JP2017135320A - シート剥離装置および剥離方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制することができるシート剥離装置及び剥離方法を提供すること。【解決手段】シート剥離装置10は、被着体WKの一方の面に接着シートASが貼付された積層物WKと相対移動することで、被着体WFと接着シートASとの間に入り込み、当該接着シートASを被着体WFから剥離する剥離手段20を備えている。シート剥離装置10は更に、剥離手段20と接着シートASとの位置合わせを行う位置合せ手段30と、ウエハWFからの接着シートASの剥離を促進させる剥離促進手段としての超音波振動装置40と、ウエハWFから剥離した接着シートASを当該接着シートASの剥離方向に送るシート送り手段50とを備え、シート付ウエハWKを搬送する搬送手段60の上方に配置される。【選択図】図1
Description
本発明は、シート剥離装置および剥離方法に関する。
従来、被着体に貼付された接着シートをヒートシール等の剥離用テープを用いずに剥離するシート剥離装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された従来のシート剥離装置では、接着シートを把持するクランプ手段(把持手段)を要するため、装置が大型化するという不都合がある。
本発明の目的は、装置の大型化を抑制することができるシート剥離装置および剥離方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のシート剥離装置は、被着体の一方の面に接着シートが貼付された積層物と相対移動することで、前記被着体と接着シートとの間に入り込み、当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離手段を備えていることを特徴とする。
この際、本発明のシート剥離装置では、前記被着体からの接着シートの剥離を促進させる剥離促進手段を備えていることが好ましい。
また、本発明のシート剥離装置では、前記被着体から剥離した接着シートを当該接着シートの剥離方向に送るシート送り手段を備えていることが好ましい。
さらに、前記剥離手段は、前記接着シートの剥離に伴う前記被着体の移動を規制する移動規制手段を備えていることが好ましい。
また、本発明のシート剥離装置では、前記被着体から剥離した接着シートを当該接着シートの剥離方向に送るシート送り手段を備えていることが好ましい。
さらに、前記剥離手段は、前記接着シートの剥離に伴う前記被着体の移動を規制する移動規制手段を備えていることが好ましい。
一方、本発明のシート剥離方法は、被着体の一方の面に接着シートが貼付された積層物と相対移動することで、当該被着体と接着シートとの間に剥離手段を入り込ませ、当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程を含むことを特徴とする。
以上のような本発明によれば、接着シートを把持する把持手段が不要となるため、装置の大型化を抑制することができる。
この際、剥離手段が剥離促進手段を備えれば、被着体から接着シートを確実に剥離することができる。
また、シート送り手段を備えれば、被着体から接着シートを円滑に剥離することができる。
さらに、剥離手段が移動規制手段を備えれば、被着体が接着シートの剥離に伴って移動し破損することを防止することができる。
また、シート送り手段を備えれば、被着体から接着シートを円滑に剥離することができる。
さらに、剥離手段が移動規制手段を備えれば、被着体が接着シートの剥離に伴って移動し破損することを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、シート剥離装置10は、被着体としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という場合がある)WFの一方の面(上面)に接着シートASが貼付された積層物としてのシート付ウエハWKと相対移動することで、ウエハWFと接着シートASとの間に入り込み、当該接着シートASをウエハWFから剥離する剥離手段20と、剥離手段20と接着シートASとの位置合わせを行う位置合せ手段30と、ウエハWFからの接着シートASの剥離を促進させる剥離促進手段としての超音波振動装置40と、ウエハWFから剥離した接着シートASを当該接着シートASの剥離方向に送るシート送り手段50とを備え、シート付ウエハWKを搬送する搬送手段60の上方に配置されている。
剥離手段20は、門型フレーム21の左方に支持され、左斜め下方向に尖った先端部22Aを有する剥離部材22と、門型フレーム21の右方に支持され、剥離した接着シートASを複数枚収容することができる回収手段としての回収箱23とを備えている。剥離部材22の前後方向の長さは、ウエハWFの前後方向の最大長さよりも長く設定されている。
位置合せ手段30は、駆動機器としての直動モータ31の出力軸31Aに支持され、ウエハWFの上面の位置を検知可能なカメラ等の撮像手段や光学センサ等の検知手段32と、その出力軸33Aで門型フレーム21を支持し、検知手段32の検知結果を基にして先端部22AをウエハWFの上方所定位置に移動させる駆動機器としての直動モータ33とを備えている。
シート送り手段50は、門型フレーム21に支持された回転軸51Aを中心にして駆動機器としての回動モータ52によって回転駆動する駆動ローラ51と、門型フレーム21に支持された回転軸53Aを中心にして回転自在に支持された従動ローラ53と、駆動ローラ51と従動ローラ53とに掛け回されたベルト部材54とを備えている。
搬送手段60は、駆動機器としてのリニアモータ61のスライダ61Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段で吸着保持が可能な支持面62Aを有するテーブル62を備えている。
以上のシート剥離装置10において、ウエハWFに貼付された接着シートASを剥離する手順を説明する。
先ず、各部材が初期位置で待機する図1中実線で示すシート剥離装置10に対し、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の入力手段を介して自動運転開始の信号を入力する。そして、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない移送手段によって、接着シートASが上方となる状態でシート付ウエハWKが支持面62A上に載置されると、搬送手段60が図示しない減圧手段を駆動し、シート付ウエハWKの吸着保持を開始する。その後、位置合せ手段30が直動モータ31を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、検知手段32を昇降させてウエハWFの上面の位置を検知した後、直動モータ33を駆動し、先端部22AがウエハWFの上方所定位置となるように、剥離部材22を移動させる。なお、本実施形態の場合、100μmの厚みを有する接着シートASが採用されているので、先端部22Aを配置させるウエハWFの上方所定位置は、ウエハWFの上面から0.05mm上方の位置となっている。
先ず、各部材が初期位置で待機する図1中実線で示すシート剥離装置10に対し、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の入力手段を介して自動運転開始の信号を入力する。そして、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない移送手段によって、接着シートASが上方となる状態でシート付ウエハWKが支持面62A上に載置されると、搬送手段60が図示しない減圧手段を駆動し、シート付ウエハWKの吸着保持を開始する。その後、位置合せ手段30が直動モータ31を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、検知手段32を昇降させてウエハWFの上面の位置を検知した後、直動モータ33を駆動し、先端部22AがウエハWFの上方所定位置となるように、剥離部材22を移動させる。なお、本実施形態の場合、100μmの厚みを有する接着シートASが採用されているので、先端部22Aを配置させるウエハWFの上方所定位置は、ウエハWFの上面から0.05mm上方の位置となっている。
そして、シート送り手段50および搬送手段60が回動モータ52およびリニアモータ61を駆動し、ベルト部材54を時計回転方向に回転させながらテーブル62を右方向に移動させると、図2(A)に示すように、接着シートASの側部AS1が先端部22Aに当接する。このときから、剥離促進手段が超音波振動装置40を駆動し、ウエハWFからの接着シートASの剥離を促進させるとよい。その後もテーブル62の右方向への移動が続行されると、接着シートASは、図2(B)に示すように、剥離部材22上に乗り上げるようにして徐々にウエハWFから剥離される。
その後、図2(C)に示すように、接着シートASの剥離が完了すると、ウエハWFから剥離された接着シートASは、ベルト部材54によって搬送され、同図の二点鎖線で示すように、回収箱23内に回収される。次いで、ウエハWFから剥離された接着シートASが、回収箱23内に回収されたことがカメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段に検知されると、シート送り手段50が回動モータ52の駆動を停止する。次いで、テーブル62が回収箱23の左下方の所定位置に到達すると、搬送手段60がリニアモータ61および図示しない減圧手段の駆動を停止する。その後、人手または図示しない移送手段がテーブル62上のウエハWFを保持して次工程に搬送した後、各手段がそれぞれの駆動機器を駆動し、各部材を初期位置に復帰させ、以降同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、接着シートASを把持する把持手段が不要となるため、装置の大型化を抑制することができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、剥離手段は、被着体の一方の面に接着シートが貼付された積層物と相対移動することで、被着体と接着シートとの間に入り込み、当該接着シートを被着体から剥離可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
剥離手段20は、接着シートASの剥離に伴うウエハWFの移動を規制する移動規制手段を備えてもよい。このような移動規制手段は、図3(A)に示すように、剥離部材22の下面側に位置する押えローラ24を設けたり、剥離部材22の下面側から空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等をウエハWFに向けて吹き付けたりする構成を採用することができ、これにより、ウエハWFが接着シートASの剥離に伴って移動して破損することを防止することができる。なお、押えローラ24は、その表面がゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成されてもよいし、金属や陶器等の弾性変形しない部材で構成されてもよいし、駆動機器で回転するように構成されてもよい。
剥離部材22は、前後方向の長さがウエハWFの前後方向の最大長さよりも短くてもよいし、ウエハWFの前後方向の最大長さと同じ長さでもよいし、金属、ゴム、樹脂、陶器、ガラス等の材質のもので構成されてもよいし、門型フレーム21とは別々の材質のもので構成されてもよいし、同じ材質のもので構成されてもよいし、門型フレーム21と一体的に構成されてもよいし、一体的に構成されなくてもよいし、その下面やシート送り手段50の下面は、ウエハWFの上面に対して平行であってもよいし、平行でなくてもよいし、接着シートASの接着面が接する上面にシリコン樹脂やフッ素樹脂等を積層したり塗布したりすることで不接着処理を施し、接着シートASの接着面が滑り易くしてもよいし、同上面にローラやエアの吹き付け機構等を設けて接着シートASを送り易くしてもよい。
回収手段は、接着シートASを1枚だけ収容することができるものでもよいし、回収箱23の代わりに、袋状や網状のものを採用したり、テーブル62の下方に配置させた図示しない箱や袋を採用したりしてもよいし、回収箱23や図示しない箱や袋等に回収された接着シートASの量が所定量に達したことを検知するカメラ等の撮像手段、光学センサ、ウエイトチェッカ、圧力センサ等の収容量検知手段を備えてもよいし、収容量検知手段の検知結果を出力するスピーカやブザー等の音発生手段や電灯等の光発生手段等の警告手段等を備えていてもよいし、なくてもよく、ない場合には、例えば、ウエハWFからの剥離が完了した接着シートASをベルト部材54上に待機させておき、人手、移送手段または駆動機器等によって当該接着シートASを支持、保持または把持したりして回収するようにしてもよい。
剥離部材22は、前後方向の長さがウエハWFの前後方向の最大長さよりも短くてもよいし、ウエハWFの前後方向の最大長さと同じ長さでもよいし、金属、ゴム、樹脂、陶器、ガラス等の材質のもので構成されてもよいし、門型フレーム21とは別々の材質のもので構成されてもよいし、同じ材質のもので構成されてもよいし、門型フレーム21と一体的に構成されてもよいし、一体的に構成されなくてもよいし、その下面やシート送り手段50の下面は、ウエハWFの上面に対して平行であってもよいし、平行でなくてもよいし、接着シートASの接着面が接する上面にシリコン樹脂やフッ素樹脂等を積層したり塗布したりすることで不接着処理を施し、接着シートASの接着面が滑り易くしてもよいし、同上面にローラやエアの吹き付け機構等を設けて接着シートASを送り易くしてもよい。
回収手段は、接着シートASを1枚だけ収容することができるものでもよいし、回収箱23の代わりに、袋状や網状のものを採用したり、テーブル62の下方に配置させた図示しない箱や袋を採用したりしてもよいし、回収箱23や図示しない箱や袋等に回収された接着シートASの量が所定量に達したことを検知するカメラ等の撮像手段、光学センサ、ウエイトチェッカ、圧力センサ等の収容量検知手段を備えてもよいし、収容量検知手段の検知結果を出力するスピーカやブザー等の音発生手段や電灯等の光発生手段等の警告手段等を備えていてもよいし、なくてもよく、ない場合には、例えば、ウエハWFからの剥離が完了した接着シートASをベルト部材54上に待機させておき、人手、移送手段または駆動機器等によって当該接着シートASを支持、保持または把持したりして回収するようにしてもよい。
位置合せ手段30は、剥離手段20を固定しておき、シート付ウエハWKを移動させて位置合わせを行ってもよいし、剥離手段20とシート付ウエハWKとの両方を移動させて位置合わせを行ってもよいし、先端部22Aを配置させるウエハWFの上方所定位置を当該先端部22AがウエハWFに接触する位置としてもよいし、接着シートASの厚み以下であれば、ウエハWFの上面から0.05mm未満の上方としてもよいし、0.05mm以上の上方としてもよいし、ウエハWFの上面の位置が一定等の場合、あってもよいし、なくてもよいし、直動モータ31および33は、それぞれ単数でもよいし複数でもよい。
検知手段32は、接着シートASの下面の位置やウエハWFと接着シートASとの境界位置を検出するものでもよいし、リミットスイッチ等の接触型センサ、音波(超音波)センサ、圧力センサ、磁気センサ等のセンサであってもよいし、シート付ウエハWKの上方、下方、前方、後方、左方および右方さらには、それら方向の成分を含むその他の位置等からウエハWFの上面の位置を検出するようにしてもよい。
検知手段32は、接着シートASの下面の位置やウエハWFと接着シートASとの境界位置を検出するものでもよいし、リミットスイッチ等の接触型センサ、音波(超音波)センサ、圧力センサ、磁気センサ等のセンサであってもよいし、シート付ウエハWKの上方、下方、前方、後方、左方および右方さらには、それら方向の成分を含むその他の位置等からウエハWFの上面の位置を検出するようにしてもよい。
剥離促進手段は、偏芯モータやバイブレータ等の振動手段、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段、ペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段等、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等に応じてウエハWFからの接着シートASの剥離を促進させるものであれば何でもよいし、なくてもよい。なお、振動手段の振動方向は、上下方向、左右方向、前後方向さらには、それら方向の成分を含むその他の直線方向や回転方向であってもよいし、振幅や振動数は、任意に決定することができる。
剥離促進手段は、接着シートASの側部AS1が先端部22Aに当接する前の段階、当接した段階、当接した後の段階のうちのいずれかの段階から超音波振動装置40等を駆動してもよいし、図3(B)に示すように、ウエハWFと接着シートASとの間に空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等を吹き付ける吹付け手段41を採用してもよいし、接着シートASの側部AS1が先端部22Aに当接する前の段階、当接した段階、当接した後の段階のうちのいずれかの段階で、先端部22AからウエハWFと接着シートASとの間に空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等を吹き付ける図示しない吹付け促進手段を採用してもよい。
剥離促進手段は、接着シートASの側部AS1が先端部22Aに当接する前の段階、当接した段階、当接した後の段階のうちのいずれかの段階から超音波振動装置40等を駆動してもよいし、図3(B)に示すように、ウエハWFと接着シートASとの間に空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等を吹き付ける吹付け手段41を採用してもよいし、接着シートASの側部AS1が先端部22Aに当接する前の段階、当接した段階、当接した後の段階のうちのいずれかの段階で、先端部22AからウエハWFと接着シートASとの間に空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等を吹き付ける図示しない吹付け促進手段を採用してもよい。
シート送り手段50は、駆動ローラ51および従動ローラ53の少なくとも一方を駆動機器で回転させてもよいし、ウエハWFと剥離手段20との相対移動によって送られる接着シートASの送り速度よりも速い速度で当該接着シートASを送ってもよいし、同じ速度で送ってもよいし、遅い速度で送ってもよいし、回転駆動するローラだけで構成してもよいし、図3(B)に示すように、接着シートASの剥離方向に空気やガス等の気体、水や混合液等の液体、ジェル状物等を吹き付ける吹付け送り手段55を採用してもよいし、駆動機器としての直動モータ、エアシリンダ、リニアモータの出力軸、スライダ等、さらにはそれらを適宜組み合わせ、ウエハWFから剥離した接着シートASを支持、保持または把持したりして当該接着シートASを剥離方向に送る構成としてもよいし、なくてもよい。
ベルト部材54は、平ベルト、丸ベルト、タイミングベルト、チェイン、ワイヤなどでもよく、環状部材(エンドレス部材)であれば何でもよいし、接着シートASの接着面が接する面にシリコン樹脂やフッ素樹脂等を積層したり塗布したりすることで、不接着処理を施したり、エア吹き付け機構等でエアを吹き付けたりすることで、接着シートASを回収手段で回収するときの当該接着シートASのベルト部材54からの剥離性を向上させてもよい。
ベルト部材54における接着シートASを送る上面は、剥離部材22における接着シートASを送る上面と同一平面状に位置してもよいし、同一平面状に位置しなくてもよい。それらが同一平面状に位置する場合、ウエハWFから剥離した接着シートASの送りの円滑性を向上させることができる。
ベルト部材54は、平ベルト、丸ベルト、タイミングベルト、チェイン、ワイヤなどでもよく、環状部材(エンドレス部材)であれば何でもよいし、接着シートASの接着面が接する面にシリコン樹脂やフッ素樹脂等を積層したり塗布したりすることで、不接着処理を施したり、エア吹き付け機構等でエアを吹き付けたりすることで、接着シートASを回収手段で回収するときの当該接着シートASのベルト部材54からの剥離性を向上させてもよい。
ベルト部材54における接着シートASを送る上面は、剥離部材22における接着シートASを送る上面と同一平面状に位置してもよいし、同一平面状に位置しなくてもよい。それらが同一平面状に位置する場合、ウエハWFから剥離した接着シートASの送りの円滑性を向上させることができる。
搬送手段60は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等でウエハWFを支持する構成でもよいし、テーブル62を移動させることなく剥離手段20を移動させてもよいし、テーブル62と剥離手段20との両方を移動させてもよいし、シート剥離装置10に対し、他の装置でシート付ウエハWKを相対移動させる場合、なくてもよい。
シート剥離装置10は、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、シート付ウエハWKの下面や側面等に貼付された接着シートASを剥離するように構成してもよいし、剥離手段20で接着シートASを剥離する前段に、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等に応じ、紫外線や赤外線等の電磁波照射手段、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段、ペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段、乾燥機、送風機、プラズマ照射機等、接着シートASの接着力を低下させる接着力低下手段を設けてもよい。このような接着力低下手段は、接着シートASの接着力が一括で低下するように構成してもよいし、接着シートASの接着力が部分的に低下するように構成し、シート付ウエハWKとの相対移動で当該接着シートAS全体の接着力が低下するように構成してもよい。
本発明における接着シートASおよび被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよいし、その厚みが100μm以上でもよいし、100μm未満でもよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。従って、本発明における積層物は、シート付ウエハWK以外であっても、一方の面に接着シートASが貼付されたものであれば何ら限定されることはない。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
10…シート剥離装置
20…剥離手段
24…押えローラ(移動規制手段)
40…超音波振動装置(剥離促進手段)
50…シート送り手段
AS…接着シート
WF…ウエハ(被着体)
WK…シート付ウエハ(積層物)
20…剥離手段
24…押えローラ(移動規制手段)
40…超音波振動装置(剥離促進手段)
50…シート送り手段
AS…接着シート
WF…ウエハ(被着体)
WK…シート付ウエハ(積層物)
Claims (5)
- 被着体の一方の面に接着シートが貼付された積層物と相対移動することで、前記被着体と接着シートとの間に入り込み、当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離手段を備えていることを特徴とするシート剥離装置。
- 前記被着体からの接着シートの剥離を促進させる剥離促進手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート剥離装置。
- 前記被着体から剥離した接着シートを当該接着シートの剥離方向に送るシート送り手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート剥離装置。
- 前記剥離手段は、前記接着シートの剥離に伴う前記被着体の移動を規制する移動規制手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のシート剥離装置。
- 被着体の一方の面に接着シートが貼付された積層物と相対移動することで、当該被着体と接着シートとの間に剥離手段を入り込ませ、当該接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程を含むことを特徴とするシート剥離方法。
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TWI714890B (zh) * | 2018-09-28 | 2021-01-01 | 景碩科技股份有限公司 | 起膜機構 |
TWI728915B (zh) * | 2018-09-28 | 2021-05-21 | 景碩科技股份有限公司 | 起膜機構 |
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