JP5792048B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置を備えた乗物用シートに関する。
従来より、シートの内部に設けられた空気袋の空気圧を調整することで、乗員の腰部のサポート位置を調整することができるサポート装置を備えた車両用のシートが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のシートでは、空気袋の空気圧を調整するための空気圧制御装置やバルブユニットがシートクッション部の下側に設けられている。
特開2010−235021号公報
ところで、従来の構成では、乗員がシートクッション部に着座して、クッション材やシートスプリングなどが撓んで下に下がったとき、これらが、空気圧を調整するためのユニット(制御ユニット)に干渉して、制御ユニットに荷重がかかるおそれがあった。
そこで、本発明は、制御ユニットに荷重がかかることを抑制することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記空気袋にガスを供給するポンプと、制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、前記制御ユニットを覆うカバー部材と、前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、前記カバー部材は、外面が前記シートバックサイドフレームを覆うクッション材の外面と略面一となるように延びる第1の壁と、前記第1の壁の端部のうちの少なくとも一部から前記シートバックサイドフレームに向けて延びる第2の壁と、前記第2の壁の端部から前記第1の壁が広がる方向の外側に向けて延びて前記第1の壁と段差を形成する第3の壁と、を有し、前記クッション材の端部は、前記第3の壁の外面に隣接して配置されていることを特徴とする。
本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記空気袋にガスを供給するポンプと、制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、前記制御ユニットを覆うカバー部材と、前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、前記カバー部材は、前記シートバックサイドフレーム側が開口した箱状に形成され、外側の壁の縁部の少なくとも一部が前記シートバックサイドフレームに向けて凹むことで、前記外側の壁と開口縁部との間に広い空間と狭い空間を形成しており、前記制御ユニットは、前記広い空間内に配置されている構成であってもよい。
本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記空気袋にガスを供給するポンプと、制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、前記制御ユニットを覆うカバー部材と、前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、前記制御ユニットから前記空気袋へガスを供給するためのホースは、前記制御ユニットの後部から延び出し、前記シートバックサイドフレームの後を通って前記シートバックサイドフレームの左右方向内側に引き込まれており、前記カバー部材は、前記ホースを後から覆う保護壁を有する構成であってもよい。
本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記空気袋にガスを供給するポンプと、制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、前記制御ユニットを覆うカバー部材と、前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、前記ブラケットは、後端部から延出して前記カバー部材を内側から支持する支持部が上下方向に並んで2つ設けられ、当該2つの支持部の間に、前記制御ユニットから延び出して前記空気袋にガスを供給するホースを保持するためのホース保持部が設けられている構成であってもよい。
このような構成によれば、カバー部材によって制御ユニットを保護することができるので、制御ユニットに荷重がかかることを抑制することができる。
制御ユニットとカバー部材がフレームに固定されるブラケットに取り付けられているので、例えば、制御ユニットとカバー部材がフレームにぶら下げられるように取り付けられる構成と比較して、制御ユニットとカバー部材の取付剛性を向上させることができる。これにより、カバー部材の支持が安定するので、制御ユニットに荷重がかかることをより抑制することができる。また、制御ユニットをフレームに取り付けるための部品と、カバー部材をフレームに取り付けるための部品とを別部品として備える必要がないため、部品点数の増加を抑制することができる。
制御ユニットとカバー部材がシートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられているので、様々な部品が配設されるシート部内のスペースを有効に活用しつつ、乗物用シートの大型化を抑制することができる。
クッション材の端部が第3の壁の外面に隣接して配置されている構成とすることで、クッション材に外側から力がかかった場合には第3の壁によってクッション材の内側への移動を規制することができるので、クッション材の位置がずれることを抑制することができる。
カバー部材の外側の壁と開口縁部との間の広い空間内に制御ユニットが配置されている構成とすることで、制御ユニットと、カバー部材の外側の壁との干渉を抑制しつつ、カバー部材が全体として凹凸形状をなすことになるので、カバー部材の剛性を向上させることができる。これにより、制御ユニットをより確実に保護することができるので、制御ユニットに荷重がかかることをより確実に抑制することができる。
カバー部材がホースを後から覆う保護壁を有する構成とすることで、保護壁によってホースを保護することができるので、ホースの損傷を抑制することができる。
ブラケットの2つの支持部の間にホース保持部が設けられている構成とすることで、例えば、ホース保持部が上の支持部の上方または下の支持部の下方に設けられる構成と比較して、上下方向におけるブラケットの大型化を抑制することができる。また、カバー部材を内側から支持する支持部によって、カバー部材の内側への変形を抑制することができるので、制御ユニットをより確実に保護することができる。
本発明の乗物用シートは、着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、前記空気袋にガスを供給するポンプと、制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、前記制御ユニットを覆うカバー部材と、を備え、前記制御ユニットは、ガスの供給を制御するためのバルブユニットを有し、前記カバー部材は、前記バルブユニットの一部を臨ませる孔部を有する構成とすることができる。
このような構成によれば、カバー部材によって制御ユニットを保護することができるの
で、制御ユニットに荷重がかかることを抑制することができる。そして、乗物用シートの組立工程において、制御ユニットが取り付けられているか否かを孔部から確認することができる。また、バルブユニットから熱が発生する場合には、孔部から放熱することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記カバー部材は、前記孔部を有して前記制御ユニットを覆う内側カバー部材と、前記内側カバー部材を覆う外側カバー部材と、を備え、前記内側カバー部材と前記外側カバー部材は、所定の隙間を有した状態で固定されている構成とすることができる。
このような構成によれば、内側カバー部材で制御ユニットの位置を規制しつつ、外側カバー部材で制御ユニットを保護する構成を実現することができる。特に、内側カバー部材と外側カバー部材が所定の隙間を有した状態で固定されているので、外側カバー部材にかかった荷重が、内側カバー部材や制御ユニットにかかることを抑制することができる。また、内側カバー部材と外側カバー部材の間に隙間があることで、振動による内側カバー部材と外側カバー部材との接触を抑制できるため、カバー部材からの異音の発生を抑制することができる。さらに、内側カバー部材と外側カバー部材の間に隙間があることで、孔部の放熱作用を確保することができる。
本発明によれば、制御ユニットを覆うカバー部材を備えるので、カバー部材によって制御ユニットを保護することができるため、制御ユニットに荷重がかかることを抑制することができる。
また、本発明によれば、制御ユニットとカバー部材を共通のブラケットに取り付けることで、制御ユニットとカバー部材の取付剛性を向上させることができ、制御ユニットに荷重がかかることをより抑制することができる。また、部品点数の増加を抑制することができる。
また、本発明によれば、制御ユニットとカバー部材をフレームとしてのシートバックサイドフレームの外側に取り付けることで、シート部内のスペースを有効に活用しつつ、乗物用シートの大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、カバー部材に前記したような第1から第3の壁を形成し、クッション材の端部を第3の壁の外面に隣接して配置することで、クッション材の内側への移動を規制できるので、クッション材の位置がずれることを抑制することができる。
また、本発明によれば、カバー部材の外側の壁と開口縁部との間に広い空間と狭い空間を形成し、制御ユニットを広い空間内に配置することで、制御ユニットとカバー部材との干渉を抑制しつつ、カバー部材の剛性を向上させることができる。これにより、制御ユニットに荷重がかかることをより確実に抑制することができる。
また、本発明によれば、カバー部材に、制御ユニットから空気袋へガスを供給するためのホースを覆う保護壁を設けることで、ホースを保護することができ、ホースの損傷を抑制することができる。
また、本発明によれば、カバー部材に制御ユニットのバルブユニットの一部を臨ませる孔部を設けることで、乗物用シートの組立工程において、制御ユニットが取り付けられているか否かを確認することができる。また、バルブユニットから熱が発生する場合には、孔部から放熱することができる。
また、本発明によれば、カバー部材を内側カバー部材と外側カバー部材とから構成し、内側カバー部材と外側カバー部材を所定の隙間を有した状態で固定することで、内側カバー部材で制御ユニットの位置を規制しつつ、外側カバー部材で制御ユニットを保護する構成を実現することができる。そして、内側カバー部材と外側カバー部材の間に隙間があることで、外側カバー部材にかかった荷重が、内側カバー部材や制御ユニットにかかることを抑制することができる。また、カバー部材からの異音の発生を抑制することができる。さらに、孔部の放熱作用を確保することができる。
また、本発明によれば、ブラケットに後端部から延出する上下方向に並ぶ2つの支持部を設け、2つの支持部の間にホース保持部を設けることで、上下方向におけるブラケットの大型化を抑制することができる。また、支持部によってカバー部材の変形を抑制することができるので、制御ユニットをより確実に保護することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 サポート装置の概略図である。 車両用シートのフレーム構造を示す斜視図である。 受圧部材周辺を右斜め前から見た車両用シートの斜視図である。 左のシートバックサイドフレームとサイドブラケットを左右方向内側から見た図である。 左のシートバックサイドフレーム、取付ブラケット、制御ユニット、内側カバー部材および外側カバー部材の分解斜視図である。 制御ユニット周辺を左斜め後から見た車両用シートの斜視図(a)と、保持部材の斜視図(b)である。 カバー部材周辺の断面図である。 図8のX−X断面図である。 変形例に係る車両用シートの斜視図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明において、前後、左右および上下は、シートに座る乗員を基準とする。
<車両用シートの概略構成>
図1に示すように、乗物用シートの一例としての車両用シート1は、シート部2と、シート部2内に設けられたサポート装置3とを主に備えている。
シート部2は、乗員が着座する着座部4と、着座部4にリクライニング機構を介して固定されたシートバック5と、ヘッドレスト6とを主に有している。
図2に示すように、サポート装置3は、乗員の腰部を後方から支持するための空気袋31A,31Bと、乗員の腰部を左右から支持するための空気袋31L,31Rと、空気袋31A,31B,31L,31Rに空気(ガス)を供給するためのポンプ32と、空気袋31A,31B,31L,31Rの膨らみ量を調整するための制御ユニット33とを主に備えて構成されている。そして、ポンプ32と制御ユニット33は、空気を供給するためのホース34によって接続されている。また、制御ユニット33と空気袋31Aは、ホース35によって接続されており、制御ユニット33と空気袋31Bは、ホース36によって接続されている。さらに、制御ユニット33と空気袋31L,31Rは、途中で分岐したホース37によって接続されている。
サポート装置3は、通常時は、ポンプ32が停止しており、制御ユニット33内のバルブユニットによって空気袋31A,31B,31L,31Rへの空気の流入や、空気袋31A,31B,31L,31Rからの空気の流出が阻止されている。そして、乗員がコントローラ(図示省略)を操作することで、ポンプ32が始動し、乗員の選択に応じたバルブユニットが開くことで、対応する空気袋31A,31B,31L,31Rが膨張変形する。また、コントローラの操作によって乗員の選択に応じたバルブユニットが開いた状態で、乗員が空気袋31A,31B,31L,31Rに対し圧力をかけると、対応する空気袋31A,31B,31L,31Rが収縮変形する。これにより、乗員の腰部のサポート位置を変更(調整)することができるようになっている。
着座部4およびシートバック5は、図3に示すように、着座部フレーム40とシートバックフレーム50を有しており、着座部フレーム40とシートバックフレーム50の外側に、ウレタンフォームなどからなるクッション材(図示省略)と、合成皮革や布地などからなる表皮材22(図1参照)を被せることで構成されている。
<着座部の構成>
着座部フレーム40は、着座部4の左右のフレームを構成する左右の着座部サイドフレーム41と、パンフレーム42と、リア連結パイプ44とを主に備えている。各着座部サイドフレーム41およびパンフレーム42は、それぞれ、金属板をプレス加工するなどして形成されている。
パンフレーム42は、左右方向に延びて左右の着座部サイドフレーム41の前部を連結するように設けられており、リア連結パイプ44は、左右方向に延びて左右の着座部サイドフレーム41の後部を連結するように設けられている。パンフレーム42のフック部42Hとリア連結パイプ44との間には、着座部4に着座する乗員を支持するシートスプリング45が張設されている。
<シートバックの構成>
シートバック5は、シートバックフレーム50と、エアバッグ装置54と、受圧部材56とを主に備えている。
なお、念のために述べておくと、以下の説明において、前後および上下は、シートバック5がリクライニング機構によって倒されていない車両用シート1に着座している乗員を基準とする。
シートバックフレーム50は、シート部2の左右のフレームを構成する左右のサイドフレームとして、シートバック5の左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレーム51と、左右のシートバックサイドフレーム51の下部同士を接続する板状のメンバーフレーム52と、左右のシートバックサイドフレーム51の上部同士を連結する略U形状のパイプフレーム53とを主に備えている。
各シートバックサイドフレーム51およびメンバーフレーム52は、それぞれ、金属板をプレス加工するなどして形成されている。
パイプフレーム53は、左右方向に延びる上部連結部53Tと、上部連結部53Tの左右両端から下方に向けて延びる左右一対の接続部53Sとを有している。
エアバッグ装置54は、車両の衝突時に展開して乗員を側方から保護する公知の装置であり、シートバックフレーム50の右側に取り付けられている。より詳細に、エアバッグ装置54は、その上部がパイプフレーム53の右の接続部53Sに固定された取付金具53Cに対し締結により取り付けられ、下部が左右のサイドフレームの一方としての右のシートバックサイドフレーム51に対し締結により取り付けられている。
受圧部材56は、樹脂などからなる略矩形板状の部材であり、主に、上部連結ワイヤ57と下部連結ワイヤ58を介してシートバックサイドフレーム51やパイプフレーム53に取り付けられて、左右のシートバックサイドフレーム51の間に配置されている。より詳細に、上部連結ワイヤ57と下部連結ワイヤ58は、受圧部材56の後側に設けられた複数の爪部(図示省略)と係合しており、受圧部材56から延び出た左右両端が屈曲した後、上部連結ワイヤ57は、パイプフレーム53に固定された支持舌片53Aに取り付けられ、取付部材としての下部連結ワイヤ58は、図4に示すように、各シートバックサイドフレーム51の内面に固定された左右のサイドブラケット7(一方のみ図示)に取り付けられている。
以上のように取り付けられた受圧部材56は、車両が後部から追突されたり、後退走行時に衝突したりする後突時に、乗員から後方に向けて所定以上の荷重がかかって上部連結ワイヤ57や下部連結ワイヤ58の屈曲部分が撓むことで、シートバックサイドフレーム51に対して後退移動することができる。これにより、乗員の上体が後方に移動してシートバック5に沈み込むことになるので、乗員に対する後突時の荷重の影響を緩和することができるようになっている。
図5に示すように、サイドブラケット7は、金属板から形成されており、側面視において上部が後方に向けて延出する略L形状をなしている。サイドブラケット7の上端部7A、前下端部7Bおよび後下端部7Cは、それぞれ、左右方向外側(シートバックサイドフレーム51)に向けて折り曲げられており、この上端部7Aの前端、前下端部7Bおよび後下端部7Cの3箇所が、それぞれ、シートバックサイドフレーム51の内面の下部付近に溶接により固定されている。
溶接部W1は、シートバックサイドフレーム51の内面に設けられた左右方向内側に向けて突出する凸部51Aに一部がかかるように設けられている。これにより、サイドブラケット7の取付剛性が向上するため、受圧部材56を安定して支持することができるようになっている。
サイドブラケット7は、下部連結ワイヤ58の端部58Bが係合する長穴71と、空気袋31L,31Rが固定される固定穴72とを主に有している。
長穴71は、サイドブラケット7の上部において、溶接部W1と溶接部W2の間から、溶接部W3が設けられた後側に向けて、前後方向に延びるように形成されている。なお、下部連結ワイヤ58が係合する部分が長穴71として形成されていることで、図示略下方に向けて屈曲した上下に長い端部58Bを比較的容易にサイドブラケット7に取り付けることができるようになっている。
固定穴72は、サイドブラケット7の上部において、長穴71と溶接部W3の間に形成されている。
右のシートバックサイドフレーム51に固定された右のサイドブラケット7は、上記した左のサイドブラケット7と左右対称に形成されている。
左右のシートバックサイドフレーム51(図4も参照)には、凸部51A(外側から見て凹状の凹部51B)およびサイドブラケット7の固定部分(溶接部W1〜W3)を避けた位置に、エアバッグ装置54または制御ユニット33をシートバックサイドフレーム51に取り付けるための貫通穴51C,51Dが設けられている。具体的に、貫通穴51Cは、凸部51A(凹部51B)の後斜め上方付近に形成されており、貫通穴51Dは、凸部51A(凹部51B)の下方であって溶接部W2の後方付近に形成されている。
<サポート装置の構成>
図3に示すように、空気袋31A,31Bは、空気袋31Aを前側に、空気袋31Bを後側にして重ねた状態で受圧部材56に取り付けられ、左右のシートバックサイドフレーム51の間に配置されている。また、空気袋31L,31Rは、それぞれ、膨らむ方向を規制するための略板状のプレート部材8を介して左または右のシートバックサイドフレーム51の内側でサイドブラケット7に取り付けられている。空気袋31A,31B,31L,31Rは、それぞれ、2枚の樹脂製のシート状部材を溶着などで貼り合わせることで形成されており、空気が入るエア室を有している。
ポンプ32は、パンフレーム42の下に配置されている。
制御ユニット33は、ブラケットとしての取付ブラケット9(図6参照)を介して左のシートバックサイドフレーム51の左右方向外側の面に取り付けられている。さらに言えば、制御ユニット33は、左の空気袋31Lとの間で左のシートバックサイドフレーム51を挟むように配置されている。この制御ユニット33は、後述するカバー部材100によって覆われている。
ホース34は、ポンプ32から延び出て、パンフレーム42やシートスプリング45、リア連結パイプ44の下を通って後方へ向かい、シートバックフレーム50の後を通って制御ユニット33の後部に接続されている。
ホース35は、制御ユニット33の後部から延び出て、左のシートバックサイドフレーム51の左右方向内側に引き込まれ、左のシートバックサイドフレーム51に沿って上方へ向かい、受圧部材56の上を通って受圧部材56の前側へ引き出され、空気袋31Aに接続されている。また、ホース36は、制御ユニット33の後部から延び出て、ホース35と同様に受圧部材56の前側へ引き出され、空気袋31Bに接続されている。
ホース37は、制御ユニット33の後部から延び出て、左のシートバックサイドフレーム51の左右方向内側に引き込まれ、左のシートバックサイドフレーム51に沿って下方へ向かい、メンバーフレーム52の前を通っている。このホース37は、メンバーフレーム52の左右方向中央付近で分岐して、それぞれ、左右方向両端に向けて延びた後、左右のシートバックサイドフレーム51に沿って上方へ向かい、空気袋31Lまたは空気袋31Rに接続されている。
<取付ブラケットの構成>
図6に示すように、取付ブラケット9は、金属板から形成されており、側面視において中央付近に貫通した開口を有する略枠形状をなす本体部90を有している。本体部90には、上部の前後方向中央付近と下部の前後方向両端付近に1つずつ、合計3つのネジ穴90Aが形成されている。また、取付ブラケット9は、上側固定部91および下側固定部92と、突出部93と、前側延出部94と、2つの支持部としての上側支持部95および下側支持部96と、後側延出部97とを主に有している。
上側固定部91は、本体部90の後部の上方において左右方向内側に向けて突出するように形成されており、上寄り付近に貫通穴91Aが設けられている。また、下側固定部92は、本体部90の下端から左右方向内側に向けて延び、さらに、下方に向けて延びるように形成されており、上下方向に沿って延びる部分に貫通穴92Aが設けられている。
突出部93は、本体部90の前部の上下方向中央付近において、左右方向内側に向けて突出するように屈曲して形成されている。この突出部93は、シートバックサイドフレーム51の左右方向外側の面に当接している(図8参照)。
前側延出部94は、本体部90の前端部から前方に向けて延びる部分であり、突出部93の上と下に1つずつ、合計2つ形成されている。この上下一対の前側延出部94には、後述する外側カバー部材120(係合部125)が係合している(図9参照)。
上側支持部95は、本体部90の後端部の上端付近から略後方に向けて延出した後、屈曲して左右方向内側に向けて延び、さらに屈曲して後方に向けて延びるように形成されている。この上側支持部95の端部には、外側カバー部材120の内面(リブ126)が当接している(図9参照)。
下側支持部96は、本体部90の後端部の下端から後方に向けて延出した後、屈曲して左右方向内側に向けて延びるように形成されている。この下側支持部96の後面部96A(図7(a)参照)には、ネジ穴96Bが設けられている。
後側延出部97は、本体部90の後端部の上下方向中央付近から後方に向けて延び、さらに、左右方向内側に向けて屈曲する部分であり、上下に並んで2つ形成されている。この後側延出部97の端部には、図7(b)に示す保持部材10が取り付けられる。
図7(b)に示すように、保持部材10は、樹脂から形成されており、略上下方向に延びる板状の基部11と、基部11の前側に設けられて後側延出部97の端部と係合する上下一対の被係合部12と、基部11の後側に設けられた側面視略C形状の4つのホース保持部13とを主に有している。被係合部12を後側延出部97に係合させて、保持部材10を取付ブラケット9に取り付けると、図7(a)に示すように、ホース保持部13は、取付ブラケット9の上下方向に並んで設けられた上側支持部95と下側支持部96の間に設けられることとなる。各ホース34〜37は、制御ユニット33の後部から延び出して左右方向内側に向けて屈曲し、各ホース保持部13に1つずつ保持されており、その先では、左のシートバックサイドフレーム51の後を通って当該シートバックサイドフレーム51の左右方向内側に引き込まれている。
<カバー部材の構成>
図6に示すように、カバー部材100は、制御ユニット33を覆う内側カバー部材110と、内側カバー部材110を覆う外側カバー部材120とを備えて構成されており、共に樹脂から形成されている。
なお、本発明において、制御ユニットを覆うカバー部材は、外側から加わる力に対して制御ユニットを保護することができるような、一定の剛性を有する定形の部材である(制御ユニットの保護が可能であれば多少の変形は許容する)。したがって、本発明のカバー部材には、制御ユニットを覆ってはいるが、外側から加わった力によって大きく変形するクッション材や表皮材などのような部材は含まれない。
内側カバー部材110は、シートバックサイドフレーム51側(右側)と後側の一部が開口した箱状をなし、内部に制御ユニット33を収容可能に形成されている。この内側カバー部材110は、左側壁部(符号省略)に設けられた側面視略矩形状をなす3つの孔部111と、取付ブラケット9の3つのネジ穴90Aと対応して設けられた3つの貫通穴112と、前側壁部(符号省略)の上部に設けられた排気口113とを主に有している。
各孔部111は、制御ユニット33の後述するバルブユニット33Bの一部(側面)を臨ませる。
ここで、制御ユニット33の構成を簡単に説明すると、制御ユニット33は、制御基板33Aと、バルブユニット33Bとを主に有して構成されている。
制御基板33Aは、バルブユニット33Bを構成するソレノイドバルブ(図示省略)のコイルへの通電を制御するための回路基板である。
バルブユニット33Bは、空気袋31A,31B,31L,31Rへの空気の供給を制御するためのユニットであり、制御基板33A上に取り付けられている。このバルブユニット33Bは、図示しない3つのソレノイドバルブと1つのリリーフバルブを主に有して構成されている。ソレノイドバルブは、ホース35〜37のいずれかが接続されており、それぞれ、空気の流路を形成するバルブボディ内に弁体とコイルとを主に有している。各バルブユニット33Bは、通常時には、弁体によって空気の流路が閉じられている。そして、乗員がコントローラ(図示省略)を操作することによってコイルへ通電がなされて励磁されると、弁体が移動することで空気の流路が開き、これにより、空気袋31A,31B,31L,31Rへポンプ32からの空気が供給可能に構成されている。なお、弁体の移動量(流路の開閉量)は、コイルへの通電量によって調整可能としてもよい。また、リリーフバルブは、ホース34と3つのソレノイドバルブとの間に接続されており、空気袋31A,31B,31L,31Rを膨張させるときには、ポンプ32から供給された空気を3つのソレノイドバルブ側に流し、空気袋31A,31B,31L,31Rを収縮させるときには、空気袋31A,31B,31L,31R側から流れ込んだ空気や、ポンプ32から供給された空気を外部に排出するように構成されている。
外側カバー部材120は、平面視において略L形状をなし、シートバックサイドフレーム51側(右側および前側)が開口した箱状に形成されている。この外側カバー部材120は、平面視略L形状をなす第1の壁としての外側側壁部121と、外側側壁部121の上端部からシートバックサイドフレーム51(内側)に向けて延びる第2の壁としての接続壁部122と、接続壁部122の内側端部から上方向(外側側壁部121が広がる方向の外側)に向けて延びる第3の壁としての内側側壁部123とを主に有している。
外側側壁部121と内側側壁部123は、段差を形成しており、この段差部分は、図8に示すように、シートバックサイドフレーム51に覆うクッション材21の端部に形成された凹部21Bと係合するようになっている。そして、内側側壁部123は、その外面123Aにクッション材21の端部が隣接して配置され、外側側壁部121は、その外面121Aがクッション材21の外面21Aと略面一となるように延びている。
また、別の言い方をすれば、外側カバー部材120は、外側の壁の上縁部がシートバックサイドフレーム51(内側)に向けて凹むことで、外側側壁部121と、外側側壁部121に対して凹んだ内側側壁部123とを形成している。そして、開口縁部124と、外側の壁、すなわち、外側側壁部121および内側側壁部123との間には、外側側壁部121と開口縁部124との間の広い空間S1と、内側側壁部123と開口縁部124との間の狭い空間S2とが形成されることとなる。
制御ユニット33と内側カバー部材110は、この広い空間S1内に配置されている。また、内側カバー部材110と外側カバー部材120は、左右方向および前後方向に所定の隙間を有した状態で取付ブラケット9に固定されている。
図7(a)に示すように、外側側壁部121の後側の壁は、シートバックサイドフレーム51の後を通ってシートバックサイドフレーム51の左右方向内側に引き込まれているホース34〜37を後から覆う保護壁121Bとなっている。
図6に示すように、外側側壁部121の前側の壁の上下方向中央付近には、取付ブラケット9の上下一対の前側延出部94と係合する係合部125が設けられている。また、図9に示すように、外側側壁部121の後側の壁(保護壁121B)には、内面の上部に取付ブラケット9の上側支持部95に対応してリブ126が設けられ、下部に下側支持部96のネジ穴96Bに対応して貫通穴127(図7(a)参照)が設けられている。リブ126は、その前端面126Aが左斜め後から右斜め前に向けて傾斜しており、上側支持部95の端部が食い込むように係合している。
<制御ユニットとカバー部材の取り付け>
次に、左のシートバックサイドフレーム51への制御ユニット33とカバー部材100の取り付けについて説明する。
図6に示すように、シートバックサイドフレーム51に制御ユニット33を取り付ける際には、まず、取付ブラケット9をシートバックサイドフレーム51に取り付ける。具体的には、ボルト98を上側固定部91の貫通穴91Aと貫通穴51Cに通してナット(図示省略)に締結するとともに、ボルト99を下側固定部92の貫通穴92Aと貫通穴51Dに通してナットに締結することで、取付ブラケット9を左のシートバックサイドフレーム51の下部の外側に固定する。
このとき、上側固定部91と下側固定部92がシートバックサイドフレーム51の外面に当接するとともに、突出部93もシートバックサイドフレーム51の外面に当接するので、取付ブラケット9はシートバックサイドフレーム51の外面に対して3点で支持されることになる。これにより、取付ブラケット9(および取付ブラケット9に取り付けられる制御ユニット33やカバー部材100)の安定性を向上させることができる。
また、取付ブラケット9(これを介して取り付けられる制御ユニット33)は、シートバックサイドフレーム51に対し、凹部51Bを避けた位置(貫通穴51C)で締結により取り付けられ、また、サイドブラケット7の裏側となる位置でサイドブラケット7の溶接部W1〜W3を避けた位置(貫通穴51D)で締結により取り付けられている。このような構成により、車両用シート1では、取付ブラケット9などを比較的容易にシートバックサイドフレーム51に取り付けることができるようになっている。
次に、取付ブラケット9に制御ユニット33と内側カバー部材110を取り付ける。具体的には、制御ユニット33を内側カバー部材110に収容し、ネジ119を内側カバー部材110の貫通穴112に通して、取付ブラケット9のネジ穴90Aに螺合する。
車両用シート1においては、内側カバー部材110に3つの孔部111が設けられているため、この孔部111から、制御ユニット33の取り付け忘れがないか、また、制御ユニット33が正しく取り付けられているかを確認することができるようになっている。
最後に、取付ブラケット9に外側カバー部材120を取り付ける。具体的には、外側カバー部材120の前側(係合部125)を取付ブラケット9の上下一対の前側延出部94に係合し、図7(a)に示すように、後側において貫通穴127にネジ129を通して、取付ブラケット9の下側支持部96に設けられたネジ穴96Bに螺合する。このとき、リブ126には、上側支持部95の端部が係合する(図9参照)。取付ブラケット9に取り付けられた外側カバー部材120の保護壁121Bは、上側支持部95の端部および下側支持部96の後面部96Aによって内側から支持される。
<効果>
以上説明した車両用シート1によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
図3に示したように、車両用シート1は、制御ユニット33を覆うカバー部材100を備えているので、このカバー部材100によって制御ユニット33を保護することができる。これにより、制御ユニット33に荷重がかかることを抑制することができる。特に、本実施形態(図8参照)のように、制御ユニット33の左右方向外側にクッション材21が配置されていないような構成では、カバー部材100によって制御ユニット33に荷重がかかることより確実に抑制することができる。
また、図6に示したように、制御ユニット33とカバー部材100が取付ブラケット9に取り付けられているので、制御ユニット33とカバー部材100の取付剛性を向上させることができる。これにより、カバー部材100の支持が安定するので、制御ユニット33に荷重がかかることをより抑制することができる。また、制御ユニット33をシートバックサイドフレーム51に取り付けるための部品と、カバー部材100をシートバックサイドフレーム51に取り付けるための部品とを別部品として備える必要がないため、部品点数の増加を抑制することができる。
また、制御ユニット33とカバー部材100がシートバックサイドフレーム51の下部の外側に取り付けられているので、様々な部品、例えば、空気袋31A,31B,31L,31Rや受圧部材56などが配設されるシート部2(着座部4およびシートバック5)内のスペースを有効に活用することができる。これにより、車両用シート1の大型化を抑制することができる。
また、図8に示したように、外側カバー部材120が外側側壁部121、接続壁部122および内側側壁部123を有し、クッション材21の端部が内側側壁部123の外面123Aに隣接して配置されているので、クッション材21に外側から力がかかった場合には、内側側壁部123によってクッション材21の内側への移動を規制することができる。これにより、クッション材21の位置ずれを抑制することができる。
また、外側カバー部材120が箱状をなして上縁部が凹むことで広い空間S1と狭い空間S2を形成し、制御ユニット33が広い空間S1内に配置されているため、制御ユニット33(内側カバー部材110)と外側カバー部材120との干渉を抑制しつつ、外側カバー部材120の剛性を向上させることができる。これにより、制御ユニット33をより確実に保護することができるので、制御ユニット33に荷重がかかることをより確実に抑制することができる。
また、図7(a)に示したように、外側カバー部材120がホース34〜37を後から覆う保護壁121Bを有するので、この保護壁121Bによってホース34〜37を保護することができる。具体的には、外側から力がかかった場合でも、保護壁121Bによってホース34〜37のつぶれや折れを抑制することができる。これにより、ホース34〜37の損傷を抑制することができる。
また、内側カバー部材110がバルブユニット33Bの一部を臨ませる孔部111を有するので、車両用シート1の組立工程において、制御ユニット33が取り付けられているか否かなどを孔部111から確認することができる。また、サポート装置3の作動時にバルブユニット33Bから熱が発生する場合には、孔部111から放熱することができる。
また、カバー部材100が内側カバー部材110と外側カバー部材120とを備えているので、内側カバー部材110で制御ユニット33の位置を規制しつつ、外側カバー部材120で制御ユニット33を保護することができる。また、図8に示したように、内側カバー部材110と外側カバー部材120が所定の隙間を有した状態で固定されているので、外側カバー部材120にかかった荷重が内側カバー部材110や制御ユニット33にかかることを抑制することができる。また、振動による内側カバー部材110と外側カバー部材120との接触を抑制できるため、カバー部材100からの異音の発生を抑制することができる。さらに、内側カバー部材110と外側カバー部材120の間に隙間があることで、孔部111の放熱作用を確保することができる。
また、図7(a)に示したように、ホース保持部13が取付ブラケット9の上側支持部95と下側支持部96の間に設けられているので、上下方向における取付ブラケット9の大型化を抑制することができる。また、外側カバー部材120を内側から支持する上側支持部95と下側支持部96によって、外側カバー部材120、特に保護壁121Bの内側への変形を抑制することができるので、制御ユニット33やホース34〜37をより確実に保護することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態で示したサポート装置3の具体的な構成は一例であり、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、乗員の腰部の後方に配置される空気袋は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、乗員の腰部の左右に配置される空気袋は、左右それぞれにおいて、2つ以上設けられていてもよい。さらに、ポンプは、シート部の左右のフレームを構成するサイドフレームの外側に配置されていてもよい。また、前記実施形態では、制御ユニット33から左右の空気袋31L,31Rへ空気を供給するためのホース37が、途中で分岐して各空気袋31L,31Rに接続されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図3を参考にして説明すると、本発明は、制御ユニット33から左の空気袋31Lへ空気を供給するためのホースと、制御ユニット33から右の空気袋31Rへ空気を供給するためのホースとを別に備える構成であってもよい。
前記実施形態で示したカバー部材100(内側カバー部材110および外側カバー部材120)の具体的な構成は一例であり、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、内側カバー部材110がバルブユニット33Bの一部を臨ませる孔部111を有していたが、このような孔部を有しない構成であってもよい。また、図7(a)に示したように、前記実施形態では、外側側壁部121(第1の壁)の上端部全体から内側に向けて接続壁部122(第2の壁)が延びていたが、第2の壁(および第3の壁)が設けられるのは、第1の壁の端部のうちの一部だけ、例えば、図7(a)において外側カバー部材120の左の壁の上端部だけであってもよい。また、前記実施形態では、外側カバー部材120の外側の壁の上縁部全体が内側に向けて凹んでいたが、カバー部材の外側の壁の縁部の一部だけ、例えば、図7(a)において外側カバー部材120の後の壁の上縁部だけが凹むように形成されていてもよい。
前記実施形態では、カバー部材100が内側カバー部材110と外側カバー部材120の2部品から構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、カバー部材は、1部品から構成されていてもよいし、3部品以上から構成されていてもよい。
前記実施形態で示した取付ブラケット9(ブラケット)の具体的な構成は一例であり、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、図6を参考にして説明すると、外側カバー部材120の前側がネジで取付ブラケット9に固定される場合には、前側延出部94を設けずに、ネジ穴を設けた構成としてもよい。また、保持部材10がシートバックサイドフレーム51に取り付けられる場合には、後側延出部97を設けない構成としてもよい。また、取付ブラケット9が溶接によってシートバックサイドフレーム51に固定される場合には、上側固定部91や下側固定部92に貫通穴91A,92Aを設けない構成としてもよい。
前記実施形態では、制御ユニット33とカバー部材100が取付ブラケット9に取り付けられることで、シートバックサイドフレーム51に取り付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御ユニットとカバー部材は、少なくとも一方が、シートバックサイドフレームに直接取り付けられていてもよい。また、制御ユニット33とカバー部材100は、右のシートバックサイドフレーム51に取り付けられていてもよい。さらに、制御ユニットとカバー部材は、乗物用シートに2組設けられ、左右のシートバックサイドフレームに1組ずつ取り付けられていてもよい。
前記実施形態では、制御ユニット33が取り付けられるサイドフレームとして、シートバックサイドフレーム51を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、制御ユニット33が取り付けられるサイドフレームは、着座部サイドフレーム41であってもよい。また、サイドフレームは、前記実施形態の着座部サイドフレーム41とシートバックサイドフレーム51とが一体に(1部品として)形成されたようなものであってもよい。
前記実施形態では、乗物用シートの適用例として、自動車などの車両用シート1を示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶用や航空機用のシートに適用することもできる。
1 車両用シート
2 シート部
3 サポート装置
4 着座部
5 シートバック
9 取付ブラケット
13 ホース保持部
21 クッション材
21A 外面
31A 空気袋
31B 空気袋
31L 空気袋
31R 空気袋
32 ポンプ
33 制御ユニット
33A 制御基板
33B バルブユニット
35 ホース
36 ホース
37 ホース
40 着座部フレーム
50 シートバックフレーム
51 シートバックサイドフレーム
95 上側支持部
96 下側支持部
100 カバー部材
110 内側カバー部材
111 孔部
120 外側カバー部材
121 外側側壁部
121A 外面
121B 保護壁
122 接続壁部
123 内側側壁部
123A 外面
124 開口縁部

Claims (6)

  1. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記空気袋にガスを供給するポンプと、
    制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、
    前記制御ユニットを覆うカバー部材と、
    前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、
    前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、
    前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、
    前記カバー部材は、外面が前記シートバックサイドフレームを覆うクッション材の外面と略面一となるように延びる第1の壁と、前記第1の壁の端部のうちの少なくとも一部から前記シートバックサイドフレームに向けて延びる第2の壁と、前記第2の壁の端部から前記第1の壁が広がる方向の外側に向けて延びて前記第1の壁と段差を形成する第3の壁と、を有し、
    前記クッション材の端部は、前記第3の壁の外面に隣接して配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記空気袋にガスを供給するポンプと、
    制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、
    前記制御ユニットを覆うカバー部材と、
    前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、
    前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、
    前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、
    前記カバー部材は、前記シートバックサイドフレーム側が開口した箱状に形成され、外側の壁の縁部の少なくとも一部が前記シートバックサイドフレームに向けて凹むことで、前記外側の壁と開口縁部との間に広い空間と狭い空間を形成しており、
    前記制御ユニットは、前記広い空間内に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記空気袋にガスを供給するポンプと、
    制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、
    前記制御ユニットを覆うカバー部材と、
    前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、
    前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、
    前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、
    前記制御ユニットから前記空気袋へガスを供給するためのホースは、前記制御ユニットの後部から延び出し、前記シートバックサイドフレームの後を通って前記シートバックサイドフレームの左右方向内側に引き込まれており、
    前記カバー部材は、前記ホースを後から覆う保護壁を有することを特徴とする乗物用シート。
  4. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記空気袋にガスを供給するポンプと、
    制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、
    前記制御ユニットを覆うカバー部材と、を備え
    前記制御ユニットは、ガスの供給を制御するためのバルブユニットを有し、
    前記カバー部材は、前記バルブユニットの一部を臨ませる孔部を有することを特徴とする乗物用シート。
  5. 前記カバー部材は、前記孔部を有して前記制御ユニットを覆う内側カバー部材と、前記内側カバー部材を覆う外側カバー部材と、を備え、
    前記内側カバー部材と前記外側カバー部材は、所定の隙間を有した状態で固定されていることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  6. 着座部およびシートバックを有するシート部と、前記シート部内に設けられた乗員の腰部のサポート位置を調整可能なサポート装置とを備えた乗物用シートであって、
    前記サポート装置を構成し、膨張または収縮することで前記サポート位置を変更する空気袋と、
    前記空気袋にガスを供給するポンプと、
    制御基板を有し、前記空気袋の膨らみ量を調整する制御ユニットと、
    前記制御ユニットを覆うカバー部材と、
    前記シート部を構成するフレームに固定されるブラケットと、
    前記フレームとして前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、を備え、
    前記制御ユニットと前記カバー部材は、前記ブラケットに取り付けられ、前記シートバックサイドフレームの下部の外側に取り付けられ、
    前記ブラケットは、後端部から延出して前記カバー部材を内側から支持する支持部が上下方向に並んで2つ設けられ、当該2つの支持部の間に、前記制御ユニットから延び出して前記空気袋にガスを供給するホースを保持するためのホース保持部が設けられていることを特徴とする乗物用シート。
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