JP6814033B2 - 切断装置および切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切断装置および切断方法に関する。
従来、切断対象物を切断可能な切断手段と、当該切断手段および切断対象物を相対移動させて切断対象物を所定形状に切断する移動手段とを備え、切断対象物を変温させて切断する切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−272505号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の切断装置では、保護テープ(切断対象物)の粘着剤(一方の面側)の特性に合わせ、冷却ノズル(第1処理手段)と電熱ヒータ(第2処理手段)とでカッタ刃(切断手段)を冷却したり(第1の処理を施したり)、加熱したり(第2の処理を施したり)して、間接的に切断対象物の一方の面側が切断容易となる条件として当該切断対象物を切断しているが、切断対象物の一方の面側の反対側に位置する他方の面側(例えば保護テープを構成する基材シート)が切断容易となる条件とはならない場合がある。すなわち、切断対象物が一方の面側と他方の面側とで切断容易となる条件が異なっている場合、当該切断対象物を良好に切断することができなくなるという不都合が発生する。
本発明の目的は、切断対象物が一方の面側と他方の面側とで切断容易となる条件が異なっていても、当該切断対象物を良好に切断することができる切断装置および切断方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
本発明によれば、切断対象物における一方の面側に切断容易となる第1の処理を施し、切断対象物における他方の面側に切断容易となる第2の処理を施すので、切断対象物が一方の面側と他方の面側とで切断容易となる条件が異なっていても、当該切断対象物を良好に切断することができる。
また、第1処理手段を第1変温手段で構成し、第2処理手段を第2変温手段で構成すれば、切断対象物における切断容易となる条件が熱の付与の場合にでも、当該切断対象物を良好に切断することができる。
さらに、第1処理手段を赤外線照射手段で構成し、第2処理手段を紫外線照射手段で構成すれば、切断対象物における切断容易となる条件が光の照射の場合にでも、当該切断対象物を良好に切断することができる。
なお、本発明でいう切断とは、切断対象物を貫通する切込が連続的に続く完全な切断は勿論のこと、切断対象物を貫通する切込が断続的に続く疑似的な切断をも含むものとする。
本発明の一実施形態に係る切断装置の正面図。 (A)、(B)は、本発明の変形例の説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、本発明の切断装置10は、切断対象物としての接着シートASを切断可能なカッター刃21を備えた切断手段20と、切断手段20および接着シートASを相対移動させて当該接着シートASを所定形状に切断する移動手段30と、接着シートASにおける一方の面側が切断容易となる第1の処理を当該一方の面側に施す第1処理手段40と、接着シートASにおける他方の面側が切断容易となる第2の処理を当該他方の面側に施す第2処理手段50とを備え、被着体WKに接着シートASが貼付された一体物WK1を支持する切断対象物支持手段60の近傍に配置されている。
なお、本実施形態の場合、接着シートASは、一方の面側が基材シートBSによって構成され、他方の面側が接着剤AD層によって構成されている。
移動手段30は、その作業範囲内において、作業部である先端アーム31Aで支持したものを何れの位置、何れの角度にでも変位可能な駆動機器としての多関節ロボット31と、ブラケット32を介して先端アーム31Aに支持されるとともに、そのチャック33Aでカッター刃21を挟み込んで支持する駆動機器としてのチャックモータ33とを備えている。なお、多関節ロボット31は、特開2016−81974に例示されている多関節ロボット111等が例示できる。
第1処理手段40は、基材シートBSを任意の温度である第1の温度に変温させることで第1の処理を施す第1変温手段40Aからなり、当該第1変温手段40Aは、チャックモータ33に支持され、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段およびペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段を備えた加熱冷却手段41と、当該加熱冷却手段41で加熱または冷却した空気やガス等の気体を基材シートBSに吹き付けるように誘導するノズル42とを備えている。
第2処理手段50は、接着剤AD層を任意の温度である第2の温度に変温させることで第2の処理を施す第2変温手段50Aからなり、当該第2変温手段50Aは、切断対象物支持手段60の内部に配置され、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段およびペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段を備えた加熱冷却手段51と、当該加熱冷却手段51で加熱または冷却した空気やガス等の気体を溝61B内に誘導する通気口52とを備えている。
切断対象物支持手段60は、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって被着体WKを支持可能な支持面61Aと、接着シートASを貫通したカッター刃21部分を受容する溝61Bとを備えた支持テーブル61を備えている。
なお、本実施形態の場合、移動手段30の作業範囲内には、カメラ等の撮像手段や光学センサ等で構成され、カッター刃21の切先21Aの位置、刃先21Bの位置等を検知するとともに、カッター刃21の欠け、傷、曲がり、折れ等の変形や、カッター刃21の錆、腐食等による劣化や、カッター刃21に対する接着剤、その他物質等の異物の付着等のカッター刃の異常が発生していることを検出することで、当該カッター刃21の状態を検知する図示しない切断手段検知手段が配置されている。
以上の切断装置10の動作を説明する。
先ず、本発明の切断装置10の使用者(以下、単に「使用者」という)が操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して初期設定を行う。
なお、本実施形態では、接着シートASは、基材シートBSが切断容易となる条件と、接着剤AD層が切断容易となる条件とが異なるものが採用されている。すなわち、接着シートASとして、基材シートBSが35℃〜80℃の間の任意の温度下で切断容易となり、接着剤AD層がマイナス15℃〜10℃の間の任意の温度下で切断容易となる特性のものが採用されていることとする。
使用者は、初期設定において接着シートASの上記特性を考慮して、第1処理手段40が基材シートBSを35℃〜80℃間の任意の温度である第1の温度(例えば、40℃)となるように、また、第2処理手段50が接着剤AD層をマイナス15℃〜10℃の間の任意の温度である第2の温度(例えば、2℃)となるように、図示しない操作手段を介して切断装置10にデータを入力した後、自動運転開始の信号を入力する。すると、移動手段30が多関節ロボット31およびチャックモータ33を駆動し、図示しない所定の格納位置に格納されているカッター刃21をチャック33Aで支持した後、図示しない切断手段検知手段の検出位置にカッター刃21を配置し、当該図示しない切断手段検知手段が切先21Aの位置、刃先21Bの位置およびカッター刃の異常を検知した状態で停止してスタンバイ状態となる(以下、この状態を単に「スタンバイ状態」という)。
なお、移動手段30は、図示しない切断手段検知手段の検知結果を基にして、切断の対象となる接着シートASに対し、切先21Aを突き刺す位置および刃先21Bで切断する軌道等が所定の位置、所定の軌道等となるように多関節ロボット31の動作を自動で補正するようになっている。これにより、万が一、カッター刃21が位置ずれを起こしてチャックモータ33に支持されていても、接着シートASを所定形状に切断することができるようになっている。
そして、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段によって、接着剤AD層が支持面61A側となるようにして一体物WK1が載置されると、切断対象物支持手段60が図示しない減圧手段を駆動し、当該一体物WK1の吸着保持を開始する。次いで、第2処理手段50が加熱冷却手段51を駆動し、溝61Bの上方に位置する接着剤AD層がマイナス15℃〜10℃の間の任意の温度である第2の温度(例えば2℃)となるように、溝61Bと接着剤AD層とで囲まれた溝空間SPを変温させる。その後、移動手段30が多関節ロボット31を駆動し、図示しない切断手段検知手段の検出結果を基にして、図1に示すように、カッター刃21を接着シートASに突き刺す。次いで、第1処理手段40が加熱冷却手段41を駆動し、基材シートBSが35℃〜80℃の間の任意の温度である第1の温度(例えば40℃)となるように、当該基材シートBSを変温させる。
そして、基材シートBSが第1の温度に変温させたことを温度センサやサーモカメラ等の図示しない基材シート温度検知手段が検知するとともに、接着時AD層が第2の温度に変温されたことを温度センサやサーモカメラ等の図示しない接着剤層域温度検知手段が検知すると、移動手段30が多関節ロボット31を駆動し、カッター刃21を所定の軌道に沿って移動させ、刃先21Bで接着シートASを所定形状に切断する。これにより、接着シートASは、当該接着シートASを貫通する切込が連続的に形成されて完全に切断され、接着シートASの切断が完了すると、移動手段30が多関節ロボット31を駆動し、再びスタンバイ状態となる。次いで、切断対象物支持手段60が図示しない減圧手段の駆動を停止した後、使用者または図示しない搬送手段が、所定形状に切断された接着シートASが貼付された被着体WKを別の工程に搬送するとともに、支持面61A上に残った接着シートAS部分を支持面61A上から取り去り、以降上記同様の動作が繰り返される。
ここで、スタンバイ状態となった際、チャックモータ33で支持されているカッター刃21にカッター刃の異常が発生していることを図示しない切断手段検知手段が検出すると、移動手段30が多関節ロボット31およびチャックモータ33を駆動し、チャックモータ33で支持しているカッター刃21を図示しない回収箱に破棄した後、図示しない所定の格納位置に格納されている別のカッター刃21をチャック33Aで支持し、再びスタンバイ状態となる。
以上のような実施形態によれば、接着シートASにおける基材シートBSに切断容易となる第1の処理を施し、接着シートASにおける接着剤AD層に切断容易となる第2の処理を施すので、接着シートASが基材シートBSと接着剤AD層とで切断容易となる条件が異なっていても、当該接着シートASを良好に切断することができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、切断手段は、切断対象物を切断可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程も同様でありその説明は省略する)。
切断対象物としての接着シートASが、赤外線を照射することで切断容易となる基材シートBSと、紫外線を照射することで切断容易となる接着剤AD層とを有し、基材シートBSが切断容易となる条件と、接着剤AD層が切断容易となる条件とが異なっている場合、図2(A)に示すように、第1処理手段40は、基材シートBSが切断容易となる第1の処理としての赤外線照射を施す赤外線照射手段40Bで構成し、第2処理手段50は、接着剤AD層が切断容易となる第2の処理としての紫外線照射を施す紫外線照射手段50Bで構成してもよい。このような場合、基材シートBSが紫外線の影響を殆ど受けずに透過するものであれば、図2(B)中実線で示すように、赤外線照射手段40Bおよび紫外線照射手段50Bを基材シートBS側から照射するようにしてもよいし、接着剤AD層が赤外線の影響を殆ど受けずに透過するものであれば、図2(B)中二点鎖線で示すように、赤外線照射手段40Bおよび紫外線照射手段50Bを接着剤AD層側から照射するようにしてもよい。
切断手段20は、カッター刃21に代えてまたは併用して、ロータリカッター刃、ミシン目ロータリカッター刃、ニクロム線やワイヤ等の電熱線で切断対象物を所定形状に切断する構成としてもよいし、図1の下方から接着シートASにカッター刃21を突き刺して当該接着シートASを切断してもよいし、図1の上方および下方の両方から接着シートASに2体のカッター刃21を突き刺して当該接着シートASを切断してもよいし、カッター刃21の形状はどのような形状でもよい。
移動手段30は、カッター刃21を移動させることなくまたは移動させつつ、接着シートASを移動させて当該接着シートASを所定形状に切断してもよいし、チャックモータ33の代わりに、巻きばね、板ばね、樹脂、ゴム、スポンジ等の付勢手段を介してチャック33Aやその他のチャック部材でカッター刃21を挟み込んで支持するものを採用してもよいし、カッター刃21の把持動作および、カッター刃21の破棄動作のうち一方の動作のみを行うようにしてもよく、この場合、それら動作のうち他方の動作は、使用者が行ったり、他の装置や他の駆動機器が行ったりすればよい。
移動手段30は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、1軸または2軸以上の多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできるし、被着体WKの外縁と同形状となるように接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁よりも内側で接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁よりも外側で接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁とは関係なく接着シートASを切断してもよい。
移動手段30は、接着シートASを貫通する切込が断続的に続くように、接着シートASに対してカッター刃21を離間接近させながら移動させ、接着シートASを疑似的に切断してもよいし、接着シートASを貫通することのない切込が連続的に続くようにカッター刃21を移動させ、接着シートASを疑似的に切断してもよいし、接着シートASを貫通することのない切込が断続的に続くように、接着シートASに対してカッター刃21を離間接近させながら移動させ、接着シートASを疑似的に切断してもよいし、例えば、切断手段20としてミシン目ロータリカッター刃を採用し、接着シートASを貫通または貫通することのない切込が断続的に続くように切断手段20を移動させ、接着シートASを疑似的に切断してもよいし、接着シートASを貫通する切込と当該接着シートASを貫通することのない切込とが規則的または不規則的に、連続的または断続的に続くようにして当該接着シートASを疑似的に切断してもよい。なお、上記のように疑似的に切断された接着シートASは、後に張力付与手段や振動付与手段等によって張力や振動が付与されることで、当該疑似的に切断された部分を境にして完全に切断することができ、本発明の切断装置10は、このような張力付与手段や振動付与手段等を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。
多関節ロボット31は、先端アーム31Aに対して着脱不能な状態でカッター刃21を支持する構成としてもよく、この場合、チャックモータ33を設けなくてもよい。
チャックモータ33は、チャック33Aを3体以上備えた駆動機器でもよいし、チャック33Aにおけるカッター刃21の挟込面の一方または両方に、当該カッター刃21が嵌り込む溝が形成されたものが採用されてもよいし、両方に溝が形成されていないものが採用されてもよい。
第1処理手段40は、基材シートBSが切断容易となる条件に合わせて第1の処理を変更することができ、例えば、基材シートBSが加熱または冷却した水やオイルや溶剤等によって切断容易となる条件であれば、第1処理手段40は、基材シートBSに加熱または冷却した水やオイルや溶剤等を吹き付けたり塗ったりするものを採用することができるし、基材シートBSが所定の薬品や物質を注入したり塗布したりすることで切断容易となる条件であれば、第1処理手段40は、基材シートBSに所定の薬品や物質を注入するものや塗布したりするものを採用することができるし、基材シートBSがX線やガンマ線等の電磁波を照射することで切断容易となる条件であれば、第1処理手段40は、基材シートBSにX線やガンマ線等の電磁波を照射するものを採用することができる。
第1変温手段40Aは、雰囲気の温度や、基材シートBSの組成、特性、性質、材質、形状、組織等を考慮して、加熱手段だけで構成してもよいし、冷却手段だけで構成してもよいし、基材シートBSを第1の温度に変温させなくてもよいし、基材シートBSの組成、特性、性質、材質、形状、組織等を考慮して、第1の温度として、例えば、マイナス3℃〜25℃の間の任意の温度である第1の温度(例えば0℃)としたり、その他の温度範囲またはその他の温度としたりしてもよいし、単数または複数設けてもよい。
第2処理手段50は、接着剤AD層が切断容易となる条件に合わせて第2の処理を変更することができ、例えば、接着剤AD層が加熱または冷却した水やオイルや溶剤等によって切断容易となる条件であれば、第2処理手段50は、接着剤AD層に加熱または冷却した水やオイルや溶剤等を吹き付けたり塗ったりするものを採用することができるし、接着剤AD層が所定の薬品や物質を注入したり塗布したりすることで切断容易となる条件であれば、第2処理手段50は、接着剤AD層に所定の薬品や物質を注入するものや塗布したりするものを採用することができるし、接着剤AD層がX線やガンマ線等の電磁波を照射することで切断容易となる条件であれば、第2処理手段50は、接着剤AD層にX線やガンマ線等の電磁波を照射するものを採用することができる。
第2変温手段50Aは、雰囲気の温度や、接着剤AD層の組成、特性、性質、材質、形状、組織等を考慮して、加熱手段だけで構成してもよいし、冷却手段だけで構成してもよいし、接着剤AD層を第2の温度に変温させなくてもよいし、接着剤AD層の組成、特性、性質、材質、形状、組織等を考慮して、第2の温度として、例えば、100℃〜150℃の間の任意の温度である第1の温度(例えば120℃)としたり、その他の温度範囲またはその他の温度としたりしてもよいし、単数または複数設けてもよい。
切断対象物支持手段60は、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で接着シートASを支持する構成を採用してもよいし、例えば、被着体WKに接着シートASを貼付するシート貼付装置の被着体支持手段や、被着体WKを検査して不要な部分を切断する検査装置の被着体支持手段等どんなものであってもよいし、被着体WKが上側となるように一体物WK1が載置されてもよいし、接着シートASが上側となるように一体物WK1が載置されてもよいし、被着体WKのある位置のみを吸着保持してもよいし、被着体WKのない位置のみを吸着保持してもよいし、それら両方の位置を吸着保持してもよいし、接着シートASに被着体WKが接着されていなくてもよいし、基材シートBSが支持面61A側となるようにして接着シートASを支持してもよいし、他の装置や他の部材で接着シートASを支持する場合、本発明の切断装置10に備わっていなくてもよい。
切断手段検知手段は、カッター刃21の切先21Aの位置および刃先21Bの位置のうち少なくとも1つを検知する構成でもよいし、カッター刃21の変形、劣化および異物の付着のうち少なくとも1つを検知する構成でもよいし、本発明の切断装置10に備わっていなくてもよい。
切断装置10は、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを切断してもよいし、所定時間が経過した時点でカッター刃21の交換を行ってもよいし、所定枚数の接着シートASを切断した時点でカッター刃21の交換を行ってもよいし、所定の長さ以上の切込を形成した時点でカッター刃21の交換を行ったり、接着シートASを切断する刃先21Bの位置を変えたりしてもよい。
接着シートASの基材シートBSや接着剤AD層は、何℃で切断し易くなるものが採用されてもよく、例えば、基材シートBSが0℃で切断し易くなり、接着剤AD層が120℃で切断し易くなるものが採用されてもよく、本発明の切断装置10は、第1処理手段40で基材シートBSを変温させたり、基材シートBSに赤外線を照射したりする温度、照射量や、第2処理手段50で接着剤AD層を変温させたり、接着剤AD層に紫外線を照射したりする温度、照射量は、それら基材シートBSや接着剤AD層が切断容易となる温度や照射量を考慮して使用者が任意に設定することができる。
切断対象物として、接着シートASを例示し、一方の面側を基材シートBS、他方の面側を接着剤ADとして説明したが、本発明の切断装置10は、切断対象物はどんなものでも切断の対象とすることができ、一方の面側および他方の面側は、当該切断対象物の構成によって任意に選定されるものであり、切断対象物が接着シートASのような積層物でなく単体物である場合でも、一方の面側と他方の面側とで切断容易となる条件が異なっていれば対応ができる。
切断対象物として、上述のように一方の面側が基材シートBSによって構成され、他方の面側が接着剤AD層によって構成された接着シートASが採用された場合、基材シートBSは、加熱(赤外線照射)をすることで柔らかくなって切断がし易くなり、接着剤AD層は、冷却(紫外線照射)することで硬化してカッター刃21に付着し難くなることで切断し易くなる。また、切断対象物として、例えば、一方の面側がゴムによって構成され、他方の面側がスポンジによって構成された洗浄用ブラシや靴の底敷き等が採用された場合、ゴムもスポンジも加熱(赤外線照射)をすることで柔らかくなって切断がし易くなるが、ゴムと同様の温度でスポンジを加熱(赤外線照射)すると、スポンジが溶けてカッター刃21に付着し切断がし辛くなるので、スポンジは、ゴムに比べて低めに加熱する(紫外線照射して劣化させる)。これにより、スポンジがカッター刃21に付着し難くなることで切断し易くなる。さらに、切断対象物として、例えば、一方の面側が第1接着剤層によって構成され、他方の面側が第1接着剤層とは異なる第2接着剤層によって構成された両面接着シートが採用された場合、第1接着剤層も第2接着剤層も紫外線照射することで硬化してカッター刃21に付着し難くなることで切断し易くなるが、第1接着剤層と第2接着剤層とで硬化する紫外線照射量が異なる場合があるので、第1接着剤層と第2接着剤層とで紫外線照射量を変えるとよい。
基材シートBSは、軟化させることで切断し易くなるものでもよいし、硬化させることで切断し易くなるものでもよい。
接着剤AD層は、硬化させることで切断し易くなるものでもよいし、軟化させることで切断し易くなるものでもよいし、カッター刃21に付着し易くなる、付着し難くなるに関係なく切断し易くなるものでもよい。
切断対象物は、変温されることで軟化、硬化、化学変化、組成変化または組織変化といった何かしらの変化を起こしたり、何の変化も起こさずして切断し易くなるものでもよい。
本発明における切断対象物および被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、切断対象物および被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、切断対象物が接着シートASの場合、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤AD層だけの単層のもの、基材シートBSと接着剤AD層とだけで構成されたもの、基材シートBSと接着剤AD層との間に中間層を有するもの、接着剤AD層の間に中間層を有するもの等、1層または2層以上のものであってよいし。また、切断対象物や被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板、紙、ゴムまたは樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
10…切断装置
20…切断手段
30…移動手段
40…第1処理手段
40A…第1変温手段
40B…赤外線照射手段
50…第2処理手段
50A…第2変温手段
50B…紫外線照射手段
AD…接着剤(他方の面側)
AS…接着シート(切断対象物)
BS…基材シート(一方の面側)

Claims (4)

  1. 切断対象物を切断可能な切断手段と、
    前記切断手段および前記切断対象物を相対移動させて当該切断対象物を所定形状に切断する移動手段とを備え、
    前記切断対象物は、一方の面側が切断容易となる条件と、他方の面側が切断容易となる条件とが異なる構成とされ、
    前記切断対象物における一方の面側が切断容易となる第1の処理を当該一方の面側に施す第1処理手段と、前記切断対象物における他方の面側が切断容易となる第2の処理を当該他方の面側に施す第2処理手段とを備え、
    前記切断手段は、前記第1処理手段による前記一方の面側への前記第1の処理と、前記第2処理手段による前記他方の面側への前記第2の処理とが行われた前記切断対象物に対し、それら第1処理手段および第2処理手段とは異なる別の部材で当該切断対象物を切断することを特徴とする切断装置。
  2. 前記切断対象物は、第1の温度に変温させることで切断容易となる一方の面側と、第2の温度に変温させることで切断容易となる他方の面側とを有し、
    前記第1処理手段は、一方の面側を第1の温度に変温させることで前記第1の処理を施す第1変温手段からなり、前記第2処理手段は、他方の面側を第2の温度に変温させることで前記第2の処理を施す第2変温手段からなることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記切断対象物は、赤外線を照射することで切断容易となる一方の面側と、紫外線を照射することで切断容易となる他方の面側とを有し、
    前記第1処理手段は、一方の面側に赤外線を照射することで前記第1の処理を施す赤外線照射手段からなり、前記第2処理手段は、他方の面側に紫外線を照射することで前記第2の処理を施す紫外線照射手段からなることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  4. 切断対象物を切断手段で切断する切断工程と、
    前記切断手段および前記切断対象物を相対移動させて当該切断対象物を所定形状に切断する移動工程とを実施する切断方法において、
    前記切断対象物は、一方の面側が切断容易となる条件と、他方の面側が切断容易となる条件とが異なる構成とされ、
    前記切断対象物における一方の面側が切断容易となる第1の処理を当該一方の面側に第1処理手段を用いて施す第1処理工程と、前記切断対象物における他方の面側が切断容易となる第2の処理を当該他方の面側に第2処理手段を用いて施す第2処理工程とを行い、
    前記切断工程では、前記第1処理工程と、前記第2処理工程とが行われた前記切断対象物に対し、前記第1処理手段および前記第2処理手段とは異なる別の部材で当該切断対象物を切断することを特徴とする切断方法。
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