JP6829371B2 - 抵抗測定装置及び抵抗測定方法 - Google Patents

抵抗測定装置及び抵抗測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板の抵抗を測定する抵抗測定装置、及び抵抗測定方法に関する。
従来より、回路基板に形成されたビアのように、回路基板の一方の面から他方の面に亘って貫通するものを測定対象とするときに、当該測定対象に測定電流を流し、当該測定対象に生じた電圧を測定することによって、その電流値と電圧値とから当該測定対象の抵抗値を測定する基板検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−117991号公報
ところで、面状に拡がる導体(以下、面状導体と称する)を内部に備えた基板において、基板表面のパッド、バンプ、配線等の導電部と面状導体とが基板の厚み方向に電気的に接続された構造の基板がある。図11、図12は、このような基板の一例を示す概念的な模式図である。
図11は、基板内層に面状の内層パターンIPを備えた基板の一例である多層基板WBを示す概念的な模式図である。図11に示す多層基板WBは、その基板面BSにパッドや配線パターン等の導電部PA,PBが形成されている。導電部PA,PBは、ビアや配線パターン等の接続部RA,RBによって内層パターンIPと電気的に接続されている。多層基板WBの例では、内層パターンIPが面状導体に相当する。
また、基板の製造方法として、導電性の金属板を土台としてこの金属板の両面にプリント配線基板を積層形成し、形成された基板を土台の金属板から剥離することによって、二枚のプリント配線基板を形成する方法がある。このような基板の製造方法において、土台の金属板から基板を剥離する前の状態の基板(以下、中間基板と称する)は、金属板が二枚の基板に挟まれた態様を有している。
図12は、このような中間基板Bの一例を示す概念的な模式図である。図12に示す中間基板Bは、金属板MPの一方の面に基板WB1が形成され、金属板MPの他方の面に基板WB2が形成されている。基板WB1の基板面BS1には、パッドや配線パターン等の導電部PA1,PB1,・・・,PF1が形成されている。基板WB1の金属板MPとの接触面BS2には、パッドや配線パターン等の導電部PA2,PB2,・・・,PF2が形成されている。金属板MPは、例えば厚さが1mm〜10mm程度の導電性を有する金属板である。
導電部PA1〜PF1は、ビアや配線パターン等の接続部RA〜RFによって導電部PA2〜PF2と電気的に接続されている。導電部PA2〜PF2は、金属板MPと密着、導通しているので、導電部PA1〜PF1は、接続部RA〜RFによって金属板MPと電気的に接続されている。導電部PA1と接続部RAとが対になり、導電部PB1と接続部RBとが対になり、それぞれ導電部と接続部とが対になっている。基板WB2は、基板WB1と同様に構成されているのでその説明を省略する。中間基板Bの例では、金属板MPが面状導体に相当する。
多層基板WBや中間基板B等の検査として、接続部RA,RBの抵抗値Ra,Rbを測定する場合がある。
図13は、図12に示す中間基板Bの接続部RA,RBの抵抗値Ra,Rbを測定する測定方法を説明するための説明図である。接続部RA,RBの抵抗値Ra,Rbを測定するには、導電部PA1と導電部PB1との間に測定用の電流Iを流し、導電部PA1と導電部PB1との間に生じた電圧Vを測定し、抵抗値をV/Iとして算出することが考えられる。この場合、V/Iによって算出される抵抗値は、Ra+Rbとなる。
しかしながら、二カ所の接続部の合計抵抗値ではなく、各接続部の抵抗値を個別に測定したいというニーズがある。
本発明の目的は、面状に拡がる導電性の面状導体と、面状導体と対向する基板面と、基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有する被測定基板の各接続部の抵抗を個別に測定することができる抵抗測定装置、及び抵抗測定方法を提供することである。
本発明の一局面に従う抵抗測定装置は、面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定装置であって、前記三つ以上の導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流す電流供給部と、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出部と、前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出部とを備える。
また、本発明の一局面に従う抵抗測定方法は、面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定方法であって、前記各導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に電流を流す電流供給工程と、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出工程と、前記電流供給工程によって流された電流と前記第一電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出工程とを含む。
本発明の一実施形態に係る抵抗測定方法を用いる抵抗測定装置の構成を概念的に示す模式図である。 図1に示す測定部の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す抵抗測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す抵抗測定装置の動作の一例を示すフローチャートである 図1に示す抵抗測定装置の動作の一例を示すフローチャートである 図1に示す抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。 図1に示す抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。 図1に示す抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。 図1に示す抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。 第三導電部と第四導電部とを同一の導電部とした場合の抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。 基板内層に面状の内層パターンを備えた基板の一例である多層基板を示す概念的な模式図である。 中間基板の一例を示す概念的な模式図である。 図12に示す中間基板の抵抗値を測定する測定方法を説明するための説明図である。
以下、本発明の一局面に従う実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る抵抗測定方法を用いる抵抗測定装置1の構成を概念的に示す模式図である。図1に示す抵抗測定装置1は、測定対象となる被測定基板の抵抗を測定するための装置である。抵抗測定装置1は、測定された抵抗値に基づき被測定基板の良否を判定する基板検査装置であってもよい。
被測定基板は、例えば中間基板や多層基板であり、半導体パッケージ用のパッケージ基板、フィルムキャリア、プリント配線基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及びこれらの基板を製造する過程の中間基板であってもよい。図11に示す多層基板WB、及び図12に示す中間基板Bは、被測定基板の一例に相当している。図1では、被測定基板として中間基板Bが抵抗測定装置1に取り付けられた例を示している。
図1に示す抵抗測定装置1は、筐体112を有している。筐体112の内部空間には、基板固定装置110と、測定部121と、測定部122と、測定部移動機構125と、制御部20とが主に設けられている。基板固定装置110は、測定対象の中間基板Bを所定の位置に固定するように構成されている。
測定部121は、基板固定装置110に固定された中間基板Bの上方に位置する。測定部122は、基板固定装置110に固定された中間基板Bの下方に位置する。測定部121,122は、中間基板Bに形成された導電部にプローブを接触させるための測定治具4U,4Lを備えている。
測定治具4U,4Lには、複数のプローブPrが取り付けられている。測定治具4U,4Lは、中間基板Bの表面に形成された測定対象の導電部の配置と対応するように複数のプローブPrを配置、保持する。測定部移動機構125は、制御部20からの制御信号に応じて測定部121,122を筐体112内で適宜移動させ、測定治具4U,4LのプローブPrを中間基板Bの各導電部に接触させる。
なお、抵抗測定装置1は、測定部121,122のうちいずれか一方のみを備えてもよい。そして、抵抗測定装置1は、いずれか一方の測定部121,122によって、被測定基板を表裏反転させてその両面の測定を行うようにしてもよい。
制御部20は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、所定の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御部20は、例えば記憶部に記憶された制御プログラムを実行することにより、導電部選択部21及び抵抗算出部22として機能する。
図2は、図1に示す測定部121の電気的構成の一例を示すブロック図である。なお、測定部122は、測定部121と同様に構成されているのでその説明を省略する。図2に示す測定部121は、スキャナ部31、電流供給部CS、電圧検出部VM1(第一電圧検出部)、電圧検出部VM2(第二電圧検出部)、電流検出部AM、及び複数のプローブPrを備えている。
電流供給部CSは、制御部20からの制御信号に応じた電流Iを出力する定電流回路である。電圧検出部VM1,VM2は電圧を測定し、その電圧値を制御部20へ送信する電圧検出回路である。電流検出部AMは、電流Iを測定し、その電流値Icを制御部20へ送信する電流検出回路である。なお、電圧検出部VM2を備えない構成としてもよい。
スキャナ部31は、例えばトランジスタやリレースイッチ等のスイッチング素子を用いて構成された切り替え回路である。スキャナ部31は、中間基板Bに抵抗測定用の電流Iを供給するための電流端子+F,−Fと、電流Iによって中間基板Bの導電部間に生じた電圧を検出するための電圧検出端子+S1,−S1,+S2,−S2とを備えている。また、スキャナ部31には、複数のプローブPrが電気的に接続されている。スキャナ部31は、制御部20からの制御信号に応じて電流端子+F,−F及び電圧検出端子+S1,−S1,+S2,−S2と、複数のプローブPrとの間の接続関係を切り替える。
電流供給部CSは、その出力端子の一端が回路グラウンドに接続され、他端が電流端子+Fに接続されている。電流検出部AMは、その一端が電流端子−Fに接続され、他端が回路グラウンドに接続されている。電圧検出部VM1は、その一端が電圧検出端子+S1に接続され、他端が電圧検出端子−S1に接続されている。電圧検出部VM2は、その一端が電圧検出端子+S2に接続され、他端が電圧検出端子−S2に接続されている。
そして、スキャナ部31は、制御部20からの制御信号に応じて、電流端子+F,−F及び電圧検出端子+S1,−S1,+S2,−S2を任意のプローブPrに導通接続可能にされている。これにより、スキャナ部31は、制御部20からの制御信号に応じて、プローブPrが接触している任意の導体部間に電流Iを流し、その電流Iを電流検出部AMによって測定させ、任意の導体部間に生じた電圧Vを電圧検出部VM1,VM2によって測定させることが可能にされている。
なお、電流供給部CSは、スキャナ部31を介して中間基板Bに電流Iを流すことができればよく、電流供給部CSの一端が回路グラウンドに接続される例に限らない。例えば、電流供給部CSの一端と電流検出部AMの他端とが接続されて電流ループが形成される構成であってもよい。また、電流検出部AMは、電流Iが流れる経路上に配置されればよく、必ずしも電流端子−Fに接続される例に限らない。例えば、電流検出部AMは、電流供給部CSと直列接続されて、電流端子+Fに接続されてもよい。
これにより、制御部20は、スキャナ部31へ制御信号を出力することで、電流供給部CSにより電流Iを任意のプローブPr間に流させ、任意のプローブPr間の電圧を電圧検出部VM1,VM2によって検出させることが可能にされている。
導電部選択部21は、プローブPrが接触している導電部のうちから、第一、第二、第三、及び第四導電部を選択する。第一及び第二導電部として選択された導電部と対になる接続部の抵抗値が抵抗算出部22によって算出されるので、導電部選択部21は、まだ抵抗値が算出されていない接続部と対になる新たな導電部を第一及び第二導電部として順次、選択することによって、最終的に抵抗値を測定しようとしている全ての接続部の抵抗値を測定するようになっている。
導電部選択部21は、スキャナ部31によって、第一導電部に接触しているプローブPrと電流検出部AM(電流端子−F)とを接続させ、第二導電部に接触しているプローブPrと電流供給部CS(電流端子+F)とを接続させ、第三導電部に接触しているプローブPrと電圧検出部VM1の一端(電圧検出端子+S1)とを接続させ、第一導電部に接触しているプローブPrと電圧検出部VM1の他端(電圧検出端子−S1)とを接続させ、第二導電部に接触しているプローブPrと電圧検出部VM2の一端(電圧検出端子+S2)とを接続させ、第四導電部に接触しているプローブPrと電圧検出部VM2の他端(電圧検出端子−S2)とを接続させる(図6参照)。
これによって、導電部選択部21は、電流供給部CSによって第一導電部と第二導電部との間に金属板MPを介して電流を流させ、電圧検出部VM1によって第一導電部と第三導電部との間の電圧を検出させ、電圧検出部VM2によって第二導電部と第四導電部との間の電圧を検出させる。
抵抗算出部22は、電流検出部AMによって測定された電流値Icすなわち電流供給部CSによって流された電流Iと、電圧検出部VM1によって検出された電圧V1とに基づいて、第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する。また、抵抗算出部22は、電流値Icと、電圧検出部VM2によって検出された電圧V2とに基づいて、第二導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する。
次に、上述の抵抗測定装置1の動作について説明する。被測定基板が中間基板Bである場合を例に、測定部121を用いて基板WB1の抵抗測定を行う抵抗測定方法について説明する。測定部122を用いて基板WB2の抵抗測定を行う場合は、測定部121を用いて基板WB1の抵抗測定を行う場合と同様であるのでその説明を省略する。
図3〜図5は、本発明の一実施形態に係る抵抗測定方法を用いる抵抗測定装置1の動作の一例を示すフローチャートである。図3〜図5に示すフローチャートは、中間基板Bの測定を行う場合について例示している。図6〜図9は、図1に示す抵抗測定装置1の動作を説明するための説明図である。図6〜図9では、説明を簡単にするためスキャナ部31の記載を省略している。
まず、制御部20は、測定部移動機構125によって測定部121を移動させ、基板固定装置110に固定された中間基板Bに測定治具4UのプローブPrを接触させる(ステップS1)。図6に示す例では、いわゆる四端子測定法によって抵抗測定する場合を例示しており、導電部PA1〜PF1のそれぞれに、プローブPrが二つずつ接触する。
なお、抵抗測定装置1は、四端子測定法によって抵抗測定を行う例に限られず、各導電部にプローブPrを一つずつ接触させ、一つのプローブPrで電流供給と電圧測定とを兼用する構成としてもよい。
次に、導電部選択部21は、導電部PA1〜PF1のうち任意の導電部、例えば導電部PB1と導電部PC1とを選択し、導電部PB1を第一導電部、導電部PC1を第二導電部とする(ステップS2:導電部選択工程)。
次に、導電部選択部21は、第一及び第二導電部と異なる第一条件と、第三導電部から第一導電部に至る最短の導電経路及び第四導電部から第二導電部に至る最短の導電経路が、金属板MPを流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たす第三及び第四導電部を検索し、第一及び第二条件を満たす導電部PA1を第三導電部とし、導電部PD1を第四導電部として選択する(ステップS3:導電部選択工程)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって、電流検出部AMを導電部PB1(第一導電部)に接続させ電流供給部CSを導電部PC1(第二導電部)に接続させて、電流供給部CSによって導電部PB1(第一導電部)と導電部PC1(第二導電部)との間に電流Iを供給させ(ステップS4:電流供給工程)、電流Iの電流値Icを電流検出部AMによって測定させる(ステップS5)(図6参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM1の一方端子を導電部PB1(第一導電部)に、電圧検出部VM1の他方端子を導電部PA1(第三導電部)に接続させて、電圧検出部VM1によって導電部PB1(第一導電部)と導電部PA1(第三導電部)との間の電圧V1を測定させる(ステップS6:第一電圧検出工程)(図6参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM2の一方端子を導電部PC1(第二導電部)に、電圧検出部VM2の他方端子を導電部PD1(第四導電部)に接続させて、電圧検出部VM2によって導電部PC1(第二導電部)と導電部PD1(第四導電部)との間の電圧V2を測定させる(ステップS7:第二電圧検出工程)(図6参照)。
導電部PA1(第三導電部)は、導電部PB1(第一導電部)及び導電部PC1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PA1(第三導電部)から導電部PB1(第一導電部)に至る最短の導電経路は、図6に示すように、導電部PA1から接続部RA、金属板MPの導電経路X、及び接続部RBを介して導電部PB1に至る経路である。導電部PB1(第一導電部)と導電部PC1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Xとは重ならない。従って、導電部PA1(第三導電部),PB1(第一導電部),PC1(第二導電部)は、第一条件及び第二条件を満たしている。
導電部PD1(第四導電部)は、導電部PB1(第一導電部)及び導電部PC1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PD1(第四導電部)から導電部PC1(第二導電部)に至る最短の導電経路は、図6に示すように、導電部PD1から接続部RD、金属板MPの導電経路Y、及び接続部RCを介して導電部PC1に至る経路である。導電部PB1(第一導電部)と導電部PC1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Yとは重ならない。従って、導電部PB1(第一導電部),PC1(第二導電部),PD1(第四導電部)は、第一条件及び第二条件を満たしている。
上述のようにして選択された導電部PA1(第三導電部),PB1(第一導電部),PC1(第二導電部)によれば、導電経路X及び接続部RAには電流が流れず、従ってこの箇所では電圧が生じないから、電圧検出部VM1によって測定された電圧V1には、導電経路X及び接続部RAで生じた電圧が含まれることがない。従って、電圧V1は、接続部RBに電流Iが流れることによって生じた電圧に略等しい。
また、上述のようにして選択された導電部PD1(第四導電部),PB1(第一導電部),PC1(第二導電部)によれば、導電経路Y及び接続部RDには電流が流れず、従ってこの箇所では電圧が生じないから、電圧検出部VM2によって測定された電圧V2には、導電経路Y及び接続部RDで生じた電圧が含まれることがない。従って、電圧V2は、接続部RCに電流Iが流れることによって生じた電圧に略等しい
次に、抵抗算出部22によって、下記の式(1),(2)に基づいて、接続部RBの抵抗値Rbと接続部RCの抵抗値Rcとが算出される(ステップS8:抵抗算出工程)。
Rb=V1/Ic ・・・(1)
Rc=V2/Ic ・・・(2)
これにより、接続部RB,RCの抵抗値を、個別に測定することができる。なお、必ずしも電流検出部AMによって電流値Icを測定する例に限らない。電流検出部AMを備えず、電流供給部CSが、予め設定された電流値Icの電流Iを出力する構成であってもよい。
なお、導電部選択部21は、必ずしも上述の第二条件を満たすように第三導電部と第四導電部とを選択する例に限らず、第二条件を満たさない第三導電部と第四導電部とを選択してもよい。第二条件を満たさない第三導電部と第四導電部とを選択した場合であっても、各接続部の抵抗値を、個別に測定することができる。
図7は、第二条件を満たさない第三導電部と第四導電部とを選択する例を説明するための説明図である。図7に示す例では、導電部PA1が第一導電部、導電部PD1が第二導電部、導電部PB1が第三導電部、導電部PC1が第四導電部としてそれぞれ選択されている。この場合、電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路X,Yとが重なっているから、第三及び第四導電部は、第二条件を満たさない。
この場合であっても、電流Iは接続部RB,RCを流れないから、抵抗算出部22は、接続部RAの抵抗値Raと接続部RDの抵抗値Rdとを個別に算出することができる。
しかしながら、導電経路X,Yでは電流Iが流れることによる電圧降下が生じるから、抵抗算出部22によって算出される接続部RAの抵抗値Raには金属板MPの導電経路Xの抵抗値Rxが含まれ、抵抗算出部22によって算出される接続部RDの抵抗値Rdには金属板MPの導電経路Yの抵抗値Ryが含まれる。しかしながら、金属板MPや内層パターンIPなどの面状導体は、その導体面積が広いため抵抗値Rx,Ryは微小であり、特に金属板MPは、その導体面積が広く、かつ厚さも1mm〜10mm程度と厚く断面積が広いので、抵抗値Rx,Ryは極めて小さく無視することができる。
しかしながら、ステップS3に示すように、第二条件を満たす第三及び第四導電部を選択することによって、電圧V1,V2には金属板MPに電流Iが流れることで生じる電圧が含まれなくなるので、接続部の抵抗値算出精度をより向上することができる点でより好ましい。
導電部選択部21は、まだ抵抗値が算出されていない接続部がある場合、新たな接続部の抵抗値を算出するべく、抵抗値が既に算出済の接続部RB,RCとは別の接続部、例えば接続部RD,REと対になる導電部PD1,PE1を新たな第一及び第二導電部として選択する(ステップS11:導電部選択工程)(図8参照)。
次に、導電部選択部21は、新たな第一及び第二導電部と異なる第一条件と、第三導電部から第一導電部に至る最短の導電経路及び第四導電部から第二導電部に至る最短の導電経路が、金属板MPを流れる電流経路Aと重ならない第二条件とを満たす第三及び第四導電部を検索し、第一及び第二条件を満たす導電部PC1を新たな第三導電部とし、導電部PF1を第四導電部として選択する(ステップS12:導電部選択工程)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって、電流検出部AMを導電部PD1(第一導電部)に接続させ電流供給部CSを導電部PE1(第二導電部)に接続させて、電流供給部CSによって導電部PD1(第一導電部)と導電部PE1(第二導電部)との間に電流Iを供給させ(ステップS13:電流供給工程)、電流Iの電流値Icを電流検出部AMによって測定させる(ステップS14)(図8参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM1の一方端子を導電部PD1(第一導電部)に、電圧検出部VM1の他方端子を導電部PC1(第三導電部)に接続させて、電圧検出部VM1によって導電部PD1(第一導電部)と導電部PC1(第三導電部)との間の電圧V1を測定させる(ステップS15:第一電圧検出工程)(図8参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM2の一方端子を導電部PE1(第二導電部)に、電圧検出部VM2の他方端子を導電部PF1(第四導電部)に接続させて、電圧検出部VM2によって導電部PE1(第二導電部)と導電部PF1(第四導電部)との間の電圧V2を測定させる(ステップS16:第二電圧検出工程)(図8参照)。
導電部PC1(第三導電部)は、導電部PD1(第一導電部)及び導電部PE1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PC1(第三導電部)から導電部PD1(第一導電部)に至る最短の導電経路は、図8に示すように、導電部PC1から接続部RC、金属板MPの導電経路X、及び接続部RDを介して導電部PD1に至る経路である。導電部PD1(第一導電部)と導電部PE1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Xは重ならない。従って、導電部PC1(第三導電部),PD1(第一導電部),PE1(第二導電部)は、第一条件及び第二条件を満たしている。
導電部PF1(第四導電部)は、導電部PD1(第一導電部)及び導電部PE1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PF1(第四導電部)から導電部PE1(第二導電部)に至る最短の導電経路は、図8に示すように、導電部PF1から接続部RF、金属板MPの導電経路Y、及び接続部REを介して導電部PE1に至る経路である。導電部PD1(第一導電部)と導電部PE1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Yは重ならない。従って、導電部PD1(第一導電部),PE1(第二導電部),PF1(第四導電部)は、第一条件及び第二条件を満たしている。
このようにして得られた電圧V1,V2は、上述の接続部RB,RCの場合と同様、接続部RD,REに電流Iが流れることによって生じた電圧に略等しい。
次に、抵抗算出部22によって、下記の式(3),(4)に基づいて、接続部RDの抵抗値Rdと接続部REの抵抗値Reとが算出される(ステップS17:抵抗算出工程)。
Rd=V1/Ic ・・・(3)
Re=V2/Ic ・・・(4)
これにより、接続部RD,REの抵抗値を、個別に測定することができる。
導電部選択部21は、まだ抵抗値が算出されていない接続部がある場合、新たな接続部の抵抗値を算出するべく、抵抗値が既に算出済の接続部RB,RC,RD,REとは別の接続部、例えば接続部RA,RFと対になる導電部PA1,PF1を新たな第一及び第二導電部として選択する(ステップS21:導電部選択工程)。
次に、導電部選択部21は、新たな第一及び第二導電部と異なる第一条件と、第三導電部から第一導電部に至る最短の導電経路及び第四導電部から第二導電部に至る最短の導電経路が、金属板MPを流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たす第三及び第四導電部を検索する。
ここで、説明を簡素化するために、基板WB1の基板面BS1には、導電部PA1〜PF1が一列に形成され、導電部PA1〜PF1以外にプローブPrが接触する導電部が存在していない場合を例に説明する。また、抵抗測定装置1は、測定部121のプローブPrが接触する基板WB1の基板面BS1の導電部と、測定部122のプローブPrが接触する基板WB2の基板面BS1の導電部との間に電流を流したり、当該両面の導電部間の電圧を測定したりすることはできない場合を例に説明する。
この場合、第一条件と第二条件とを満たす導電部は存在しないことになる(ステップS22)。電圧検出部VM1,VM2を備える構成において、第一及び第二条件を満たす導電部が存在しない場合とは、第一及び第二条件を満たし、かつその導電部を第三導電部とした場合にプローブPrを接触させて第一電圧検出部により第一導電部と第三導電部との間の電圧を測定可能な導電部が存在せず、かつその導電部を第四導電部とした場合にプローブPrを接触させて第二電圧検出部により第一導電部と第四導電部との間の電圧を測定可能な導電部が存在しないことを意味する。電圧検出部VM2を備えない構成においては、第一及び第二条件を満たす導電部が存在しない場合とは、第一及び第二条件を満たし、かつその導電部を第三導電部とした場合にプローブPrを接触させて第一電圧検出部により第一導電部と第三導電部との間の電圧を測定可能な導電部が存在しないことを意味する。
第一条件と第二条件とを満たす導電部が存在しない場合にのみ、導電部選択部21は、第一条件を満たし、第二条件を満たさない導電部PB1,PE1を新たな第三,第四導電部として選択する(ステップS23:導電部選択工程)。なお、ステップS23において、第一条件と第二条件とを満たす導電部が一つだけ存在する場合には、導電部選択部21は、その第一条件と第二条件とを満たす導電部を新たな第三,第四導電部のいずれか一方として選択し、第一条件を満たし、第二条件を満たさない導電部を新たな第三,第四導電部のうち他方として選択してもよい。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって、電流検出部AMを導電部PA1(第一導電部)に接続させ電流供給部CSを導電部PF1(第二導電部)に接続させて、電流供給部CSによって導電部PA1(第一導電部)と導電部PF1(第二導電部)との間に電流Iを供給させ(ステップS24:電流供給工程)、電流Iの電流値Icを電流検出部AMによって測定させる(ステップS25)(図9参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM1の一方端子を導電部PA1(第一導電部)に、電圧検出部VM1の他方端子を導電部PB1(第三導電部)に接続させて、電圧検出部VM1によって導電部PA1(第一導電部)と導電部PB1(第三導電部)との間の電圧V1を測定させる(ステップS26:第一電圧検出工程)(図9参照)。
次に、導電部選択部21は、スキャナ部31によって電圧検出部VM2の一方端子を導電部PF1(第二導電部)に、電圧検出部VM2の他方端子を導電部PE1(第四導電部)に接続させて、電圧検出部VM2によって導電部PF1(第二導電部)と導電部PE1(第四導電部)との間の電圧V2を測定させる(ステップS27:第二電圧検出工程)(図9参照)。
導電部PB1(第三導電部)は、導電部PA1(第一導電部)及び導電部PF1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PB1(第三導電部)から導電部PA1(第一導電部)に至る最短の導電経路は、図9に示すように、導電部PB1から接続部RB、金属板MPの導電経路X、及び接続部RAを介して導電部PA1に至る経路である。導電部PA1(第一導電部)と導電部PF1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Xとは重なっている。従って、導電部PB1(第三導電部),PA1(第一導電部),PF1(第二導電部)は、第二条件を満たしていない。
導電部PE1(第四導電部)は、導電部PA1(第一導電部)及び導電部PF1(第二導電部)と異なる導電部であるから第一条件を満たしている。導電部PE1(第四導電部)から導電部PF1(第二導電部)に至る最短の導電経路は、図9に示すように、導電部PE1から接続部RE、金属板MPの導電経路Y、及び接続部RFを介して導電部PF1に至る経路である。導電部PA1(第一導電部)と導電部PF1(第二導電部)の間に流れる電流Iが金属板MPを流れる電流経路Aと導電経路Yとは重なっている。従って、導電部PA1(第一導電部),PF1(第二導電部),PE1(第四導電部)は、第二条件を満たしていない。
次に、抵抗算出部22によって、下記の式(5),(6)に基づいて、接続部RAの抵抗値Raと接続部RFの抵抗値Rfとが算出される(ステップS28:抵抗算出工程)。
Ra=V1/Ic ・・・(5)
Rf=V2/Ic ・・・(6)
これにより、接続部RA,RFの抵抗値を、個別に測定することができる。第二条件を満たさない場合、ステップS26,S27で測定された電圧V1,V2には、上述したように金属板MPの導電経路X,Yに電流Iが流れることで生じる電圧が含まれるから、式(5),(6)で算出される抵抗値Ra,Rfには、抵抗値Rx,Ryが誤差として含まれる。しかしながら、上述したように、抵抗値Rx,Ryは微小であるから実質的に無視できる。
以上、ステップS1〜S28の処理によれば、面状に拡がる導電性の中間基板Bなどの面状導体と、面状導体と対向する基板面BS1と、基板面BS1に設けられた導電部PA1〜PF1とその導電部PA1〜PF1を面状導体に電気的に接続する接続部RA〜RFとの対とを有する中間基板Bなどの被測定基板の接続部RA〜RFの抵抗値Ra〜Rfを個別に測定することができる。
なお、一つの導電部が第三導電部と第四導電部とを兼ね、すなわち第三導電部と第四導電部とが同一の導電部であってもよい。導電部選択部21は、第三導電部についての第一及び第二条件を満たし、かつ第四導電部についての第一及び第二条件とを満たす導電部を、第三導電部と第四導電部とを兼ねる導電部として選択してもよい。
図10は、第三導電部と第四導電部とを同一の導電部とした場合の抵抗測定装置の動作を説明するための説明図である。図10に示す例では、導電部PA1が第一導電部、導電部PC1が第二導電部、導電部PB1が第三導電部と第四導電部を兼ねている。すなわち、第三導電部と第四導電部とが同一の導電部PB1となっている。
この場合、電圧検出部VM1は、導電部PA1(第一導電部)と導電部PB1(第三、第四導電部)との間の電圧を電圧V1として測定する。電圧検出部VM2は、導電部PB1(第三、第四導電部)と導電部PC1(第二導電部)との間の電圧を電圧V2として測定する。
抵抗算出部22は、下記の式(7),(8)に基づいて、接続部RAの抵抗値Raと接続部RCの抵抗値Rcとを算出する(抵抗算出工程)。
Ra=V1/Ic ・・・(7)
Rc=V2/Ic ・・・(8)
この場合であっても、電流Iは接続部RBを流れないから、抵抗算出部22は、接続部RAの抵抗値Raと接続部RCの抵抗値Rcとを個別に算出することができる。
また、複数のプローブPrが、被検査基板の導電部の配置と対応するように配置されている例を示したが、移動式の、いわゆるフライングプローブによって、電流供給部CS、電流検出部AM、及び電圧検出部VM1,VM2が導電部と電気的に接続される構成としてもよい。また、抵抗測定装置1は電圧検出部VM2を備えず、導電部選択部21は第四導電部を選択しない構成としてもよい。
また、導電部選択部21は、第二条件を満たすか否かとは無関係に、第一,第二,第三、第四導電部を選択してもよい。また、導電部選択部21は、新たな第三、第四導電部を選択する際に、新たな第一及び第二導電部と異なる第一条件を満たす導電部を選択すればよく、現在の第三、第四導電部と同じ導電部を新たな第三、第四導電部として選択してもよい。また、抵抗測定装置1は導電部選択部21を備えず、適宜第一,第二,第三、第四導電部が設定されていてもよい。
すなわち、本発明の一局面に従う抵抗測定装置は、面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定装置であって、前記三つ以上の導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流す電流供給部と、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出部と、前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出部とを備える。
この構成によれば、第一電圧検出部によって電圧測定される第三導電部と第一導電部とを結ぶ経路中の第三導電部と対になる接続部には、電流供給部によって流された電流が流れない。その結果、第一電圧検出部によって測定される電圧には、第一導電部と対になる接続部の電圧降下が含まれる一方、第三導電部と対になる接続部の電圧降下は含まれない。その結果、抵抗算出部が電流供給部によって流された電流と第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて算出する抵抗値は、第一導電部と対になる接続部の抵抗値と略等しくなる。これにより、第一導電部と対になる接続部の抵抗値を個別に測定することができる。
また、前記抵抗測定装置は、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第四導電部と前記第二導電部との間の電圧を検出する第二電圧検出部をさらに備え、前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第二電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第二導電部と対になる接続部の抵抗値を算出することが好ましい。
この構成によれば、第二電圧検出部によって電圧測定される第四導電部と第二導電部とを結ぶ経路中の第四導電部と対になる接続部には、電流供給部によって流された電流が流れない。その結果、第二電圧検出部によって測定される電圧には、第二導電部と対になる接続部の電圧降下が含まれる一方、第四導電部と対になる接続部の電圧降下は含まれない。その結果、抵抗算出部が電流供給部によって流された電流と第二電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて算出する抵抗値は、第二導電部と対になる接続部の抵抗値と略等しくなる。これにより、第一及び第二導電部と対になる各接続部の抵抗値を個別に測定することができる。第一及び第二電圧検出部による電圧測定を並行して実行し、第一及び第二導電部と対になる各接続部の抵抗値を個別に測定することができるので、抵抗測定時間を短縮することが可能となる。
また、前記第四導電部は、前記第三導電部と同一の前記導電部であることが好ましい。
この構成によれば、一つの導電部が、第三導電部と第四導電部とを兼ねる。この場合、第一、第二、第三、第四導電部となる三つの導電部のうち二つの導電部(第一、第二導電部)と対になる二つの接続部の抵抗値を測定することができる。従って、抵抗測定対象となる二箇所の導電部の他に、もう一箇所導電部を確保すればよいので、抵抗測定が容易となる。
また、前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一導電部とは異なる第一条件を満たす導電部を新たな第二及び第三導電部として選択する導電部選択部をさらに備え、前記電流供給部は、さらに、前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に電流を流し、前記第一電圧検出部は、さらに、前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出することが好ましい。
この構成によれば、導電部選択部が、まだ抵抗値が測定されていない接続部と対になる導電部を順次第一導電部として選択することによって、被測定基板に設けられた各導電部の抵抗値を順次測定することが可能となる。
また、前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一及び第二導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一及び第二導電部とは異なる第一条件を満たす導電部を新たな第三及び第四導電部として選択する導電部選択部をさらに備え、前記電流供給部は、さらに、前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流し、前記第一電圧検出部は、さらに、前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、前記第二電圧検出部は、さらに、前記新たな第四導電部と前記新たな第二導電部との間の電圧を検出し、前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第一及び第二電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値と前記新たな第二導電部と対になる接続部の抵抗値とを算出することが好ましい。
この構成によれば、導電部選択部が、まだ抵抗値が測定されていない接続部と対になる導電部を順次第一及び第二導電部として選択することによって、被測定基板に設けられた各導電部の抵抗値を二つずつ順次測定することが可能となる。
また、前記第三導電部は、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部であって、かつ当該第三導電部から前記第一導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない導電部であることが好ましい。
この構成によれば、第一電圧検出部によって検出される電圧に、面状導体に電流が流れることによって生じる電圧が含まれないので、第一導電部と対になる接続部で生じる電圧の測定精度が向上する結果、抵抗算出部による第一導電部と対になる接続部の抵抗値の算出精度が向上する。
また、前記第四導電部は、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部であって、かつ当該第四導電部から前記第二導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない導電部であることが好ましい。
この構成によれば、第二電圧検出部によって検出される電圧に、面状導体に電流が流れることによって生じる電圧が含まれないので、第二導電部と対になる接続部で生じる電圧の測定精度が向上する結果、抵抗算出部による第二導電部と対になる接続部の抵抗値の算出精度が向上する。
また、前記導電部選択部は、前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第二導電部及び前記新たな第三導電部を選択することが好ましい。
この構成によれば、導電部選択部が、まだ抵抗値が測定されていない接続部と対になる導電部を順次第一導電部として選択することによって、被測定基板に設けられた各導電部の抵抗値を順次測定可能になる。また、第一電圧検出部によって検出される電圧には、面状導体に電流が流れることによって生じる電圧が含まれないので、新たな第一導電部と対になる接続部で生じる電圧の測定精度が向上する結果、抵抗算出部による新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値の算出精度が向上する。
また、前記導電部選択部は、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第二及び第三導電部として選択することが好ましい。
この構成によれば、第二条件を満たさない導電部と対になる接続部の抵抗値についても、抵抗算出部により算出することが可能となる。
また、前記導電部選択部は、前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一及び第二導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一及び第二導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路及び新たな第四導電部から前記新たな第二導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第三導電部及び前記新たな第四導電部を選択することが好ましい。
この構成によれば、導電部選択部が、まだ抵抗値が測定されていない接続部と対になる導電部を順次第一及び第二導電部として選択することによって、被測定基板に設けられた各導電部の抵抗値を二つずつ順次測定可能になる。また、第一及び第二電圧検出部によって検出される電圧に、面状導体に電流が流れることによって生じる電圧が含まれないので、新たな第一及び第二導電部と対になる接続部で生じる電圧の測定精度が向上する結果、抵抗算出部による新たな第一及び第二導電部と対になる接続部の抵抗値の算出精度が向上する。
また、前記導電部選択部は、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が二つ以上存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第二及び第三導電部のうち少なくとも一つとして選択することが好ましい。
この構成によれば、第二条件を満たさない導電部と対になる接続部の抵抗値についても、抵抗算出部により算出することが可能となる。
また、本発明の一局面に従う抵抗測定方法は、面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定方法であって、前記各導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に電流を流す電流供給工程と、前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出工程と、前記電流供給工程によって流された電流と前記第一電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出工程とを含む。
この構成によれば、第一電圧検出工程によって電圧測定される第三導電部と第一導電部とを結ぶ経路中の第三導電部と対になる接続部には、電流供給工程によって流された電流が流れない。その結果、第一電圧検出工程によって測定される電圧には、第一導電部と対になる接続部の電圧降下が含まれる一方、第三導電部と対になる接続部の電圧降下は含まれない。その結果、抵抗算出工程において、電流供給工程によって流された電流と第一電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて算出される抵抗値は、第一導電部と対になる接続部の抵抗値と略等しくなる。これにより、第一導電部と対になる接続部の抵抗値を個別に測定することができる。
このような構成の抵抗測定装置及び抵抗測定方法は、面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有する被測定基板の前記接続部の抵抗を個別に測定することができる。
この出願は、2016年12月1日に出願された日本国特許出願特願2016−233893を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様又は実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明は、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではない。
1 抵抗測定装置
4U,4L 測定治具
20 制御部
21 導電部選択部
22 抵抗算出部
31 スキャナ部
110 基板固定装置
112 筐体
121,122 測定部
AM 電流検出部
B 中間基板(被測定基板)
BS,BS1 基板面
BS2 接触面
CS 電流供給部
I 電流
Ic 電流値
IP 内層パターン(面状導体)
MP 金属板(面状導体)
PA,PB 導電部
PA1〜PF1 導電部
Pr プローブ
RA〜RF 接続部
Ra〜Rf,Rx,Ry 抵抗値
V1,V2 電圧
VM1 電圧検出部(第一電圧検出部)
VM2 電圧検出部(第二電圧検出部)
WB 多層基板(被測定基板)
WB1,WB2 基板
A,X,Y 導電経路

Claims (6)

  1. 面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定装置であって、
    前記三つ以上の導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流す電流供給部と、
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出部と、
    前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出部と
    前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第二導電部及び前記新たな第三導電部を選択する導電部選択部とを備え、
    前記電流供給部は、さらに、前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に電流を流し、
    前記第一電圧検出部は、さらに、前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、
    前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出し、
    前記導電部選択部は、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第二及び第三導電部として選択する抵抗測定装置。
  2. 面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定装置であって、
    前記三つ以上の導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流す電流供給部と、
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出部と、
    前記電流供給部によって流された電流と前記第一電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出部と
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第四導電部と前記第二導電部との間の電圧を検出する第二電圧検出部とを備え、
    前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第二電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記第二導電部と対になる接続部の抵抗値を算出し、
    前記抵抗測定装置は、前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一及び第二導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一及び第二導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路及び新たな第四導電部から前記新たな第二導電部に至る最短の導電経路が、前記電流供給部により前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第三導電部及び前記新たな第四導電部を選択する導電部選択部をさらに備え、
    前記電流供給部は、さらに、前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流し、
    前記第一電圧検出部は、さらに、前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、
    前記第二電圧検出部は、さらに、前記新たな第四導電部と前記新たな第二導電部との間の電圧を検出し、
    前記抵抗算出部は、さらに、前記電流供給部によって流された電流と前記第一及び第二電圧検出部によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値と前記新たな第二導電部と対になる接続部の抵抗値とを算出し、
    前記導電部選択部は、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が二つ以上存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第三及び第四導電部のうち少なくとも一つとして選択する抵抗測定装置。
  3. 前記第四導電部は、前記第三導電部と同一の前記導電部である請求項2記載の抵抗測定装置。
  4. 面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定方法であって、
    前記各導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に電流を流す電流供給工程と、
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出工程と、
    前記電流供給工程によって流された電流と前記第一電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出工程と
    前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路が前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第二導電部及び前記新たな第三導電部を選択する導電部選択工程とを含み、
    (1)前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に電流を流し、
    (2)前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、
    前記(1)によって流された電流と前記(2)によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出し、
    前記導電部選択工程において、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第二及び第三導電部として選択する抵抗測定方法。
  5. 面状に拡がる導電性の面状導体と、前記面状導体と対向する基板面と、前記基板面に設けられた導電部とその導電部を前記面状導体に電気的に接続する接続部との対とを有すると共に当該対を三つ以上備える被測定基板の前記接続部の抵抗を測定するための抵抗測定方法であって、
    前記各導電部のうちの一つである第一導電部と前記第一導電部とは異なる導電部である第二導電部との間に電流を流す電流供給工程と、
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第三導電部と前記第一導電部との間の電圧を検出する第一電圧検出工程と、
    前記電流供給工程によって流された電流と前記第一電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて、前記第一導電部と対になる接続部の抵抗値を算出する抵抗算出工程と
    前記各導電部のうちの前記第一及び第二導電部とは異なる導電部である第四導電部と前記第二導電部との間の電圧を検出する第二電圧検出工程とを含み、
    (1)前記電流供給工程によって流された電流と前記第二電圧検出工程によって検出された電圧とに基づいて、前記第二導電部と対になる接続部の抵抗値を算出し、
    (2)前記各導電部のうち、前記抵抗値が算出された接続部とは別の接続部と対になる導電部を新たな第一及び第二導電部として選択し、前記各導電部のうち前記新たな第一及び第二導電部とは異なる第一条件と、新たな第三導電部から前記新たな第一導電部に至る最短の導電経路及び新たな第四導電部から前記新たな第二導電部に至る最短の導電経路が前記新たな第一導電部と新たな第二導電部との間に流される電流の前記面状導体を流れる電流経路と重ならない第二条件とを満たすように、前記新たな第三導電部及び前記新たな第四導電部を選択する導電部選択工程をさらに含み、
    (3)前記新たな第一導電部と前記新たな第二導電部との間に前記面状導体を介して電流を流し、
    (4)前記新たな第三導電部と前記新たな第一導電部との間の電圧を検出し、
    (5)前記新たな第四導電部と前記新たな第二導電部との間の電圧を検出し、
    (6)前記(3)によって流された電流と前記(4)及び(5)によって検出された電圧とに基づいて、前記新たな第一導電部と対になる接続部の抵抗値と前記新たな第二導電部と対になる接続部の抵抗値とを算出し、
    前記(2)の導電部選択工程において、前記第一及び第二条件を満たす前記導電部が二つ以上存在しない場合、前記第一条件を満たし、かつ前記第二条件を満たさない導電部を前記新たな第三及び第四導電部のうち少なくとも一つとして選択する抵抗測定方法。
  6. 前記第四導電部は、前記第三導電部と同一の前記導電部である請求項5記載の抵抗測定方法。
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