JP2019123298A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの背凭れ角度が変化しても、バックカバーに形成されたワイヤハーネスを通すスリットから内部構造を露出させにくくすること。【解決手段】背凭れ角度を調整可能なシートバック10と、シートバック10内に配索されるワイヤハーネスW/Hと、を有するシート1であって、シートバック10のパッド材を構成するバックパッド12と、バックパッド12を被覆するバックカバー13と、バックカバー13に形成されたワイヤハーネスW/Hの通されるスリット13Aと、バックカバー13とバックパッド12との間に設けられてスリット13Aをバックカバー13の内面側から被覆する面状の被覆部材(14)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、背凭れ角度を調整可能なシートバックと、シートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、車両のフロアに沿って配索されたワイヤハーネスの一部がシートバック内に通された構成が知られている(特許文献1)。具体的には、上記ワイヤハーネスは、シートバックの下部カバーに形成されたスリットから内部に通されて、外部への露出の少ない見栄えの良い形に配索された状態とされている。
特開2015−067172号公報
上記従来技術では、ワイヤハーネスがシートバック内で位置固定されているために、シートバックのリクライニング動作に伴ってスリットを開かせて内部構造を露出させてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの背凭れ角度が変化しても、バックカバーに形成されたワイヤハーネスを通すスリットから内部構造を露出させにくくすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、背凭れ角度を調整可能なシートバックと、シートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートであって、シートバックのパッド材を構成するバックパッドと、バックパッドを被覆するバックカバーと、バックカバーに形成されたワイヤハーネスの通されるスリットと、バックカバーとバックパッドとの間に設けられてスリットをバックカバーの内面側から被覆する面状の被覆部材と、を有する。
この第1の発明によれば、シートバックの背凭れ角度が変化して、ワイヤハーネスがバックカバーのスリットの開口を広げたりスリット内を開口の長手方向に動いたりしても、同スリットを内面側から被覆する被覆部材により、スリットからシートバックの内部構造を露出させにくくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。スリットが、シートバックの角度変化に伴うワイヤハーネスの相対移動を開口の長手方向に逃がすことのできる逃がし領域を有する。被覆部材が、ワイヤハーネスの移動をワイヤハーネスに押圧される力により撓んで逃がすことのできる可撓部を有する。
この第2の発明によれば、被覆部材によってスリットのワイヤハーネスが移動する逃がし領域を被覆しても、被覆部材の可撓部の撓みによってワイヤハーネスの移動を適切に逃がすことができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。被覆部材が、バックカバーに対してスリットを被覆したり被覆を剥いだりすることができる状態に取り付けられた取付部を有する。
この第3の発明によれば、バックカバーに形成されたスリットを、バックカバーに取り付けられた被覆部材によって適切に被覆することができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。取付部が、被覆部材をバックカバーの周縁の縁縫い部と共縫いする共縫い部である。
この第4の発明によれば、被覆部材のバックカバーへの取付構造を周縁の縁縫い部との共縫いによって合理化できると共に、被覆部材のバックカバーへの縫い線がバックカバーの外面側に別途現れないため、バックカバーの意匠性を損なわないようにすることができる。
第5の発明は、上述した第3又は第4の発明において、次の構成とされているものである。バックパッドのスリットに面する領域が、スリットに通されたワイヤハーネスを受け入れ可能な凹部又は貫通孔とされる。被覆部材の取付部からスリットを越えて延出した先の自由端部が、バックカバーとバックパッドとの間に挟まれて保持される被挟持部とされる。
この第5の発明によれば、バックカバーのスリットに通されたワイヤハーネスをバックパッドと干渉させにくくしつつも、被覆部材の自由端部をバックカバーとバックパッドとの間に挟持させて浮かせにくくすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1のシートバックの下面部を可視化して表した斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 バックカバーの要部を内面側から見た斜視図である。 図4をバックカバーの外面側から見た斜視図である。 ワイヤハーネスがスリット内で長手方向に動かされる様子を表した斜視図である。 図6をバックカバーの外面側から見た斜視図である。 シートバックの角度変化に伴うワイヤハーネスの形状変化の様子を表した図2のVIII−VIII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の基本構成について》
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右側座席として構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れ部となるシートバック10と、着座部となるシートクッション20と、を備える。上述したシートバック10は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、シートリクライニング調節機構を担う不図示の電動式のリクライナを介して、シートクッション20の左右両サイドの後端部に背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。シートクッション20は、車両のフロア上に設置されている。なお、上述した各リクライナの具体的な構成については、特開2016−049797号公報等の文献に開示された公知の構成と略同一となっているため、詳細な説明を省略することとする。
上述したシート1には、車両のフロアに沿って配索されたワイヤハーネスW/Hの一部が、シートクッション20内を経由してシートバック10内に通された状態として配索されている。上述したワイヤハーネスW/Hは、上述した不図示の電動式のリクライナの駆動源となる不図示のモータユニットや、シートバック10内に設けられた不図示のシートベルト装置のリトラクタ等の各種電装部品に電力を供給するためのものとして配索されている。
上述したワイヤハーネスW/Hは、そのシートクッション20内やシートバック10内に通されたそれぞれの箇所が所々で固定されていることにより、シートクッション20内やシートバック10内における配索経路が所々で固定された状態とされている。上記固定により、ワイヤハーネスW/Hは、図8に示すように、シートバック10の背凭れ角度がシート前後方向に調節されても、その不図示の周辺部材との不測の干渉が生じないように配索形状の変動範囲が適切にコントロールされるようになっている。
上述したワイヤハーネスW/Hは、具体的には、図2に示すように、シートクッション20の後部側領域を通って上側へと引き出された先の経路が、シートバック10の下面部に形成されたスリット13Aからシートバック10内へと通されて配索されている。そして、上述したワイヤハーネスW/Hは、シートバック10内において、その配索経路の所々の箇所がクリップCLによりシートバック10の骨格を成すバックフレーム11に位置固定された状態として保持されるようになっている。
上述したシートバック10は、その骨格を成す金属製のバックフレーム11と、バックフレーム11を前側から後側へと包み込む形にセットされて着座者の背凭れ荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のバックパッド12と、バックパッド12の表面全体に被せ付けられてシートバック10の意匠面を構成するファブリック製のバックカバー13と、バックカバー13の下面部領域に形成されたスリット13Aをバックカバー13の内面側から被覆するファブリック製の被覆部材14と、によって概略構成されている。
上述したバックフレーム11は、シートバック10の左右両サイドの側部骨格を成す縦長状のサイドフレーム11Aと、これらサイドフレーム11Aの上部間に一体的に架橋されたシートバック10の上部骨格を成す不図示のアッパフレームと、を有する正面視略逆U字状の形に組まれた構成とされている。また、図示は省略されているが、上述したバックフレーム11の各サイドフレーム11Aの間には、バックフレーム11の構造強度を高めるための補強材が一体的に架橋されている。更に、上述したバックフレーム11の図示しないアッパフレームと補強材との間には、上述したバックパッド12の中央部を後側から面状に弾性支持するための不図示のコンタマットが架橋されている。
バックパッド12は、上述したバックフレーム11に前側から覆い被される形にセットされて、バックフレーム11の上下左右の各枠部を外周側から覆った形に設けられている。バックカバー13は、上述したバックパッド12に前側から覆い被されると共に、その上下左右の各周縁部がバックパッド12の上下左右の各外周部を通って後側へと引き込まれて上述したバックフレーム11に一体的に止着されて固定されている。上記組み付けにより、バックカバー13は、上述したバックパッド12の表面全体に広く密着した状態に張設されると共に、バックパッド12をバックフレーム11に押さえ付けて位置固定した状態として保持するようになっている。
上述したバックカバー13の下面部領域には、上述したワイヤハーネスW/Hを下側から通すスリット13Aが形成されている。上述したスリット13Aは、バックカバー13の下面部領域にシート前後方向に真っ直ぐ延びる形に切り込まれて、下方側に開口した形となって形成されている。上述したスリット13Aは、その内部に通されるワイヤハーネスW/Hの太さよりも十分に長い切り込み長さを有して形成されており、ワイヤハーネスW/Hの途中経路に取り付けられたクリップCL等の取付具もスムーズに通すことができるようになっている。
また、図3に示すように、上述したバックパッド12のスリット13Aに臨む下面部領域には、スリット13A内に下側から通されるワイヤハーネスW/Hを上側へと通し出すことのできる形に刳り貫かれた貫通孔12Aが形成されている。上記貫通孔12Aも、その内部に通されるワイヤハーネスW/Hの太さよりも十分に長い切り込み長さを有して形成されており、ワイヤハーネスW/Hの途中経路に取り付けられたクリップCL等の取付具もスムーズに通すことができるようになっている。
そして、図2〜図5に示すように、上述したスリット13Aをバックカバー13の内面側から被覆する被覆部材14は、上述したスリット13Aを長手方向の全域とシート幅方向の全域とに亘って被覆することのできる大きさにカットされた略矩形状の面状部材によって構成されている。上述した被覆部材14は、上述したバックカバー13の内面上に上述したスリット13Aを全域に亘って覆い被せる形にセットされて、そのシート幅方向の外側(左側)の縁部が、上述したバックカバー13の下面部領域を成すカバーピースと側面部領域を成すカバーピースとの周縁同士の縫合部である縁縫い部13Bに共縫いされて結合されている(共縫い部14A)。
上述した被覆部材14は、図3に示すように、上述したバックカバー13と共縫いされた共縫い部14Aから上述したスリット13Aを越えてシート幅方向の内側(右側)へと延出し、その先の面部が被挟持部14Bとして、バックパッド12の貫通孔12Aから外れた下面部領域と対面する位置まで張り出してバックカバー13とバックパッド12との間に押し挟まれた状態として保持されるようになっている。それにより、被覆部材14は、上述したスリット13Aを左右に跨いだ両側の縁部(共縫い部14A及び被挟持部14B)がバックカバー13の内面上から捲れ上がらない形に保持された状態として、上述したスリット13Aをバックカバー13の内面側からバックカバー13と面一状の形で被覆した状態として保持されるようになっている。
上述した被覆部材14は、図4〜図5に示すように、上述したワイヤハーネスW/Hがスリット13A内に下側から通されることにより、上述した共縫い部14A及び被挟持部14Bを基点にワイヤハーネスW/Hにより押し退けられる形に撓んで、上記スリット13AのワイヤハーネスW/Hが通された箇所以外の領域を覆った形へと変えられるようになっている。上述したスリット13Aは、図8に示すように、シートバック10の背凭れ角度がシート前後方向に調節された際に、その内部に通されたワイヤハーネスW/Hがシート前後方向に動かされることがあっても、その動きを逃がすことのできる逃がし領域A1を有した切り込み長さに形成されている。
上述したスリット13Aを被覆する被覆部材14は、図6〜図7に示すように、上述したようにワイヤハーネスW/Hがスリット13A内をシート前後方向に動かされる場合には、同ワイヤハーネスW/Hの動きに追従する形で、ワイヤハーネスW/Hにより更に押し込まれる形に撓んだり押し込みが緩められたりする形に動かされて、ワイヤハーネスW/Hの移動を阻害することなくスリット13Aを覆った状態を維持することができるようになっている。
具体的には、図8の実線状態に示すように、シートバック10が背凭れとして使用される起立した傾斜角度となっている時には、ワイヤハーネスW/Hがスリット13A内の前部領域に通された状態とされるようになっている。そしてその際、被覆部材14は、上記スリット13AのワイヤハーネスW/Hが通された前部領域より後側の領域をバックカバー13の内面側から被覆した状態として保持されるようになっている。したがって、上記スリット13Aがシートバック10の後下側の領域から覗き見える状態であっても、上述した被覆部材14による被覆によりスリット13A内が覗き見えない状態に被覆されるようになっている。
また、上述したワイヤハーネスW/Hは、シートバック10が上記実線で示す起立姿勢の角度から図8の仮想線状態で示す後傾姿勢へと倒し込まれることにより、スリット13A内を後方側へと動かされるようになっている。そしてそれにより、被覆部材14は、ワイヤハーネスW/Hにより後側へ押し込まれる形でスリット13Aの被覆領域を後側へと後退させて、スリット13Aの被覆領域を狭めるようになっている。しかし、上記の場合には、シートバック10が後側に倒れ込んだ姿勢となることから、スリット13Aの向きがシートクッション20と対向する向きに切り換えられるため、外部から覗き見えない状態となるため、見栄えが損なわれないようになっている。
また、上述したワイヤハーネスW/Hは、シートバック10が上記実線で示す起立姿勢の角度から図8の仮想線状態で示す前傾姿勢へと倒し込まれることにより、スリット13A内を前方側へと動かされるようになっている。そしてそれにより、被覆部材14は、ワイヤハーネスW/Hの動きに追従する形でスリット13Aの被覆領域を前方へと広げる形に張り出して、上記スリット13AのワイヤハーネスW/Hが通された領域の後側の領域を広く被覆した状態へと変えられるようになっている。それにより、シートバック10の前傾によってスリット13Aの向きが外部から覗き見えやすい後側向きに切り換えられても、被覆部材14による被覆によってスリット13Aの内部が外部から覗き見えないようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、背凭れ角度を調整可能なシートバック(10)と、シートバック(10)内に配索されるワイヤハーネス(W/H)と、を有する乗物用シート(1)であって、シートバック(10)のパッド材を構成するバックパッド(12)と、バックパッド(12)を被覆するバックカバー(13)と、バックカバー(13)に形成されたワイヤハーネス(W/H)の通されるスリット(13A)と、バックカバー(13)とバックパッド(12)との間に設けられてスリット(13A)をバックカバー(13)の内面側から被覆する面状の被覆部材(14)と、を有する。
このような構成とされていることにより、シートバック(10)の背凭れ角度が変化して、ワイヤハーネス(W/H)がバックカバー(13)のスリット(13A)の開口を広げたりスリット(13A)内を開口の長手方向に動いたりしても、同スリット(13A)を内面側から被覆する被覆部材(14)により、スリット(13A)からシートバック(10)の内部構造を露出させにくくすることができる。
また、スリット(13A)が、シートバック(10)の角度変化に伴うワイヤハーネス(W/H)の相対移動を開口の長手方向に逃がすことのできる逃がし領域(A1)を有する。被覆部材(14)が、ワイヤハーネス(W/H)の移動をワイヤハーネス(W/H)に押圧される力により撓んで逃がすことのできる可撓部を有する。このような構成とされていることにより、被覆部材(14)によってスリット(13A)のワイヤハーネス(W/H)が移動する逃がし領域(A1)を被覆しても、被覆部材(14)の可撓部の撓みによってワイヤハーネス(W/H)の移動を適切に逃がすことができる。
また、被覆部材(14)が、バックカバー(13)に対してスリット(13A)を被覆したり被覆を剥いだりすることができる状態に取り付けられた取付部(14A)を有する。このような構成とされていることにより、バックカバー(13)に形成されたスリット(13A)を、バックカバー(13)に取り付けられた被覆部材(14)によって適切に被覆することができる。
また、取付部(14A)が、被覆部材(14)をバックカバー(13)の周縁の縁縫い部(13B)と共縫いする共縫い部である。このような構成とされていることにより、被覆部材(14)のバックカバー(13)への取付構造を周縁の縁縫い部(13B)との共縫いによって合理化できると共に、被覆部材(14)のバックカバー(13)への縫い線がバックカバー(13)の外面側に別途現れないため、バックカバー(13)の意匠性を損なわないようにすることができる。
また、バックパッド(12)のスリット(13A)に面する領域が、スリット(13A)に通されたワイヤハーネス(W/H)を受け入れ可能な凹部又は貫通孔(12A)とされる。被覆部材(14)の取付部(14A)からスリット(13A)を越えて延出した先の自由端部が、バックカバー(13)とバックパッド(12)との間に挟まれて保持される被挟持部(14B)とされる。このような構成とされていることにより、バックカバー(13)のスリット(13A)に通されたワイヤハーネス(W/H)をバックパッド(12)と干渉させにくくしつつも、被覆部材(14)の自由端部をバックカバー(13)とバックパッド(12)との間に挟持させて浮かせにくくすることができる。
《その他の実施例について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、バックカバー及び被覆部材は、ファブリック材から成るものの他、各種皮革材から成るものであってもよい。また、スリットは、線状に切り込まれるものの他、ワイヤハーネスの太さ以上の孔幅を有して長手方向に延びる長孔状に切り込まれるものであってもよい。また、被覆部材は、全体が可撓性に富んだ面状部材から成るものでなくても良く、少なくともワイヤハーネスの移動を逃がす領域が可撓部として部分的に撓めるように構成されたものであってもよい。
また、上記被覆部材は、ワイヤハーネスの動きを撓んで逃がすのではなく、バックカバーに対するスライドや回転により逃がせるように設けられていてもよい。また、上記被覆部材は、バックカバーとバックパッドとの間に設けられてスリットをバックカバーの内面側から被覆できるようになっていればよく、バックパッドに取り付けられていてもよい。また、バックパッドとバックカバーとの間に押し挟まれて位置保持された状態として設けられるものであってもよい。
また、被覆部材のバックカバーに取り付けられる取付部は、面ファスナやボタンやホック等の縫合以外の結合手段によって取り付けられるものであってもよい。また、被覆部材は、バックカバーに対して、ゴム等の弾性部材により取り付けられて、ワイヤハーネスの移動を弾性部材の弾性変形を伴って弾性的に逃がせる形に設けられていてもよい。また、バックパッドのスリットに面する領域に形成されるワイヤハーネスの受け入れ構造は、貫通孔の他、凹部であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
10 シートバック
11 バックフレーム
11A サイドフレーム
12 バックパッド
12A 貫通孔
13 バックカバー
13A スリット
13B 縁縫い部
14 被覆部材
14A 共縫い部(取付部)
14B 被挟持部
20 シートクッション
W/H ワイヤハーネス
CL クリップ
A1 逃がし領域

Claims (5)

  1. 背凭れ角度を調整可能なシートバックと、該シートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートであって、
    前記シートバックのパッド材を構成するバックパッドと、
    該バックパッドを被覆するバックカバーと、
    該バックカバーに形成された前記ワイヤハーネスの通されるスリットと、
    前記バックカバーと前記バックパッドとの間に設けられて前記スリットを前記バックカバーの内面側から被覆する面状の被覆部材と、を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記スリットが、前記シートバックの角度変化に伴う前記ワイヤハーネスの相対移動を開口の長手方向に逃がすことのできる逃がし領域を有し、
    前記被覆部材が、前記ワイヤハーネスの移動を該ワイヤハーネスに押圧される力により撓んで逃がすことのできる可撓部を有する乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記被覆部材が、前記バックカバーに対して前記スリットを被覆したり被覆を剥いだりすることができる状態に取り付けられた取付部を有する乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記取付部が、前記被覆部材を前記バックカバーの周縁の縁縫い部と共縫いする共縫い部である乗物用シート。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記バックパッドの前記スリットに面する領域が、前記スリットに通された前記ワイヤハーネスを受け入れ可能な凹部又は貫通孔とされ、
    前記被覆部材の前記取付部から前記スリットを越えて延出した先の自由端部が、前記バックカバーと前記バックパッドとの間に挟まれて保持される被挟持部とされる乗物用シート。
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