレーム51を接続する板状の部材である。図6(a),(b)に示すように、メンバーフレーム52は、後壁部52Aと、後壁部52Aの上端から上斜め前方に向けて延びるフランジ部52Bとを有している。
図7に示すように、受圧部材56は、樹脂などからなる略矩形板状の部材であり、主に、上部連結ワイヤ57と下部連結ワイヤ58を介して、シートバックサイドフレーム51やパイプフレーム53に取り付けられている。詳細には、図8において後から示すように、上部連結ワイヤ57と下部連結ワイヤ58は、複数の爪部56Dで受圧部材56と係合しており、受圧部材56から延び出た左右両端が屈曲した後、上部連結ワイヤ57は、パイプフレーム53に固定された支持舌片53Aに取り付けられ、取付部材としての下部連結ワイヤ58は、シートバックサイドフレーム51の内面に固定されたサイドブラケット7(図7参照)に取り付けられている。
以上のように取り付けられた受圧部材56は、車両が後部から追突されたり、後退走行時に衝突したりする後突時に、乗員から後方に向けて所定以上の荷重がかかって上部連結ワイヤ57や下部連結ワイヤ58の屈曲部分が撓むことで、シートバックサイドフレーム51に対して後退移動することができる。これにより、乗員の上体が後方に移動してシートバック5に沈み込むことになるので、乗員に対する後突時の荷重の影響を緩和することができるようになっている。
なお、上部連結ワイヤ57は、受圧部材56の後ろを、後述する凹部56Bの裏側となる凸部56Jを避けるように屈曲して通されており、凸部56Jの下方で、当該凸部56Jの頂部から下方に向けて延びるように設けられた爪部56D(図9も参照)に係合している。
図7および図9に示すように、受圧部材56は、後述する空気袋31A,31Bが取り付けられる被取付部56Aを有している。被取付部56Aは、受圧部材56の上部において、左右方向に所定の間隔をあけて並ぶように2つ配設されている。各被取付部56Aは、受圧部材56の上部に形成された後方へ向けて凹む凹部56Bの底から前方に向けて突出する凸部56Cの頂部に設けられており、空気袋31A,31Bを留めるためのネジ92が螺合する貫通穴(符号省略)を有している。
図10に示すように、サイドブラケット7は、後述する空気袋31L(または31R)が取り付けられる金属製の板状部材であり、側面視において上部が後方に向けて延出する略L形状をなしている。サイドブラケット7の上端部7A、前下端部7Bおよび後下端部7Cは、それぞれ、左右方向外側(シートバックサイドフレーム51)に向けて折り曲げられている。
サイドブラケット7は、各シートバックサイドフレーム51(一方のみ図示)の内面の下部付近において、上端部7Aの前端、前下端部7Bおよび後下端部7Cの3箇所が、それぞれ、シートバックサイドフレーム51に溶接により固定されている。溶接部分である第1固定部W1と第2固定部W2は、上下方向に並んで設けられ、溶接部分である第3固定部W3は、上下方向(第1固定部W1と第2固定部W2が並ぶ方向)における第1固定部W1と第2固定部W2の間で、かつ、前後方向(第1固定部W1と第2固定部W2が並ぶ方向に直交する方向)、具体的には、後方にずれて設けられている。すなわち、第1固定部W1、第2固定部W2および第3固定部W3は、三角形状(鎖線参照)をなすように設けられている。なお、本実施形態において、第1固定部W1は、シートバックサイドフレーム51の内面に設けられた左右方向内側に向けて突出する凸部51Aに一部がかかるように設けられている。これにより、サイドブラケット7の取付剛性が向上するので、空気袋31L,31Rや受圧部材56をより安定して支持することができるようになっている。
サイドブラケット7には、下部連結ワイヤ58の端部58Bが係合する取付部材係合部としての長穴71と、空気袋31L,31Rが後述するプレート部材8(図15(a)参照)を介して固定される空気袋固定部としての固定穴72とが主に設けられている。
長穴71は、サイドブラケット7の上部において、第1固定部W1と第2固定部W2の間から、第3固定部W3が設けられた後側に向けて、前後方向に延びるように形成されている。そして、この長穴71は、後斜め下方に向けて傾斜している。
固定穴72は、円形の穴であり、サイドブラケット7の上部において、長穴71と第3固定部W3の間の下寄り(第3固定部W3寄り)に形成されている。
詳細な説明は省略するが、右のシートバックサイドフレーム51に固定された右のサイドブラケット7は、図10を参照して説明した左のサイドブラケット7と左右対称に形成されている。
<サポート装置の詳細構成>
図11に示すように、空気袋31A,31Bは、空気袋31Aを前側に、空気袋31Bを後側にして重ねた状態で受圧部材56の被取付部56Aに取り付けられている。以下の説明においては、空気袋31Aを「前側空気袋31A」といい、空気袋31Bを「後側空気袋31B」ということがある。
図12(a),(b)に示すように、前側空気袋31Aおよび空気袋31Bは、それぞれ、2枚の樹脂製のシート状部材を溶着などで貼り合わせることで形成されており、ポンプ32から供給された空気が入るエア室31Cと、取付部としての取付穴31Dとを主に有している。
エア室31Cは、2枚のシート状部材を、図12に示すように正面から見て、上部の左右方向中央部に下方に向けて凹むような凹部を有する略U形状の輪郭で溶着することで形成されている(溶着部W4参照)。これにより、各空気袋31A,31Bは、図13(前側空気袋31Aのみ図示)に示すように、膨張した状態において、エア室31Cが、その上部の左右方向中央部を下方に向けて凹むような形状とする凹部31Eを有する構成となっている。言い換えると、各空気袋31A,31Bは、エア室31Cの上端から下の所定領域Hでは、左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されている。このような構成により、各空気袋31A,31Bは、所定領域Hにおいて、膨張した状態の前後方向の厚みが、左右方向両端部の厚みD2よりも左右方向中央部の厚みD1の方が薄くなっている。
図12(a),(b)に示すように、後側空気袋31Bは、上下方向におけるエア室31Cの上端から取付穴31Dの下端までの長さL2が、前側空気袋31Aの上下方向におけるエア室31Cの上端から取付穴31Dの下端までの長さL1よりも長くなっている。そのため、前側空気袋31Aと後側空気袋31Bを受圧部材56に取り付けたとき(図11参照)、前側空気袋31Aのエア室31Cと後側空気袋31Bのエア室31Cとは、前方から見て、一部が重なりつつも上下方向にずれて配置されることとなる。
取付穴31Dは、空気袋31A,31Bの上部に(エア室31Cの上方で)左右方向に並ぶように2箇所設けられている。図11に示すように、各空気袋31A,31Bは、その上端部を揃えて前後に重ねられた状態で、取付穴31Dにネジ92が通され、受圧部材56に設けられた被取付部56Aに固定されることで、受圧部材56に取り付けられている(図9も参照)。
前側空気袋31Aのエア室31Cには、管状のコネクタ35Cを介してホース35が接続され、後側空気袋31Bのエア室31Cには、管状のコネクタ36Cを介してホース36が接続されている。より具体的に、ホース35,36は、それぞれ、図13に示すように、エア室31Cとの接続部分となる部位の上方(図13のコネクタ35Cの上方)において2枚のシート状部材の間に入り、2箇所のネジ92(取付穴31D)の間を通って、エア室31Cの上部に形成された凹部31Eの底の部分でコネクタ35C,36Cを介してエア室31Cに接続されている。なお、前側空気袋31Aのコネクタ35Cと後側空気袋31Bのコネクタ36Cは、前方から見たとき、左右方向にずれて配置されている。これにより、受圧部材56の前側において、ホース35とホース36が前後に重なりにくくなるため、ホース35,36に不要な荷重がかかることを抑制することができる。
図1に示すように、空気袋31L,31Rは、それぞれ、プレート部材8(図15(a)参照)を介して左または右のシートバックサイドフレーム51に取り付けられている。
図14に示すように、左の空気袋31Lは、空気袋31A,31Bと同様に、2枚の樹脂製のシート状部材を溶着することで形成されている。そして、空気袋31Lは、ポンプ32から供給された空気が入るエア室31Sと、プレート部材8(シートバックサイドフレーム51)との取付部分である取付部31Tと、逃げ部31Uとを主に有している。
エア室31Sは、2枚のシート状部材を、図14に示すように左右方向内側から見て、後部の上下方向中央部に前方に向けて凹むような凹部を有する略U形状に溶着することで形成されている(溶着部W5参照)。
取付部31Tは、空気袋31Lをプレート部材8に取り付けるためのタグ状の部分であり、空気袋31Lの後部の上端と下端からそれぞれ後方に向けて延びるように形成されている。空気袋31Lは、この取付部31T(後端部)がピン状のクリップ93によってプレート部材8に固定され、プレート部材8がシートバックサイドフレーム51に固定されることで、シートバックサイドフレーム51に取り付けられている。
逃げ部31Uは、空気袋31Lの後部に形成された前方に向けて凹む形状の凹部であり、上側の取付部31Tの下方であって、かつ、下側の取付部31Tの上方(すなわち、2つの取付部31Tの間)に設けられている。別の言い方をすれば、空気袋31Lは、取付部31Tを、逃げ部31Uの上方と下方にそれぞれ有している。この逃げ部31Uには、車両用シート1が組み立てられたとき、サイドブラケット7の長穴71に係合する、他部材(空気袋31L,31Rおよびプレート部材8とは別の部品)としての下部連結ワイヤ58が入り込んだ状態で配置されることとなる。
エア室31S(空気袋31L)には、金属や樹脂などから形成された管状のコネクタ37Cを介して、ホース37の端部が連結されている。これにより、ホース37からの空気を空気袋31L(エア室31S)内に供給可能としている。ホース37の端部は、クリップ付きの結束バンド94によって、コネクタ37Cが差し込まれた差込部分でコネクタ37Cとともに、プレート部材8の後述するホース固定部82に固定されている。そして、ホース37は、プレート部材8がシートバックサイドフレーム51に取り付けられることで、シートバックサイドフレーム51に固定されている。
詳細な説明は省略するが、右のシートバックサイドフレーム51に取り付けられる右の空気袋31Rは、図14を参照して説明した左の空気袋31Lと左右対称に形成されている。
ここで、ホース34〜37の配置(配管)について詳細に説明する。
図4に示すように、ポンプ32から制御ユニット33へ空気を供給するためのホース34は、一端がポンプ32の送出口32Aに接続され、パンフレーム42やシートスプリング45、リア連結パイプ44(図1参照)の下を通って後方へ向かい、図8に示すように、シートバックフレーム50の後を通って他端が制御ユニット33に接続されている。
制御ユニット33から空気袋31A,31Bに空気を供給するためのホース35,36は、一端が制御ユニット33に接続され、左のシートバックサイドフレーム51に沿って上方へ向かい、受圧部材56の上を通って受圧部材56の前側に引き出され、図11に示すように、他端が、それぞれ、空気袋31Aまたは空気袋31Bに接続されている。図8に示すように、ホース35,36は、束ねられて受圧部材56の左斜め後部に保持されている。受圧部材56の上端部56Tは、左右方向中央部が両端部に対して下方に向けて凹む凹形状をなしているため、受圧部材56の上を左斜め後方から左右方向中央に向けて通されるホース35,36を、滑らかに曲げつつ左右方向中央付近で上端部56Tに近づけることが可能となっている。これにより、ホース35,36を上下方向にコンパクトに配置することができている。さらに、図11(図7も参照)に示すように、受圧部材56の前面上部の左右方向中央(凹部56Bの間)には、後方へ向けて凹む凹部56Kが形成されているため、受圧部材56と、受圧部材56の前方に引き出されたホース35,36との干渉を抑制することができるようになっている。
図6(a)に示すように、制御ユニット33から左右の空気袋31L,31Rへ空気を供給するためのホース37は、一端が制御ユニット33に接続され、メンバーフレーム52に沿って配設されて、分岐した2つの他端が、それぞれ、空気袋31Lまたは空気袋31Rに接続されている。より詳細に、制御ユニット33から延び出したホース37(「導入管37A」とする。)は、左のシートバックサイドフレーム51に沿って下方に向けて延びた後、後壁部52Aの前面に沿って左右方向中央に向けて延びるように配置されている。そして、ホース37は、左右方向における、後壁部52A(左右のシートバックサイドフレーム51の間)の中央部付近、具体的には、後壁部52Aの左右方向中央よりもやや右側で左右に分岐している。分岐部37Bと空気袋31Lを接続する左供給管37Lは、分岐部37Bから導入管37Aの下を通って後壁部52Aの前面を左斜め上方に向けて延びるように配置されている。また、分岐部37Bと空気袋31Rを接続する右供給管37Rは、分岐部37Bから後壁部52Aの前面に沿って右斜め上方に向けて延びるように配置されている。
図6(b)に示すように、ホース37(導入管37A、左供給管37Lおよび図6(b)では図示しない右供給管37R)は、メンバーフレーム52の左右方向中央部付近においては、後壁部52Aとフランジ部52Bとにより形成される屈曲部分の隅部52Cに沿って配置されている。これにより、ホース37は、後壁部52Aにより後が覆われ、特にメンバーフレーム52の左右方向中央部付近においては、フランジ部52Bにより上が覆われるので、メンバーフレーム52によって保護されることとなる。
図6(a)に示すように、ホース37は、結束バンド95A〜95Cによって、数箇所がメンバーフレーム52に固定されている。具体的に、導入管37Aは、結束バンド95Aによって、フランジ部52Bの下面の左右方向中央に固定されている。また、当該固定部分の左下では導入管37Aと左供給管37Lが、1つの結束バンド95Bによって、束ねられた状態で後壁部52Aの前面に固定されている。さらに、導入管37Aと左供給管37L、および、右供給管37Rは、それぞれ、下部連結ワイヤ58の屈曲部58Aの下方で、結束バンド95Cによって、後壁部52Aの前面に固定されている。
結束バンド95Cは、メンバーフレーム52の上端、言い換えると、屈曲部58Aの下部近くに設けられている。これによれば、結束バンド95Cを屈曲部58Aから遠い位置、例えば、メンバーフレーム52の下端に設ける場合と比較して、ホース37(左供給管37Lおよび右供給管37R)の長さを短くすることができる。
図15(a)に示すように、プレート部材8は、空気袋31Lが膨らむ方向を規制する略板状の部材であり、空気袋31Lの左右方向外側に隣接して配置されている。このプレート部材8は、樹脂から形成されており、本体部81と、ホース固定部82と、フレーム固定部83と、爪部84,85とを主に有している。
本体部81の後部の上端と下端には、空気袋31L(取付部31T)を取り付けるためのクリップ93が係合する上下方向に長い係合穴81Aがそれぞれ設けられている。また、本体部81の後部、具体的には、上下の係合穴81Aの間には、空気袋31Lの逃げ部31Uと対応して、前方に向けて凹む形状の逃げ部81Bが設けられている。この逃げ部81Bは、図14に示すように、プレート部材8に取り付けられた空気袋31Lの逃げ部31Uと略重なるように形成されており、左右方向内側から見て、サイドブラケット7に設けられた長穴71の後端を臨ませている。逃げ部81Bには、空気袋31Lの逃げ部31Uと同様に、車両用シート1が組み立てられたとき、サイドブラケット7の長穴71に係合する下部連結ワイヤ58が入り込んだ状態で配置される。
図15(a)に示すように、本体部81の左右方向内側(右側)の面の前部には、略前後方向に延びる後部に対して、左右方向外側(左のプレート部材8について言えば、左斜め前方)に向けて延びる傾斜面81Cが設けられている。
ホース固定部82は、ホース37の端部とコネクタ37Cを固定する結束バンド94(図14参照)が取り付けられる部分であり、逃げ部81Bの底の上下方向における下側の部分から後方に向けて延出するように形成されている。このホース固定部82には、結束バンド94のクリップ部分が係合する貫通穴(符号省略)が設けられている。
フレーム固定部83および爪部84,85は、プレート部材8をシートバックサイドフレーム51に固定するための部分である。フレーム固定部83は、逃げ部81Bの底のうち、ホース固定部82の上側の部分から後方に向けて延びる略板状に形成されており、ネジ96が挿通される貫通穴(符号省略)が設けられている。爪部84は、本体部81の左右方向外側の面の前部上端から左右方向外側に向けて延び出し、下方に向けて屈曲するように形成されている(図15(b)も参照)。また、爪部85は、本体部81の左右方向外側の面の前端下部から左右方向外側に向けて延び出し、後方に向けて屈曲するように形成されている(図15(c)も参照)。
これらの爪部84,85は、プレート部材8をシートバックサイドフレーム51に取り付けるとき、シートバックサイドフレーム51の前面に溶接などにより固定されたロッド部材55に引っ掛かるようになっている。より詳細に、爪部84は、ロッド部材55の略前後方向に延びる第1延出部55Aに上から引っ掛かり、爪部85は、ロッド部材55の略上下方向に延びる第2延出部55Bに前から引っ掛かるようになっている。
空気袋31Lをシートバックサイドフレーム51に取り付けるときには、まず、空気袋31L(取付部31T)をクリップ93によってプレート部材8(係合穴81A)に取り付ける。その後、空気袋31Lが取り付けられたプレート部材8の爪部84,85を、シートバックサイドフレーム51に固定されたロッド部材55にそれぞれ引っ掛ける。そして、ネジ96を、フレーム固定部83の貫通穴に通し、シートバックサイドフレーム51に固定されたサイドブラケット7の固定穴72に螺合することにより、空気袋31Lがシートバックサイドフレーム51に固定されることとなる。
詳細な説明は省略するが、右のシートバックサイドフレーム51に取り付けられる右のプレート部材8は、図14,15を参照して説明した左のプレート部材8と左右対称に形成されている。
<サポート装置の作用>
次に、サポート装置3の作用について説明する。
空気袋31A,31Bによるサポート位置が調整された車両用シート1に乗員が着座すると、乗員の上体(腰部)は、図13に示すように、後方に配置された空気袋31A,31Bの左右方向中央部の厚みが薄い部分、すなわち、左右方向両端部に対して凹み状となる部分に収まるとともに、左右方向両端部(エア室31C)によって左右から包み込まれるように支持されることとなる。特に、本実施形態においては、所定領域Hでは、左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されているので、所定領域H内に位置する左右のエア室31Cの可動範囲が大きくなっているため、空気袋31A,31Bは、乗員の上体に沿った形状に変形しやすい。これにより、乗員の腰部を後方から好適にサポートすることができる。
また、コントローラ(図示省略)を操作して、腰部の左右のサポート位置を調整するとき、特に、空気袋31L,31Rを膨張させるとき、空気袋31L,31Rは、左右両側に膨らもうとするが、図16(a)から図16(b)に示すように(空気袋31Lのみ図示)、プレート部材8によって左右方向外側への膨張が規制される結果、左右方向内側に向けて膨らむ。そして、空気袋31L,31Rは、図示しないクッション材や表皮材によって覆われているため、膨らんでいくとクッション材などに押さえられて、次第にその前部がプレート部材8の傾斜面81Cに沿っていく。これにより、空気袋31L,31Rは、最終的に、左右方向内側の斜め前方(矢印参照)に向けて膨らんでいくこととなるため、乗員の腰部を左右方向斜め後ろから好適にサポートすることができる。
<効果>
以上説明した車両用シート1によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
図13に示したように、空気袋31A,31Bは、エア室31Cが膨張した状態において、左右方向中央部の厚みD1が両端部の厚みD2よりも薄いので、乗員の上体は、中央部の凹み部分に収まり、かつ、左右から包み込まれるように支持されるため、サポート装置3による乗員のホールド性を向上させることができる。
また、空気袋31A,31Bは、所定領域Hの左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されているので、空気袋31A,31Bが乗員の上体に沿った形状に変形しやすいため、乗員のホールド性をさらに向上させることができる。
また、ホース35,36が空気袋31A,31Bの2箇所のネジ92(取付穴31D)の間を通ってエア室31Cの上部に接続されているので、空気袋31A,31Bが受圧部材56に取り付けられた状態において、ホース35,36の端部(接続部分)を安定させることができる。補足すると、エア室31Cの周縁のうちの2箇所の取付穴31Dの間は、空気袋31A,31Bが受圧部材56に取り付けられることで比較的撓みにくくなるので、この部分にホース35,36を接続することで、ホース35,36がそれ以外の部分に接続される場合と比較して、ホース35,36の端部を動きにくくすることができる。これにより、ホース35,36の端部に荷重がかかることを抑制することができるので、例えば、ホース35,36が空気袋31A,31Bから外れるようなことを抑制することができる。
また、空気袋31A,31Bのエア室31Cの上部の左右方向中央部に下方に向けて凹む凹部31Eが設けられ、ホース35,36が凹部31Eでエア室31Cに接続されているので、特に、ホース35とエア室31Cの接続部分(コネクタ35C)の上端位置を、エア室31Cの上端と同等の高さ、または、エア室31Cの上端よりも低くすることが可能となる。これにより、ホース35,36が接続された空気袋31A,31Bを全体として上下方向にコンパクト化することができる。
また、空気袋31A,31Bが2枚のシート状部材を貼り合わせることで形成され、ホース35,36が2枚のシート状部材の間を通ってエア室31Cに接続されているので、シート状部材によって、ホース35,36の端部の移動、特に前後方向への移動を規制することができる。これにより、ホース35,36に不要な荷重がかかったり、ホース35,36が他の部材と干渉したりすることを抑制することができるので、例えば、ホース35,36の損傷などを抑制することができる。
また、図7,9に示したように、受圧部材56の被取付部56Aが、受圧部材56に形成された凹部56Bの底から突出する凸部56Cの頂部として設けられているので、受圧部材56は、全体として凹凸形状をなすことになり、その剛性を向上させることができる。また、空気袋31A,31Bを、剛性の高い被取付部56Aに取り付けることができるので、空気袋31A,31Bの安定性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、乗員の腰部を後方から支持する空気袋(31A,31B)が2つ設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、乗員の腰部を後方から支持する空気袋は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
前記実施形態では、空気袋取付部材として受圧部材56を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、空気袋取付部材は、左右のシートバックサイドフレーム51の間に架け渡されたパイプなどであってもよい。
前記実施形態では、ホース35,36が凹部31Eでエア室31Cに接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13を参考にして説明すると、ホース35,36は、凹部31Eを除く、エア室31Cの上部に接続されていてもよい。
前記実施形態では、ホース35,36が2箇所の取付穴31Dの間を通ってエア室31Cの上部に接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、ホース35は、エア室31Cの左部に接続されていてもよい。また、図示は省略するが、ホース35は、エア室31Cの右部や下部に接続されていてもよい。
なお、図17に示すように、ホース35を制御ユニット33が配置された側から接続することで、制御ユニット33と空気袋31Aをつなぐホース35の長さを短くすることができる。また、ホース35が接続される部分にエア室31C内に向けて凹む凹部31Fを設けることで、コネクタ35Cの左端を、エア室31Cの左端と同等の位置、または、エア室31Cの左端よりも左右方向内側に位置させることが可能となる。これにより、ホース35が接続された空気袋31Aを全体としてコンパクト化することができる。
前記実施形態では、空気袋31A,31Bは、所定領域Hでは、左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図18に示すように、空気袋31A’は、所定領域Hにおいて、左右方向両端部だけではなく、左右方向中央部にもエア室31C’が形成されていてもよい。
空気袋31A’は、図18に示す膨張した状態において、エア室31C’の上部の左右方向中央部の前側部分を下方かつ後方に向けて凹むような形状とする凹部31E’を有する。このような空気袋31A’によっても、サポート装置による乗員のホールド性を向上させることができる。
なお、空気袋31A’も、2枚のシート状部材を貼り合わせることで形成することができる。具体的には、空気袋31A’は、一方のシート状部材にブロー成形などによってエア室31C’の図示前および上下左右の壁を形成し、図示後から他方のシート状部材を溶着することで形成することができる(溶着部W6参照)。
前記実施形態では、図13に示したように、空気袋31A,31Bは、エア室31Cの上端から下の所定領域Hにおいて左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図19に示すように、空気袋31Aは、エア室31Cの下端から上の所定領域Hにおいて左右方向両端部だけにエア室31Cが形成されていてもよい。すなわち、空気袋31A,31Bは、膨張した状態において、エア室31Cが、その下部の左右方向中央部に凹部31Eを有する構成となっていてもよい。このような構成であっても、エア室は、膨張した状態において、左右方向中央部に、左右方向両端部よりも前後方向の厚みが薄い部分を有することとなる。
前記実施形態では、乗物用シートの適用例として、自動車などの車両用シート1を示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶用や航空機用のシートに適用することもできる。
前記実施形態では、シート部2は、着座部4とシートバック5が別体として形成されていた(シートバック5が着座部4にリクライニング機構を介して固定されていた)が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シート部は、着座部サイドフレームとシートバックサイドフレームとが一体に形成されたようなサイドフレームを有する構成であってもよい。
1 車両用シート
2 シート部
3 サポート装置
4 着座部
5 シートバック
31A 空気袋
31B 空気袋
31C エア室
31D 取付穴
31E 凹部
32 ポンプ
35 ホース
35C コネクタ
36 ホース
36C コネクタ
50 シートバックフレーム
51 シートバックサイドフレーム
56 受圧部材
56A 被取付部
56B 凹部
56C 凸部
H 所定領域

Claims (5)

  1. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、
    前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置されて前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置されて前記空気袋が取り付けられる板状の空気袋取付部材と、を備え、
    前記空気袋は、エア室を有し、当該エア室は、膨張した状態において、左右方向中央部に、左右方向両端部よりも前後方向の厚みが薄い部分を有し、
    前記空気袋取付部材は、前記空気袋が取り付けられる被取付部を有し、
    前記被取付部は、前記空気袋取付部材に形成された後方へ向けて凹む凹部の底から前方に向けて突出する凸部の頂部に設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記エア室の上端から下の所定領域では、左右方向両端部だけにエア室が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 記空気袋は、上部の左右方向に並ぶ2箇所の取付部で前記空気袋取付部材に取り付けられ、
    ポンプから前記エア室にガスを供給するためのホースは、前記2箇所の取付部の間を通って前記エア室の上部に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記空気袋は、膨張した状態において、前記エア室の上部の左右方向中央部を少なくとも下方に向けて凹むような形状とする凹部を有し、
    ポンプから前記エア室にガスを供給するためのホースは、前記凹部で前記エア室に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記空気袋は、2枚のシート状部材を貼り合わせることで形成されており、
    前記ホースは、前記エア室との接続部分の上方において、前記2枚のシート状部材の間を通っていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
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