JP7362496B2 - 車両用シートの配索部材保持構造 - Google Patents

車両用シートの配索部材保持構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シートにおいて配索部材を保持する構造に関する。
下記特許文献1に記載されたヘッドレスト用配線構造では、シートバックに対して一対のステーによって支持されているヘッドレストが両ステーと共に昇降するように構成されており、ヘッドレスト側に電気を供給するためのワイヤハーネスがステーを通じて配線されている。一方のステーの下端部近くには、電源側に延びるワイヤハーネスとヘッドレスト側に延びるワイヤハーネスとを接続するコネクタが設けられている。電源側に延びるワイヤハーネスは、コネクタから他方のステーの下端部近くまで導かれて第1クランプにより該ステー側に固定されるとともに、この第1クランプからシートバック側に導かれて第2クランプによりシートバック側に固定されている。そして、第1クランプと第2クランプとの間におけるワイヤハーネスには、ヘッドレストの昇降ストロークに対応させた余長が確保されている。これにより、シートバック内におけるスペースなどの制約により、ワイヤハーネスのコネクタが設けられているステーの下端部近くにクランプを併せて配置することが無理であっても、ヘッドレストの昇降によってコネクタに負荷がかかるのを抑制するようにしている。
特開2008-30654号公報
上記の先行技術では、ワイヤハーネス(配索部材)が第1クランプからシートバック側に導かれて第2クランプによりシートバック側に固定されるため、第2クランプを固定するための固定部がシートバックのフレームから延出されている。その結果、シートバックのフレームの構造(形状)が複雑になっているので、質量や製造コストが増加することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、フレームの構造を簡素化することができる車両用シートの配索部材保持構造を得ることが目的である。
第1の態様の車両用シートの配索部材保持構造は、発泡体からなるパッド材及び該パッド材を支持するフレームを有する第1部材と、前記第1部材に対して相対移動可能に連結される第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とに亘って配索される配索部材と、前記パッド材に取り付けられ、前記配索部材の一部を保持する保持部材と、を備えている。
第1の態様の車両用シートの配索部材保持構造では、第1部材は、発泡体からなるパッド材及び該パッド材を支持するフレームを有している。第2部材は、第1部材に対して相対移動可能に連結される。配索部材は、第1部材と第2部材とに亘って配索される。この配索部材の一部は、上記のパッド材に取り付けられる保持部材によって保持される。これにより、配索部材を保持するクランプ等を固定するための固定部を、上記のフレームから配索部材の配索経路上まで延出する必要がなくなるので、フレームの構造を簡素化することができる。
第2の態様の車両用シートの配索部材保持構造は、第1の態様の車両用シートの配索部材保持構造において、前記パッド材には、布状のサポート材が取り付けられており、前記保持部材は、布状に形成され、前記サポート材に縫製されている。
第2の態様の車両用シートの配索部材保持構造では、パッド材に取り付けられた布状のサポート材に、同じく布状に形成された保持部材が縫製されており、保持部材がサポート部材を介してパッド材に取り付けられている。このように構成されているので、例えば保持部材が縫製されたサポート部材を、一体発泡成形によりパッド材に取り付けることができる。
第3の態様の車両用シートの配索部材保持構造は、第1の態様又は第2の態様の車両用シートの配索部材保持構造において、前記第1部材は、前記パッド材であるバックパッドと、前記フレームであるバックフレームとを有するシートバックであり、前記第2部材は、前記シートバックに対して上下方向に相対移動可能に連結されるヘッドレストであり、前記配索部材は、前記バックパッドの背面側に配索されており、前記保持部材は、前記バックパッドの背面に取り付けられている。
第3の態様の車両用シートの配索部材保持構造では、シートバックは、発泡体からなるバックパッド及び該バックパッドを支持するバックフレームを有している。ヘッドレストは、シートバックに対して上下方向に相対移動可能に連結される。配索部材は、シートバックとヘッドレストとに亘って配索される。この配索部材は、バックパッドの背面側に配索されており、バックパッドの背面に取り付けられた保持部材によって一部が保持される。これにより、配索部材を保持するクランプ等を固定する固定部をバックフレームに設ける必要がなるので、バックフレームの構造を簡素化することができる。
第4の態様の車両用シートの配索部材保持構造は、第3の態様の車両用シートの配索部材保持構造において、前記配索部材の前記一部は、前記バックパッドの背面側においてシート幅方向に延在しており、前記バックパッドに対する前記シートバックの上下方向の変位を許容されている。
第4の態様の車両用シートの配索部材保持構造では、バックパッドの背面に取り付けられた保持部材に保持される配索部材の一部は、バックパッドの背面側においてシート幅方向に延在しており、バックパッドに対するシートバック上下方向の変位を許容されている。これにより、ヘッドレストがシートバックに対して上下方向に移動する際に配索部材の上下方向の変位が許容されるので、上記の移動を許容するために配索部材に設定される余長部を短くすることができる。
第5の態様の車両用シートの配索部材保持構造は、第3の態様又は第4の態様の車両用シートの配索部材保持構造において、前記バックパッドの背面は、前記シートバックの表皮の一部である表皮背面部によって覆われており、前記配索部材は、前記保持部材に保持されることで前記表皮背面部に対して離間して配置されている。
第5の態様の車両用シートの配索部材保持構造では、シートバックの表皮の一部である表皮背面部によってバックパッドの背面が覆われている。そして、バックパッドの背面側に配索された配索部材は、バックパッドの背面に取り付けられた保持部材に保持されることで、上記の表皮背面部に対して離間して配置されている。これにより、表皮背面部に配索部材の形が現れることを防止できるので、シートバックの背面の外観を良好に維持することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートの配索部材保持構造では、フレームの構造を簡素化することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの配索部材保持構造が適用された車両用シートを示す斜視図である。 同車両用シートのシートバックにおいて表皮が剥がされた状態を背面側から見た状態で示す斜視図である。 図2に示される構成を図2とは異なる角度から見た状態で示す斜視図である。 バックパッドのサポート材であるパッドサポートファブリックの展開図である。 シートバックからヘッドレストが外された状態を示す正面図である。 保持部材であるハーネスサポートの配設箇所(図5のF6-F6線に対応する箇所)でバックパッドを切断した断面図である。 シートバックの背面図である。 実施形態の第1変形例を示す図6に対応した断面図である。 実施形態の第2変形例を示す図6に対応した断面図である。 実施形態の第3変形例を示す図6に対応した断面図である。
以下、図1~図10を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートの配索部材保持構造について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、LH、UPは、本構造が適用された車両用シート10の前方、左方、上方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、車両用シート10の前後方向、左右方向(幅方向)、上下方向を示すものとする。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シートの配索部材保持構造が適用された車両用シート10は、シートクッション12と、第1部材としてのシートバック16と、第2部材としてのヘッドレスト40とを備えている。この車両用シート10は、一例として車両のフロントシートとされている。
シートクッション12は、左右一対のスライドレール14を介して図示しない車体床部に連結される。シートクッション12の後端部には、シートバック16の下端部が連結されている。シートバック16の上端部には、ヘッドレスト40が上下方向に相対移動可能に連結されている。なお、本実施形態では、シートバック16の上下方向は、車両用シート10の上下方向と一致するものとする。
図2及び図3に示されるように、上記のシートバック16は、発泡体からなるパッド材としてのバックパッド18と、該バックパッド18を支持するフレームとしてのバックフレーム26とを備えている。バックパッド18は、例えばウレタンフォームによって構成されている。このバックパッド18の少なくとも背面を含む一部は、サポート材であるパッドサポートファブリック20によって覆われている。このパッドサポートファブリック20は、例えば布地、織物、不織布又は編み物からなり、布状に形成されている(図4参照)。このパッドサポートファブリック20は、例えば一体発泡成形によりバックパッド18に取り付けられたものである。このパッドサポートファブリック20は、バックパッド18がバックフレーム26と直接摺接することによる異音の発生や、バックパッド18の破れ防止の機能を有している。さらに、このバックパッド18は、表皮22によって覆われている。
バックフレーム26は、シート幅方向に対向して配置された左右一対のサイドフレーム28と、左右のサイドフレーム28の上端部同士を繋いだアッパフレーム30とを備えている。左右のサイドフレーム28及びアッパフレーム30は、一例として板金材料によって形成されている。左右のサイドフレーム28の間には、バックスプリング32が掛け渡されており、当該バックスプリング32によってバックパッド18が後方側(背面側)から弾性的に支持されている。アッパフレーム30には、図5に示される左右一対のヘッドレストブッシュ34が取り付けられている。左右のヘッドレストブッシュ34は、ヘッドレスト40に対応している。なお、図5ではバックフレーム26の図示を省略している。
ヘッドレスト40は、図2及び図5に示されるように、骨格部材であるヘッドレストフレーム42を備えている。このヘッドレストフレーム42は、例えば金属製のパイプ材が曲げ加工されることにより略逆U字状に形成されている。このヘッドレストフレーム38の上部側には、表皮44によって覆われた図示しないヘッドレストパッドが取り付けられている。このヘッドレストパッドからは、ヘッドレストフレーム42の左右の脚部42Aが下方側へ突出している。左右の脚部42Aは、左右のヘッドレストブッシュ34に対して上方側から挿入されている。これにより、ヘッドレスト40がシートバック16の上端部に上下方向に相対移動可能(スライド可能)に連結されている。
但し、一方のヘッドレストブッシュ34には、ヘッドレスト40の上記相対移動を規制する図示しないロック機構が設けられており、当該ロック機構が備える解除ボタンを操作することにより、ヘッドレスト40の高さ調節が可能になる。
図2、図3及び図5に示されるように、左右の脚部42Aの間には、スリーブ44が配置されている。スリーブ44は、例えば樹脂によって長尺な角筒状に形成されており、ヘッドレスト40の下面から下方へ向けて延びている。このスリーブ44の上端部は、ヘッドレストパッド内に設けられた図示しない支持部材を介してヘッドレストフレーム42に支持されている。このスリーブ44の下端部は、左右の脚部42Aの下端部と同等な高さに位置している。このスリーブ44の内側には、配索部材としてのハーネス50が挿通されている。このハーネス50は、ヘッドレスト40内に配設された図示しない電気機器に接続されており、当該電気機器に電力等を供給するために利用される。上記の電気機器としては、例えばスピーカーやヘッドレストモニターが挙げられる。
上記のスリーブ44に対応してシートバック16の上端部には、ガイド36(図5以外では図示省略)が取り付けられている。ガイド36は、例えば樹脂によって角筒状に形成されており、左右のヘッドレストブッシュ34の間に配置されている。シートバック16に対するヘッドレスト40の取付時には、左右の脚部42Aが左右のヘッドレストブッシュ34内に挿入されるタイミングで、スリーブ44がガイド36内に挿入される。ガイド36内に挿入されたスリーブ44は、シートバック16内においてバックパッド18の背面側に配置される。
上記のスリーブ44内に挿通されたハーネス50は、ヘッドレスト40とシートバック16とに亘って配索されると共に、スリーブ44と一緒にバックパッド18の背面側に配索される。このハーネス50は、図2及び図3に示されるように、スリーブ44の下端部の下方近傍でシート幅方向の一方側(ここでは左方側)に曲げられており、ハーネス50の一部50Aがシート幅方向(左右方向)に延在している。当該一部50Aを介してスリーブ44とは反対側では、ハーネス50が下方側へ曲げられている。
下方側へ曲げられたハーネス50の下端側は、一方のサイドフレーム28(ここでは左側のサイドフレーム28)に対して、例えば樹脂製の係止部材52(図3参照)を介して係止されている。このハーネス50の下端部にはコネクタ54(図3参照)が取り付けられている。このコネクタ54は、シートバック16内の上下方向中央部付近に配置されている。このコネクタ54には、図示しない別のハーネスの一端部(上端部)に取り付けられた別のコネクタが接続される構成になっている。
ここで、本実施形態では、図2及び図3に示されるように、上記のハーネス50の一部50Aが、バックパッド18に取り付けられた保持部材としてのハーネスサポート60によって保持されている。このハーネスサポート60は、例えばパッドサポートファブリック20と同じ材料によって長尺矩形の布状に形成されており、縫製によってパッドサポートファブリック20に縫製されている。これにより、ハーネスサポート60は、パッドサポートファブリック20を介してバックパッド18の背面に取り付けられている。
具体的には、ハーネスサポート60は、上下方向の両端部が縫製部S1、S2においてパッドサポートファブリック20に縫製されており、当該縫製された箇所がバックパッド18に保持されている。そして、図6に示されるように、ハーネス50の一部50Aが、上下の縫製部S1、S2の間で、ハーネスサポート60とバックパッド18との間に挿通されている。これにより、ハーネス50の一部50Aがハーネスサポート60によって保持されている。
但し、上記の縫製部S1、S2の間隔は、ハーネス50の直径よりも十分に大きく設定されており、ハーネスサポート60とパッドサポートファブリック20との間において、ハーネス50に対する上下方向の少なくとも一方側には、バックパッド18及びハーネスサポート60に対する上下方向の変位を許容するための空間62(図6参照)が形成される構成になっている。これにより、ハーネス50は、バックパッド18及びハーネスサポート60に対して、一定の範囲内で上下方向の変位を許容されている。
上記のハーネス50やバックパッド18の背面は、シートバック16の表皮22の一部である表皮背面部22A(図7参照)によって覆われている。この表皮背面部22Aは、シートバック16の背面の意匠面を形成している。このシートバック16は、上記の表皮背面部22Aのみによって背面部が構成されており、背面部に樹脂製の板材(所謂バックボード)が設けられていない構成になっている。そして、本実施形態では、ハーネス50は、ハーネスサポート60に保持されることにより、表皮背面部22Aに対して前方側に離間して配置されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、シートバック16は、発泡体からなるバックパッド18及び該バックパッド18を支持するバックフレーム26を有している。ヘッドレスト40は、シートバック16に対して上下方向に相対移動可能に連結されている。ハーネス50は、シートバック16とヘッドレスト40とに亘って配索される。このハーネス50は、バックパッド18の背面側に配索されており、バックパッド18の背面に取り付けられたハーネスサポート60によって一部50Aが保持されている。
これにより、ハーネス50を保持するクランプ等を固定するための固定部を、バックフレーム26からハーネス50の配索経路上まで延出する必要がなくなるので、バックフレーム26の構造を簡素化することができる。その結果、バックフレーム26の質量や製造コストの増加を回避することができる。
また、上記の固定部に相当する別部材をバックフレーム26に取り付ける等の対策も不要となるので、当該別部材の追加による製造コストの増加も回避できる。しかも、ハーネス50がハーネスサポート60に保持されることで、ハーネス50と周辺部品との不要な干渉(接触)が防止されるので、当該干渉による異音の発生を防止することができる。また、ハーネス50がバックフレーム26のエッジ部等に干渉するによるハーネス50の破損を防止することができるので、上記のエッジ部にハーネス保護用の高価な外装材を取り付ける必要がなくなり、当該外装材のコストを削減できる。
さらに、バックパッド18の背面の広い範囲でハーネス50の保持点を選択することができるので、ハーネス50の折損防止を考慮した間隔の保持点の設定に伴うハーネス50の配索経路延長を回避することができる。その結果、当該延長に伴うコストの増加や、周辺部品とハーネス50との接触及び異音発生リスクの増加を回避することができる。
また、本実施形態では、バックパッド18に取り付けられた布状のパッドサポートファブリック20に、同じく布状に形成されたハーネスサポート60が縫製されており、当該ハーネスサポート60がパッドサポートファブリック20を介してバックパッド18に取り付けられている。このように構成されているので、ハーネスサポート60が縫製されたパッドサポートファブリック20を、一体発泡成形によりバックパッド18に取り付けることができる。それにより、成形後のバックパッド18にハーネスサポート60を取り付ける場合と比較して、ハーネスサポート60の取り付けが容易になる。
また、本実施形態では、バックパッド18の背面に取り付けられたハーネスサポート60は、シートバック16の上下方向の両端部がバックパッド18に保持されている。そして、ハーネス50の一部50Aは、バックパッド18の背面側においてシート幅方向に延在し、且つハーネスサポート60とバックパッド18との間に挿通されており、バックパッド18に対する上下方向の変位を許容されている。これにより、ハーネス50の一部50Aをハーネスサポート60によってバックパッド18の背面に保持しつつ、ヘッドレストがシートバック16に対して上下方向に移動する際にハーネス50の上下方向の変位が許容されるので、上記の移動を許容するためにハーネス50に設定される余長部を短くすることができる。
また、本実施形態では、シートバック16の表皮の一部50Aである表皮背面部22Aによってバックパッド18の背面が覆われている。そして、バックパッド18の背面側に配索されたハーネス50は、バックパッド18の背面に取り付けられたハーネスサポート60に保持されることで、表皮背面部22Aに対して前方側に離間して配置されている。これにより、表皮背面部22Aにハーネス50の形が現れることを防止できるので、シートバック16の背面の外観を良好に維持することができる。
(実施形態の補足説明)
上記実施形態では、ハーネスサポート60(保持部材)が縫製によってパッドサポートファブリック20(サポート材)に取り付けられた構成にしたが、これに限るものではない。例えば保持部材が接着等の手段でサポート材に取り付けられた構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、バックパッド18(パッド材)にパッドサポートファブリック20(サポート材)が取り付けられ、当該パッドサポートファブリック20にハーネスサポート60(保持部材)が縫製された構成にしたが、これに限るものではい。すなわち、例えば図8に示される第1変形例のように、ハーネスサポート60がバックパッド18に直接取り付けられる構成にしてもよい。この第1変形例では、バックパッド18にはワイヤ19が埋め込まれており、当該ワイヤ19に係止される樹脂製のクリップ70を用いてハーネスサポート60がバックパッド18に取り付けられている。
また例えば図9に示される第2変形例のように構成してもよい。この第2変形例では、バックパッド18に差し込まれて係止された樹脂製のクリップ72を用いてハーネスサポート60がバックパッド18に取り付けられている。
また例えば図10に示される第3変形例のように構成してもよい。この第3変形例では、二つ折りにされたハーネスサポート60が折り目とは反対側の端部(上端部)においてパッドサポートファブリック20に縫製された構成にしてもよい。この第3変形例では、ハーネスサポート60における折り目を介した一側の部分と他側の部分との間にハーネス50の一部50Aが挿通されている。この第3変形例においても、ハーネス50の一部50Aは、バックパッド18に対する上下方向の変位を許容されている。
また、上記実施形態では、シートバック16が第1部材とされ、ヘッドレスト40が第2部材とされた場合について説明したが、これに限るものではない。例えばシートクッション12が第1部材とされ、シートバック16が第2部材とされた構成にしてもよい。その場合、シートクッション12は、パッド材であるクッションパッドと、該クッションパッドを支持するクッションフレームとを有し、上記のクッションパッドに保持部材が取り付けられる構成になる。
また、上記実施形態では、ハーネス50が配索部材とされた構成にしたが、これに限るものではない。配索部材は、例えばケーブルであってもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
16 シートバック(第1部材)
18 バックパッド
20 パッドサポートファブリック(サポート材)
22 表皮
22A 表皮背面部
26 バックフレーム(フレーム)
40 ヘッドレスト(第2部材)
50 ハーネス(配索部材)
50A ハーネスの一部
60 ハーネスサポート(保持部材)

Claims (3)

  1. 発泡体からなるパッド材及び該パッド材を支持するフレームを有する第1部材と、
    前記第1部材に対して相対移動可能に連結される第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とに亘って配索される配索部材と、
    前記パッド材に取り付けられ、前記配索部材の一部を保持する保持部材と、
    を備え
    前記第1部材は、前記パッド材であるバックパッドと、前記フレームであるバックフレームとを有するシートバックであり、
    前記第2部材は、前記シートバックに対して上下方向に相対移動可能に連結されるヘッドレストであり、
    前記配索部材は、前記バックパッドの背面側に配索されており、
    前記保持部材は、前記バックパッドの背面に取り付けられており、
    前記配索部材の前記一部は、前記バックパッドの背面側においてシート幅方向に延在しており、前記バックパッドに対する前記シートバックの上下方向の変位を許容されており、
    前記バックパッドの背面に取り付けられた前記保持部材の上下方向両端部の間隔は、前記配索部材の直径よりも大きく設定されており、
    前記バックパッドと前記保持部材との間には、前記変位を許容するための空間が形成されている車両用シートの配索部材保持構造。
  2. 前記パッド材には、布状のサポート材が取り付けられており、
    前記保持部材は、布状に形成され、前記サポート材に縫製されている請求項1に記載の車両用シートの配索部材保持構造。
  3. 前記バックパッドの背面は、前記シートバックの表皮の一部である表皮背面部によって覆われており、
    前記配索部材は、前記保持部材に保持されることで前記表皮背面部に対して離間して配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの配索部材保持構造。
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