JP6449827B2 - 吸排気バルブ装置及び車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸排気バルブ装置及び車両用シート装置に関するものである。
従来、車両用のシート装置には、シートの内側に設けられた空気袋(ブラダ)を拡縮させることにより、シートのサポート形状を変更する、或いは、その拡縮する空気袋がシート表皮を内側から押圧することにより、シートに着座する乗員にマッサージ効果を付与するものがある。
通常、このようなシート装置において、空気袋は、可撓性を有したエアチューブを介してエアポンプ装置に接続されている。また、このエアチューブが形成する流路の途中には、その空気袋に対する吸排気を制御するための吸排気バルブ装置が設けられている。そして、例えば、特許文献1に記載のシート装置においては、その吸排気バルブ装置(制御ユニット)がシートバックのサイドフレームに固定されている。
特開2013−129245号公報
即ち、剛性の高いサイドフレームを固定部位とすることにより、乗員の着座荷重(シート荷重)が作用するシートの内側においても、その吸排気バルブ装置を安定的に保持することができる。しかしながら、シートの内側には、例えば、エアポンプ装置やリクライニングモータ、或いはサイドエアバッグ装置等、その他、多くの機材が配置される。そして、これらの機材もまた、吸排気バルブ装置と同様、安定的な保持状態を確保することが求められる。つまり、上記のように吸排気バルブ装置をサイドフレームに固定する場合には、これらの機材との干渉を回避しつつ、その限られたスペース内に吸排気バルブ装置を配置することが求められる。そして、これを避けるべく、吸排気バルブ装置の配置を変更した場合には、シート荷重の影響を受けやすい位置において、その吸排気バルブ装置の安定的な保持状態を確保することが求められるという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より安定的な保持状態を確保することのできる吸排気バルブ装置及び車両用シート装置を提供することにある。
上記課題を解決する吸排気バルブ装置は、空気の流路を形成するエアチューブが接続される本体部と、シートの内側に配置される保持部材に対する第1固定部及び第2固定部と、を備え、前記第1固定部は、前記保持部材の第1位置に固定されるとともに、前記第2固定部には、該第2固定部を前記保持部材の第2位置に固定する第2固定部締結部材の挿通孔が形成されるものであって、前記挿通孔は、前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ方向に延びる長孔として構成され、前記第2固定部締結部材の締結力に基づいて前記保持部材との間に前記第2固定部を挟み込む挟圧部材を備え、前記第2固定部締結部材は、前記長孔に挿通される軸形状部を有するものであって、前記挟圧部材は、前記軸形状部を内側に配置する筒状部と、該筒状部の軸方向一端側に設けられたフランジ部と、該筒状部の軸方向他端側に設けられた底板部と、を備え、前記底板部を貫通した螺子部材が前記軸形状部の頂部から該軸形状部に螺着されており、該螺子部材の軸形状部への螺着により前記底板部が前記軸形状部の頂部に固定されているとともに、前記フランジ部が前記長孔を覆った状態で前記第2固定部に当接している
上記構成によれば、保持部材の第2位置に吸排気バルブ装置の第2固定部を固定するための締結力を発生する第2固定部締結部材は、当該第2固定部締結部材が発生する締結力に抗して、見かけ上、その第2固定部締結部材が挿通された長孔内を移動することができる。つまり、シート荷重の印加により保持部材が撓んだ場合であっても、この長孔の延伸方向、即ち吸排気バルブ装置の第1固定部と第2固定部とを結ぶ方向において、その第2固定部と保持部材の第2位置との間の相対変位が許容される。そして、これにより、その保持部材が撓むことにより生じた第1位置及び第2位置間の位置変化を吸収することができる。その結果、その保持部材に固定された吸排気バルブ装置の安定的な保持状態を確保することができる。
また、挟圧部材を介して第2固定部に締結力を付与することにより、より安定的に、当該第2固定部を保持部材の第2位置に固定することができる。そして、保持部材に撓みが生じた場合に、その締結力に抗して、見かけ上、第2固定部締結部材が第2固定部に設けられた長孔内を移動する動作についてもまた、これを円滑化することができる。
上記課題を解決する吸排気バルブ装置は、前記第1固定部は、弾性部材を介して前記保持部材の第1位置に固定されることが好ましい。
上記構成によれば、吸排気バルブ装置の第1固定部と保持部材の第1位置との間に介在された弾性部材が弾力的に変形することで、その第1位置に対する第1固定部の相対変位が許容される。そして、これにより、より効果的に、その保持部材が撓むことにより生じた第1位置及び第2位置の位置変化を吸収することができる。
上記課題を解決する吸排気バルブ装置は、前記第1固定部は、軸部を有した第1固定部締結部材の締結力に基づき前記保持部材の第1位置に固定されるものであって、前記弾性部材は、前記第1固定部締結部材の軸部に沿う方向において前記第1固定部と前記保持部材の第1位置との間に介在されるとともに、前記軸部の径方向において該軸部と前記第1固定部及び前記保持部材の第1位置の少なくとも一方との間に介在されることが好ましい。
上記構成によれば、弾性部材が弾性変形することにより、その第1固定部締結部材の軸方向及び径方向において、吸排気バルブ装置の第1固定部と保持部材の第1位置との間の相対変位が許容される。そして、これにより、その第1位置を支点として吸排気バルブ装置が保持部材に対して傾動可能となることで、より効果的に、その保持部材が撓むことにより生じた第1位置及び第2位置の位置変化を吸収することができる。
上記課題を解決する吸排気バルブ装置は、前記第1固定部及び第2固定部の少なくとも一方は、可撓性を有して前記保持部材に対向する板形状をなすことが好ましい。
上記構成によれば、シート荷重の印加により保持部材が撓んだ場合に、これら吸排気バルブ装置の第1固定部及び第2固定部の少なくとも一方が、その本体部に対する接続部を支点として撓むことで、保持部材に対する吸排気バルブ装置の相対的な傾動が許容される。そして、これにより、より効果的に、その保持部材が撓むことにより生じた第1位置及び第2位置の位置変化を吸収することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、上記何れか一項に記載の吸排気バルブ装置を備えることが好ましい。
上記構成によれば、その保持部材に対する吸排気バルブ装置の安定的な保持状態を確保することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、シートの内側に配置される保持部材と、前記保持部材に保持される吸排気バルブ装置と、を備え、前記吸排気バルブ装置は、空気の流路を形成するエアチューブが接続される本体部と、前記保持部材に対する第1固定部及び第2固定部と、を有し、可撓性を有する前記保持部材は、シートバックの背もたれ面に沿った保持面を形成するとともに、前記吸排気バルブ装置は、前記第1固定部及び第2固定部を前記シートバックの上下方向に配置する状態で前記保持面に固定されており、前記保持部材の第2位置又は前記吸排気バルブ装置の第2固定部には、該第2固定部を前記第2位置に固定する第2固定部締結部材の挿通孔が形成されるものであって、前記挿通孔は、前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ方向に延設される。
記構成によれば、その保持部材に対する吸排気バルブ装置の安定的な保持状態を確保することができる
即ち、シートバックの背もたれ面に沿った保持面を形成する位置、つまりは背もたれ面の裏側となる位置に保持部材を配置することで、高いレイアウト自由度を確保することができる。また、シートバックの内側に配置された保持部材には、シートバックと一体に、その保持部材をシートの後方側に押し下げるようなシート荷重が印加される。しかしながら、上記構成によれば、シートバックの上下方向において、その吸排気バルブ装置の第2固定部と保持部材の第2位置との間の相対変位が許容される。そして、これにより、その保持部材が撓むことにより生じた第1位置及び第2位置の位置変化を吸収することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記吸排気バルブ装置の第1固定部及び第2固定部が固定される前記保持部材の保持面と前記吸排気バルブ装置の本体部との間には隙間が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、シート荷重の印加により撓んだ保持部材が吸排気バルブ装置の本体部に接触しないようにすることができる。そして、これにより、より安定的な吸排気バルブ装置の保持状態を確保することができる。
上記課題を解決する車両用シート装置は、前記第2固定部締結部材の締結力に基づいて前記保持部材との間に前記第2固定部を挟み込む挟圧部材を備え、前記第2固定部締結部材は、前記挿通孔に挿通される軸形状部を有するものであって、前記挟圧部材は、前記軸形状部を内側に配置する筒状部と、該筒状部の軸方向一端側に設けられたフランジ部と、該筒状部の軸方向他端側に設けられた底板部と、を備え、前記底板部を貫通した螺子部材が前記軸形状部の頂部から該軸形状部に螺着されており、該螺子部材の軸形状部への螺着により前記底板部が前記軸形状部の頂部に固定されているとともに、前記フランジ部が前記挿通孔を覆った状態で前記第2固定部に当接している。
本発明によれば、シートの内側において、より安定的に吸排気バルブ装置を保持することができる。
内側に空気袋が設けられた車両シートの斜視図(シートサポート用)。 内側に空気袋が設けられた車両シートの斜視図(マッサージ用)。 シート装置の概略構成図。 シートの内側に配置されるシートサポート装置及び保持部材の斜視図。 (a)は、シート装置の構成部品が組み付けられた保持部材の正面図、(b)は、その背面図。 吸排気バルブ装置が固定された保持部材の背面図。 吸排気バルブ装置及び保持部材の斜視図。 (a)(b)は、吸排気バルブ装置の第1固定部及び第2固定部、並びに保持部材の断面図(図6におけるVIII-VIII断面、a:無負荷時、b:荷重印加時)。 (a)(b)は、保持部材の第1位置に固定された第1固定部近傍の拡大断面図(a:無負荷時、b:荷重印加時)。 (a)(b)は、保持部材の第2位置に固定された第2固定部近傍の拡大断面図(a:無負荷時、b:荷重印加時)。 保持部材の第2位置に設けられた第2螺子止部及び吸排気バルブ装置の第2固定部に設けられた第2孔部(長孔)の拡大図。 保持部材の第2位置に設けられた第2螺子止部及び支持突部の斜視図。 保持部材の第1位置に対する第1固定部の固定構造について、その別例を示す図。 保持部材の第1位置に対する第1固定部の固定構造について、その別例を示す図。 保持部材の第2位置に対する第2固定部の固定構造について、その別例を示す図。 保持部材の第2位置に対する第2固定部の固定構造について、その別例を示す図。
以下、空気圧式のシートサポート機能及びマッサージ機能を有したシート装置及びその吸排気バルブ装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に設けられたシートバック3と、を備えている。そして、そのシートバック3の上端には、ヘッドレスト4が設けられている。
また、本実施形態のシート1において、シートバック3は、その両サイド部3a,3bが、それぞれ、前方に向かって膨出した形状を有している。更に、シートクッション2もまた、両サイド部2a,2bが、それぞれ、上方に向かって膨出した形状を有している。そして、本実施形態のシート1は、これにより、その乗員の良好な着座姿勢を確保し及びその着座姿勢を維持することが可能になっている。
また、このシート1には、シートクッション2及びシートバック3の内側で拡縮することにより、シート1の表面形状を変更する複数の空気袋10(11〜16)が設けられている。更に、このシート1には、同じくシートクッション2及びシートバック3の内側で拡縮することにより、そのシート表皮1xを内側から押圧する複数の空気袋20(21〜29)が設けられている。そして、本実施形態では、これにより、そのシート1のサポート形状を変更し、及びシート1に着座する乗員に対してマッサージ効果(リフレッシュ効果)を付与することが可能なシート装置30が形成されている。
具体的には、図1に示すように、本実施形態のシート1において、シートバック3の内側には、その背もたれ面3sの肩部(ショルダー)、腰部(ランバー)及び下端部(バックペルビス)に対応する位置に、それぞれ、独立したシートサポート用の空気袋11(11a,11b),12(12a〜12c),13が設けられている。また、シートバック3の両サイド部3a,3bに対応する位置にも、それぞれ、独立したシートサポート用の空気袋14(14a,14b)が設けられている。そして、シートクッション2についてもまた、その着座面2sにおける後端部(クッションペルビス)の内側、及び両サイド部2a,2bの内側に、それぞれ、独立したシートサポート用の空気袋15,16(16a,16b)が設けられている。
更に、図2に示すように、シートバック3の内側には、その背もたれ面3sの肩部(ショルダー)から腰部(ランバー)及び下端部(バックペルビス)にかけて、上下方向に並ぶ独立したマッサージ用(リフレッシュ用)の空気袋21〜25が設けられている。尚、本実施形態のシート1におけるマッサージ用の各空気袋20は、それぞれ、シート幅方向に離間して配置される一対の袋体が一体に拡縮するように互い接続された構造を有している。そして、シートクッション2についてもまた、その着座面2sの下方において前後方向に並ぶ独立したマッサージ用の空気袋26〜29が設けられている。
図3に示すように、本実施形態のシート装置30は、上記各空気袋10,20に空気を圧送するエアポンプ装置31と、これらの各空気袋10,20とエアポンプ装置31との間に介在された吸排気バルブ装置32と、を備えている。本実施形態のエアポンプ装置31には、モータ33を駆動源としてポンプ機構34を駆動する電動ポンプが用いられている。更に、吸排気バルブ装置32は、可撓性を有する樹脂製のエアチューブ35を介して各空気袋10,20及びエアポンプ装置31に接続されている。即ち、本実施形態のシート装置30は、これらのエアチューブ35及び吸排気バルブ装置32の内部通路によって、その各空気袋10,20及びエアポンプ装置31に連通する空気の流路Lが形成されている。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置32は、これにより、その吸気バルブ36及び排気バルブ37を流路Lの途中に配置する構成になっている。
また、本実施形態のシート装置30において、これらの各吸気バルブ36及び排気バルブ37、並びにエアポンプ装置31は、制御装置38によって、その作動が制御されている。具体的には、本実施形態の制御装置38には、各空気袋10,20の内圧Pや、図示しない操作スイッチに対する操作入力信号Scr、イグニッション信号Sig、及びドアロック信号Sdl等が入力される。そして、本実施形態の制御装置38は、これらの制御信号に基づいて、各空気袋10,20を拡縮させるべく、その各吸気バルブ36及び排気バルブ37、並びにエアポンプ装置31の作動を制御する構成になっている。
図4に示すように、本実施形態のシート装置30において、シートサポート用の各空気袋10は、それぞれ、シート1のクッションパッド(図示略)を内側から押圧するシートサポート装置41〜46を形成する。具体的には、ショルダー、バックサイド、クッションペルビス、及びクッションサイドに対応する各シートサポート装置41,44〜46は、それぞれ、その各空気袋10(11,14〜16)が、押圧部材となるパドル部材40と一体化された構造を有している。また、ランバー及びバックペルビスに対応する各シートサポート装置42,43は、それぞれ、その各空気袋10(12,13)が、直接的にシート1のクッションパッドを押圧する構造になっている。そして、本実施形態のシート装置30は、これらの各シートサポート装置41〜46が、それぞれ、その設置された位置において、シートサポート形状を変化させる構成になっている。
具体的には、図4及び図5(a)(b)に示すように、本実施形態のシート装置30は、シートバック3の内側において、その両サイドフレーム3fの間、つまりは背もたれ面3sの裏側となる位置に配置される略平板状の保持部材(ランバーベース)50を備えている。本実施形態のシート装置30において、この保持部材50は、可撓性を有した樹脂素材を用いて形成されている。また、この保持部材50は、その裏面Sbに固定されたバネ部材51を介して上記両サイドフレーム3fが形成するシート1の構造体Fに支持されている。尚、本実施形態のバネ部材51は、金属製の線材を折り曲げることにより形成されている。そして、本実施形態のシート装置30は、この保持部材50を共有するかたちで、そのシートバック3の肩部、腰部、及び下端部に対する3つのシートサポート装置(ショルダーサポート、ランバーサポート及びバックペルビスサポート)41〜43が一体に設けられている。
また、図5(b)に示すように、本実施形態のシート装置30において、保持部材50の裏面Sbには、シートサポート用及びマッサージ用の各吸排気バルブ装置32(52,53)が設けられている。そして、本実施形態のシート装置30は、これらの各吸排気バルブ装置32に接続された各エアチューブ35を介して、そのシートバック3に設けられたシートサポート用の各空気袋10(11〜14)、及びマッサージ用の各空気袋20(21〜25)に対する吸排気を行う構成になっている。
(吸排気バルブ装置の固定構造)
次に、本実施形態のシート装置30におけるシートサポート用の吸排気バルブ装置52について、その保持部材50に対する固定構造を説明する。
図6、図7、及び図8(a)(b)に示すように、本実施形態のシート装置30において、シートサポート用の吸排気バルブ装置52は、扁平略四角箱状の外形を有した本体部54を備えている。また、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、この本体部54の第1端部54aに設けられた第1固定部55及び第2端部54bに設けられた第2固定部56を備えている。更に、この吸排気バルブ装置52は、これら第1固定部55及び第2固定部56を上下方向に配置する状態で上記保持部材50の裏面Sbに固定される。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これにより、そのシート幅方向に臨む本体部54の両側面54c,54dに対して、各エアチューブ35が接続される構成になっている(図5(b)参照)。
図9(a)(b)及び図10(a)(b)に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52において、第1固定部55及び第2固定部56は、本体部54の第1端部54a及び第2端部54bに対し、それぞれ、略L字状の折曲板形状を有した第1取付ブラケット57及び第2取付ブラケット58を固定することにより形成されている。
具体的には、図9に示すように、第1取付ブラケット57は、保持部材50の裏面Sbと同じ方向(図9中、左側)に臨む本体部54の天板部59と略面一となる位置において、その第1端部54aから保持部材50の裏面Sbに対向して本体部54の長手方向(同図中、上側)に延びる略平板状の延出部57aを備えている。また、図10に示すように、第2取付ブラケット58は、保持部材50の裏面Sbに対向する方向(図10中、右側)に臨む本体部54の底板部60と略面一となる位置において、その第2端部54bから保持部材50の裏面Sbに対向して本体部54の長手方向(同図中、下側)に延びる略平板状の延出部58aを備えている。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これら第1取付ブラケット57の延出部57a及び第2取付ブラケット58の延出部58aが、それぞれ、その第1固定部55及び第2固定部56として機能する構成になっている。
また、図6及び図7に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、その第1固定部55及び第2固定部56が、それぞれ、保持部材50の裏面Sbにおけるシート幅方向(図6参照、同図中、左右方向)の中央部分に設定された第1位置α及び第2位置βに対して固定される。具体的には、本実施形態の吸排気バルブ装置52において、第1固定部55及び第2固定部56には、それぞれ、これら第1固定部55及び第2固定部56を厚み方向に貫通する第1孔部61及び第2孔部62が設けられている。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これら第1孔部61及び第2孔部62を用いることにより、その第1固定部55及び第2固定部56が、保持部材50側に設定された第1位置α及び第2位置βに締結される構成になっている。
詳述すると、図7〜図9に示すように、本実施形態のシート装置30において、保持部材50の第1位置αには、この第1位置αに吸排気バルブ装置52の第1固定部55を締結するための第1螺子止部63が設けられている。具体的には、本実施形態の保持部材50は、その吸排気バルブ装置52の保持面S1となる裏面Sb側が略平坦となっている。また、本実施形態の保持部材50において、第1螺子止部63は、上記天板部59と略面一に設けられた吸排気バルブ装置52の第1固定部55に合わせ、保持部材50の裏面Sbから突出した略半円筒状の外形を有している。更に、本実施形態の第1螺子止部63は、その頂部に平板部63aを有している。そして、この平板部63aには、その第1固定部55の締結に用いられる第1螺子部材65の軸部(螺子軸)65aが挿通される貫通孔67が設けられている。
本実施形態のシート装置30において、第1螺子部材65は、吸排気バルブ装置52の第1固定部55側(図9中、左側)から、その第1固定部55に設けられた第1孔部61を介して、上記第1螺子止部63に設けられた貫通孔67に挿通される。また、本実施形態のシート装置30は、これら第1固定部55の第1孔部61及び第1螺子止部63の貫通孔67に挿通された第1螺子部材65の軸部65aに螺合するナット部材70を備えている。即ち、本実施形態のシート装置30においては、その吸排気バルブ装置52の第1固定部55に設けられた第1孔部61が第1固定部側孔部を構成し、保持部材50の第1螺子止部63に設けられた貫通孔67が第1位置側孔部を構成する。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これら第1螺子部材65及びナット部材70が螺合することにより生ずる締結力に基づいて、その第1固定部55が保持部材50の第1位置αに固定される構成になっている。
さらに詳述すると、図9に示すように、本実施形態のシート装置30は、吸排気バルブ装置52の第1固定部55と保持部材50の第1螺子止部63との間に介在される弾性部材71を備えている。そして、本実施形態のナット部材70は、その第1螺子部材65の軸部65aに螺合するナット部70aが、この弾性部材71の内側に埋設された一体構造を有している。
具体的には、本実施形態の弾性部材71は、第1螺子部材65の軸部65aが挿通される筒状部71aと、この筒状部71aの軸方向端部において当該筒状部71aの径方向外側に延びるフランジ状の延出部71bと、を有している。また、この弾性部材71は、その延出部71bから筒状部71aの軸線方向に離間した位置において、当該筒状部71aの径方向外側に延びるフランジ状の挟圧部71cを備えている。そして、本実施形態のナット部材70は、この挟圧部71cと同じく延出部71bから軸線方向に離間した位置において、その筒状部71aの内側にナット部70aが埋設された構造を有している。
本実施形態のナット部材70は、その弾性部材71の筒状部71aが保持部材50の第1螺子止部63に設けられた貫通孔67に嵌合する態様で、当該第1螺子止部63に取着される。また、このナット部材70は、弾性部材71の筒状部71aに埋設されたナット部70aに対して第1螺子部材65の軸部65aが螺合することにより、その筒状部71aの挟圧部71cと第1螺子部材65の頭部65bとの間に、吸排気バルブ装置52の第1固定部55及び保持部材50の第1螺子止部63(の平板部63a)を挟み込む。更に、このナット部材70は、その弾性部材71の延出部71bが、これら吸排気バルブ装置52の第1固定部55及び保持部材50の第1螺子止部63との間に挟み込まれる。そして、本実施形態のナット部材70は、これにより、その弾性部材71が、吸排気バルブ装置52の第1固定部55と保持部材50の第1螺子止部63との間、及びこの第1螺子止部63に設けられた貫通孔67と当該貫通孔67に挿通された第1螺子部材65の軸部65aとの間に介在される構成になっている。
即ち、本実施形態のナット部材70は、ナット部70aの外周を覆う弾性部材71が弾性変形することによって、そのナット部70aに螺合する第1螺子部材65の軸部65a周りに、吸排気バルブ装置52の第1固定部55と保持部材50の第1螺子止部63との間の相対変位を許容する。具体的には、第1螺子部材65の軸方向及び径方向において、その第1固定部55と第1螺子止部63との間の相対変位を許容する。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これにより、その第1螺子止部63が設けられた第1位置αを支点とした保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動が許容される構成となっている。
一方、図7、図8及び図10に示すように、本実施形態のシート装置30において、保持部材50の第2位置βには、この第2位置βに吸排気バルブ装置52の第2固定部56を締結するための第2螺子止部74が設けられている。
図11及び図12に示すように、本実施形態の保持部材50において、この第2螺子止部74は、保持部材50の裏面Sbに突出する略円柱状の軸形状を有している。また、この第2螺子止部74は、その軸端に凹部76を有している。更に、図7及び図10に示すように、この凹部76には、第2螺子部材78が螺着される。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、この第2螺子部材78が第2螺子止部74に螺着することにより生ずる締結力に基づいて、その第2固定部56が保持部材50の第2位置βに固定される構成になっている。
詳述すると、図10及び図11に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、その第2固定部56に設けられた第2孔部62に対し、この軸状をなす第2螺子止部74を挿入する態様で保持部材50の裏面Sbに取着される。また、図7、図8及び図10に示すように、この吸排気バルブ装置52は、上記第2螺子止部74に第2螺子部材78が螺着することにより生ずる締結力に基づき保持部材50の第2位置βとの間に第2固定部56を挟み込む挟圧部材80を備えている。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52において、その軸状をなす第2螺子止部74が挿通される第2固定部56の第2孔部62は、当該第2固定部56と上記第1固定部55とを結ぶ方向(各図中、上下方向)に延びる長孔82となっている。
即ち、本実施形態のシート装置30において、第2螺子止部74は、上記第2螺子部材78が螺着することにより吸排気バルブ装置52の第2固定部56を保持部材50の第2位置βに固定する第2固定部締結部材として機能する。更に、この第2螺子止部74は、当該第2螺子止部74に第2螺子部材78が螺着されることにより発生する締結力、つまりは上記挟圧部材80と保持部材50との間に吸排気バルブ装置52の第2固定部56を挟み込む第2螺子部材78の螺子着け力に抗して、見かけ上、その長孔82内を移動することが可能になっている。そして、本実施形態のシート装置30は、これにより、その長孔82の延設方向に沿った吸排気バルブ装置52の第2固定部56と保持部材50の第2位置βとの間の相対変位を許容することで、安定的な吸排気バルブ装置52の保持状態を確保することが可能になっている。
さらに詳述すると、図11及び図12に示すように、本実施形態のシート装置30において、保持部材50の第2位置βには、その第2螺子止部74をシート幅方向(図11中、左右方向)に挟む位置において、当該保持部材50の裏面Sbから突出する一対の支持突部84が設けられている。更に、吸排気バルブ装置52の第2固定部56は、これらの支持突部84に対し、その裏面56bが当接する状態で、この保持部材50の第2位置βに配置される。そして、図8(a)に示すように、本実施形態のシート装置30は、これにより、その吸排気バルブ装置52の本体部54と、その保持面S1を構成する保持部材50の裏面Sbとの間に隙間Dが形成されるようになっている。
また、図10に示すように、本実施形態の挟圧部材80は、その軸状をなす第2螺子止部74を内側に配置する筒状部80aと、この筒状部80aの軸方向一端側(図10中、右側の端部)に設けられたフランジ部80bと、を備えている。更に、この挟圧部材80は、その筒状部80aの軸方向他端側(同図中、左側の端部)に設けられた底板部80cを備えている。そして、この底板部80cには、上記第2螺子部材78の軸部78aが挿通される孔部86が設けられている。
即ち、本実施形態の挟圧部材80は、この底板部80cに設けられた孔部86を介して保持部材50の第2螺子止部74に第2螺子部材78が螺着されることにより、その筒状部80aの内側に第2螺子止部74を配置する状態で、当該第2螺子止部74の頂部74aに底板部80cが固定される。更に、この挟圧部材80は、その筒状部80aの径方向外側に拡開するフランジ部80bが、第2固定部56の表面56aに当接する。そして、本実施形態の挟圧部材80は、このフランジ部80bと保持部材50の裏面Sbに設けられた上記各支持突部84との間に第2固定部56を挟み込むことにより、その吸排気バルブ装置52の第2固定部56を保持部材50の第2位置βに固定する構成になっている。
次に、上記のように構成された保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の固定構造について、その作用を説明する。
図8(b)に示すように、シートバック3の内側に配置された保持部材50には、例えば、そのシートバック3の背もたれ面3sに乗員がもたれ掛かった場合等、当該シートバック3と一体に、その保持部材50をシート1の後方側(同図中、左側)に押し下げるようなシート荷重が印加される。そして、これにより保持部材50が撓むことで、この保持部材50に吸排気バルブ装置52を固定するために当該保持部材50の裏面Sbに設定された上記第1位置α及び第2位置β間の位置関係もまた変化することになる。
しかしながら、図10に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、このような場合に、保持部材50の第2位置βに設けられた第2螺子止部74に対して第2螺子部材78が螺着することにより生ずる締結力に抗して、見かけ上、その第2螺子止部74が、吸排気バルブ装置52の第2固定部56に設けられた長孔82内を移動する。
即ち、本実施形態の保持部材50は、そのシートバック3の背もたれ面3sに沿った保持面S1を構成する裏面Sb側において、当該保持部材50の上下方向に離間した二位置に、その吸排気バルブ装置52の第1固定部55が固定される第1位置α及び第2固定部56が固定される第2位置βを有している。このため、上記のように、見かけ上、長孔82内を第2螺子止部74が移動することで、シートバック3の上下方向において、その吸排気バルブ装置52の第2固定部56と保持部材50の第2位置βとの間の相対変位を許容することができる。そして、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、これにより、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収する構成になっている。
また、図9に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、このとき、その第1固定部55と保持部材50の第1位置αに設けられた第1螺子止部63との間に介在された弾性部材71が弾力的に変形する。そして、これにより、その第1位置αを支点とした保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動が許容されることで、より効果的に、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することが可能になっている。
更に、図9及び図10に示すように、本実施形態の吸排気バルブ装置52は、このとき、略平板状の外形を有して保持部材50の裏面Sbに対向する第1固定部55及び第2固定部56が、それぞれ、その本体部54に対する接続部を支点として撓むようになっている。そして、これにより、その第1固定部55及び第2固定部56を支点とした保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動を許容することで、より効果的に、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することが可能になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)吸排気バルブ装置52は、空気の流路Lを形成するエアチューブ35が接続される本体部54と、シート1の内側に配置される保持部材50に対する第1固定部55及び第2固定部56と、を備える。第1固定部55は、保持部材50の第1位置αに固定される。また、保持部材50の第2位置βには、第2螺子部材78が螺着されることにより第2固定部締結部材として機能する軸状の第2螺子止部74が設けられる。更に、第2固定部56には、この第2螺子止部74の挿通孔となる第2孔部62が形成される。そして、この第2孔部62は、その第1固定部55と第2固定部56とを結ぶ方向に延びる長孔82として構成される。
上記構成によれば、第2固定部締結部材としての第2螺子止部74が発生する締結力に抗して、見かけ上、その保持部材50の第2位置βに設けられた第2螺子止部74が、吸排気バルブ装置52の第2固定部56に設けられた長孔82内を移動することができる。つまり、シート荷重の印加により保持部材50が撓んだ場合であっても、その長孔82の延伸方向、即ち吸排気バルブ装置52の第1固定部55と第2固定部56とを結ぶ方向において、その保持部材50の第2位置βと吸排気バルブ装置52の第2固定部56との間の相対変位が許容される。そして、これにより、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置β間の位置変化を吸収することができる。
更に、保持部材50に対し、第1固定部55及び第2固定部56の二箇所で吸排気バルブ装置52が固定される構成を採用することで、その第1固定部55と第2固定部56とを結ぶ方向に対して直交する方向に保持部材50が撓んだ場合であっても、この方向においては、その変形の影響を受け難いという利点がある。そして、これにより、その保持部材50に固定された吸排気バルブ装置52の安定的な保持状態を確保することができる。
(2)第1固定部55は、弾性部材71を介して保持部材50の第1位置αに固定される。
上記構成によれば、吸排気バルブ装置52の第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間に介在された弾性部材71が弾力的に変形することで、その第1位置αに対する第1固定部55の相対変位が許容される。そして、これにより、より効果的に、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することができる。
(3)吸排気バルブ装置52は、第2固定部締結部材としての第2螺子止部74が発生する締結力に基づき保持部材50との間に第2固定部56を挟み込む挟圧部材80を備える。
即ち、このような挟圧部材80を介して第2固定部56に締結力を付与することにより、より安定的に、当該第2固定部56を保持部材50の第2位置βに固定することができる。そして、保持部材50に撓みが生じた場合に、その締結力に抗して、見かけ上、第2螺子止部74が第2固定部56に設けられた長孔82内を移動する動作についてもまた、これを円滑化することができる。
(4)挟圧部材80は、第2螺子止部74を内側に配置する筒状部80aと、この筒状部80aの軸方向一端側に設けられたフランジ部80bと、その筒状部80aの軸方向他端側に設けられた底板部80cと、を備える。この挟圧部材80は、第2螺子止部74の頂部74aに第2螺子部材78が螺着されることにより、その底板部80cが第2螺子止部74の頂部74aに固定される。そして、この挟圧部材80は、その筒状部80aの径方向外側に拡開するフランジ部80bが、第2固定部56に当接するように構成される。
上記構成によれば、第2螺子止部74に対して第2螺子部材78の螺着する際の螺子着け力(力加減)に依らず、その挟圧部材80を介して第2固定部56に付与する締結力を均一化することができる。そして、これにより、より安定的に、第2固定部56を保持部材50の第2位置βに固定するとともに、保持部材50に撓みが生じた場合に、その締結力に抗して、見かけ上、第2螺子止部74が第2固定部56に設けられた長孔82内を移動する動作をより円滑なものとすることができる。
また、筒状部80aの内側に第2螺子止部74を配置することで、当該第2螺子止部74を保護することができる。更に、その第2固定部56に当接するフランジ部80bが長孔82を覆うようにすることで、この長孔82に対する異物の侵入を防ぐことができる。そして、これにより、高い信頼性を確保することができる。
(5)吸排気バルブ装置52の第1固定部55には、第1固定部側孔部としての第1孔部61が設けられ、保持部材50の第1位置αには、第1位置側孔部としての貫通孔67が設けられる。第1固定部55は、これら第1孔部61及び貫通孔67に挿通される軸部(螺子軸)65aを有した第1固定部締結部材としての第1螺子部材65が発生する締結力に基づいて保持部材50の第1位置αに固定される。そして、弾性部材71は、保持部材50の第1位置αに設けられた貫通孔67に嵌合するとともに第1螺子部材65の軸部65aが挿入する筒状部71aと、この筒状部71aの軸方向端部において当該筒状部71aの径方向外側に延出することにより第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間に挟み込まれる延出部71bと、を備える。
上記構成によれば、弾性部材71は、第1螺子部材65の軸部65aに沿う方向において吸排気バルブ装置の第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間に介在されるとともに、その軸部65aの径方向において当該軸部65aと保持部材50の第1位置α(の貫通孔67)との間に介在される。その結果、この弾性部材71が弾性変形することにより、その第1螺子部材65の軸方向及び径方向において、吸排気バルブ装置52の第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間の相対変位が許容される。そして、これにより、その第1位置αを支点として吸排気バルブ装置52が保持部材50に対して傾動可能となることで、より効果的に、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することができる。
(6)弾性部材71は、その筒状部71aに埋設されたナット部70aと、このナット部70aに対して第1螺子部材65の軸部65aが螺合することにより当該第1螺子部材65の頭部65bとの間に上記延出部71bを介して吸排気バルブ装置52の第1固定部55及び保持部材50の第1位置αを挟み込む挟圧部71cと、を備える。
上記構成によれば、ナット部70aに対して第1螺子部材65の軸部65aが螺合することにより、その弾性部材71が保持部材50の第1位置αに吸排気バルブ装置52の第1固定部55を固定するための締結力を発生するナット部材70として機能する。そして、これにより構成の簡素化を図ることで、組付作業の効率化を図ることができる。
(7)吸排気バルブ装置52の第1固定部55及び第2固定部56は、可撓性を有して保持部材50(の裏面Sb)に対向する板形状をなす。
上記構成によれば、シート荷重の印加により保持部材50が撓んだ場合に、これら吸排気バルブ装置52の第1固定部55及び第2固定部56が、その本体部54に対する接続部を支点として撓むことにより、保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動が許容される。そして、これにより、より効果的に、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することができる。
(8)保持部材50は、シートバック3の背もたれ面3sに沿った保持面S1(裏面Sb)を形成する。そして、吸排気バルブ装置52は、その第1固定部55及び第2固定部56をシートバック3の上下方向に配置する状態で保持部材50の保持面S1に固定される。
即ち、シートバック3の背もたれ面3sに沿った保持面S1を形成する位置、つまりは背もたれ面3sの裏側となる位置に保持部材50を配置することで、高いレイアウト自由度を確保することができる。また、シートバック3の内側に配置された保持部材50には、シートバック3と一体に、その保持部材50をシート1の後方側に押し下げるようなシート荷重が印加される。しかしながら、上記構成によれば、シートバック3の上下方向において、その吸排気バルブ装置52の第2固定部56と保持部材50の第2位置βとの間の相対変位が許容される。そして、これにより、その保持部材50が撓むことにより生じた第1位置α及び第2位置βの位置変化を吸収することができる。
(9)吸排気バルブ装置52の本体部54と当該吸排気バルブ装置52の保持面S1となる保持部材50の裏面Sbとの間には隙間Dが設けられる。このような構成を採用することで、シート荷重の印加により撓んだ保持部材50が吸排気バルブ装置52の本体部54に接触しないようにすることができる。その結果、より安定的な保持状態を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1固定部締結部材としての第1螺子部材65は、その軸部65aにナット部材70が螺合することにより、保持部材50の第1位置αに吸排気バルブ装置52の第1固定部55を固定するための締結力を発生する。そして、このナット部材70は、そのナット部70aが弾性部材71の内側に埋設された一体構造を有することとした。
しかし、これに限らず、例えば、図13に示すように、そのナット部材70Bと弾性部材71Bとが別体に設けられる構成としてもよい。このような構成としても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・また、図14に示すように、弾性部材71Cの筒状部71aが吸排気バルブ装置52の第1固定部55に設けられた第1固定部側孔部としての第1孔部61Cに嵌合する構成としてもよい。尚、この例に示す弾性部材71Cにおいて、挟圧部71cは、延出部71bとの間に吸排気バルブ装置52の第1固定部55を挟み込むように構成されている。更に、その筒状部71aが第1固定部側孔部及び第1位置側孔部の双方に嵌合する構成としてもよい。そして、このような構成としても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・更に、保持部材50の第1位置αと吸排気バルブ装置52の第1固定部55との間の相対的な変位を許容することが可能であれば、その第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間に介在される弾性部材の形状や材質は、任意に変更してもよい。また、吸排気バルブ装置52の第1固定部55を保持部材50の第1位置αに固定する第1固定部締結部材についても、必ずしも螺子部材に限らず、例えば、リベット等を用いてもよい。但し、第1位置αを支点とした保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動を許容する観点では、軸部を有する締結部材を用いるとともに、その軸部の径方向において当該軸部と第1固定部55及び保持部材50の第1位置αの少なくとも一方との間に弾性部材が介在される構成を採用することが好ましい。
・また、上記実施形態では、保持部材50の第1位置αには、保持部材50の保持面S1(裏面Sb)から突出した略半円筒状の第1螺子止部63が設けられる。そして、この第1螺子止部63の頂部に設けられた平板部63aに第1位置側孔部となる貫通孔67が形成されることとした。しかし、これに限らず、その第1位置αにおける保持部材50の形状については任意に変更してもよい。更に、締結以外の方法によって、その第1固定部55が弾性部材を介して保持部材50の第1位置αに固定される構成としてもよい。そして、その第1固定部55と保持部材50の第1位置αとの間に弾性部材が介在されない構成についてもまた、これを排除しない。但し、この場合、例えば、第1固定部55が可撓性を有する等、その第1固定部55を支点として、保持部材50に対する吸排気バルブ装置52の相対的な傾動が許容される構成であることが望ましい。
・上記実施形態では、保持部材50の第2位置βには、当該保持部材50の保持面S1(裏面Sb)に突出する軸状(略円柱状)の第2螺子止部74が設けられる。また、この第2螺子止部74は、吸排気バルブ装置52の第2固定部56に設けられた長孔82(第2孔部62)に挿通される。そして、その頂部74aに第2螺子部材78が螺着されることにより、保持部材50の第2位置βに吸排気バルブ装置52の第2固定部56を固定するための締結力を発生する第2固定部締結部材として機能することとした。
しかし、これに限らず、例えば、図15に示すように、保持部材50Dの第2位置βに第2螺子部材78Dの軸部78aが挿通される孔部88を設ける。更に、この孔部88に挿通された第2螺子部材78Dの軸部78aに対し、保持部材50Dの表面Sa側(図15中、右側)からナット部材90を螺合する。そして、これら第2螺子部材78D及びナット部材90が発生する締結力によって、その吸排気バルブ装置52の第2固定部56を保持部材50の第2位置βに固定する構成としてもよい。即ち、このような構成を採用することで、その第2螺子部材78Dが第2固定部締結部材として機能する。そして、これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・また、図16に示すように、保持部材50Eの第2位置βに、その第2位置βと第1位置αを結ぶ方向(図16中、上下方向)、即ち吸排気バルブ装置52の第1固定部55と第2固定部56とを結ぶ方向に延びる長孔92を設ける。そして、この長孔92に対し、その第2固定部締結部材を構成する第2螺子部材78Eの軸部78aを挿通する構成としてもよい。このような構成としても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
具体的には、この図16に示す例においては、吸排気バルブ装置52の第2固定部56に設けられた第2孔部62Eは、第2螺子部材78Eの軸部78aと略同径(僅かに大径)に形成されている。また、第2螺子部材78Eの軸部78aは、保持部材50Eの表面Sa側(図16中、右側)から当該保持部材50Eの長孔92及び第2固定部56の第2孔部62Eに挿通され、その第2固定部56の表面56a側(図16中、左側)においてナット部材90Eに螺合する。更に、この例においては、挟圧部材80Eもまた、その保持部材50Eの表面Saに当接する態様で設けられている。そして、これにより、その吸排気バルブ装置52の第2固定部56との間に保持部材50Eを挟み込む構成となっている。
尚、この場合においても、吸排気バルブ装置52の第2固定部56側から当該第2固定部56に設けられた第2孔部62E及び保持部材50Eの第2位置βに設けられた長孔92に第2固定部締結部材としての第2螺子部材78Eを挿入する構成としてもよい。更に、挟圧部材80Eについてもまた、第2固定部56側に配置する構成としてもよい。そして、吸排気バルブ装置52の第2固定部56側に上記実施形態における第2螺子止部74のような軸状突部を設けて保持部材50Eの第2位置βに設けられた長孔92に挿入することにより、これを第2固定部締結部材とする構成としてもよい。
・更に、挟圧部材80(80E)の形状については任意に変更してもよい。例えば、必ずしも長孔82(92)の全てを覆うものでなくともよい。また、長孔82(92)に挿通される軸形状部(74,78a)を内側に配置するものでなくともよい。そして、このような挟圧部材80を有しない構成であってもよい。
・上記実施形態では、吸排気バルブ装置52は、その第1固定部55及び第2固定部56をシートバック3の上下方向に配置する状態で保持部材50の保持面S1に固定されることとしたが、これに限らず、例えば、その第1固定部55及び第2固定部56がシート幅方向に配置される構成に適用してもよい。そして、その吸排気バルブ装置52が、保持部材50に対する3つ以上の固定部を有する構成についても、これを排除しない。
・また、上記実施形態では、吸排気バルブ装置52は、その保持部材50の裏面Sbを保持面S1として当該保持部材50に固定されることとした。しかし、これに限らず、保持部材50の表面Saを吸排気バルブ装置52の保持面S1とする構成であってもよい。更に、このようなシートバック3の背もたれ面3sに沿った位置に配置される保持面S1を有しないものを保持部材50とする構成であってもよい。そして、例えば、シートクッション2の内側等、その保持部材50の配置や形状等については、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、シートサポート用の吸排気バルブ装置52の固定構造に具体化したが、例えば、マッサージ用の吸排気バルブ装置53(図5(b)参照、シートサポート用の吸排気バルブ装置52の下方)等、その他の用途に用いられる吸排気バルブ装置32に適用してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第2固定部締結部材は、前記長孔に挿通されるとともに頂部に螺子部材が螺着される軸形状部を有するものであって、前記挟圧部材は、前記第2固定部締結部材の軸形状部を内側に配置する筒状部と、該軸方向一端側に設けられたフランジ部と、前記筒状部の軸方向他端側に設けられた底板部と、を備え、前記軸形状部の頂部に螺子部材が螺着されることにより前記底板部が前記軸形状部の頂部に固定されるとともに、前記筒状部の径方向外側に拡開する前記フランジ部が前記第2固定部に当接すること、を特徴とする吸排気バルブ装置。
上記構成によれば、軸形状部に対して螺子部材の螺着する際の螺子着け力(力加減)に依らず、その挟圧部材を介して吸排気バルブ装置の第2固定部に付与する締結力を均一化することができる。そして、これにより、より安定的に、第2固定部を保持部材の第2位置に固定するとともに、その締結力に抗して、見かけ上、第2固定部締結部材の軸形状部が第2固定部に設けられた長孔内を移動する動作をより円滑なものとすることができる。
また、筒状部の内側に第2固定部締結部材を配置することで、当該第2固定部締結部材を保護することができる。更に、第2固定部に当接するフランジ部が長孔を覆うようにすることで、この長孔に対する異物の侵入を防ぐことができる。そして、これにより、高い信頼性を確保することができる。
(ロ)前記弾性部材は、前記第1固定部に設けられた第1固定部側孔部及び前記保持部材の第1位置に設けられた第1位置側孔部の少なくとも一方に嵌合するとともに前記第1固定部締結部材の軸部が挿入される筒状部と、前記筒状部の径方向外側に延出して前記第1固定部と前記保持部材との間に挟み込まれる延出部と、を備えること、を特徴とする吸排気バルブ装置。
上記構成によれば、組付容易且つ簡素な構成にて、弾性部材を第1固定部締結部材の軸部に沿う方向において第1固定部と保持部材の第1位置との間に介在させるとともに、その軸部の径方向において、この軸部と第1固定部及び保持部材の第1位置の少なくとも一方との間に弾性部材を介在させることができる。
(ハ)前記第1固定部締結部材は、螺子部材であって、前記弾性部材は、前記筒状部に埋設されたナット部と、該ナット部に前記螺子部材が螺合することにより該螺子部材の頭部との間に前記延出部を介して前記第1固定部及び前記保持部材を挟み込む挟圧部と、を備えること、を特徴とする吸排気バルブ装置。
上記構成によれば、その弾性部材を保持部材の第1位置に吸排気バルブ装置の第1固定部を固定するための締結力を発生するナット部材と一体に構成することができる。そして、これにより構成の簡素化を図ることで、組付作業の効率化を図ることができる。
1…シート、2…シートクッション、3…シートバック、3f…サイドフレーム、3s…背もたれ面、4…ヘッドレスト、10(11〜16),20(21〜29)…空気袋、30…シート装置、31…エアポンプ装置、32,52…吸排気バルブ装置、35…エアチューブ、40…パドル部材、41〜46…シートサポート装置、50…保持部材、51…バネ部材、54…本体部、54a…第1端部、54b…第2端部、55…第1固定部、56…第2固定部、56a…表面、56b…裏面、57…第1取付ブラケット、57a…延出部、58…第2取付ブラケット、58a…延出部、59…天板部、60…底板部、61…第1孔部(第1固定部側孔部)、62…第2孔部(挿通孔)、63…第1螺子止部、63a…平板部、65…第1螺子部材(第1固定部締結部材)、65a…軸部、65b…頭部、67…貫通孔(第1位置側孔部)、70…ナット部材、70a…ナット部、71…弾性部材、71a…筒状部、71b…延出部、71c…挟圧部、74…第2螺子止部(第2固定部締結部材、軸形状部)、74a…頂部、76…凹部、78…第2螺子部材(螺子部材)、78a…軸部、80…挟圧部材、80a…筒状部、80b…フランジ部、80c…底板部、82…長孔、84…支持突部、86…孔部、70B…ナット部材、71B…弾性部材、50E…保持部材、61C…第1孔部(第1固定部側孔部)、71C…弾性部材、50D…保持部材、78D…第2螺子部材(第2固定部締結部材、軸形状部)、88…孔部、90…ナット部材、50E…保持部材、62E…第2孔部、78E…第2螺子部材(第2固定部締結部材、軸形状部)、80E…挟圧部材、90E…ナット部材、92…長孔(挿通孔)、α…第1位置、β…第2位置、D…隙間、S1…保持面、Sa…表面、Sb…裏面、L…流路。

Claims (8)

  1. 空気の流路を形成するエアチューブが接続される本体部と、
    シートの内側に配置される保持部材に対する第1固定部及び第2固定部と、を備え、
    前記第1固定部は、前記保持部材の第1位置に固定されるとともに、
    前記第2固定部には、該第2固定部を前記保持部材の第2位置に固定する第2固定部締結部材の挿通孔が形成されるものであって、
    前記挿通孔は、前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ方向に延びる長孔として構成され
    前記第2固定部締結部材の締結力に基づいて前記保持部材との間に前記第2固定部を挟み込む挟圧部材を備え、
    前記第2固定部締結部材は、前記長孔に挿通される軸形状部を有するものであって、
    前記挟圧部材は、前記軸形状部を内側に配置する筒状部と、該筒状部の軸方向一端側に設けられたフランジ部と、該筒状部の軸方向他端側に設けられた底板部と、を備え、
    前記底板部を貫通した螺子部材が前記軸形状部の頂部から該軸形状部に螺着されており、該螺子部材の軸形状部への螺着により前記底板部が前記軸形状部の頂部に固定されているとともに、前記フランジ部が前記長孔を覆った状態で前記第2固定部に当接している
    吸排気バルブ装置。
  2. 請求項1に記載の吸排気バルブ装置において、
    前記第1固定部は、弾性部材を介して前記保持部材の第1位置に固定されること、
    を特徴とする吸排気バルブ装置。
  3. 請求項2に記載の吸排気バルブ装置において、
    前記第1固定部は、軸部を有した第1固定部締結部材の締結力に基づき前記保持部材の第1位置に固定されるものであって、
    前記弾性部材は、前記第1固定部締結部材の軸部に沿う方向において前記第1固定部と前記保持部材の第1位置との間に介在されるとともに、前記軸部の径方向において該軸部と前記第1固定部及び前記保持部材の第1位置の少なくとも一方との間に介在されること、を特徴とする吸排気バルブ装置。
  4. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の吸排気バルブ装置において、
    前記第1固定部及び第2固定部の少なくとも一方は、可撓性を有して前記保持部材に対向する板形状をなすこと、を特徴とする吸排気バルブ装置。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の吸排気バルブ装置を備えた車両用シート装置。
  6. シートの内側に配置される保持部材と、
    前記保持部材に保持される吸排気バルブ装置と、を備え、
    前記吸排気バルブ装置は、
    空気の流路を形成するエアチューブが接続される本体部と、
    前記保持部材に対する第1固定部及び第2固定部と、を有し、
    可撓性を有する前記保持部材は、シートバックの背もたれ面に沿った保持面を形成するとともに、
    前記吸排気バルブ装置は、前記第1固定部及び第2固定部を前記シートバックの上下方向に配置する状態で前記保持面に固定されており、
    前記保持部材の第2位置又は前記吸排気バルブ装置の第2固定部には、該第2固定部を前記第2位置に固定する第2固定部締結部材の挿通孔が形成されるものであって、
    前記挿通孔は、前記第1固定部と前記第2固定部とを結ぶ方向に延設される
    車両用シート装置。
  7. 請求項6に記載の車両用シート装置において、
    前記吸排気バルブ装置の第1固定部及び第2固定部が固定される前記保持部材の保持面と前記吸排気バルブ装置の本体部との間には隙間が設けられること、
    を特徴とする車両用シート装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の車両用シート装置において、
    前記第2固定部締結部材の締結力に基づいて前記保持部材との間に前記第2固定部を挟み込む挟圧部材を備え、
    前記第2固定部締結部材は、前記挿通孔に挿通される軸形状部を有するものであって、
    前記挟圧部材は、前記軸形状部を内側に配置する筒状部と、該筒状部の軸方向一端側に設けられたフランジ部と、該筒状部の軸方向他端側に設けられた底板部と、を備え、
    前記底板部を貫通した螺子部材が前記軸形状部の頂部から該軸形状部に螺着されており、該螺子部材の軸形状部への螺着により前記底板部が前記軸形状部の頂部に固定されているとともに、前記フランジ部が前記挿通孔を覆った状態で前記第2固定部に当接している
    を特徴とする車両用シート装置。
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