JP6829043B2 - 紡糸引取設備及び糸掛けロボット - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸引取設備及び糸掛けロボットに関する。
例えば特許文献1には、紡出された糸を巻き取ってパッケージを形成する紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行うための自動糸掛け装置が開示されている。この自動糸掛け装置は、サクションガンで糸を吸引保持しながら動作することで、紡糸引取装置のローラ等に糸掛けを行うことができるよう構成されている。
特許文献1にはサクションガンの詳細な構成については記載されていないが、このようなサクションガンとしては、例えば特許文献2に記載されているものが使用される。特許文献2に記載されているサクションガン(糸の捕捉案内装置)は、内部に圧縮流体を先端部から基端部に向かって流す流路を設けることで、サクションガンの先端部に負圧を生じさせるものとなっている。この場合、サクションガンには、圧縮流体を供給するためのホースが接続されるが、特許文献1の第2図にもこのホースらしきものが記載されている。
特開昭53−106815号公報 特開昭53−143746号公報
ところで、パッケージの生産効率を高めるため、多数の紡糸引取装置が並べられた紡糸引取設備が一般的となってきている。このような紡糸引取設備においては、1台の自動糸掛け装置(以下、糸掛けロボットと称する)で複数の紡糸引取装置に糸掛け作業が行えるように、紡糸引取装置が並べられている方向に糸掛けロボットを移動可能に構成することが考えられる。しかしながら、そうすると、糸掛けロボットの吸引保持部材(サクションガン)に圧縮流体を供給するためのホースは、糸掛けロボットの移動範囲に対応するために長くなり、長いホースが引き回されることで、ホースの寿命が短くなったり、ホースが他の部材と干渉したりするおそれがあった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、糸掛けロボットが移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボットに圧縮流体を供給するための長いホースを不要とすることを目的とする。
本発明に係る紡糸引取設備は、所定方向に並べられた複数の紡糸引取装置と、前記所定方向に移動可能であり、前記複数の紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行うことが可能な糸掛けロボットと、前記糸掛けロボットに圧縮流体を供給する圧縮流体供給部と、を備え、前記糸掛けロボットは、前記圧縮流体供給部から圧縮流体が供給されると負圧が生じる吸引保持部材を有し、前記吸引保持部材で糸を吸引保持しながら糸掛け作業を行うように構成されており、前記圧縮流体供給部から前記吸引保持部材に至る圧縮流体の供給経路は、前記圧縮流体供給部から前記複数の紡糸引取装置まで延びる設備側供給管と、前記吸引保持部材に接続されたロボット側供給管と、前記設備側供給管の下流端に取り付けられた設備側供給管連結部と、前記ロボット側供給管の上流端に取り付けられたロボット側供給管連結部と、を有し、前記ロボット側供給管連結部と前記設備側供給管連結部とが着脱自在に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る紡糸引取設備では、圧縮流体供給部から糸掛けロボットの吸引保持部材に至る圧縮流体の供給経路が、設備側供給管とロボット側供給管とに分けられており、これらが着脱自在に構成されている。このため、糸掛けロボットに設けられるロボット側供給管は、設備側供給管に接続できるだけの長さがあれば足り、圧縮流体供給部までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボットが移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボットに圧縮流体を供給するために長いホースを設ける必要がない。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記ロボット側供給管連結部及び前記設備側供給管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラであるとよい。
こうすれば、ロボット側供給管連結部及び設備側供給管連結部を簡易に構成することができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記ロボット側供給管連結部が雌カプラであり、前記設備側供給管連結部が雄カプラであるとよい。
雌カプラはスリーブやロックボール等を含む複数の部材で構成されており、一般的に雄カプラよりもコストが高い。したがって、1つで済むロボット側供給管連結部を雌カプラとし、複数必要となる設備側供給管連結部を雄カプラとすることで、コストを圧縮することができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記糸掛けロボットは、前記ロボット側供給管連結部を前記設備側供給管連結部に着脱させるように移動させる駆動部を有するとよい。
このような構成によれば、ロボット側供給管連結部と設備側供給管連結部とを着脱させるための駆動部を、糸掛けロボットに1つ設ければ済むので、コストを圧縮することができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記設備側供給管は、前記圧縮流体供給部に接続された本管と、前記本管から前記複数の紡糸引取装置に向けて分岐する複数の支管と、を有して構成されており、前記複数の支管の下流端に、複数の前記設備側供給管連結部が取り付けられるとともに、前記複数の支管の途中に、複数の開閉弁が設けられているとよい。
このような構成によれば、開閉弁を適切に開閉することによって、必要なときに必要な箇所にのみ圧縮流体を供給することができるので、圧縮流体が無駄に消費されることを抑えることができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記駆動部及び前記複数の開閉弁を制御する制御部と、前記複数の設備側供給管連結部と前記ロボット側供給管連結部とのそれぞれの連結状態を検出し、前記制御部に検出信号を送る複数の検出部と、をさらに備えており、前記制御部は、所定の前記紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行う際、前記駆動部を駆動することで、前記ロボット側供給管連結部を前記所定の紡糸引取装置に対応する所定の前記設備側供給管連結部と連結させ、前記所定の設備側供給管連結部が連結状態となったことを示す検出信号が対応する所定の前記検出部から送られてくると、前記所定の設備側供給管連結部に対応する所定の前記開閉弁を開くとよい。
このような制御を行うことで、ロボット側供給管連結部が所定の設備側供給管連結部に連結される前に圧縮流体が供給されることを確実に防止できるので、圧縮流体が無駄に消費されることをより効果的に抑えることができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記制御部は、前記所定の紡糸引取装置に対する糸掛け作業が終わると、前記所定の開閉弁を閉じてから、前記駆動部を駆動することで、前記ロボット側供給管連結部を前記所定の設備側供給管連結部から外すとよい。
このような制御を行うことで、圧縮流体の供給が行われている最中にロボット側供給管連結部が所定の設備側供給管連結部から外されることを確実に防止できるので、圧縮流体が無駄に消費されることをより効果的に抑えることができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記吸引保持部材で吸引された糸が廃棄される糸廃棄部をさらに備え、前記吸引保持部材から前記糸廃棄部に至る糸の排出経路は、前記吸引保持部材に接続されたロボット側排出管と、前記複数の紡糸引取装置から前記糸廃棄部まで延びる設備側排出管と、前記ロボット側排出管の下流端に取り付けられたロボット側排出管連結部と、前記設備側排出管の上流端に取り付けられた設備側排出管連結部と、を有し、前記ロボット側排出管連結部と前記設備側排出管連結部とが着脱自在に構成されているとよい。
かかる構成によれば、圧縮流体の供給経路と同様、糸掛けロボットの吸引保持部材から糸廃棄部に至る糸の排出経路が、ロボット側排出管と設備側排出管とに分けられており、これらが着脱自在に構成されている。このため、糸掛けロボットに設けられるロボット側排出管は、設備側排出管に接続できるだけの長さがあれば足り、糸廃棄部までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボットが移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボットから糸を廃棄するために長いホースを設ける必要がない。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記ロボット側排出管連結部及び前記設備側排出管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラであるとよい。
こうすれば、ロボット側排出管連結部及び設備側排出管連結部を簡易に構成することができる。
また、本発明に係る紡糸引取設備において、前記ロボット側排出管連結部が雌カプラであり、前記設備側排出管連結部が雄カプラであるとよい。
既述のように、一般的に雌カプラは雄カプラよりもコストが高い。したがって、1つで済むロボット側排出管連結部を雌カプラとし、複数必要となる設備側排出管連結部を雄カプラとすることで、コストを圧縮することができる。
本発明に係る糸掛けロボットは、所定方向に並べられた複数の紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行うことができるように、前記所定方向に移動可能に構成された糸掛けロボットであって、外部の圧縮流体供給部から圧縮流体が供給されると負圧が生じ、糸を吸引保持可能な吸引保持部材と、前記吸引保持部材に接続され、前記圧縮流体供給部からの圧縮流体が供給されるロボット側供給管と、前記ロボット側供給管の上流端に取り付けられたロボット側供給管連結部と、を備え、前記ロボット側供給管連結部は、前記圧縮流体供給部から前記複数の紡糸引取装置まで延びる設備側供給管の下流端に取り付けられた設備側供給管連結部に着脱自在に構成されていることを特徴とする。
本発明では、ロボット側供給管が、設備側供給管に着脱自在に構成されているため、ロボット側供給管は、設備側供給管に接続できるだけの長さがあれば足り、圧縮流体供給部までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボットが移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボットに圧縮流体を供給するために長いホースを設ける必要がない。
また、本発明に係る糸掛けロボットにおいて、前記吸引保持部材に接続され、前記吸引保持部材で吸引された糸を外部の糸廃棄部に排出するロボット側排出管と、前記ロボット側排出管の下流端に取り付けられたロボット側排出管連結部と、をさらに備え、前記ロボット側排出管連結部は、前記複数の紡糸引取装置から前記糸廃棄部まで延びる設備側排出管の上流端に取り付けられた設備側排出管連結部に着脱自在に構成されているとよい。
かかる構成によれば、ロボット側排出管が、設備側排出管に着脱自在に構成されているため、ロボット側排出管は、設備側排出管に接続できるだけの長さがあれば足り、糸廃棄部までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボットが移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボットから糸を排出するために長いホースを設ける必要がない。
また、本発明に係る糸掛けロボットにおいて、前記ロボット側供給管連結部及び前記ロボット側排出管連結部を共通に支持する支持部材と、前記ロボット側供給管連結部を前記設備側供給管連結部に着脱させるとともに、前記ロボット側排出管連結部を前記設備側排出管連結部に着脱させるように、前記支持部材を移動させる駆動部と、をさらに備えるとよい。
このような構成によれば、ロボット側供給管連結部及びロボット側排出管連結部を移動させるための駆動部が1つで済むので、部品点数を削減し、コストを圧縮することができる。
本実施形態に係る紡糸引取設備の概略構成図である。 紡糸引取装置及び糸掛けロボットの正面図である。 紡糸引取装置及び糸掛けロボットの側面図である。 紡糸引取設備の電気的構成を示すブロック図である。 サクションの断面図である。 カップリング装置の側面図である。 支持ユニットの下面図である。 図7のVIII−VIII断面における矢視図である。 雄カプラ及び雌カプラの断面図である。 雄カプラと雌カプラとの着脱動作を示す断面図である。 糸掛け作業に関わる一連の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(紡糸引取設備の全体構成)
図1は、本実施形態に係る紡糸引取設備の概略構成図である。本実施形態に係る紡糸引取設備1は、水平な一方向に並んだ複数の紡糸引取装置2と、複数の紡糸引取装置2に対して糸掛け作業を行う糸掛けロボット3と、各紡糸引取装置2や糸掛けロボット3の動作を制御する集中制御装置4と、糸掛けロボット3に圧縮空気(圧縮流体の一例)を供給する圧空供給部5と、糸掛けロボット3からの糸が廃棄される廃糸ボックス6と、を有する。本実施形態では、紡糸引取設備1に設けられた全ての紡糸引取装置2に対して、1台の糸掛けロボット3と、1つずつの圧空供給部5及び廃糸ボックス6が設けられているものとする。なお、図1では、図が煩雑になることを避けるため、糸の図示は省略している。以下の説明においては、複数の紡糸引取装置2が並んでいる方向を左右方向、水平で且つ左右方向と直交する方向を前後方向と定義する。
(紡糸引取装置)
紡糸引取装置2の詳細について説明する。図2は、紡糸引取装置2及び糸掛けロボット3の正面図であり、図3は、紡糸引取装置2及び糸掛けロボット3の側面図である。また、図4は、紡糸引取設備1の電気的構成を示すブロック図である。
紡糸引取装置2は、不図示の紡糸装置から紡出される複数の糸Yを引き取り、複数のボビンBにそれぞれ巻き取って複数のパッケージPを形成する。より具体的には、紡糸引取装置2は、不図示の紡糸装置から紡出された複数の糸Yを、第1ゴデットローラ11及び第2ゴデットローラ12によって巻取ユニット13へ送り、巻取ユニット13で複数のボビンBにそれぞれ巻き取って複数のパッケージPを形成する。
第1ゴデットローラ11は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、巻取ユニット13の前端部の上方に配置されている。第1ゴデットローラ11は、第1ゴデットモータ111(図4参照)によって回転駆動される。
第2ゴデットローラ12は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、第1ゴデットローラ11よりも上方且つ後方に配置されている。第2ゴデットローラ12は、第2ゴデットモータ112(図4参照)によって回転駆動される。また、第2ゴデットローラ12は、ガイドレール14に移動可能に支持されている。ガイドレール14は、後方に向かうほど上方に位置するように斜めに延びている。第2ゴデットローラ12は、シリンダ113(図4参照)によって、ガイドレール14に沿って移動させることができるように構成されている。これにより、第2ゴデットローラ12は、糸Yの巻取りを行うときの巻取位置(図3の実線参照)と、第1ゴデットローラ11に近接して配置される、糸掛けを行うときの糸掛け位置(図3の一点鎖線参照)との間で移動可能となっている。
紡糸引取装置2は、さらに、アスピレータ15及び糸規制ガイド16を有する。アスピレータ15は、糸掛けロボット3による糸掛け作業の前に、紡糸装置から紡出されてきた複数の糸Yを予め吸引保持する。アスピレータ15は、左右方向に沿って延びており、その右端部に糸Yを吸引する吸引口15aが形成されている。アスピレータ15は、吸引口15aが複数の糸Yの近傍に位置するように、第1ゴデットローラ11のやや上方に配置されている。
糸規制ガイド16は、上下方向において第1ゴデットローラ11とアスピレータ15との間に配置されている。糸規制ガイド16は、例えば、公知の櫛歯状の糸ガイドであって、複数の糸Yが掛けられたときに、隣接する糸Y同士の間隔を規定する。また、糸規制ガイド16は、シリンダ114(図4参照)によって、左右方向(第1ゴデットローラ11の軸方向)に移動させることができるように構成されている。これにより、糸規制ガイド16は、左右方向において、第1ゴデットローラ11の先端部よりも突出した突出位置と、第1ゴデットローラ11が配置されている範囲内に収まった退避位置との間で移動可能となっている。
巻取ユニット13は、複数の支点ガイド21と、複数のトラバースガイド22と、ターレット23と、2本のボビンホルダ24と、コンタクトローラ25とを備えている。
複数の支点ガイド21は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に配列されている。複数のトラバースガイド22は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に配列されている。複数のトラバースガイド22は、共通のトラバースモータ116(図4参照)によって駆動され、前後方向に往復移動する。これにより、トラバースガイド22に掛けられた糸Yが、支点ガイド21を中心にトラバースされる。
ターレット23は、軸方向が前後方向と略平行な円板状の部材である。ターレット23は、ターレットモータ117(図4参照)によって回転駆動される。2本のボビンホルダ24は、それぞれ、軸方向が前後方向と略平行であり、ターレット23の上端部及び下端部に回転自在に支持されている。各ボビンホルダ24には、複数の糸Yに対して個別に設けられた複数のボビンBが前後方向に並んで装着されている。また、2つのボビンホルダ24は、それぞれ、個別の巻取モータ118(図4参照)によって回転駆動される。
上側のボビンホルダ24を回転駆動させると、トラバースガイド22によってトラバースされた糸YがボビンBに巻き取られてパッケージPが形成される。また、パッケージPが満巻きとなると、ターレット23を回転させることにより、2本のボビンホルダ24の上下の位置を入れ換える。これにより、それまで下側に位置していたボビンホルダ24が上側に移動し、このボビンホルダ24に装着されたボビンBに糸Yを巻き取ってパッケージPを形成することができる。また、それまで上側に位置していたボビンホルダ24が下側に移動し、不図示のパッケージ回収装置によってパッケージPが回収される。
コンタクトローラ25は、軸方向が前後方向と略平行なローラであり、上側のボビンホルダ24のすぐ上方に配置されている。コンタクトローラ25は、上側のボビンホルダ24に支持されている複数のパッケージPの表面に接触することで、巻取中のパッケージPの表面に接圧を付与して、パッケージPの形状を整える。
(糸掛けロボット)
次に、糸掛けロボット3について説明する。糸掛けロボット3は、本体部31と、ロボットアーム32と、糸掛けユニット33とを有する。
本体部31は、略直方体形状に構成され、内部に、ロボットアーム32や糸掛けユニット33の動作を制御するためのロボット制御装置102(図4参照)等を搭載している。本体部31は、2本のガイドレール35に吊り下げられ、2本のガイドレール35に沿って左右方向に移動可能となっている。この2本のガイドレール35は、複数の紡糸引取装置2の前方において前後方向に間隔を空けて配置されており、複数の紡糸引取装置2にわたって左右方向にそれぞれ延びている。つまり、糸掛けロボット3は、複数の紡糸引取装置2の前方において左右方向に移動可能に構成されている。
本体部31の上端部には、4つの車輪36が設けられている。そして、これら4つの車輪36のうち2つずつが、各ガイドレール35の上面に配置されている。また、4つの車輪36は、移動モータ121(図4参照)によって回転駆動され、4つの車輪36が回転駆動されることで、本体部31が、2本のガイドレール35に沿って左右方向に移動する。なお、糸掛けロボット3が左右方向においてどの位置にあるかを把握するため、糸掛けロボット3には、糸掛けロボット3の左右方向の位置を検出するエンコーダ123(図4参照)が設けられている。
ロボットアーム32は、本体部31の下面に取り付けられている。ロボットアーム32は、複数のアーム32aとアーム32a同士を連結する複数の関節部32bとを有する。各関節部32bにはアームモータ122(図4参照)が内蔵されており、アームモータ122が駆動されると、アーム32aが関節部32bを中心に揺動する。これにより、ロボットアーム32を3次元的に動作させることができる。
糸掛けユニット33は、ロボットアーム32の先端部に取り付けられている。糸掛けユニット33には、糸Yを吸引して保持するためのサクション37と、糸Yを切断するためのカッター38とが設けられている。
図5は、サクション37の断面図である。サクション37は、直線的に延びる吸引管37aと、吸引管37aの途中部分に一体的に接続された圧空管37bと、を有する。吸引管37aの一端部は、糸Yを吸引する吸引口37cとなっており、吸引管37aの他端部には、ロボット側廃糸用ホース82が接続されている。また、圧空管37bの一端部は、連通孔37dを介して吸引管37aと連通しており、圧空管37bの他端部には、ロボット側圧空用ホース72が接続されている。連通孔37dは、吸引管37aに近づくほど吸引管37aの他端側に位置するように、吸引管37aに対して斜めに形成されている。
このように構成されたサクション37では、図5において矢印で示すように、圧空管37bから吸引管37aに流れ込む圧縮空気は、吸引管37aの一端側から他端側に向かって流れる。この流れによって吸引口37cに負圧が生じ、吸引口37cから糸Yを吸引することが可能となる。吸引口37cから吸引された糸Yは、そのまま、吸引管37a内における空気の流れにより、ロボット側廃糸用ホース82へと排出される。糸掛けロボット3は、サクション37で糸Yを吸引保持しながら糸掛け作業を行う。
さらに、糸掛けロボット3は、後述するカップリング装置の一部を構成するロボット側連結ユニット34を有する。ロボット側連結ユニット34については、後で説明する。
(圧空供給経路及び廃糸経路)
紡糸引取設備1には、図1に二点鎖線で示す、圧空供給部5から糸掛けロボット3のサクション37に圧縮空気を供給するための圧空供給経路7と、図1に一点鎖線で示す、サクション37から廃糸ボックス6に糸Yを廃棄するための廃糸経路8と、が設けられている。
圧空供給経路7は、圧空供給部5から複数の紡糸引取装置2まで延びる設備側圧空用ホース71と、糸掛けロボット3に配設されたロボット側圧空用ホース72と、に分けられている。同様に、廃糸経路8は、複数の紡糸引取装置2から廃糸ボックス6まで延びる設備側廃糸用ホース81と、糸掛けロボット3に配設されたロボット側廃糸用ホース82と、に分けられている。そして、設備側圧空用ホース71とロボット側圧空用ホース72との着脱、及び、設備側廃糸用ホース81とロボット側廃糸用ホース82との着脱は、設備側連結ユニット40とロボット側連結ユニット34とからなるカップリング装置9によって行われる。カップリング装置9については、後ほど詳細に説明する。
設備側圧空用ホース71は、圧空供給部5に接続されたメインホース71aと、メインホース71aから複数の紡糸引取装置2に向けて分岐する複数のサブホース71bとによって構成されている。各サブホース71bの下流端には、設備側連結ユニット40が設けられており、ロボット側圧空用ホース72の上流端には、ロボット側連結ユニット34が設けられている。また、各サブホース71bの途中には、集中制御装置4によって制御可能な開閉弁75が設けられている。
設備側廃糸用ホース81は、廃糸ボックス6に接続されたメインホース81aと、メインホース81aから複数の紡糸引取装置2に向けて分岐する複数のサブホース81bとによって構成されている。各サブホース81bの上流端には、設備側連結ユニット40が設けられており、ロボット側廃糸用ホース82の下流端には、ロボット側連結ユニット34が設けられている。
糸掛けロボット3に設けられたロボット側連結ユニット34が、各紡糸引取装置2に設けられた設備側連結ユニット40の何れかと連結される(詳細には後述のカプラ同士の連結を意味する)と、設備側圧空用ホース71とロボット側圧空用ホース72とが接続されるとともに、設備側廃糸用ホース81とロボット側廃糸用ホース82とが接続される。これによって、圧空供給部5からサクション37に圧縮空気が供給可能になるとともに、サクション37から廃糸ボックス6に糸Yを廃棄可能となる。なお、各紡糸引取装置2には、各設備側連結ユニット40がロボット側連結ユニット34と連結状態となったことを検出する連結センサ76が設けられている。
(カップリング装置)
次に、カップリング装置9について説明する。図1に示すように、カップリング装置9は、設備側連結ユニット40とロボット側連結ユニット34とを有して構成される。設備側連結ユニット40は、各紡糸引取装置2に対応して複数設けられている。各設備側連結ユニット40は、各紡糸引取装置2の近傍に配置されている。より詳細には、各設備側連結ユニット40は、各紡糸引取装置2の巻取ユニット13の上方において、前後2本のガイドレール35の間に配置された状態でガイドレール35に固定されている。ロボット側連結ユニット34は、設備側連結ユニット40よりも下方に位置するように、糸掛けロボット3の本体部31の上面に取り付けられている(図3参照)。
図6は、カップリング装置9の側面図である。設備側連結ユニット40には、設備側圧空用ホース71が接続された雄カプラ73と、設備側廃糸用ホース81が接続された雄カプラ83とが設けられる。一方、ロボット側連結ユニット34には、ロボット側圧空用ホース72が接続された雌カプラ74と、ロボット側廃糸用ホース82が接続された雌カプラ84とが設けられる。そして、雄カプラ73と雌カプラ74とが連結することで、設備側圧空用ホース71とロボット側圧空用ホース72とが接続される。また、雄カプラ83と雌カプラ84とが連結することで、設備側廃糸用ホース81とロボット側廃糸用ホース82とが接続される。
設備側連結ユニット40は、ガイドレール35にそれぞれ固定される2つの固定部材41と、2つの固定部材41の間にわたって略水平に設けられ、固定部材41に固定された板状の固定ベース42と、固定ベース42の下方に略水平に設けられる板状の可動ベース43と、可動ベース43に取り付けられた2つのガイド筒44と、可動ベース43に固定された2つの雄カプラ73、83とを有する。後で詳細に説明するように、雄カプラ73、83が可動ベース43に取り付けられることで、カプラ同士の位置ずれを補正することが可能となっている。
雄カプラ73、83は、それぞれの軸方向が上下方向と略平行となるように、可動ベース43に形成された不図示の取付孔に挿入された状態で固定されている。雄カプラ73、83のうち、可動ベース43から下方に突出する部分は、雌カプラ74、84にそれぞれ挿入され連結される部分である。雄カプラ73、83のうち、固定ベース42から上方に突出する部分は、設備側圧空用ホース71(サブホース71b)及び設備側廃糸用ホース81(サブホース81b)がそれぞれ接続される部分である。
ロボット側連結ユニット34は、糸掛けロボット3の本体部31の上面に固定される板状のベース部材51と、ベース部材51から上方に延設された2本の棒状のガイド部材52と、上下方向に移動可能に2本のガイド部材52に外嵌された2つのスライド部材53と、2つのスライド部材53に略水平に固定された板状の第1支持部材54と、第1支持部材54から上方に延設された2本のピン部材55と、2本のピン部材55に略水平に固定された板状の第2支持部材56と、第1支持部材54の下面に取り付けられたシリンダ57とを有する。
雌カプラ74、84は、それぞれの軸方向が上下方向と略平行となるように、第2支持部材56に形成された不図示の取付孔に挿入された状態で固定されている。雌カプラ74、84のうち、第2支持部材56から上方に突出する部分は、雄カプラ73、83がそれぞれ挿入され連結される部分である。雌カプラ74、84のうち、第2支持部材56から下方に突出する部分は、ロボット側圧空用ホース72及びロボット側廃糸用ホース82がそれぞれ接続される部分である。
そして、雄カプラ73と雌カプラ74とが互いに対向するとともに、雄カプラ83と雌カプラ84とが互いに対向する状態で、シリンダ57によって第1支持部材54を上方に移動させると、第1支持部材54と一体的に、第2支持部材56に固定された雌カプラ74、84が上方に移動し、雄カプラ73、83が雌カプラ74、84に相対的に挿入される。その結果、雄カプラ73と雌カプラ74とが連結するとともに、雄カプラ83と雌カプラ84とが連結する。なお、ピン部材55がガイド筒44に挿入され案内されることによって、雌カプラ74、84が上下方向に対して傾くことを抑えることができる。
(位置ずれ補正機能)
次に、設備側連結ユニット40が有する位置ずれ補正機能について説明する。雄カプラ73(83)の軸心と雌カプラ74(84)の軸心とが一致している場合、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)とを問題なく連結することができる。しかしながら、例えばエンコーダ123の誤差等により、糸掛けロボット3の停止位置が本来の位置からずれると、雄カプラ73(83)の軸心と雌カプラ74(84)の軸心とが水平方向においてずれてしまい、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との連結に支障をきたすおそれがある。このような場合でも、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との連結を可能とするため、設備側連結ユニット40は、上述のずれを補正するための位置ずれ補正機能を有している。
図7は、設備側連結ユニット40の下面図であり、図8は、図7のVIII−VIII断面における矢視図である。上述のように、設備側連結ユニット40は、2つの固定部材41の間にわたって略水平に設けられる固定ベース42と、固定ベース42の下方に略水平に設けられる可動ベース43とを有する。固定ベース42及び可動ベース43は、いずれも平面視で矩形状とされている。また、雄カプラ73、83は、可動ベース43に固定されている。
固定ベース42には、2つの位置決めボルト45及び2つの保持ボルト46が固定されている。2つの位置決めボルト45は、矩形状の固定ベース42のうち互いに対角となる2つの角部にそれぞれ配置されている。2つの保持ボルト46は、矩形状の固定ベース42のうち互いに対角となる2つの角部であって、位置決めボルト45が設けられていない2つの角部にそれぞれ配置されている。つまり、平面視において、2つの保持ボルト46は、2つの位置決めボルト45を結ぶ線Lを挟んで両側に設けられている。
位置決めボルト45は、固定ベース42から下方に延出するように設けられており、固定ベース42に螺着される軸部45aと、軸部45aの下方に設けられる位置決め部45bとを有する。位置決め部45bは、下方に向かうほど径が大きくなる円錐状に形成されている。可動ベース43には、軸部45aの径よりも大きく、位置決め部45bの最大径よりも小さな径を有し、位置決めボルト45が挿入される位置決め孔43aが形成されている。位置決め孔43aの内周面の下端部には、位置決め部45bの外形に沿ったテーパー面43bが形成されている。このような構成により、可動ベース43は、位置決めボルト45の位置決め部45bによって位置決めされた状態で、位置決めボルト45によって保持される。
保持ボルト46は、固定ベース42から下方に延出するように設けられており、固定ベース42に螺着される軸部46aと、軸部46aの下方に設けられる保持部46bとを有する。保持部46bは、軸部46aよりも径の大きな円板状に形成されている。保持部46bには、保持部46bの径より大きな外径を有する保持ワッシャー47が載置された状態で設けられる。可動ベース43には、軸部46aの径よりも大きく、保持ワッシャー47の外径よりも小さな径を有し、保持ボルト46が挿入される保持孔43cが形成されている。このような構成により、可動ベース43は、保持ワッシャー47を介して保持ボルト46によって保持される。
また、設備側連結ユニット40には、可動ベース43を下方に付勢する2つのばね48が設けられている。2つのばね48は、前後方向において保持ボルト46と並ぶように、保持ボルト46の内側に近接して設けられている。つまり、平面視において、2つのばね48は、2つの位置決めボルト45を結ぶ線Lを挟んで両側に設けられている。
固定ベース42及び可動ベース43には、ばね48を収容するための収容孔42a、43dがそれぞれ形成されている。収容孔42aの上面及び収容孔43dの下面は、それぞれ蓋部材49によって閉じられている。収容孔42a、43dに収容されたばね48は、上下の蓋部材49に固定されてはいない。収容孔42aは、ばね48の径と略同じ径とされており、固定ベース42とばね48とが水平方向に相対移動することは規制されている。一方、収容孔43dは、ばね48の径よりも大きな径とされており、可動ベース43とばね48とが水平方向に相対移動することは許容されている。
また、固定ベース42と可動ベース43との間には、樹脂製のシート部材50が設けられている。シート部材50は、摩擦係数が固定ベース42や可動ベース43よりも小さい材料が好ましく、例えば、超高分子ポリエチレン(UHMW)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA6/ナイロン6)、テトラフルオロエチレン(PTFE/テフロン)等の樹脂の何れかを採用すればよい。あるいは、シート部材50を、摩擦係数が0.5以下の非鉄金属材料で構成してもよい。なお、シート部材50の適宜の箇所には、上述の位置決めボルト45、保持ボルト46、ばね48等を挿入可能な孔が形成されている。
図8(a)に示すように、雄カプラ73、83が雌カプラ74、84と連結されていない待機状態においては、可動ベース43が、自重やばね48による付勢力によって位置決めボルト45と係合し(テーパー面43bと位置決め部45bとの係合)、これによって位置決めされた位置決め状態となる。このとき、2つの位置決めボルト45だけでなく、2つの保持ボルト46(保持ワッシャー47)によっても可動ベース43が保持されることで、位置決め状態を安定的に維持することができる。また、2つのばね48によって可動ベース43が付勢されることで、可動ベース43の一部が位置決めボルト45や保持ボルト46(保持ワッシャー47)から浮いてしまい、水平方向に対して傾くことを抑えることができる。
図8(b)は、雄カプラ73、83が水平方向に距離dだけ移動することで、雄カプラ73、83と雌カプラ74、84との軸心のずれが補正された状態を示す。雌カプラ74、84が上方に移動すると、図8(b)に示すように、雌カプラ74、84が下方から雄カプラ73、83に接触し、雄カプラ73、83が上方に移動する。その結果、雄カプラ73、83が固定されている可動ベース43も上方に移動し、可動ベース43と位置決めボルト45との係合が解除される。これによって、位置決めボルト45の軸部45aの径と可動ベース43の位置決め孔43aの内径との差の範囲内で、可動ベース43が水平方向に移動可能な可動状態となる。したがって、仮に雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との軸心が水平方向においてずれていたとしても、雄カプラ73(83)が水平方向に移動することによってずれを補正でき、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)とを連結させることが可能となる。なお、固定ベース42には、可動ベース43が可動状態のときに、可動ベース43に固定された雄カプラ73、83及びガイド筒44が水平方向に移動することを妨げないように、雄カプラ73、83及びガイド筒44の周りを切り欠いた切欠き42bが形成されている。
(カプラの具体的構成)
次に、雄カプラ73(83)を雌カプラ74(84)に相対的に挿入するだけで連結させることが可能な具体的な構成について説明する。なお、多少寸法や形状に違いはあるにしても、雄カプラ83は基本的に雄カプラ73と同様の構成であり、雌カプラ74は基本的に雌カプラ84と同様の構成である。したがって、以下では、雄カプラ73及び雌カプラ74の具体的な構成について説明する。
図9は、雄カプラ73及び雌カプラ74の断面図であり、図10は、雄カプラ73と雌カプラ74との着脱動作を示す断面図である。なお、図9及び図10においては、各カプラに接続される各ホースの図示は省略している。
雄カプラ73は、設備側連結ユニット40の可動ベース43に固定されており、円筒状に構成されている。雄カプラ73の外周面には、Oリング80が嵌められる環状溝73aと、後述するロックボール94が係合可能な環状溝状の係合部73bとが形成されている。
雌カプラ74は、ロボット側連結ユニット34の第2支持部材56に固定された外筒部材91と、外筒部材91の内側に設けられる内筒部材92と、内筒部材92を雌カプラ74の先端側に向けて付勢するばね93と、内筒部材92に設けられた複数のロックボール94とを有する。内筒部材92は、先端側の大径部92aと、大径部92aより内径が小さい基端側の小径部92bと、大径部92aと小径部92bとの境界に形成された段差部92cとを有する。雄カプラ73は、大径部92aに挿入することができるが、小径部92bに挿入することはできない。つまり、雄カプラ73を大径部92aに挿入すると、雄カプラ73の先端が段差部92cに接触し、雄カプラ73によって内筒部材92を基端側に押し込むことが可能となる。
内筒部材92の大径部92aには、周方向に複数の収容孔92dが形成されており、各収容孔92dにはロックボール94が収容されている。なお、収容孔92dに収容されたロックボール94は、その少なくとも一部が収容孔92dから径方向内側及び径方向外側に突出可能に構成されている。また、外筒部材91の内周面には、その先端部に環状に切り欠かれた凹状の退避部91aが形成されており、退避部91aよりも基端側には、退避部91aよりも内周面が径方向内側に突出する突出部91bが形成されている。ロックボール94は、内筒部材92が基端側に押し込まれていないときには、その少なくとも一部が退避部91aに退避可能となっている。
雄カプラ73と雌カプラ74との着脱動作について説明する。雄カプラ73と雌カプラ74とを着脱させる際には、ロボット側連結ユニット34のシリンダ57を駆動させて、雌カプラ74を上下方向に移動させればよい。以下では、図10(a)に示すように、雄カプラ73と雌カプラ74とが連結していない待機状態における雌カプラ74の位置を初期位置と称し、図10(c)に示すように、雄カプラ73と雌カプラ74とが連結している連結状態における雌カプラ74の位置を連結位置と称する。
雄カプラ73と雌カプラ74とを連結させる際には、ロボット側連結ユニット34のシリンダ57を駆動させて、雌カプラ74を初期位置から上方に移動させる。その結果、雄カプラ73が相対的に雌カプラ74に挿入される。図10(b)に示すように、雄カプラ73の先端が内筒部材92の段差部92cに接触した状態においては、雄カプラ73の係合部73bがロックボール94に対向する位置にくる。この状態から、図10(c)に示すように、雌カプラ74をさらに上方の連結位置まで移動させると、雄カプラ73がばね93の付勢力に抗して内筒部材92を雌カプラ74の基端側に押し込んで連結状態となる。このとき、ロックボール94が突出部91bの内周面によって径方向内側に押し出されることによって、ロックボール94が雄カプラ73の係合部73bに係合し、雄カプラ73と内筒部材92とが係合した状態となる。また、Oリング80によって気密状態が維持される。
なお、雄カプラ73の内径と雌カプラ74の小径部92bの内径とは略同じ(例えば1インチ)にされており、連結状態のときに雄カプラ73と雌カプラ74との境界において段差が生じないようにされている。また、図10(c)から明らかなように、雌カプラ74が連結位置にあるとき、ばね93は収縮しきってはおらず、雄カプラ73が内筒部材92をさらに雌カプラ74の基端側に押し込むことができるだけの空間が確保されている。
ここで、従来のカップリング装置では、雌カプラに設けられたスリーブの操作によってロックボールが動かされるが、このスリーブには雄カプラが接触しないため、雄カプラを雌カプラに挿入する動作とは別に、スリーブを操作する必要があった。一方、本実施形態では、上述のように、内筒部材92にロックボール94が設けられており、雄カプラ73を雌カプラ74に相対的に挿入すると、内筒部材92が押し込まれてロックボール94が動かされる構成となっている。したがって、雄カプラ73を雌カプラ74に相対的に挿入させたり引き抜いたりするだけで、雄カプラ73と雌カプラ74とを着脱することができる。
雄カプラ73と雌カプラ74とが連結状態となると、糸掛け作業を行っている間、シリンダ57は雌カプラ74を連結位置に維持する。これによって、ばね93の付勢力によって内筒部材92が雄カプラ73に接触した状態が維持され、雄カプラ73と雌カプラ74との連結状態が維持される。
雄カプラ73と雌カプラ74との連結状態を解除する際には、シリンダ57を駆動させて、雌カプラ74を連結位置から下方に移動させる。その結果、図10(b)に示すように、外筒部材91が内筒部材92に対して相対的に下方に移動し、外筒部材91の退避部91aがロックボール94に対向する位置にくる。すると、ロックボール94が雄カプラ73の係合部73bから抜けて退避部91aに退避し、雄カプラ73と内筒部材92との係合が解除される。この状態から、図10(a)に示すように、雌カプラ74をさらに下方の初期位置まで戻すと、雄カプラ73と雌カプラ74との連結状態が解除される。
ここで、上述のように、本実施形態では、シリンダ57が雌カプラ74を連結位置に維持することによって連結状態が維持されるので、ロックボール94がなくても連結状態を維持することは基本的に可能である。しかしながら、既に説明したように、連結状態となった雄カプラ73及び雌カプラ74には圧縮空気が流れるため、高い内圧(例えば1.0MPa程度)が作用する。したがって、仮にロックボール94がない場合には、内圧によって内筒部材92が雄カプラ73から離れるように雌カプラ74の基端側に移動し、連結状態が解除されてしまうおそれがある。一方、ロックボール94が設けられていれば、連結状態のときに雄カプラ73と内筒部材92とが係合しているため、高い内圧が作用しても、内筒部材92が雄カプラ73から離れるように雌カプラ74の基端側に移動することはなく、連結状態が確実に維持される。なお、廃糸経路8に設けられている雄カプラ83及び雌カプラ84には、特に高い内圧は作用しないため、雌カプラ84にはロックボール94を設けなくてもよい。
(紡糸引取設備の電気的構成)
次に、紡糸引取設備1の電気的構成について説明する。図1に示すように、紡糸引取設備1は設備全体の制御を行うための集中制御装置4を有する。集中制御装置4は、オペレータが各種の設定を行うための操作部4aと、設定を補助する画面や各部の状態を示す画面を表示する表示部4bとを有する。また、図4に示すように、各紡糸引取装置2には巻取制御装置101が設けられており、巻取制御装置101が、紡糸引取装置2に設けられた各駆動部の動作を制御する。また、糸掛けロボット3にはロボット制御装置102が設けられており、ロボット制御装置102が、糸掛けロボット3に設けられた各駆動部の動作を制御する。
集中制御装置4は、各巻取制御装置101及びロボット制御装置102と、無線又は有線によって通信可能に接続されている。また、集中制御装置4には、糸掛けロボット3に設けられたエンコーダ123からの検出信号、及び、各紡糸引取装置2に対応して設けられた連結センサ76からの検出信号が入力される。また、集中制御装置4は、設備側圧空用ホース71の各サブホース71bに設けられた開閉弁75の開閉を制御する。
(糸掛け作業に関わる一連の流れ)
ある紡糸引取装置2において糸掛けが必要になると、この紡糸引取装置2の巻取制御装置101から集中制御装置4に、糸掛け要求があったことを示す信号が送られる。そうすると、この紡糸引取装置2での糸Yの巻取りを再開可能とすべく、糸掛けロボット3にこの紡糸引取装置2に対する糸掛け作業を実行させる。なお、糸掛けロボット3が糸掛け作業を行っていないときには、各開閉弁75は閉じられている。
図11は、糸掛け作業に関わる一連の動作を示すフローチャートである。集中制御装置4は、糸掛けロボット3を糸掛け作業の対象となる所定の紡糸引取装置2の前方まで移動させる(ステップS1)。このとき、ロボット制御装置102は、エンコーダ123の検出信号を参照しながら移動モータ121を制御することによって、糸掛けロボット3に設けられたロボット側連結ユニット34が、所定の紡糸引取装置2に対応して設けられた設備側連結ユニット40と対向するように、糸掛けロボット3を停止させる。
所定の紡糸引取装置2への糸掛けロボット3の移動が完了すると、ロボット制御装置102は、ロボット側連結ユニット34に設けられたシリンダ57を駆動することによって、雌カプラ74、84を初期位置から連結位置まで上昇させる(ステップS2)。その結果、所定の紡糸引取装置2に対応する所定の雄カプラ73と雌カプラ74とが連結状態となるとともに、所定の紡糸引取装置2に対応する所定の雄カプラ83と雌カプラ84とが連結状態となる。
集中制御装置4は、所定の雄カプラ73と雌カプラ74とが連結状態となったことを示す信号が、所定の雄カプラ73に対応する連結センサ76から送られてくると(ステップS3)、続いて、所定の雄カプラ73に対応する開閉弁75を開く(ステップS4)。そうすると、圧空供給部5から設備側圧空用ホース71、雄カプラ73、雌カプラ74、ロボット側圧空用ホース72を経由して糸掛けロボット3のサクション37に至る圧空供給経路7が連通する。なお、設備側廃糸用ホース81には開閉弁は設けられていないので、所定の雄カプラ83と雌カプラ84とが連結されるだけで、サクション37からロボット側廃糸用ホース82、雌カプラ84、雄カプラ83、設備側廃糸用ホース81を経由して廃糸ボックス6に至る廃糸経路8が連通する。
こうして、糸掛けロボット3のサクション37の吸引口37cに負圧が生じ、サクション37で糸Yを吸引保持できる状態となったら、ロボット制御装置102は、糸掛けユニット33やアームモータ122を適宜駆動することで、所定の紡糸引取装置2に対する糸掛け作業を行う(ステップS5)。糸掛け作業が終わると、集中制御装置4によって開閉弁75を閉じてから(ステップS6)、ロボット制御装置102は、シリンダ57を駆動することによって、雌カプラ74、84を連結位置から初期位置まで下降させる(ステップS7)。これによって、所定の雄カプラ73と雌カプラ74との連結状態が解除されるとともに、所定の雄カプラ83と雌カプラ84との連結状態が解除される。そして、所定の紡糸引取装置2での糸Yの巻取りが再開される(ステップS8)。
(効果)
本実施形態に係る紡糸引取設備1では、圧空供給部5(圧縮流体供給部)から糸掛けロボット3のサクション37(吸引保持部材)に至る圧空供給経路7(圧縮流体の供給経路)が、設備側圧空用ホース71(設備側供給管)とロボット側圧空用ホース72(ロボット側供給管)とに分けられており、これらが着脱自在に構成されている。このため、糸掛けロボット3に設けられるロボット側圧空用ホース72は、設備側圧空用ホース71に接続できるだけの長さがあれば足り、圧空供給部5までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボット3が移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボット3に圧縮空気(圧縮流体)を供給するために長いホースを設ける必要がない。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、ロボット側圧空用ホース72の上流端に設けられるロボット側供給管連結部及び設備側圧空用ホース71の下流端に設けられる設備側供給管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラとされており、簡易な構成となっている。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、ロボット側供給管連結部が雌カプラ74であり、設備側供給管連結部が雄カプラ73とされている。雌カプラ74は外筒部材91、内筒部材92、ばね93、ロックボール94等を含む複数の部材で構成されており、一般的に雄カプラ73よりもコストが高い。したがって、1つで済むロボット側供給管連結部を雌カプラ74とし、複数必要となる設備側供給管連結部を雄カプラ73とすることで、コストを圧縮することができる。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、糸掛けロボット3は、ロボット側の雌カプラ74を設備側の雄カプラ73に着脱させるように移動させるシリンダ57(駆動部)を有する。このような構成によれば、雄カプラ73と雌カプラ74とを着脱させるためのシリンダ57を、糸掛けロボット3に1つ設ければ済むので、コストを圧縮することができる。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、設備側圧空用ホース71は、圧空供給部5に接続されたメインホース71a(本管)と、メインホース71aから複数の紡糸引取装置2に向けて分岐する複数のサブホース71b(支管)と、を有して構成されており、複数のサブホース71bの下流端に、複数の雄カプラ73が取り付けられるとともに、複数のサブホース71bの途中に、複数の開閉弁75が設けられている。したがって、開閉弁75を適切に開閉することによって、必要なときに必要な箇所にのみ圧縮空気を供給することができるので、圧縮空気が無駄に消費されることを抑えることができる。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、シリンダ57及び複数の開閉弁75を制御する制御部(集中制御装置4とロボット制御装置102とからなる)と、複数の雄カプラ73と雌カプラ74とのそれぞれの連結状態を検出し、上記制御部に検出信号を送る複数の連結センサ76(検出部)と、をさらに備えており、上記制御部は、所定の紡糸引取装置2に対して糸掛け作業を行う際、シリンダ57を駆動することで、雌カプラ74を所定の紡糸引取装置2に対応する所定の雄カプラ73と連結させ、所定の雄カプラ73が連結状態となったことを示す検出信号が対応する所定の連結センサ76から送られてくると、所定の雄カプラ73に対応する所定の開閉弁75を開くように制御を行う。したがって、雌カプラ74が所定の雄カプラ73に連結される前に圧縮空気が供給されることを確実に防止できるので、圧縮空気が無駄に消費されることをより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、上記制御部は、所定の紡糸引取装置2に対する糸掛け作業が終わると、所定の開閉弁75を閉じてから、シリンダ57を駆動することで、雌カプラ74を所定の雄カプラ73から外すように制御を行う。したがって、圧縮空気の供給が行われている最中に雌カプラ74が所定の雄カプラ73から外されることを確実に防止できるので、圧縮空気が無駄に消費されることをより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、圧空供給経路7と同様、糸掛けロボット3のサクション37から廃糸ボックス6(糸廃棄部)に至る廃糸経路8(糸の排出経路)が、ロボット側廃糸用ホース82と設備側廃糸用ホース81とに分けられており、これらが着脱自在に構成されている。このため、糸掛けロボット3に設けられるロボット側廃糸用ホース82は、設備側廃糸用ホース81に接続できるだけの長さがあれば足り、廃糸ボックス6までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボット3が移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボット3から糸Yを廃棄するために長いホースを設ける必要がない。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、ロボット側廃糸用ホース82の下流端に設けられるロボット側排出管連結部及び設備側廃糸用ホース81の上流端に設けられる設備側排出管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラとされており、簡易な構成となっている。
また、本実施形態に係る紡糸引取設備1では、ロボット側排出管連結部が雌カプラ84であり、設備側排出管連結部が雄カプラ83とされている。既述のように、一般的に雌カプラ84は雄カプラ83よりもコストが高い。したがって、1つで済むロボット側排出管連結部を雌カプラ84とし、複数必要となる設備側排出管連結部を雄カプラ83とすることで、コストを圧縮することができる。
また、本実施形態に係る糸掛けロボット3では、ロボット側圧空用ホース72が、設備側圧空用ホース71に着脱自在に構成されているため、ロボット側圧空用ホース72は、設備側圧空用ホース71に接続できるだけの長さがあれば足り、圧空供給部5までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボット3が移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボット3に圧縮空気を供給するために長いホースを設ける必要がない。
また、本実施形態に係る糸掛けロボット3では、ロボット側廃糸用ホース82が、設備側廃糸用ホース81に着脱自在に構成されているため、ロボット側廃糸用ホース82は、設備側廃糸用ホース81に接続できるだけの長さがあれば足り、廃糸ボックス6までつながるような長いものである必要はない。したがって、糸掛けロボット3が移動可能に構成されている場合であっても、糸掛けロボット3から糸Yを排出するために長いホースを設ける必要がない。
また、本実施形態に係る糸掛けロボット3では、雌カプラ74、84を共通に支持する第2支持部材56(支持部材)と、雌カプラ74を雄カプラ73に着脱させるとともに、雌カプラ84を雄カプラ83に着脱させるように、第2支持部材56を移動させるシリンダ57と、をさらに備えている。このような構成によれば、雌カプラ74、84を移動させるためのシリンダ57が1つで済むので、部品点数を削減し、コストを圧縮することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、設備側に設けられる連結部を雄カプラ73、83とし、ロボット側に設けられる連結部を雌カプラ74、84とした。しかしながら、設備側に設けられる連結部を雌カプラとし、ロボット側に設けられる連結部を雄カプラとしてもよい。
また、上記実施形態では、ロボット側の雌カプラ74(84)を移動させることで、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との着脱を行うものとした。しかしながら、設備側の雄カプラ73、83を移動させることで、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との着脱を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ロボット側の雌カプラ74(84)が上方に移動することで、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)とが連結するものとした。しかしながら、設備側の雄カプラ73(83)が下方に移動することで、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)とが連結するようにしてもよい。あるいは、雄カプラ73(83)が上方に移動するとともに、雌カプラ74(84)が下方に移動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、設備側連結ユニット40をロボット側連結ユニット34の上方に配置し、設備側連結ユニット40が位置ずれ補正機能を有するものとした。しかしながら、ロボット側連結ユニット34を設備側連結ユニット40の上方に配置し、ロボット側連結ユニット34が位置ずれ補正機能を有するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、位置決めボルト45が位置決め部材として機能するものとした。しかしながら、位置決め部材の具体的態様はボルトに限定されない。例えば、位置決め部材は、溶接等により固定ベース42に固定されてもよい。
また、上記実施形態では、可動ベース43の摺動性を向上させるため、固定ベース42と可動ベース43との間にシート部材50を設けるものとした。しかしながら、シート部材50を設ける代わりに、固定ベース42の下面又は可動ベース43の上面に、摩擦係数の小さい材料を塗布したり、摺動性を向上させる加工を施してもよい。ただし、摩耗等により摺動性が低下した場合、上記実施形態のように別にシート部材50を設ける構成であれば、シート部材50を交換するだけで済むので好適である。
また、上記実施形態では、ロボット側の雌カプラ74、84を共通の第2支持部材56に取り付けるものとした。しかしながら、雌カプラ74、84を共通の部材に取り付けることは必須ではなく、雌カプラ74、84を個別に移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、設備側連結ユニット40を糸掛けロボット3用のガイドレール35に固定するものとしたが、設備側連結ユニット40を固定する箇所はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、紡糸引取設備1に設けられた全ての紡糸引取装置2に対して、圧空供給部5及び廃糸ボックス6が1つずつ設けられるものとした。しかしながら、各紡糸引取装置2に対して個別に圧空供給部5又は廃糸ボックス6を設けてもよいし、所定数の紡糸引取装置2ごとに圧空供給部5又は廃糸ボックス6を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、紡糸引取設備1に設けられた全ての紡糸引取装置2に対して、糸掛けロボット3が1台設けられるものとした。しかしながら、所定数の紡糸引取装置2ごとに糸掛けロボット3を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、糸掛け作業に関わる一連の動作が、全て糸掛けロボット3や集中制御装置4によって自動で行われるようにした。しかしながら、一部の動作をオペレータが行うようにしてもよい。例えば、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)との着脱をオペレータが行うようにしたり、開閉弁75の開閉をオペレータが行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、雄カプラ73の上流側に開閉弁75が設けられるものとした。しかしながら、開閉弁75を設ける代わりに、バルブ内蔵式の雌カプラ74を使用し、連結時に自動でバルブが開くような構成でもよい。
また、集中制御装置4の制御対象及びロボット制御装置102の制御対象は、上記実施形態に示したものに限定されない。例えば、集中制御装置4が、糸掛けロボット3の具体的動作まで制御するように構成してもよい。また、ロボット制御装置102が、開閉弁75の制御を行ったり、連結センサ76からの検出信号を受け取るようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明における「設備側供給管」、「ロボット側供給管」、「設備側排出管」、及び、「ロボット側排出管」が、それぞれホースで構成されるものとした。しかしながら、これら各管をホースではなく、金属製の配管等で構成してもよい。
また、上記実施形態では、糸掛けロボット3がガイドレール35に吊り下げられる吊り下げ式のものとしたが、糸掛けロボット3は吊り下げ式に限定されない。例えば、糸掛けロボット3が床面を走行するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、雄カプラ73(83)と雌カプラ74(84)とを連結させる際、雌カプラ74(84)が相対的に下方から雄カプラ73(83)に接触することで、可動ベース43が位置決め状態から可動状態になるものとした。しかしながら、図6に示すピン部材55がガイド筒44に接触しながら挿入されることで、可動ベース43が位置決め状態から可動状態となるようにしてもよい。このように、ピン部材55とガイド筒44との接触によって可動ベース43が可動状態となることで、ずれの補正をより確実に行うことができる。
1:紡糸引取設備
2:紡糸引取装置
3:糸掛けロボット
4:集中制御装置(制御部)
5:圧空供給部(圧縮流体供給部)
6:廃糸ボックス(糸廃棄部)
7:圧空供給経路(圧縮流体の供給経路)
8:廃糸経路(糸の排出経路)
37:サクション(吸引保持部材)
56:第2支持部材(支持部材)
57:シリンダ(駆動部)
71:設備側圧空用ホース(設備側供給管)
71a:メインホース(本管)
71b:サブホース(支管)
72:ロボット側圧空用ホース(ロボット側供給管)
73:雄カプラ(設備側供給管連結部)
74:雌カプラ(ロボット側供給管連結部)
75:開閉弁
76:連結センサ(検出部)
81:設備側廃糸用ホース(設備側排出管)
82:ロボット側廃糸用ホース(ロボット側排出管)
83:雄カプラ(設備側排出管連結部)
84:雌カプラ(ロボット側排出管連結部)
102:ロボット制御装置(制御部)
Y:糸

Claims (8)

  1. 所定方向に並べられた複数の紡糸引取装置と、
    前記所定方向に移動可能であり、前記複数の紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行うことが可能な糸掛けロボットと、
    前記糸掛けロボットに圧縮流体を供給する圧縮流体供給部と、
    を備え、
    前記糸掛けロボットは、前記圧縮流体供給部から圧縮流体が供給されると負圧が生じる吸引保持部材を有し、前記吸引保持部材で糸を吸引保持しながら糸掛け作業を行うように構成されており、
    前記圧縮流体供給部から前記吸引保持部材に至る圧縮流体の供給経路は、
    前記圧縮流体供給部から前記複数の紡糸引取装置まで延びる設備側供給管と、
    前記吸引保持部材に接続されたロボット側供給管と、
    前記設備側供給管の下流端に取り付けられた設備側供給管連結部と、
    前記ロボット側供給管の上流端に取り付けられたロボット側供給管連結部と、
    を有し、
    前記ロボット側供給管連結部と前記設備側供給管連結部とが着脱自在に構成されており、
    前記糸掛けロボットは、前記ロボット側供給管連結部を前記設備側供給管連結部に着脱させるように移動させる駆動部を有しており、
    前記設備側供給管は、前記圧縮流体供給部に接続された本管と、前記本管から前記複数の紡糸引取装置に向けて分岐する複数の支管と、を有して構成されており、
    前記複数の支管の下流端に、複数の前記設備側供給管連結部が取り付けられるとともに、前記複数の支管の途中に、複数の開閉弁が設けられており、
    前記駆動部及び前記複数の開閉弁を制御する制御部と、
    前記複数の設備側供給管連結部と前記ロボット側供給管連結部とのそれぞれの連結状態を検出し、前記制御部に検出信号を送る複数の検出部と、
    をさらに備えており、
    前記制御部は、所定の前記紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行う際、前記駆動部を駆動することで、前記ロボット側供給管連結部を前記所定の紡糸引取装置に対応する所定の前記設備側供給管連結部と連結させ、前記所定の設備側供給管連結部が連結状態となったことを示す検出信号が対応する所定の前記検出部から送られてくると、前記所定の設備側供給管連結部に対応する所定の前記開閉弁を開くことを特徴とする紡糸引取設備。
  2. 前記ロボット側供給管連結部及び前記設備側供給管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラであることを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取設備。
  3. 前記ロボット側供給管連結部が雌カプラであり、前記設備側供給管連結部が雄カプラであることを特徴とする請求項2に記載の紡糸引取設備。
  4. 前記制御部は、前記所定の紡糸引取装置に対する糸掛け作業が終わると、前記所定の開閉弁を閉じてから、前記駆動部を駆動することで、前記ロボット側供給管連結部を前記所定の設備側供給管連結部から外すことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の紡糸引取設備。
  5. 前記吸引保持部材で吸引された糸が廃棄される糸廃棄部をさらに備え、
    前記吸引保持部材から前記糸廃棄部に至る糸の排出経路は、
    前記吸引保持部材に接続されたロボット側排出管と、
    前記複数の紡糸引取装置から前記糸廃棄部まで延びる設備側排出管と、
    前記ロボット側排出管の下流端に取り付けられたロボット側排出管連結部と、
    前記設備側排出管の上流端に取り付けられた設備側排出管連結部と、
    を有し、
    前記ロボット側排出管連結部と前記設備側排出管連結部とが着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の紡糸引取設備。
  6. 前記ロボット側排出管連結部及び前記設備側排出管連結部のうち、一方が雄カプラであり、他方が雌カプラであることを特徴とする請求項に記載の紡糸引取設備。
  7. 前記ロボット側排出管連結部が雌カプラであり、前記設備側排出管連結部が雄カプラであることを特徴とする請求項に記載の紡糸引取設備。
  8. 所定方向に並べられた複数の紡糸引取装置に対して糸掛け作業を行うことができるように、前記所定方向に移動可能に構成された糸掛けロボットであって、
    外部の圧縮流体供給部から圧縮流体が供給されると負圧が生じ、糸を吸引保持可能な吸引保持部材と、
    前記吸引保持部材に接続され、前記圧縮流体供給部からの圧縮流体が供給されるロボット側供給管と、
    前記ロボット側供給管の上流端に取り付けられたロボット側供給管連結部と、
    を備え、
    前記ロボット側供給管連結部は、前記圧縮流体供給部から前記複数の紡糸引取装置まで延びる設備側供給管の下流端に取り付けられた設備側供給管連結部に着脱自在に構成されており、
    前記吸引保持部材に接続され、前記吸引保持部材で吸引された糸を外部の糸廃棄部に排出するロボット側排出管と、
    前記ロボット側排出管の下流端に取り付けられたロボット側排出管連結部と、
    をさらに備え、
    前記ロボット側排出管連結部は、前記複数の紡糸引取装置から前記糸廃棄部まで延びる設備側排出管の上流端に取り付けられた設備側排出管連結部に着脱自在に構成されており、
    前記ロボット側供給管連結部及び前記ロボット側排出管連結部を共通に支持する支持部材と、
    前記ロボット側供給管連結部を前記設備側供給管連結部に着脱させるとともに、前記ロボット側排出管連結部を前記設備側排出管連結部に着脱させるように、前記支持部材を移動させる駆動部と、
    をさらに備えることを特徴とする糸掛けロボット。
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