JP2019112011A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバック内に通されるワイヤハーネスの配索形状を、シートバックの背凭れ角度が変化しても周辺部材との不測の干渉が生じないようにすること。【解決手段】角度調整可能なシートバック20と、シートクッション30と、シートクッション30内を経由してシートバック20内に配索されるワイヤハーネスW/Hと、を有するシート1であって、ワイヤハーネスW/Hをシートバック20に固定する第2クリップCL2と、それより前下側の位置でワイヤハーネスW/Hをシートクッション30に固定する第3クリップCL3と、これらの間を延びるワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAのシートクッション30内における配索経路を案内するガイド部材10と、を有する。ガイド部材10が、ワイヤハーネスW/Hの下側への移動を規制する下側規制部12と、ワイヤハーネスW/Hの横側への移動を規制する横側規制部11と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、背凭れ角度を調整可能なシートバックと、着座部となるシートクッションと、シートクッション内を経由してシートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、車両のフロアに沿って配索されたワイヤハーネスの一部がシートバック内に通された構成が知られている(特許文献1)。具体的には、上記ワイヤハーネスは、車両のフロア上からシートクッション内を経由してシートバック内に配索されることで、外部へ露出しにくい見栄えの良い形に配索された状態とされている。
特開2015−067172号公報
上記従来技術では、ワイヤハーネスがシートバック内で位置固定されているために、シートバックのリクライニング動作に伴ってシートクッション内における配索形状が変化してしまい、周辺部材との不測の干渉を生じるおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバック内に通されるワイヤハーネスの配索形状を、シートバックの背凭れ角度が変化しても周辺部材との不測の干渉が生じないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、背凭れ角度を調整可能なシートバックと、着座部となるシートクッションと、シートクッション内を経由してシートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートである。この乗物用シートは、ワイヤハーネスをシートバックに対して固定するバック側固定部と、バック側固定部より前下側の位置でワイヤハーネスをシートクッションに対して固定するクッション側固定部と、クッション側固定部とバック側固定部との間を延びるワイヤハーネスの固定間部位のシートクッション内における配索経路を案内するガイド部材と、を有する。ガイド部材が、ワイヤハーネスの下側への最大移動位置をワイヤハーネスとの当接により規制する下側規制部と、ワイヤハーネスの横側への最大移動位置をワイヤハーネスとの当接により規制する横側規制部と、を有する。
この第1の発明によれば、ワイヤハーネスの固定間部位がシートバックの角度変化に伴う周長変化によりバック側固定部とクッション側固定部との間で形状を変化させても、同固定間部位の上下左右方向の最大移動位置をガイド部材によって適切な範囲内に規制することができる。したがって、上記ワイヤハーネスの周辺部材との不測の干渉を生じさせないようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。バック側固定部が、ワイヤハーネスの固定間部位をガイド部材の配置方向へと向かわせて固定する向き変換構造を有する。
この第2の発明によれば、ガイド部材によるワイヤハーネスの固定間部位の位置規制をより適切に行うことができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。ガイド部材の横側規制部が、横側規制部とシート幅方向に並んで配置される別部材との間でワイヤハーネスの固定間部位の両横側への最大移動位置を規制する片側規制構造とされる。
この第3の発明によれば、別部材の構成を利用して、ガイド部材の横側規制部を片側規制構造とする簡素に合理化した構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 要部構造の拡大斜視図である。 要部構造を前側から見た斜視図である。 要部構造の分解斜視図である。 要部構造の背面図である。 要部構造を外側から見た側面図である。 要部構造を内側から見た斜視図である。 要部構造の平面図である。 シートバックの角度変化に伴うワイヤハーネスの形状変化の様子を表した側面図である。 図9のX−X線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の基本構成について》
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右側座席として構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れ部となるシートバック20と、着座部となるシートクッション30と、を備える。上述したシートバック20は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、シートリクライニング調節機構を担う電動式のリクライナ40を介して、シートクッション30の左右両サイドの後端部に背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。シートクッション30は、車両のフロアF上に設置されている。なお、上述した各リクライナ40の具体的な構成については、特開2016−049797号公報等の文献に開示された公知の構成と略同一となっているため、詳細な説明を省略することとする。
上述したシート1には、車両のフロアFに沿って配索されたワイヤハーネスW/Hの一部が、シートクッション30内を経由してシートバック20内に通された状態として配索されている。上述したワイヤハーネスW/Hは、上述した電動式のリクライナ40の駆動源となる不図示のモータユニットや、シートバック20内に設けられた不図示のシートベルト装置のリトラクタ等の各種電装部品に電力を供給するためのものとして配索されている。
上述したワイヤハーネスW/Hは、図2〜図3に示すように、そのシートバック20内に通された配索経路の途中箇所がブラケット21Bにより固定されたり、シートクッション30内に通された配索経路の途中箇所(固定間部位WA)がガイド部材10により経路案内されたりした形で配索されている。上記構成により、ワイヤハーネスW/Hは、図9に示すように、シートバック20の背凭れ角度がシート前後方向に調節されても、その不図示の周辺部材との不測の干渉が生じないように配索形状の変動範囲が適切にコントロールされるようになっている。以下、上述したワイヤハーネスW/Hの取付構造やガイド構造について、シート1の基本構造と併せて詳しく説明していく。
《シートバック20の構成について》
シートバック20は、その骨格を成す金属製のバックフレーム21と、バックフレーム21の前部にセットされて着座者の背凭れ荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のバックパッド22と、同バックパッド22の表面全体に被せ付けられてシートバック20の意匠面を構成するファブリック製のバックカバー23と、によって概略構成されている。
上述したバックフレーム21は、シートバック20の左右両サイドの側部骨格を成す縦長状のサイドフレーム21Aと、これらサイドフレーム21Aの上部間に一体的に架橋されたシートバック20の上部骨格を成す不図示のアッパフレームと、を有する正面視略逆U字状の形に組まれた構成とされている。また、図示は省略されているが、上述したバックフレーム21の各サイドフレーム21Aの間には、バックフレーム21の構造強度を高めるための補強材が一体的に架橋されている。
更に、上述したバックフレーム21のアッパフレームと上述した不図示の補強材との間には、上述したバックパッド22の中央部を後側から面状に弾性支持するための不図示のコンタマットが架橋されている。上述した各サイドフレーム21Aの下端側の外側面部には、それぞれ、略円板形状を成す上述した各リクライナ40の内側面部が一体的に嵌合されて溶着されている。
また、上述した各リクライナ40が結合された各サイドフレーム21Aの下端部間には、各リクライナ40の中心部間に挿通されてこれらを連動させるコネクティングロッド41が架橋されている。上述したコネクティングロッド41は、各サイドフレーム21Aの間に設置された不図示のモータユニットに挿通されて、同モータユニットからの駆動力の伝達を受けて各側のリクライナ40を一斉に作動させたり停止させたりするようになっている。
《シートクッション30の構成について》
シートクッション30も同様に、その骨格を成す金属製のクッションフレーム31と、クッションフレーム31の上部にセットされて着座者の荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド32と、同クッションパッド32の表面全体に被せ付けられてシートクッション30の意匠面を構成するファブリック製のクッションカバー33と、によって概略構成されている。
上述したクッションフレーム31は、シートクッション30の左右両サイドの側部骨格を成すシート前後方向に長尺状に延びるロアアーム31Aと、これらロアアーム31Aの前部間に一体的に架橋されたシートクッション30の前部骨格を成す不図示のフロントパネルと、を有する平面視略U字状の形に組まれた構成とされている。上述した各ロアアーム31Aの後端部間には、クッションフレーム31の構造強度を高めるためのリヤパイプ31Dがシート幅方向に通された形となって一体的に架橋されている。
更に、上述したクッションフレーム31の不図示のフロントパネル22と上述したリヤパイプ31Dとの間には、上述したクッションパッド32の中央部を下側から面状に支持するための不図示の布バネ等の面状支持体が架橋されている。更に、上述した各ロアアーム31Aの後端側の外側面部には、それぞれ、上述したシートバック20の各サイドフレーム21Aの下端部とリクライナ40を介して連結されるリクライニングプレート31Bが結合されている。これらリクライニングプレート31Bは、各ロアアーム31Aよりも厚手の鋼板材により形成されており、各リクライナ40を介してシートバック20から入力される曲げや捩り等の負荷を強く受け止めることのできる高い構造強度を備えた構成とされている。
また、上述した各ロアアーム31Aの後端部間に架橋されたリヤパイプ31Dには、その左右2箇所の位置に、不図示のチャイルドシートのコネクタを前側から差し込んでロックすることのできる略逆U字形状のストライカ31F(アンカ)がそれぞれ溶着されている。これらストライカ31Fは、それぞれ、それらの逆U字の両脚部分が、リヤパイプ31Dの下面部から後面部の形に沿って曲げられた形とされて、これら当てられた面部に溶着されている。そして、上述した各ストライカ31Fは、上述したリヤパイプ31Dの後面部から上向きに真っ直ぐ突出する形に起立した状態となって設けられている。上述した左右一対の各ストライカ31Fは、詳しくは、リヤパイプ31Dのシート幅方向の中央よりも各側のロアアーム31Aに近いシート幅方向の外側寄りの位置に配置されている。
《ブラケット21Bの構成について》
ブラケット21Bは、図4に示すように、一枚の鋼板材がプレス加工されて形成されている。上記ブラケット21Bは、シート前後方向に面を向ける縦長な板形状に形成されており、その上縁部に、前向きに折り曲げられて小片状に突出する引掛爪21B1が形成された構成とされている。また、上記ブラケット21Bの上部領域には、シート前後方向に面を向けて、シートバック20の左側のサイドフレーム21Aの後縁部に形成されたシート幅方向の内側(右側)へ折れ曲がり状に張り出すフランジ部21A1に後側から面当接した状態に当てられてビスBにて締結される締結面部21B2が形成されている。
更に、上述したブラケット21Bには、上述した締結面部21B2の右側縁部から前側かつシート幅方向の内側(右側)にクランク状に折り曲げられて、上述したシートバック20の左側のサイドフレーム21Aのフランジ部21A1よりもシート幅方向の内側(右側)かつ前側の位置でシート前後方向に面を向けた形となって設けられる第1取付面部21B3が形成されている。更に、上述したブラケット21Bには、上述した第1取付面部21B3の右側縁部から後側に略垂直状に折り曲げられた形となって、シート幅方向に面を向けた形となって前下方向に斜めに延出する第2取付面部21B4が形成されている。上述した第2取付面部21B4は、詳しくは、上述した第1取付面部21B3よりも前下側に突出した形となって形成されている。
上記構成のブラケット21Bは、上述したシートバック20の左側のサイドフレーム21Aに形成された後側のフランジ部21A1に対して次のように後側から取り付けられて固定されている。先ず、ブラケット21Bの引掛爪21B1を、上記サイドフレーム21Aのフランジ部21A1に形成された四角孔状の引掛孔21A1a内に後側から掛け入れると共に、締結面部21B2をフランジ部21A1の後面部に面当接させた状態にセットする。次いで、上記ブラケット21Bの締結面部21B2に形成された孔部21B2aに後側からビスBを差し込んで、締結面部21B2をフランジ部21A1に締結する。これにより、ブラケット21Bがフランジ部21A1に対して一体的に取り付けられた状態となって固定される。
《ワイヤハーネスW/Hの取付構造について》
そして、上記取り付けられたブラケット21Bに対して、上述したワイヤハーネスW/Hは次のように取り付けられて固定されている。先ず、ワイヤハーネスW/Hの途中経路に結束された第1クリップCL1を、上述したブラケット21Bの第1取付面部21B3に形成された孔部21B3aに後側から差し込んで装着する。次に、同じくワイヤハーネスW/Hの上記第1クリップCL1よりも下側の経路に結束された第2クリップCL2を、上述したブラケット21Bの第2取付面部21B4に形成された孔部21B4aに左側から差し込んで装着する。これにより、シートバック20内に通されたワイヤハーネスW/Hの途中経路の2箇所が、それぞれ、ブラケット21Bに対して一体的に位置固定された状態に取り付けられる。
上述した第1クリップCL1と第2クリップCL2とは、ブラケット21Bの第1取付面部21B3に形成された孔部21B3aと第2取付面部21B4に形成された孔部21B4aとに対して、それぞれ、長円状の形状同士の嵌合により回転止めされた状態として取り付けられるようになっている。上記取り付けにより、ワイヤハーネスW/Hは、図5に示すように、シート1の背面側から見たときに、第1クリップCL1によって取り付けられた箇所と第2クリップCL2によって取り付けられた箇所との間が、シート高さ方向に略真っ直ぐ延びる形に配索された状態として保持されるようになっている。
詳しくは、上述したワイヤハーネスW/Hは、図2に示すように、上述した第1クリップCL1によって取り付けられた箇所では、同箇所からサイドフレーム21Aのフランジ部21A1に沿ったシート高さ方向に略真っ直ぐ延びる形に保持されるようになっている。また、上述したワイヤハーネスW/Hは、上述した第2クリップCL2によって取り付けられた箇所では、同箇所から斜め後ろ上がり状及び前下がり状に略真っ直ぐ延びる形に保持されるようになっている。
すなわち、上述したワイヤハーネスW/Hは、上述した第1クリップCL1によってシートバック20内をシート高さ方向に略真っ直ぐ延びる形に保持されながらも、第2クリップCL2によってシートバック20から外部へ延び出す方向がシートクッション30内に設けられたガイド部材10の配置方向へと適切に向かわされるように配索向きを適切に切り換えられた状態として保持されるようになっている。
また、上述したワイヤハーネスW/Hは、図2〜図3及び図5に示すように、シートクッション30内においては、その途中経路に結束された第3クリップCL3が、リヤパイプ31Dに結合された第3取付面部31D1の孔部31D1aに下側から差し込まれて装着されることで、リヤパイプ31Dに取り付けられて固定されている。ここで、上述した第2クリップCL2が本発明の「バック側固定部」に相当し、第3クリップCL3が本発明の「クッション側固定部」に相当する。
上述した第3クリップCL3によるワイヤハーネスW/Hのロアアーム31Aへの取付位置は、図6〜図8に示すように、上述した第2クリップCL2によるワイヤハーネスW/Hのブラケット21Bへの取付位置よりも前下側の位置となっている。詳しくは、上述したワイヤハーネスW/Hは、上述した第3クリップCL3によって取り付けられた箇所では、同箇所からリヤパイプ31Dの長手方向に沿ったシート幅方向の外側(左側)に略真っ直ぐ延びる形に保持されるようになっている。上述した第3クリップCL3は、上述した第3取付面部31D1に形成された孔部31D1aに対して、長円状の形状同士の嵌合により回転止めされた状態として取り付けられるようになっている。
上記取り付けにより、ワイヤハーネスW/Hは、図6〜図7に示すように、その上述した第2クリップCL2による取付位置と第3クリップCL3による取付位置との間を延びる固定間部位WAが、第2クリップCL2による取付位置から前下側へ延びる途中箇所で下側へ湾曲する形に曲げられた、凸湾曲状の形に撓らされた形となって配索されるようになっている。上記ワイヤハーネスW/Hは、図9に示すように、シートバック20の背凭れ角度がシート前後方向に調節される動きにより、上述した第3クリップCL3による取付位置を基点に第2クリップCL2による取付位置が移動して、その配索形状がシート高さ方向やシート前後方向に変化するように動かされるようになっている。
そしてその際に、ワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAが左右に撓み過ぎたり下側に落ち込み過ぎたりしてその不図示の周辺部材と不測の干渉を生じないように、ワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAが通るシートクッション30内の後部領域に、ワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAの配索形状の変動範囲を適切にコントロールすることのできるガイド部材10が設けられている。
《ガイド部材10の構成について》
図2〜図4を参照して、上述したガイド部材10は、インジェクション成形された樹脂部品によって構成されており、上述したリクライニングプレート31Bの内側面部の前後2箇所にそれぞれ一体的に結合されて設けられている。具体的には、上述したガイド部材10は、上述したロアアーム31Aの内側面部に並んで設けられる立板形状の横側規制部11と、横側規制部11の下縁部からシート幅方向の内側(右側)に向かって張出状に延びる下側規制部12と、を有する断面略L字状の形に形成された構成とされている。
上述したガイド部材10は、上述した横側規制部11の前部領域の外側面部に形成された第1締結部11Aと、横側規制部11の後縁部から後側へ延出した先の端部に形成された第2締結部11Bとが、それぞれ、上述したリクライニングプレート31Bの内側面部にビスにて一体的に締結されて取り付けられている。上記取り付けにより、上述したガイド部材10は、上述した横側規制部11が、上述したロアアーム31Aの内側面部よりもシート幅方向の内側の位置にて立板状に張り出した状態に設けられ、下側規制部12が上述したリヤパイプ31Dの上方側の領域をシート前後方向に跨って延びる形に設けられた状態とされるようになっている。
詳しくは、上述したガイド部材10は、図8及び図10に示すように上述した横側規制部11が上述した左側のストライカ31Fとシート幅方向に対向する位置に配置されて、同ストライカ31Fとの間にワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAを通すように設けられている。また、上述したガイド部材10は、図10に示すように、上述した下側規制部12が上述したリヤパイプ31Dから僅かに上方側に浮いた位置に配置されて、ワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAをリヤパイプ31Dよりも高い位置までしか下側へ移動させられないように規制する構成とされている。詳しくは、上述したガイド部材10の下側規制部12は、左側のストライカ31Fとの間のシート幅方向の隙間がワイヤハーネスW/Hの外径よりも小さく設定されており、ワイヤハーネスW/Hをストライカ31Fとの間の隙間内に落とし込むことのない構成とされている。ここで、上述した左側のストライカ31Fが本発明の「別部材」に相当する。
上述した下側規制部12とリヤパイプ31Dとの間のシート高さ方向の隙間内には、不図示のシート機能品を操作するための線状のケーブルCが通されている。上記構成により、ワイヤハーネスW/HとケーブルCとを互いに干渉させることなく接近した領域に通すことができるようになっている。また、下側規制部12は、図7に示すように、その上面が前下がり状に傾斜した傾斜面となって形成されており、下側規制部12に底付きしたワイヤハーネスW/Hを後側へ摺動させにくくするように後側からの移動規制も行う構成とされている。
上述したガイド部材10の横側規制部11は、図9〜図10に示すように、シートバック20(図9参照)が背凭れとして使用される直立姿勢から後側に倒される領域内で背凭れ角度が変えられても、それによってシート高さ方向に動かされるワイヤハーネスW/Hの固定間部位WAを左側のストライカ31Fとの間でシート幅方向に挟み込んだ状態を維持することのできるシート高さ方向及びシート前後方向の長さ形状を有している。また、上述したガイド部材10は、上述したシートバック20がいわゆるウォークイン操作によって前傾姿勢となる位置まで倒し込まれることでワイヤハーネスW/Hが下向きに落とし込まれるように動かされても、ワイヤハーネスW/Hの下向きの移動を下側規制部12上に底付きさせる位置までに規制して、ワイヤハーネスW/Hをその周辺にあるエッジのあるような不図示の部材と干渉させないようにすることができるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、背凭れ角度を調整可能なシートバック(20)と、着座部となるシートクッション(30)と、シートクッション(30)内を経由してシートバック(20)内に配索されるワイヤハーネス(W/H)と、を有する乗物用シート(1)である。この乗物用シート(1)は、ワイヤハーネス(W/H)をシートバック(20)に対して固定するバック側固定部(CL2)と、バック側固定部(CL2)より前下側の位置でワイヤハーネス(W/H)をシートクッション(30)に対して固定するクッション側固定部(CL3)と、クッション側固定部(CL3)とバック側固定部(CL2)との間を延びるワイヤハーネス(W/H)の固定間部位(WA)のシートクッション(30)内における配索経路を案内するガイド部材(10)と、を有する。
ガイド部材(10)が、ワイヤハーネス(W/H)の下側への最大移動位置をワイヤハーネス(W/H)との当接により規制する下側規制部(12)と、ワイヤハーネス(W/H)の横側への最大移動位置をワイヤハーネス(W/H)との当接により規制する横側規制部(11)と、を有する。
このような構成とされていることにより、ワイヤハーネス(W/H)の固定間部位(WA)がシートバック(20)の角度変化に伴う周長変化によりバック側固定部(CL2)とクッション側固定部(CL3)との間で形状を変化させても、同固定間部位(WA)の上下左右方向の最大移動位置をガイド部材(10)によって適切な範囲内に規制することができる。したがって、上記ワイヤハーネス(W/H)の周辺部材との不測の干渉を生じさせないようにすることができる。
また、バック側固定部(CL2)が、ワイヤハーネス(W/H)の固定間部位(WA)をガイド部材(10)の配置方向へと向かわせて固定する向き変換構造を有する。このような構成とされていることにより、ガイド部材(10)によるワイヤハーネス(W/H)の固定間部位(WA)の位置規制をより適切に行うことができる。
また、ガイド部材(10)の横側規制部(11)が、横側規制部(11)とシート幅方向に並んで配置される別部材(31F)との間でワイヤハーネス(W/H)の固定間部位(WA)の両横側への最大移動位置を規制する片側規制構造とされる。このような構成とされていることにより、別部材(31F)の構成を利用して、ガイド部材(10)の横側規制部(11)を片側規制構造とする簡素に合理化した構成とすることができる。
《その他の実施例について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、ガイド部材は、金属材等の樹脂材以外の材料から成るものであってもよい。また、ガイド部材の横側規制部は、それ自体によってワイヤハーネスの両横側への最大移動位置を当接により規制するものであってもよい。また、バック側固定部は、ワイヤハーネスの固定間部位をガイド部材の配置方向から外れた方向へ向けた形で固定するものであってもよい。
また、ガイド部材の横側規制部とシート幅方向に並んで配置されてワイヤハーネスの横側への最大移動位置を規制する別部材は、上記実施例で示したストライカの他、ワイヤハーネスにエッジを当てない平坦面や湾曲面の当接形状を有した金属材、樹脂材、又は他の材料から成るものであってもよい。具体的には、別部材は、パッド材やワイヤ材、それにワイヤハーネスの移動規制が行えるテンションや剛性が付与された面状部材等の部材から成るものであってもよい。上記別部材は、横側規制部との相対的な位置関係が変化しない固定部材から成るものであってもよいし、相対的な位置関係が変化し得る可動部材から成るものであってもよい。
また、バック側固定部とクッション側固定部とは、それぞれ、ワイヤハーネスを長さ方向に摺動させられる形で固定するものであってもよく、ワイヤハーネスを特定位置で回転可能に枢支する形で固定するものであってもよい。また、バック側固定部とクッション側固定部とは、互いにシート幅方向にずれた位置でワイヤハーネスを固定するものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
10 ガイド部材
11 横側規制部
11A 第1締結部
11B 第2締結部
12 下側規制部
20 シートバック
21 バックフレーム
21A サイドフレーム
21A1 フランジ部
21A1a 引掛孔
21B ブラケット
21B1 引掛爪
21B2 締結面部
21B2a 孔部
21B3 第1取付面部
21B3a 孔部
21B4 第2取付面部
21B4a 孔部
22 バックパッド
23 バックカバー
30 シートクッション
31 クッションフレーム
31A ロアアーム
31B リクライニングプレート
31D リヤパイプ
31D1 第3取付面部
31D1a 孔部
31F ストライカ(別部材)
32 クッションパッド
33 クッションカバー
40 リクライナ
41 コネクティングロッド
W/H ワイヤハーネス
CL1 第1クリップ
CL2 第2クリップ(バック側固定部)
CL3 第3クリップ(クッション側固定部)
WA 固定間部位
F フロア
C ケーブル
B ビス

Claims (3)

  1. 背凭れ角度を調整可能なシートバックと、着座部となるシートクッションと、該シートクッション内を経由して前記シートバック内に配索されるワイヤハーネスと、を有する乗物用シートであって、
    前記ワイヤハーネスを前記シートバックに対して固定するバック側固定部と、
    該バック側固定部より前下側の位置で前記ワイヤハーネスを前記シートクッションに対して固定するクッション側固定部と、
    該クッション側固定部と前記バック側固定部との間を延びる前記ワイヤハーネスの固定間部位の前記シートクッション内における配索経路を案内するガイド部材と、を有し、
    前記ガイド部材が、前記ワイヤハーネスの下側への最大移動位置を該ワイヤハーネスとの当接により規制する下側規制部と、前記ワイヤハーネスの横側への最大移動位置を該ワイヤハーネスとの当接により規制する横側規制部と、を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記バック側固定部が、前記ワイヤハーネスの前記固定間部位を前記ガイド部材の配置方向へと向かわせて固定する向き変換構造を有する乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ガイド部材の前記横側規制部が、該横側規制部とシート幅方向に並んで配置される別部材との間で前記ワイヤハーネスの前記固定間部位の両横側への最大移動位置を規制する片側規制構造とされる乗物用シート。
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