JP7313798B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP7313798B2
JP7313798B2 JP2018079241A JP2018079241A JP7313798B2 JP 7313798 B2 JP7313798 B2 JP 7313798B2 JP 2018079241 A JP2018079241 A JP 2018079241A JP 2018079241 A JP2018079241 A JP 2018079241A JP 7313798 B2 JP7313798 B2 JP 7313798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
engaging member
frame
vehicle seat
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018079241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019182369A (ja
Inventor
隆一郎 廣瀬
康伸 河本
英範 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, TS Tech Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018079241A priority Critical patent/JP7313798B2/ja
Publication of JP2019182369A publication Critical patent/JP2019182369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7313798B2 publication Critical patent/JP7313798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フレームとパッドを覆う表皮材を備えた乗物用シートに関する。
乗物用シートの表皮材として、例えば、特許文献1には、車両用シートのシートバック背面に取り付けられるトリムカーペットが開示されている。そして、特許文献1には、トリムカーペットの下端に弾性帯体を設け、この弾性帯体をシートクッションの底部に取り付けることが記載されている。
特開2010-005158号公報
ところで、表皮材の取り回しは簡単であることが望ましい。特に、シートクッションおよびシートバックの一方が他方に対して動く構成、例えば、シートバックが前に倒れてシートクッションの上に重なったり、シートクッションが回動してシートバックの前に重なったりする構成において、表皮材の取り回しが簡単であることが強く望まれる。また、例えば、表皮材をフレームに巻くように取り付け、表皮材の両端部に設けたフック同士を係合させて留める構成も考えられるが、表皮材は、しっかりと取り付けられることが望ましい。
そこで、本発明は、表皮材の取り回しを簡単にすることができるとともに、表皮材をしっかりと取り付けることができる乗物用シートを提供することを目的とする。
また、シートの表皮取付箇所をコンパクトな構成とすることを目的とする。
また、表皮材の取り付けを容易とすることを目的とする。
また、表皮材の取り付けの作業性を向上させることを目的とする。
また、表皮材をバランスよく張ることを目的とする。
また、表皮取付箇所を目立たなくすることを目的とする。
また、表皮取付箇所に触れるのを抑制することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の乗物用シートは、シートクッションまたはシートバックのフレームと、前記フレームの少なくとも一部を覆うパッドと、前記フレームと前記パッドを覆う表皮材とを備えた乗物用シートであって、前記フレームは、左右方向に離間して配置された左右のサイド部と、左右方向に直交する直交方向に離間して配置され、前記左右のサイド部を連結する一対の連結部とを有し、前記表皮材は、左右方向から見て、前記一対の連結部を囲むように配置され、一方の端部である第1表皮端部に第1係合部材が設けられるとともに、前記第1表皮端部と反対の端部である第2表皮端部に第2係合部材が設けられ、さらに、前記フレームに左右方向に沿って設けられ、前記第1係合部材および前記第2係合部材の両方が係合する表皮取付部を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、表皮材の取り付けをシートクッションまたはシートバックの一方で完結させることができるので、表皮材の取り回しを簡単にすることができる。特に、シートクッションおよびシートバックの一方が他方に対して動く構成において、表皮材の取り回しを簡単にすることができる。また、第1係合部材および第2係合部材の両方がフレームに設けられた表皮取付部に係合するので、表皮材の両端部に設けた係合部材同士を係合させて表皮材を取り付ける場合よりも、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2係合部材の前記表皮取付部に係合する部分は、左右方向において前記第1係合部材の前記表皮取付部に係合する部分と異なる位置に配置された構成とすることができる。
これによれば、第1係合部材の表皮取付部に係合する部分と第2係合部材の前記表皮取付部に係合する部分を左右方向に並べて配置できるので、シートの表皮取付箇所をコンパクトな構成とすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記表皮取付部は、棒状の部材からなる構成とすることができる。
これによれば、第1係合部材および第2係合部材を表皮取付部に容易に係合させることができるので、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記表皮取付部は、前記直交方向において前記一対の連結部の間の位置に配置された構成とすることができる。
これによれば、第1係合部材および第2係合部材を表皮取付部に容易に係合させることができるので、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1表皮端部および前記第2表皮端部の少なくとも一方は、基部の縁の一部から延びる舌部を含む構成とすることができる。
これによれば、係合部材を表皮取付部に容易に係合させることができるので、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記舌部は、左右方向に並んで複数設けられ、隣接する前記舌部の間に、前記フレームに取り付けられて前記表皮材の内側から外側に向けて延びる延出部材が配置された構成とすることができる。
これによれば、延出部材を避けながら係合部材を表皮取付部に係合させることができるので、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、係合部材が設けられる舌部が複数設けられていることで、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは、前記表皮取付部に係合する複数のフック部を有し、前記フック部は、少なくとも、前記舌部の左右両端に1つずつ設けられている構成とすることができる。
これによれば、フック部を複数有する構成において、舌部を表皮取付部にバランスよく取り付けることができる。これにより、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは、前記複数のフック部を連結するフック連結部を有する構成とすることができる。
これによれば、複数のフック部を一体的に扱うことができるので、表皮材の取り付けの作業性を向上させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは、前記表皮取付部に係合するフック部を有し、前記フック部は、左右方向の長さが前記舌部の左右方向の長さと略同じである構成とすることができる。
これによれば、フック部の幅を長くできるので、当該フック部を表皮取付部に係合させることで、表皮材をしっかりと取り付けることができる。また、舌部にフック部が1つだけ設けられる構成となるので、表皮材の取り付けの作業性を向上させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記表皮材の、前記表皮取付部に係合する部分のうち、左右方向における最も外側に配置されて前記表皮取付部の左右の端部に係合するものは、前記第1表皮端部および前記第2表皮端部のいずれか一方に設けられた構成とすることができる。
これによれば、表皮材を表皮取付部に係合させたときに表皮材をバランスよく張ることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1係合部材および前記第2係合部材は、前記表皮取付部に係合するJ字形状のフック部を有する構成とすることができる。
これによれば、第1係合部材および第2係合部材を表皮取付部に容易に係合させることができるので、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、表皮取付部に係合させた後は外れにくいので、表皮材をさらにしっかりと取り付けることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記フレームは、前記シートバックのフレームであり、前記表皮取付部は、前記直交方向である上下方向において前記一対の連結部の間の位置に配置され、前記パッドは、前記フレームの前縁よりも前に突出して前記フレームの前側の前記表皮取付部よりも上側の部分を覆う前側被覆部を有し、前記表皮材は、前記第1表皮端部が前記前側被覆部の下面に沿って配置され、前記第1係合部材が前記表皮取付部に前側から係合され、かつ、前記第2表皮端部が前記表皮取付部よりも下側で前記フレームの前縁に沿って配置され、前記第2係合部材が前記表皮取付部に下側から係合された構成とすることができる。
これによれば、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、左右方向から見て、前側被覆部の下面とフレームの前縁により形成される隅部と、表皮材との間に隙間ができることなく、表皮材をフレームやパッドに密着させてしっかりと取り付けることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記シートクッションの後端部は、左右方向から見て、前記前側被覆部の下面と前記フレームの前縁との間に形成される隅部に配置された構成とすることができる。
これによれば、シートバックの表皮取付箇所をシートクッションにより覆うことができるので、表皮取付箇所を目立たなくしたり、表皮取付箇所に触れるのを抑制したりすることができる。
本発明によれば、表皮材の取り回しを簡単にすることができるとともに、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
また、第2係合部材の表皮取付部に係合する部分を左右方向において第1係合部材の表皮取付部に係合する部分と異なる位置に配置することで、シートの表皮取付箇所をコンパクトな構成とすることができる。
また、表皮取付部を棒状の部材からなる構成とすることで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
また、表皮取付部を一対の連結部の間の位置に配置することで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
また、第1表皮端部および第2表皮端部の少なくとも一方が舌部を含むことで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。
また、左右方向で隣接する舌部の間に延出部材を配置することで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、係合部材が設けられる舌部を複数設けることで、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
また、フック部を少なくとも舌部の左右両端に1つずつ設けることで、表皮材をしっかりと取り付けることができる。
また、舌部に設けられた係合部材に複数のフック部を連結するフック連結部を設けることで、表皮材の取り付けの作業性を向上させることができる。
また、フック部の左右方向の長さを舌部の左右方向の長さと略同じとすることで、表皮材をしっかりと取り付けることができる。また、表皮材の取り付けの作業性を向上させることができる。
また、表皮材の、表皮取付部に係合する部分のうち、左右方向における最も外側に配置されて表皮取付部の左右の端部に係合するものを、第1表皮端部および第2表皮端部のいずれか一方に設けることで、表皮材をバランスよく張ることができる。
また、係合部材にJ字形状のフック部を設けることで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、表皮材をさらにしっかりと取り付けることができる。
また、第1係合部材を表皮取付部に前側から係合し、第2係合部材を表皮取付部に下側から係合することで、表皮材の取り付けを容易とすることができる。また、表皮材をフレームやパッドに密着させてしっかりと取り付けることができる。
また、シートクッションの後端部を前側被覆部の下面とフレームの前縁との間に形成される隅部に配置することで、表皮取付箇所を目立たなくしたり、表皮取付箇所に触れるのを抑制したりすることができる。
実施形態に係る乗物用シートの斜視図であり、着座状態を示す図(a)と、格納状態を示す図(b)である。 シートフレームの斜視図である。 シートを側面から見た図であり、着座状態を示す図(a)と、格納状態を示す図(b)である。 バックフレームの下部とバック表皮の第1表皮端部と第2表皮端部を示す斜視図である。 シートバックの断面図(a)と、表皮取付部付近の拡大図(b)である。 バック表皮の斜視図である。 第1表皮端部と第1係合部材を示す斜視図である。 第2表皮端部と第2係合部材を示す斜視図である。 第1の変形例に係る第2表皮端部と第2係合部材を示す斜視図(a)と、バックフレームの下部とバック表皮の端部を示す斜視図(b)である。 第2の変形例に係る表皮取付部を示す斜視図である。 第3の変形例に係る表皮取付部を示す斜視図である。 第4の変形例に係るシートバックの断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら発明の実施形態について説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、シートに座った者(着座者)を基準とする。
図1(a)に示すように、本実施形態の乗物用シートは、自動車に搭載される車両用シートSであり、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを備えて構成されている。車両用シートSは、図1(a)に示す着座状態と、図1(b)に示す格納状態とに切替可能な構成となっている。着座状態は、シートクッションS1に対してシートバックS2が立ち上がった状態、すなわち、人が座るときの状態である。また、格納状態は、シートバックS2が前に倒れてシートクッションS1の上に重なって配置されるとともに、シートクッションS1が着座状態から前側かつ下側に移動して車体(車両)のフロアFLの近くに配置される状態である。
車両用シートSは、図2に示すようなシートフレームFを備えている。そして、シートフレームFは、シートクッションS1のフレームであるクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームであるバックフレームF2と、ヘッドレストS3のフレームであるヘッドレストフレームF3とを備えている。図1(a)および図2に示すように、シートクッションS1は、クッションパッドP1によりクッションフレームF1を覆い、さらにクッション表皮U1によりクッションフレームF1とクッションパッドP1を覆うことで構成されている。また、シートバックS2は、パッドの一例としてのバックパッドP2によりバックフレームF2を覆い、さらに表皮材の一例としてのバック表皮U2によりバックフレームF2とバックパッドP2を覆うことで構成されている。パッドP1,P2は、ウレタンフォームなどからなり、表皮U1,U2は、布地や皮革などからなる。なお、バックパッドP2は、バックフレームF2の一部だけを覆う構成であってもよいし、バックフレームF2の全体を覆う構成であってもよい。クッションパッドP1も同様である。
図2に示すように、クッションフレームF1は、クッションパイプフレーム11と、左右のリアサイドフレーム12と、リアフレーム13と、パンフレーム14とを備えている。
クッションパイプフレーム11は、金属製のパイプを略U字形状に屈曲して形成したフレームであり、略前後に延びる左右のフロントサイドフレーム11Aと、左右のフロントサイドフレーム11Aの前部同士を連結するフロントフレーム11Bとを有している。
リアサイドフレーム12は、板金からなる。リアサイドフレーム12の前部には、フロントサイドフレーム11Aの後部が溶接により接続されている。
リアフレーム13は、パイプからなり、左右のリアサイドフレーム12の後部同士を連結している。
パンフレーム14は、板金からなり、クッションフレームF1の枠状の部分、具体的には、クッションパイプフレーム11、左右のリアサイドフレーム12およびリアフレーム13により形成される枠状の部分の、左右方向における中央付近に配置されている。パンフレーム14は、略前後に延び、溶接により、前端部がフロントフレーム11Bに接続され、後端部がリアフレーム13に接続されていることで、フロントフレーム11Bとリアフレーム13に架け渡された状態で設けられている。
バックフレームF2は、バックパイプフレーム21と、補強部材22と、サイドブラケット23と、バックパネル24とを備えている。
バックパイプフレーム21は、金属製のパイプを略矩形に屈曲し、下部でパイプの端同士を溶接により接続したフレームであり、略上下に延びる左右のサイド部としてのサイドフレーム21Aと、アッパーフレーム21Bと、ロアフレーム21Cとを有している。左右のサイドフレーム21Aは、左右方向に離間して配置されている。アッパーフレーム21Bおよびロアフレーム21Cは、一対の連結部の一例であり、左右方向に直交する直交方向である上下方向に離間して配置されている。アッパーフレーム21Bは、左右に延びて、左右のサイドフレーム21Aの上端部同士を連結しており、ロアフレーム21Cは、左右に延びて、左右のサイドフレーム21Aの下端部同士を連結している。アッパーフレーム21Bは、パイプの一部をつぶすことにより形成された平面部21Dを有している。平面部21Dには、ヘッドレストフレームF3を取り付けるための一対のサポートブラケット25が溶接により固定されている。
補強部材22は、パイプからなり、左右のサイドフレーム21A同士を連結している。補強部材22は、左右に延び、左右の端部が溶接により左右のサイドフレーム21Aの上下方向における中央付近に接続されている。
サイドブラケット23は、板金からなり、断面視略U字形状の上下に長い長尺状に形成されている。サイドブラケット23の上部には、左右のサイドフレーム21Aの下部が溶接により接続されている。
バックパネル24は、板金からなり、前側から見て、バックパイプフレーム21と重なって配置されている。バックパネル24は、バックパイプフレーム21およびサイドブラケット23に溶接により接合されている。バックパネル24には、前側に向けて凸となり、後側から見て凹む形状をなす複数のビードや凸部が形成されている。
車両用シートSは、リンク30を備えている。リンク30は、パイプからなり、左右に並んで2つ設けられている。図3(a)に示すように、リンク30は、上端が第1軸A1を中心としてシートクッションS1に回動可能に連結され、下端が第1軸A1に平行な第2軸A2を中心として車体に回動可能に連結されている。詳しくは、クッションフレームF1の左右のフロントサイドフレーム11Aには、前後方向における中央付近にリンク取付ブラケット41が溶接により固定されている。そして、リンク30は、上端がリンク取付ブラケット41に第1軸A1を中心に前後に回動可能に連結されている。また、リンク30は、下端が車体に固定される第1固定ブラケット42に第2軸A2を中心に前後に回動可能に連結されている。リンク30は、左右方向において、フロントサイドフレーム11Aよりも内側に配置されている(図2参照)。言い換えると、左右のリンク30は、左右方向において、左右のフロントサイドフレーム11Aの間に配置されている。また、左右のリンク30は、左右に延びる連結パイプ35により連結されている。
シートクッションS1は、第1軸A1よりも後方で第1軸A1に平行な第3軸A3を中心としてシートバックS2に回動可能に連結され、シートバックS2は、第2軸A2よりも後方で第1軸A1に平行な第4軸A4を中心として車体に回動可能に連結されている。詳しくは、バックフレームF2のサイドブラケット23には、その上部に連結ブラケット43が溶接により固定されている。連結ブラケット43は、前部がサイドブラケット23から前方に突出するように設けられている。そして、シートクッションS1は、クッションフレームF1を構成するリアサイドフレーム12が連結ブラケット43の前部に第3軸A3を中心に上下に回動可能に連結されている。また、シートバックS2は、サイドブラケット23の下端が車体に固定される第2固定ブラケット44に第4軸A4を中心に前後に回動可能に連結されている。サイドブラケット23の下端部には、図示しないロック機構が配置され、着座状態のときには、シートバックS2の第4軸A4を中心とした回動が規制されている。ロック機構によるロックは、図2に示す、シートバックS2に設けられたストラップ51を上に引っ張ってロック解除機構50を作動させることで解除され、これによって、シートバックS2の第4軸A4を中心とした回動が可能となる。
図4に示すように、シートバックS2は、延出部材の一例としての第2支持脚26と、表皮取付部材としての表皮取付ワイヤ27とを備えている。図3(b)に示すように、第2支持脚26は、格納状態においてシートバックS2を支持する部材である。
図4に戻り、第2支持脚26は、脚本体261と、緩衝部材262とを有している。脚本体261は、板金からなり、上方および後方が開放されている。緩衝部材262は、脚本体261よりも軟らかい材料からなり、有底の円筒状に形成されている。一例として、緩衝部材262は、ゴムからなる。緩衝部材262は、ネジにより脚本体261に固定されている。
第2支持脚26は、第1端部26Aと、第2端部26Bとを有している。着座状態を基準として、第1端部26Aは、第2支持脚26の後端部であり、第2端部26Bは、第2支持脚26の前端部である。さらに説明すると、第1端部26Aは、脚本体261の後端部であり、第2端部26Bは、緩衝部材262により構成されている。第2支持脚26の第1端部26Aは、シートバックS2に固定された状態でシートバックS2のバックフレームF2に取り付けられている。詳しくは、第2支持脚26は、脚本体261の後端部が溶接によりロアフレーム21Cに固定されている。これにより、第2支持脚26は、バック表皮U2の内側から外側に向けて延びるように設けられている。このような第2支持脚26は、左右に並んで2つ設けられている。2つの第2支持脚26は、左右方向に離間して配置されている。
表皮取付ワイヤ27は、棒状の部材からなり、略U字形状に形成されている。一例として、表皮取付ワイヤ27は、金属製のワイヤからなる。表皮取付ワイヤ27は、表皮取付部271と、表皮取付部271の左右の端から屈曲して延びる左右のフレーム取付部272とを含む。表皮取付ワイヤ27は、左右のフレーム取付部272が溶接により左右のサイドフレーム21Aの左右方向内側の面に接続されている。表皮取付部271は、バックフレームF2に左右方向に沿って設けられている。具体的に、表皮取付部271は、左右方向に延びている。図5(a)に示すように、表皮取付部271は、上下方向においてアッパーフレーム21Bとロアフレーム21Cの間の位置に配置されている。詳しくは、表皮取付部271は、上下方向において補強部材22とロアフレーム21Cの間の位置に配置されている。また、表皮取付部271は、左右方向から見て、サイドフレーム21Aと重なる位置に配置されている。詳しくは、表皮取付部271は、サイドフレーム21Aの前縁と後縁の間の位置であって、左右方向から見て、サイドフレーム21Aの後縁よりも前縁に近い位置に配置されている。詳細については後述するが、表皮取付部271には、バック表皮U2に設けられた第1係合部材74および第2係合部材75の両方が係合する(図5(b)参照)。
バックパッドP2は、前側被覆部61を有している。前側被覆部61は、バックパッドP2のうち、バックフレームF2の前側の表皮取付部271よりも上側の部分を覆う部分である。前側被覆部61は、バックフレームF2の前縁、詳しくは、バックパイプフレーム21の前縁よりも前に突出して配置されている。左右方向から見て、前側被覆部61の下面とバックパイプフレーム21の前縁との間には、前方および下方が開放された隅部C2が形成されている。本実施形態において、シートクッションS1の後端部は、着座状態のとき、左右方向から見て、隅部C2に入り込んだ状態で配置されている。
図5(a)および図6に示すように、バック表皮U2は、左右方向から見て、バックフレームF2とバックパッドP2を覆ってアッパーフレーム21Bとロアフレーム21Cを囲むように配置されている。バック表皮U2は、表皮本体71と、第1表皮端部72と、第2表皮端部73とを有している。表皮本体71は、第1表皮端部72および第2表皮端部73を除く、バック表皮U2の本体部分であり、バックフレームF2とバックパッドP2の主に上側、前後および左右を覆っている。また、第1表皮端部72は、左右方向から見た、バック表皮U2の一方の端部であり、第2表皮端部73は、第1表皮端部72と反対の端部である。バック表皮U2は、第1表皮端部72に第1係合部材74が設けられるとともに、第2表皮端部73に第2係合部材75が設けられている。
第1係合部材74は、図6に示す状態における第1表皮端部72の後側の面に縫い付けられている。図7に示すように、第1係合部材74は、樹脂からなり、3つのフック部74Aと、フック連結部74Bとを有している。フック部74Aは、表皮取付部271に係合する部分であり、側面視J字形状に形成されている。フック部74Aは、第1表皮端部72の左右方向における両端部付近と中央部付近に1つずつ設けられている。フック連結部74Bは、3つのフック部74Aを連結する部分であり、左右に延びている。
図8に示すように、第2表皮端部73は、基部73Aと、舌部73Bとを含む。基部73Aは、表皮本体71の後側部分の下縁から延出する部分であり、左右に延びている。また、舌部73Bは、基部73Aの、図8に示す状態における下縁の一部から下側に向けて延びる部分であり、左右方向に並んで複数、具体的には、3つ設けられている。本実施形態において、3つの舌部73Bは、真ん中に配置された舌部73Bの左右方向の長さが、その左右両側に配置された舌部73Bの左右方向の長さよりも短くなっている。また、左右両側に配置された舌部73Bには、左右方向内側の端部の、基部73Aに隣接する部分に、左右方向内側から外側に向けて凹む形状の切欠73Nが形成されている。
第2係合部材75は、3つ舌部73Bにそれぞれ設けられており、図8に示す状態における舌部73Bの後側の面に縫い付けられている。舌部73Bに設けられた第2係合部材75は、樹脂からなり、左右2つのフック部75Aと、フック連結部75Bとを有している。フック部75Aは、表皮取付部271に係合する部分であり、側面視J字形状に形成されている。フック部75Aは、舌部73Bの左右両端に1つずつ設けられている。フック連結部75Bは、左右2つのフック部75Aを連結する部分であり、左右に延びている。
図4および図5に示すように、バック表皮U2は、表皮本体71がバックフレームF2とバックパッドP2に上から被せられ、第1表皮端部72がバックパッドP2を構成する前側被覆部61の下面に沿って配置されている。そして、第1係合部材74のフック部74Aが表皮取付部271に前側から係合されている。また、バック表皮U2は、第2表皮端部73がバックフレームF2の下端部に後ろから前へ巻き掛けられ、3つの舌部73Bが表皮取付部271よりも下側でバックフレームF2の前縁に沿って配置されている。そして、第2係合部材75のフック部75Aが表皮取付部271に下側から係合されている。ロアフレーム21Cに取り付けられた第2支持脚26は、左右両側の舌部73Bに形成された切欠73Nを通って、左右方向で隣接する2つの舌部73Bの間に配置されている。これにより、第2支持脚26は、バック表皮U2の内側から外側に向けて延びるように配置されている。
図4に示すように、第2係合部材75の表皮取付部271に係合する部分であるフック部75Aは、左右方向において、第1係合部材74の表皮取付部271に係合する部分であるフック部74Aと異なる位置に配置されている。具体的には、フック部74A,75Aは、左右方向に延びる表皮取付部271に沿って、左右方向に並んで配置されている。また、バック表皮U2のフック部74A,75Aのうち、左右方向における最も外側に配置されて表皮取付部271の左右の端部に係合するフック部75Aは、いずれも、同一の表皮端部、具体的には、第2表皮端部73に設けられている。
次に、本実施形態に係る車両用シートSの作用効果について説明する。
図3(a)に示す着座状態からロック解除機構50(図2参照)を操作してシートバックS2のロックを解除し、シートバックS2をシートクッションS1に対して前に倒していくと、バックフレームF2が第4軸A4を中心に前側に回動する。これにより、第3軸A3が第4軸A4を中心に前側に回動し、クッションフレームF1が前側に移動していく。また、クッションフレームF1が前側に移動すると、第1軸A1が第2軸A2を中心に前側かつ下側に回動することで、リンク30が第2軸A2を中心に前へ倒れるように回動し、クッションフレームF1が前側かつ下側に移動する。そして、図3(b)に示すように、シートバックS2がシートクッションS1の上に重なって第2支持脚26の第2端部26BがフロアFLに当接すると、車両用シートSは、格納状態に切り替わる。
一方、格納状態からシートバックS2をシートクッションS1に対して起こしていくと、バックフレームF2が第4軸A4を中心に上側に回動する。これにより、第3軸A3が第4軸A4を中心に上側に回動し、クッションフレームF1が上側に移動していく。また、クッションフレームF1が上側に移動すると、第1軸A1が第2軸A2を中心に上側かつ後側に回動することで、リンク30が第2軸A2を中心に立ち上がるように回動し、クッションフレームF1が上側かつ後側に移動する。そして、図3(a)に示すように、シートバックS2がシートクッションS1に対して所定の角度で立ち上がると、シートバックS2がそれ以上後ろに倒れないようにロック機構が作用し、車両用シートSは、着座状態に切り替わる。
本実施形態によれば、バック表皮U2の第1表皮端部72および第2表皮端部73がいずれもシートバックS2に設けられた表皮取付部271に取り付けられ、シートクッションS1には取り付けられないので、バック表皮U2の取り付けをシートバックS2だけで完結させることができる。これにより、バック表皮U2の取り回しを簡単にすることができる。特に、着座状態から格納状態に切り替えるときにシートバックS2がシートクッションS1に対して前に倒れるように動く構成において、バック表皮U2の取り回しを簡単にすることができる。また、第1係合部材74および第2係合部材75の両方が表皮取付部271に係合するので、バック表皮の両端部に設けた係合部材同士を係合させてバック表皮を取り付ける場合よりも、バック表皮U2をしっかりと取り付けることができる。
また、第2係合部材75のフック部75Aが左右方向において第1係合部材74のフック部74Aと異なる位置に配置されているので、フック部74A,75Aを左右方向に並べて配置することができる。これにより、シートバックS2の表皮取付箇所をコンパクトな構成とすることができる。
また、表皮取付部271(表皮取付ワイヤ27)が棒状の部材からなるので、第1係合部材74および第2係合部材75を表皮取付部271に容易に係合させることができる。これにより、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。
また、表皮取付部271が上下方向においてアッパーフレーム21Bとロアフレーム21Cの間の位置に配置されているので、例えば、表皮取付部がアッパーフレーム21B自体またはロアフレーム21C自体である場合と比較して、第1係合部材74および第2係合部材75を表皮取付部271に容易に係合させることができる。これにより、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。
また、表皮取付部271が左右方向から見てサイドフレーム21A後縁よりも前縁に近い位置に配置されているので、バックパイプフレーム21の後ろにバックパネル24が配置される構成において、表皮取付部271とバックパネル24との間に形成される隙間を大きくすることができる。これにより、第1係合部材74および第2係合部材75を表皮取付部271に容易に係合させることができるので、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。
また、第2表皮端部73が舌部73Bを含み、舌部73Bに第2係合部材75が設けられているので、第2係合部材をバック表皮U2の左右に長い端部に設けた場合と比較して、第2係合部材75を表皮取付部271に容易に係合させることができる。これにより、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。
また、第2支持脚26が隣接する舌部73Bの間に配置されているので、第2支持脚26を避けながら第2係合部材75を表皮取付部271に係合させることができる。これにより、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。また、第2係合部材75が設けられる舌部73Bが複数設けられていることで、バック表皮U2をしっかりと取り付けることができる。
また、第2係合部材75のフック部75Aが舌部73Bの左右両端に設けられているので、フック部75Aを複数有する構成において、舌部73Bを表皮取付部271にバランスよく取り付けることができる。これにより、バック表皮U2をしっかりと取り付けることができる。
また、第1係合部材74および第2係合部材75がフック部74A,75Aを連結するフック連結部74B,75Bを有するので、複数のフック部74A,75Aを一体的に扱うことができる。これにより、第1表皮端部72や第2表皮端部73(舌部73B)に、連結されていない複数のフックが設けられる場合と比較して、第1表皮端部72や舌部73Bを表皮取付部271に容易に取り付けることができるので、バック表皮U2の取り付けの作業性を向上させることができる。
また、左右方向における最も外側に配置されて表皮取付部271の左右の端部に係合するフック部75Aが第2表皮端部73だけに設けられているので、バック表皮U2を表皮取付部271に係合させたときにバック表皮U2をバランスよく張ることができる。
また、フック部74A,75AがJ字形状であるので、第1係合部材74および第2係合部材75を表皮取付部271に容易に係合させることができ、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。また、表皮取付部271に係合させた後は外れにくいので、バック表皮U2をさらにしっかりと取り付けることができる。
また、第1係合部材74が表皮取付部271に前側から係合され、第2係合部材75が表皮取付部271に下側から係合されているので、第1係合部材と第2係合部材が表皮取付部271に同じ側から係合される場合と比較して、バック表皮U2の取り付けを容易とすることができる。また、第1表皮端部72が前側被覆部61の下面に沿って配置され、第2表皮端部73がバックパイプフレーム21の前縁に沿って配置されているので、左右方向から見て、前側被覆部61の下面とバックパイプフレーム21の前縁により形成される隅部C2と、バック表皮U2との間に隙間ができることがない。そのため、バック表皮U2をバックフレームF2やバックパッドP2に密着させてしっかりと取り付けることができる。
また、着座状態のときにシートクッションS1の後端部が隅部C2に配置されているので、シートバックS2の表皮取付箇所をシートクッションS1により覆うことができる。これにより、表皮取付箇所を目立たなくしたり、表皮取付箇所に触れるのを抑制したりすることができる。
以上、発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、左右方向における最も外側に配置されて表皮取付部の左右の端部に係合するフック部が、第2表皮端部に設けられていたが、これに限定されず、第1表皮端部に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、フック部75Aが舌部73Bの左右両端に1つずつ、合計で2つ設けられていたが、これに限定されない。例えば、フック部は、1つの舌部に3つ設けられていてもよい。この場合、フック部は、例えば、舌部の左右両端に1つずつと、左右2つのフック部の間に1つ設けることができる。また、フック部は、1つの舌部に4つ以上設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、フック部75Aが1つの舌部73Bに複数設けられていたが、これに限定されず、例えば、図9(a)に示すように、フック部75Hは、1つの舌部73Tに1つだけ設けられる構成であってもよい。この場合、フック部75Hは、左右方向の長さL75が舌部73Bの左右方向の長さL73と略同じである構成とすることができる。このような構成によれば、フック部75Hの幅を長くできるので、図9(b)に示すように、フック部75Hを表皮取付部271に係合させることで、バック表皮U2をしっかりと取り付けることができる。また、1つの舌部73Tにフック部75Hが1つだけ設けられる構成となることで、1つの舌部73Tに、連結されていない複数のフックが設けられる場合と比較して、舌部73Tを表皮取付部271に容易に取り付けることができ、バック表皮U2の取り付けの作業性を向上させることができる。
また、前記実施形態では、表皮取付部材が表皮取付ワイヤ27(棒状の部材)であったが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、板状の部材であってもよい。詳しくは、図10に示す表皮取付部材としての表皮取付板28は、板金からなり、左右に延びる第1板部281と、第1板部281の左右の端から後方に延びる左右の第2板部282とを含む。表皮取付板28は、左右の第2板部282が溶接により左右のサイドフレーム21Aに接続されている。第1板部281は、バックフレームF2に左右方向に沿って設けられた表皮取付部283を含む。具体的に、表皮取付部283は、第1表皮端部72に設けられた第1係合部材74Pのフック部が係合する複数の第1係合孔283Aと、第2表皮端部73(舌部73B)に設けられた第2係合部材75Pのフック部が係合する複数の第2係合孔283Bとを有している。そして、第1係合孔283Aおよび第2係合孔283Bは、左右方向に並んで配置されている。
なお、図11に示すように、表皮取付部材が板状の部材からなる構成において、第1表皮端部72に設けられた第1係合部材74Qのフック部が係合する孔と、第2表皮端部73に設けられた第2係合部材75Qのフック部が係合する孔は、共通の係合孔283Cであってもよい。すなわち、1つの係合孔283Cに、第1係合部材74Qのフック部と第2係合部材75Qのフック部の両方が係合する構成であってもよい。このような構成においては、第2係合部材75Qのフック部(表皮取付部283に係合する部分)を、左右方向において第1係合部材74Qのフック部と重なる位置に配置することができる。
また、図12に示すように、表皮取付部材(表皮取付部)は、バックフレームF2を構成するロアフレーム21Cであってもよい。詳しくは、バック表皮U2の第1係合部材74Rと第2係合部材75Rがロアフレーム21Cに係合して取り付けられる構成であってもよい。また、表皮取付部材(表皮取付部)は、アッパーフレーム21Bであってもよい。また、表皮取付部材は、図2に示したようなバックパネル24であってもよく、この場合には、図10や図11に示した形態のようにバックパネルに第1係合部材と第2係合部材が係合する係合孔を設け、当該係合孔を設けた部分を表皮取付部とすることができる。
また、前記実施形態では、舌部73Bが左右方向に並んで3つ設けられていたが、これに限定されない。すなわち、舌部の数は、表皮材をしっかりと取り付けることができるのであれば、特に限定されるものではなく、例えば、図9に示したように、舌部73Tは、左右方向に並んで3つ以上設けられていてもよい。また、舌部は、2つであってもよいし、1つであってもよい。
また、前記実施形態では、第2表皮端部73が舌部73Bを含む構成であったが、これに限定されず、第1表皮端部が舌部を含む構成であってもよい。第1表皮端部が舌部を含む場合、舌部に設けられる第1係合部材は、例えば、前記実施形態の第2係合部材75のような構成を採用することができる。また、第1表皮端部および第2表皮端部の両方が舌部を含む構成であってもよいし、両方が舌部を含まない構成であってもよい。また、前記実施形態では、基部73Aが第2表皮端部73(表皮端部)の一部であったが、これに限定されず、例えば、基部は、表皮本体(表皮端部を除く表皮材の本体部分)であってもよい。言い換えると、舌部は、基部としての表皮本体から直接延び出る構成であってもよい。
また、前記実施形態では、延出部材として第2支持脚26を例示したが、これに限定されない。すなわち、延出部材は、表皮材の内側から外側に向けて延びるように配置される部材であれば、特に限定されず、例えば、シートバック内に設けられた通気路に連通するダクトや、シートバック内に設けられた面状ヒータなどに電力を供給するハーネスなどであってもよい。また、車両用シートは、延出部材を備えない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、「フレーム」、「パッド」、「表皮材」がシートバックのフレーム、パッド、表皮材であったが、これに限定されず、シートクッションのフレーム、パッド、表皮材であってもよい。すなわち、本発明は、シートクッションに適用してもよい。なお、本発明をシートクッションに適用する場合、前後方向が「左右方向に直交する直交方向」に相当する。また、車両用シートは、シートクッションおよびシートバックの両方にそれぞれ本発明を適用した構成であってもよい。
また、前記実施形態では、シートクッションS1およびシートバックS2の両方が車体に対して動く構成であったが、これに限定されない。例えば、シートクッションが車体に固定されて動かず、シートバックが前に倒れてシートクッションの上に重なるだけの構成であってもよい。また、シートバックが車体に固定されて動かず、シートクッションが回動してシートバックに前に重なる構成であってもよい。また、シートクッションおよびシートバックの両方が車体に固定されて動かない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、乗物用シートとして自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、これに限定されず、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両や船舶、航空機などに搭載されるシートであってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
21A サイドフレーム
21B アッパーフレーム
21C ロアフレーム
26 第2支持脚
61 前側被覆部
72 第1表皮端部
73 第2表皮端部
73A 基部
73B 舌部
74 第1係合部材
74A フック部
75 第2係合部材
75A フック部
75B フック連結部
271 表皮取付部
C2 隅部
F2 バックフレーム
P2 バックパッド
S 車両用シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
U2 バック表皮

Claims (13)

  1. シートクッションおよびシートバックを備える車両用シートであって、
    フレームと、前記フレームの少なくとも一部を覆うパッドと、前記フレームと前記パッドを覆う表皮材とを備え、
    前記フレームは、左右方向に離間して配置された左右のサイド部と、左右方向に直交する直交方向に離間して配置され、前記左右のサイド部を連結する一対の連結部とを有し、
    前記表皮材は、左右方向から見て、前記一対の連結部を囲むように配置され、一方の端部である第1表皮端部に第1係合部材が設けられるとともに、前記第1表皮端部と反対の端部である第2表皮端部に第2係合部材が設けられ、
    前記フレームは、左右方向に沿って設けられ、前記第1係合部材および前記第2係合部材の両方が係合する表皮取付部を含み、前記第1係合部材は、第1方向に前記表皮材からの張力が掛かるように前記表皮取付部に係合し、前記第2係合部材は、前記第1方向と略直交する第2方向に前記表皮材からの張力が掛かるように前記表皮取付部に係合し、
    前記第1係合部材は、前記表皮取付部に係合する複数のフック部を有し、
    前記第2係合部材は、前記表皮取付部に係合するフック部を有し、
    前記第2係合部材のフック部は、前記第1係合部材の複数のフック部の間の位置で、前記表皮取付部に係合することを特徴とする乗物用シート。
  2. シートクッションおよびシートバックを備える車両用シートであって、
    フレームと、前記フレームの少なくとも一部を覆うパッドと、前記フレームと前記パッドを覆う表皮材とを備え、
    前記フレームは、左右方向に離間して配置された左右のサイド部と、左右方向に直交する直交方向に離間して配置され、前記左右のサイド部を連結する一対の連結部とを有し、
    前記表皮材は、左右方向から見て、前記一対の連結部を囲むように配置され、一方の端部である第1表皮端部に第1係合部材が設けられるとともに、前記第1表皮端部と反対の端部である第2表皮端部に第2係合部材が設けられ、
    前記フレームは、左右方向に沿って設けられ、前記第1係合部材および前記第2係合部材の両方が係合する表皮取付部を含み、前記第1係合部材は、第1方向に前記表皮材からの張力が掛かるように前記表皮取付部に係合し、前記第2係合部材は、前記第1方向と略直交する第2方向に前記表皮材からの張力が掛かるように前記表皮取付部に係合し、
    前記第1係合部材は、前記表皮取付部に係合するフック部を有し、
    前記第2係合部材は、前記表皮取付部に係合する複数のフック部を有し、
    前記第1係合部材のフック部は、前記第2係合部材の複数のフック部の間の位置で、前記表皮取付部に係合することを特徴とする乗物用シート。
  3. 前記第1係合部材のフック部および第1表皮端部は、前記第2表皮端部と前記表皮取付部の間に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第2表皮端部は、折り畳まれた状態で前記第2係合部に取り付けられ、前記第2表皮端部の折り畳まれた端部が前記第1表皮端部に接していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記表皮取付部の前端は、前後方向における位置が、前記シートバックのフレームの前端と一致していることを特徴とする請求項から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記第1表皮端部および前記第2表皮端部の少なくとも一方は、基部の縁の一部から延びる舌部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  7. 前記舌部は、左右方向に並んで複数設けられ、
    隣接する前記舌部の間に、前記フレームに取り付けられて前記表皮材の内側から外側に向けて延びる延出部材が配置されたことを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは前記舌部の左右両端にフック部を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは、前記舌部の左右両端のフック部を連結するフック連結部を有することを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記第1係合部材および前記第2係合部材のうち前記舌部に設けられたものは、右方向の長さが前記舌部の左右方向の長さと略同じであるフック部を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の乗物用シート。
  11. 前記表皮材の、前記表皮取付部に係合する部分のうち、左右方向における最も外側に配置されて前記表皮取付部の左右の端部に係合するものは、前記第1表皮端部および前記第2表皮端部のいずれか一方に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  12. 前記フレームは、前記シートバックのフレームであり、
    前記表皮取付部は、前記直交方向である上下方向において前記一対の連結部の間の位置に配置され、
    前記パッドは、前記シートバックのフレームの前縁よりも前に突出して前記シートバックのフレームの前側の前記表皮取付部よりも上側の部分を覆う前側被覆部を有し、
    前記表皮材は、前記第1表皮端部が前記前側被覆部の下面に沿って配置され、前記第1係合部材が前記表皮取付部に前側から係合され、かつ、前記第2表皮端部が前記表皮取付部よりも下側で前記シートバックのフレームの前縁に沿って配置され、前記第2係合部材が前記表皮取付部に下側から係合されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  13. 前記シートクッションの後端部は、左右方向から見て、前記前側被覆部の下面と前記シートバックのフレームの前縁との間に形成される隅部に配置されたことを特徴とする請求項12に記載の乗物用シート。
JP2018079241A 2018-04-17 2018-04-17 乗物用シート Active JP7313798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018079241A JP7313798B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018079241A JP7313798B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019182369A JP2019182369A (ja) 2019-10-24
JP7313798B2 true JP7313798B2 (ja) 2023-07-25

Family

ID=68339146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018079241A Active JP7313798B2 (ja) 2018-04-17 2018-04-17 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7313798B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230009334A1 (en) * 2019-12-13 2023-01-12 Ts Tech Co., Ltd. Conveyance seat and production method therefor
WO2023219174A1 (ja) * 2022-05-13 2023-11-16 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130043710A1 (en) 2011-08-19 2013-02-21 GM Global Technology Operations LLC Fastening system, covering apparatus, seating device, and vehicle

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH033270Y2 (ja) * 1985-03-25 1991-01-28
JPH0339116Y2 (ja) * 1985-12-30 1991-08-16
JPS6338489A (ja) * 1986-08-04 1988-02-19 トヨタ自動車株式会社 ヘツドレストカバ−端末固定構造
JPH0727920Y2 (ja) * 1992-11-12 1995-06-28 東海興業株式会社 車両用シートバックカバーの端末結合構造
JPH06277373A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Ikeda Bussan Co Ltd シートバック用トリムカバーの端末処理構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130043710A1 (en) 2011-08-19 2013-02-21 GM Global Technology Operations LLC Fastening system, covering apparatus, seating device, and vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019182369A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5904086B2 (ja) 車両用シート
JP5811944B2 (ja) 車両用シート
JP7469686B2 (ja) シート
JP7313798B2 (ja) 乗物用シート
JP5316182B2 (ja) 車両用シートのシートクッション
JP7480741B2 (ja) シート装置
WO2021117856A1 (ja) 乗物用シート及び製造方法
JP2010253242A (ja) 車両用シートのシートクッション
JP7168877B2 (ja) 乗物用シート
JP5402180B2 (ja) 車両用シート
US11299076B2 (en) Seat
JP5365219B2 (ja) 車両用シート
JP6213955B2 (ja) 車両用シート構造
JP5880309B2 (ja) 車両用シート
JP5552814B2 (ja) 車両用シートクッション
JP2021183493A5 (ja)
JP7174222B2 (ja) 乗物用シート
JP7193703B2 (ja) 乗物用シート
JP7381957B2 (ja) 乗物用シート
US20240116416A1 (en) Cushion skin, seat cushion, and vehicle seat
JP7397301B2 (ja) 乗物用シート
JP6962122B2 (ja) 乗物用シートバック
JP2023060140A (ja) 乗物用シート
JP7397300B2 (ja) 乗物用シート及び製造方法
JP7172835B2 (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230224

A603 Late request for extension of time limit during examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A603

Effective date: 20230224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7313798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150