JP6817449B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたステアリング装置が知られている。
特許文献1に記載のステアリング装置は、ラックハウジングの筒状本体部と、この筒状本体部から突出し、ボールジョイントの移動を規制するストローク規制部と、を備えている。筒状本体部とストローク規制部とは、同じ大きさの内径を有している。
特開2015−182713号公報
特許文献1のステアリング装置では、例えば外部入力により筒状本体部内のラックバーが筒状本体部の径方向に撓んだときに、ラックバーがストローク規制部の内周面に当接する。これにより、ストローク規制部の外周縁部に引張応力が作用し、この外周縁部が損傷してしまう虞があった。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、ラックハウジングのストローク規制部の損傷を抑制することができるステアリング装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、その一つの態様において、ストローク規制部の内径が筒状本体部の内径の最小値よりも大きく形成されている。
本発明によれば、ラックハウジングのストローク規制部の損傷が抑制される。
第1の実施例のステアリング装置の概略図である。 第1端部側のラックバーおよび第1の実施例のラックハウジングの拡大断面図である。 基準軸線に沿って切断したときの緩衝部材の断面図である。 ラックバーおよび比較例のラックハウジングに掛かる荷重の分布のシミュレーション結果を示したものである。 ラックバーおよび第1の実施例のラックハウジングに掛かる荷重の分布のシミュレーション結果を示したものである。 第1端部側におけるラックバーおよび第2の実施例のラックハウジングの拡大断面図である。 第1端部側におけるラックバーおよび第3の実施例のラックハウジングの拡大断面図である。 第1端部側におけるラックバーおよび第4の実施例のラックハウジングの拡大断面図である。 第1端部側におけるラックバーおよび第5の実施例のラックハウジングの拡大断面図である。
以下、本発明のステアリング装置の実施例を図面に基づき説明する。
[第1の実施例]
(ステアリング装置の構成)
図1は、第1の実施例のステアリング装置1の概略図である。図1では、ステアリング装置1の一部を断面で示してある。
図1に示すように、ステアリング装置1は、運転者からの操舵力を伝達する操舵機構2と、運転者の操舵操作を補助する操舵アシスト機構3と、を備えている。
操舵機構2は、車両の運転室内に配置された図示せぬステアリングホイールと、車両の前輪である図示せぬ2つの転舵輪と、を機械的に連結している。操舵機構2は、ステアリングホイールからの回転力が伝達される入力軸4と、図示せぬトーションバーを介して入力軸4に接続された出力軸5と、を有した操舵軸6、およびこの操舵軸6の回転を転舵輪に伝達する伝達機構7を備えている。伝達機構7は、出力軸5の外周に設けられた図示せぬピニオンと、ラックバー8の外周に設けられた図示せぬラックと、からなるラック&ピニオン機構(ラック&ピニオン・ギヤ)により構成されている。
ラックバー8は、細長い円筒状のラックハウジング9内に、移動可能に収容されている。
操舵機構2側におけるラックバー8の端部8aでは、ラックバー8の端部8aに形成された雌ねじ部が第1ラックエンド10の雄ねじ部と噛み合うことにより、第1ラックエンド10がラックバー8の端部8aに固定されている。ラックバー8の端部8aにおいて、第1ラックエンド10は、円弧状に窪んだ凹部10aを有しており、この凹部10aに、第1タイロッド11の球状端部11aが嵌め込まれる。このように、凹部10aと球状端部11aとを組み合わせることによって、第1ボールジョイント12が構成されており、この第1ボールジョイント12を介して、ラックバー8と第1タイロッド11が接続されている。
同様に、操舵機構2とは反対側におけるラックバー8の端部8bでは、ラックバー8の端部8bに形成された雌ねじ部が第2ラックエンド13の雄ねじ部と噛み合うことにより、第2ラックエンド13は、ラックバー8の端部8bに固定されている。ラックバー8の端部8bにおいて、第2ラックエンド13は、円弧状に窪んだ凹部13aを有しており、この凹部13aに、第2タイロッド14の球状端部14aが嵌め込まれる。このように、凹部13aと球状端部14aとを組み合わせることによって、第2ボールジョイント15が構成されており、この第2ボールジョイント15を介して、ラックバー8と第2タイロッド14が接続されている。
第1タイロッド11および第2タイロッド14は、図示せぬナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ラックハウジング9の軸方向両端には、第1ラックエンド10とラックハウジング9との衝突時、および第2ラックエンド13とラックハウジング9との衝突時に、衝突による衝撃を緩和する後述する緩衝部材16(図3参照)がそれぞれ設けられている。
さらに、ラックハウジング9の軸方向両端には、第1ボールジョイント12および第2ボールジョイント15の外周を覆う蛇腹状のブーツ17,17がそれぞれ設置されている。ブーツ17は、弾性材料例えば合成ゴム材料により所定の可撓性を確保するように形成されており、ラックバー8等への水や埃等の浸入を防止している。
また、ラックハウジング9の軸方向両端部には、このラックハウジング9を車体に取り付けるためのマウントブラケット18がそれぞれ設けられている。マウントブラケット18には、図示せぬゴムブッシュが設置され、このゴムブッシュを介して、ラックハウジング9が車体に取り付けられる。
ここで、以下の説明の便宜上、ラックハウジング9に対するラックバー8の移動方向に直交する断面においてラックハウジング9の後述する筒状本体部19(図2参照)の内周面によって形成される円の中心を通り、ラックバー8の移動方向と平行な軸線を「基準軸線M」と定義する。また、基準軸線Mと平行な方向を「軸方向」と定義する。さらに、基準軸線Mと直交する方向を基準軸線Mに対する「径方向」と定義する。
操舵アシスト機構3は、操舵機構2に操舵力を付与する電動モータであるモータ20を備えており、このモータ20は、電子制御ユニット(ECU)21と一体に構成されている。
電子制御ユニット21は、各種制御処理を記憶および実行する機能を有し、図示せぬトルクセンサからの操舵トルクの信号等に基づいてモータ20を駆動制御する。
かかるステアリング装置1の構成から、運転者がステアリングホイールを回転操作すると、入力軸4が回転してトーションバーが捩られ、これにより生じるトーションバーの弾性力によって、出力軸5が回転する。そして、出力軸5の回転運動が上記ラック&ピニオン機構によりラックバー8の軸方向に沿う直線運動に変換され、タイロッド11,14を介して図示せぬナックルアームが車幅方向へと押し引きされることによって、対応した転舵輪の向きが変更される。
図2は、第1端部9a側のラックバー8および第1の実施例のラックハウジング9の拡大断面図である。
ラックハウジング9は、操舵機構2(図1参照)側の第1端部9aと、操舵機構2とは反対側の第2端部9b(図1参照)と、を有した細長い円筒状に形成されている。ラックハウジング9は、ラックバー8が内部を通って移動する筒状本体部19と、該筒状本体部19と一体に形成された緩衝部材収容部24と、同じく筒状本体部19と一体に形成されたストローク規制部25と、を備えている。ラックハウジング9は、単一の鋳造型に金属材料を流し込むことにより、筒状本体部19、緩衝部材収容部24およびストローク規制部25を鋳造により一体に形成したうえで、ストローク規制部25の後述する内周面25bを機械加工することで形成されている。従って、筒状本体部19の後述する支持面19aおよび傾斜部26には、鋳肌面が残されている。
筒状本体部19は、細長い円筒状をなしており、ラックバー8を直接支持する内周面である支持面19aを有している。なお、本実施例では、ラックバー8は、支持面19aにより支持されているが、かかる形態に限られず、筒状本体部19内でラックブッシュを介して移動可能に支持されていても良い。
緩衝部材収容部24は、軸方向において筒状本体部19よりも第1端部9a側であって、かつ径方向においてラックバー8よりも外側に設けられ、軸方向において第1端部9a側に向かって開口する凹形状を有している。つまり、緩衝部材収容部24は、筒状本体部19の外周側に位置し、筒状本体部19の端部19bから第1ラックエンド10(図1参照)側に円筒状に突出することで、第1ラックエンド10側に開口している。緩衝部材収容部24の内周面24aには、筒状本体部19の端部19bに寄った位置に、ラックバー8側に開口した環状溝である緩衝部材保持部24bが形成されている。緩衝部材保持部24bは、緩衝部材16の後述する基部22の環状の突出部22bよりも大きい外径を有している。緩衝部材収容部24内に緩衝部材16が非圧縮状態で収容された状態では、基部22の突出部22bは、図2に示すように、突出部22bと緩衝部材保持部24bとの間、ならびに外周面22aと内周面24aとの間に多少の隙間が残存するかたちで、緩衝部材保持部24bに保持されている。また、この状態では、緩衝部材16の後述する緩衝部23の端面23dが筒状本体部19の端面19bに当接しており、緩衝部23の内周面23eがストローク規制部25から径方向に離間している。
一方、第1ラックエンド10(図1参照)が後述する緩衝部23の端面23cに衝突すると、緩衝部23は、軸方向において第1ラックエンド10と筒状本体部19との間で圧縮変形し、また、基部22は、緩衝部材保持部24bに対し圧縮した状態で当接する。つまり、緩衝部材16の圧縮変形時に、突出部22bと緩衝部材保持部24bとが密着し、さらに、外周面22aと内周面24aとが密着した状態となる。
ストローク規制部25は、筒状本体部19の内周側の位置で、筒状本体部19よりも第1端部9a側に設けられ、第1端部9a側に向かって環状に突出している。つまり、ストローク規制部25は、筒状本体部19の内周側の位置で、径方向において緩衝部材収容部24よりも内側に設けられ、筒状本体部19の端部19bから第1端部9a側に環状に突出している。ストローク規制部25の突出長さは、緩衝部材収容部24の突出長さよりも短くなっている。ストローク規制部25は、軸方向において緩衝部材収容部24とオーバーラップしている。つまり、ストローク規制部25は、緩衝部材収容部24と径方向に対向している。
また、ストローク規制部25は、ストローク規制部25の先端に、第1ラックエンド10との衝突時に第1ラックエンド10と当接する環状の面である第1当接部25aを有している。この第1当接部25aにより、第1ラックエンド10との衝突時に、第1ラックエンド10の筒状本体部19側へ向かう移動が規制される。非圧縮状態の緩衝部材16がラックハウジング9に取り付けられた状態では、緩衝部材16の後述する緩衝部23の端面23cは、軸方向において、第1当接部25aよりも第1端部9a側に位置している。
ストローク規制部25の内周面25bは、筒状本体部19の内周面である支持面19aから径方向外側にオフセットした位置にある。即ち、ストローク規制部25の内径は、筒状本体部19の支持面19aの最も小さい内径よりも大きく形成されている。例えば、支持面19aが段差形状に形成されている場合に、筒状に連続した支持面19aの内径がストローク規制部25の内径よりも大きくなる部分が存在し得るが、このような部分については、比較対象から除外している。
さらに、内周面25bは、第1当接部25aから、筒状本体部19の端部19bよりも筒状本体部19側へ延びるように形成され、ストローク規制部25と筒状本体部19との双方に跨って形成されている。内周面25bと支持面19aとは、円錐状に傾斜した傾斜部26によって互いに接続されており、傾斜部26は、筒状本体部19の内径が第1当接部25a側に向かうほど大きくなっている。
また、上述したように鋳造後にストローク規制部25の内周面25bのみを機械加工してラックハウジング9を形成したことから、鋳肌面である支持面19aに加えて、傾斜部26にも、鋳肌面が残されている。なお、傾斜部26の鋳肌面は、傾斜部26全体に残っていても良く、また、傾斜部26の一部分に残っていても良い。傾斜部26は、軸方向において筒状本体部19とオーバーラップする位置に設けられている。つまり、傾斜部26は、筒状本体部19の軸方向領域に及んでいる。傾斜部26は、軸方向において筒状本体部19の第1端部9a側に位置する端部26aと、第1端部9aとは反対側に位置する端部26bと、を有している。
なお、図2では、ラックハウジング9の第1端部9a側について説明したが、第2端部9b側についても、ラックハウジング9は、第1端部9a側と同様に構成されている。
(緩衝部材の構造)
図3は、基準軸線Mに沿って切断したときの緩衝部材16の断面図である。なお、緩衝部材16は、環状に形成されているが、説明の都合上、緩衝部材16の一切断面のみを示してある。
緩衝部材16は、弾性材料で形成されており、基準軸線Mを包囲するように環状に形成された基部22と、該基部22と一体に形成され、径方向において基部22の内周側に設けられた環状の緩衝部23と、を備えている。
基部22は、基準軸線Mに沿って切断した断面が概ね長方形に形成されており、図3に示すように、基部22の長辺が径方向に延びる姿勢で配置されている。基部22は、軸方向中間において基部22の外周面22aから外側に突出した環状の突出部22bを備えている。突出部22bは、基準軸線Mに沿って切断した断面が概ね半円状となるように形成されている。
緩衝部23は、基準軸線Mに沿って切断した断面が概ね長方形であり、緩衝部23の長辺が軸方向に延びる姿勢で配置されている。緩衝部23の軸方向に沿った寸法は、基部22の軸方向に沿った寸法よりも大きくなっている。緩衝部23は、基準軸線Mを通る軸方向断面において、基部22のうち軸方向の端面22c(図3に破線で示す)と、緩衝部23のうち径方向外側の面23a,23bとの間の角度のうち劣角αが鈍角となるように形成されている。即ち、緩衝部23の径方向外側の面23a,23bは、基部22を挟んで軸方向に対称となるように基準軸線M側に劣角αで傾斜している。
さらに、緩衝部23は、第1ラックエンド10の衝突時に第1ラックエンド10と当接する端面23cと、非圧縮状態の緩衝部材16がラックハウジング9に取り付けられたときに、筒状本体部19の端部19b(図2参照)と当接する端面23dと、を備えている。緩衝部23の面23aと端面23cとの間、ならびに面23bと端面23dとの間は、それぞれ円弧状に接続されている。同様に、端面23cと内周面23eとの間、ならびに端面23dと内周面23eとの間も、それぞれ円弧状に接続されている。
また、第2ラックエンド13の衝突時には、第2ラックエンド13は、緩衝部23の端面23dに衝突する。
なお、上記端面22cは、請求の範囲に記載の「第2当接部」に相当する。
[第1の実施例の効果]
図4は、特許文献1のラックハウジングと同様の形状を有した比較例のラックハウジング9において、ラックバー8が径方向に撓んでストローク規制部25に当接したときにラックバー8およびラックハウジング9に掛かる荷重の分布をシミュレーションし、その結果を示したものである。
図4では、ラックバー8およびラックハウジング9に掛かる荷重の大きさを、小荷重領域A、この小荷重領域Aよりも密なドットで示された中荷重領域B、この中荷重領域Bよりも密なドットで示された大荷重領域C、この大荷重領域Cよりも密なドットで示された最大荷重領域Dで示してある。
図4に示すように、ラックバー8が径方向に撓んでストローク規制部25の内周面に当接すると、ストローク規制部25の外周縁部25cに引張応力が作用し、最も荷重が大きい最大荷重領域Dが外周縁部25cに存在している。この最大荷重領域Dに掛かる引張応力は、外周縁部25cに亀裂を生じさせる要因となる。また、外周縁部25cを除くストローク規制部25の部分は、最大荷重領域Dよりも荷重が小さい大荷重領域Cとなっている。
図5は、第1の実施例のラックハウジング9において、ラックバー8が径方向に撓んで筒状本体部19に接触したときにラックバー8およびラックハウジング9に掛かる荷重の分布をシミュレーションし、その結果を示したものである。なお、図5では、ラックバー8を破線で示してある。
図5では、ラックハウジング9に掛かる荷重の大きさを、小荷重領域E、この小荷重領域Eよりも密なドットで示された中荷重領域F、この中荷重領域Fよりも密なドットで示された大荷重領域G、この大荷重領域Gよりも密なドットで示された最大荷重領域Hで示してある。
図5に示すように、ラックバー8が径方向に撓んだとき、ラックバー8は、筒状本体部19の支持面19aに形成された傾斜部26の端部26bと当接するが、端部26bよりも径方向外側に位置するストローク規制部25の内周面25bとは当接しない。このため、ストローク規制部25には、過度な荷重が入力されず、最大荷重領域Hよりも荷重が小さい大荷重領域Gのみが存在することになる。
第1の実施例では、ステアリング装置1は、1対のボールジョイントである第1ボールジョイント12と第2ボールジョイント15と接続されるラックバー8と、ラックハウジング9であって、金属材料で形成され、筒状本体部19と、緩衝部材収容部24と、ストローク規制部25と、1対の端部である第1端部9aおよび第2端部9bを備え、筒状本体部19は、ラックバー8を移動可能に支持し、ラックハウジング9に対するラックバー8の移動方向に直交する断面において筒状本体部19の内周面によって形成される円の中心を通りラックバー8の移動方向と平行な軸線を基準軸線Mとしたとき、緩衝部材収容部24は、基準軸線Mの方向において筒状本体部19よりも第1端部9a側であって、かつ基準軸線Mに対する径方向においてラックバー8よりも外側に設けられ、基準軸線Mの方向において第1端部9a側に向かって開口する凹形状を有し、ストローク規制部25は、基準軸線Mに対する径方向において緩衝部材収容部24より内側であって、基準軸線Mの方向において緩衝部材収容部24とオーバーラップしており、かつ筒状本体部19よりも第1端部9a側に設けられ、第1端部9a側に向かって突出し、第1ボールジョイント12と当接可能な第1当接部25aを有し、基準軸線Mに対する径方向の寸法であるストローク規制部25の内径が筒状本体部19の内径の最小値よりも大きく形成されている、ラックハウジング9と、緩衝部材16であって、緩衝部材収容部24に設けられ、弾性材料で形成され、緩衝部23を備え、緩衝部23は、筒状本体部19と第1ボールジョイント12との間で挟まれるとき圧縮変形し、第1ボールジョイント12と当接可能な端面23cを備え、端面23cは、基準軸線Mの方向において、第1当接部25aよりも第1端部9a側に設けられている、緩衝部材16と、を有している。
このように、ストローク規制部25の内周面25bを径方向外側にオフセットさせることで、ラックバー8が径方向に撓んだときに、ラックバー8が内周面25bに強く当接することが抑制される。これにより、比較例のラックハウジング9と比較して、第1の実施例のラックハウジング9では、図5に示すように、ストローク規制部25の荷重分布は、局所的に荷重が掛かる領域がなく、大荷重領域Gのみとなる。従って、ストローク規制部25の外周縁部25cに過度な引張応力が掛かることが低減され、外周縁部25cに亀裂が生じる可能性を低減することができる。
さらに、第1の実施例では、ラックハウジング9は、鋳造によって形成された鋳物であって、傾斜部26は、表面が鋳肌面を有している。
仮に筒状本体部19の内周面を機械加工する場合には、筒状本体部19の内径が最小値となる支持面19aを機械加工によって切削すれば足り、傾斜部26の鋳肌面については機械加工しなくて済む。これにより、機械加工する領域が減少し、ラックハウジング9の生産効率を向上させることができる。
また、第1の実施例では、ラックハウジング9は、鋳造によって形成された鋳物であって、緩衝部材収容部24、ストローク規制部25および傾斜部26は、単一の鋳造型によって形成された一体成型品である。
仮に、緩衝部材収容部24、ストローク規制部25および傾斜部26が別々の分割型によって形成される場合には、分割型同士の相対位置精度によって、これらの構成要素の相対位置精度が低下する虞がある。
これに対し、これらの構成要素を単一の鋳造型(中子を含む)によって形成することにより、これらの構成要素の相対位置精度を高く保つことができる。その結果、緩衝部材収容部24およびストローク規制部25に対する傾斜部26の相対位置精度、より詳しくは、ラックバー8が径方向に撓んだときにラックバー8が当接する傾斜部26の端部26bの位置精度を高く保つことができる。換言すれば、製造誤差によって、傾斜部26の端部26bが、緩衝部材収容部24およびストローク規制部25に対し第1端部9a側に寄ってしまうことが抑制される。よって、ラックバー8が傾斜部26の端部26bに当接したときの荷重がストローク規制部25に過度に掛かることで、ストローク規制部25の外周縁部25cに亀裂が生じることを抑制することができる。
さらに、第1の実施例では、ラックハウジング9は、ラックハウジング9の内周面において、ラックバー8を直接支持する支持面19aを有している。
このようにラックブッシュを設けることなく支持面19aがラックバー8を直接支持することで、ステアリング装置1に伴う部品点数を削減するとともに、ステアリング装置1の製造コストを低減することができる。
また、ラックブッシュを設けない場合、ラックブッシュを設ける場合に比べ、径方向に沿ったラックバー8とストローク規制部25との距離が近くなり、ラックバー8が撓んだときにラックバー8がストローク規制部25の内周面25bに強く当接する可能性が大きくなる。しかし、第1の実施例のように、ストローク規制部25の内周面25bを径方向外側にオフセットさせることで、ラックバー8がストローク規制部25の内周面25bに強く当接することが抑制される。これにより、ストローク規制部25の外周縁部25cの亀裂の発生が効果的に抑制される。
[第2の実施例]
図6は、第1端部9a(図1参照)側におけるラックバー8および第2の実施例のラックハウジング9の拡大断面図である。
第2の実施例では、第1の実施例の傾斜部26とは異なる傾斜部27が形成されている。傾斜部27は、円錐状に傾斜しており、軸方向における1対の端部のうち第1端部9a側に位置した端部27aと、第1端部9aとは反対側に位置した端部27bと、を有している。端部27aは、筒状本体部19の端部19bと同じ軸方向位置に設けられている。一方、端部27bは、軸方向において筒状本体部19とオーバーラップする位置に設けられている。つまり、端部27bは、筒状本体部19の軸方向領域に及んでいる。傾斜部27は、軸方向において筒状本体部19からストローク規制部25に到る領域で、径方向の寸法であるラックハウジング9の筒状本体部19の内径が第1当接部25a側へ向かうほど徐々に大きくなるように形成されている。
傾斜部27を介して内周面25bと支持面19aとを接続することで、ストローク規制部25の内周面25bは、筒状本体部19の支持面19aよりも径方向外側にオフセットした位置に設けられている。
なお、傾斜部27は、ストローク規制部25の内周面25bに設けられていても良く、また、筒状本体部19の支持面19aおよびストローク規制部25の内周面25bの双方に跨るように設けられていても良い。
[第2の実施例の効果]
第2の実施例では、ラックハウジング9は、傾斜部27を備え、傾斜部27は、基準軸線Mの方向において筒状本体部19からストローク規制部25に到る領域において、基準軸線Mに対する径方向の寸法であるラックハウジングMの内径が第1当接部25a側へいくほど徐々に大きくなるように形成されている。
仮に、ラックハウジング9が、傾斜部27ではなく、段差部を備えている場合には、ラックバー8が径方向に撓んだときに、ラックバー8は、段差部の角部分に強く当接し、この角部分における面圧が大きくなる。
これに対し、第2の実施例のように、傾斜部27によって内周面25bを径方向外側へオフセットさせることで、ストローク規制部25とラックバー8の局所当たりを抑制し、両者の当接部分における面圧を低減することができる。
また、第2の実施例では、傾斜部27は、基準軸線Mの方向における1対の端部のうち第1端部9aの反対側の端部27bが、基準軸線Mの方向において筒状本体部19とオーバーラップする位置に設けられている。
第1端部9aとは反対側の傾斜部27の端部27bの内径は、傾斜部27において最も小さいので、ラックバー8が径方向に撓んだときに、ラックバー8が端部27bと当接する。このとき、ラックバー8からの荷重は、ストローク規制部25ではなく筒状本体部19に掛かるので、ストローク規制部25の外周縁部25cに生じる引張応力の発生が抑制される。これにより、ストローク規制部25の外周縁部25cの亀裂の発生を抑制することができる。
[第3の実施例]
図7は、第1端部9a(図1参照)側におけるラックバー8および第3の実施例のラックハウジング9の拡大断面図である。図7には、ラックバー8がラックハウジング9に対し径方向に撓んでいる状態、つまりラックバー8が基準軸線Mに対して傾斜した状態が示されている。
第3の実施例では、筒状本体部19には、第2の実施例と同様の傾斜部27に加え、該傾斜部27に隣接し、円錐状に傾斜した傾斜部28が形成されている。傾斜部27および傾斜部28は、基準軸線Mの方向において筒状本体部19とオーバーラップする位置に設けられている。つまり、傾斜部27および傾斜部28は、筒状本体部19の軸方向領域に及んでいる。
傾斜部28は、ラックバー8が筒状本体部19の内周面に当接したときの撓み形状に沿った形状を有している。本実施例では、傾斜部28は、筒状本体部19の内径が第1当接部25a側へ向かうほど徐々に大きくなるように傾斜している。
[第3の実施例の効果]
第3の実施例では、傾斜部28は、ラックバー8が筒状本体部19の内周面に当接したときの撓み形状に沿った形状を有している。
このように傾斜部28を形成することで、ラックバー8が径方向に撓んだときに、ラックバー8は、傾斜部28に追従し、傾斜部27と傾斜部28とで形成されたより鈍角の角部(端部27b)に当接する。これにより、ラックバー8と筒状本体部19の内周面との局所当たりが更に抑制される。従って、筒状本体部19に掛かる荷重を減少させるとともに、筒状本体部19に隣接したストローク規制部25へ荷重が作用することを抑制することができる。
[第4の実施例]
図8は、第1端部9a(図1参照)側におけるラックバー8および第4の実施例のラックハウジング9の拡大断面図である。
第4の実施例では、筒状本体部19は、第2の実施例と同様に構成された支持面19aおよび傾斜部27を備えているが、ストローク規制部25の形状が異なっている。
ストローク規制部25は、基準軸線Mを通る軸方向断面において、径方向の寸法である径方向の厚さが、筒状本体部19側から第1端部9a側に向かって徐々に減少するように先細り形状に形成されている。つまり、ストローク規制部25は、内周面25bと外周面25dとが第1当接部25aに向かうにつれて互いに接近するように筒状本体部19側から環状に突出している。このストローク規制部25の形状は、ストローク規制部25の内周面25bおよび外周面25dを機械加工により切削することで形成されている。
なお、ストローク規制部25の先細り形状は、例えば鋳造型の抜き勾配によって形成されても良い。
[第4の実施例の効果]
第4の実施例では、ストローク規制部25は、基準軸線Mを通る軸方向断面において、基準軸線Mに対する径方向の寸法である径方向の厚さが、筒状本体部19側から第1端部9a側に向かって徐々に減少するように形成されている。
このようにストローク規制部25の径方向の厚さを減少させることで、ストローク規制部25の根元側が先端側つまり第1当接部25a側よりも太くなる。これにより、第1ラックエンド10がストローク規制部25の内周面25bに衝突したときに、ストローク規制部25の根元部分に発生する内部応力の集中を緩和することができ、ストローク規制部25の損傷を抑制できる。
[第5の実施例]
図9は、第1端部9a(図1参照)側におけるラックバー8および第5の実施例のラックハウジング9の拡大断面図である。
第5の実施例では、ラックハウジング9は、軸方向において筒状本体部19から傾斜部27に到る領域において、筒状本体部19の内周面の形状が、基準軸線Mを通る軸方向断面において滑らかに変化するように形成されている。つまり、筒状本体部19の支持面19aと傾斜部27とが、円弧面29によって滑らかに接続されている。
[第5の実施例の効果]
第5の実施例では、ラックハウジング9は、基準軸線Mの方向において筒状本体部19から傾斜部27に到る領域において、ラックハウジング9の内周面の形状が、基準軸線Mを通る軸方向断面において滑らかに変化するように形成されている。
仮に円弧面29が無い場合には、支持面19aと傾斜部27との間の角部に応力集中が生じる虞がある。
しかし、第5の実施例のように円弧面29を設けることにより、支持面19aと傾斜部27との間の上記角部に生じる応力集中を抑制することができる。
以上説明した実施例に基づくステアリング装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
ステアリング装置は、その一つの態様において、1対のボールジョイントである第1ボールジョイントと第2ボールジョイントと接続されるラックバーと、ラックハウジングであって、金属材料で形成され、筒状本体部と、緩衝部材収容部と、ストローク規制部と、1対の端部である第1端部および第2端部を備え、前記筒状本体部は、前記ラックバーを移動可能に支持し、前記ラックハウジングに対する前記ラックバーの移動方向に直交する断面において前記筒状本体部の内周面によって形成される円の中心を通り前記ラックバーの移動方向と平行な軸線を基準軸線としたとき、前記緩衝部材収容部は、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部よりも前記第1端部側であって、かつ前記基準軸線に対する径方向において前記ラックバーよりも外側に設けられ、前記基準軸線の方向において前記第1端部側に向かって開口する凹形状を有し、前記ストローク規制部は、前記基準軸線に対する径方向において前記緩衝部材収容部より内側であって、前記基準軸線の方向において前記緩衝部材収容部とオーバーラップしており、かつ前記筒状本体部よりも前記第1端部側に設けられ、前記第1端部側に向かって突出し、前記第1ボールジョイントと当接可能な第1当接部を有し、前記基準軸線に対する径方向の寸法である前記ストローク規制部の内径が前記筒状本体部の内径の最小値よりも大きく形成されている、ラックハウジングと、緩衝部材であって、前記緩衝部材収容部に設けられ、弾性材料で形成され、緩衝部を備え、前記緩衝部は、前記筒状本体部と前記第1ボールジョイントとの間で挟まれるとき圧縮変形し、前記第1ボールジョイントと当接可能な第2当接部を備え、前記第2当接部は、前記基準軸線の方向において、前記第1当接部よりも前記第1端部側に設けられている、緩衝部材と、を有している。
前記ステアリング装置の好ましい態様において、前記ラックハウジングは、傾斜部を備え、前記傾斜部は、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部から前記ストローク規制部に到る領域において、前記基準軸線に対する径方向の寸法である前記ラックハウジングの内径が前記第1当接部側へいくほど徐々に大きくなるように形成されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記傾斜部は、前記ラックバーが前記筒状本体部の内周面に当接したときの撓み形状に沿った形状を有している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記傾斜部は、前記基準軸線の方向における1対の端部のうち前記第1端部の反対側の端部が、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部とオーバーラップする位置に設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ラックハウジングは鋳造によって形成された鋳物であって、前記傾斜部は、表面が鋳肌面を有している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ラックハウジングは鋳造によって形成された鋳物であって、前記緩衝部材収容部、前記ストローク規制部および前記傾斜部は、単一の鋳造型によって形成された一体成型品である。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ストローク規制部は、前記基準軸線を通る軸方向断面において、前記基準軸線に対する径方向の寸法である径方向の厚さが、前記筒状本体部側から前記第1端部側に向かって徐々に減少するように形成されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ラックハウジングは、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部から前記傾斜部に到る領域において、前記ラックハウジングの内周面の形状が、前記基準軸線を通る軸方向断面において滑らかに変化するように形成されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ラックハウジングは、前記ラックハウジングの内周面において、前記ラックバーを直接支持する支持面を有している。

Claims (9)

  1. ステアリング装置であって、
    1対のボールジョイントである第1ボールジョイントと第2ボールジョイントと接続されるラックバーと、
    ラックハウジングであって、金属材料で形成され、筒状本体部と、緩衝部材収容部と、ストローク規制部と、1対の端部である第1端部および第2端部を備え、
    前記筒状本体部は、前記ラックバーを移動可能に支持し、
    前記ラックハウジングに対する前記ラックバーの移動方向に直交する断面において前記筒状本体部の内周面によって形成される円の中心を通り前記ラックバーの移動方向と平行な軸線を基準軸線としたとき、
    前記緩衝部材収容部は、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部よりも前記第1端部側であって、かつ前記基準軸線に対する径方向において前記ラックバーよりも外側に設けられ、前記基準軸線の方向において前記第1端部側に向かって開口する凹形状を有し、
    前記ストローク規制部は、前記基準軸線に対する径方向において前記緩衝部材収容部より内側であって、前記基準軸線の方向において前記緩衝部材収容部とオーバーラップしており、かつ前記筒状本体部よりも前記第1端部側に設けられ、前記第1端部側に向かって突出し、前記第1ボールジョイントと当接可能な第1当接部を有し、前記基準軸線に対する径方向の寸法である前記ストローク規制部の内径が前記筒状本体部の内径の最小値よりも大きく形成されている、
    ラックハウジングと、
    緩衝部材であって、前記緩衝部材収容部に設けられ、弾性材料で形成され、緩衝部を備え、
    前記緩衝部は、前記筒状本体部と前記第1ボールジョイントとの間で挟まれるとき圧縮変形し、前記第1ボールジョイントと当接可能な第2当接部を備え、
    前記第2当接部は、前記基準軸線の方向において、前記第1当接部よりも前記第1端部側に設けられている、
    緩衝部材と、
    を有することを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記ラックハウジングは、傾斜部を備え、
    前記傾斜部は、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部から前記ストローク規制部に到る領域において、前記基準軸線に対する径方向の寸法である前記ラックハウジングの内径が前記第1当接部側へいくほど徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記傾斜部は、前記ラックバーが前記筒状本体部の内周面に当接したときの撓み形状に沿った形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記傾斜部は、前記基準軸線の方向における1対の端部のうち前記第1端部の反対側の端部が、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部とオーバーラップする位置に設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記ラックハウジングは鋳造によって形成された鋳物であって、
    前記傾斜部は、表面が鋳肌面を有することを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記ラックハウジングは鋳造によって形成された鋳物であって、
    前記緩衝部材収容部、前記ストローク規制部および前記傾斜部は、単一の鋳造型によって形成された一体成型品であることを特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記ストローク規制部は、前記基準軸線を通る軸方向断面において、前記基準軸線に対する径方向の寸法である径方向の厚さが、前記筒状本体部側から前記第1端部側に向かって徐々に減少するように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記ラックハウジングは、前記基準軸線の方向において前記筒状本体部から前記傾斜部に到る領域において、前記ラックハウジングの内周面の形状が、前記基準軸線を通る軸方向断面において滑らかに変化するように形成されていることを特徴とするステアリング装置。
  9. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記ラックハウジングは、前記ラックハウジングの内周面において、前記ラックバーを直接支持する支持面を有することを特徴とするステアリング装置。
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