JP2815988B2 - 3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法 - Google Patents
3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3−N−シクロヘキシルアミノフェノール
誘導体の製造法に関し、更に詳しくは、有機工業薬品ま
たは各種色素中間体として有用な3−N−シクロヘキシ
ル−N−アルキルアミノフェノールの製造法に関する。
誘導体の製造法に関し、更に詳しくは、有機工業薬品ま
たは各種色素中間体として有用な3−N−シクロヘキシ
ル−N−アルキルアミノフェノールの製造法に関する。
従来、3−アミノフェノール誘導体は有機工業薬品ま
たは各種色素中間体として有用であり、3−N−シクロ
ヘキシルアミノフェノール誘導体も、色素中間体として
有用であることが知られている(例えば、特公昭51−12
626号公報、特公昭51−23204号公報)。
たは各種色素中間体として有用であり、3−N−シクロ
ヘキシルアミノフェノール誘導体も、色素中間体として
有用であることが知られている(例えば、特公昭51−12
626号公報、特公昭51−23204号公報)。
また、3−N−シクロヘキシルアミノフェノールはシ
クロヘキシルアミンとレゾルシノールとの反応により製
造できること、更に3−N−シクロヘキシルアミノフェ
ノールをメチル化またはエチル化することにより、3−
N−シクロヘキシル−N−メチルアミノフェノールまた
は3−N−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノー
ルが製造されることも報告されている(特公昭51−1262
6号公報)。
クロヘキシルアミンとレゾルシノールとの反応により製
造できること、更に3−N−シクロヘキシルアミノフェ
ノールをメチル化またはエチル化することにより、3−
N−シクロヘキシル−N−メチルアミノフェノールまた
は3−N−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノー
ルが製造されることも報告されている(特公昭51−1262
6号公報)。
しかし、上記公報に記載されている製造法は、まずシ
クロヘキシルアミンとレゾルシノールとより3−N−シ
クロヘキシルアミノフェノールを生成させ、反応液を水
洗後、3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを蒸留
により単離した後、この3−N−シクロヘキシルアミノ
フェノールにジメチル硫酸またはジエチル硫酸を作用さ
せることにより、それぞれ対応する3−N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノフェノールまたは3−N−シク
ロヘキシル−N−エチルアミノフェノールを製造してい
る。
クロヘキシルアミンとレゾルシノールとより3−N−シ
クロヘキシルアミノフェノールを生成させ、反応液を水
洗後、3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを蒸留
により単離した後、この3−N−シクロヘキシルアミノ
フェノールにジメチル硫酸またはジエチル硫酸を作用さ
せることにより、それぞれ対応する3−N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノフェノールまたは3−N−シク
ロヘキシル−N−エチルアミノフェノールを製造してい
る。
即ち、レゾルシノールを出発原料として2段階で反応
を行い、中間体である3−N−シクロヘキシルアミノフ
ェノールは単離している。このように煩わしい操作を行
っているためか、例えば3−N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノフェノールの収率はレゾルシノールからの
通算で約27〜36%と非常に低いものであった(特公昭51
−12626号公報)。
を行い、中間体である3−N−シクロヘキシルアミノフ
ェノールは単離している。このように煩わしい操作を行
っているためか、例えば3−N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノフェノールの収率はレゾルシノールからの
通算で約27〜36%と非常に低いものであった(特公昭51
−12626号公報)。
本発明の課題は、従来方法の欠点であった煩わしい操
作を省き、簡便な操作で且つ高収率で3−N−シクロヘ
キシルアミノフェノール誘導体を製造する方法を提供す
ることである。
作を省き、簡便な操作で且つ高収率で3−N−シクロヘ
キシルアミノフェノール誘導体を製造する方法を提供す
ることである。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討
した結果、本発明に到達した。
した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は一般式(I) (式中、Rはアルキル基を示す)で表される3−N−シ
クロヘキシルアミノフェノール誘導体を製造する方法に
おいて、シクロヘキシルアミンとレゾルシノールとを反
応させ、生成した3−N−シクロヘキシルアミノフェノ
ールを反応液から単離することなく、アルキル化剤を該
反応液に添加して、該3−N−シクロヘキシルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−シクロ
ヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法である。
クロヘキシルアミノフェノール誘導体を製造する方法に
おいて、シクロヘキシルアミンとレゾルシノールとを反
応させ、生成した3−N−シクロヘキシルアミノフェノ
ールを反応液から単離することなく、アルキル化剤を該
反応液に添加して、該3−N−シクロヘキシルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−シクロ
ヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法である。
一般式(I)において、Rはアルキル基、すなわち、
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であり、好ましくは
炭素数1〜20個のアルキル基、より好ましくは炭素数1
〜14個のアルキル基である。具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、n−ペンテル基、2−メチルブチル基、3−メ
チルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2
−エチルブチル基、n−ヘプチル基、4−メチルヘキシ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノ
ニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシ
ル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基を例示す
ることができる。
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であり、好ましくは
炭素数1〜20個のアルキル基、より好ましくは炭素数1
〜14個のアルキル基である。具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、n−ペンテル基、2−メチルブチル基、3−メ
チルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2
−エチルブチル基、n−ヘプチル基、4−メチルヘキシ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノ
ニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシ
ル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基を例示す
ることができる。
シクロヘキシルアミンとレゾルシノールと反応させて
3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを生成させる
方法において、使用するレゾルシノールとシクロヘキシ
ルアミンとの量は、レゾルシノール1モルに対しシクロ
ヘキシルアミンを0.8〜2モルの範囲であり、好ましく
は、1〜2モルの範囲である。
3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを生成させる
方法において、使用するレゾルシノールとシクロヘキシ
ルアミンとの量は、レゾルシノール1モルに対しシクロ
ヘキシルアミンを0.8〜2モルの範囲であり、好ましく
は、1〜2モルの範囲である。
反応温度は、80〜200℃の範囲が好ましく、130〜200
℃の範囲がより好ましい。
℃の範囲がより好ましい。
反応時間は、数時間ないし数十時間を要する。
尚、この反応の際に少量の塩化亜鉛や塩化マグネシウ
ムを存在させると反応を促進させることができる。また
反応液の着色を防止するには、反応を窒素やアルゴン等
の不活性ガス雰囲気中で行なうことが好ましい。
ムを存在させると反応を促進させることができる。また
反応液の着色を防止するには、反応を窒素やアルゴン等
の不活性ガス雰囲気中で行なうことが好ましい。
上記の反応によりN−シクロヘキシルアミノフェノー
ルを含有する反応液が得られる。本発明の方法では、こ
の反応生成物であるN−シクロヘキシルアミノフェノー
ルは単離することなく、これを含有する反応液にアルキ
ル化剤を添加して引続きアルキル化反応を行う。この、
反応液から3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを
単離することなくアルキル化剤を作用させる際には、反
応液に未反応または過剰のシクロヘキシルアミンが存在
していても構わないが、好ましくは反応液に含まれてい
るシクロヘキシルアミンは大部分を蒸留により反応系外
に除去する。
ルを含有する反応液が得られる。本発明の方法では、こ
の反応生成物であるN−シクロヘキシルアミノフェノー
ルは単離することなく、これを含有する反応液にアルキ
ル化剤を添加して引続きアルキル化反応を行う。この、
反応液から3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを
単離することなくアルキル化剤を作用させる際には、反
応液に未反応または過剰のシクロヘキシルアミンが存在
していても構わないが、好ましくは反応液に含まれてい
るシクロヘキシルアミンは大部分を蒸留により反応系外
に除去する。
また、本発明の方法で使用するアルキル化剤として
は、ジアルキル硫酸エステル、ハロゲ化アルキル、アル
キル−P−トルホンスルホン酸エステルまたはトリアル
キルリン酸エステル等を好ましい例として挙げることが
できる。具体例としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジ−n−プロピル硫酸、ジ−n−ブチル硫酸、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、n−プロピルブロマイド、n
−ブチルブロマイド、イソブチルブロマイド、n−ペン
チルブロマイド、2−メチルブチルブロマイド、3−メ
チルブチルブロマイド、n−ヘキシルブロマイド、2−
メチルペンチルブロマイド、3−メチルペンチルブロマ
イド、4−メチルペンチルブロマイド、2−エチルブチ
ルブロマイド、n−ヘプチルブロマイド、4−メチルヘ
キシルブロマイド、n−オクチルブロマイド、2−エチ
ルヘキシルブロマイド、n−ノニルブロマイド、n−デ
シルブロマイド、n−ウンデシルブロマイド、n−ドデ
シルブロマイド、n−トリデシルブロマイド、n−テト
ラデシルブロマイド、メチル−P−トルエンスルホン酸
エステル、エチル−P−トルエンスルホン酸エステル、
n−プロピル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−
ブチル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−ペンチ
ル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−オクチル−
P−トルエンスルホン酸エステル、n−デシル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル、トリメチルリン酸エステ
ル、トリエチルリン酸エステル、トリ−n−ブチルリン
酸エステル、トリ−2−エチルヘキシルリン酸エステル
を例示することができる。
は、ジアルキル硫酸エステル、ハロゲ化アルキル、アル
キル−P−トルホンスルホン酸エステルまたはトリアル
キルリン酸エステル等を好ましい例として挙げることが
できる。具体例としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジ−n−プロピル硫酸、ジ−n−ブチル硫酸、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、n−プロピルブロマイド、n
−ブチルブロマイド、イソブチルブロマイド、n−ペン
チルブロマイド、2−メチルブチルブロマイド、3−メ
チルブチルブロマイド、n−ヘキシルブロマイド、2−
メチルペンチルブロマイド、3−メチルペンチルブロマ
イド、4−メチルペンチルブロマイド、2−エチルブチ
ルブロマイド、n−ヘプチルブロマイド、4−メチルヘ
キシルブロマイド、n−オクチルブロマイド、2−エチ
ルヘキシルブロマイド、n−ノニルブロマイド、n−デ
シルブロマイド、n−ウンデシルブロマイド、n−ドデ
シルブロマイド、n−トリデシルブロマイド、n−テト
ラデシルブロマイド、メチル−P−トルエンスルホン酸
エステル、エチル−P−トルエンスルホン酸エステル、
n−プロピル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−
ブチル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−ペンチ
ル−P−トルエンスルホン酸エステル、n−オクチル−
P−トルエンスルホン酸エステル、n−デシル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル、トリメチルリン酸エステ
ル、トリエチルリン酸エステル、トリ−n−ブチルリン
酸エステル、トリ−2−エチルヘキシルリン酸エステル
を例示することができる。
3−N−シクロヘキシルアミノフェノールを含有する
反応液にアルキル化剤を作用させる際には、溶媒を用い
なくても良いが、溶媒の存在下であっても構わない。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン等を挙げることができ、また、アルキル化剤とし
てハロゲン化アルキルを作用させる際には、メタノー
ル、エタノール、メチルセロソルブやジメチルホルムア
ミド等の極性溶媒を使用しても構わない。
反応液にアルキル化剤を作用させる際には、溶媒を用い
なくても良いが、溶媒の存在下であっても構わない。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン等を挙げることができ、また、アルキル化剤とし
てハロゲン化アルキルを作用させる際には、メタノー
ル、エタノール、メチルセロソルブやジメチルホルムア
ミド等の極性溶媒を使用しても構わない。
このアルキル化の反応温度は、通常20〜200℃の範
囲、好ましくは、50〜150℃の範囲である。
囲、好ましくは、50〜150℃の範囲である。
反応時間は、反応温度により異なるが、通常数時間な
いし数十時間を要する。
いし数十時間を要する。
以上の反応により得られる反応液から、目的の一般式
(I)で表される3−N−シクロヘキシルアミノフェノ
ール誘導体を単離するには、反応混合物に、あるいは溶
媒を留去した残渣に、塩基、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等と
作用させた後に、目的物が固体の場合は濾過により、ま
た油状の場合は溶媒抽出等により分離し、単離できる。
(I)で表される3−N−シクロヘキシルアミノフェノ
ール誘導体を単離するには、反応混合物に、あるいは溶
媒を留去した残渣に、塩基、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等と
作用させた後に、目的物が固体の場合は濾過により、ま
た油状の場合は溶媒抽出等により分離し、単離できる。
更に必要に応じて、溶媒を用い再結晶または蒸留によ
り精製することができる。
り精製することができる。
本発明によれば、3−N−シクロヘキシルアミノフェ
ノール誘導体を簡便にしかも高収率で製造することがで
きる。
ノール誘導体を簡便にしかも高収率で製造することがで
きる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 〔一般式(I)において、Rがメチル基である化合物の
製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にキシレン300mlとメチル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル930g(5モル)を加え、更に
140℃で10時間撹拌を行った。反応後、冷却し、10%NaO
H水にて中和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留するこ
とにより3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノフ
ェノール871gをほぼ無色の油状物として得た。収率85
%。b.p.165〜172℃/3mmHg ′H−NMR(CDCl3)(ppm) δ 1.08〜1.86(m,10H) 2.95(s,3H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例2 〔一般式(I)において、Rがエチル基である化合物の
製造〕 実施例1においてメチル−P−トルエンスルホン酸エ
ステルの代わりにエチル−P−トルエンスルホン酸エス
テルを用いた他は、実施例1に記載した方法に従い、3
−N−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノールを
製造した。
製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にキシレン300mlとメチル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル930g(5モル)を加え、更に
140℃で10時間撹拌を行った。反応後、冷却し、10%NaO
H水にて中和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留するこ
とにより3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノフ
ェノール871gをほぼ無色の油状物として得た。収率85
%。b.p.165〜172℃/3mmHg ′H−NMR(CDCl3)(ppm) δ 1.08〜1.86(m,10H) 2.95(s,3H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例2 〔一般式(I)において、Rがエチル基である化合物の
製造〕 実施例1においてメチル−P−トルエンスルホン酸エ
ステルの代わりにエチル−P−トルエンスルホン酸エス
テルを用いた他は、実施例1に記載した方法に従い、3
−N−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノールを
製造した。
収率87%。b.p.162〜170℃/4mmHg ′H−NMR(CDCl3)(ppm) δ 1.20(t,3H),1.08〜1.86(m,10H) 3.40(q,2H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例3 〔一般式(I)において、Rがn−プロピル基の化合物
の製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、キシレン300mlとn−プロピル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル1070g(5モル)を加え、更
に140℃で10時間撹拌を行った。反応後、冷却し、n−
ヘキサン200mlを加えた後、2層に分離した下層を分離
後、10%NaOH水で中和後、析出した結晶を濾過、水洗
後、減圧下で乾燥しクリーム色の3−N−シクロヘキシ
ル−N−n−プロピルアミノフェノール1070gを得た。
収率92%。融点106〜109℃ ′H−NMR(CDCl3)(ppm) 0.95(t,3H),1.08〜1.86(m,12H) 3.20(t,2H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例4 〔一般式(I)において、Rがn−ブチル基の化合物の
製造〕 実施例3においてn−プロピル−P−トルエンスルホ
ン酸エステルの代わりに、n−ブチル−P−トルエンス
ルホン酸エステルを用いた他は、実施例3に記載した方
法に従い、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルア
ミノフェノールを製造した。収率90%。
の製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、キシレン300mlとn−プロピル−P−ト
ルエンスルホン酸エステル1070g(5モル)を加え、更
に140℃で10時間撹拌を行った。反応後、冷却し、n−
ヘキサン200mlを加えた後、2層に分離した下層を分離
後、10%NaOH水で中和後、析出した結晶を濾過、水洗
後、減圧下で乾燥しクリーム色の3−N−シクロヘキシ
ル−N−n−プロピルアミノフェノール1070gを得た。
収率92%。融点106〜109℃ ′H−NMR(CDCl3)(ppm) 0.95(t,3H),1.08〜1.86(m,12H) 3.20(t,2H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例4 〔一般式(I)において、Rがn−ブチル基の化合物の
製造〕 実施例3においてn−プロピル−P−トルエンスルホ
ン酸エステルの代わりに、n−ブチル−P−トルエンス
ルホン酸エステルを用いた他は、実施例3に記載した方
法に従い、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルア
ミノフェノールを製造した。収率90%。
融点124〜126℃ ′H−NMR(CDCl3)(ppm) 0.95(t,3H),1.08〜1.86(m,14H) 3.20(t,2H),3.64(m,1H) 4.50(s,1H),6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例5 〔一般式(I)において、Rがエチル基の化合物の製
造〕 シクロヘキシルアミン545g(5.5モル)とレゾルシノ
ール550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹
拌後、未反応或いは過剰のシクロヘキシルアミンを留去
後、残渣にトルエン500mlを加え、50℃でジエチル硫酸7
70g(5モル)を2時間を要し滴下した。更に100℃で6
時間撹拌後、冷却し、20%Na2CO3水で中和後、トルエン
層を分離、水洗後、減圧下で蒸留することにより3−N
−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノール964gを
ほぼ無色の油状物として得た。
造〕 シクロヘキシルアミン545g(5.5モル)とレゾルシノ
ール550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹
拌後、未反応或いは過剰のシクロヘキシルアミンを留去
後、残渣にトルエン500mlを加え、50℃でジエチル硫酸7
70g(5モル)を2時間を要し滴下した。更に100℃で6
時間撹拌後、冷却し、20%Na2CO3水で中和後、トルエン
層を分離、水洗後、減圧下で蒸留することにより3−N
−シクロヘキシル−N−エチルアミノフェノール964gを
ほぼ無色の油状物として得た。
収率88%。b.p.162〜170℃/4mmHg 実施例6 〔一般式(I)において、Rがn−プロピル基の化合物
の製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にメチルセロソルブ500mlとn−プ
ロピルブロマイド677g(5.5モル)を加え、100〜110℃
で10時間撹拌した。過剰のn−プロピルブロマイドを留
去後、残渣を5の水に注ぎ、更に10%NaOH水にて中和
後、析出したクリーム色の結晶を濾過、水洗後、真空乾
燥を行い、3−N−シクロヘキシル−N−n−プロピル
アミノフェノール1070gを得た。
の製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にメチルセロソルブ500mlとn−プ
ロピルブロマイド677g(5.5モル)を加え、100〜110℃
で10時間撹拌した。過剰のn−プロピルブロマイドを留
去後、残渣を5の水に注ぎ、更に10%NaOH水にて中和
後、析出したクリーム色の結晶を濾過、水洗後、真空乾
燥を行い、3−N−シクロヘキシル−N−n−プロピル
アミノフェノール1070gを得た。
収率92%、融点106〜109℃ 実施例7 〔一般式(I)において、Rがn−ブチル基の化合物の
製造〕 実施例6において、n−プロピルブロマイドの代わり
にn−ブチルブロマイドを用いた他は、実施例6に記載
した方法に従い、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブ
チルアミノフェノールを製造した。
製造〕 実施例6において、n−プロピルブロマイドの代わり
にn−ブチルブロマイドを用いた他は、実施例6に記載
した方法に従い、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブ
チルアミノフェノールを製造した。
収率91%。融点124〜126℃ 実施例8 〔一般式(I)において、Rがイソブチル基の化合物の
製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にメチルセロソルブ500mlとイソブ
チルブロマイド685g(5モル)を加え、100〜110℃で10
時間撹拌した。未反応のイソブチルブロマイド及び大部
分のメチルセロソルブを減圧下で留去後、残渣を5の
水に注ぎ、更に10%NaOH水にて中和後、分離したオイル
をトルエンで抽出し、トルエン層を水洗、分離し、トル
エンを留去後、油状物として3−N−シクロヘキシル−
N−イソブチルアミノフェノール1148gを得た。収率87
%。
製造〕 シクロヘキシルアミン495g(5モル)とレゾルシノー
ル550g(5モル)との混合物を160〜170℃で12時間撹拌
後、未反応のシクロヘキシルアミンを減圧下(50〜60mm
Hg)で留去後、残渣にメチルセロソルブ500mlとイソブ
チルブロマイド685g(5モル)を加え、100〜110℃で10
時間撹拌した。未反応のイソブチルブロマイド及び大部
分のメチルセロソルブを減圧下で留去後、残渣を5の
水に注ぎ、更に10%NaOH水にて中和後、分離したオイル
をトルエンで抽出し、トルエン層を水洗、分離し、トル
エンを留去後、油状物として3−N−シクロヘキシル−
N−イソブチルアミノフェノール1148gを得た。収率87
%。
′H−NMR(CDCl3)(ppm) 0.86(d,6H),1.07〜1.92(m,11H) 2.99(d,2H),3.64(m,1H),4.50(s,1H) 6.13(m,3H),7.00(m,1H) 実施例9、10、11 〔一般式(I)において、Rが3−メチルブチル基の化
合物の製造(実施例9)、Rがn−ヘキシル基の化合物
の製造(実施例10)、Rがn−オクチル基の化合物の製
造(実施例11)〕 実施例8においてイソブチルブロマイドの代わりに3
−メチルブチルブロマイド(実施例9)、n−ヘキシル
ブロマイド(実施例10)またはn−オクチルブロマイド
(実施例11)を用いた他は、実施例8と同様の方法によ
り、それぞれ3−N−シクロヘキシル−N−3′−メチ
ルブチルアミノフェノール(収率87%)、3−N−シク
ロヘキシル−N−n−ヘキシルアミノフェノール(収率
89%)、3−N−シクロヘキシル−N−n−オクチルア
ミノフェノール(収率90%)を得た。
合物の製造(実施例9)、Rがn−ヘキシル基の化合物
の製造(実施例10)、Rがn−オクチル基の化合物の製
造(実施例11)〕 実施例8においてイソブチルブロマイドの代わりに3
−メチルブチルブロマイド(実施例9)、n−ヘキシル
ブロマイド(実施例10)またはn−オクチルブロマイド
(実施例11)を用いた他は、実施例8と同様の方法によ
り、それぞれ3−N−シクロヘキシル−N−3′−メチ
ルブチルアミノフェノール(収率87%)、3−N−シク
ロヘキシル−N−n−ヘキシルアミノフェノール(収率
89%)、3−N−シクロヘキシル−N−n−オクチルア
ミノフェノール(収率90%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 215/76 C07C 213/02 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、Rはアルキル基を示す)で表される3−N−シ
クロヘキシルアミノフェノール誘導体を製造する方法に
おいて、シクロヘキシルアミンとレゾルシノールとを反
応させ、生成した3−N−シクロヘキシルアミノフェノ
ールを反応液から単離することなく、アルキル化剤を該
反応液に添加して、該3−N−シクロヘキシルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−シクロ
ヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18787690A JP2815988B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18787690A JP2815988B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477460A JPH0477460A (ja) | 1992-03-11 |
JP2815988B2 true JP2815988B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=16213755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18787690A Expired - Fee Related JP2815988B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815988B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4116830A1 (de) * | 1991-05-23 | 1992-11-26 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von n,n-disubstituierten m-aminophenolen |
-
1990
- 1990-07-18 JP JP18787690A patent/JP2815988B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477460A (ja) | 1992-03-11 |
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