JP6810275B2 - 3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体およびその光学異性体の合成方法 - Google Patents

3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体およびその光学異性体の合成方法 Download PDF

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Description

本明細書は2016年10月4日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2016−0127805号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本発明に含まれる。
本発明は、3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体とその光学異性体の合成方法および前記方法に用いられる中間体化合物に関する。
人体内には約200億ケ以上の脂肪細胞が存在し、人体におけるエネルギーの供給がエネルギーの需要より遥かに多い場合には、人体内の脂肪細胞に中性脂肪として貯蔵しておき、エネルギーが枯渇する場合に遊離脂肪酸とブドウ糖に分解されてエネルギー源として用いられる。現代人の約30〜40%程度が有している肥満は、このような過程の不均衡により過度なエネルギーの蓄積が起こる時に発生し、脂肪細胞の大きさが大きくなったりその数が増加したりする現象で現れる。
代謝症候群(metabolic syndrome)は、各種の心血管疾患と2型糖尿病の危険要因が互いに群集をなす現象を一つの疾患群に概念化したものである。これは、インスリン抵抗性およびそれと関連した複雑で様々な代謝異常と臨床兆候を全て包括して説明できる概念であって、肥満、糖尿病、脂肪肝および高トリグリセリド血症(hypertriglyceridemia)のような危険因子が共に増加する症候群を指称する。したがって、代謝症候群がある場合、心血管疾患あるいは2型糖尿病の発病危険度が増加する。
インスリン抵抗性は、インスリンが体内で正常に分泌されるにもかかわらず、インスリンが行うブドウ糖の細胞内供給作用が正常に発生しない現象を意味する。血液中のブドウ糖が細胞内に入ることができず高血糖の症状を示すようになり、細胞はブドウ糖が不足して正常機能を行うことができないため、その結果、代謝症候群の症状が現れるようになる。
このように発病する糖尿症状は、インスリン不足から始まった1型糖尿病(インスリン依存性糖尿)とは区別して、2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿:NIDDM)と呼ぶ。このことから、2型糖尿病を治療する最も好ましい方法は、インスリン抵抗性を改善してインスリンが正常な機能を行うことができるように誘導することである。それにもかかわらず、今のところ、インスリン抵抗性を改善する治療剤はほぼ開発されていない実情である。
現在に使用中であるかまたは開発されている大半の2型糖尿病治療剤は、インスリン抵抗性により失われたインスリン機能を補充するためにインスリン分泌量を増やすことを目的としている。しかし、人体におけるインスリン分泌量が増加すれば、肥満および炎症を誘発するのは勿論、癌発生率が増加するなどといった様々な副作用を伴うため、根本的にインスリン抵抗性の問題を改善しなければ、一時的な血糖正常化は期待できるものの、健康は次第に悪化するだけである。このことから、インスリン抵抗性を改善して血糖を正常化できる2型糖尿病治療剤に対する社会的な要求は益々切実な実情である。
一方、特許文献1には、ピラノクロメニルフェノール誘導体が高脂血症、脂肪肝、糖代謝異常、糖尿病および肥満を含む代謝症候群の予防および治療に効果的であり、抗炎症作用などの効果があることが開示されている。
したがって、これらのピラノクロメニルフェノール誘導体を効率的、経済的に合成する方法は、非常に有用であるにもかかわらず、本発明者が開発した(±)−グラブリジンの合成方法(非特許文献1)に基づいて確立した方法を除けば、未だにこれらに対する合成方法はほぼ知られたいない。
大韓民国公開特許第10−2015−0075030号
Sang−Ku Yoo、Keepyung Nahm;Bull.Korean Chem.Soc.2007(28)481〜484
本発明の目的は、3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体とその光学異性体の合成方法および前記方法に用いられる3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の一側面によれば、
a)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
b)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、および
c)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップを含む、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法が提供される。
前記化学式において、
およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;または置換もしくは非置換のアリールオキシ基であり、
は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;メチルフェニルシリル基;トリメチルフェニルシリル基;またはMeSO、p−TsSOの保護基を意味し、
nは1〜3であり、
OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基である。
本発明の他の側面によれば、下記化学式3で表される化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式3において、
およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;または置換もしくは非置換のアリールオキシ基であり、
は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;メチルフェニルシリル基;トリメチルフェニルシリル基;またはMeSO、p−TsSOの保護基を意味し、
nは1〜3であり、
OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基である。
また、本発明の他の側面によれば、下記化学式4で表される化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式4において、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
また、本発明の他の側面によれば、下記化学式5で表される3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式5において、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
また、本発明のまた他の側面によれば、
A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
B)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、
C)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップ、および
D)化学式5で表される化合物を非対称水素置換反応させて化学式6a(R−form)または6b(S−form)の光学異性体化合物を製造するステップを含む、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法が提供される。
前記化学式において、R〜R、Pおよびnは反応式1で定義したものと同様である。
また、本発明のまた他の側面によれば、下記化学式6a(R−form)または6b(S−form)で表される光学異性体化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式6aまたは6bにおいて、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
本発明の合成方法によれば、3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を用いて、3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体およびその光学異性体を効果的に合成することができる。
以下では、本発明についてより詳しく説明する。
本発明で用いられる全ての技術用語は、別に定義されない限り、本発明の関連分野で通常の当業者が一般的に理解するものと同様の意味で用いられる。また、本明細書には好ましい方法や試料が記載されるが、それと類似または同等なものも本発明の範疇に含まれる。本明細書に参考文献として記載される全ての刊行物の内容は、その全体が本明細書に参考に統合される。
本発明の一側面によれば、
a)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
b)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、および
c)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップを含む、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法が提供される。
前記化学式において、
およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;または置換もしくは非置換のアリールオキシ基であり、
は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;メチルフェニルシリル基;トリメチルフェニルシリル基;またはMeSO、p−TsSOの保護基を意味し、
nは1〜3であり、
OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基である。
本発明の一具体例によれば、前記化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法は、前記化学式5の化合物を還元させる過程をさらに含むことができる。具体的には、2回の水素添加反応と1回の脱保護基過程を通じて抗肥満、抗糖尿および抗炎症効能に優れたピラノクロメニルフェノール誘導体である化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を効果的に合成することができる。
前記化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の例としては下記の化合物が挙げられる。
一具体例によれば、前記a)ステップにおいて化学式1の化合物および化学式2の化合物をカップリングするのは、塩基条件で行うことが好ましく、弱い塩基性化合物を触媒にして行うことがより好ましい。この場合、分子内アルドール縮合(intramolecular aldol condensation)反応により所望しない化合物が合成されるのを防止することができる。
また、一具体例によれば、前記弱い塩基性化合物は、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)、炭酸水素カリウム(KHCO)、トリエチルアミン(triethylamine)およびピリジン(pyridine)からなる群より選択される一つ以上であってもよく、炭酸カリウムや炭酸ナトリウムであることが好ましい。
一具体例によれば、前記b)ステップにおいて化学式3の化合物を還元させるステップは、ケトンのカルボニル基(−CO−)は安全に維持した状態でホルミル基(−COH)だけを選択的に還元させて化学式4の化合物を製造するステップである。前記選択的還元は、L−Selectride{Li[CH(CH)CHCHBH}、N−Selectride{NaB[CH(CH)CH}、K−Selectride{K[CH(CH)CHCHBH}およびLS−Selectride{LiB[CH(CH)CH(CHH}からなる群より選択されるいずれか一つ以上の還元剤を添加して行われることができる。前記還元反応は、−10℃以下で行われることが好ましく、−60℃以下で行われることがより好ましく、−78℃以下で行われることが最も好ましい。
一具体例によれば、前記c)ステップの環化反応は、分子内環化反応(intramolecular cyclization)であって、前記化学式4の化合物をアセトニトリル(CHCN)に溶解させ、トリフェニルホスホニウムブロミド(PhP・HBr)を添加するステップから始まり、その結果物を濃縮させるステップ、および前記濃縮液を溶解させ、ナトリウムエトキシド(NaOEt)を添加するステップからなることができる。
一具体例によれば、前記結果物を濃縮させるステップまたは濃縮液を溶解させるステップは、エタノールを用いることが好ましい。
一具体例によれば、反応式1または3において化学式5の化合物の保護基(P)としてベンジル基またはその類似体を用いた場合、Pd/C(palladium on carbon)を触媒として用いる水素添加反応を通じて二重結合の還元過程および脱保護基過程を同時に行って化学式(I)の化合物を得ることができる。必要に応じては、保護基を持っている状態のピラノクロメニルフェノール誘導体を合成することができ、保護基は任意の時点に除去することができる。
また、本発明の他の側面によれば、下記化学式3の化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式3において、
およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;または置換もしくは非置換のアリールオキシ基であり、
は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;メチルフェニルシリル基;トリメチルフェニルシリル基;またはMeSO、p−TsSOの保護基を意味し、
nは1〜3であり、
OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基である。
本発明の一具体例によれば、前記化学式3の化合物を用いて化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を製造することができる。具体的には、本発明の化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を合成するステップおよび化学式4の化合物を環化するステップを含む方法により、化学式(I)の化合物を合成することができる。この場合、化学式3の化合物は、化学式1および化学式2の化合物をカップリングして合成されたものまたは他の方法により製造されたものを用いてもよい。
また、本発明の他の側面によれば、下記化学式4で表される化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式4において、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
本発明の一具体例によれば、前記化学式4の化合物を用いて化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を製造することができる。具体的には、化学式4の化合物を環化するステップを含む方法により、化学式(I)の化合物を合成することができる。この場合、化学式4の化合物は、化学式3の化合物を還元させて合成したものまたは他の方法により製造されたものを用いてもよい。
本発明に係る前記化学式3または化学式4の化合物は、通常の方法により製造される全ての塩、水和物を含む溶媒和物を全て含むことができる。
また、本発明の他の側面によれば、下記化学式5の3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式5において、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
一具体例によれば、前記化学式5の3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン化合物は、下記化合物のうち1種以上であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記化学式5の化合物を用いて化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を製造することができる。具体的には、化学式5の化合物において二重結合を還元させ、保護基を除去して化学式(I)の化合物を合成することができる。この場合、化学式5の化合物は、前記反応式1の方法により合成されたものまたは他の方法により製造されたものを用いてもよい。
本発明に係る前記化学式5の3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン化合物は、通常の方法により製造される全ての塩、水和物を含む溶媒和物を全て含むことができる。
また、本発明のまた他の側面によれば、
A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
B)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、
C)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップ、および
D)化学式5で表される化合物を非対称水素置換反応させて化学式6a(R−form)または6b(S−form)の光学異性体化合物を製造するステップを含む、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法が提供される。
前記化学式において、R〜R、Pおよびnは反応式1で定義したものと同様である。
本発明の一具体例によれば、前記化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体を合成する方法は、前記化学式6aまたは化学式6bの化合物から保護基を除去する過程をさらに含むことができる。具体的には、1回の脱保護基過程を通じて化学式6aまたは化学式6bの光学異性体化合物から化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体を効果的に合成することができる。
前記化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の例としては下記の化合物が挙げられる。
本発明の一具体例によれば、前記A)〜C)ステップの反応は、前記反応式1、すなわち、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成過程におけるa)〜c)ステップと同様である。
本発明の一具体例によれば、前記D)ステップの非対称水素置換反応は、触媒役割をするキラルリガンド(chiral ligand)を用いるものであり、前記キラルリガンドと化学式5の化合物相互間の立体的な要因または電子的な要因などにより反応位置が特定されるため、非対称水素置換反応が行われることができる。
前記キラルリガンドは、phospholaneリガンド、SimplePHOXリガンド、PHOXリガンドおよびUbaphoxからなる群より選択されることが好ましく、Ubaphoxが最も好ましい。
前記Ubaphoxは、化学式(I)の化合物のR異性体を合成する場合には、[((4S,5S)−Cy2−Ubaphox)Ir(COD)]BARF、すなわち、1,5−Cyclooctadiene{[dibenzyl((4S,5S)−5−methyl−2−phenyl−4,5−dihydro−4−oxazolyl)methyl]dicyclohexylphosphinite κN:κP}iridium(I)tetrakis(3,5−bis(trifluoromethyl)phenyl)borateを用いることが好ましい。また、化学式(I)の化合物のS異性体を合成する場合には、[((4R,5R)−Cy2−Ubaphox)Ir(COD)]BARF、すなわち、1,5−Cyclooctadiene{[dibenzyl((4R,5R)−5−methyl−2−phenyl−4,5−dihydro−4−oxazolyl)methyl]dicyclohexylphosphinite κN:κP}iridium(I)tetrakis(3,5−bis(trifluoromethyl)phenyl)borateを用いることが好ましい。
一具体例によれば、前記反応式2において化学式6aまたは化学式6bの光学異性体化合物の保護基(P)としてベンジル基またはその類似体を用いた場合、Pd/C(palladium on carbon)を触媒にして保護基を除去することができる。
また、本発明のまた他の側面によれば、下記化学式6aまたは6bで表される光学異性体化合物またはその溶媒和物が提供される。
前記化学式6aまたは6bにおいて、R〜R、Pおよびnは前記化学式3で定義したものと同様である。
本発明の一具体例によれば、前記化学式6aまたは6bの光学異性体化合物は、下記化合物のうち1種以上であってもよい。
本発明の一具体例によれば、前記化学式6aまたは化学式6bの化合物を用いて化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体を製造することができる。具体的には、化学式6aまたは化学式6bの化合物から保護基を除去して化学式(I)の光学異性体化合物を合成することができる。この場合、化学式6aまたは化学式6bの化合物は、前記反応式2の方法により合成されたものまたは他の方法により製造されたものを用いてもよい。
本発明に係る前記化学式6aまたは化学式6bの光学異性体化合物は、通常の方法により製造される全ての塩、水和物を含む溶媒和物を全て含むことができる。
以下では、一つ以上の具体例について製造例および実施例を通じてより詳しく説明することにする。但し、これらの製造例および実施例は一つ以上の具体例を例示的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれらの製造例および実施例に限定されるものではない。
下記製造例および実施例で用いられた試薬は、別に表示しない限り、Sigma−Aldrich社(米国)から購入したものを用いた。
製造例1: 3−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−(benzyloxy)−4−methoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,8−dihydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物5−1)の合成
1−1: 5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒド{5−(2−(2−benzyloxy−4−methoxyphenyl)−2−oxoethoxy)−2,2−dimethyl−2H−chromene−6−carbaldehyde}の製造
5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒド{5−hydroxy−2,2−dimethyl−2H−chromene−6−carbaldehyde}4.08g(20.0mmol)と1−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−ブロモエタノン{1−(2−(benzyloxy)−4−methoxyphenyl)−2−bromoethanone}6.70g(20.0mmol)をアセトン(CHCOCH)20mlに溶解させた後、この溶液に炭酸カリウム(KCO)2.76g(20.0mmol)を添加して常温で12時間勢いよく攪拌した。前記反応混合物を濾過して固形成分を除去した後に濃縮し、濃縮液を20mlのエチルアセテート(ethyl acetate;CHCOOC)に再び溶解させ、飽和塩水で洗浄した後、有機溶液層を分離した後に硫酸マグネシウム(MgSO)で乾燥した。その後、濾過して硫酸マグネシウムを除去した後に溶液を濃縮し、イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol、IPA)で再結晶して、5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒド7.46g(16.3mmol)を得た(Yield:81.4%)。得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 10.152(s, 1H), 8.066(d, 1H, J=8.8Hz), 7.618(d, 1H, J=8.4Hz), 7.280(m, 5H), 6.629(d, 1H, J=8.8Hz), 6.582(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.562(d, 1H, J=10.0Hz), 6.500(d, 1H, J=2.4Hz), 5.567(d, 1H, J=10.0Hz), 5.084(s, 2H), 5.070(s, 2H), 3.846(s, 3H), 1.406(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 192.083, 188.584, 165,281, 160.344, 159.600, 158.640, 135.146, 133.140, 130.319, 129.751, 128.704, 128.574, 127.759, 122.578, 117.958, 116.116, 114.234, 113.234, 106.271, 99.133, 82.035, 77.319, 71.020, 55.632, 28.108.
1−2: 1−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノン{1−(2−(benzyloxy)−4−methoxyphenyl)−2−((6−hydroxymethyl−2,2−dimethyl−2H−chromen−5−yl)oxy)ethanone}の製造
窒素雰囲気下、前記製造例1−1で得られた5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒド4.61g(10.0mmol)をテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)50mlに溶解させた後、溶液を−78℃に冷却した。冷却させた反応溶液を勢いよく攪拌し、反応温度を−78℃に維持した状態でL−Selectride−THF 1.0M溶液10mlを30分間徐々に添加した。反応溶液を−78℃で30分間さらに攪拌した後、徐々に常温に加熱した状態で30分間さらに勢いよく攪拌した。その後、反応溶液を0℃に冷却した状態で濃い塩水20mlを徐々に添加して反応を終結させ、有機溶液層を分離した後、水層はエチルアセテート20mlを用いて再度抽出して有機溶液層と混合した。有機溶液層は、硫酸マグネシウムで水分を除去した後に減圧蒸留して濃縮した。シリカゲルで濃縮液をきれいに分離して、1−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノン3.43g(7.45mmol)を得た(Yield:74.5%)。得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 8.074(d, 1H, J=8.8Hz), 7.32~7.39(b, 5H), 7.010(d, 1H, J=8.0Hz), 6.599(d, 1H, J=8.8, 2.0Hz), 6.533(d, 1H, J=8.0Hz), 6.506(d, 1H, J=2.0Hz), 6.384(d, 1H, J=10.0Hz) 5.467(d, 1H, J=10.0Hz), 5.132(s, 2H), 5.097(s, 2H), 4.523(d, 2H, J=6.4Hz), 3.844(s, 3H), 3.520(t, 1H, J=6.4Hz), 1.368(s, 6H).
13C-NMR (CDCl3): 194.139, 165.340, 160,469, 154.230, 153.719, 135.322, 133.295, 130.284, 129.700, 128.760, 128.571, 127.896, 126.099, 117.908, 117.245, 114.330, 112.064, 106.223, 99.169, 80.718, 75.488, 70.941, 61.432, 55.627, 27.528.
1−3: 3−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−(benzyloxy)−4−methoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,8−dihydropyrano[2,3−f]chromene}の製造
前記製造例1−2で得られた1−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノン3.43g(7.45mmol)をアセトニトリル(CHCN)25mlに溶解させ、常温で勢いよく攪拌しつつ、トリフェニルホスホニウムブロミド(PhP・HBr)2.81g(8.20mmol)を少しずつ添加した。前記で準備した反応溶液を常温で10時間勢いよく攪拌した後に減圧蒸留して濃縮し、濃縮液にエタノール20mlを添加して溶解させた。その後、前記溶液を再び減圧蒸留して濃縮し、エタノール20mlを添加して溶解させた。
次のステップで反応溶液を勢いよく攪拌しつつ、常温でナトリウムエトキシド(NaOEt)0.24g(35mmol)を添加した後、35℃に加熱した状態で一晩中攪拌して固体が沈殿するようにした。沈殿した固体を濾過した後、再びエタノール20mlを添加して勢いよく攪拌しつつ1時間還流し、常温までに冷却させた状態で1時間さらに攪拌した。生成された固体を濾過し、濾過された固体は0℃の冷たいエタノールで洗浄した。
前記固体を真空で徹底的に乾燥して、3−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン2.34g(5.47mmol)を得た(Yield:73.5%)。得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 7.25~7.43(m, 5H), 7.248(d, 2H, J=8.8Hz), 6.807(d, 1H, J=8.0Hz), 6.625(d, 1H, J=10.0Hz), 6.521(s, 1H), 6.520(d, 1H, J=2.4Hz), 6.512(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.364(d, 1H, J=8.0Hz), 5.573(d, 1H, J=10.0Hz), 5.043(s, 2H), 4.991(s, 2H), 3.789(s, 3H), 1.415(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 160.484, 157.297, 153.356, 149.196, 136.496, 129.335, 129.254, 128.603, 128.559, 127.994, 127.410, 126.520, 121.591, 121.314, 116.947, 116.641, 109.521, 109.211, 105.064, 99.963, 76.038, 70.414, 68.490, 55.402, 27.826.
製造例2: 3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−(benzyloxy)−4−ethoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,8−dihydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物5−2)の合成
2−1: 5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒド{5−(2−(2−(benzyloxy)−4−ethoxyphenyl)−2−oxoethoxy)−2,2−dimethyl−2H−chromene−6−carbaldehyde}の製造
前記製造例1−1と同様の方法を用いて、5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−6−カルバルデヒド{5−hydroxy−2,2−dimethyl−2H−6−carbaldehyde}と1−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−ブロモエタノン{1−(2−(benzyloxy)−4−ethoxyphenyl)−2−bromoethanone}を反応させて、5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒドを得た。得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 10.151(s, 1H), 8.053(d, 1H, J=8.8Hz), 7.617(d, 1H, J=8.8Hz), 7.30(m, 5H), 6.627(d, 1H, J=8.8Hz), 6.585(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.562(d, 1H, J=10.0Hz), 6.495(d, 1H, J=2.4Hz), 6.556(d, 1H, J=10.0Hz), 5.566(d, 1H, J=10.0Hz), 5.082(s, 2H), 5.062(s, 2H), 4.077(q, 2H, J=7.2Hz), 1.421(t, 3H, J=7.2Hz), 1.404(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 192.036, 188.581, 164,708, 160.366, 159.592, 158.671, 135.191, 133.108, 130.304, 129.706, 128.690, 128.550, 127.742, 122.585, 117.759, 116.122, 114.235, 113.226, 106.728, 99.482, 82.060, 77.320, 70.986, 63.973, 28.105, 14.578.
2−2: 1−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノン{1−(2−(benzyloxy)−4−ethoxyphenyl)−2−((6−hydroxymethyl−2,2−dimethyl−2H−chromen−5−yl)oxy)ethanone}の製造
前記製造例1−2と同様の方法を用いて、前記製造例2−1で得られた5−(2−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−オキソエトキシ)−2,2−ジメチル−2H−クロメン−6−カルバルデヒドを反応させて、1−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノンを得た。得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 8.063(d, 1H, J=8.8Hz), 7.28~7.42(b, 5H), 7.008(d, 1H, J=8.0Hz), 6.586(d, 1H, J=8.8, 2.0Hz), 6.532(d, 1H, J=8.0Hz), 6.503(d, 1H, J=2.0Hz), 6.383(d, 1H, J=10.0Hz) 5.464(d, 1H, J=10.0Hz), 5.130(s, 2H), 5.092(s, 2H), 4.522(s, 2H), 4.078(q, 2H, J=6.8Hz), 3.502(b, 1H), 1.424(t, 3H, J=6.8Hz), 1.367(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 194.136, 164.785, 160,506, 154.276, 153.734, 135.384, 133.298, 130.280, 129.713, 128.772, 128.570, 127.905, 126.120, 117.735, 117.273, 114.343, 112.067, 106.684, 99.536, 80.734, 75.497, 70.927, 63.988, 61.479, 27.543, 14.594.
2−3: 3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−(benzyloxy)−4−ethoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,8−dihydropyrano[2,3−f]chromene}の製造
前記製造例1−3と同様の方法を用いて、前記製造例2−2で得られた1−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−2−((6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−2H−クロメン−5−イル)オキシ)エタノンを反応させて、3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを得た。
得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 7.25~7.43(m, 5H), 7.236(d, 1H, J=8.8Hz), 6.807(d, 1H, J=8.0Hz), 6.625(d, 1H, J=10.0Hz), 6.48~6.55(m, 3H), 6.363(d, 1H, J=8.0Hz), 5.575(d, 1H, J=10.0Hz), 5.045(s, 2H), 4.990(s, 2H), 4.023(q, 2H, J=6.8Hz), 1.417(s, 6H), 1.408(t, 3H, J=6.8Hz).
13C-NMR(CDCl3): 159.850, 157.304, 153.334, 149.196, 136.543, 129.306, 129.250, 128.615, 128.602, 127.980, 127.406, 126.503, 121.516, 121.140, 116.980, 116.655, 109.523, 109.199, 105.670, 100.370, 76.037, 70.391, 68.508, 63.596, 27.829, 14.790.
以下では、前記製造例1と同様の方法を用いて、下記の表1のような各種3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を合成した。
実施例1: 3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−Hydroxy−4−methoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物I−1)の製造
前記製造例1で得られた3−(2−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−1)6.98g(16.4mmol)をTHF 20mlに溶解させて高圧反応器に充填し、10% Pd/C(palladium on carbon)500mgを添加した。反応器の温度を50℃に維持した状態で5気圧の水素を加えた後、48時間勢いよく攪拌した。その後、高圧反応器において水素を除去し窒素雰囲気(nitrogen atmosphere)に交替した後、セライトパッドを介して反応溶液を濾過してPd/C触媒を除去した。濾過した溶液を減圧蒸留して徹底的に濃縮した後にIPAで再結晶して、白色粉末の3−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン5.27g(15.5mol)を得た(Yield:94.5%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.022(d, 1H, J=8.8Hz), 6.838(d, 1H, J=8.4Hz), 6.488(dd, 1H, J=8.4, 2.4Hz), 6.388(d, 1H, J=8.8Hz), 6.364(d, 1H, J=2.4Hz), 5.059(s, 1H), 4.392(m, 1H, J=10.4, 2.4, 0.8Hz), 4.024(t, 1H, J=10.4Hz), 3.768(s, 1H), 3.488(m, 1H), 3.017(dd, 1H, J=15.6, 10.4Hz), 2.875(ddd, 1H, J=15.6, 5.2, 2.4Hz), 2.646(m, 2H), 1.778(t, 2H, J=5.8Hz), 1.335(s, 3H), 1.321(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 159.257, 154.516, 152.772, 152.160, 128.184, 127.546, 120.182, 112.994, 109.394, 109.340, 105.957, 102.118, 73.917, 70.069, 55.340, 32.391, 31.811, 30.671, 26.833, 26.459, 17.187.
実施例2: 3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−(2−Hydroxy−4−ethoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}}(化合物I−2)の製造
前記実施例1と同様の方法により、前記製造例2で得られた3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−2)を用いて、3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを得た。
1H-NMR(CDCl3):7.029(d, 1H, J=8.0Hz), 6.834(d, 1H, J=8.0Hz), 6.766(dd, 1H, J=8.0, 1.2Hz), 6.596(d, 1H, J=1.2Hz), 6.389(d, 1H, J=8.0Hz), 4.909(s, 1H), 4.415(m, 1H, J=10.4, 3.2, 2.0Hz), 4.041(t, 1H, J=10.4Hz), 3.542(m, 1H), 3.034(dd, 1H, J=15.6, 10.4Hz), 2.875(ddd, 1H, J=15.6, 5.2, 2.0Hz), 2.647(m, 2H),2.574(q, 2H, J=7.6Hz), 1.774(t, 2H, J=6.8Hz), 1.332(s, 3H), 1.318(s, 3H), 1.208(t, 3H, J=7.6Hz).
13C-NMR(CDCl3): 153.373, 152.716, 152.102, 144.205, 127.472, 127.415, 124.773, 120.499, 114.963, 112.898, 109.310, 109.248, 73.795, 69.897, 32.308, 32.054, 30.532, 28.276, 26.784, 26.374, 17.120, 15.308.
前記実施例1の方法に従い、前記表1の3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体を用いて、下記の表2に示す3−フェニル−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{3−phenyl−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}誘導体を合成した。
合成例1: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−ethoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−2a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−ethoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−2b)の製造
1−1: (R)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−2a)および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−2b)の製造
前記製造例2で得られた3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−2)20.0g(43.8mmol)を塩化メチレン(CHCl)50mlに溶解させ、Ubaphox[((4S,5S)−Cy2−Ubaphox)Ir(COD)]BARF400mgを添加した。その次に、7気圧の水素を加えた後、反応器の温度を35℃に維持した状態で12時間攪拌した。反応が終結した後に溶媒を濃縮して、(R)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン19.68g(yield 98%)(化合物6−2a)を得た。
同様の方法によりUbaphox[((4R,5R)−Cy2−Ubaphox)Ir(COD)]BARFを用いて、(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−2b)を得た。得られた化合物に対するH−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 7.30~7.45(m, 5H), 7.026(d, 1H, J=8.4Hz), 6.824(d, 1H, J=8.4Hz), 6.545(d, 1H, J=2.0Hz), 6.466(dd, 1H, J=8.4, 2.0Hz), 6.373(d, 1H, J=8.4Hz), 5.075(s, 2H), 4.371(m, 1H, J=10.4, 3.6, 2.0Hz), 4.002(t, 1H, J=10.4Hz), 3.991 (q, 2H, J=7.0Hz), 3.652(m, 1H), 2.983(dd, 1H, J=15.6, 10.8Hz), 2.866(m, 1H, J=15.6, 5.2, 1.6Hz), 2.628(t, 2H, J=6.8Hz), 1.762(t, 2H, J=6.8Hz), 1.388(t, 2H, J=7.0Hz), 1.322(s, 3H), 1.313(s, 3H).
1−2: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物I−2a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物I−2b)の製造
前記合成例1−1で得られた(R)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−2a)19.68g(42.9mmol)をTHF 50mlに溶解させた後に高圧反応器に充填し、10% Pd/C 400mgを添加した。反応器の温度を50℃に維持した状態で5気圧の水素を加えた後、15時間勢いよく攪拌した。その後、高圧反応器において水素を除去し窒素雰囲気に交替した後、セライトパッド(celite pad)を介して反応溶液を濾過してPd/C触媒を除去した。濾過した溶液を減圧蒸留して徹底的に濃縮した後にIPAで再結晶して、白色粉末の(R)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物I−2a)14.96g(40.6mmol)を得た(Yield:94.5%)。
同様の方法を用いて、(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−2b)から(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物I−2b)を得た。得られた化合物に対するH−NMR、13C−NMR、optical rotationおよびM.P.の結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 6.989(d, 1H, J=8.4Hz), 6.825(d, 1H, J=8.0Hz), 6.458(dd, 1H, J=8.0, 2.4Hz), 6.387(d, 1H, J=8.4Hz), 6.324(d, 1H, J=2.4Hz), 5.355(s, 1H), 4.386(m, 1H, J=10.4, 3.2, 2.0Hz), 4.007(t, 1H, J=10.4Hz), 3.954(q, 2H, J=7.2Hz), 3.484(m, 1H), 3.006(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.852(m, 1H, J=15.6, 4.8, 1.6Hz), 2.641(m, 2H), 1.770(t, 2H, J=6.8Hz), 1.378(t, 2H, J=6.8Hz), 1.331(s, 3H), 1.316(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 158.552, 154.340, 152.719, 152.091, 128.075, 127.465, 119.882, 112.909, 109.305, 109.248, 106.572, 102.504, 73.798, 70.018, 63.450, 32.311, 31.749, 30.614, 26.776, 26.390, 17.116, 14.781.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−6.2°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+6.0°(c=0.025、エタノール)。
M.P.
R異性体:132.5℃;および
S異性体:132.0℃。
合成例2: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−propoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−3a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−propoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−3b)の製造
前記合成例1−1と同様の方法を用いて、前記製造例3で得られた3−(2−ベンジルオキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−3)20.0gから(R)−3−(2−ベンジルオキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン)(化合物6−3a)19.68g(yield 98%)を得た。また、前記合成例1−1と同様の方法を用いて、(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−3b)を得、得られた化合物に対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 7.30~7.45(m, 5H), 7.031(d, 1H, J=8.4Hz), 6.828(d, 1H, J=8.4Hz), 6.558(d, 1H, J=2.4Hz), 6.476(dd, 1H, J=8.4, 2.4Hz), 6.373(d, 1H, J=8.4Hz), 5.082(s, 2H), 4.371(m, 1H, J=10.4, 3.6, 2.0Hz), 4.002(t, 1H, J=10.4Hz), 3.886 (q, 2H, J=7.0Hz), 3.647(m, 1H), 2.949(dd, 1H, J=15.6, 10.8Hz), 2.868(m, 1H, J=15.6, 5.2, 1.6Hz), 2.628(t, 2H, J=6.8Hz), 1.796(t, 2H, J=6.8Hz), 1.764(m, 2H), 1.325(s, 3H), 1.316(s, 3H), 1.024(t, 2H, J=7.6Hz).
13C-NMR (CDCl3): 158.989, 157.253, 152.783, 152.207, 136.917, 128.581, 127.827, 127.600, 127.430, 127.132, 122.230, 112.913, 109.236, 109.120, 105.244, 100.336, 73.614, 70.224, 70.004, 69.541, 32.315, 31.317, 30.807, 26.790, 26.482, 22.553, 17.127, 10.536.
また、前記合成例1−2と同様の方法を用いて、(R)−および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−3aおよび化合物6−3b)各々から(R)−および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン各々を得た。得られた化合物に対するH−NMR、13C−NMR、optical rotationおよびM.P.の結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 6.976(d, 1H, J=8.4Hz), 6.817(d, 1H, J=8.4Hz), 6.452(dd, 1H, J=8.4, 2.0Hz), 6.391(d, 1H, J=8.4Hz), 6.316(d, 1H, J=2.0Hz), 5.600(s, 1H), 4.385(d, 1H, J=10.0Hz), 4.000(t, 1H, J=10.0Hz), 3.812(t, 2H, J=6.4Hz), 3.488(m, 1H), 2.997(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.837(dd, 1H, J=15.6, 4.4Hz), 2.640(m, 2H), 1.782(t, 2H, J=6.8Hz), 1.765(m, 2H), 1.329(s, 3H), 1.314(s, 3H), 0.994(t, 3H, J=7.2Hz).
13C-NMR (CDCl3): 158.678, 154.412, 152.596, 152.054, 128.015, 127.483, 119.827, 113.016, 109.299, 109.226, 106.588, 102.460, 73.888, 70.014, 69.537, 32.287, 31.702, 30.552, 26.728, 26.349, 22.453, 17.096, 10.458.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−5.3°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+5.8°(c=0.025、エタノール)。
M.P.
R異性体:153.6℃;および
S異性体:153.4℃。
合成例3: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−butoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物I−5a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−butoxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物I−5b)の製造
前記製造例6で合成された3−(2−ベンジルオキシ−4−ブトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−6)と前記合成例1の方法を用いて>96%eeの(R)−および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを各々合成し、これらに対するH−NMR、13C−NMR、optical rotationおよびM.P.の結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 6.995(d, 1H, J=8.0Hz), 6.831(d, 1H, J=8.0Hz), 6.469(dd, 1H, J=8.0, 2.4Hz), 6.384(d, 1H, J=8.0Hz), 6.342(d, 1H, J=2.4Hz), 5.029(s, 1H), 4.387(m, 1H, J=10.4Hz), 4.011(t, 1H, J=10.4Hz), 3.901(t, 2H, J=6.4Hz), 3.478(m, 1H), 3.012(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.879(m, 1H, J=15.6, 4.4Hz), 2.642(m, 2H), 1.68~1.81(m, 4H), 1.468(m, 2H), 1.331(s, 3H), 1.316(s, 3H), 0.962(t, 3H, J=7.2Hz).
13C-NMR (CDCl3): 158.793, 154.331, 152.721, 152.092, 128.047, 127.461, 119.777, 112.909, 109.299, 109.248, 106.628, 102.511, 73.786, 70.023, 67.738, 32.317, 31.756, 31.227, 30.626, 26.777, 26.390, 19.193, 17.117, 13.807.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−5.3°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+5.1°(c=0.025、エタノール)。
M.P.
R異性体:115.9℃;および
S異性体:114.6℃。
合成例4: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−イソペンチルオキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−isopentyloxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物I−7a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−イソペンチルオキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−isopentyloxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromene}(化合物I−7b)の製造
前記製造例9で合成された3−(2−ベンジルオキシ−4−イソペンチルオキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−9)と前記合成例1の方法を用いて>96%eeの(R)−および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−イソペンチルオキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを各々合成し、これらに対するH−NMR、13C−NMR、optical rotationおよびM.P.の結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 6.991(d, 1H, J=8.4Hz), 6.827(d, 1H, J=8.4Hz), 6.468(dd, 1H, J=8.4, 2.4Hz), 6.385(d, 1H, J=8.4Hz), 6.335(d, 1H, J=2.4Hz), 5.083(s, 1H), 4.387(m, 1H, J=10.4, 3.2, 2.0Hz), 4.011(t, 1H, J=10.4Hz), 3.918(t, 2H, J=6.4Hz), 3.484(m, 1H), 3.008(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.857(m, 1H, J=15.6, 3.6, 1.6Hz), 2.642(m, 2H), 1.806(m, 1H), 1.772(t, 2H, J=6.4Hz), 1.643(q, 2H, J=6.4Hz), 1.331(s, 3H), 1.316(s, 3H), 0.949(d, 6H, J=6.4Hz).
13C-NMR (CDCl3): 158.881, 154.197, 152.861, 152.137, 128.120, 127.459, 119.736, 112.789, 109.288, 109.284, 106.724, 102.561, 73.700, 70.031, 66.431, 37.940, 32.345, 31.805, 30.710, 26.836, 26.434, 25.031, 22.573, 17.150.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−1.7°(c=0.001、塩化メチレン)
S異性体−[α] 20:+1.5°(c=0.001、塩化メチレン)。
M.P.
R異性体:164.7℃;
S異性体:164.1℃
合成例5: (R)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2,4−dihyroxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−9a)および(S)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2,4−dihyroxyphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−9b)の製造
前記製造例11で合成された3−(2−ベンジルオキシ−4−ジヒドロキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−11)および前記合成例1と同様の方法を用いて>96%eeの(R)−および(S)−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを各々合成し、これらに対するH−NMR、13C−NMRおよびoptical rotationの結果は下記のとおりである。
1H-NMR (DMSO-d6): 9.372(b, 1H), 9.117(b, 1H), 6.854(d, 1H, J=8.4Hz), 6.774(d, 1H, J=8.4Hz), 6.321(d, 1H, J=2.4Hz), 6.233(d, 1H, J=8.4Hz), 6.183(dd, 1H, J=8.4, 2.4Hz), 4.226(m, 1H, J=10.4, 2.8, 20Hz), 3.894(t, 1H, J=10.4Hz), 3.288(m, 1H), 2.897(dd, 1H, J=15.6, 11.6Hz), 2.673(ddd, 1H, J=15.6Hz), 2.520(t, 2H, J=6.8Hz), 1.698(t, 2H, J=6.8Hz), 1.233(s, 6H).
13C-NMR (DMSO-d6): 156.832, 155.862, 152.311, 151.702, 127.543, 127.368, 117.543, 112.893, 108.621, 108.464, 106.286, 102.499, 73.216, 69.717, 31.705, 30.978, 30.132, 26.442, 26.249, 16.839.
13C-NMR (CDCl3): 155.094, 154.575, 152.696, 152.038, 128.285, 127.498, 120.023, 112.956, 109.343, 107.765, 103.055, 73.881, 70.000, 32.285, 31.619, 30.477, 26.783, 26.403, 17.103.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−7.0°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+7.9°(c=0.025、エタノール)。
合成例6: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−ethylphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−13a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−ethylphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−13b)の製造
前記製造例18で合成された3−(2−ベンジルオキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−18)と前記合成例1−1の方法を用いて(R)−および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−13aおよび6−13b)各々を得た。これらに対するH−NMRおよび13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 7.28~7.45(m, 5H), 7.063(d, 1H, J=8.0Hz), 6.827(d, 1H, J=8.0Hz), 6.817(s, 1H), 6.906(d, 1H, J=8.0Hz), 6.376(d, 1H, J=8.0Hz), 5.104(s, 2H), 4.395(m, 1H, J=10.4, 3.6, 2.0Hz), 4.024(t, 1H, J=10.4Hz), 3.710(m, 1H), 3.004(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.876(m, 1H, J=15.6, 5.2, 1.6Hz), 2.650(t, 2H, J=7.2Hz), 2.632(t, 2H, J=7.2Hz), 1.763(t, 2H, J=7.2Hz), 1.323(s, 3H), 1.313(s, 3H), 1.226(t, 2H, J=7.6Hz).
13C-NMR (CDCl3): 156.350, 152.801, 152.217, 144.082, 137.160, 128.558, 127.778, 127.436, 127.331, 127.159, 127.107, 120.322, 112.897, 111.702, 109.250, 109.147, 73.611, 70.132, 70.015, 32.328, 31.619, 30.780, 28.802, 26.793, 26.488, 17.133, 15.483.
また、前記合成例1−2と同様の方法を用いて、(R)−および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−13aおよび6−13b)各々から>96%eeの(R)−および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−エチルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメンを各々合成し、これらに対するH−NMR、13C−NMRおよびoptical rotationの結果は下記のとおりである。
1H-NMR (CDCl3): 7.054(d, 1H, J=8.0Hz), 6.860(d, 1H, J=8.0Hz), 6.789(d, 1H, J=8.0Hz), 6.616(s, 1H), 6.421(d, 1H, J=8.0Hz), 5.097(s, 1H), 4.443(m, 1H), 4.069(t, 1H, J=10.4Hz), 3.567(m, 1H), 3.059(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.901(m, 1H), 2.596(q, 2H, J=6.8Hz), 1.802(t, 2H, J=6.8Hz), 1.809(t, 2H, J=6.8Hz), 1.362(s, 3H), 1.347(s, 3H), 1.231(t, 3H, J=6.8Hz).
13C-NMR (CDCl3): 153.373, 152.716, 152.102, 144.205, 127.472, 127.415, 124.773, 120.499, 114.963, 112.898, 109.310, 109.248, 73.795, 69.897, 32.308, 32.054, 30.532, 28.276, 26.784, 26.374, 17.120, 15.308.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−4.9°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+4.5°(c=0.025、エタノール)。
合成例7: (R)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(R)−3−(2−hydroxy−4−propylphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−14a)および(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン{(S)−3−(2−hydroxy−4−propylphenyl)−8,8−dimethyl−2,3,4,8,9,10−hexahydropyrano[2,3−f]chromen}(化合物I−14b)の製造
前記製造例21で合成された3−(2−ベンジルオキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物5−21)および前記合成例1−1と同様の方法を用いて(R)−および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−14aおよび6−14b)を各々合成した。これらに対するH−NMR、13C−NMRの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 7.28~7.45(m, 5H), 7.052(d, 1H, J=8.0Hz), 6.828(d, 1H, J=8.0Hz), 6.791(s, 1H), 6.784(d, 1H, J=8.0Hz), 6.375(d, 1H, J=8.0Hz), 5.102(s, 2H), 4.395(m, 1H, J=10.4, 3.6, 2.0Hz), 4.023(t, 1H, J=10.4Hz), 3.713(m, 1H), 3.003(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.876(m, 1H, J=15.6, 5.2, 1.6Hz), 2.632(t, 2H, J=6.8Hz), 2.554(t, 2H, J=7.6Hz), 1.766(t, 2H, J=6.8Hz), 1.626(m, 2H, J=7.6Hz), 1.325(s, 3H), 1.315(s, 3H), 0.937(t, 2H, J=7.6Hz).
13C-NMR(CDCl3): 156.242, 152.786, 152.210, 142.542, 137.154, 128.549, 127.766, 127.435, 127.295, 127.154, 126.979, 120.981, 112.917, 112.244, 109.247, 109.128, 73.617, 70.139, 69.992, 38.015, 32.319, 31.605, 30.779, 26.793, 26.481, 24.489, 17.132, 13.892.
また、前記合成例1−2と同様の方法を用いて、(R)−および(S)−3−(2−ベンジルオキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン(化合物6−14aおよび6−14b)各々から(R)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン10gおよび(S)−3−(2−ヒドロキシ−4−プロピルフェニル)−8,8−ジメチル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン10g(>96%ee)を各々合成し、これらに対するH−NMR、13C−NMRおよびoptical rotationの結果は下記のとおりである。
1H-NMR(CDCl3): 7.029(d, 1H, J=8.0Hz), 6.842(d, 1H, J=8.0Hz), 6.755(d, 1H, J=8.0Hz), 6.597(s, 1H), 6.390(d, 1H, J=8.4Hz), 4.804(s, 1H), 4.423(m, 1H, J=10.4, 2.4Hz), 4.046(t, 1H, J=10.4Hz), 3.537(m, 1H), 3.042(dd, 1H, J=15.6, 11.2Hz), 2.886(m, 1H), 2.652(m, 2H), 2.518(t, 2H, J=7.6Hz), 1.781(t, 2H, J=6.8Hz), 1.612(m, 2H, J=7.2Hz), 1.338(s, 3H), 1.323(s, 3H), 0.947(t, 3H, J=7.2Hz).
13C-NMR(CDCl3): 153.296, 152.802, 152.143, 142.679, 127.463, 127.331, 124.838, 121.188, 115.572, 112.888, 109.322, 109.286, 73.749, 69.933, 37.502, 32.366, 32.149, 30.605, 26.809, 26.411, 24.276, 17.141, 13.846.
Optical Rotation data
R異性体−[α] 20:−3.9°(c=0.025、エタノール);および
S異性体−[α] 20:+2.4°(c=0.025、エタノール)。
前記製造例、実施例および合成例に開示された方法を用いれば、水素添加反応と脱保護基過程を通じて、3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体から3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体またはその光学異性体を簡単に製造することができる。
今まで本発明についてその好ましい実施例を中心に説明した。本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者であれば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で変形した形態に実現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点でなく説明的な観点で考慮しなければならない。本発明の範囲は前述した説明でなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異点は本発明に含まれたものとして解釈しなければならない。

Claims (12)

  1. a)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
    b)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、および
    c)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップを含み、
    前記a)ステップのカップリングは塩基条件で行われ、
    前記b)ステップの還元反応は、L−Selectride、N−Selectride、K−SelectrideおよびLS−Selectrideからなる群より選択されるいずれか一つ以上の還元剤の添加によるものであり、
    前記c)ステップの環化反応が下記のステップ:
    i)化学式4の化合物に、トリフェニルホスホニウムブロミド(PhP・HBr)を添加するステップ、
    ii)前記i)の結果物を濃縮させるステップ、および
    iii)前記ii)の濃縮液を溶解させ、ナトリウムエトキシド(NaOEt)を添加するステップ
    を含む、化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法:
    前記化学式において、
    およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;またはフェニル基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
    Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、
    nは1〜3であり、
    OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基であり、
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
  2. 化学式5の化合物を還元させるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法。
  3. 前記塩基条件は、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)、炭酸水素カリウム(KHCO)、トリエチルアミンおよびピリジンからなる群より選択される一つ以上の弱い塩基性化合物の添加によるものであることを特徴とする、請求項1に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法。
  4. 前記還元剤の添加は−10℃以下で行われることを特徴とする、請求項1に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の合成方法。
  5. 下記化学式3で表される化合物またはその溶媒和物:
    前記式において、
    およびRは各々独立して水素原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;非置換のアリルオキシ基非置換のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基;またはフェニル基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立してC −Cアルキル基であり、
    Pは、直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、
    nは1又は2であり、
    nが2であるときは、Pは互いに同一であるかまたは異なり
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
  6. 下記化学式4で表される化合物またはその溶媒和物:
    前記式において、
    およびRは各々独立して水素原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基非置換のアリルオキシ基;非置換のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基;またはフェニル基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立してC −Cアルキル基であり、
    Pは、直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、
    nは1又は2であり、
    nが2であるときは、Pは互いに同一であるかまたは異なり
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
  7. 下記化学式5−1で表される3−フェニル−2,8−ジヒドロピラノ[2,3−f]クロメン化合物またはその溶媒和物:
    前記式において、
    直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;非置換のアリルオキシ基;非置換のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基;またはフェニル基であり、
    は、水素原子;非置換の直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルキル基;またはベンジルオキシ基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立してC −Cアルキル基であり、
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、およ
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
  8. A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして化学式3の化合物を製造するステップ、
    B)前記化学式3の化合物を還元させて化学式4の化合物を製造するステップ、
    C)前記化学式4の化合物を環化して化学式5の化合物を製造するステップ、および
    D)化学式5で表される化合物を不斉水素化反応させて化学式6a(R−form)または化学式6b(S−form)の光学異性体化合物を製造するステップを含み、
    前記A)ステップのカップリングは塩基条件で行われ、
    前記B)ステップの還元反応は、L−Selectride、N−Selectride、K−SelectrideおよびLS−Selectrideからなる群より選択されるいずれか一つ以上の還元剤の添加によるものであり、
    前記C)ステップの環化反応が下記のステップ:
    i)化学式4の化合物に、トリフェニルホスホニウムブロミド(PhP・HBr)を添加するステップ、
    ii)前記i)の結果物を濃縮させるステップ、および
    iii)前記ii)の濃縮液を溶解させ、ナトリウムエトキシド(NaOEt)を添加するステップ
    を含み、
    前記D)ステップの不斉水素化反応は、キラルリガンド(chiral ligand)の添加による反応であることを特徴とする、
    化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法:
    前記化学式において、
    およびRは各々独立して水素原子;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基;置換もしくは非置換のアリルオキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;またはフェニル基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立して水素原子またはC−Cアルキル基であり、
    Pは置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、
    nは1〜3であり、
    OPが複数であるときには互いに同一であるかまたは異なり、および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基および置換チオアルキル基の場合、前記置換基はハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基または直鎖もしくは分枝鎖のC−Cチオアルキル基であり、
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
  9. 前記塩基条件は、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)、炭酸水素カリウム(KHCO)、トリエチルアミンおよびピリジンからなる群より選択される一つ以上の弱い塩基性化合物の添加によるものであることを特徴とする、請求項8に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法。
  10. 前記還元剤の添加は−10℃以下で行われることを特徴とする、請求項8に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法。
  11. 前記キラルリガンドは、phospholaneリガンド、SimplePHOXリガンド、PHOXリガンドおよびUbaPHOXからなる群より選択されるいずれか一つであることを特徴とする、請求項8に規定の化学式(I)の3−フェニル−2,3,4,8,9,10−ヘキサヒドロピラノ[2,3−f]クロメン誘導体の光学異性体の合成方法。
  12. 下記化学式6a(R−form)または化学式6b(S−form)で表される光学異性体化合物またはその溶媒和物:
    前記式において、
    およびRは各々独立して水素原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;ハロゲン原子;直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルコキシ基非置換のアリルオキシ基;非置換のアリールオキシ基;ベンジルオキシ基;またはフェニル基であり、
    は水素原子またはC−Cアルキル基またはC−Cアルコキシ基であり、
    およびRは各々独立してC −Cアルキル基であり、
    Pは、直鎖もしくは分枝鎖のC −C アルコキシ基で置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖のC−Cアルキル基;置換もしくは非置換のベンジル基アリル基;t−ブチルジメチルシリル基;t−ブチルジフェニルシリル基;またはMeSO、p−トルエンスルホニル、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル保護基を意味し、
    nは1又は2であり、
    nが2であるときは、Pは互いに同一であるかまたは異なり
    Pが前記の置換ベンジル基の場合、その置換基はメチル、クロロ、またはニトロ基である。
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