JP7350771B2 - 3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法 - Google Patents

3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法 Download PDF

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Description

本明細書は、2018年4月3日付で韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2018-0038894号の出願日の利益を主張し、その内容のすべては本発明に含まれる。
本発明は、ピラノクロメニルフェノール誘導体の合成に有用に利用可能な3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法に関する。
人体内には約200億個以上の脂肪細胞が存在し、エネルギーの需要よりはるかに多いエネルギーが人体に供給される場合は、エネルギーは人体内の脂肪細胞に中性脂肪として貯蔵され、エネルギーが枯渇した場合に遊離脂肪酸とブドウ糖に分解されてエネルギー源として用いられる。現代人の約30~40%程度が抱えている肥満はこのような過程の不均衡によってエネルギーの過剰蓄積が起こる時に発生し、脂肪細胞の大きさが大きくなるか、その数が増加する現象として現れる。
代謝症侯群(metabolic syndrome)は各種心血管疾患と第2型糖尿病の危険要因が互いに群集をなす現象(clustering phenomenon)を1つの疾患群に概念化させたものである。これはインスリン抵抗性およびこれに関連した複雑で多様な種々の代謝異常と臨床態様をすべて包括して説明できる概念であって、肥満、糖尿病、脂肪肝、および高中性脂肪血症(hypertriglyceridemia)のような危険因子がともに増加する症侯群を指す。したがって、代謝症侯群の場合、心血管疾患あるいは第2型糖尿病の発症危険度が増加する。
インスリン抵抗性は、インスリンが体内で正常に分泌されているにもかかわらず、インスリンが行うブドウ糖の細胞内の供給作用が正常に発生しない現象を意味する。血液中のブドウ糖が細胞内に入ることができずに高血糖症状を示し、細胞はブドウ糖が不足して正常機能を行えないので、結局、代謝症侯群の症状が現れるようになる。
このように発症する糖尿症状は、インスリン不足に起因した第1型糖尿病(インスリン依存性糖尿)と区分して、第2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿:NIDDM)と呼ぶ。この理由から、第2型糖尿病を治療する最も好ましい方法は、インスリン抵抗性を改善してインスリンが正常な機能を行えるように誘導することである。それにもかかわらず、未だインスリン抵抗性を改善する治療剤はほとんど開発されていないのが現状である。
現在使用または開発されているほとんどの第2型糖尿病治療剤は、インスリン抵抗性によって失われたインスリン機能を補うためにインスリン分泌量を増やすことを目標としている。しかし、体でインスリン分泌量が増えると、肥満および炎症を誘発することはもちろんであり、癌発生率が増加するなど多様な副作用を伴うため、根本的にインスリン抵抗性の問題を改善しなければ、一時的な血糖正常化は期待できても健康は次第に悪化するばかりである。この理由から、インスリン抵抗性を改善して血糖を正常化させる第2型糖尿病治療剤に対する社会的要求はますます切実になっている。
一方、特許文献1は、ピラノクロメニルフェノール誘導体が、高脂血症、脂肪肝、糖代謝異常、糖尿病および肥満を含む代謝症侯群の予防および治療に効果的であり、抗炎症作用、抗癌作用などの効果があることを開示している。
したがって、前記ピラノクロメニルフェノール誘導体を効率的、経済的に合成する方法は極めて有用であるにもかかわらず、本発明者が開発した(±)-グラブリジンの合成方法(非特許文献1)に基づいて確立した方法を除けば、依然としてこれらに対する合成方法はほとんど知られていない。
大韓民国公開特許第10-2015-0075030号
Sang-Ku Yoo, Keepyung Nahm; Bull. Korean Chem. Soc. 2007(28) 481~484
本発明の目的は、3-フェニル-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の製造に有用に利用可能な3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法を提供することである。
本発明の一実施態様によれば、
A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリング(coupling)して、化学式3の化合物を製造するステップ;
B)前記化学式3の化合物を環化(cyclization)して、化学式4の化合物を合成するステップ;
C)前記化学式4の化合物を還元(reduction)させて、化学式5の化合物を製造するステップ;および
D)前記化学式5の化合物を還元性除去反応(reductive elimination reaction)して、化学式(I)の化合物を製造するステップを含む、化学式(I)の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法が提供される:
Figure 0007350771000001
前記化学式において、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
点線は、選択的二重結合であり;
nは、1~3であり;
OPが複数の時は、同一または異なり;および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式4で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000002
前記化学式において、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
nは、1~3であり;
OPが複数の時は、同一または異なり;および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式4-bで表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000003
前記化学式4-bにおいて、R~R、Pおよびnは、前記化学式4で定義したものと同じである。
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式5で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000004
前記化学式において、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
点線は、選択的二重結合であり;
nは、1~3であり;
OPが複数の時は、同一または異なり;および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
本発明の合成方法によれば、3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体を効果的に製造することができる。
以下、本発明をより詳しく説明する。
本発明で使われるすべての技術用語は、他に定義されない以上、本発明の関連分野における通常の当業者が一般的に理解するような意味で使われる。また、本明細書には好ましい方法や試料が記載されるが、これと類似するか同等のものも本発明の範疇に含まれる。本明細書に参照文献として記載されるすべての刊行物の内容は全体が本明細書に参照として取り込まれる。
本発明の一実施態様に係る化学式(I)の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法は、
A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして、化学式3の化合物を製造するステップ;
B)前記化学式3の化合物を環化して、化学式4の化合物を合成するステップ;
C)前記化学式4の化合物を還元させて、化学式5の化合物を製造するステップ;および
D)前記化学式5の化合物を還元性除去反応して、化学式(I)の化合物を製造するステップを含む:
Figure 0007350771000005
前記化学式において、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
点線は、選択的二重結合であり;
nは、1~3であり;
OPが複数の時は、同一または異なり;および
前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
前記「選択的二重結合」とは、場合によって単結合または二重結合であることを意味する。
本発明の一実施態様によれば、前記カップリング反応は、塩基条件で行われる。具体的には、前記化学式1の化合物および化学式2の化合物をカップリングすることは塩基条件で進行させることが好ましく、弱塩基性化合物を触媒として進行させることがさらに好ましい。この場合、分子内アルドール縮合反応(intramolecular aldol condensation)で望まない化合物が合成されるのを防止することができる。
また、本発明の一実施態様によれば、前記弱塩基性化合物は、アンモニア(NH)、水酸化アルミニウム(Al(OH))、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、水酸化アンモニウム(NH・HO)および炭酸カリウム(KCO)からなる群より選択される1つ以上であってもよいし、炭酸カリウムであることが好ましい。
前記化学式1の誘導体は、[Tetrahedron,57(2001),5335~5338]の方法により合成することができ、化学式2の誘導体は、通常の方法で合成可能なアセトフェノン誘導体を、BuNBr(テトラブチルアンモニウムトリブロミド、tetrabutylammonium tribromide)、BnMeNBr(ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミド、benzyltrimethylammonium tribromide)などのような臭素化試薬と反応させて合成することができる。
本発明の一実施態様によれば、化学式3の化合物に塩を添加してベンゾイン縮合反応(Benzoin condensation)による環化過程を進行させて、化学式4の化合物を得ることができる。具体的には、前記塩は、チアゾリウム塩(thiazolium salt)、トリアゾリウム塩(triazolium salt)または6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,1-c][1,2,4]トリアゾリウム塩(6,7-dihydro-5H-pyrrolo[2,1-c][1,2,4]triazolium salt)であってもよい。
本発明の一実施態様によれば、化学式4の化合物内のカルボニル(carbonyl)基をヒドロキシ基に還元させて、化学式5で表される化合物を得ることができる。また、場合によっては、化学式4の化合物内のジヒドロピラン環の炭素間二重結合を還元させた後、化学式4の化合物内のカルボニル基をヒドロキシ基に還元させて、化学式5で表される化合物を得ることができる。
本発明の一実施態様によれば、還元性除去反応(reductive elimination reaction)により、化学式5の化合物で化学式(I)の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体を合成することができる。
本発明の一実施態様によれば、前記還元性除去反応は、低原子価チタン(low valent titanium;LVT)の存在下で行われることが好ましい。ここで、低原子価チタンとは、四塩化チタン(TiCl)または三塩化チタン(TiCl)などを十分な当量(2~3当量)の亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)などと先に反応させる時に生成される0または1価のチタン種を意味する。
本発明の一実施態様によれば、前記3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体は、下記化学式(I-a)で表される化合物または化学式(I-b)で表される化合物であってもよい。
Figure 0007350771000006
Figure 0007350771000007
前記化学式(I-a)および化学式(I-b)において、R~R、Pおよびnは、前記化学式(I)で定義したものと同じである。
本発明の一実施態様によれば、a)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして、化学式3の化合物を製造するステップ;
b)前記化学式3の化合物を環化して、化学式4の化合物を合成するステップ;
c)前記化学式4の化合物内のカルボニル基をヒドロキシ基に還元させて、化学式5-aの化合物を製造するステップ;および
d)前記化学式5-aの化合物を還元性除去反応して、化学式(I-a)の化合物を製造するステップを含む、化学式(I-a)で表される化合物の製造方法を提供する:
Figure 0007350771000008
前記反応式2において、カップリング反応、環化反応および還元性除去反応は、前記反応式1で前述した反応と同じである。
本発明の一実施態様によれば、前記反応式2において、化学式4の化合物内のカルボニル基をヒドロキシ基に還元させる反応により、化学式5-aの化合物を合成することができる。具体的には、前記還元反応は、水素化ホウ素リチウム(LiBH)または水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)を添加して行われる。
本発明の一実施態様によれば、前記3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法は、前記3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体が化学式(I-b)で表される化合物の場合、前記C)ステップは、前記化学式4で表される化合物内のジヒドロピラン環の炭素間二重結合を選択的に還元させて、下記化学式4-bで表される化合物を製造するステップを含むことができる。
Figure 0007350771000009
前記化学式4-bにおいて、R~R、Pおよびnは、前記化学式(I)で定義したものと同じである。
すなわち、本発明の一実施態様によれば、a’)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして、化学式3の化合物を製造するステップ;
b’)前記化学式3の化合物を環化して、化学式4の化合物を合成するステップ;
c’)前記化学式4の化合物内のジヒドロピラン環の炭素間二重結合を選択的に還元させて、化学式4-bの化合物を製造するステップ;
d’)前記化学式4-bの化合物内のカルボニル基をヒドロキシ基に還元させて、化学式5-bの化合物を製造するステップ;および
e’)前記化学式5-bの化合物を還元性除去反応して、化学式(I-b)の化合物を製造するステップを含む、化学式(I-b)で表される化合物の製造方法を提供する:
Figure 0007350771000010
前記反応式3において、カップリング反応、環化反応、還元性除去反応は、前記反応式1で前述した反応と同じである。また、前記反応式3において、化学式4-bの化合物内のカルボニル基をヒドロキシ基に還元させる反応は、前記反応式2で前述した反応と同じである。
本発明の一実施態様によれば、反応式3において、化学式4の化合物内のジヒドロピラン環の炭素間二重結合を選択的に還元させる反応は、水素添加反応(H、Pd/C)により行われる。
本発明の一実施態様によれば、化学式4から化学式4-bへ選択的還元の際、化学式4における保護基(P)の脱保護が伴う。この場合、脱保護されたヒドロキシ基の位置に前述した保護基を置換する追加的な反応が行われてもよい。
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(I-a)の化合物は、下記の化合物のうちの1種以上であってもよい:
Figure 0007350771000011
Figure 0007350771000012
Figure 0007350771000013
Figure 0007350771000014
Figure 0007350771000015
Figure 0007350771000016
Figure 0007350771000017
Figure 0007350771000018
Figure 0007350771000019
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(I-b)の化合物は、前記化合物I-a-1~化合物I-a-69それぞれに対応するが、RおよびRが結合されたジヒドロピラン環の炭素間二重結合がない化合物であるI-b-1~化合物I-b-69の1種以上であってもよい。
一実施態様によれば、化学式(I)の化合物を用いて、抗肥満、抗糖尿および抗炎症効能に優れたピラノクロメニルフェノール誘導体である化学式(II)の3-フェニル-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体を効果的に合成することができる。
Figure 0007350771000020
前記化学式(II)において、点線は、選択的二重結合を意味する。また、前記化学式(II)において、R~Rおよびnは、化学式(I)で定義したものと同じである。
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(II)の3-フェニル-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体は、下記化学式(II-a)で表される化合物、下記化学式(II-b)で表される化合物または下記化学式(II-c)で表される化合物であってもよい。
Figure 0007350771000021
Figure 0007350771000022
Figure 0007350771000023
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(II-a)の3-フェニル-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体は、下記の化合物のうちの1種以上であってもよい:
Figure 0007350771000024
Figure 0007350771000025
Figure 0007350771000026
Figure 0007350771000027
Figure 0007350771000028
Figure 0007350771000029
Figure 0007350771000030
Figure 0007350771000031
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(II-b)の化合物は、前記化合物II-a-1~化合物II-a-54それぞれに対応するが、前記化学式(II-b)の基本骨格を有するII-b-1~化合物II-b-54の1種以上であってもよい。
例えば、前記化学式(II-b)の化合物は、下記の化合物を含むことができる:
Figure 0007350771000032
本発明の一実施態様によれば、前記化学式(II-c)の化合物は、前記化合物II-a-1~化合物II-a-54それぞれに対応するが、前記化学式(II-c)の基本骨格を有するII-c-1~化合物II-c-54の1種以上であってもよい。
例えば、前記化学式(II-c)の化合物は、下記の化合物を含むことができる:
Figure 0007350771000033
本発明の一実施態様によれば、化学式(I)の化合物の保護基としてベンジル基またはその類似体を用いた場合、Pd/C(palladium on carbon)を触媒として用いる水素添加反応により、二重結合の還元過程および脱保護基の過程を同時に進行させることができる。必要によっては、保護基を持っている状態のピラノクロメニルフェノール誘導体を合成することができ、保護基は任意の時点で除去可能である。
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式4で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000034
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式4-bで表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000035
前記化学式4および化学式4-bにおいて、R~R、Pおよびnは、前記化学式(I)で定義したものと同じである。
また、本発明の一実施態様によれば、下記化学式5で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物が提供される:
Figure 0007350771000036
前記化学式5において、点線は、選択的二重結合を意味し、R~R、Pおよびnは、前記化学式(I)で定義したものと同じである。
また、前記化学式5で表される化合物は、下記化学式5-aで表される化合物または下記化学式5-bで表される化合物であってもよい:
Figure 0007350771000037
Figure 0007350771000038
前記化学式5-a、および化学式5-bにおいて、R~R、Pおよびnは、前記化学式(I)で定義したものと同じである。
本発明に係る前記化学式4、化学式4-b、化学式5-aまたは化学式5-bの化合物は、通常の方法により製造可能なすべての塩、水和物を含む溶媒和物をすべて含むことができる。
前記化学式4、化学式4-b、化学式5-aまたは化学式5-bの化合物は、化学式(I)の化合物を製造するための前記合成方法において中間体として利用可能である。
以下、本発明を下記の実施例によってさらに具体的に説明する。しかし、これらの実施例は本発明に関する理解のためのものに過ぎず、決して本発明の範囲がこれらによって制限されるものではない。
下記の実施例で使用された試薬は、他に表示しない限り、シグマ-アルドリッチ(Sigma-Aldrich、米国)から購入したものを用いた。
<実施例1:3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン{3-(2-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-8,8-dimethyl-2,8-dihydropyrano[2,3-f]chromene}(化合物I-a-1)の合成>
(1-1:5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド{5-(2-(2-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-2-oxoethoxy)-2,2-dimethyl-2H-chromene-6-carbaldehyde}の製造)
5-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド{5-hydroxy-2,2-dimethyl-2H-chromene-6-carbaldehyde}4.08g(20.0mmol)および1-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-2-ブロモエタノン{1-(2-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-2-bromoethanone}6.70g(20.0mmol)をアセトン(CHCOCH)20mlに溶解させた後、前記溶液に炭酸カリウム(KCO)2.76g(20.0mmol)を添加して、常温で12時間激しく撹拌した。その後、反応混合物をろ過して固形成分を除去し、反応溶液を濃縮させた。濃縮液をエチルアセテート(ethyl acetate;CHCOOC)20mlに再度溶解させ、飽和塩水で洗浄した後、有機層を分離し、硫酸マグネシウム(MgSO)で乾燥させた。乾燥後、ろ過して硫酸マグネシウムを除去し、溶液を濃縮した後、イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol、IPA)を用いて再結晶して、5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド7.46g(16.3mmol)を得た(Yield:81.4%)。
1H-NMR(CDCl3): 10.152(s, 1H), 8.066(d, 1H, J=8.8Hz), 7.618(d, 1H, J=8.4Hz), 7.280(m, 5H), 6.629(d, 1H, J=8.8Hz), 6.582(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.562(d, 1H, J=10.0Hz), 6.500(d, 1H, J=2.4Hz), 5.567(d, 1H, J=10.0Hz), 5.084(s, 2H), 5.070(s, 2H), 3.846(s, 3H), 1.406(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 192.083, 188.584, 165,281, 160.344, 159.600, 158.640, 135.146, 133.140, 130.319, 129.751, 128.704, 128.574, 127.759, 122.578, 117.958, 116.116, 114.234, 113.234, 106.271, 99.133, 82.035, 77.319, 71.020, 55.632, 28.108.
(1-2:3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン{3-(2-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-3-hydroxy-8,8-dimethyl-2,3-dihydropyrano[2,3-f]chromen-4(8H)-one}の製造)
6,7-ジヒドロ-2-ペンタフルオロフェニル-5H-ピロロ[2,1-c]-1,2,4-トリアゾリウムテトラフルオロボレート{6,7-Dihydro-2-pentafluorophenyl-5H-pyrrolo[2,1-c]-1,2,4-triazolium tetrafluoroborate}36.3mg(0.10mmol)をテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)10mlに溶解させた後、トリエチルアミン21mg(0.20mmol)を添加して、10分間常温で撹拌した。前記溶液と実施例1-1で得た5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド7.46g(16.3mmol)をTHF20mlに溶解させた溶液を混合した後、15時間撹拌しながら還流させた。反応液を激しく撹拌しながら氷浴で1時間冷却させた後、生成された固体をろ過し、ろ過した固体は0℃に冷却させたTHFで徹底して洗浄した。前記洗浄した固体を真空でよく乾燥して、3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン6.98g(15.2mmol)を得た(Yield:93.6%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.660(d, 1H, J=8.8Hz), 7.446(d, 1H, J=9.2Hz), 7.262(5H), 6.580(d, 1H, J=10.0Hz), 6.511(s, 1H), 6.502(d, 1H, J=9.2Hz), 6.435(d, 1H, J=8.8Hz), 5.560(d, 1H, J=10.0Hz), 4.994(s, 2H), 4.916(d, 1H, J=11.8Hz), 4.288(d, 1H, J=11.8Hz), 3.762(s, 3H), 3.542(b, 1H), 1.443(s, 3H), 1.437(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 190.923, 161.056, 159,374, 157.106, 156.838, 136.028, 128.839, 128.624, 128.595, 128.439, 127.875, 127.344, 119.555, 115.782, 113.600, 111.430, 109.132, 104.829, 100.607, 77.493, 74.190, 73.969, 70.631, 55.348, 28.233, 28.193.
(1-3:3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン{3-(2-(benzyloxy)-4-methoxyphenyl)-8,8-dimethyl-2,8-dihydropyrano[2,3-f]chromene}の製造)
前記実施例1-2で得た3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン6.98g(15.2mmol)をTHF15mlに溶解させた後、水素化ホウ素リチウム(LiBH)-THF溶液17ml(1.0M)を添加して、1時間激しく撹拌しながら還流させた。反応溶液を常温まで冷却した後、濃塩水10mlを添加して反応を終結させ、有機層を分離した。水層は15mlのTHFを用いてもう一度抽出した後、有機層と混合し、十分な量の硫酸マグネシウムで十分に乾燥させた。硫酸マグネシウムを除去した澄明な溶液を減圧蒸留して15mlの体積に濃縮した。
別の反応容器に粉末状態の亜鉛(Zn、powder)5.0g(76mmol)およびTHF20mlを充填して激しく撹拌させ、撹拌する間に四塩化チタン(TiCl)7.20g(38mmol)を常温で1時間ゆっくり添加して、反応混合物を1時間還流させた後、常温に冷却させた。
前記方法で用意した低原子価チタン反応混合物{Ti(O)}に前記15mlの量で濃縮したTHF溶液を常温で30分間ゆっくり添加した後、5時間激しく撹拌した。その後、反応溶液に水50mlをゆっくり加えて反応を終結させた後、塩化メチレン(CHCl)を用いて100mlずつ3回抽出した。前記抽出した有機層をすべて合わせた後、十分な量の硫酸マグネシウムで乾燥させた後、硫酸マグネシウムを除去した澄明な溶液を減圧蒸留して濃縮した。濃縮液にエタノール20mlを添加して、激しく撹拌しながら1時間還流させた後、常温で1時間撹拌した。生成された固体をろ過し、ろ過した固体は0℃のエタノールを用いて洗浄した後、真空で十分に乾燥して、3-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン3.45g(8.1mmol)を得た(Yield:53.3%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.25~7.43(m, 5H), 7.248(d, 2H, J=8.8Hz), 6.807(d, 1H, J=8.0Hz), 6.625(d, 1H, J=10.0Hz), 6.521(s, 1H), 6.520(d, 1H, J=2.4Hz), 6.512(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.364(d, 1H, J=8.0Hz), 5.573(d, 1H, J=10.0Hz), 5.043(s, 2H), 4.991(s, 2H), 3.789(s, 3H), 1.415(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 160.484, 157.297, 153.356, 149.196, 136.496, 129.335, 129.254, 128.603, 128.559, 127.994, 127.410, 126.520, 121.591, 121.314, 116.947, 116.641, 109.521, 109.211, 105.064, 99.963, 76.038, 70.414, 68.490, 55.402, 27.826.
<実施例2:3-(2-ベンジルオキシ-4-エトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン{3-(2-(benzyloxy)-4-ethoxyphenyl)-8,8-dimethyl-2,8-dihydropyrano[2,3-f]chromene}(化合物I-a-2)の合成>
(2-1:5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド{5-(2-(2-(benzyloxy)-4-ethoxyphenyl)-2-oxoethoxy)-2,2-dimethyl-2H-chromene-6-carbaldehyde}の製造)
5-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド{5-hydroxy-2,2-dimethyl-2H-chromene-6-carbaldehyde}50g(0.245mol)および1-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-2-ブロモエタノン{1-(2-(benzyloxy)-4-ethoxyphenyl)-2-bromoethanone}89g(0.265mol)を用いて、前記実施例1-1と同様の方法で5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド97.41g(0.206mol)を得た(Yield84.1%)。
1H-NMR(CDCl3): 10.151(s, 1H), 8.053(d, 1H, J=8.8Hz), 7.617(d, 1H, J=8.8Hz), 7.30(m, 5H), 6.627(d, 1H, J=8.8Hz), 6.585(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 6.562(d, 1H, J=10.0Hz), 6.495(d, 1H, J=2.4Hz), 6.556(d, 1H, J=10.0Hz), 5.566(d, 1H, J=10.0Hz), 5.082(s, 2H), 5.062(s, 2H), 4.077(q, 2H, J=7.2Hz), 1.421(t, 3H, J=7.2Hz), 1.404(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 192.036, 188.581, 164,708, 160.366, 159.592, 158.671, 135.191, 133.108, 130.304, 129.706, 128.690, 128.550, 127.742, 122.585, 117.759, 116.122, 114.235, 113.226, 106.728, 99.482, 82.060, 77.320, 70.986, 63.973, 28.105, 14.578.
(2-2:3-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン{3-(2-(benzyloxy)-4-ethoxyphenyl)-3-hydroxy-8,8-dimethyl-2,3-dihydropyrano[2,3-f]chromen-4(8H)-one}の製造)
前記実施例1-2と同様の方法で、6,7-ジヒドロ-2-ペンタフルオロフェニル-5H-ピロロ[2,1-c]-1,2,4-トリアゾリウムテトラフルオロボレートおよび前記実施例2-1で得た5-(2-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-2-オキソエトキシ)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒド100g(0.212mol)を用いて、3-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン93g(0.197mol)を得た(Yield93%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.661(d, 1H, J=8.8Hz), 7.424(d, 1H, J=8.4Hz), 7.26(5H), 6.580(d, 1H, J=10.0Hz), 6.511(d, 1H, J=2.0Hz), 6.488(d, 1H, J=8.4, 2.0Hz), 6.435(d, 1H, J=8.8Hz), 5.558(d, 1H, J=10.0Hz), 4.993(s, 2H), 4.919(d, 1H, J=11.6Hz), 4.288(d, 1H, J=11.6Hz), 3.988(q, 2H, J=6.8Hz), 3.526(s, 1H), 1.443(s, 3H), 1.437(s, 3H), 1.379(t, 3H, J=6.8Hz).
13C-NMR(CDCl3): 190.971, 160.440, 159,368, 157.109, 156.863, 136.061, 128.829, 128.638, 128.553, 128.443, 127.868, 127.333, 119.317, 115.792, 113.609, 111.432, 109.142, 105.393, 100.982, 77.496, 74.200, 73.954, 70.597, 63.534, 28.229, 28.192, 14.751.
(2-3:3-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン{3-(2-(benzyloxy)-4-ethoxyphenyl)-8,8-dimethyl-2,8-dihydropyrano[2,3-f]chromene}の製造)
前記実施例1-3と同様の方法で、前記実施例2-2で得た3-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-4(8H)-オン15.66g(0.033mol)を用いて、3-(2-(ベンジルオキシ)-4-エトキシフェニル)-8,8-ジメチル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン9.05g(0.020mol)を得た(Yield62%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.25~7.43(m, 5H), 7.236(d, 1H, J=8.8Hz), 6.807(d, 1H, J=8.0Hz), 6.625(d, 1H, J=10.0Hz), 6.48~6.55(m, 3H), 6.363(d, 1H, J=8.0Hz), 5.575(d, 1H, J=10.0Hz), 5.045(s, 2H), 4.990(s, 2H), 4.023(q, 2H, J=6.8Hz), 1.417(s, 6H), 1.408(t, 3H, J=6.8Hz).
13C-NMR(CDCl3): 159.850, 157.304, 153.334, 149.196, 136.543, 129.306, 129.250, 128.615, 128.602, 127.980, 127.406, 126.503, 121.516, 121.140, 116.980, 116.655, 109.523, 109.199, 105.670, 100.370, 76.037, 70.391, 68.508, 63.596, 27.829, 14.790
(実施例3~実施例63)
前記実施例1-1において、化学式1で表される化合物として5-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-6-カルバルデヒドの代わりに下記表1に記載の化合物を用い、化学式2で表される化合物として1-(2-(ベンジルオキシ)-4-メトキシフェニル)-2-ブロモエタノンの代わりに下記表1に記載の化合物を用いることを除き、前記実施例1と同様の方法で化学式(I-a)の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体を合成した。
Figure 0007350771000039
Figure 0007350771000040
Figure 0007350771000041
Figure 0007350771000042
実施例1~実施例63で製造された化学式4で表される化合物のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表2に示した。
Figure 0007350771000043
Figure 0007350771000044
Figure 0007350771000045
Figure 0007350771000046
Figure 0007350771000047
Figure 0007350771000048
Figure 0007350771000049
Figure 0007350771000050
Figure 0007350771000051
実施例1~実施例63で製造された化学式5-aで表される化合物のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表3に示した。
Figure 0007350771000052
Figure 0007350771000053
Figure 0007350771000054
Figure 0007350771000055
Figure 0007350771000056
Figure 0007350771000057
Figure 0007350771000058
Figure 0007350771000059
Figure 0007350771000060
Figure 0007350771000061
実施例1~実施例63で製造された各種3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体(化学式(I-a)で表される化合物)のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表4に示した。
Figure 0007350771000062
Figure 0007350771000063
Figure 0007350771000064
Figure 0007350771000065
Figure 0007350771000066
Figure 0007350771000067
Figure 0007350771000068
Figure 0007350771000069
Figure 0007350771000070
Figure 0007350771000071
Figure 0007350771000072
Figure 0007350771000073
Figure 0007350771000074
Figure 0007350771000075
Figure 0007350771000076
Figure 0007350771000077
Figure 0007350771000078
Figure 0007350771000079
Figure 0007350771000080
Figure 0007350771000081
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<実施例64:3-(アリルオキシ)-4-(8,8-ジメチル-2,8,9,10-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-(allyloxy)-4-(8,8-dimethyl-2,8,9,10-tetrahydropyrano[2,3-f]chromen-3-yl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}(化合物I-b-43)の合成>
(64-1:3-(ベンジルオキシ)-4-(2-((6-ホルミル-2,2-ジメチル-2H-クロメン-5-イル)オキシ)アセチル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-(benzyloxy)-4-(2-((6-formyl-2,2-dimethyl-2H-chromen-5-yl)oxy)acetyl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}の製造)
前記実施例1-1において、1-(2,4-ビス(アリルオキシ)フェニル)-2-ブロモエタノンの代わりに3-(ベンジルオキシ)-4-(2-ブロモアセチル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート133.5g(0.265mol)を用いることを除けば同様の方法を用いて、3-(ベンジルオキシ)-4-(2-((6-ホルミル-2,2-ジメチル-2H-クロメン-5-イル)オキシ)アセチル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート82.6g(0.131mol)を得た(Yield:49.6%)。
1H-NMR(CDCl3): 10.085(s, 1H), 7.914(d, 1H, J=8.8Hz), 7.596(d, 1H, J=8.8Hz), 7.26~7.32(m, 5H), 6.989(s, 2H), 6.813(d, 1H, J=2.0Hz), 6.636(d, 1H, J=8.8Hz), 6.540(dd, 1H, J=8.8, 2.0Hz), 6.535(d, 1H, J=10.0Hz), 5.574(d, 1H, J=10.0Hz), 5.079(s, 2H), 4.986(s, 2H), 2.557(s, 6H), 2.329(s, 3H), 1.409(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 192.772, 188.435, 159.612, 159.183, 158.038, 154.157, 144.331, 140.420, 134.526, 132.448, 131.905, 130.521, 130.412, 130.244, 128.787, 127.839, 123.220, 122.421, 115.952, 114.582, 114.225, 113.325, 107.413, 81.715, 77.404, 71.445, 28.129, 22.734, 21.109.
(64-2:3-(ベンジルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-(benzyloxy)-4-(3-hydroxy-8,8-dimethyl-4-oxo-2,3,4,8-tetrahydropyrano[2,3-f]chromen-3-yl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}の製造)
前記実施例2-2と同様の方法を用いて、前記実施例64-1で得た3-(ベンジルオキシ)-4-(2-((6-ホルミル-2,2-ジメチル-2H-クロメン-5-イル)オキシ)アセチル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート82.6g(0.131mol)を反応させて、3-(ベンジルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート72.6g(0.116mol)を得た(Yield:89.2%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.618(d, 1H, J=8.8Hz), 7.457(d, 1H, J=8.4Hz), 7.18~7.26(m, 5H), 6.970(s, 2H), 6.636(d, 1H, J=2.0Hz), 6.556(d, 1H, J=10.0Hz), 6.518(dd, 1H, J=8.8, 2.0Hz), 6.425(d, 1H, J=8.4Hz), 5.569(d, 1H, J=10.0Hz), 4.838(s, 2H), 4.820(d, 1H, J=12.0Hz), 4.238(d, 1H, J=12.0Hz), 3.511(s, 1H), 2.543(s, 6H), 2.323(s, 3H), 1.452(s, 3H), 1.436(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 189.937, 159.572, 156.977, 156.266, 150.407, 143.897, 140.439, 135.291, 131.771, 130.626, 128.826, 128.787, 128.635, 128.453, 128.055, 127.369, 126.056, 115.611, 114.137, 113.322, 111.618, 109.139, 107.382, 77.603, 77.203, 74.212, 73.698, 70.959, 28.257, 28.183, 22.675, 21.089.
(64-3:3-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-hydroxy-4-(3-hydroxy-8,8-dimethyl-4-oxo-2,3,4,8,9,10-hexahydropyrano[2,3-f]chromen-3-yl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}の製造)
前記実施例64-2で得た3-(ベンジルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート72.6g(0.116mol)をTHF300mlに溶解させた後、Pd/C2.1gを添加して、水素2気圧下の常温で24時間激しく撹拌した。前記反応物をカラムで固形成分を除去した後、エチルアセテート(EthylAcetate)500mlで再結晶して、3-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート48.3g(0.089mol)を得た(Yield:78%)。
1H-NMR(CDCl3): 8.434(b, 1H), 7.738(d, 1H, J=8.8Hz), 6.951(s, 2H), 6.760(d, 1H, J=8.8Hz), 6.569(d, 1H, J=2.4Hz), 6.554(d, 1H, J=8.8Hz), 6.407(dd, 1H, J=8.8, 2.4Hz), 4.807(d, 1H, J=11.2Hz), 4.521(s, 1H), 4.339(d, 1H, J=11.2Hz), 2.605(m, 2H), 2.550(s, 6H), 2.307(s, 3H), 1.782(m, 2H), 1.359(s, 3H), 1.351(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 190.919, 162.291, 161.380, 157.453, 150.566, 143.839, 140.236, 131.834, 131.797, 127.358, 126.458, 122.219, 113.397, 112.077, 111.729, 109.357, 76.279, 74.006, 73.306, 31.448, 26.896, 26.591, 22.659, 21.092, 16.258.
(64-4:3-(アリルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-(allyloxy)-4-(3-hydroxy-8,8-dimethyl-4-oxo-2,3,4,8,9,10-hexahydropyrano[2,3-f]chromen-3-yl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}の製造)
前記実施例64-3で得た3-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート48.3g(0.089mol)をアセトン(acetone)600mlに溶解させた後、この溶液に炭酸カリウム(KCO)20g(0.145mol)を添加し、3-ブロモ-1-プロペン(3-Bromo-1-propene)18.4g(0.152mol)を徐々に落として滴加し、18時間激しく還流、撹拌した。前記反応物をフィルタして固形成分を除去した後、濃縮して、メチレンクロライド(Methylene Chloride)300mlと水300mlを投入して振盪し、層分離してメチレンクロライド層を取って溶媒を濃縮し、ヘキサン(Hexane)300mlで再結晶して、3-(アリルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート47.6g(0.082mol)を得た(Yield:91.8%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.685(d, 1H, J=8.8Hz), 7.403(d, 1H, J=8.4Hz), 6.970(s, 2H), 6.551(d, 1H, J=2.0Hz), 6.497(d, 1H, J=8.4Hz), 6.496(d, 1H, J=8.8Hz), 5.71~5.81(m, 1H), 5.201(dd, 1H, J=1.6, 17.2Hz), 5.136(dd, 1H, J=1.2, 10.8Hz), 4.874(d, 1H, J=11.8Hz), 4.331(m, 1H), 4.263(d, 1H, J=11.8Hz), 3.581(s, 1H), 2.629(t, 2H, J=6.8Hz), 2.550(s, 6H), 2.318(s, 3H), 1.782(t, 2H, J=6.8Hz), 1.349(s, 3H), 1.332(s, 3H).
13C-NMR(CDCl3): 190.364, 160.743, 160.173, 156.383, 150.290, 143.894, 140.429, 131.910, 131.765, 130.597, 128.599, 126.686, 126.310, 118.081, 114.099, 112.499, 112.176, 108.928, 107.598, 75.619, 73.989, 73.592, 69.800, 31.663, 26.928, 26.503, 22.679, 21.063, 16.461.
(64-5:3-(アリルオキシ)-4-(8,8-ジメチル-2,8,9,10-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート{3-(allyloxy)-4-(8,8-dimethyl-2,8,9,10-tetrahydropyrano[2,3-f]chromen-3-yl)phenyl2,4,6-trimethylbenzenesulfonate}の製造)
前記実施例1-3と同様の方法を用いて、前記実施例64-4で得た3-(アリルオキシ)-4-(3-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-4-オキソ-2,3,4,8,9,10-ヘキサヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート47.6g(0.082mol)を反応させて、3-(アリルオキシ)-4-(8,8-ジメチル-2,8,9,10-テトラヒドロピラノ[2,3-f]クロメン-3-イル)フェニル2,4,6-トリメチルベンゼンスルホネート28.3g(0.052mol)を得た(Yield:63%)。
1H-NMR(CDCl3): 7.166(d, 1H, J=8.4Hz), 6.993(s, 2H), 6.835(d, 1H, J=8.4Hz), 6.533(d, 1H, J=2.0Hz), 6.531(s, 1H), 6.496(dd, 1H, J=2.0, 8.4Hz), 6.383(d, 1H, J=8.4Hz), 5.89~5.99(m, 1H), 5.333(dd, 1H, J=1.6, 17.2Hz), 5.253(dd, 1H, J=1.6, 10.4Hz), 4.978(s, 1H), 4.387(m, 2H), 2.660(t, 2H, J=6.8Hz), 2.584(s, 6H), 2.334(s, 3H), 1.780(t, 2H, J=6.8Hz), 1.328(s, 6H).
13C-NMR(CDCl3): 156.532, 155.059, 151.969, 149.435, 143.855, 140.475, 132.233, 131.748, 130.631, 128.979, 127.259, 126.825, 125.296, 123.562, 118.180, 115.139, 114.247, 110.121, 109.121, 106.795, 74.273, 69.923, 68.006, 32.065, 26.674, 22.761, 21.075, 16.912.
(実施例65~実施例68)
化学式1で表される化合物として下記表5に記載の化合物を用い、化学式2で表される化合物として下記表5に記載の化合物を用いることを除き、前記実施例64と同様の方法で化学式(I-b)の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体を合成した。
Figure 0007350771000093
実施例64~実施例68で製造された化学式4-bで表される化合物のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表6に示した。
Figure 0007350771000094
Figure 0007350771000095
Figure 0007350771000096
実施例64~実施例68で製造された化学式5-bで表される化合物のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表7に示した。
Figure 0007350771000097
Figure 0007350771000098
Figure 0007350771000099
実施例64~実施例68で製造された3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体(化学式(I-b)で表される化合物)のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表8に示した。
Figure 0007350771000100
Figure 0007350771000101
Figure 0007350771000102
また、実施例64~実施例68で製造された3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体(化学式(I-b)で表される化合物)を用いて、製造した化学式(II-c)で表される化合物のH-NMRデータとC-NMRデータを下記表9に示した。
Figure 0007350771000103
Figure 0007350771000104
これまで本発明についてその好ましい実施例を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で変形された形態で実現できることを理解するであろう。そのため、開示された実施例は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は上述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての相違点は本発明に含まれていると解釈されなければならない。

Claims (10)

  1. A)化学式1で表される化合物および化学式2で表される化合物をカップリングして、化学式3の化合物を製造するステップ;
    B)前記化学式3の化合物を環化して、化学式4の化合物を合成するステップ;
    C)前記化学式4の化合物を還元させて、化学式5の化合物を製造するステップ;および
    D)前記化学式5の化合物を還元性除去反応して、化学式(I)の化合物を製造するステップを含む、3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    Xは、ハロゲンであり;
    点線は、選択的二重結合であり;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
  2. 前記3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体は、下記化学式(I-a)で表される化合物または化学式(I-b)で表される化合物である、請求項1に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
  3. 前記3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体が化学式(I-b)で表される化合物の場合、
    前記C)ステップは、前記化学式4で表される化合物内のジヒドロピラン環の炭素間二重結合を選択的に還元させて、下記化学式4-bで表される化合物を製造するステップを含む、請求項2に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
  4. 前記カップリング反応は、塩基条件で行われる、請求項1に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法。
  5. 前記塩基条件は、アンモニア、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウムおよび炭酸カリウムからなる群より選択される1つ以上の弱塩基性化合物の添加によるものである、請求項4に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法。
  6. 前記環化反応は、チアゾリウム塩(thiazolium salt)、トリアゾリウム塩(triazolium salt)または6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,1-c][1,2,4]トリアゾリウム塩(6,7-dihydro-5H-pyrrolo[2,1-c][1,2,4]triazolium salt)を触媒として行われるものである、請求項1に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法。
  7. 前記還元性除去反応は、低原子価チタン(low valent titanium)の存在下で行われるものである、請求項1に記載の3-フェニル-2,8-ジヒドロピラノ[2,3-f]クロメン誘導体の合成方法。
  8. 下記化学式4で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
  9. 下記化学式4-bで表される化合物、その塩、またはその溶媒和物:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
  10. 下記化学式5で表される化合物、その塩、またはその溶媒和物:
    前記化学式において、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基;ハロゲン原子;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基;置換もしくは非置換、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基;置換もしくは非置換C-C12アリール基;置換もしくは非置換アリルオキシ基;または置換もしくは非置換C-C12アリールオキシ基であり;
    は、水素原子、C-Cアルキル基またはC-Cアルコキシ基であり;
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子またはC-Cアルキル基であり;
    Pは、置換もしくは非置換のベンジル基、アリル基;t-ブチルジメチルシリル基(tert-butyldimethylsilyl、TBDMS);t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl、TBDPS);メチルフェニルシリル基(methylphenylsilyl);トリメチルフェニルシリル基(trimethylphenylsilyl);MeSO(メタンスルホニル、methanesulfonyl)、p-TsSO(パラトルエンスルホニル、p-toluenesulfonyl);またはトリメチルフェニルスルホニル基(trimethylphenylsulfonyl)の保護基を意味し;
    点線は、選択的二重結合であり;
    nは、1~3であり;
    OPが複数の時は、同一または異なり;および
    前記置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換チオアルキル基、置換アリール基、置換アリルオキシ基、置換アリールオキシ基、置換ベンジル基および置換アリル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルキル基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cアルコキシ基、直鎖もしくは分枝鎖C-Cチオアルキル基、またはニトロ基である。
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