JP2001114714A - トランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の製造方法 - Google Patents

トランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の製造方法

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JP2001114714A
JP2001114714A JP29169499A JP29169499A JP2001114714A JP 2001114714 A JP2001114714 A JP 2001114714A JP 29169499 A JP29169499 A JP 29169499A JP 29169499 A JP29169499 A JP 29169499A JP 2001114714 A JP2001114714 A JP 2001114714A
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Toshiaki Itozawa
利明 糸澤
Hitoshi Mashio
均 真塩
Toshio Hirohashi
利夫 廣橋
Yoshiaki Kurimoto
好章 栗本
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/001Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by modification in a side chain

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収率の良く、トランス−ジヒドロキシスチル
ベン誘導体を得る。 【解決手段】 下記化学式(1)で表される1,1,1-トリク
ロロ-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン誘導体
に、金属触媒、アルコールを加え、これらを中性条件下
にて反応させ、得られた生成物を結晶分離して、下記化
学式(2)で表されるトランス-4,4'-ジヒドロキシスチル
ベン誘導体を得る。 【化1】 【化2】 (上記式中、P、Q、R及びSはアルキル基、アルキレ
ン基、水酸基、芳香族基、ハロゲン原子または水素原子
のいずれかを、n、m、hおよびiは0〜6の整数、
R’はアルキル基、芳香族または水素原子のいずれかを
それぞれ表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性エポキシ化
合物などの原料化合物として有用なトランス−ジヒドロ
キシスチルベン誘導体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フランス特許1,534,311号に
は、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)−1−クロロ
エタン誘導体に、苛性アルカリを、アルコール中で作用
させてジヒドロキシスチルベン誘導体を得る製造方法が
記載されている。
【0003】またLiebigs Ann.Chem.
730,31−46(1969)では、2,2−ビス
(ヒドロキシフェニル)−1−クロロエタン誘導体と、
金属ナトリウムを、アルコール中で反応させることによ
りジヒドロキシスチルベン誘導体を得る製造方法が示さ
れている。
【0004】また、アメリカ特許5,414,150号
においては、脱塩酸反応を酸性下で行い、目的とするジ
ヒドロキシスチルベン誘導体を得る製造方法が示されて
いる。ここには、製法によって得られる目的物の融点が
極端に違うこと、アルカリ条件とならないよう注意すべ
きことが記載されている。
【0005】また、特開平8−73562号公報では、
1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)−1−クロロエタ
ン誘導体を、苛性ソーダと、N−メチルピロリドン中
で、150℃まで昇温して反応させ、50%程度の収率
でジヒドロキシスチルベン誘導体を得る製造方法が示さ
れている。さらに、特開平10−17513号公報にお
いては、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)−1−ク
ロロエタン誘導体を、アルカリ性物質の存在下で反応さ
せて、トランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体を得る
製造方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の製造方法においては、目的とするトランス−ジヒドロ
キシスチルベン誘導体の収率が悪いという問題があっ
た。また、出発物質である誘導体の脱塩酸化反応におい
て、その反応液を酸性あるいはアルカリ性にしてから反
応させる必要があった。そのため、反応工程が多くな
り、反応容器のメンテナンス、および労力が必要となっ
た。または、反応温度が高く、省エネルギー化および操
作性の面でも効率が悪かった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたもので、下記化学式(2)で表されるトランス−ジ
ヒドロキシスチルベン誘導体の効率的な製造方法を得る
ことを目的とする。ここでいう効率的な製造方法とは、
量産を目的とした方法で、なおかつ最小限の工程で製造
を行うことである。
【0008】
【化3】 (式中、P、Q、R及びSはそれぞれ独立にアルキル
基、アルキレン基、水酸基、芳香族基、ハロゲン原子ま
たは水素原子のいずれかを表し、それぞれ互いに同一で
あっても異なっていてもよい。n、m、hおよびiはそ
れぞれ0〜6の整数を示し、前記置換基P、Q、R及び
Sの個数をそれぞれ表す。R’、R”はアルキル基、芳
香族または水素原子のいずれかをそれぞれ表す。)
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記化学式
(1)で表される1,1,1−トリクロロ−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン誘導体に、金属触
媒、アルコールを加えて、中性条件下にて反応させ、こ
の反応で得られた生成物を結晶分離して、上記化学式
(2)で表されるトランス−4、4’−ジヒドロキシス
チルベン誘導体を得ることを前記課題の解決手段とし
た。
【0010】
【化4】 (式中、P、Q、R及びSはそれぞれ独立にアルキル
基、アルキレン基、水酸基、芳香族基、ハロゲン原子ま
たは水素原子のいずれかを表し、それぞれ互いに同一で
あっても異なっていてもよい。また、n、m、hおよび
iはそれぞれ0〜6の整数を示し、前記置換基P、Q、
R及びSの個数をそれぞれ表す。R’はアルキル基、芳
香族または水素原子のいずれかをそれぞれ表す。)
【0011】このとき上記化学式(1)及び(2)にお
ける置換基(P)n中の炭素数と、置換基(Q)m中の
炭素数と、置換基(R)h中の炭素数と、置換基(S)
i中の炭素数の合計が、2〜12であることが好まし
い。また、上記化学式(1)及び(2)における置換基
P、R、Q及びSのうち少なくとも1つ以上が、メチル
基、エチル基、ブチル基、水酸基およびメチロール基の
いずれかであり、R’が水素原子であることが好まし
い。また、上記反応を加圧下にて行うことが望ましい。
反応を加圧下でおこなうときには、N2雰囲気下におい
て、その内圧を1〜10kgf/cm2とし、その反応
温度を50℃〜200℃とすることが好ましい。反応を
常圧下で行うときは、その反応温度を60℃〜160℃
とすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明について詳細に説明す
る。トランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の製造方
法においては、まず、上記化学式(2)で表される1,
1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン誘導体に、金属触媒と、アルコールを加
え、これらを、中性条件下にて攪拌し、反応液を還流さ
せることによって反応させる。
【0013】上記化学式(1)で表される1,1,1−
トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン誘導体としては、置換基(P)n中の炭素数と、
置換基(Q)m中の炭素数と、置換基(R)h中の炭素
数と、置換基(S)i中の炭素数の合計が、2〜12で
あるものが好ましい。前記炭素数がこの範囲である1,
1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン誘導体であれば、収率よくトランス−ジ
ヒドロキシスチルベン誘導体を得ることができる。
【0014】また、上記化学式(1)中、P、Q、R及
びSのうち少なくとも1つ以上が、メチル基、エチル
基、ブチル基、水酸基およびメチロール基のいずれかで
あり、R’が水素原子であることが好ましい。このよう
な構造の1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エタン誘導体であれば、さらに収
率よく、トランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体を得
ることができる。
【0015】この1,1,1−トリクロロ−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン誘導体の具体例と
しては、1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4’
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,1−トリクロ
ロ−2,2−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−メチル
フェニル)エタン、1,1,1−トリクロロ−2,2−
ビス−(4’−ヒドロキシ−3’5’−ジメチルフェニ
ル)エタン、1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス
(3’4’−ジヒドロキシフェニル)エタン等が挙げら
れる。また、このような1,1,1−トリクロロ−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン誘導体は、
たとえばLiebigs Ann.Chem.730,
31−46(1969)等に記載された公知方法により
製造することができる。
【0016】金属触媒としては、具体的に、亜鉛粉末、
金属ナトリウム、金属カリウム等が挙げられ、好ましく
は亜鉛粉末が用いられる。また、その使用量は上記化学
式(1)で表される1,1,1−トリクロロ−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン誘導体の、1.
5〜5倍モル、好ましくは2.5〜3.5倍モルである
ことが好ましい。この範囲であれば、トランス−ジヒド
ロキシスチルベン誘導体を収率よく得ることができ、ま
た、高温、高圧下の条件においては、さらに、トランス
−ジヒドロキシスチルベン誘導体を収率よく得ることが
できる。
【0017】上記アルコールは反応溶媒として用いら
れ、具体的には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール等が挙げられる。また、
アルコールの使用量は、上記化学式(1)で表される
1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン誘導体の3〜8重量倍が好ましい。
この範囲であれば、トランス−ジヒドロキシスチルベン
誘導体を収率よく得ることができ、また、高温、高圧下
の条件においては、さらに、トランス−ジヒドロキシス
チルベン誘導体を収率よく得ることができる。
【0018】中性条件下とは、反応液がpH6〜pH8
の範囲を言う。このような中性条件下において、常圧で
反応を行う場合は、反応時間を2〜3時間とし、反応温
度は、使用するアルコールによっても異なるが、60〜
150℃とすることが好ましい。この反応温度が、60
℃未満であれば、上記化学式(1)で表される1,1,
1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン誘導体の脱塩素化が起こりにくくなって目的
とする生成物の収率が悪くなり、150℃を越えると目
的とする生成物の酸化反応および重合反応が進行してし
まうため好ましくない。また、150℃を越える反応温
度とした場合、高沸点の溶媒を使用しなければならない
が、このような溶媒を用いた場合には、目的とする生成
物の精製が困難となるため好ましくない。
【0019】また、反応を加圧下で行う場合には、反応
容器内をN2雰囲気とし、その内圧を1〜10kgf/
cm2の範囲とするのが好ましい。内圧が1kgf/c
m2未満であると、常圧下での反応と目的の生成物の収
率が変わらず、10kgf/cm2を越えると極端に目
的生成物の重合反応が進行してしまい不都合となる。
【0020】また、このように加圧条件下とするとき
は、反応時間を2〜3時間とし、反応温度を50〜20
0℃の範囲とすることが好ましい。50℃未満であれ
ば、上記化学式(1)で表される1,1,1−トリクロ
ロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン誘
導体の脱塩素化が起こりにくくなって目的とする生成物
の収率が悪くなり、200℃を越えると目的とする生成
物の酸化反応および重合反応が進行したり、反応中間体
が分解したりして目的の生成物の収率が悪化するため不
都合となる。
【0021】上記反応終了後、反応によって得られた生
成物を水洗浄し、その後アセトン等により金属触媒を除
去する。そして、金属触媒除去後、酸にて前記生成物を
再結晶させると、目的物質である上記化学式(2)で表
されるトランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の針状
結晶を得ることができる。上記再結晶に用いる酸として
は、好ましくは酢酸が用いられる。また上記アセトンの
代わりに酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等を用いてもよい。
【0022】このようにして得られる上記化学式(2)
で表されるトランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の
具体例としては、トランス−3,3’−ジ−t−ブチル
−4,4’−ジヒドロキシ−6,6’−ジメチルスチル
ベン、トランス−3,3’−ジ−t−ブチル−4,4’
−ジヒドロキシ−6,6’−ジメチル−α−メチルスチ
ルベン、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’,5,5’−テトラメチルスチルベン、トランス−
3,3’5,5’−テトラメチル−α−フェニルスチル
ベン、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−2,2’,
3,3’5,5’−ヘキサメチルスチルベン、トランス
−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’5,5’−テトラ
−t−ブチルスチルベン、トランス−4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’5,5’−テトライソプロピルスチル
ベン等を挙げることができるが、前記化学式(2)で表
される限りこれらに特に限定されるものではない。
【0023】上記の反応により得られた生成物は、IR
測定において、OHの伸縮振動が830cm−1に、二
重結合の特徴であるC−H面外変角振動が960cm−
1(トランス体)に、p−置換基を有するC−H面外変
角振動が860cm−1に観測されることにより上記化
学式(2)で表されるトランス−ジヒドロキシスチルベ
ン誘導体であると確認できる。
【0024】このようなトランス−ジヒドロキシスチル
ベン誘導体の製造方法によれば、上記化学式(2)で表
されるトランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体を収率
よく得ることができる。また、反応を、中性条件下ある
いは、加圧下にて行うものであるので、従来の製造方法
のように、酸、アルカリ性物質の添加、あるいは水を必
要としないので、反応工程が少なく、反応容器のメンテ
ナンス、および労力を最小限とすることができる。ま
た、反応温度を従来のものより低くでき、省エネルギー
化および操作性を高めることができる。
【0025】以下、実施例を示して、本発明について詳
しく説明する。 (実施例1)2L、三口フラスコに、1,1,1−トリ
クロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン159.0g、エタノール600ml、亜鉛粉末9
8.0gを仕込み、攪拌させながら液温80℃に昇温さ
せ、この状態で4時間還流反応させた。その後、反応に
より生成した生成物を水洗浄し、アセトンにて亜鉛粉末
を除去後、酢酸にてこの生成物を再結晶させた。
【0026】得られた結晶の融点は285℃であった。
また得られた結晶のIRスペクトルチャートは、図1に
示すように、830cm−1に、960cm−1、86
0cm−1に観測された。このことにより、得られた生
成物が、トランス−4,4’−ジヒドロキシスチルベン
と確認できた。また図2に示す、結晶のGPCチャート
より、得られたトランス−4,4’−ジヒドロキシスチ
ルベンは、純度98%以上であることが確認できた。ま
た、得られたトランス−4,4’−ジヒドロキシスチル
ベンの針状結晶は128.3gであり、その収率は8
0.7%と高かった。
【0027】(実施例2)1L、耐圧フラスコに、1,
1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン79.5g、エタノール300ml、亜
鉛粉末49.0gを仕込み、窒素を充填し内圧を2kg
f/cm2として、反応液を攪拌させながら、液温を1
00℃に昇温させ、内圧を3kgf/cm2に保ち、こ
の状態で2時間30分間還流反応させた。その後、反応
により得られた生成物を水洗浄し、アセトンにて亜鉛粉
末を除去後、酢酸にて再結晶させた。
【0028】得られた生成物の結晶のIRスペクトルチ
ャートは、実施例1と同じく、図1に示すように、83
0cm−1に、960cm−1、860cm−1に観測
された。よって、この生成物が、トランス−4,4’−
ジヒドロキシスチルベンと確認できた。また実施例1と
同じく、図2に示すように、この結晶のGPCチャート
により、4,4’−ジヒドロキシスチルベンの純度は、
98%以上であることが確認できた。このようにして得
られたトランス−4,4’−ジヒドロキシスチルベンの
針状結晶は、を68.4gであり、その収率は86.1
%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記化学式(1)で表される
1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン誘導体に、金属触媒、アルコールを
加えて、中性条件下にて脱塩酸反応させ、この反応で得
られた生成物を結晶分離して、上記化学式(2)で表さ
れるトランス−4、4’−ジヒドロキシスチルベン誘導
体を得るもので、その反応工程において、酸性物質ある
いはアルカリ性物質を加える必要がない。よって、反応
工程を少なくすることができ、反応容器のメンテナン
ス、および労力を最小限とすることができる。また、反
応温度を従来のものより低くでき、省エネルギー化およ
び操作性を高めることができる。よって、トランスージ
ヒドロキシスチルベン誘導体を、効率良く得ることがで
きる。
【0030】本発明によって得られるトランス−ジヒド
ロキシスチルベン誘導体は結晶であり、例えばエポキシ
化することによって結晶性エポキシ化合物が得られる。
この結晶性エポキシ化合物は従来の液状及び固形エポキ
シと比較して、応用分野が広く電子材料、塗料、紫外線
硬化型樹脂及び接着剤等の材料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例において得られた生成物のGPCチャ
ートを示したものである。
【図2】 実施例において得られた生成物のIRスペク
トルチャートを示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣橋 利夫 群馬県高崎市宿大類町700番地 群栄化学 工業株式会社内 (72)発明者 栗本 好章 群馬県高崎市宿大類町700番地 群栄化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC13 AC27 BA02 BA07 BB14 BC10 BC11 BC53 FC52 FC74 FE13 4H039 CA21 CG90 CJ10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(1)で表される1,1,1
    −トリクロロ−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)エタン誘導体に、金属触媒、アルコールを加え、こ
    れらを中性条件下にて反応させ、この反応で得られた生
    成物を結晶分離して、下記化学式(2)で表されるトラ
    ンス−4,4’−ジヒドロキシスチルベン誘導体を得る
    ことを特徴とするトランス−ジヒドロキシスチルベン誘
    導体の製造方法。 【化1】 【化2】 (式(1)及び(2)中、P、Q、R及びSはそれぞれ
    独立にアルキル基、アルキレン基、水酸基、芳香族基、
    ハロゲン原子または水素原子のいずれかを表し、それぞ
    れ互いに同一であっても異なっていてもよい。また、
    n、m、hおよびiはそれぞれ0〜6の整数を示し、前
    記置換基P、Q、R及びSの個数をそれぞれ表す。R’
    はアルキル基、芳香族または水素原子のいずれかを表
    す。)
  2. 【請求項2】 上記化学式(1)及び(2)における置
    換基(P)n中の炭素数と、置換基(Q)m中の炭素数
    と、置換基(R)h中の炭素数と、置換基(S)i中の
    炭素数の合計が、2〜12であることを特徴とする請求
    項1に記載のトランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記化学式(1)及び(2)における置
    換基P、Q、R及びSのうち少なくとも1つ以上が、メ
    チル基、エチル基、ブチル基、水酸基およびメチロール
    基のいずれかであり、R’が水素原子であることを特徴
    とする請求項1に記載のトランス−ジヒドロキシスチル
    ベン誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記反応を加圧下にて行うことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のトランス−ジヒド
    ロキシスチルベン誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 N2雰囲気下において、1〜10kgf
    /cm2の加圧下で、反応温度を50℃〜200℃とす
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のト
    ランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 常圧において、反応温度を60℃〜16
    0℃とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のトランス−ジヒドロキシスチルベン誘導体の製造
    方法。
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