JP6922096B2 - シートフレーム及びシート - Google Patents

シートフレーム及びシート Download PDF

Info

Publication number
JP6922096B2
JP6922096B2 JP2020542030A JP2020542030A JP6922096B2 JP 6922096 B2 JP6922096 B2 JP 6922096B2 JP 2020542030 A JP2020542030 A JP 2020542030A JP 2020542030 A JP2020542030 A JP 2020542030A JP 6922096 B2 JP6922096 B2 JP 6922096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
frame
seat frame
bent
extending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020542030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021512816A (ja
Inventor
昌男 林
昌男 林
武志 阿久津
武志 阿久津
卓治 金田
卓治 金田
スッサーアー,ワラポーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asian Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Asian Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asian Honda Motor Co Ltd filed Critical Asian Honda Motor Co Ltd
Publication of JP2021512816A publication Critical patent/JP2021512816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6922096B2 publication Critical patent/JP6922096B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B68SADDLERY; UPHOLSTERY
    • B68GMETHODS, EQUIPMENT, OR MACHINES FOR USE IN UPHOLSTERING; UPHOLSTERY NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B68G7/00Making upholstery
    • B68G7/12Other elements specially adapted for fastening, fixing, or finishing, in upholstery work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/58Seat coverings
    • B60N2/5816Seat coverings attachments thereof
    • B60N2/5825Seat coverings attachments thereof by hooks, staples, clips, snap fasteners or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • B60N2/682Joining means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、シートフレーム及びシートに係り、特に、クッションパッドを覆うトリムカバーをシートフレームに掛止めるための被掛止め部を有するシートフレーム及びシートに関する。
一般に、車両用シートにおいて、乗員の臀部及び大腿部を支持する着座部であるシートクッションや乗員の背部を支持する背もたれ部であるシートバックは、シートフレームにクッションパッドを載置し、トリムカバーを被覆することにより形成されている。
このような車両用シートにおけるトリムカバー端末の係止は、例えば特許文献1に記載されているように、トリムカバーの端末に樹脂製の掛止め部材(特許文献1では合成樹脂製ホック)を縫着し、該掛止め部材をシートフレームに掛止めすることによって行われている。
特開2000−189294号公報
しかし、上述のような車両用シートにおいては、着座者の着座に伴って過大な荷重がシートクッションやシートバックの周辺部に集中した場合、クッションパッドのつぶれに起因してトリムカバーの端末の周辺部近傍が弛むことで、シートフレームと掛止め部材の係合が弱くなり、トリムカバーがシートフレームから外れてしまうことがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、過大な荷重がシートクッションやシートバックの周辺部に集中してトリムカバーに弛みが生じた場合であっても、シートフレームと掛止め部材の係合が維持されることで、トリムカバーがシートフレームから外れてしまうことが防止されたシートフレーム及びシートを提供することにある。
前記課題は、本発明のシートフレームによれば、シートフレームであって、前記シートフレームは、前記シートフレームの内側端部に設けられ、前記内側端部からシート内側方向に延出する少なくとも1つの延出部と、シートフレーム長手方向において、前記延出部に隣り合って設けられ、前記延出部に対して所定角度を有して折り曲げられた少なくとも1つの折り曲げ部と、を備え、前記延出部が、トリムカバーに取り付けられた掛止め部材の収容部と係合するよう構成され、前記折り曲げ部が、前記掛止め部材のフック部と係合するよう構成されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明のシートフレームでは、延出部が掛止め部材の収容部と係合することが可能となるため、掛止め部材がシートフレームから外れる方向に移動したとしても、掛止め部材がシートフレームから外れてしまうことを防止できる。
また、折り曲げ部が掛止め部材のフック部と係合することが可能となるため、掛止め部材が回転して傾斜したとしても、掛止め部材がシートフレームから外れてしまうことを防止できる。
また、上記の構成において、前記シートフレームは、前記内側端部に複数の前記延出部を備え、シートフレーム長手方向において、前記延出部の間に前記折り曲げ部が配置されているとよい。
上記の構成では、延出部の間に折り曲げ部が配置されることにより、シートフレームと掛止め部材との係合状態を安定化することが可能となる。
また、上記の構成において、前記シートフレームは、前記内側端部に複数の前記折り曲げ部を備え、シートフレーム長手方向において、前記折り曲げ部の間に前記延出部が配置されているとよい。
上記の構成では、折り曲げ部の間に延出部が配置されることにより、シートフレームと掛止め部材との係合状態を安定化することが可能となる。
また、上記の構成において、前記延出部と前記折り曲げ部との間に凹部が設けられているとよい。
上記の構成では、折り曲げ部を形成する際の折り曲げ加工が容易となる。
また、上記の構成において、前記折り曲げ部は、前記延出部に対して交差する方向に折り曲げられているとよい。
上記の構成では、折り曲げ部と掛止め部材のフック部との係合が安定するため、掛止め部材が回転して傾斜したとしても、掛止め部材がシートフレームから外れてしまうことを防止できる。
また、上記の構成において、シートフレーム長手方向における前記延出部の外側に、前記延出部よりもシート内側方向に延出する長さが長いフレーム当接部を備えるとよい。
上記の構成では、フレーム当接部に掛止め部材が当接することで、掛止め部材の移動が制限されるため、掛止め部材の位置ずれを規制し、掛止め部材がシートフレーム長手方向において緩むことを防止することが可能となる。
また、上記の構成において、前記シートフレームはサイドフレームを含み、前記延出部及び前記折り曲げ部は前記サイドフレームの内側端部に設けられているとよい。
延出部及び折り曲げ部がサイドフレームの内側端部に設けられているため、延出部及び折り曲げ部がサイドフレームの外側に突出せず、外形がよいシートを提供することが可能となる。
また、上記の構成において、前記シートフレームはシートクッションフレームであるとよい。
シートクッションは、着座者の着座に伴って過剰の荷重がシートの周辺部等に集中する事象が生じやすいため、シートクッションフレームのフレーム内側端部と掛止め部材の係合が弱くなり、トリムカバーがシートクッションフレームから外れやすい。
上記の構成では、シートクッションフレームが延出部と折り曲げ部を備えるため、掛止め部材がシートクッションフレームから外れることを防止することが可能となる。
前記課題は、本発明のシートによれば、上記構成のシートフレームを含むシートであって、前記シートは、前記シートフレームに載置されたパッドと、前記パッドを覆うトリムカバーと、を含み、前記トリムカバーにはフック部及び収容部を有する掛止め部材が取り付けられており、前記収容部が前記延出部と係合するとともに、前記フック部が前記折り曲げ部と係合することにより解決される。
上記の構成では、延出部と折り曲げ部の存在によって掛止め部材のシートフレームへの係合状態が安定して保持されるため、トリムカバーが外れにくいシートを提供することが可能となる。
本発明のシートフレームによれば、延出部が掛止め部材の収容部と係合することが可能であり、かつ、折り曲げ部が掛止め部材のフック部と係合することが可能であるため、掛止め部材の移動や傾斜が抑制され、掛止め部材がシートフレームから外れてしまうことを防止できる。
また、本発明のシートフレームよれば、延出部の間に折り曲げ部が配置されることにより、シートフレームと掛止め部材との係合状態を安定化することが可能となる。
また、本発明のシートフレームよれば、折り曲げ部の間に延出部が配置されることにより、シートフレームと掛止め部材との係合状態を安定化することが可能となる。
また、本発明のシートフレームによれば、延出部と折り曲げ部との間に凹部が設けられているため、折り曲げ部を形成する際の折り曲げ加工が容易となる。
また、本発明のシートフレームによれば、折り曲げ部と掛止め部材のフック部との係合が安定するため、掛止め部材が回転して傾斜したとしても、掛止め部材がシートフレームから外れてしまうことを防止できる。
また、本発明のシートフレームによれば、フレーム当接部に掛止め部材が当接することで、掛止め部材の移動が制限されるため、掛止め部材の位置ずれを規制し、掛止め部材がシートフレーム長手方向において緩むことを防止することが可能となる。
また、本発明のサイドフレームによれば、延出部及び折り曲げ部がサイドフレームの内側端部に設けられているため、延出部及び折り曲げ部がサイドフレームの外側に突出せず、外形がよいシートを提供することが可能となる。
また、本発明のシートクッションフレームによれば、延出部と折り曲げ部の存在によって掛止め部材のシートクッションフレームへの係合状態が安定して保持されるため、トリムカバーが外れにくいシートクッションを提供することが可能となる。
また、本発明のシートクッションによれば、延出部と折り曲げ部の存在によって掛止め部材のシートフレームへの係合状態が安定して保持されるため、トリムカバーが外れにくいシートを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートクッションフレームに設けられた被掛止め部の一部を示す斜視図である。 シートクッションにおける断面を示す図であって、本発明の一実施形態に係る延出部に対して掛止め部材を取り付ける前の状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る被掛止め部に対して掛止め部材を取り付ける際の状態を示す斜視説明図である。 延出部周囲の断面を示す説明図であって、本発明の一実施形態に係る延出部に対して掛止め部材を係合した状態を示す説明図である。 折り曲げ部周囲の断面を示す説明図であって、本発明の一実施形態に係る折り曲げ部に対して掛止め部材を係合した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態の変形例に係る被掛止め部に対して掛止め部材を取り付ける際の状態を示す斜視説明図である。 本発明の実施形態の変形例に係るシートバックフレームに設けられた被掛止め部の一部を示す斜視図である。
以下、図1乃至図9を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートフレームについて説明する。本実施形態に係るシートフレームとして、車両に搭載される車両用シートの骨格をなすシートフレームを例に挙げて説明することとするが車両用シートのシートフレームに限定されるものではない。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
「シート内側方向」とは、車両用シートの内側方向(車両用シートの中央に向かう方向)を意味し、「シートフレーム内側方向」とは、シートフレームの内側方向(シートフレームの中央に向かう方向)を意味する、
[1.車両用シートSの構成]
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、車両用シートSの一部(具体的には、シートクッションS1の前端角部)については、説明の都合上、トリムカバー101を外した構成にて図示している。
車両用シートSは、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配置され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。シートクッションS1及びシートバックS2の各々は、後述するシートクッションフレーム1及びシートバックフレーム2にクッションパッド100を載置し、更にクッションパッド100をトリムカバー101で覆うことで構成されている。なお、シートクッションS1及びシートバックS2は、後述する被掛止め部10を除き、公知の構成を採用している。
シートクッションS1は、シートクッションフレーム1と、シートクッションフレーム1上に載置されたクッションパッド100と、シートクッションフレーム1及びクッションパッド100を覆うトリムカバー101を含んで構成されている。
クッションパッド100は、ウレタンフォームなどの弾性を有するクッション材からなり、トリムカバー101は、合成皮革や布地などからなり、複数の表皮材が縫製されて形成されている。
[2.シートフレームの概要]
まず、図2を参照しながら、シートフレームの構成の概要について説明する。図2に示されるように、シートフレームは、主にシートクッションフレーム1及びシートバックフレーム2により構成される。シートクッションフレーム1は、車両用シートSにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム2は、車両用シートSにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム1は、図2に示されるように、上方から見たときに方形枠状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム1は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム1a,1bと、シートクッションフレーム1の前端部を構成するパンフレーム1cと、右のサイドフレーム1aと左のサイドフレーム1bを連結する連結パイプ1dとを主たる構成要素とする。
シートクッションフレーム1の左右のサイドフレーム1a,1bには、それぞれ、図3に示すようにサイドフレーム1a,1bの内側端部に位置するサイドフレーム内側端部11に設けられ、サイドフレーム内側端部11からシート内側方向に延出する少なくとも1つの延出部12,14と、シートクッションフレーム1の長手方向において、延出部12,14に隣り合って設けられ、延出部12,14に対して所定角度を有して折り曲げられた少なくとも1つの折り曲げ部13が設けられている。折り曲げ部13は、シートクッションフレーム1のシート内側方向に対して交差する方向(鉛直方向における上側)に折り曲げられている。
図2では、右側のサイドフレーム1aに設けられた延出部12,14と折り曲げ部13のみを示しているが、左側のサイドフレーム1bにもサイドフレーム1aと同様に延出部と折り曲げ部が設けられている。
後述する被掛止め部10は、延出部12,14と折り曲げ部13を含むものである。
シートバックフレーム2は、図2に示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在するサイドフレーム20と、このサイドフレーム20の上端部を連結する上部フレーム21と、下端部を連結する下部フレーム22とにより枠状に構成されている。上部フレーム21には、ピラー支持部23が設けられ、ピラー支持部23には、不図示のヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストS3が取り付けられる。
サイドフレーム20は、板金をプレス加工して成形され、上方よりも下方の幅が広くなるように湾曲した略板体からなる。図2に示すように、ほぼ平板状の側板24と、この側板24の前端部を内側にU字状に折り返してなる前縁部25と、後端部をL字型に内側に屈曲させた後縁部26とを有している。サイドフレーム20には、乗員を後方から支持するSバネからなる一対の乗員支持部材としての架設部材27の両端が係止される係止孔を備えた係止部28が設けられている。
[3.被掛止め部の構成]
以下、本実施形態に係る車両用シートSのシートクッションフレーム1に設けられた被掛止め部10について、図2及び3を参照しながら説明する。図3は、被掛止め部10を示す斜視図である。本実施形態に係る被掛止め部10は、延出部12,14と折り曲げ部13を含むものである。
シートクッションフレーム1のサイドフレーム1a,1bには、シート内側方向の端部にサイドフレーム内側端部11が設けられており、サイドフレーム内側端部11からは、略水平にシート内側方向に延出部12が延出している。また、シートクッションフレーム1の長手方向において、延出部12に隣り合った位置には、サイドフレーム内側端部11からシートクッションフレーム1の内側方向に延出するとともに、延出部12に対して所定角度をなす方向(鉛直方向における上側)に折り曲げられた折り曲げ部13が設けられている。折り曲げ部13は、サイドフレーム内側端部11からシート内側方向へ略水平方向に延出する水平部分13aと、水平部分13aから所定角度をなす方向(略鉛直方向)へ折り曲げられて当該折り曲げられた方向に延出する鉛直部分13bとを有している。折り曲げ部13に隣り合い、延出部12と折り曲げ部13を挟んで前後方向(シートフレーム長手方向)における反対側の位置には、サイドフレーム内側端部11からシート内側方向に延出する延出部14が設けられている。延出部12と折り曲げ部13の間、及び折り曲げ部13と延出部14との間には、切欠き部である凹部15が設けられている。
[4.トリムカバー及び掛止め部材の構成]
図4に示すように、トリムカバー101の端末部には樹脂製の断面J字形状の掛止め部材102が縫着されている。掛止め部材102はトリムカバー101との縫着部とは反対側の端部にフック部102aを有している。また、掛止め部材102のJ字形状の内側には、後述する延出部12,14及び折り曲げ部13を収容するための収容部102bが形成されている。
掛止め部材102の収容部102bに、シートクッションフレーム1に設けられた被掛止め部10を構成する延出部12,14及び折り曲げ部13が収容されるとともに、掛止め部材102のフック部102aが、折り曲げ部13の鉛直部分13bと係合することでトリムカバー101がシートクッションフレーム1に取り付けられる。
[5.被掛止め部の作用]
図5は、被掛止め部10を構成する延出部12,14及び折り曲げ部13に対して、トリムカバー101端部に設けられた掛止め部材102を取り付ける際の状態を示す斜視説明図である。まず、図4に示す状態から、トリムカバー101がサイドフレーム1aの幅方向における外側を覆い、サイドフレーム内側端部11、延出部12,14及び折り曲げ部13の鉛直方向下側をさらに覆うように下側から内側に回り込ませて配置する。そして、図5に示す状態から掛止め部材102の収容部102bに延出部12,14及び折り曲げ部13が位置するようにして、掛止め部材102のフック部102aを折り曲げ部13の鉛直部分13bに係止する。このようにして、掛止め部材102のサイドフレーム1a,1bに対する取り付けが行われる。
図6は延出部12周囲の断面を示す説明図であって、掛止め部材102が延出部12と係合した状態を示す説明図であり、図7は折り曲げ部13周囲の断面を示す説明図であって、掛止め部材102が折り曲げ部13と係合した状態を示す説明図である。掛止め部材が延出部12,14及び折り曲げ部13と係合した図6及び7の状態においては、トリムカバー101をシートクッションフレーム1に取り付けたことによって生じるクッションパッド100のつぶれに起因して、掛止め部材102に緊張力が生じている。
具体的には、サイドフレーム1aとトリムカバー101の間に存在するクッションパッド100の水平方向における内側へのつぶれによって生じる、クッションパッド100の復元力に起因して、掛止め部材102には、図6及び7において左側、つまりシート幅方向外側に水平方向の緊張力F1が働いている。また、延出部12,14がサイドフレーム1aのサイドフレーム内側端部11よりも水平方向内側に張り出しているため、水平方向の緊張力F1がより大きなものとなり、サイドフレーム内側端部11の部分に掛止め部材102を掛止めるよりも安定した掛止めが達成される。
シートクッションフレーム1とトリムカバー101の着座面の間に存在するクッションパッド100の着座方向のつぶれによって生じる、クッションパッド100の復元力に起因して、掛止め部材102には、図6及び7において上側、つまり鉛直方向上側に鉛直方向の緊張力F2が働いている。また、折り曲げ部13の鉛直部分13bが鉛直方向上側に突出していて、そこに掛止め部材102のフック部102aが掛止められているため、鉛直方向の緊張力F2がより大きなものとなり、サイドフレーム内側端部11の部分に掛止め部材102を掛止めるよりも安定した掛止めが達成される。
以上のように、車両用シートSのシートクッションS1に乗員が着座していない場合や、乗員が着座していてもクッションパッド100のつぶれが小さい場合には、上述した緊張力F1及びF2によって、掛止め部材102は、サイドフレーム1a,1bとの係合状態を維持することができる。一方、車両用シートSのシートクッションS1に乗員が着座して、クッションパッド100のつぶれが大きくなった場合、トリムカバー101に弛みが発生する可能性がある。トリムカバー101に弛みが生じると、トリムカバー101の端部に取り付けられた掛止め部材102が図6及び図7において右側、つまりシート幅方向内側に移動する可能性や、掛止め部材102が回転して傾斜する可能性がある。
ここで、延出部12が設けられていることにより、トリムカバー101が弛んだ場合に、掛止め部材102が図6及び図7において右側、つまりシート幅方向内側に移動したとしても、延出部12,14の存在によって増強された水平方向の緊張力F1の存在により掛止め部材102がサイドフレーム1a,1bから外れてしまうことを防止できる。さらに、図7に示すように、折り曲げ部13の鉛直部分13bとフック部102aが係合しているため、鉛直方向の緊張力F2が増強されており、トリムカバー101に弛みが生じにくく、また、トリムカバー101が弛んだ場合に、掛止め部材102が回転して傾斜したとしても、掛止め部材102がサイドフレーム1a,1bから外れてしまうことを防止できる。
以上のように、本実施形態に係るシートクッションフレームの被掛止め部10は、掛止め部材102が水平方向内側へ移動したとしても、延出部12,14によって掛止めが維持されるとともに、掛止め部材が回転して傾斜したとしても、折り曲げ部13の鉛直部分13bとフック部102aの係合によって掛止めが維持されるため、掛止め部材102がサイドフレーム1a,1bから外れてしまうことを防止できる。
[6.変形例]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下においては、図8及び9に基づいて、シートフレームのフレーム内側端部に形成される被掛止め部の変形例について説明する。図8は、本発明の実施形態の変形例に係る被掛止め部10’に対して掛止め部材102を取り付ける際の状態を示す斜視説明図である。
図8に示されるように、変形例に係る被掛止め部10’には、延出部12のサイドフレーム1aの長手方向における外側に第1のフレーム当接部16が形成されており、延出部14のサイドフレーム1aの長手方向における外側に第2のフレーム当接部17が形成されている。第1のフレーム当接部16及び第2のフレーム当接部17は、サイドフレーム1aのサイドフレーム内側端部11から、シート内側方向に延出しており、シート内側方向への延出長さが、延出部12,14よりも長くなるように設定されている。第1のフレーム当接部16と延出部12の間、延出部14と第2のフレーム当接部17の間には、切欠き部である凹部15が設けられている。また、第2のフレーム当接部17は、サイドフレーム内側端部11からシート内側方向に延出するとともに、シート内側方向に対して交差する方向(鉛直方向における上側)に折り曲げられた形状となっている。
第1のフレーム当接部16はフレーム長手方向において、延出部12と隣り合う側に第1の当接面16aを備え、第2のフレーム当接部17はフレーム長手方向において、延出部14と隣り合う側に第2の当接面17aを備えている。掛止め部材102を延出部12,14及び折り曲げ部13に対して取り付けた状態において、掛止め部材102の前後方向(フレーム長手方向)への移動は、掛止め部材102の第1の端部102cが第1の当接面16aに対して当接する位置と、掛止め部材102の第2の端部102dが第2の当接面17aに対して当接する位置との間に制限される。従って、掛止め部材102の前後方向(フレーム長手方向)における位置のずれが第1のフレーム当接部16及び第2のフレーム当接部17との間で規制される。
図3の被掛止め部10においては、延出部が2つ、折り曲げ部が1つ設けられた例を示したが、延出部の数、折り曲げ部の数は、これに限定されるものではなく、掛止め部材102を安定して係止できるのであれば、延出部の数を1つとすることや、3つ以上とすることも可能であり、折り曲げ部の数を2つ以上とすることも可能である。
また、図3の被掛止め部10においては、シートクッションフレーム1の長手方向において、延出部12、折り曲げ部13、延出部14の順番で配置されている例を示したが、延出部と折り曲げ部の配置は、これに限定されるものではなく、掛止め部材102を安定して係止できるのであれば、延出部と折り曲げ部の順番や配置を変更することも可能である。
さらに、図3の被掛止め部においては、延出部12と折り曲げ部13の間の凹部15と、延出部14と折り曲げ部13の間の凹部15が同じ大きさである例を示したが、凹部の大きさは、これに限定されるものではなく、掛止め部材102を安定して係止できるのであれば、異なる凹部のサイズを変化させることも可能である。
上述の実施形態において、図2に示すように、被掛止め部10がシートクッションフレーム1のサイドフレーム1a,1bに設けられた例を示したが、被掛止め部を配置する位置はこれに限定されるものではなく、被掛止め部を、パンフレーム1cの内側に設けることも可能である。
また、被掛止め部を設けるシートフレームとしては、シートクッションフレーム1に限定されるものではなく、被掛止め部を、シートバックフレーム2のサイドフレーム20に設けることも可能である。
例えば、図9に示すように、シートバックフレーム2のサイドフレーム20における後縁部26に、被掛止め部10’’を設けることも可能である。具体的には、シートバックフレーム2のサイドフレーム20の内側端部である後縁部26から、シート内側方向に延出する延出部12’と、シートバックフレーム2の長手方向において、延出部12’に隣り合って設けられ、延出部12’に対して所定角度を有して折り曲げられた折り曲げ部13’が設けられている。
折り曲げ部13’に隣り合い、延出部12’とは折り曲げ部13’を挟んで上下方向(鉛直方向)における反対側の位置には、後縁部26からシート内側方向に延出する延出部14’が設けられている。延出部12’と折り曲げ部13’の間、折り曲げ部13’と延出部14’との間には、切欠き部である凹部15’が設けられている。このような被掛止め部10’’によれば、シートバックS2のトリムカバー101に取り付けられた掛止め部材102がシートバックフレーム2のサイドフレーム20から外れてしまうことを防止できる。
以上、本実施形態に係るシートフレームを車両に搭載される車両用シートのシートフレームを例として説明した。本実施形態に係るシートフレームは、車両用シートのシートフレームに限定されるものではなく、シートフレーム上に載置したクッションパッドをカバー部材により覆うことで構成されるシート、特に、カバー部材をシートフレームに掛止めする構造を採用したシートのシートフレームであれば、特に用途についての制限はない。例えば、本発明のシートフレームは、施設や建物内で用いられる通常の座席シートのシートフレーム、或いは車両以外の乗物内で使用される乗物用シートのシートフレームとしても利用可能である。
S 車両用シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
10,10’,10’’ 被掛止め部
1 シートクッションフレーム(シートフレーム)
1a,1b サイドフレーム
1c パンフレーム
1d 連結パイプ
11 サイドフレーム内側端部(内側端部)
12,14 延出部
13 折り曲げ部
13a 水平部分
13b 鉛直部分
15 凹部(切欠き部)
16 第1のフレーム当接部
16a 第1の当接面
17 第2のフレーム当接部
17a 第2の当接面
2 シートバックフレーム(シートフレーム)
20 サイドフレーム
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 ピラー支持部
24 側板
25 前縁部
26 後縁部(内側端部)
27 架設部材
28 係止部
12’ 延出部
13’ 折り曲げ部
14’ 延出部
15’ 凹部(切欠き部)
100 クッションパッド
101 トリムカバー
102 掛止め部材
102a フック部
102b 収容部
102c 第1の端部
102d 第2の端部

Claims (9)

  1. シートフレームであって、
    前記シートフレームは、
    前記シートフレームの内側端部に設けられ、前記内側端部からシート内側方向に延出する少なくとも1つの延出部と、
    シートフレーム長手方向において、前記延出部に隣り合って設けられ、前記延出部に対して所定角度を有して折り曲げられた少なくとも1つの折り曲げ部と、を備え、
    前記延出部が、トリムカバーに取り付けられた掛止め部材の収容部と係合するよう構成され、
    前記折り曲げ部が、前記掛止め部材のフック部と係合するよう構成されていることを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記シートフレームは、前記内側端部に複数の前記延出部を備え、
    シートフレーム長手方向において、前記延出部の間に前記折り曲げ部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記シートフレームは、前記内側端部に複数の前記折り曲げ部を備え、
    シートフレーム長手方向において、前記折り曲げ部の間に前記延出部が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフレーム。
  4. 前記延出部と前記折り曲げ部との間に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載のシートフレーム。
  5. 前記折り曲げ部は、前記延出部に対して交差する方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項に記載のシートフレーム。
  6. シートフレーム長手方向における前記延出部の外側に、前記延出部よりもシート内側方向に延出する長さが長いフレーム当接部を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載のシートフレーム。
  7. 前記シートフレームはサイドフレームを含み、
    前記延出部及び前記折り曲げ部は前記サイドフレームの内側端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項に記載のシートフレーム。
  8. 前記シートフレームはシートクッションフレームであることを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項に記載のシートフレーム。
  9. 請求項1乃至8いずれか一項に記載のシートフレームを含むシートであって、
    前記シートは、
    前記シートフレームに載置されたパッドと、
    前記パッドを覆うトリムカバーと、を含み、
    前記トリムカバーにはフック部及び収容部を有する掛止め部材が取り付けられており、
    前記収容部が前記延出部と係合するとともに、
    前記フック部が前記折り曲げ部と係合することを特徴とするシート。
JP2020542030A 2018-01-31 2018-01-31 シートフレーム及びシート Active JP6922096B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/003317 WO2019150519A1 (en) 2018-01-31 2018-01-31 Seat frame and seat

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021512816A JP2021512816A (ja) 2021-05-20
JP6922096B2 true JP6922096B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=67477980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020542030A Active JP6922096B2 (ja) 2018-01-31 2018-01-31 シートフレーム及びシート

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6922096B2 (ja)
WO (1) WO2019150519A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3841531A1 (de) * 1988-12-09 1990-06-13 Bayer Ag Befestigung zwischen einem polsterbezug und einem das polster aufnehmenden traeger
US5826939A (en) * 1997-08-13 1998-10-27 Lear Corporation Method and apparatus for attaching a trim cover to a seat frame
JP4205088B2 (ja) * 2005-09-28 2009-01-07 株式会社タチエス 自動車に用いるリクライニング・シート
JP5169535B2 (ja) * 2008-06-26 2013-03-27 トヨタ紡織株式会社 車両用シートの表皮材末端の掛け止め構造
JP6588198B2 (ja) * 2014-11-07 2019-10-09 株式会社タチエス 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019150519A1 (en) 2019-08-08
JP2021512816A (ja) 2021-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5904086B2 (ja) 車両用シート
TWI635974B (zh) 車輛用座椅
JP6085546B2 (ja) 車両用シート及びトリムカバー
CN110053531B (zh) 载具座椅
JP6922096B2 (ja) シートフレーム及びシート
JP6487884B2 (ja) 自動車用ヘッドレストカバー構造
JP5821377B2 (ja) 車両用シートパッド
JP6880422B2 (ja) 乗物用シート
JP7085134B2 (ja) 乗物用シート
JP7193703B2 (ja) 乗物用シート
JP2003135199A (ja) ネットシート
JP2023060140A (ja) 乗物用シート
JP7381957B2 (ja) 乗物用シート
WO2023100941A1 (ja) 車両用シート
JP7290775B2 (ja) 乗物用シート
JP7410436B2 (ja) 乗物用シート
CN218198166U (zh) 车辆的后饰部件
JP6875635B2 (ja) シートクッション及びシート
WO2021221153A1 (ja) シート
JP7381291B2 (ja) 椅子
JP2013193568A (ja) 乗物用シート
JP7439795B2 (ja) 車両の背もたれ構造
JP6412228B2 (ja) 乗物用シート
JP7397300B2 (ja) 乗物用シート及び製造方法
JP6577643B2 (ja) 自動車用ヘッドレストカバー構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200731

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20201113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6922096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150