JP2896244B2 - 3−n−アルコキシアルキル−n−アルキルアミノフェノール誘導体の製造法 - Google Patents
3−n−アルコキシアルキル−n−アルキルアミノフェノール誘導体の製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−N−アルコキシア
ルキルアミノフェノール誘導体の製造法に関し、更に詳
しくは、有機工業薬品または各種色素中間体として有用
な3−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフ
ェノール誘導体の製造法に関する。
ルキルアミノフェノール誘導体の製造法に関し、更に詳
しくは、有機工業薬品または各種色素中間体として有用
な3−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフ
ェノール誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、3−アミノフェノール誘導体は有機
工業薬品または各種色素中間体として有用であり、3−
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体も色素中間体として有用であることが知られて
いる(例えば、特開昭 58 −209589号公報)。また、3
−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノ
ール誘導体は、3−N−アルキルアミノフェノール誘導
体に、アルコキシアルキル化剤を作用させることにより
製造されることが知られている(特開昭 61 −130262号
公報)。しかし、この方法によれば、時として、未反応
の3−N−アルキルアミノフェノールが残り、高純度の
3−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェ
ノール誘導体を製造、単離することが困難であった。さ
らにまた、アルコキシ化剤(たとえば、2-メトキシエチ
ル−p−トルエンスルホン酸エステル)は、工業的に入
手が困難であったり、高価であったりする問題があっ
た。
工業薬品または各種色素中間体として有用であり、3−
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体も色素中間体として有用であることが知られて
いる(例えば、特開昭 58 −209589号公報)。また、3
−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノ
ール誘導体は、3−N−アルキルアミノフェノール誘導
体に、アルコキシアルキル化剤を作用させることにより
製造されることが知られている(特開昭 61 −130262号
公報)。しかし、この方法によれば、時として、未反応
の3−N−アルキルアミノフェノールが残り、高純度の
3−N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェ
ノール誘導体を製造、単離することが困難であった。さ
らにまた、アルコキシ化剤(たとえば、2-メトキシエチ
ル−p−トルエンスルホン酸エステル)は、工業的に入
手が困難であったり、高価であったりする問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の方法の問題点を改善し、工業的に入手が容易な原料を
用い、簡便な操作で、高純度でかつ高収率で3−N−ア
ルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノール誘導
体を製造する方法を提供することである。
の方法の問題点を改善し、工業的に入手が容易な原料を
用い、簡便な操作で、高純度でかつ高収率で3−N−ア
ルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノール誘導
体を製造する方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は一般式(I)(化2)
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は一般式(I)(化2)
【0005】
【化2】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ独立に炭素数1〜20の
アルキル基を表わし、nは2または3を表わす。) で表される3−N−アルコキシアルキル−N−アルキル
アミノフェノール誘導体を製造する方法において、アル
コキシアルキルアミンとレゾルシノールとを反応させ、
生成した3−N−アルコキシアルキルアミノフェノール
を反応液から単離することなく、アルキル化剤を該反応
液に添加して、該3−N−アルコキシアルキルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−アルコ
キシアルキル−N−アルキルアミノフェノール誘導体の
製造法に関するものである。
アルキル基を表わし、nは2または3を表わす。) で表される3−N−アルコキシアルキル−N−アルキル
アミノフェノール誘導体を製造する方法において、アル
コキシアルキルアミンとレゾルシノールとを反応させ、
生成した3−N−アルコキシアルキルアミノフェノール
を反応液から単離することなく、アルキル化剤を該反応
液に添加して、該3−N−アルコキシアルキルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−アルコ
キシアルキル−N−アルキルアミノフェノール誘導体の
製造法に関するものである。
【0006】本発明の3−N−アルコキシアルキル−N
−アルキルアミノフェノール誘導体は一般式(I)で表
されるが、ここでR1 、R2 はそれぞれ独立に炭素数1
〜20のアルキル基を表わし、好ましくは炭素数1〜1
4のアルキル基であり、nは2または3である。一般式
(I)におけるR2 の具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘ
キシル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、n−
ヘプチル基、4−メチルヘキシル基、n−オクチル基、
2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、
n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル
基、n−テトラデシル基等を例示することができるが、
これらに限定されるものではない。
−アルキルアミノフェノール誘導体は一般式(I)で表
されるが、ここでR1 、R2 はそれぞれ独立に炭素数1
〜20のアルキル基を表わし、好ましくは炭素数1〜1
4のアルキル基であり、nは2または3である。一般式
(I)におけるR2 の具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘ
キシル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、n−
ヘプチル基、4−メチルヘキシル基、n−オクチル基、
2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、
n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル
基、n−テトラデシル基等を例示することができるが、
これらに限定されるものではない。
【0007】本発明において、アルコキシアルキルアミ
ンとレゾルシノールから、3−N−アルコキシアルキル
アミノフェノールを生成させる反応において、用いるア
ルコキシアルキルアミンの具体例としては、2−メトキ
シエチルアミン、2−エトキシエチルアミン、2−n−
プロポキシエチルアミン、2−n−ブトキシエチルアミ
ン、2−n−ヘキシルオキシエチルアミン、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−
n−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプ
ロピルアミン、3−n−ブトキシプロピルアミン、3−
イソブトキシプロピルアミン、3−2’−エチルヘキシ
ルオキシプロピルアミン、3−n−デシルオキシプロピ
ルアミン、3−n−ドデシルオキシプロピルアミン、3
−n−テトラデシルオキシプロピルアミン等を例示する
ことができるが、これらに限定されるものではない。使
用するレゾルシノールとアルコキシアルキルアミンとの
量は、レゾルシノール1モルに対し、アルコキシアルキ
ルアミンは0.8〜2モルの範囲であり、好ましくは
0.8〜1.5モルの範囲である。反応温度は、80〜
200℃の範囲が好ましく、130〜200℃の範囲が
より好ましい。反応時間は、数時間ないし数十時間を要
する。尚、この反応の際に少量の塩化亜鉛や塩化マグネ
シウムを存在させると、反応を促進させることができ
る。また反応液の着色を防止するには、反応を窒素やア
ルゴン等の不活性ガス雰囲気中で行なうことが好まし
い。この反応により3−N−アルコキシアルキルアミノ
フェノールを含有する反応液が得られる。
ンとレゾルシノールから、3−N−アルコキシアルキル
アミノフェノールを生成させる反応において、用いるア
ルコキシアルキルアミンの具体例としては、2−メトキ
シエチルアミン、2−エトキシエチルアミン、2−n−
プロポキシエチルアミン、2−n−ブトキシエチルアミ
ン、2−n−ヘキシルオキシエチルアミン、3−メトキ
シプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−
n−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプ
ロピルアミン、3−n−ブトキシプロピルアミン、3−
イソブトキシプロピルアミン、3−2’−エチルヘキシ
ルオキシプロピルアミン、3−n−デシルオキシプロピ
ルアミン、3−n−ドデシルオキシプロピルアミン、3
−n−テトラデシルオキシプロピルアミン等を例示する
ことができるが、これらに限定されるものではない。使
用するレゾルシノールとアルコキシアルキルアミンとの
量は、レゾルシノール1モルに対し、アルコキシアルキ
ルアミンは0.8〜2モルの範囲であり、好ましくは
0.8〜1.5モルの範囲である。反応温度は、80〜
200℃の範囲が好ましく、130〜200℃の範囲が
より好ましい。反応時間は、数時間ないし数十時間を要
する。尚、この反応の際に少量の塩化亜鉛や塩化マグネ
シウムを存在させると、反応を促進させることができ
る。また反応液の着色を防止するには、反応を窒素やア
ルゴン等の不活性ガス雰囲気中で行なうことが好まし
い。この反応により3−N−アルコキシアルキルアミノ
フェノールを含有する反応液が得られる。
【0008】本発明の方法では、この反応生成物である
3−N−アルコキシアルキルアミノフェノールは単離す
ることなくこれを含有する反応液にアルキル化剤を添加
して引続きアルキル化反応を行う。この反応液から3−
N−アルコキシアルキルアミノフェノールを単離するこ
となくアルキル化剤を作用させるには反応液に、未反応
または過剰のアルコキシアルキルアミンが存在しても構
わないが、好ましくは反応液に含まれているアルコキシ
アルキルアミンは大部分を蒸留により反応系外に除去す
る。
3−N−アルコキシアルキルアミノフェノールは単離す
ることなくこれを含有する反応液にアルキル化剤を添加
して引続きアルキル化反応を行う。この反応液から3−
N−アルコキシアルキルアミノフェノールを単離するこ
となくアルキル化剤を作用させるには反応液に、未反応
または過剰のアルコキシアルキルアミンが存在しても構
わないが、好ましくは反応液に含まれているアルコキシ
アルキルアミンは大部分を蒸留により反応系外に除去す
る。
【0009】3−N−アルコキシアルキルアミノフェノ
ールを含有する反応液にアルキル化剤を作用させて3−
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体を得る反応の際には、溶媒を用いなくても良い
が、溶媒の存在下に行っても構わない。溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等を挙
げることができ、また、アルキル化剤としてハロゲン化
アルキルを作用させる際には、メタノール、エタノー
ル、メチルセロソルブやジメチルホルムアミド等の極性
溶媒を使用しても構わない。このアルキル化の反応温度
は、通常20〜200℃の範囲、好ましくは、50〜1
50℃の範囲である。反応時間は、反応温度により異な
るが、通常数時間ないし数十時間を要する。
ールを含有する反応液にアルキル化剤を作用させて3−
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体を得る反応の際には、溶媒を用いなくても良い
が、溶媒の存在下に行っても構わない。溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等を挙
げることができ、また、アルキル化剤としてハロゲン化
アルキルを作用させる際には、メタノール、エタノー
ル、メチルセロソルブやジメチルホルムアミド等の極性
溶媒を使用しても構わない。このアルキル化の反応温度
は、通常20〜200℃の範囲、好ましくは、50〜1
50℃の範囲である。反応時間は、反応温度により異な
るが、通常数時間ないし数十時間を要する。
【0010】本発明の方法で使用するアルキル化剤とし
ては、ジアルキル硫酸エステル、ハロゲ化アルキル、ア
ルキル−p−トルホンスルホン酸エステルまたはトリア
ルキルリン酸エステル等を好ましい例として挙げること
ができる。具体例としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジ−n−プロピル硫酸、ジ−n−ブチル硫酸、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、n−プロピルブロマイド、イ
ソプロピルブロマイド、n−ブチルブロマイド、イソブ
チルブロマイド、sec−ブチルブロマイド、n−ペン
チルブロマイド、2−メチルブチルブロマイド、3−メ
チルブチルブロマイド、n−ヘキシルブロマイド、2−
メチルペンチルブロマイド、3−メチルペンチルブロマ
イド、4−メチルペンチルブロマイド、2−エチルブチ
ルブロマイド、n−ヘプチルブロマイド、4−メチルヘ
キシルブロマイド、n−オクチルブロマイド、2−エチ
ルヘキシルブロマイド、n−ノニルブロマイド、n−デ
シルブロマイド、n−ウンデシルブロマイド、n−ドデ
シルブロマイド、n−トリデシルブロマイド、n−テト
ラデシルブロマイド、メチル−p−トルエンスルホン酸
エステル、エチル−p−トルエンスルホン酸エステル、
n−プロピル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−
ブチル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−ペンチ
ル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−オクチル−
p−トルエンスルホン酸エステル、n−デシル−p−ト
ルエンスルホン酸エステル、トリメチルリン酸エステ
ル、トリエチルリン酸エステル、トリ−n−ブチルリン
酸エステル、トリ−2−エチルヘキシルリン酸エステル
等を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
ては、ジアルキル硫酸エステル、ハロゲ化アルキル、ア
ルキル−p−トルホンスルホン酸エステルまたはトリア
ルキルリン酸エステル等を好ましい例として挙げること
ができる。具体例としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジ−n−プロピル硫酸、ジ−n−ブチル硫酸、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、n−プロピルブロマイド、イ
ソプロピルブロマイド、n−ブチルブロマイド、イソブ
チルブロマイド、sec−ブチルブロマイド、n−ペン
チルブロマイド、2−メチルブチルブロマイド、3−メ
チルブチルブロマイド、n−ヘキシルブロマイド、2−
メチルペンチルブロマイド、3−メチルペンチルブロマ
イド、4−メチルペンチルブロマイド、2−エチルブチ
ルブロマイド、n−ヘプチルブロマイド、4−メチルヘ
キシルブロマイド、n−オクチルブロマイド、2−エチ
ルヘキシルブロマイド、n−ノニルブロマイド、n−デ
シルブロマイド、n−ウンデシルブロマイド、n−ドデ
シルブロマイド、n−トリデシルブロマイド、n−テト
ラデシルブロマイド、メチル−p−トルエンスルホン酸
エステル、エチル−p−トルエンスルホン酸エステル、
n−プロピル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−
ブチル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−ペンチ
ル−p−トルエンスルホン酸エステル、n−オクチル−
p−トルエンスルホン酸エステル、n−デシル−p−ト
ルエンスルホン酸エステル、トリメチルリン酸エステ
ル、トリエチルリン酸エステル、トリ−n−ブチルリン
酸エステル、トリ−2−エチルヘキシルリン酸エステル
等を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0011】以上の反応により得られる反応液から、目
的の一般式(I)で表される3−N−アルコキシアルキ
ル−N−アルキルアミノフェノール誘導体を得るには、
反応混合物に、あるいは溶媒を留去した残渣に、塩基、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム等を作用させた後に溶媒抽出等によ
り抽出分離し、単離する。更に必要に応じて、蒸留によ
り精製することもできる。
的の一般式(I)で表される3−N−アルコキシアルキ
ル−N−アルキルアミノフェノール誘導体を得るには、
反応混合物に、あるいは溶媒を留去した残渣に、塩基、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム等を作用させた後に溶媒抽出等によ
り抽出分離し、単離する。更に必要に応じて、蒸留によ
り精製することもできる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 〔一般式(I)において、R1 がメチル基、R2 がイソ
ブチル基、nが2の化合物の製造〕2−メトキシエチル
アミン375g(5モル)とレゾルシノール550g
(5モル)との混合物を130〜135℃で12時間攪
拌後、未反応の2−メトキシエチルアミンを減圧下(5
0〜60mmHg)で留去後、残渣にイソブチルブロマ
イド685g(5モル)を加え、更に80〜90℃で8
時間攪拌を行なった。反応後、冷却し10%NaOH水
にて中和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留することに
より3−N−(2’−メトキシエチル)−N−イソブチ
ルアミノフェノール880gをほぼ無色の油状物として
得た。HPLCによる純度は99%で、収率は85%で
あった。
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 〔一般式(I)において、R1 がメチル基、R2 がイソ
ブチル基、nが2の化合物の製造〕2−メトキシエチル
アミン375g(5モル)とレゾルシノール550g
(5モル)との混合物を130〜135℃で12時間攪
拌後、未反応の2−メトキシエチルアミンを減圧下(5
0〜60mmHg)で留去後、残渣にイソブチルブロマ
イド685g(5モル)を加え、更に80〜90℃で8
時間攪拌を行なった。反応後、冷却し10%NaOH水
にて中和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留することに
より3−N−(2’−メトキシエチル)−N−イソブチ
ルアミノフェノール880gをほぼ無色の油状物として
得た。HPLCによる純度は99%で、収率は85%で
あった。
【0013】b.p.180〜190℃/1mmHg 1 H−NMR(CDCl3 )(ppm) δ 0.95(d,6H) 2.05(m,1H) 3.10(d,2H) 3.40(s,3H) 3.60(m,4H) 4.50(s,1H) 6.25(m,3H) 7.10(m,1H)
【0014】実施例2 〔一般式(I)において、R1 がイソプロピル基、R2
がイソブチル基、nが2の化合物の製造〕実施例1にお
いて、2−メトキシエチルアミンの代わりに2−イソプ
ロポキシエチルアミンを用いた他は、実施例1に記載し
た方法に従い、3−N−(2’−イソプロポキシエチ
ル)−N−イソブチルアミノフェノールを製造した。H
PLCによる純度は99%で、収率は83%であった。
がイソブチル基、nが2の化合物の製造〕実施例1にお
いて、2−メトキシエチルアミンの代わりに2−イソプ
ロポキシエチルアミンを用いた他は、実施例1に記載し
た方法に従い、3−N−(2’−イソプロポキシエチ
ル)−N−イソブチルアミノフェノールを製造した。H
PLCによる純度は99%で、収率は83%であった。
【0015】 1H−NMR(CDCl3 )(ppm) δ 0.95(d,6H) 1.10(d,6H) 2.00(m,1H) 3.10(d,2H) 3.50(m,5H) 4.50(s,1H) 6.25(m,3H) 7.10(m,1H)
【0016】実施例3 〔一般式(I)において、R1 がエチル基、R2 がエチ
ル基、nが3の化合物の製造〕3−エトキシプロピルア
ミン515g(5モル)とレゾルシノール550g(5
モル)との混合物を150〜155℃で12時間攪拌
後、未反応の3−エトキシエチルアミンを減圧下留去
後、残渣にエチル−p−トルエンスルホン酸エステル8
60g(5モル)を加え、90〜100℃で8時間攪拌
を行なった。反応後、冷却し、10%NaOH水にて中
和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留することにより3
−N−(3’−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ
フェノール900gをほぼ無色の油状物として得た。H
PLCによる純度は99%で、収率は87%であった。
ル基、nが3の化合物の製造〕3−エトキシプロピルア
ミン515g(5モル)とレゾルシノール550g(5
モル)との混合物を150〜155℃で12時間攪拌
後、未反応の3−エトキシエチルアミンを減圧下留去
後、残渣にエチル−p−トルエンスルホン酸エステル8
60g(5モル)を加え、90〜100℃で8時間攪拌
を行なった。反応後、冷却し、10%NaOH水にて中
和後、有機層を分離し、減圧下で蒸留することにより3
−N−(3’−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ
フェノール900gをほぼ無色の油状物として得た。H
PLCによる純度は99%で、収率は87%であった。
【0017】b.p.185〜195℃/1mmHg 1 H−NMR(CDCl3 )(ppm) δ 1.10(m,6H) 2.80(m,2H) 3.45(m,8H) 4.50(s,1H) 6.25(m,3H) 7.10(m,1H)
【0018】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、高純度の3−
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体を簡便に、かつ高収率で製造することができ
る。
N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノフェノー
ル誘導体を簡便に、かつ高収率で製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−130262(JP,A) 特開 昭61−91259(JP,A) 特開 昭61−74883(JP,A) 特開 昭61−53247(JP,A) 特開 平3−109364(JP,A) 特開 平3−190852(JP,A) 特開 平4−54158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 213/02 C07C 217/08 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(I)(化1) 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ独立に炭素数1〜20の
アルキル基を表わし、nは2または3を表わす。) で表される3−N−アルコキシアルキル−N−アルキル
アミノフェノール誘導体を製造する方法において、アル
コキシアルキルアミンとレゾルシノールとを反応させ、
生成した3−N−アルコキシアルキルアミノフェノール
を反応液から単離することなく、アルキル化剤を該反応
液に添加して、該3−N−アルコキシアルキルアミノフ
ェノールに作用させることを特徴とする3−N−アルコ
キシアルキル−N−アルキルアミノフェノール誘導体の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6608191A JP2896244B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 3−n−アルコキシアルキル−n−アルキルアミノフェノール誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6608191A JP2896244B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 3−n−アルコキシアルキル−n−アルキルアミノフェノール誘導体の製造法 |
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- 1991-03-29 JP JP6608191A patent/JP2896244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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