JP7381957B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、クッションパッドを覆うトリムカバーをシートフレームに掛止めるための掛止め部を有する乗物用シートに関する。
一般に、車両用シートは、シートフレームにクッションパッドを載置し、トリムカバーを被覆することにより形成されている。このような車両用シートにおけるトリムカバー端末の係止は、例えば特許文献1に記載されているように、トリムカバーの端末にU字状の樹脂フックを縫着し、該樹脂フックをシートフレームに掛止めすることによって行われている。
特開2016-088411号公報
しかし、上述のような車両用シートにおいては、過大な荷重がシートクッションにかかってトリムカバーが移動した場合や、シートクッションの座面が持ち上がる(チルトアップ)構成である場合には、トリムカバー端末のフックが外れやすいという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、過大な荷重がシートクッションにかかってトリムカバーが移動した場合や、チルトアップ可能なシートの場合であっても、掛止め部材のシートフレームに対する位置を規制することで、トリムカバーがシートフレームから外れてしまうことが抑制された車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シートクッションを備えた乗物用シートであって、前記シートクッションは、クッションフレームと、前記クッションフレームに載置されたパッド部材と、前記パッド部材を覆うトリムカバーと、を備え、前記トリムカバーには、突出部が設けられた掛止め部材が取り付けられており、前記クッションフレームは、シート前後方向に延出する延出部が設けられたサイドフレームを備え、前記延出部には、前記掛止め部材の前記突出部を係止する係合孔が形成され、前記係合孔は、前記延出部からシート幅方向において内側に凹んだ係合凹部の底面に設けられ、前記サイドフレームの前記係合に、前記掛止め部材の前記突出部が挿入されて係合することにより解決される。
また、上記の構成において、前記サイドフレームには、ブラケット部材が取り付けられており、前記ブラケット部材は、前方取付部が締結部材によって前記サイドフレームに取り付けられており、後方取付部が締結部材によって前記サイドフレームに取り付けられており、前記係合孔は、前記ブラケット部材に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記係合孔は、前記前方取付部と前記後方取付部の間に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記係合が、前記前方取付部よりもシート幅方向において内側に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記ブラケット部材は、基部と、前記基部の前端部に設けられた前記前方取付部と、前記基部の後端部に設けられた前記後方取付部と、前記前方取付部と前記後方取付部の間に設けられた延出部とを備え、前記延出部の後方側には、シートベルトバックルを取り付けるためのバックル取付部が設けられており、前記係合孔は、前記バックル取付部の前方に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記係合が、前記前方取付部と前記バックル取付部の間に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記ブラケット部材は、基部から曲折して上方取付部が形成されており、前記上方取付部の前方側には前方取付孔が設けられ、前記上方取付部の後方側には後方取付孔が設けられ、前記係合孔は、シート前後方向において前記前方取付孔と前記後方取付孔の間に設けられているとよい
また、上記の構成において、前記ブラケット部材は、前記シートクッションを傾斜させる傾斜機構の一部であるとよい
また、上記の構成において、前記掛止め部材は、基部と、前記基部から湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部から延出するフック部を備え、前記係合孔のシート前後方向の長さは、前記基部及び前記湾曲部より短く、前記フック部よりも長いとよい
また、上記の構成において、前記乗物用シートは、前記シートクッション、シートバック及び前記シートバックの上部に配置されたヘッドレストを有し、前記シートクッション及び前記シートバックの各々は、シートクッションフレーム及びシートバックフレームにクッションパッドを有し、更に前記クッションパッドがトリムカバーで覆われており、前記シートクッションフレームは脚部で支持されており、前記脚部には、インナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後方向において位置調整可能でスライド可能に設けられており、前記シートクッションフレームの後端部は、リクライニング機構を介して前記シートバックフレームと連結されているとよい
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームの一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームの一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームを構成するチルトブラケットの正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームを構成するチルトブラケットの上面図である。 本発明の一実施形態に係る掛止め部材を示す斜視図である。 図5AのB-B断面図である。 図5AのC-C断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームに設けられた係合孔に対して掛止め部材を係合した状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームに設けられた係合孔に対して掛止め部材を係合した状態を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームに設けられた係合孔に対して掛止め部材を係合した状態を示す斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームに設けられた係合孔と掛止め部材の係合による作用を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのサイドフレームに設けられた係合孔と掛止め部材の係合による作用を説明するための説明図である。
以下、図1乃至図8Bを参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートフレームについて説明する。本実施形態に係るシートフレームとして、車両に搭載される車両用シートの骨格をなすシートフレームを例に挙げて説明することとするが車両用シートのシートフレームに限定されるものではない。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
「シート内側方向」とは、車両用シートの内側方向(車両用シートの中央に向かう方向)を意味し、「シートフレーム内側方向」とは、シートフレームの内側方向(シートフレームの中央に向かう方向)を意味する。
[1.車両用シートSの構成]
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、車両用シートSの一部(具体的には、シートクッションS1の前端角部)については、説明の都合上、トリムカバー101を外した構成にて図示している。
車両用シートSは、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配置され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。シートクッションS1及びシートバックS2の各々は、後述するシートクッションフレーム1及び不図示のシートバックフレームにクッションパッド100を載置し、更にクッションパッド100をトリムカバー101で覆うことで構成されている。なお、シートクッションS1及びシートバックS2は、後述するチルトブラケット20や掛止め部材30を除き、公知の構成を採用している。
シートクッションS1は、シートクッションフレーム1と、シートクッションフレーム1上に載置されたクッションパッド100と、シートクッションフレーム1及びクッションパッド100を覆うトリムカバー101を含んで構成されている。
クッションパッド100は、ウレタンフォームなどの弾性を有するクッション材からなり、トリムカバー101は、合成皮革や布地などからなり、複数の表皮材が縫製されて形成されている。
[2.シートフレームの概要]
まず、図2を参照しながら、本実施形態に係るシートクッションフレーム1の構成の概要について説明する。シートクッションフレーム1は脚部で支持されており、この脚部には、インナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後方向において位置調整可能なスライド式に組み立てられている。またシートクッションフレーム1の後端部は、不図示のリクライニング機構を介して不図示のシートバックフレームと連結されている。
シートクッションフレーム1は、図2に示されるように、上方から見たときに方形枠状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム1は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム1a,1bと、シートクッションフレーム1の前端部を構成するパンフレーム1cと、右のサイドフレーム1aと左のサイドフレーム1bを連結する連結パイプ1dとを主たる構成要素とする。
2本(一対)のサイドフレーム1a,1bは、シートクッションフレーム1の幅を規定するため、左右方向に離間して配設されており、前後方向に延在するように配設されている。そして、サイドフレーム1a,1bの後方側に連結パイプ1dが取り付けられており、連結パイプ1dによって左右のサイドフレーム1a,1bが後方側で連結される。
また、パンフレーム1cは、一対のサイドフレーム1a,1bの前方側に固着接合されており、パンフレーム1cによって左右のサイドフレーム1a,1bが前方側で連結される。より詳細には、パンフレーム1c左右方向の端部は、それぞれ、溶接などの固定手段によってサイドフレーム1a,1bに設けられたフランジに固定されている。
パンフレーム1cは、主として着座者(乗員)の大腿部を支持するためのものであり、その上面がほぼ平坦な略矩形形状に形成された金属製の板材から形成されるフレームである。パンフレーム1cは、前方端部が下方に折曲された前方折曲部と、後端部において下方に折曲された後方折曲部を備えている。また、前方折曲部と後方折曲部との間には、上面がほぼ平坦である支持面が備えられている。なお、この支持面の左右方向の端部は、それぞれサイドフレーム1a,1bのフランジに固定されている(図2)。
[3.サイドフレームの構成]
以下、本実施形態に係る車両用シートSのシートクッションフレーム1を構成するサイドフレーム1a,1b及びチルトブラケット20について、図3A乃至4Bを参照しながら説明する。以下、一方のサイドフレーム1bを用いて説明するが、他方のサイドフレーム1aも同様の構成を有している。図3Aは、サイドフレーム1bに取り付けられたチルトブラケット20を示す、シート幅方向の外側から見た斜視図であり、図3Bは、サイドフレーム1bに取り付けられたチルトブラケット20を示す、シート幅方向の内側から見た斜視図である。図4Aは、チルトブラケット20の正面図であり、図4Bは、チルトブラケット20の上面図である。
図3A及び3Bに示すように、サイドフレーム1bはシート前後方向に延在するサイドフレーム本体10と、サイドフレーム本体10に取り付けられたチルトブラケット20を主構成要素とし、リンク部材12などの傾斜機構(チルトアップ機構)が取り付けられている。
サイドフレーム本体10は、シートフレーム内側方向に延出するフランジ部10aを備えている。フランジ部10aには、締結部材11a,11bによって、後述するチルトブラケット20の上方取付部28が取り付けられている。
また、サイドフレーム本体10には、チルトブラケット20の前方取付部22が締結部材13によって取り付けられ、チルトブラケット20の後方取付部23が締結部材14によって取り付けられている。
図3A及び4Aに示すように、チルトブラケット20は、基部21と、基部21の前端部に設けられた前方取付部22と、基部21の後端部に設けられた後方取付部23と、前方取付部22と後方取付部23の間に設けられた延出部24とを備えている。前方取付部22及び後方取付部23には、締結部材を挿通するための取付孔22a及び取付孔23aがそれぞれ設けられている。
延出部24には、係合凹部25が設けられており、係合凹部25の底部である係合面部25aには基部21の長手方向(シート前後方向)に延出する係合孔26が穿設されている。延出部24の後方側には、不図示のシートベルトバックルを取り付けるためのバックル取付部27が設けられている。バックル取付部27には、締結部材を挿通するためのバックル取付孔27aが設けられている。
チルトブラケット20は、基部21から曲折して上方取付部28が形成されており、上方取付部28の前方側には取付孔28aが穿設され、上方取付部28の後方側には取付孔28bが穿設されている(図4B)。
図3Bに示すように、シート幅方向において、サイドフレーム本体10とチルトブラケット20の前方取付部22の間には、リンク部材12が締結部材13を介して取り付けられている。本実施形態において、リンク部材12やチルトブラケット20は、シートクッションS1の座面を持ち上げる傾斜機構(チルトアップ機構)の一部である。
本実施形態において、チルトブラケット20の係合孔26は、後述する掛止め部材30のフック部33(突出部)が挿入される係合部に相当する。
[4.トリムカバー及び掛止め部材の構成]
図5A乃至5Cに、本実施形態に係る掛止め部材30を示す。図5Aは、トリムカバー101に縫着された掛止め部材30の斜視図であり、図5Bは、図5AのB-B断面図であり、図5Cは、図5AのC-C断面図である。
図5Aに示すように、トリムカバー101の端末部には樹脂製の断面J字形状の掛止め部材30が縫着されている。掛止め部材30は、基部31と、該基部31から湾曲して形成された湾曲部32と、湾曲部32から延出するフック部33を備えている。
掛止め部材30は、トリムカバー101との縫着部とは反対側の端部にフック部33を有している。また、掛止め部材30のJ字形状の内側には、チルトブラケット20の延出部24を収容するための収容部34が形成されている。
図5Aに示すように、フック部33は、湾曲部32の一部から延出するように形成されている。具体的には、基部31の長手方向の第一側端面31aと第二側端面31bとの間の距離L(基部31の長手方向の長さL)は、フック部33の長手方向の第一側端面33aと第二側端面33bとの間の距離(フック部33の長手方向の長さ)よりも長くなるように設定されている。
換言すると、フック部33の第一側端面33aは、基部31の第一側端面31aよりも第二側端面31b側にあり、フック部33の第二側端面33bは、基部31の第二側端面31bよりも第一側端面31a側にあるようにフック部33が形成されている。
図5Cに示すように、フック部33の突出方向は、J字形状の内側に向かう方向(換言すると基部31に向かう方向)となるように形成されている。
掛止め部材30の収容部34に、チルトブラケット20の延出部24が収容されるとともに、掛止め部材30のフック部33(突出部)が、チルトブラケット20の係合孔26(係合部)と係合することでトリムカバー101がシートクッションフレーム1に取り付けられる。
[5.被掛止め部の作用]
図6A,6B及び図7に、チルトブラケット20の係合孔26に対して、トリムカバー101の端部に設けられた掛止め部材30のフック部33を係合させた状態を示す。なお、図6A,6B及び図7では、説明のためにトリムカバー101を省略している。
シートクッションフレーム1にクッションパッド100を載置した状態で、トリムカバー101がサイドフレーム1bのシート幅方向における外側を覆い、サイドフレーム1a,1bの下端側から掛止め部材30をチルトブラケット20に係合させる。
そして、掛止め部材30の収容部34にチルトブラケット20の延出部24が位置するようにして、掛止め部材30のフック部33をチルトブラケット20の係合孔26に係止する。このようにして、掛止め部材30のサイドフレーム1bに対する取り付けが行われる。
図7はフック部33と係合孔26の周囲の断面を示す斜視説明図であって、フック部33が係合孔26と係合した状態を示す説明図である。掛止め部材30が係合孔26と係合した状態においては、シート幅方向の外側から順番に、掛止め部材30のフック部33、チルトブラケット20の延出部24、掛止め部材30の基部31が配置されている。
掛止め部材30は、サイドフレーム1bのチルトブラケット20に係合した状態において、基部31(外側配置部)がチルトブラケット20のシート幅方向における外側に配置され、フック部33(内側配置部)がチルトブラケット20のシート幅方向における内側に配置されており、フック部33(突出部)は、シート幅方向において基部31に向かう側(外側)に突出している。
したがって、掛止め部材30の基部31(外側配置部)がチルトブラケット20に当接し、フック部33(内側配置部)が基部31(外側配置部)とシート幅方向において離間した位置でチルトブラケット20の外面部に当接するため、シート幅方向における掛止め部材30の位置が規制されることになる。
また、図8A及び8Bに示すように、掛止め部材30がチルトブラケット20に係合した状態において、フック部33の第一側端面33aのシート前後方向における位置が、係合孔26の第一端部26aによって規制され、フック部33の第二側端面33bのシート前後方向における位置が、係合孔26の第二端部26bによって規制される。
つまり、掛止め部材30のフック部33が係合孔26と係合することで、掛止め部材30のシート前後方向における位置が、係合孔26が延出する範囲に規制されるため、過大な荷重がシートクッションにかかってトリムカバーが移動した場合や、チルトアップ可能なシートの場合に、掛止め部材30がシートクッションフレーム1から外れる方向に移動したとしても、掛止め部材がシートクッションフレーム1から外れてしまうことが抑制される。
さらに、シート幅方向において内側に凹んだ係合凹部25の係合面部25aのシート前後方向における長さをlとしたときに(図8A)、シート前後方向における基部31(外側配置部)の長さLは(図8B)、係合面部25aの長さlよりも長くなるように形成されている(L>l)。
したがって、掛止め部材30の基部31(外側配置部)がチルトブラケット20(サイドフレーム)に当接し、フック部33(内側配置部)が基部31とシート幅方向において離間した位置でチルトブラケット20の外面部(延出部24の外面)に当接するため、シート幅方向における掛止め部材30の位置が規制されることになる。
本実施形態の車両用シートSでは、係合孔26(係合部)が、シート幅方向においてサイドフレーム1a,bの外側に配置されているため、掛止め部材30を係合孔26に掛止める際の作業性が向上している。
本実施形態の車両用シートSでは、係合孔26(係合部)が、シート幅方向におけるサイドフレーム1a,bの外端面よりも内側に設けられているため、乗員が乗り降りする動作を行う際に、乗員がサイドフレーム1a,1bの外端面に接触したとしても、掛止め部材30がシートクッションフレーム1から外れてしまうことが抑制されている。
本実施形態の車両用シートSでは、サイドフレーム1a,1bは、サイドフレーム本体10に取り付けられるチルトブラケット20を備えており、チルトブラケット20に係合孔26(係合部)が形成されているため、各部材を設計し易いという効果を奏する。
本実施形態の車両用シートSでは、チルトブラケット20は、シート幅方向における内側に延出する上方取付部28を備えており、上方取付部28が、サイドフレーム本体10のフランジ部10aにおいて固定されている。したがって、チルトブラケット20がサイドフレーム本体10に安定して取り付けられるため、掛止め部材30のサイドフレーム1a,1bに対する掛止めが安定するという効果を奏する。
本実施形態の車両用シートSでは、係合孔26(係合部)が形成されたチルトブラケット20が、サイドフレーム1a,1bのサイドフレーム本体10にシート幅方向において固定されているため、掛止め部材30のサイドフレーム1a,1bに対する掛止めが安定するという効果を奏する。
本実施形態の車両用シートSは、シートクッションS1を傾斜(チルトアップ)可能であり、チルトブラケット20は、シートクッションS1を傾斜させる傾斜機構の一部であるが、掛止め部材30の位置が適切に規制されているため、シートクッションS1の傾斜動作時に掛止め部材30がサイドフレーム1a,1bから外れてしまうことが抑制されている。
[6.変形例]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。図4Aにおいて、チルトブラケット20(サイドフレーム)に設けられた係合部の例として、係合孔26の例を示したが、係合部は孔の形態に限定されるものではない。例えば、係合部を、サイドフレームの長手方向(シート前後方向)に掛止め部材30の位置を規制する規制面を備える溝、切欠き、凹部などの形態とすることも可能である。
図5Aではフック部33(突出部)が1つ設けられた例を示したが、突出部の数は、これに限定されるものではなく、掛止め部材30を安定して係止できるのであれば、突出部の数を2つ以上とすることも可能である。
上述の実施形態において、図3Aに示すように、係合孔26(係合部)がサイドフレーム1a,1bの一部であるチルトブラケット20に設けられた例を示したが、係合部を配置する位置はこれに限定されるものではなく、係合部を、サイドフレーム1a,1bを構成するサイドフレーム本体10などの部材に設けることも可能である。
以上、本実施形態に係る乗物用シートを車両に搭載される車両用シートを例として説明した。本実施形態に係る乗物用シートは、車両用シートに限定されるものではなく、シートフレーム上に載置したクッションパッドをカバー部材により覆うことで構成されるシート、特に、カバー部材をシートフレームに掛止めする構造を採用したシートのシートフレームであれば、特に用途についての制限はない。例えば、本発明の乗物用シートは、車両以外の乗物内で使用される乗物用シートのシートフレームとしても利用可能である。
S 車両用シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
100 クッションパッド(パッド部材)
101 トリムカバー
1 シートクッションフレーム(クッションフレーム)
1a サイドフレーム
1b サイドフレーム
1c パンフレーム
1d 連結パイプ
10 サイドフレーム本体(本体部)
10a フランジ部
11a 締結部材
11b 締結部材
12 リンク部材
13 締結部材
14 締結部材
20 チルトブラケット(ブラケット部材)
21 基部
22 前方取付部
22a 取付孔
23 後方取付部
23a 取付孔
24 延出部
25 係合凹部
25a 係合面部
26 係合孔(係合部)
26a 第一端部
26b 第二端部
27 バックル取付部
27a バックル取付孔
28 上方取付部
28a 取付孔
28b 取付孔
30 掛止め部材
31 基部(外側配置部)
31a 第一側端面
31b 第二側端面
32 湾曲部
33 フック部(突出部、内側配置部)
33a 第一側端面
33b 第二側端面
34 収容部

Claims (10)

  1. シートクッションを備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションは、
    クッションフレームと、
    前記クッションフレームに載置されたパッド部材と、
    前記パッド部材を覆うトリムカバーと、を備え、
    前記トリムカバーには、突出部が設けられた掛止め部材が取り付けられており、
    前記クッションフレームは、シート前後方向に延出する延出部が設けられたサイドフレームを備え、
    前記延出部には、前記掛止め部材の前記突出部を係止する係合孔が形成され、
    前記係合孔は、前記延出部からシート幅方向において内側に凹んだ係合凹部の底面に設けられ、
    前記サイドフレームの前記係合に、前記掛止め部材の前記突出部が挿入されて係合することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記サイドフレームには、ブラケット部材が取り付けられており、
    前記ブラケット部材は、前方取付部が締結部材によって前記サイドフレームに取り付けられており、後方取付部が締結部材によって前記サイドフレームに取り付けられており、
    前記係合孔は、前記ブラケット部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記係合孔は、前記前方取付部と前記後方取付部の間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記係合が、前記前方取付部よりもシート幅方向において内側に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物用シート。
  5. 前記ブラケット部材は、基部と、前記基部の前端部に設けられた前記前方取付部と、前記基部の後端部に設けられた前記後方取付部と、前記前方取付部と前記後方取付部の間に設けられた延出部とを備え、
    前記延出部の後方側には、シートベルトバックルを取り付けるためのバックル取付部が設けられており、
    前記係合孔は、前記バックル取付部の前方に設けられていることを特徴とする請求項乃至4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  6. 前記係合が、前記前方取付部と前記バックル取付部の間に設けられていることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  7. 前記ブラケット部材は、基部から曲折して上方取付部が形成されており、
    前記上方取付部の前方側には前方取付孔が設けられ、
    前記上方取付部の後方側には後方取付孔が設けられ、
    前記係合孔は、シート前後方向において前記前方取付孔と前記後方取付孔の間に設けられていることを特徴とする請求項乃至6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  8. 前記ブラケット部材は、
    前記シートクッションを傾斜させる傾斜機構の一部であることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  9. 前記掛止め部材は、基部と、前記基部から湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部から延出するフック部を備え、
    前記係合孔のシート前後方向の長さは、前記基部及び前記湾曲部より短く、前記フック部よりも長いことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  10. 前記乗物用シートは、前記シートクッション、シートバック及び前記シートバックの上部に配置されたヘッドレストを有し、
    前記シートクッション及び前記シートバックの各々は、シートクッションフレーム及びシートバックフレームにクッションパッドを有し、更に前記クッションパッドがトリムカバーで覆われており、
    前記シートクッションフレームは脚部で支持されており、
    前記脚部には、インナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後方向において位置調整可能でスライド可能に設けられており、
    前記シートクッションフレームの後端部は、リクライニング機構を介して前記シートバックフレームと連結されていることを特徴とする請求項乃至9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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