JP2011074061A - スルホニウム塩の製造方法およびそれによって製造されたスルホニウム塩 - Google Patents

スルホニウム塩の製造方法およびそれによって製造されたスルホニウム塩 Download PDF

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Abstract

【課題】精製過程を減らし、反応ステップを簡素化して、高収率でスルホニウム塩を製造する方法およびそれによって製造されたスルホニウム塩を提供すること。
【解決手段】本発明の方法は、本明細書の化学式1で示される化合物とアルコールおよびアミンを反応させてアンモニウム塩を得る第1ステップ、および前記アンモニウム塩を還元剤および無機塩基と反応させて下記化学式2で示される化合物を得る第2ステップを含む。この方法は、精製過程が必要なく、反応ステップが簡素化され、精製過程において反応容器に反応中間物質が付着して収率が低下するという問題を生じない。
【選択図】図1

Description

本発明はスルホニウム塩の製造方法に関し、酸発生剤などを製造するのに主に用いられる中間体であるスルホニウム塩を、簡素化した過程により、高収率で大量に合成することができる製造方法およびそれによって製造されたスルホニウム塩に関する。
フォトリソグラフィーを用いた半導体などの微細加工において、世代が変わるにつれて、より高解像度のレジストが求められている。このような要求に応じて開発された化学増幅型レジスト組成物は酸発生剤を含有する。レジストの解像度の増加や所望の物性を有するレジストを製造するために、その間、様々な酸発生剤が発明されてきた。
例えば、特許文献1(特開2006−257078号公報)には下記の化学式Aで示される酸発生剤が開示されている。
(化学式A)
式中、Q、Qは互いに独立にフッ素原子または炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表し、Xは−OHまたは−Y−OHを表し、Yは炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐アルキレン基を表し、nは1〜9の整数を表し、Aは有機対イオンを表す。
また、前記酸発生剤を製造するための中間体として、例えば、前記文献1には、下記の化学式Bで示される有機化合物が開示されている。
(化学式B)
式中、QおよびQは互いに独立にフッ素原子または炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表し、MはLi、Na、KまたはAgを表す。
また、文献1の実施例には、前記化学式Bから前記化学式Aを合成するための下記の反応式Aが開示されている。
(反応式A)
具体的には、前記化学式Aで示される化合物を得るために前記化学式Bで示される化合物を水酸化ナトリウムで加水分解して水溶液状態のカルボン酸化合物を得る第1ステップと、前記水溶液状態のカルボン酸化合物にエステル化を実施する第2ステップが開示されている。
特に、前記第1ステップの反応結果物である水溶液状態のカルボン酸化合物をエステル化する前記第2ステップの場合に低い収率が問題となっている。
また、有機化合物の結晶およびその製造方法に関する韓国公開特許第10−2008−0099784号には、前記反応式Aの第1ステップ反応の結果物であるカルボン酸化合物を高効率で製造する方法として、有機溶媒に、有機化合物を含む水溶液を供給して、水溶液を微小化させて、懸濁液を調製する懸濁液調製工程と、懸濁液の水溶液から水を有機溶媒とともに共沸蒸留させて有機化合物の結晶を晶析させる晶析工程とを含むことが開示されている。
このように、スルホニウム塩を高収率で製造する方法について様々な試みがなされている。
特開2006−257078号公報 韓国特許公開10−2008−0099784号公報
本発明は、無機塩基水溶液の代わりにアルコールとアミンを用いた反応を利用してスルホニウム塩を収得するためのものであり、従来の方法より、精製過程を減らし、反応ステップを簡素化して、高収率でスルホニウム塩を製造する方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記スルホニウム塩の製造方法によって製造されたスルホニウム塩を提供することを他の目的とする。
以下、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。但し、本発明は様々な他の形態で実現することができ、ここで説明する実施例に限定されるものではない。
本明細書で言及する全ての化合物または置換基は、特に言及しない限り、非置換もしくは置換されたものであり得る。ここで、「置換された」とは、水素原子が、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトリル基、アルデヒド基、エポキシ基、アルキル基、ペルフルオロアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アリル基、ベンジル基、アリール基、ヘテロアリール基、これらの誘導体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つで置き換えられていることを意味する。
本明細書では、特に言及しない限り、「ハロゲン原子」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素からなる群から選択されたいずれか一つの原子を意味する。
本明細書では、特に言及しない限り、「ヘテロシクロアルキル基」または「ヘテロアリール基」はN、O、S、およびPからなる群から選択されたいずれか一つのヘテロ原子を1つの環内に1〜3個含み、残りは炭素である「シクロアルキル基」または「アリール基」を意味する。
本明細書では、特に言及しない限り、「アルキル基」は直鎖もしくは分枝鎖の炭素数1〜30のアルキル基、「シクロアルキル基」は炭素数3〜30のシクロアルキル基、「ヘテロシクロアルキル基」は炭素数2〜30のヘテロシクロアルキル基、「アリール基」は炭素数6〜30のアリール基、「アルキレン基」は直鎖もしくは分枝鎖の炭素数1〜30のアルキレン基、「シクロアルキレン基」は炭素数3〜30のシクロアルキレン基、「ヘテロシクロアルキレン基」は炭素数2〜30のヘテロシクロアルキレン基、「アリーレン基」は炭素数6〜30のアリーレン基を意味する。
本発明は、反応ステップを減らし、製造過程を簡素化しつつ、高収率でスルホニウム塩を製造できるスルホニウム塩の製造方法を提供する。以下、前記スルホニウム塩の製造方法について説明する。
前記スルホニウム塩の製造方法は、下記化学式1で示される化合物とアルコールおよびアミンを反応させてアンモニウム塩を得る第1ステップ、および前記アンモニウム塩を還元剤および無機塩基と反応させて下記化学式2で示される化合物を得る第2ステップを含む。
(化学式1)
(化学式2)
前記化学式1および化学式2において、
前記RおよびRは、各々独立に、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトリル基、アルデヒド基、エポキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記QおよびQは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびペルフルオロアルキル基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記Mは、Li、Na、K、およびAgからなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記nは1〜10の整数である。
前記QおよびQにおいて、前記ハロゲン原子はフッ素原子であってもよい。
先ず、前記化学式1で示される化合物のRだけを選択的に置換するために、無機塩基水溶液ではない有機溶媒において、前記化学式1で示される化合物とアルコールおよびアミンを反応させる。
前記アルコールは下記化学式3で示される化合物であってもよい。
OH
(化学式3)
前記化学式3において、前記Rは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つである。
具体的には、前記アルコールは、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、オキソブチルアルコール、ウンデシルアルコール、ヒドロキシデシルアルコール、ヘプチルアルコール、2−メチル−1−ペンチルアルコール、アリルアルコール、エトキシカルボニルメチルアルコール、メトキシエチルアルコール、1−メトキシ−2−プロピルアルコール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、メンチルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、テトラヒドロピラニルアルコール、シアノブチルアルコール、4−ヒドロキシ−2−ブタノン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つであってもよいが、本発明がこれらに限定されるものではない。
前記アミンは、窒素含有化合物から選択された有機アミン化合物であって、1級アミン、2級アミン、3級アミン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つであってもよく、下記化学式4で示される3級アミンであってもよい。
NR
(化学式4)
前記化学式4において、
前記R〜Rは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記RおよびRがアルキル基である場合、互いに連結されて炭化水素環をなしてもよい。
具体的には、前記アミンはジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、ピリジン、1−メチルピペリジンなどが好ましいが、本発明がこれらに限定されるものではない。
前記有機溶媒としては本発明の技術分野で一般的に用いられる有機溶媒であればいずれを用いてもよく、エーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、アセトニトリル、トルエンなどが好ましいが、本発明がこれらに限定されるものではない。
前記第1ステップにおいては、化学式1で示される化合物を前記有機溶媒に溶かし、前記アルコールを滴下して攪拌する。前記攪拌温度は0〜60℃が好ましく、10〜30℃がより好ましい。前記攪拌時間は10分〜2時間が好ましく、30分〜1時間がより好ましい。
前記攪拌温度が0℃未満である場合には反応速度が遅く、60℃を超過する場合には発熱問題がある。また、前記攪拌時間が10分未満である場合には未反応物質が発生し、2時間を超過する場合には逆反応問題がある。
前記化学式1で示される化合物と前記アルコールを攪拌し、前記アミンを滴加し還流した後、反応中間物質であるアンモニウム塩が得られたかを確認し、反応溶液を濃縮する。前記還流は、40〜150℃で8〜20時間、好ましくは、10〜14時間実施することができる。前記還流温度が150℃を超過する場合には生成物の沸点(b.p.)が低いために収率が低くなる問題があり、40℃未満である場合には未反応物質が発生する問題がある。
前記化学式1で示される化合物、前記有機溶媒、前記アルコール、および前記アミンの含量は反応条件に応じて適切に調節することができる。前記アミンは、前記化学式1で示される化合物に対して1〜10のモル比で用いられることが好ましく、2〜5のモル比で用いられることがより好ましい。前記アルコールは、前記化学式1で示される化合物に対して1〜10のモル比で用いられることが好ましく、1〜5のモル比で用いられることがより好ましい。
前記第1ステップは、溶媒として従来技術で用いられる無機塩基水溶液の代わりに有機溶媒を用いるため、精製過程で反応中間物質の溶解度を増加させ、カルボン酸エステルの加水分解を防ぎ、水溶液中から反応中間物質を分離する時に前記反応中間物質が反応容器に付着して収率が顕著に落ちるという問題を解決することができる。
前記アルコールが前記化学式3で示される化合物であり、前記アミンが前記化学式4で示される化合物である場合、前記アンモニウム塩は下記化学式5で示される化合物であってもよい。
(化学式5)
前記化学式5において、
前記Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトリル基、アルデヒド基、エポキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記QおよびQは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびペルフルオロアルキル基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記Rは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記R〜Rは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
前記RおよびRがアルキル基である場合、互いに連結されて炭化水素環をなしてもよく、
前記nは1〜10の整数である。
前記QおよびQにおいて、前記ハロゲン原子はフッ素原子であってもよい。
前記反応濃縮液を精製することなく、直ちに溶媒に溶かした後、前記反応濃縮液を溶かした溶液に還元剤および無機塩基を添加して反応させれば、前記化学式2で示される化合物を製造することができる。
先ず、前記反応濃縮液をテトラヒドロフランとメタノール、エタノール、プロパノールなどのようなアルコール性溶媒を用いて溶かし、氷浴下で還元剤を徐々に滴加する。
前記還元剤としては(CHO(tetrahydrofuran、THF)、NaBH、LiAlH、BH−THF、NaBH−AlCl、NaBH−LiCl、LiAl(OMe)、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つが好ましいが、本発明がこれらに限定されるものではない。
還元剤を滴加した後に反応が完了すれば溶媒を除去し、前記溶媒を除去した反応溶液に無機塩基を添加した後に攪拌すれば、前記化学式2で示されるスルホニウム塩を得ることができる。
前記無機塩基としてはアルカリ金属およびアルカリ土金属からなる群から選択されたいずれか一つのカチオンと硫酸イオン、硝酸イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、およびチオシアン酸イオンからなる群から選択されたいずれか一つのアニオンとからなる塩であればいずれを用いてもよく、好ましくは、MOHで示される化合物を用いることができる。ここで、前記MはLi、Na、K、およびAgからなる群から選択されたいずれか一つである。前記無機塩基は水溶液に溶かした後に用いることもできる。
前記攪拌は、40〜100℃で2〜10時間行われてもよい。前記攪拌温度が40℃未満である場合には反応速度および未反応物質が発生する問題があり、100℃を超過する場合にはアルコール溶媒の沸点(b.p.)が低いために収率が低くなる問題がある。また、前記攪拌時間が2時間未満である場合には未反応物質が発生する問題があり、10時間を超過する場合には生成物が変色する問題がある。
前記還元剤と前記無機塩基の含量は反応条件に応じて適宜調節することができる。前記還元剤は、前記化学式1で示される化合物に対して1〜5のモル比で用いられる場合に、出発物質であるエステルを完全に還元させることができ、前記無機塩基は、前記化学式1で示される化合物に対して1〜5のモル比で用いられる場合に、無機塩の形態で得ることができるという点で前記モル数の比率で用いることが好ましい。
前記スルホニウム塩の製造方法は、従来の方法とは異なり、第1ステップにおいて無機塩基水溶液を用いる代わりにアルコールと有機塩基を用いることにより、前記化学式1で示される化合物のRだけを選択的に置換して、反応中間物質が水溶液中から加水分解されることを抑制し、水溶液中の物質を分離精製する時に反応中間物質が反応容器に付着する問題を解決できるため、収率が顕著に上昇する。
また、第1ステップにおいて、アミンを用いることにより、反応ステップを既存の3ステップ反応から2ステップ反応に減らして精製過程が簡素化され、第1ステップ後、分離精製することなく、溶媒だけを濃縮して、第2ステップである還元反応を進行させることができるため、高効率のスルホニウム塩の製造方法を提供することができる。
本発明の他の一実施例によれば、前記スルホニウム塩の製造方法によって製造されたスルホニウム塩を提供する。
本発明の単なる変形または変更は全て該分野の通常の知識を有した者によって容易に実施されることができ、このような変形や変更は全て本発明の範囲に含まれるとみなすことができる。
本発明のスルホニウム塩の製造方法は、精製過程が必要なく、反応ステップが簡素化され、精製過程において反応容器に反応中間物質が付着して収率が低下するという問題が生じない。
本発明の実施例1で製造された化合物B1のH−NMRデータである。 本発明の実施例1で製造された化合物B2のH−NMRデータである。 本発明の実施例1で製造された化合物B2の19F−NMRデータである。
以下では本発明の具体的な実施例を提示する。但し、下記にて記載された実施例は本発明を具体的に例示するか説明するためのものに過ぎず、これらによって本発明の範囲が制限されるものではない。また、ここに記載されていない内容は該技術分野で熟練した者であれば十分に技術的に類推できるのでその説明は省略する。
[実施例1]
下記反応式1のように、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)600g(3.12mol)をエーテル6Lに溶かし、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、133ml(3.28mol)のメタノール(methyl alcohol、MeOH)を徐々に滴加して攪拌した。30分後、反応混合液に1.12L(8.7mol)のトリエチルアミン(triethyl amine、NEt)を徐々に滴加し、12時間還流した。H−NMRで反応中間体(B1)を確認した後に反応溶液を濃縮した。前記H−NMRの結果を図1に表す。
反応濃縮液(crude)を6Lのテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)と1.24Lのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)362g(9.57mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温して60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結した後に溶媒を除去し、反応濃縮液に4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液2L(8mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化した。反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄し、水層を濃縮した。
反応濃縮液にメタノールを入れ、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテル(diethyl ether)を用いて結晶化した。濾過した後に得られた白色固体(B2)を真空乾燥して、H−NMRと19F−NMRによってその構造を確認し、その結果を図2および図3に表す。
H−NMR(D2O):(ppm) 4.16(t,2H)
19F−NMR(D2O):(ppm) −115.3(t,2F)
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate、B2)を495g(収率86.1%)得た。
(反応式1)
[実施例2]
下記反応式2のように、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)10g(0.052mol)をエーテル150mlに溶かし、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、4.1ml(0.055mol)のn−プロパノール(n−propanol、n−PrOH)を徐々に滴加して攪拌した。30分後、反応混合液に18.1ml(0.13mol)のトリエチルアミン(triethyl amine、NEt)を徐々に滴加した。12時間還流し、H−NMRで反応中間体(B3)を確認した後に反応溶液を濃縮した。
H−NMR(D2O):(ppm) 3.59(s,3H)、2.42(q,6H)、2.34(q,2H)、1.51(m,2H)、1.05(t,9H)、0.94(t,3H)
反応濃縮液(crude)を150mlのテトラヒドロフラン(THF)と21.1mlのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)5.9g(0.156mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温し、60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結した後に溶媒を除去した後、反応濃縮液を4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液50ml(0.2mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化し、反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄した後に水層を濃縮した。
反応濃縮液にメタノールを入れ、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥した。
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を7.5g(収率78%)得た。
(反応式2)
[実施例3]
第1ステップ反応として、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)10g(0.052mol)をエーテル150mlに溶かした後、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、4.2ml(0.055mol)のイソプロパノール(isopropanol)を徐々に滴加して攪拌した。30分後、反応混合液に18.1ml(0.13mol)のトリエチルアミンを徐々に滴加し、12時間還流し、H−NMRで反応中間体(B4)を確認した後に反応溶液を濃縮した。
H−NMR(D2O):(ppm) 3.58(s,3H)、2.96(m,1H)、2.42(q,6H)、1.11(d,6H)、0.97(t,9H)
反応濃縮液(crude)を150mlのテトラヒドロフラン(THF)と21.1mlのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)5.9g(0.156mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後には氷浴を除去し、昇温後、60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結すれば溶媒を除去し、反応濃縮液に4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液50ml(0.2mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化した後、反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄し、水層を濃縮した。
反応濃縮液にメタノールを入れ、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥した。
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を7.2g(収率75%)を得た。
(反応式3)
[実施例4]
下記反応式4のように、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)10g(0.052mol)をエーテル150mlに溶かした後、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、4.85g(0.055mol)の4−ヒドロキシ−2−ブタノン(4−hydroxy−2−butanone)を徐々に滴加して攪拌した。30分経過後、反応混合液に18.1ml(0.13mol)のトリエチルアミンを徐々に滴加し、12時間還流し、H−NMRで反応中間体(B5)を確認した後に反応溶液を濃縮した。
H−NMR(D2O):(ppm) 3.67(s,3H)、2.72(t,2H)、2.58(t,2H)、2.47(q,6H)、2.11(s,3H)、1.05(t,9H)
反応濃縮液(crude)を150mlのテトラヒドロフラン(THF)と21.1mlのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)5.9g(0.156mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温後、60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結した後に溶媒を除去し、反応濃縮液に4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液50ml(0.2mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化した。反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄し、水層を濃縮した。
反応濃縮液にメタノールを入れた後、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥した。
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を6.7g(収率70%)得た。
(反応式4)
[実施例5]
下記反応式5のように、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)10g(0.052mol)をエーテル150mlに溶かし、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、1.8g(0.055mol)のメタノールを徐々に滴加して攪拌した。30分後、反応混合液に22.7ml(0.13mol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(N,N−diisopropylethylamine)を徐々に滴加し、12時間還流し、H−NMRで反応中間体(B6)を確認した後に反応溶液を濃縮した。
H−NMR(D2O):(ppm) 3.71(s,3H)、2.87(m,1H)、2.45(q,2H)、2.31(s,3H)、1.15(d,6H)、0.97(t,3H)
反応濃縮液(crude)を150mlのテトラヒドロフラン(THF)と21.1mlのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)5.9g(0.156mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温し、60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結すれば溶媒を除去し、反応濃縮液に4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液50ml(0.2mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化した。反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄し、水層を濃縮した。
反応濃縮液にメタノールを入れ、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥した。
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を7.7g(収率80%)得た。
(反応式5)
[実施例6]
下記反応式6のように、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)10g(0.052mol)をエーテル150mlに溶かし、内部温度を18℃〜19℃に維持しつつ、1.8g(0.055mol)のメタノールを徐々に滴加して攪拌した。30分後、反応混合液に15.8ml(0.13mol)の1−メチルピペリジン(1−methylpiperidine)を徐々に滴加して12時間還流し、H−NMRで反応中間体(B7)を確認した後に反応溶液を濃縮した。
H−NMR(D2O):(ppm) 3.58(s,3H)、2.17(s,6H)、1.81(t,4H)、1.52−1.48(m,6H)
反応濃縮液(crude)を150mlのテトラヒドロフラン(THF)と21.1mlのメタノールに溶かし、氷浴下で水素化ホウ素ナトリウム(Sodium borohydride、NaBH)5.9g(0.156mol)を徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温し、60℃で約4時間攪拌した。
反応が終結すれば溶媒を除去し、反応濃縮液に4N水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液50ml(0.2mol)に溶かした後に4時間攪拌した。氷浴下にて濃い塩酸でpH値が3〜4になるように酸性化した。
反応混合液を塩化メチレン(methylene chloride、MC)で洗浄し、水層を濃縮した。反応混合液にメタノールを入れ、溶けない無機塩を濾過して除去し、メタノールを濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥した。
乾燥濾過した後、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を7.2g(収率75%)得た。
(反応式6)
[比較例]
下記反応式7のように、第1ステップ反応として、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(Methyl 2,2−difluoro−2−(fluorosulfonyl)acetate)300gに水750gを入れて攪拌しつつ、30%水酸化ナトリウム水溶液を徐々に滴加した後に3時間還流、攪拌した。冷却後、濃縮した塩酸を用いて反応混合液を中和し、濃縮し、ナトリウムカルボキシジフルオロメタンスルホネート(sodium carboxydifluoromethanesulfonate)を416g(無機塩含有、収率:75%、純度:60%)収得した。
第2ステップ反応として、322gのナトリウムカルボキシジフルオロメタンスルホネート(sodium carboxydifluoromethanesulfonate)(純度:60%)と104gのメタノール(MeOH)を1.5Lのジクロロエタン(dichloroethane、DCE)に溶かし、ここに186gのp−トルエンスルホン酸(p−toluene sulfonic acid、p−TsOH)を添加した後、反応混合物を5時間還流した。混合物を濃縮してジクロロエタンを除去した後、1.5Lのアセトニトリル(acetonitrile)を添加し、添加された混合物を攪拌した。攪拌された混合物を濾過して濃縮し、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−メトキシ−2−オキソエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−methoxy−2−oxoethanesulfonate)(38g、収率:20%)を収得した。
第3ステップ反応として、氷浴下にて、1,1−ジフルオロ−2−メトキシ−2−オキソエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−methoxy−2−oxoethanesulfonate)83gをメタノール160mlと1.2Lのテトラヒドロフラン(THF)に溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)44gを徐々に滴加した。滴加を終えた後に氷浴を除去し、昇温し、60℃で約4時間攪拌した。反応後、反応混合液を蒸留水でクエンチ(quenching)した後に溶媒を除去した。蒸留水で再びクルードな混合反応物を溶かし、濃い塩酸でpH値が5〜6になるように酸性化した。濃縮した後にメタノールを入れ、スラリーを濾過して無機塩を除去し、濾液をヘキサンで2回洗浄し、メタノール層を再び濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化した。濾過後に得られた白色固体を真空乾燥して、ナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)を68.5g(収率95%)得た。前記比較例において、反応全体の収率は14.2%であった。
(反応式7)
前記実施例1〜6および比較例で製造されたナトリウム1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホネート(sodium 1,1−difluoro−2−hydroxyethanesulfonate)の収率を下記表1に表す。
前記比較例の場合は、第2反応ステップにおいて収率が顕著に落ちることが分かる。これは、比較例では、水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応させたため、第1反応ステップ後の精製過程においてナトリウムカルボキシジフルオロメタンスルホネート(sodium carboxydifluoromethanesulfonate)が反応容器に付着してしまうので発生する問題であると見られる。
これとは異なり、実施例1〜6は、全部で3ステップ反応ではない2ステップ反応からなり、アルコールとアミンを用いて反応させた結果、70〜86.1%の顕著に高い収率を示す。
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で規定する本発明の技術思想を用いた当業者の種々の変形および改良形態も包含する。

Claims (8)

  1. 下記化学式1で示される化合物をアルコールおよびアミンと反応させてアンモニウム塩を得る第1ステップ、および
    前記アンモニウム塩を還元剤および無機塩基と反応させて下記化学式2で示される化合物を得る第2ステップを含むスルホニウム塩の製造方法。
    (化学式1)
    (化学式2)
    前記化学式1および化学式2において、
    前記RおよびRは、各々独立に、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトリル基、アルデヒド基、エポキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記QおよびQは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびペルフルオロアルキル基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記Mは、Li、Na、K、およびAgからなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記nは1〜10の整数である。
  2. 前記アミンは、1級アミン、2級アミン、3級アミン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つである請求項1に記載のスルホニウム塩の製造方法。
  3. 前記アルコールは下記化学式3で示される化合物であり、
    前記アミンは下記化学式4で示される化合物である請求項1に記載のスルホニウム塩の製造方法。
    OH
    (化学式3)
    NR
    (化学式4)
    前記化学式3および4において、
    前記Rは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記R〜Rは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記RおよびRがアルキル基である場合、互いに連結されて炭化水素環をなしてもよい。
  4. 前記アンモニウム塩は下記化学式5で示される化合物である請求項3に記載のスルホニウム塩の製造方法。
    (化学式5)
    前記化学式5において、
    前記Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトリル基、アルデヒド基、エポキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記QおよびQは、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、およびペルフルオロアルキル基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記Rは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記R〜Rは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、およびヘテロアリール基からなる群から選択されたいずれか一つであり、
    前記RおよびRがアルキル基である場合、互いに連結されて炭化水素環をなしてもよく、
    前記nは1〜10の整数である。
  5. 前記アルコールは、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、オキソブチルアルコール、ウンデシルアルコール、ヒドロキシデシルアルコール、ヘプチルアルコール、2−メチル−1−ペンチルアルコール、アリルアルコール、エトキシカルボニルメチルアルコール、メトキシエチルアルコール、1−メトキシ−2−プロピルアルコール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、メンチルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、テトラヒドロピラニルアルコール、シアノブチルアルコール、4−ヒドロキシ−2−ブタノン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つである請求項1に記載のスルホニウム塩の製造方法。
  6. 前記還元剤は、(CHO(tetrahydrofuran、THF)、NaBH、LiAlH、BH−THF、NaBH−AlCl、NaBH−LiCl、LiAl(OMe)、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されたいずれか一つである請求項1に記載のスルホニウム塩の製造方法。
  7. 前記無機塩基は、アルカリ金属およびアルカリ土金属からなる群から選択されたいずれか一つのカチオンと、
    硫酸イオン、硝酸イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、およびチオシアン酸イオンからなる群から選択されたいずれか一つのアニオンとからなる塩である請求項1に記載のスルホニウム塩の製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか記載のスルホニウム塩の製造方法によって製造されるスルホニウム塩。
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