JP4229701B2 - β−ラクタム化合物及びその製造方法並びにこれを含有する血清コレステロール低下剤 - Google Patents

β−ラクタム化合物及びその製造方法並びにこれを含有する血清コレステロール低下剤 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、新規β−ラクタム化合物及びその製造方法、並びに該化合物を含有する血清コレステロール低下剤に関する。
背景技術
高コレステロール血症は、動脈硬化性疾患の大きなリスクファクターであることが知られており、現代の死因の上位を占める心疾患との関連性も報告されている(例えば、Lipid Research Clinics Program.,J.Am.Med.Assoc.,1984,251,351及び365)。近年、HMG−CoA還元酵素阻害剤が血清コレステロール低下剤として臨床使用されている。しかしながら、HMG−CoA還元酵素阻害剤は強力な血清コレステロール低下作用を有してはいるものの、安全性に問題があるとも考えられている(例えば、Mevacor in Physician’s Desk Reference,49th ED,Medical Economics Date Production Company,1995,1584)。このため、高活性で、より安全な血清コレステロール低下剤が求められている。
天然物の配糖体の中には、血清コレステロール低下作用を有する化合物が報告されている(例えば、M.A.Farboodniay Jahromi et al.,J.Nat.Prod.,1993,56,989.,K.R.Price,The Chemistry and Biological Significance of Saponons in Foods and Feeding Stuffs.CRC Critical Reviews in Food Science and Nutrition,CRC Press,1987,26,27)。これらの配糖体は、小腸内でのコレステロールの吸収を防ぐことにより、血清コレステロールを低下させると推測されている(例えばP.A.McCarthy et al.,J.Med.Chem.,1996,39,1935)。また、血清コレステロールを低下させるβ−ラクタム化合物も報告されている(例えば、S.B.Rosenblum et al.,J.Med.Chem.,1998,41,973,B.Ram et al.,Indian J.Chem.,1990,29B,1134.メルク社USP498,3597)。
これらのβ−ラクタム化合物は、それ自身、弱いコレステロール吸収阻害作用を有するが、グルクロン酸抱合を受けることにより更に強力なコレステロール吸収阻害作用を示す。β−ラクタム化合物は、経口投与されると、その多くは小腸からの吸収過程で速やかにグルクロン酸抱合を受け、O−グルクロン酸抱合体となり、肝臓を通って胆管より小腸に分泌される。このβ−ラクタム化合物−O−グルクロン酸抱合体は、作用部位である小腸上皮に留まり、コレステロールの吸収を阻害する(例えば、M.van Heek et al.,Brit.J.Phapmacol.,2000,129,1748,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1997,283,157)。
前出のβ−ラクタム化合物が、グルクロン酸抱合されることにより小腸においてコレステロール吸収阻害作用を示すことから、予め、同一分子内に、β−ラクタム構造といくつかの糖とを−O−結合させた化合物のコレステロール低下作用も報告されている(例えばW.D.Vaccaro et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.,1998,8,313)。しかし、経口投与された場合、この化合物は小腸に存在するグリコシダーゼにより容易に−O−グリコシド結合が加水分解されて、小腸でのコレステロール吸収阻害作用が減弱することが予想される。作用部位が小腸上皮であることを考えると、より良いコレステロール吸収阻害剤としては、小腸のみに作用して、高い活性と長い持続性を有することが必要である。このことは、化合物が小腸で吸収されることにより副作用を発現する可能性が高いため、小腸で吸収されず、小腸上皮にてコレステロール吸収阻害作用を発現した後、そのまま体外に排泄されることも意味している。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、同一分子内にβ−ラクタム構造とグルコシダーゼによる代謝、酸又は塩基による加水分解に安定なC−配糖体部分を有する血清コレステロール低下剤を提供すること、すなわち血清コレステロール低下剤として有用なβ−ラクタムとC−配糖体とのハイブリッド分子を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明者らは、上記した従来技術を踏まえて、β−ラクタム化合物をグリコシダーゼによる代謝、酸又は塩基による加水分解に安定な糖誘導体として有用なC−配糖体(例えばR.J.Linhardt et al.,Tetrahedron,1998,54,9913,D.E Levy,The Chemistry of C−Glycosides;Elsevier Scienee;Oxford,1995.,H.H.D.Postema,C−Glycoside Synthesis.CRC Press;Boca Raton,1995)としたハイブリッド分子とすることで、(1)小腸に存在するグルコシダーゼによる代謝に安定であることから、長時間小腸上皮に留まることが可能であり、(2)小腸上皮からの吸収がわずかとなり、副作用が軽減されるものと考えた。そこで、本発明者らは新規β−ラクタム化合物について、血清コレステロール低下剤の創製を目的に研究を行った結果、一般式(I)で示される新規β−ラクタム化合物が、優れた高コレステロール低下作用を有することを見い出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次式の一般式(I):
Figure 0004229701
[式中、A、A及びAは、水素原子、ハロゲン、C〜Cのアルキル基、C〜Cのアルコキシ基、−COOR、次式(b):
Figure 0004229701
(式中、Rは水素原子、C〜Cのアルキル基である。)
で示す基、又は次式(a):
Figure 0004229701
〔式中、Rは−CHOH基、−CHOC(O)−R基又は−CO−R基、Rは−OH基又は−OC(O)−R基、Rは−(CH(CH−(但し、kとlは0又は1以上の整数であり、k+lは10以下の整数である。)、またRは結合を表し、単結合、−CH=CH−、−OCH−、カルボニル基又は−CH(OH)−である。〕で示す基であり、A、A及びAのいずれか1つは必ず上記(a)式で示す基である。
は、C〜Cのアルキル鎖、C〜Cのアルコキシ鎖、C〜Cのアルケニル鎖、C〜Cのヒドロキシアルキル鎖又はC〜Cのカルボニルアルキル鎖である。
n、p、q及びrは0、1又は2の整数を表す。]
で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩である。
また本発明は、一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩の製造法である。また本発明は、一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を有効成分として含有する血清コレステロール低下剤である。更に、本発明は、一般式(I)で示される化合物とβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用による血清コレステロール低下剤である。
発明を実施するための最良の形態
本発明の一般式(I)で示される化合物の薬理学的に許容される塩としては、無機塩基の塩としてナトリウム塩やカリウム塩等、有機酸塩としてコハク酸、マレイン酸、トシル酸、酒石酸等が挙げられる。一般式(I)の化合物はそのままで、或いは公知の製剤技術により、粉剤、顆粒剤、錠剤、或いはカプセル剤に製剤化されて、経口的に投与できる。また、直接腸への投与や坐剤、注射剤等の形で非経口的な投与が可能である。投与量は患者の症状、年齢、体重等により異なるが、例えば成人1日あたり0.01〜1000mgを1〜数回に分けて投与することにより血清コレステロール低下効果が期待される。また、一般式(I)で示される化合物とβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用によって、血清コレステロール低下作用が増強すると考えられる。β−ラクタマーゼ阻害剤は、細菌によるβ−ラクタム環の分解を阻害する薬剤であり、クラブラン酸などが用いられる
以下に本発明の化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明に含まれる具体的な化合物として、下記の化合物が挙げられる。
(1)(4S*,3R*)−4−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(2)(4S*,3R*)−4−(4−{[5S,2S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(3)(3S,2R,4R,5R,6R)−2−[(4−{(4S*,3R*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニル)メチル]−4,5−ジアセチルオキシ−6−(アセチルオキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−3−イルアセテート
(4)(4S*,3R*)−4−(4−{[5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−クロロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(5)(4S*,3R*)−4−(4−{[5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(6)(3S,2R,4R,5R,6R)−2−[(4−{(4S*,3R*)−1−(4−メトキシフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニル)メチル]−4,5−ジアセチルオキシ−6−(アセチルオキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−3−イルアセテート
(7)(4S*,3R*)−4−(4−{[5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−メチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(8)(3S,2R,4R,5R,6R)−2−[(4−{(4S*,3R*)−1−(4−メチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニル)メチル]−4,5−ジアセチルオキシ−6−(アセチルオキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−3−イルアセテート
(9)(4S*,3R*)−4−(4−{(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−フェニル−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(10)(3S,2R,4R,5R,6R)−2−[(4−{(4S*,3R*)−1−フェニル−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニル)メチル]−4,5−ジアセチルオキシ−6−(アセチルオキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−3−イルアセテート
(11)(4S*,3R*)−4−(4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(フェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(12)(4S*,3R*)−4−(4−{[(4S,5S,2R,3R,6R)−3,4,5,−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]アゼチジン−2−オン
(13)(3S,2R,4R,5R,6R)−2−[(4−{(4S*,3R*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニル)メチル]−4,5−ジアセチルオキシ−6−(アセチルオキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−3−イルアセテート
(14)(4S*,3R*)−4−(4−{[(4S,5S,2R,3R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシ}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−アゼチジン−2−オン
(15)(4S*,3R*)−4−(4−{[(4S,5S,2R,3R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシ}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチル]アゼチジン−2−オン
(16)(4S*,3R*)−4−(4−{[(4S,5S,2R,3R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシ}フェニル−1−フェニルメチル−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(17)(2S,3S,4R,5R,6R)−6−[4−{(4S*,3R*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジン−4−イル}フェニルメチル]−3,4,5−トリヒドロキシペルヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸
(18)2−{4−[(4S*,3R*)−4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジニル]フェノキシ}−2−メチルプロピオン酸エチルエステル
(19)2−{4−[(4S*,3R*)−4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジニル]フェノキシ}−2−メチルプロピオン酸
(20)2−{4−[(4S*,3R*)−4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル−3−[3−(4−メチルフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジニル]フェノキシ}−2−メチルプロピオン酸エチルエステル
(21)2−{4−[(4S*,3R*)−4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル−3−[3−(4−メチルフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジニル]フェノキシ}−2−メチルプロピオン酸
(22)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(23)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−フェニルアゼチジン−2−オン
(24)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン
(25)(4S,3R)−4−(4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(26)(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン
(27)(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−フェニル−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン
(28)(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−メチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン
(29)4−[(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−2−オキソアゼチジニル]安息香酸
(30)4−[(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]−2−オキソアゼチジニル]安息香酸
(31)4−[(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−2−オキソアゼチジニル]安息香酸
(32)3−[(2E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペニル](4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(33)(4S,3R)−4−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン
(34)(4S,3R)−4−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5,−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン
(35)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(36)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−1−(4−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン
(37)(3R,4R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−1−フェニルアゼチジン−2−オン
(38)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−4−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(39)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−フェニル−4−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(40)(3R*,4R*)−4−(4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(41)3−((3S)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)(4S,3R)−4−(4−{((5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−フェニルアゼチジン−2−オン
(42)4−[3−(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル](4S,3R)−4−(4−{(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−2−オキソアゼチジニル]安息香酸エチルエステル
(43)4−(4−{(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)(4S,3R)−1−(4−メチルフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェノキシ)エチル]−アゼチジン−2−オン
(44)3−(3−フェニルプロピル)(4S,3R)−4−(4−{(5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル−1−フェニルアゼチジン−2−オン
(45)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エテン}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(46)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(47)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−1−プロペン−3−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(48)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]プロピル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(49)3−((3S)−{4−[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]フェニル}−3−ヒドロキシプロピル)(4S,3R)−1,4−ビス(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(50)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシプロピル−3−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(51)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシ−2−プロペン−3−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(52)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−1−ブテン−4−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(53)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ブチル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(54)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−1−ペンテン−5−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(55)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ペンチル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン
(56)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル−2−イル}フェニル−1−(フェニル)アゼチジン−2−オン
(57)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル−2−イル}フェニル−1−(4−メチルフェニル)アゼチジン−2−オン
(58)(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(カルボキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル−2−イル}フェニル−1−(フェニル)アゼチジン−2−オン
以下の表1〜12に本発明の化合物を構造式で例示する。なお、比旋光度の記載のある化合物については光学活性体として合成したか或いは光学分割して比旋光度を測定した。
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
Figure 0004229701
以下に、本発明の一般式(I)で示される化合物の製造例を挙げる。
製造例1
(1)一般式(I)で、Rが−CH−である化合物の製造例。
(a)テトラベンジルグルクロノラクトン(1−1)にTebbe反応剤(例えば、T.V.Rajanbabu et al.,J.Org.Chem.,1986,51,5458)を作用させて得られる化合物(1−2)を出発原料として、化合物(1−3)と鈴木カップリング反応(例えば、C.R.Johnson et al.,Synlett,1997,1406)を行い、続いて脱シリル化反応により、化合物(1−4)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
(b)化合物(1−4)のヒドロキシ基を酸化して、アルデヒド化合物(1−5)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
(c)アルデヒド化合物(1−5)とアミン化合物(1−6)とをモレキュラーシーブス、トシル酸(TsOH)存在下縮合させてイミン化合物(1−7)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
イミン化合物(1−7)に化合物(1−8)を加え、塩基存在下加熱還流してスタウディンガー反応させてβ−ラクタム体を得る。尚、この反応で塩基としてnBuNを用いると、トランス体のβ−ラクタム体を、LDA(リチウムジイソプロピルアミド)を用いるとシス体のβ−ラクタム体を得る。
また、系中に不斉リガンド等を加えることで不斉β−ラクタムを得ることもできる(例えば、Hafez,A.M.et al.,Org.Lett.,2000,2(25),3963−3965)。
続いて接触還元により、脱ベンジル化反応し化合物(1−9)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
(d)化合物(1−9)をアセチル化反応させて化合物(1−10)を得る。
Figure 0004229701
(2)一般式(I)で、Rが−CH−である化合物の製造例。
化合物(1−11)に対し、グリニャール試薬(1−12)を反応させ、化合物(1−13)を得た(例えばM.F.Wong et al.,J.Carbohydr.Chem.,1996,15(6),763,C.D.Hurd et al.,J.Am.Chem.Soc,1945,67,1972,H.Togo et al.,Synthesis,1998,409)。又は化合物(1−1)に対して、同様にグリニャール試薬(1−12)を反応させた後、生じた水酸基をトリエチルシリルハイドライドで除去するか、トシル基やハロゲン等の脱離基として塩基で処理し、オレフィンとした後接触還元等で、化合物(1−13)を得た。化合物(1−13)にMgを作用させグルニャール試薬とした後、DMF(ジメチルホルムアミド)を作用させると化合物(1−14)が、又、Mgを作用させた後ドライアイス(CO)を作用させると化合物(1−15)が得られる。
Figure 0004229701
得られた化合物(1−14)又は(1−15)は、製造例1−(1)−(c)及び(d)に従い、一般式(I)の合成中間体である。
製造例2
(1)一般式(I)で、Rが単結合である化合物の製造例。
テトラベンジルグルクロノラクトン(1−1)に化合物(2−1)を反応させた後、EtSiH、BF・EtOを作用させ、化合物(2−2)で示される化合物を得る。(例えば、J.H.Lancelin et al.,Tetrahedpon Lett.,1983,24,4833)。化合物(2−2)は製造例1−(1)−(b),(c),(d)に従い一般式(I)を得る合成中間体である。
Figure 0004229701
(2)一般式(I)で、Rが単結合である化合物の製造例。
化合物(1−11)にグリニャール試薬(2−3)を反応させ、既知化合物(2−4)とする(例えばF.Marquez et al.,An.Quim,,Ser.C.,1983,79(3),428)。
Figure 0004229701
(但しXは前出に同じ。)
化合物(2−4)のメチル基をアルデヒドに変換し化合物(1−14)とする(例えばP.S.Portoghese et al.,J.Med.Chem.,2000,43,2489)。
Figure 0004229701
化合物(1−14)をNaBHにて還元すると化合物(2−2)を得る。
Figure 0004229701
製造例3
(1)一般式(I)で、Rが−OCH−である化合物の製造例。
(a)公知の方法(例えばD.Zhai et al,,J.Am.Chem.Soc.,1988,110,2501.,P.Allevi et al.,J.Carbohydr.Chem.,1993,12(2),209)により得られる化合物(3−1)と化合物(3−2)とをMitsunobu反応させ、化合物(3−3)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
(b)化合物(3−3)をLiAlHによりメチルエステルをアルコールへと還元し、化合物(3−4)で示される化合物を得る。
Figure 0004229701
化合物(3−4)は製造例1−(1)−(b),(c),(d)に従い一般式(I)を得る合成中間体である。
製造例4
一般式(I)で、A,A及びAのいずれかが次式(b):
Figure 0004229701
である化合物の製造例。
化合物(4−1)に対し、2−ブロモイソ酪酸アルキルエステル(4−2)を炭酸カリウム存在下作用させ、続いて接触還元し、化合物を得るか、又は続いて水酸化リチウムにより、エステル部を加水分解して化合物(4−3)で示される化合物を得る。化合物(4−3)を脱保護して一般式(I)を得る。
Figure 0004229701
製造例5
一般式(I)で、Rが−COHである化合物の製造例。
化合物(5−1)をTEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ,フリーラジカル)にて酸化すると、化合物(5−2)を得る。
Figure 0004229701
製造例6
化合物(6−1)と(6−2)をチオグリコシル化し化合物(6−3)とした。化合物(6−3)をスルホンへと酸化後、ランベルグ−ベックランド(Ramberg−Backlund)反応(例えば、P.S.Belicaet al.,Tetrahedron Lett.,1998,39,8225,及びF.K./Griffin et al.,Tetrahedron Lett,,1998,39,8179)し、化合物(6−4)とした。化合物(6−4)を接触還元後、TBAFを作用させ、化合物(1−4)とした。化合物(1−4)は製造例1に従い一般式(I)を得る合成材料となる。
Figure 0004229701
製造例7
(1)一般式(I)で、Rが−OH,−OC(O)Rである化合物の製造例。
化合物(1−11)と化合物(7−1)とをルイス酸(例えばBF・EtO,SnCl,AgOTf−CpHfCl等)存在下、グルコシル化反応を行なうと、O−グルコシル化後、C−グルコシル化が進行し、化合物(7−3)を得る(例えば、R.R.Schmidt et al.,Synthesis,1993,325)。化合物(7−3)は更にフェノール性水酸基部分をエステル化することで化合物(7−4)に変換出来る。化合物(7−3)と(7−4)は製造例1、3に従い一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
(但し、Xは前出に同じ。Zはハロゲン、−OC(O)CF,−O−C(=NH)CCl3などの脱離基を表す。)
(2)一般式(I)で、Rが−OH,−OC(O)Rである化合物の製造例。
上記の製造例7−(1)と同様にして得られる化合物(7−6)を脱保護して化合物(7−7)とした。化合物(7−7)の一つの水酸基をTf基とした後、一酸化炭素存在下、増炭反応させ(例えば、R.E.Dolle et al.,Chem.Commun.,1987,904)、化合物(7−3)を得る。化合物(7−3)は製造例7−(1)、製造例1及び3に従い、一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
また化合物(7−11)を用いて化合物(1−11)と同様のカップリングを行った後、アセチル基(Ac)をハロホルム反応(例えばS.Kajigaeshi et al.,Synthesis,1985,674)にて化合物(7−3)とする方法もある。
Figure 0004229701
(3)一般式(I)で、Rが−OH,−OC(O)Rである化合物の製造例。
化合物(7−9)に対し製造例7(1)に示すようにアリルC−グルコシル化反応させ、化合物(7−10)を得る。化合物(7−10)は製造例8に従い、一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
(但しZは前出に同じ)
製造例8
光学活性体としての製造方法(I)
(a)D−p−ヒドロキシフェニルグリシン(8−1)の水酸基をE.Wunschらの方法(Chem.Ber.,1958,91,543)によりベンジル基で保護して化合物(8−2)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−2)のアミノ基をBoc化し、化合物(8−3)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−3)をW.W.Ogilvieらの方法(Bioorg.Med.Chem.,1999,7,1521)により、カルボン酸部を増炭し化合物(8−4)とした後、脱Boc化し、化合物(8−5)とした。
Figure 0004229701
このようにして得られた化合物(8−5)をW.W.Ogilvieらの方法(Bioorg.Med.Chem.,1999,7,1521)により、β−ラクタムへと閉環させ、β−ラクタム(8−6)とした。
Figure 0004229701
また、化合物(8−5)は以下のようにしても光学活性体として得ることが出来る。すなわち、化合物(8−7)に対し、光学活性体なアミノ誘導体(8−8)を酸触媒下、作用させ化合物(8−9)とする。化合物(8−9)を直接接触還元し、化合物(8−11)とする。始めにオレフィン部を還元(例えばNaHB(OAc),NaBH4等)し、次に強酸(例えばHCOH,EtSiH等)を作用させ化合物(8−11)としても良い(例えばC.Cimarell et al.,J.Org.Chem.,1996,61,5557)。化合物(8−11)は酸性条件下、BnOHを作用させ、エステル交換反応させて化合物(8−5)とする。化合物(8−5)は、先程と同様な手法で化合物(8−6)とすることが出来る。
Figure 0004229701
β−ラクタム化合物(8−6)をDominicM.T.Chanらの方法(Tetrahedron Lett.,1998,39,2933)によりN−アルキル化反応させた後、接触還元により脱ベンジル化し、化合物(8−12)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−12)をC.R.Johnsonらの方法(Synlett,1997,1406)に従ってグルコース誘導体(1−2)と鈴木反応させて化合物(8−13)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−13)にLDAを作用させた後、メチルアクリレートを作用させC−アルキル化反応させ化合物(8−14)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−14)のエステル部を酸クロライドとした後、E.Negishiらの方法(Tetrahedron Lett.,1983,24,5181)により化合物(8−16)とした。
Figure 0004229701
化合物(8−16)を脱ベンジル化し化合物(8−17)とした後、化合物(8−17)のケトン部をE.J.Coreyらの方法(J.Am.Chem.Soc.,1987,109,7925)により不斉還元し化合物(8−19)とする。
Figure 0004229701
(b)化合物(8−13)にLDAを作用させた後、化合物(8−20)を作用させ化合物(8−21)とする。化合物(8−21)を接触還元して化合物(8−22)とした。
Figure 0004229701
尚、一般式(I)でAが次式(a):
Figure 0004229701
の化合物、例えば化合物39は製造例8に従い化合物(8−15)に対応する次式(8−23):
Figure 0004229701
を用いて合成することができる。また、一般式(I)でAが次式(a):
Figure 0004229701
の化合物、例えば化合物38は、製造例8に従い化合物(8−12)に対応する次式(8−24):
Figure 0004229701
を用いて合成することができる。
また、次式の化合物(8−25):
Figure 0004229701
は酵素による光学分割を行うことで得ることができる(S.J.Faulconbridge et al.,Tetrahedron Lett.,2000,41,2679)。化合物(8−25)は鈴木カップリング反応により上述と同様な方法で一般式(I)の原料となる。
製造例9
光学活性体としての製造例(II)
化合物(9−1)と化合物(9−2)とをK.Tomiokaらの方法(J.Chem.Soc.Chem.Commom.,1999,715)により縮合させ化合物(9−3)で示される化合物を得る。化合物(9−3)を脱保護して一般式(I)を得る。或いは化合物(9−1)の代わりにシリルエノールエーテルを経由し、ルイス酸を用いて化合物(9−2)に付加して化合物(9−3)を得ることもできる。
Figure 0004229701
製造例10
光学活性体としての製造例(III)
化合物(10−1)と(9−2)とをE.J.Coreyらの方法(Tetrahedron Lett.,1991,32,5287)により縮合させ、化合物(9−3)で示される化合物を得る。化合物(9−3)を脱保護して一般式(I)を得る。
Figure 0004229701
製造例11
光学活性体としての製造例(IV)
(R)−(+)−2,10−カンファースルタム(11−1)と酸クロライド化合物(11−2)とをアミド結合させ、化合物(11−3)とする。化合物(11−3)をTiCl、BF・OEt等のルイス酸を用いてイミン化合物(11−4)に付加反応させ、化合物(11−5)とする。化合物(11−5)に、BSAを作用させ、続いてTBAF(n−テトラブチルアンモニウムフルオライド)を作用させることでβ−ラクタム化合物(11−6)を得る。
Figure 0004229701
得られた化合物(11−6)は製造例8と同様な方法で(8−15)を得ることが出来る。
Figure 0004229701
製造例8に従い、(11−6)は一般式(I)の合成原料となる。また、化合物(11−4)の代わりに化合物(11−7)を用いると、同様な方法で化合物(11−6)に対応する化合物(11−8)を得る。
Figure 0004229701
化合物(11−8)に対し製造例7と同様な方法で化合物(11−9)を得ることが出来る。
Figure 0004229701
得られた化合物(11−9)は製造例8に従い一般式(I)の合成原料となる。
製造例12
化合物(11−6)に文献記載の方法(Masataka Yokoyama et al.,Synthesis,1998,409)に従い得られた化合物(12−1)を用いて、Heck反応を行い化合物(12−2)を得た。(例えばR.F.Heck et al.,J.Am.Chem.Soc.,1968,90,5518)得られた化合物(12−2)は製造例8に従い、一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
また、得られた化合物(12−2)を接触還元して、化合物(12−3)を得た。得られた化合物(12−3)は製造例8に従い、一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
製造例13
化合物(1−11)にルイス酸(BF・OEt,ZnCl,AgOTf等)存在下、化合物(13−1)(Rは−Me,−Br,−CHOTBS)を用いて、C−グリコシル化(例えばK.C.Nicolaou et al.,J.Chem.Soc.Chem.Comm.,1984,1153)を行い、化合物(13−2)を得た。得られた化合物(13−2)のRを、製造例1−(1)−(6)又は製造例1−(2)又は製造例2−(2)と同様にアルデヒドに変換した後、製造例1に従い、一般式(I)の合成原料となる。
Figure 0004229701
製造例14
化合物(14−1)と化合物(14−2)を鈴木カップリング反応、グリニャール反応等のカップリング反応(Angew.Chem.Int.Ed.,2000,4415)あるいは塩基存在下でのアルキル化の後、脱保護により化合物(14−3)を得た。
Figure 0004229701
製造例15
Dheilly.L(Carbohydr.Res.,1992,224,301)の方法に従って合成した化合物(15−1)の還元、ハロゲン化により得られた化合物(15、−2)を有機金属試薬(グリニャール試薬、有機亜鉛試薬など)に変換後、パラジウム、ニッケル錯体などの触媒存在下、化合物(15−3)とカップリング、その後の環化反応により化合物(15−4)を得る。
Figure 0004229701
製造例16
製造例12と同様に化合物(12−1)と化合物(15−3)をHeck反応にてカップリングし、化合物(16−1)を得ることができる。化合物(16−1)は製造例17に従い一般式(I)に変換できる。
Figure 0004229701
製造例17
化合物(17−1)のカンファースルタムを水酸化リチウム等を用いて除去し、化合物(17−2)として(カンファースルタムは回収し、再使用する)、次いでオキシ塩化リン等を無溶媒又は塩化メチレン、ジクロロエタン等の溶媒中反応させるか、或いはDCC(1、3−ジシクロヘキシルカルボジイミド),DEPC(ジエチルホスホリルシアニド)等の縮合剤を塩基存在下、塩化メチレン、DMF等の溶媒中反応させて環化し、一般式(I)を得る。また、BuP、PhP等の存在下、DEAD(ジエチルアゾジカルボキシレート)、DIAD(ジイソプロピルアゾジカルボキシレート)等の光延試薬又は(PyS)を反応させるか、或いは2,6−ジクロロベンゾイルクロリド、2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリド等をNaH等の塩基存在下反応させた後、水酸化ナトリウム水溶液等の塩基で処理して環化し、一般式(I)を得ることができる。
Figure 0004229701
又は、化合物(17−2)をエステル化し、化合物(17−3)とした後、化合物(17−3)とLDA,LiHMDS〔リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド〕,NaHMDS〔ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド〕,NaH,t−BuOK等の塩基をTHF等の溶媒中反応させるか、或いはEtMgBr,t−BuMgBr等のグリニャール試薬を作用させ、一般式(I)を得る。同様の反応を化合物(17−1)に対して行っても一般式(I)を得ることができる。
Figure 0004229701
製造例18
化合物(18−1)を二酸化セレン等を用いて酸化反応を行うか或いは化合物(18−4)にPd(OAc)−ベンゾキノン−過塩素酸などの酸化方法により化合物(18−2)とした後、製造例8と同様にケトン部の不斉還元を行い化合物(18−3)を得る。また、化合物(18−4)にハイドロボレーションを行い、化合物(18−3)を得ることもでき、不斉ボラン還元剤等により、立体選択的に反応を行うことができる。
Figure 0004229701
製造例19
化合物(19−1)を不斉還元(例えば、遷移金属錯体を用いる方法:R.Noyori et al.,J.Am.Chem.Soc.,1987,109,5856)して化合物(19−2)を得る。化合物(19−2)の水酸基を脱離基に変換後、閉環反応するか又は水酸基を直接光延反応させて化合物(19−3)とする。化合物(19−3)に対し、化合物(12−1)とHeck反応後、生じた二重結合を接触還元することで化合物(19−4)を得るか、又は化合物(19−5)と根岸反応(例えば、T.Hayashi et al.,J.Am.Chem.Soc.1984,106,158−163;A.Saiga et al.,Tetrahedron Lett.2000,41,4629−4632;;C.Dai et al.J.Am.Chem.Soc.2001,123,2719−2724)し、化合物(19−4)を得る。化合物(19−4)は製造例8に従い、一般式(I)の原料となる。
Figure 0004229701
製造例20
イミン(20−1)を製造例19に従い不斉還元して化合物(20−2)とする。化合物(20−2)のエステル部を加水分解して対応するカルボン酸とした後、縮合剤を用いてβ−ラクタム化(例えばDCC等)させて化合物(19−3)を得る。また、化合物(19−3)は化合物(20−2)のβ−ラクタム化(例えばEtMgBr等)でも得られる。化合物(19−3)は製造例19に従い、一般式(I)の原料となる。
Figure 0004229701
製造例21
化合物(19−1)に対して塩基を作用させた後、化合物(21−1)を加え化合物(21−2)とする。化合物(21−2)を不斉還元して化合物(21−4)にするか、化合物(21−2)に化合物(21−3)を作用させて化合物(21−5)とする。化合物(21−4)に化合物(21−3)を作用させて化合物(21−6)を得る。続いて、化合物(21−6)と糖部(12−1又は19−5)とをカップリングさせて化合物(21−8)とした後、β−ラクタム(21−10)を得る。一方、化合物(21−5)は不斉還元して化合物(21−7)とした後、糖部とカップリングして化合物(21−9)とする。化合物(21−9)もβ−ラクタム化することで化合物(21−10)を得る。このように得られた化合物(20−10)は一般式(I)の原料となる。
Figure 0004229701
なお、製造例1から製造例21で示した化学式において、A、A、A、R、R、p、q、r、Zは前記と同じであり、Rは−CH=CH又は−CHOH、である。kは1以上の整数、lは0又は1以上の整数であり、k+lは10以下の整数である。
試験例
以下にハムスターにおける血清コレステロール低下作用についての薬理試験例を挙げる。
コレステロール食負荷ハムスターにおけるハムスターにおける脂質低下作用
ハムスターを3匹ずつの群に分け、0.5%コレステロールを含む飼料(CE−2、日本クレア)を4日間与えた。コレステロール食負荷開始と共に動物に被験化合物を1日1回強制経口投与した。投与は体重100g当たり0.2mLのトウモロコシ油のみ(対照群)又はトウモロコシ油中の被験化合物の溶液を投与した。最終投与から20時間後にエーテル軽麻酔下に腹部大動脈より採血を行い、血清を分離した。血清総コレステロールはコレステロールE−テストワコー(和光純薬)を用いて測定した。被験化合物の効果は、高コレステロール食負荷による血中コレステロール濃度の上昇分に対する抑制率(%)で示した。尚、表1〜表12で施光度の記載されている化合物については、光学活性体として薬理活性を測定した。その結果を次表に示す。表13中の数値は、対照群に対する変化率(%)を表すので、負の数値が正のコレステロール低下作用である。
Figure 0004229701
(生物学的安定性試験)
C−糖の安定性を確認するため、C−アリル体(A)とO−アリル体(B)を用いたグリコシダーゼ、すなわちα−N−アセチル−D−ガラクトサミニダーゼに対する生物学的安定性を、Mark von ltzsteinらの方法(Org.Lett.,1999,1,443−446)に従い比較試験した。
Figure 0004229701
酵素;α−N−アセチル−D−ガラクトサミニダーゼ ヤリイカ製0.32unit(1.69unit/ml 0.1%BSAを含む0.5Mクエン酸ナトリウム緩衝液)
溶媒;クエン酸緩衝液(pD=3)0.6ml
温度;35℃
操作;NMR用サンプルチューブに基質2mgを量り取り、クエン酸ナトリウム緩衝液0.6ml、酵素0.32unitを加え、35℃にて放置し、一定時間ごとにNMRを測定した。
この試験の結果の基質残存率(%)を次表14に示す。
Figure 0004229701
この表から明らかなように、比較として用いたO−アリル体(B)が、速やかに加水分解を受け24時間後において78%が分解したのに対し、代謝安定性を目指しエーテル結合を炭素−炭素結合に変えたC−アリル体(A)は、予想通り酵素による影響を受けず、24時間後においても全く分解物の生成は認められなかった。
実施例
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
4−(4−{〔(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル〕メチル}フェニル)(4S*,3S*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピル〕アゼチジン−2−オン(化合物(2))
Figure 0004229701
参考例1−a:化合物(1−4)の合成
化合物(1−2)(5.37g)のTHF溶液(70mL)に、9−BBN(50mL、0.5M THF溶液)を加え、5時間加熱還流した。
反応液を室温まで冷却し、KPO(10mL、3M 水溶液)を加え15分間撹拌した。そこへ4−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)ブロモベンゼン(3.01g)、PdCl(dppf)(0.73g)のDMF溶液(100mL)を加え、18時間撹拌した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。有機溶媒を留去後、TBAF(15mL、1.0M THF溶液)を加え、3時間撹拌した。有機層を酢酸エチルエステルにて抽出し、続いて飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。有機層を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:2)にて精製し、化合物(1−4)を3.58g、2行程(収率56%)にて得た。
Mass(ESI)m/z:662(M+HO)
IR(KBr):3430cm−1
H−NMR(CDCl):2.71(dd、J=8.8、13.2Hz)、3.13(dd、J=2.4、14.2Hz)、3.32〜3.36(m、2H)、3.45〜3.50(m、1H)、3.60〜3.74(m、4H)、4.48〜4.68(m、6H)、4.80〜4.95(m、4H)、7.18〜7.37(m、24H)
参考例1−b:化合物(1−5)の合成
化合物(1−4)(3.6g)のクロロホルム溶液(22.0mL)に、MnO(9.65g)を加え、2時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトを用いてろ過した。減圧下濃縮し、化合物(1−5)を3.46g(収率97%)を無色結晶として得た。
Mass(ESI)m/z:660(M+HO)
IR(KBr):1692cm−1
H−NMR(CDCl):2.77(dd、J=8.8、14.2Hz)、3.16〜3.20(m、1H)、3.32〜3.36(m、2H)、3.49(dt、J=2.0、9.3Hz)、3.61〜3.66(m、3H)、3.72(t、J=8.8Hz)、4.46〜4.67(m、4H)、4.81〜4.97(m、4H)、7.18〜7.41(m、22H)、7.74(d、J=8.3Hz)、9.95(S、1H)
化合物(2)の合成
(I)化合物(1−5)(3.46g)のトルエン溶液(54.0mL)に、モレキュラーシーブス(3.46g)、トシル酸(触媒量)、P−フルオロアニリン(0.61mL)を加え、1.5時間加熱還流した。不溶物をろ過により除き、ろ液を濃縮し、次の反応に用いた。
(II)(I)で得られた化合物のトルエン溶液(54.0mL)にnBuN(5.1mL)を加えた。5−(4−フルオロフェニル)ペンタン酸クロリド(1.16g)を加え、15時間加熱還流した後、1N HCl溶液(15mL)を加え、15分間撹拌した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥して、有機層を減圧下濃縮した。残査を次の反応に用いた。
(III)(II)で得られた化合物にMeOH:THF=5mL:1mLの混合溶液に10%Pd−C(200mg)を加え、水素気流下室温にて5時間撹拌した。セライトを用いてろ過し、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、化合物(2)を64mg(収率26%)を得た。
Mass(ESI)m/z:554(M+H)
IR(KBr):3376、1737、1503、1218cm−1
H−NMR(CDOD):1.82〜1.98(m、4H)、2.65〜2.78(m、3H)、3.09〜3.39(m、7H)、3.64(dd、J=5.4、12.2Hz)、3.77〜3.81(m、1H)、4.94〜4.98(m、1H)、6.98〜7.05(m、4H)、7.18〜7.22(m、2H)、7.30〜7.33(m、4H)、7.38(d、J=7.8Hz、2H)
実施例2
4−(4−{〔(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリアセトキシ−6−(アセトキシメチル)−ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル〕メチル}フェニル)(4S*,3S*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピル〕アゼチジン−2−オン(化合物(3))
Figure 0004229701
化合物2(600mg)の塩化メチレン(11.0mL)溶液にEtN(0.77mL)、無水酢酸(0.49mL)、DMAP(触媒量)を加え、室温にて16時間撹拌した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:2)にて精製し、化合物(3)を600mg(収率77%)にて得た。
Mass(ESI)m/z:722(M+H)
IR(KBr):1749、1506、1380、1221、1029cm−1
H−NMR(CDCl):1.82〜1.84(m、4H)、1.93(S、3H)、1.97(S、1.5H)、1.98(S、1.5H)、1.99(S、1.5H)2.00(S、1.5H)2.02(S、3H)2.61〜2.64(m、2H)、2.79〜2.82(m、2H)、3.07〜3.08(m、1H)、3.56〜3.69(m、2H)、4.02〜4.23(m、2H)、4.58(d、J=2.4Hz)、4.89〜4.95(m、1H)、5.03(t、J=9.3Hz)、5.17(t、J=9.3Hz)、6.90〜7.007(m、4H)、7.08〜7.12(m、2H)、7.18〜7.24(m、6H)
参考例2:化合物(2−2)の合成
4−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)ベンジルアルコール(化合物(2−2))
Figure 0004229701
p−(tert−ブチルジフェニルシロキシルメチル)−ブロモベンゼン(6.66g)に−78℃でnBuLi(10mL、1.57M ヘキサン溶液)を作用して生じる化合物(XI)を−78℃でテトラベンジルグルクロノラクトン(I)(7.31g)に滴下した。2時間撹拌後、有機層を酢酸エチルエステルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し芒硝で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物を次の反応に用いた。
得られた化合物を塩化メチレン(26mL)に溶解し、−50℃でEtSiH(0.82mL),BF・EtO(0.33mL)を加え、1.5時間撹拌した。飽和重曹水を加え、1時間撹拌後、有機層をジエチルエーテルで抽出、飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製し、化合物(2−2)1.48mg(収率15%)を得た。
IR(KBr):3388、1452、1362、1210、1068、1026cm−1
H−NMR(CDCl):3.49〜3.81(m、4H)、4.04〜4.96(m、13H)、6.92〜6.95(m、2H)、7.09〜7.76(m、2H)
参考例3−a:化合物(3−a)の合成
4−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)メトキシ安息香酸メチルエステル(化合物(3−a))
Figure 0004229701
化合物(3−1)(555mg)、メチル−p−ヒドロキシベンゾエート(153mg)、PPh(394mg)のTHF(5.0mL)溶液にDIAD(0.3mL)を加え、22時間撹拌した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:3)にて精製し、化合物(3−a)を180mg(収率26%)で得た。
IR(neat):1713、1605、1434、1359、1248、1164cm−1
H−NMR(CDCl):3.49〜3.77(m、7H)、3.89(s、3H)、4.07〜4.11(m、1H)、4.19〜4.22(m、1H)、4.51〜4.60(m、4H)、4.82〜4.89(m、2H)、4.94(s、2H)、6.87(d、J=8.8Hz、2H)、7.15〜7.36(m、20H)、7.96(d、J=8.8Hz、2H)
参考例3−b:化合物(3−b)の合成
4−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)メトキシベンジルアルコール(化合物(3−b))
Figure 0004229701
LiAlH(10mg)のエーテル(5mL)溶液に、化合物(3−a)(180mg)のエーテル(5mL)溶液を0℃にて加えた。室温にて15分間撹拌した後に水(2.0mL),15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)を加えた。セライトろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:1)にて精製し、化合物(3−b)を160mg(収率93%)で得た。
Mass(ESI)m/z:684(M+H+Na)
IR(neat):3442cm−1
H−NMR(CDCl):1.56(s、1H)、3.49〜3.53(m、1H)、3.60〜3.77(m、6H)、4.08〜4.12(m、1H)、4.20〜4.23(m、1H)、4.52〜4.61(m、6H)、4.85(ABq、J=11.2Hz、2H)、4.93(s、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、7.15〜7.36(m、22H)
参考例3−c:化合物(1−14)の合成
4−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)ベンズアルデヒド(化合物(1−14))
Figure 0004229701
(I)[4−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)トルエン0.3gの四塩化炭素3mL溶液に、NBS0.9gとベンゾイルパーオキシド0.05gを加え、2時間加熱還流させた。反応液を冷却し、ジエチルエーテル30mLを加え、結晶をろ別し、3液を濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:8)にて精製した。
(II)(I)より得られたブロモ体(224mg)のDMSO(3mL)溶液に、NaHCO(45mg)を加え、室温にて1時間、100℃にて4時間撹拌した、反応液を酢酸エチルエステル(30mL)にて抽出後、有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去すると、化合物(1−14)を褐色の油状物質として収率26%(2工程)で得た。
Mass(m/e):436(M)、394、307、273、245、214、163、135、105、77、51(BP)
IR(neat):2914、1641、1437、1257、1017、954、708cm−1
H−NMR(CDCl,400MHz)δ:1.96、1.97、2.06(12H、eaeh、s)、3.75−5.40(7H、m)、7.96、8.02(4H、ABq)、10.06(1H、s)
実施例3
2−(4−〔4−{(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル〕メチル}フェニル)(4S*,3R*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピル〕−2−オキサアゼチジニル)フェノキシ−2−メチルプロパノイックアシッド(化合物19)
Figure 0004229701
(I)化合物(4−4)(3.19g)のアセトン(22.0mL)溶液に、2−ブロモイソ酪酸エチル(0.77mL)、炭酸カリウム(0.97g)を加え、40時間加熱還流した。室温まで放冷後、ろ過し、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酪酸エチル:ヘキサン=1:3)にて精製した。
(II)(I)で得られた化合物(2.93g)をエタノール・テトラヒドロフラン混合液(1:1,40mL)に溶解した。10%Pd−C(0.3g)を加え、水素気流下室温にて3時間撹拌した。セライトろ過し、ろ液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、化合物18を(1.21g,51.8%(2工程))にて得る。
Figure 0004229701
化合物18(400mg)のテトラヒドロフラン−水混合液(5:1,3mL)に水酸化リチウム(50mg)を加え、室温で8時間、撹拌した。pHを約3とした後、有機層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、芒硝乾燥した。有機溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5:1)にて精製すると、化合物(19)を377mg(収率51.0%(3工程))にて得る。
Figure 0004229701
Mass(ESI)m/z:636(M−H)
IR(KBr):3400、1722、1503cm−1
H−NMR(CDOD):1.53(s、6H)、1.81〜1.95(m、4H)、2.65〜2.68(m、2H)、2.72〜2.78(m、1H)、3.09〜3.41(m、7H)、3.62〜3.66(m、1H)、3.77〜3.82(m、1H)、4.81(d、J=2.0Hz、1H)、6.85(d、J=9.3Hz、2H)、6.97〜7.02(m、2H)、7.18〜7.22(m、4H)、7.30(d、J=7.8Hz、1H)、7.38(d、J=8.3Hz、2H)
実施例4
6−〔(4−{(2S*,3S*)−1−(4−フルオロフェニル)−3−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピル〕−4オキソアゼチジン−2−イル}(2S,3S,4R,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシペルヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシリックアシッド(化合物17)
Figure 0004229701
化合物2(300mg)、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ,フリーラジカル)(10mg)、KBr(10mg)のアセトニトリル(6.6mL)溶液に飽和重曹水(6.6mL)、NaOCl(6.6mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。有機層を酢酸エチルエステルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。有機溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、化合物17を90mg(収率29.4%)にて得た。
Mass(ESI)m/z:566(M−H)
IR(KBr):3388、1737、1509cm−1
H−NMR(CDOD):1.82〜1.97(m、4H)、2.65〜2.68(m、2H)、2.71〜2.79(m、1H)、3.12〜3.24(m、3H)、3.34〜3.52(m、3H)、3.62〜3.68(m、1H)、4.84(d、J=2.0Hz、1H)、6.98〜7.05(m、4H)、7.18〜7.21(m、2H)、7.29〜7.37(m、6H)
参考例4−a:化合物(8−2)の合成
D−p−ベンジルオキシフェニルグリシン(化合物(8−2))
Figure 0004229701
D−p−ヒドロキシフェニルグリシン(8−1)16.7gの2N−NaOH水溶液50mL溶液にCuSO・5HO(12.5g)の水100mL水溶液を加え、60℃で1時間撹拌する。反応液を室温まで冷やし、2N−NaOH水溶液50mL、メタノール50mL、ベンジルブロマイド13.0mLを加え、室温で20時間撹拌する。析出物をろ取し、水、アセトンにて洗浄した後、1N−HCl水溶液300mLに加え、室温で1時間撹拌する。析出物をろ取し、水、アセトンにて洗浄し、乾燥すると化合物(8−2)を13.18g(収率51.3%)で得る。
Mass m/z:212(M−45)、122、91(base)、65
IR(KBr):3022、1587、1509、1389、1248、1008cm−1
H−NMR(CDOD):5.07(s、1H)、5.16(s、2H)、7.12(d、J=6.8Hz、2H)、7.34〜7.48(m、5H)、7.45(d、J=6.8Hz、2H)
参考例4−b:化合物(8−3)の合成
D−p−ベンジルオキシフェニル−N−(t−ブトキシカルボニル)グリシン(化合物(8−3))
Figure 0004229701
化合物(8−2)12.53gのTHF−水(140mL)懸濁液に氷冷下トリエチルアミン(16.4mL)、(Boc)O(13.5mL)を加え室温で4時間撹拌する。THFを減圧留去し、残留水層を10%クエン酸水溶液にてpH4にする。酢酸エチルエステル(100mL×3)抽出し、抽出液を水(100mL×3)飽和食塩水(100mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、化合物(8−3)を17.4g(定量的)で得た。
Mass m/z:357(M)、331、301、283、256、212、148、120、91(base)
IR(KBr):3298、2968、1791、1656、1608、1506、1452、1392、1242、1161cm−1
H−NMR(CDCl):1.23(s、9H)、5.05(bs、3H)、6.94(d、J=8.3Hz、2H)、7.32〜7.41(m、8H)
参考例4−c:化合物(8−4)の合成
(3S)−3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物(8−4))
Figure 0004229701
化合物(8−3)14.4gのTHF(80mL)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(5.9mL)、イソブチルクロロホルメート(5.8mL)を加え、40分間撹拌した後CH/EtO(N,N−ジメチルニトロソウレア(30g)、EtO(100mL)、40%KOH水溶液(100mL)より調製)を加え、1.5時間撹拌する。AcOHにて過剰のジアソメタンを分解した後、エーテル(100mL)、水(100mL)を加え全てを溶解した後、エーテル層と分液し飽和重曹水(100mL×2)、飽和食塩水(100mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をTHF:水(80mL:15mL)溶液とした後、シルバーベンゾエート0.93gのトリエチルアミシ8.3mL溶液を加え、室温で2時間撹拌する。反応液をエーテル(100mL)にて希釈し、10%HCl水溶液(50mL×2)、水(100mL×4)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をアセトニトリル(80mL)溶液とした後DBU7.0mL、ベンジルブロマイド5.7mLを加え、室温で4時間撹拌する。反応液を酢酸エチルエステル(100mL)に希釈し10%クエン酸水溶液(50mL×2)、飽和重曹水(100mL×1)、飽和食塩水(100mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:2)にて精製すると化合物(8−4)を10.35g(収率55.7%)で得る。
Mass m/z:461(M)、404、360、314、270、212、180、121、91、57(base)
IR(KBr):3394、2956、1731、1689、1500、1290、1224、1149cm−1
H−NMR(CDCl):1.51(s、9H)、2.89〜3.12(m、2H)、5.10(s、4H)、5.09〜5.13(m、1H)、6.99(d、J=8.8Hz、2H)、7.30〜7.54(m、12H)
参考例4−d:化合物(8−5)の合成
(3S)−3−アミノ−3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(化合物(8−5))
Figure 0004229701
化合物(8−4)(3.00g)の酢酸エチルエステル(30mL)溶液に17%塩酸−エタノール溶液10mLを加え、3時間撹拌する。反応液を留去し、残渣に(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:4)を加え、結晶化後、ろ取、乾燥すると化合物(8−5)を2.46g(収率95.2%)で得る。
Mass m/z:361(M−36.5)、344、270、147、121、91(base)、65
IR(KBr):3016、2908、1725、1581、1512、1299、1245、1185cm−1
H−NMR(CDCl)、:3.05(dd、J=6.4Hz,18.3Hz、1H)、3.27(dd、J=6.4Hz,16.8Hz、1H)、4.64〜4.65(m、1H)、4.94〜5.03(m、4H)、6.89(d、J=8.7Hz、2H)、7.15〜7.41(m、12H)、8.77〜8.78(m、3H)
参考例4−e:化合物(8−6)の合成
(4S)−4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]アゼチジン−2−オン(化合物(8−6))
Figure 0004229701
化合物(8−5)(6.48g)の酢酸エチルエステル懸濁液に水(15mL)を加え、1M−KCO水溶液にてアルカリ性にする。酢酸エチルエステル(30mL×2)抽出し、抽出液を飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をベンゼン60mL溶液とし、トリエチルアミン3.6mL、トリメチルシリルクロライド2.7mLを加え、室温で14時間撹拌する。反応液をセライトろ過し、ろ液を留去後、残渣をエーテル65mL溶液とし、氷冷下2M−t−ブチルマグネシウムクロライド−エーテル溶液10.7mLを加え、室温で18時間撹拌する。反応液を氷冷し、飽和塩化アンモニア水溶液(50mL)、酢酸エチルエステル(50mL)、10%HCl水溶液(50mL)を加え、室温で1時間撹拌する。有機層を分液し、水層を更に酢酸エチルエステル(50mL×1)抽出する。合わせた有機層を水(50mL×1)、飽和重曹水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)で精製し、得られた結晶を酢酸エチルエステル:ヘキサンにて洗浄後、乾燥すると化合物(8−6)を2.50g(収率60.7%)で得る。
Mass m/z:253(M)、162、91(base)、65
IR(KBr):3184、1749、1698、1540、1410、1248、1100cm−1
H−NMR(CDCl):2.84〜2.88(ddd、J=1.0Hz,2.4Hz,15.1Hz、1H)、3.39〜3.44(ddd、J=2.4Hz,5.4Hz,14.8Hz、1H)、4.68(dd、J=4.9Hz,14.9Hz、1H)、5.08(s、2H)、6.09(bs,1H)、6.97(dd、J=2.9Hz,7.8Hz、2H)、7.28〜7.44(m、7H)
参考例4−f:化合物(8−26)の合成
(4S)−4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン(化合物(8−26))
Figure 0004229701
化合物(8−6)(1.00g)の塩化メチレン(10mL)溶液にトリエチルアミン(0.8mL)4−フルオロフェニルボロニックアシッド(1.11g)、銅(II)アセテート0.75gを加え、48時間還流する。反応液を室温まで冷却し、塩化メチレンを留去する。残渣を酢酸エチルエステル(50mL)、水(50mL)に溶解し、酢酸エチルエステル層を分液する。水層を更に酢酸エチルエステル(50mL×3)抽出し、合わせた酢酸エチルエステル層を水(50mLかける1)、10%HCl水溶液(50mL)、飽和重曹水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:エーテル=12:1)にて精製し、得られた残渣を酢酸エチルエステル:ヘキサンにて洗浄後、乾燥して上記化合物(8−26)を1.06g(収率77.3%)で得る。
Mass m/z:347(M)、256、210、137、91(base)、65
IR(KBr):1731、1620、1506、1380、1242cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.93(dd、J=3.0Hz,15.2Hz、1H)、3.52(dd、J=5.4Hz,15.2Hz、1H)、4.93(dd、J=2.4Hz,5.4Hz、1H)、5.05(s、2H)、6.90〜6.99(m、4H)、7.24〜7.43(m、9H)
参考例4−g:化合物(8−27)の合成
(4S)−1−(4−フルオロフェニル)−4−(ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン(化合物(8−27))
Figure 0004229701
化合物(8−26)(2.00g)の酢酸エチルエステル−メタノール(50mL)溶液に5%パラジウム−炭素0.20gを加えHガス雰囲気下、室温で9時間撹拌する。反応液をセライトろ過しろ液を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)にて精製すると化合物(8−27)を1.36g(収率91.9%)で得る。
Mass m/z:257(M)、214、120(base)、91、58
IR(KBr):3106、1707、1620、1503、1453、1383、1257、1218cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.93(dd、J=2.4Hz,15.7Hz、1H)、3.53(dd、J=5.9Hz,15.2Hz、1H)、4.94(dd、J=2.9Hz,5.4Hz、1H)、5.22(s、1H)、6.85(d、J=8.3Hz、2H)、6.93(s、J=8.8Hz、2H)、7.23〜7.27(m、4H)
参考例4−h:化合物(8−28)の合成
4−[(2S)−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソアゼチジン−2−イル]フェニルトリフルオロメタンスルホネート(化合物(8−28))
Figure 0004229701
化合物(8−27)(0.35g)の塩化メチレン10mL懸濁液に氷冷下ピリジン0.12mL、無水トリフルオロメタンスルホン酸0.26mLを加え、1時間撹拌する。反応液を氷水(20mL)に注ぎ酢酸エチルエステル(30mL×2)抽出し、抽出液を10%HCl水溶液(20mL×1)、飽和重曹水(40mL×1)、飽和食塩水(30mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:3)にて精製すると、目的化合物(化合物8−28)を0.48g(収率90.7%)で得る。
Mass m/z:389(M)、347、252、214、186、137、119(base)、69
IR(KBr):1734、1509、1416、1383、1248、1212、1131、900cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.94(dd、J=2.5Hz,15.2Hz、1H)、3.16(dd、J=5.9Hz,15.2Hz、1H)、5.04(dd、J=2.5Hz,5.4Hz、1H)、6.98(t、J=8.8Hz、2H)、7.21〜7.25(m、2H)、7.31(dd、J=2.0Hz,6.8Hz、2H)、7.45(dd、J=2.2Hz,6.8Hz、2H)
参考例4−i:化合物(8−29)の合成
(4S)−4−[4−({2S,5S,3R,4R,6R)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]−3,4,5−トリベンジルオキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}メチル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン(化合物(8−29))
Figure 0004229701
化合物(8−28)(0.32g)のTHF4.1mL溶液に0.5M−9−BBN/THF(3mL)溶液を加え、6時間還流する。反応液を室温まで冷やし3M−KPO水溶液(0.6mL)、THF4.7mL、参考例4−hで得られた化合物0.22g、PdCl(dppf)0.042gを加え、50℃で16時間撹拌する。反応液に水(30mL)、酢酸エチルエステル(30mL)を加え、セライトろ過し、ろ液を酢酸エチルエステル(30mL×2)抽出する。抽出液を水(30mL×2)、飽和食塩水(30mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:4)にて精製すると、化合物(8−29)を0.209g(収率45.4%)で得る。
Mass(ESI)m/z:800(H+Na(23))
IR(KBr):2896、1746、1509、1377、1095、1068、750cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.69〜2.75(dd、J=7.8Hz,14.7Hz、1H)、2.89(dd、J=2.5Hz,15.1Hz、1H)、3.12(dd、J=1.5Hz,14.2Hz、1H)、3.30〜3.37(m、2H)、3.46〜3.53(m、2H)、3.59〜3.74(m、8H)、4.45〜4.64(m、4H)、4.81〜4.94(m、5H)、6.90(t、J=8.8Hz、2H)、7.19〜7.35(m、26H)
参考例4−j:化合物(8−30)の合成
3−{(4S,3R)−4−[4−({2S,5S,3R,4R,6R)−6−(ベンジルオキシメチル)−3,4,5−トリベンジルオキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}メチル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)オキソアゼチジン−3−イル}プロピオン酸メチルエステル(化合物(8−30))
Figure 0004229701
2M−LDA/ヘプタン−THF(1.3mL)をTHF3mLに希釈し、−78℃で化合物(8−29)1.00gのTHF(1.5mL)溶液を加え、1時間撹拌した後メチルアクリレート0.132gのTHF(2mL)溶液を加え、0.5時間撹拌しする。反応液に飽和塩化アンモニア水(30mL)を加え、室温に戻し、酢酸エチルエステル(60mL×2)抽出する。抽出液を飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:4)にて精製すると、化合物(8−30)を0.793g(収率71.8%)で得た。
Mass(ESI)m/z:864(M+1)
IR(KBr):2854、1740、1509、1452、1362、1215、1140、1098cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.19〜2.23(m、2H)、2.47〜2.59(m、2H)、2.72(dd、J=8.8Hz,14.6Hz、1H)、3.04〜3.13(m、2H)、3.30〜3.37(m、2H)、3.42〜3.48(m、1H)、3.64(s、3H)、3.61〜3.74(m、4H)、4.47〜4.63(m、5H)、4.81〜4.94(m、4H)、6.90(t、J=8.8Hz、2H)、7.15〜7.35(m、26H)
参考例4−k:化合物(8−31)の合成
(4S,3R)−4−[4−({(2S,5S,3R,4R,6R)−6−(ベンジルオキシ)メチル]−3,4,5−トリベンジルオキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}メチル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン(化合物(8−31))
Figure 0004229701
化合物(8−30)1.75gのTHF−MeOH(20mL)溶液に水5mL、LiOH・HO(0.084g)を加え、室温で4時間撹拌する。10%HCl水溶液にて酸性にし、酢酸エチルエステル(30mL×3)にて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をショートパスシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:1)にて精製し、極性物を除く。得られた残渣はそのまま次の反応に用いた。
残渣の塩化メチレン(8.4mL)溶液に2M−オキザリルクロライドの塩化メチレン溶液(0.84mL)を加え、室温、16時間撹拌した後、溶媒を留去し、クルードの酸クロライドを得る。
マグネシウム(0.084g)のTHF(1mL)懸濁液にヨウ素1片加え、少し還流する程度に調整し、4−ブロモフルオロベンゼン(0.47g)のTHF(8mL)溶液を加え、30分間還流する。塩化亜鉛を減圧下、外温100℃で2時間乾燥、0.368gのTHF(8mL)懸濁液に氷冷下、先程調整したグリニャール試薬のTHF溶液を加え、室温で1時間撹拌する。そこへ10℃でPd(PhP)(0.068g)を加え、5分撹拌した後酸クロライドのTHF(7mL)溶液を加え、室温で1時間撹拌する。反応液に10%HCl水溶液(20mL)を加え、酢酸エチルエステル(50mL×2)抽出し、抽出液を水(50mL×2)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:5)にて精製すると、化合物(8−31)を0.910g(収率73.7%)で得た。
Mass(ESI)m/z:551(M+Na(23)+1)
IR(KBr):2920、1746、1690、1610、1310、1280、1240、1100cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.23〜2.42(m、2H)、2.72(dd、J=8.8Hz,14.7Hz、1H)、3.09〜3.74(m、11H)、4.46〜4.63(m、4H)、4.66(d、J=2.5Hz、1H)、4.81〜4.94(m、4H)、6.91(t、J=8.8Hz、2H)、7.11(t、J=8.3Hz、2H)、7.33〜7.89(m、26H)、7.96〜8.00(m、2H)
実施例5
(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}メチル)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アゼチジン−2−オン(化合物(26))
Figure 0004229701
化合物(8−31)(0.27g)の塩化メチレン(5.4mL)溶液に−78℃で1M−BBr/塩化メチレン溶液(1.8mL)を加え、1時間撹拌する。反応液を氷水(30mL)に注ぎ、クロロホルム(30mL×3)抽出する。抽出液を水(50mL×1)、飽和重曹水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=8:1)にて精製すると化合物(26)を0.147g(収率89.1%)で得た。
Mass(ESI)m/z:568(M+1)
IR(KBr):3400、2902、1737、1680、1596、1506、1386、1224、1152、1134、1086cm−1
H−NMR(CDOD)、:2.28〜2.34(m、2H)、2.74(dd、J=8.3Hz,14.6Hz、1H)、3.09〜3.39(m、10H)、3.64(dd、J=5.3Hz,11.7Hz、1H)、3.78(dd、J=2.4Hz,11.7Hz、1H)、4.95(d、J=2.4Hz、1H)、7.01〜7.05(m、2H)、7.22〜7.26(m、2H)、7.27〜7.38(m、6H)、8.06〜8.10(m、2H)
実施例6
3−[3(S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−(4S,3R)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン(化合物(22))
Figure 0004229701
化合物(8−32)(0.061g)を−20℃で塩化メチレン(0.6mL)に溶解した後、化合物(26)(0.115g)の塩化メチレン(2.8mL)溶液を加え、2時間撹拌した後、メタノール2mLを加え、室温で1時間撹拌する。酢酸エチルエステル(30mL)、10%HCl水溶液(30mL)を加え、酢酸エチルエステル(30mL×3)抽出し、抽出液を水(30mL×3)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製すると化合物(22)を0.089g(収率77.1%)で得る。
Mass(ESI)m/z:570(M+1)
IR(KBr):3370、2902、1725、1506、1389、1218、1083、1011cm−1
H−NMR(CDOD)、:1.88〜1.99(m、4H)、2.76(dd、J=8.3Hz,14.2Hz、1H)、3.09〜3.40(m、7H)、3.64(dd、J=5.4Hz,11.5Hz、1H)、3.79(dd、J=2.0Hz,11.7Hz、1H)、4.65(dt、J=4.8Hz,6.4Hz、1H)、4.85(d、J=2.0Hz、1H)、7.00〜7.09(m、4H)、7.29〜7.40(m、8H)
実施例7
化合物(8−33)の合成
(4S,3R)−4−[4−{(2S,5S,3R,4R,6R)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]−3,4,5−トリベンジルオキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(2E)3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペニル]アゼチジン−2−オン(化合物(8−33))
Figure 0004229701
2M−LDA/ヘプタン−THF(0.6mL)をTHF(1.5mL)に希釈し、−78℃で化合物(8−29)0.336gのTHF 3mL溶液に加え、30分撹拌した後、DMPU(1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン)1.8mLを加え、更に30分撹拌する。反応液に4−フルオロシンナミルブロマイド0.111gのTHF1.5mL溶液を加え、30分間撹拌した後、飽和塩化アンモニア溶液(30mL)を加え、室温に戻す。酢酸エチルエステル(50mL×2)抽出し、抽出液を水(50mL×3)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:5)にて精製すると化合物(8−33)を0.253g(収率64.4%)で得る。
Mass(ESI)m/z:934(H+Na(23))
IR(KBr):2890、1746、1509、1383、1359、1224、1137、1098cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.63〜2.88(m、3H)、3.12(dd、J=1.9Hz,14.7Hz、1H)、3.20〜3.38(m、4H)、3.47〜3.48(m、1H)、3.59〜3.74(m、5H)、4.45〜4.63(m、4H)、4.65(d、J=2.4Hz、1H)、4.81〜4.94(m、4H)、6.12(dt、J=6.8Hz,14.6Hz、1H)、6.45(d、J=14.7Hz、1H)、6.90(t、J=8.8Hz、2H)、6.95(t、J=8.7Hz、2H)、7.14〜7.35(m、28H)
実施例8
化合物(25)の合成
4−(4−{[(5S,2R,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メチル}フェニル)−(4S,3R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル]アゼチジン−2−オン(化合物(25))
Figure 0004229701
化合物(8−33)(0.23g)のメタノール−THF(10mL)溶液に5%パラジウム−炭素0.115gを加え、水素ガス雰囲気下室温で5時間撹拌する。反応液をセライトろ過しろ液を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、得られた油状物をエーテル/ヘキサンにて結晶化すると化合物(25)を0.113g(収率81.1%)で得る。
Mass(ESI)m/z:554(M+1)
IR(KBr):3394、2908、1737、1506、1386、1218、1089cm−1
H−NMR(CDOD)、:1.88〜1.95(m、4H)、2.66(t、J=7.3Hz、2H)、2.75(dd、J=8.3Hz,14.2Hz、1H)、3.09〜3.40(m、7H)、3.64(dd、J=5.8Hz,11.7Hz、1H)、3.78(dd、J=2.5Hz,11.7Hz、1H)、4.91(d、J=2.0Hz、1H)、6.97〜7.04(m、4H)、7.18〜7.33(m、6H)、7.38(d、J=8.3Hz、2H)
参考例5−a:化合物(11−3)の合成法
5−(4−アザ−10,10−ジメチル−3−ジオキソ−3−チアトリシクロ[5,2,1,01,5]デカン−4−イル)−5−オキソペンタン酸メチルエステル(化合物(11−3))
Figure 0004229701
(R)−(+)2,10−カンファースルタム(0.89g)のトルエン(14mL)溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(0.182g)を加え室温で20分間撹拌した後、メチル−5−クロロ−5−オキソ−バレレート(0.816g)を加え、室温で1時間撹拌する。反応液を飽和塩化アンモニア水(40mL)に注ぎ、酢酸エチルエステル(50mL×2)抽出する。抽出液を飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=40:1)、(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:2)にて精製すると、化合物(11−3)を1.30g(収率91.8%)で得た。
Mass m/z:343(M)、312、279、129(base)、101
IR(KBr):2944、1720、1689、1440、1413、1389、1335、1215、1050cm−1
H−NMR(CDOD)、:0.97(s、3H)、1.16(s、3H)、1.35〜1.41(m、2H)、1.87〜2.12(m、7H)、2.39(t、J=8.3Hz、2H)、2.78(t、J=7.4Hz、2H)、3.46(q、J=4.4Hz、2H)、3.67(m、3H)、3.85〜3.88(m、1H)
参考例5−b:化合物(11−10)の合成法
(4R)−4−{(1S)(4−ブロモフェニル[(4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−5−(4−アザ−10,10−ジメチル−3,3−ジオキソ−3−チアトリシクロ−[5,2,1,01,5]デカン−4−イル)−5−オキソペンタン酸メチルエステル(化合物(11−10))
Figure 0004229701
TiCl(0.23mL)の塩化メチレン(10mL)溶液に氷冷下、Ti(OiPr)(0.2mL)を加え、15分間撹拌した後、化合物(11−3)0.65gの塩化メチレン(3.5mL)溶液を加え、5分間撹拌する。そこへジイソプロピルエチルアミン(0.72mL)を1時間撹拌した後、−20℃に冷却し、(1z)−アザ−2−(4−ブロモフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)エテン1.15gの塩化メチレン(3.5mL)溶液を加え、3時間撹拌する。反応液に酢酸−塩化メチレン(1mL+5mL)を加え、室温に戻し、10%塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチルエステル(50mL×2)、抽出し、抽出液を水(50mL×1)、飽和重曹水(50mL×1)、飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム;アセトン=50:11)、(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:2)にて精製し、化合物(11−10)を0.708g(収率61.1%)で得た。
Mass m/z:622(M+2)、620(M)、343、278、200、135、95
IR(KBr):3376、2944、1734、1683、1509、1437、1269、1131、1059、1008cm−1
H−NMR(CDCl)、:0.95(s、3H)、0.95(s、3H)、1.24〜1.39(m、2H)、1.60〜2.04(m、5H)、2.28〜2.33(m、2H)、3.45〜3.57(m、3H)、3.62(s、3H)、3.79〜3.91(m、1H)、4.56(t、J=9.3Hz、1H)、4.95(d、J=10.2Hz、1H)、6.34〜6.38(m、2H)、6.71〜6.76(m、2H)、7.17(d、J=8.3Hz、2H)、7.41(d、J=8.3Hz、2H)
参考例5−c:化合物(11−11)の合成法
3−[(4S,3R)−4−(4−ブロモフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−2−オキソアゼチジン−3−イル)プロピロン酸メチルエステル(化合物(11−11))
Figure 0004229701
化合物(11−10)0.52gのトルエン(10mL)溶液に50℃でN,O−ビストリメチルシリルナセトアミド(BSA)0.41mLを加え、30分間撹拌した後、1M−テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン(0.84mL)を加え、50℃で3時間撹拌する。反応液を室温まで冷やし、メタノール(1mL)を加え、5分間撹拌した後、10%塩酸水溶液(15mL)を加え、酢酸エチルエステル(50mL×2)抽出する。抽出液を水(50mL×1)、飽和重曹水(50mL×1)飽和食塩水(50mL×1)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:3)にて精製し、化合物(11−11)を0.227g(収率66.7%)で得る。
Mass m/z:407(M+2)、405(M)、270、208、169、129(base)、95
IR(KBr):2938、1758、1503、1440、1371、1233、1101cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.21〜2.56(m、2H)、2.49〜2.61(m、2H)、3.08〜3.12(m、1H)、3.67(s、3H)、4.66(d、J=2.5Hz、1H)、6.92〜6.97(m、2H)、7.18〜7.22(m、4H)、7.51(dd、J=1.9Hz,6.3Hz、2H)
参考例6:化合物(12−4)の合成
3−{(4S,3R)−4−[4−(3−{(2S,5S,3R,4R,6R)−6−(ベンジルオキシメチル)−3,4,5−(トリベンジルオキシ)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}−1−プロペン)フェニル]−1−(4−フルオロフェニル)オキソアゼチジン−3−イル}プロピロン酸メチルエステル(化合物(12−4))
Figure 0004229701
化合物(11−11)575mgと3−(2,3,4,6−テトラ−o−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−1−プロペン1.2gをトリエチルアミン(5mL)に溶解し、Ar雰囲気下、トリ−o−トリルホスフィン(43mg)と酢酸パラジウム(16mg)を加えて100℃にて13時間撹拌する。室温に戻し、不溶物をろ別した後、酢酸エチルエステル(50mL)に希釈し、10%塩酸、飽和食塩水にて洗浄して、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:n−ヘキサン=1:4)にて精製すると、化合物(12−4)を1.1g(収率87.0%)で得た。
Mass(ESI)m/z:890(M+1)
IR(neat):3016、2896、1741、1503、1371、1215、1092、831、747cm−1
H−NMR(CDCl)、:2.23(q、J=7.8Hz、2H)、2.44−2.60(m、4H)、3.11(m、1H)、3.33−3.44(m、3H)、3.58−3.75(m、4H)、3.66(s、3H)、4.54−4.94(m、9H)、6.38(m、2H)、6.91−7.32(m、28H)
得られた化合物は参考例4−(l),(j),(k)及び実施例5,6,7,8に従って一般式(I)を得る合成中間体となる。
参考例7:化合物50の合成
(4S,3R)−3−[(3S)−3−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル]メトキシプロピル−3−イル}フェニル−1−(4−フルオロフェニル)アゼチジン−2−オン(化合物50)
Figure 0004229701
水素化ナトリウム4.5mgのDMF(1mL)懸濁液に氷冷下2,3,4,6−o−テトラベンジル−1−デオキシ−β−D−グルコピラノシルメタノール62mgのDMF(3mL)溶液を加え、20分間撹拌した後、(4S,3R)−4−[4−(3−ブロモプロピル)フェニル]−3−[(3S)−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−2−アゼチジン−2−オン57mgのDMF(3mL)溶液を加え、室温で2時間撹拌する。反応液を氷水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルエステル(30mL×2)抽出する。抽出液を水(30mL×2)、飽和食塩水(40mL×1)にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をTHF(5mL)−MeOH(5mL)溶液とし、5%パラジウム−炭素50mgを加え、Hガス雰囲気下、室温で9時間撹拌する。反応液をろ過し、ろ液を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製して化合物50を43mg(収率61.2%)で得た。
Mass(ESI)m/z:628(M+1)
IR(KBr):3388,2902,1734,1509,1389,1218,1080
H−NMR(CDOD):1.87−1.97(m,6H),2.73(t,J=7.4Hz,2H),3.10−3.15(m,1H),3.12−3.39(m,5H),3.52−3.57(m,2H),3.53−3.69(m.2H),3.78(dd,J=2.0Hz,10.7Hz,1H),3.87(dd,J=1.0Hz,10.5Hz,1H),4.64(bt,1H),4.85(d,J=2.5Hz,1H),7.00−7.09(m,4H),7.27−7.37(m.6H)
実施例9
(4S)−4−(4−{[(2S,5S,3R,4R,6R)−6−(ベンジルオキシ)メチル−3,4,5−トリベンジルオキシ]ペルヒドロ−2H−ピラン−2−イル}エチル−フェニル)−1−フェニル−アゼチジン−2−オン(化合物19−9))
Figure 0004229701
参考例8−a:化合物(19−6)の合成
(3R)−3−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−N−フェニルプロパンアミド(化合物(19−6))
Figure 0004229701
3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソ−N−フェニルプロパンアミド(950mg)のエタノール−塩化メチレン溶液(3:1,4mL)にRuCl2[(S)−BINAP](ジクロロ[(S)−(−)2,2’ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル]ルテニウム(II))触媒(12mg)を加え、100度5気圧(水素気流下)にて、触媒的不斉水素化反応させて6時間撹拌する。反応液を室温まで冷却後、濃縮して析出した結晶をろ取し乾燥すると、化合物(19−6)を725mg(収率76%、不斉収率99%e.e.)で得る。
m.p.=210〜212℃
[α]:+33.0(C=1.0,THF)
Mass(m/z):319(M),183,157,135,93(BP)65
IR(KBr):3316,1614,1599,1530,1443,1368,1065,693cm−1
H−NMR(DMSO):2.69(dd,J=4.4Hz,14.2Hz,1H),2.77(dd,J=8.8Hz,14.2Hz,1H),5.16(n,1H),5.69(d,J=4.4Hz,1H),7.14(t,J=7.3Hz,1H),7.40(d,J=7.8Hz,2H),7.46(d,J=8.3Hz,2H),7.64(d,J=8.3Hz,2H),7.69(d,J=7.8Hz,2H)
参考例8−b:化合物(19−7)の合成
(4S)−4−(4−ブロモフェニル)−1−フェニル−アゼチジン−2−オン(化合物(19−7))
Figure 0004229701
化合物(19−6)(500mg)のTHF溶液(7mL)に、−78度にてDIAD(ジイソプロピルアゾジカルボキシレート)(0.67mL)とPPh3(479mg)のTHF溶液(3mL)を滴下する。反応液をゆっくり室温まで上昇させた後、更に室温にて4時間撹拌する。反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチルエステル=5:1→2:1)にて精製すると、化合物(19−7)を260mg(収率55.2%)得る。
m.p.=113〜115℃
[α]:−146.0(C=1.0,CHCl
Mass(m/z):301(M),260,184,103,77(BP)
IR(KBr):1728,1599,1485,1377,1149,828,750cm−1
H−NMR(CDCl):2.91(dd,J=2.9Hz,15.1Hz,1H),3.56(dd,J=5.4Hz,15.1Hz,1H),4.98(dd,J=2.4Hz,5.9Hz,1H),7.04−7.52(m,9H)
化合物(19−9)の合成
Figure 0004229701
Zn(Cu)(106mg)のTHF−HMPA溶液(3:1,4mL)に化合物(19−8)(1.0g)を加え、3時間加熱還流する。反応液に0度以下で酢酸パラジウム(1.7mg)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(4.4mg)を加え5分間撹拌した後、化合物(19−7)(223mg)を加える。反応液を室温まで冷却後、10%塩酸水溶液(50mL)、酢酸エチルエステル(30mL)を加えて不溶物をろ過する。ろ液を酢酸エチルエステル(50mL×2)抽出し、抽出液を水(50mL)、飽和食塩水(50mL)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルエステル:ヘキサン=1:4)にて精製すると化合物(19−9)を無色結晶として480mg(収率84.3%)得る。
m.p.=95〜97℃
[α]:−61.2(C=1.0,CHCl
ESI−MS(m/z):796(H+Na),774(H+1)
IR(KBr):2854,1749,1599,1497,1452,1371,1212,1068cm−1
H−NMR(CDCl):1.71−1.75(m,1H),2.04−2.10(m,1H),2.63−2.74(m,1H),2.81−2.87(m,1H),2.94(dd,J=2.4Hz,15.1Hz,1H),3.18−3.22(m,1H),3.29(t,J=13.1Hz,1H),3.36−3.40(m,1H),3.53(dd,J=5.9Hz,15.1Hz,1H),3.59−3.75(m,4H),4.55−4.66(m,4H),4.80−4.88(m,4H),4.96−4.98(m,1H),7.02(t,J−6.8Hz,1H),7.14−7.37(m,28H)
産業上の利用可能性
本発明のグルコシダーゼによる代謝、酸又は塩基による加水分解に安定であるC−配糖体を分子内に有する新規なβ−ラクタム化合物は、強力な血清コレステロール低下作用を有し、血清コレステロール低下剤として有用である。

Claims (7)

  1. 一般式(I):
    Figure 0004229701
    [式中、A1、A3及びA4は、水素原子、ハロゲン、C1〜C5のアルキル基、C1〜C5のアルコキシ基、−COOR1、次式(b):
    Figure 0004229701
    (式中、R1は水素原子、C1〜C5のアルキル基である。)
    で示す基、又は次式(a):
    Figure 0004229701
    〔式中、R2は−CH2OH基、−CH2OC(O)−R1基又は−CO2−R1基である。R3は−OH基又は−OC(O)−R1基である。R4は−(CH2k5(CH2)l−基(但し、kとlは0又は1以上の整数であり、k+lは10以下の整数である。またR5は結合を表し、単結合(−)、−CH=CH−、−OCH2−、カルボニル基又は−CH(OH)−である。)であり、R4基は炭素原子−炭素原子の結合でテトラヒドロピラン環に結合している。〕で示す基である。A1、A3及びA4のいずれか1つは必ず上記(a)式で示す基である。
    2は、C1〜C5のアルキル鎖、C1〜C5のアルコキシ鎖、C1〜C5のアルケニル鎖、C1〜C5のヒドロキシアルキル鎖又はC1〜C5のカルボニルアルキル鎖である。
    n、p、q及びrは0、1又は2の整数を表す。]
    で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  2. 一般式(II):
    Figure 0004229701
    (式中、A1、A2、R3及びpは上記に同じ、Xはハロゲン等の脱離基、もしくは光学活性なスルタム誘導体である。)
    で示される化合物と、一般式(III):
    Figure 0004229701
    (式中、A3、A4、R3及びn、q、rは上記に同じ。)
    で示される化合物をスタウディンガー反応又はマンニッヒ反応させることを特徴とする一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  3. 一般式(IV):
    Figure 0004229701
    (式中、n、q、r、A3、A4及びR3は上記に同じ。)
    で示される化合物と、一般式(V):
    Figure 0004229701
    (式中、A1、A2、p、X、及びR3は上記に同じ。)
    で示される化合物とを塩基の存在下で反応させることを特徴とする一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  4. 一般式(VI):
    Figure 0004229701
    (式中、n、p、q、r、A1、A2、A3、A4及びR3は上記に同じ。Yは光学活性なスルタム誘導体である。)
    で示される化合物の閉環反応を行うことを特徴とする一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  5. 一般式(VIII):
    Figure 0004229701
    (式中、A1、A2、A4、R3、n、p、q、及びrは上記と同じである。Zはハロゲン原子又はトリフレート基などの脱離基を表し、kは0又は1〜10の整数である。)
    で示される化合物と一般式(IX):
    Figure 0004229701
    〔式中、R2及びR3は上記と同じであり、R6はハロゲン原子、−CH=CH2又は−CH2OHを表す。〕
    で示される化合物とをカップリング反応させることを特徴とする一般式(VII):
    Figure 0004229701
    (式中、A1、A2、A4、R3、n、p、q、及びrは上記と同じである。R7は単結合(−),−CH=HC−,又は−OCH2である。kは0又は1〜10の整数である。)
    で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩の製造方法。
  6. 一般式(I)で示される化合物又は薬学的に許容し得る塩を含有する、血清コレステロール低下剤。
  7. 一般式(I)で示される化合物とβ−ラクタマーゼ阻害剤との併用による血清コレステロール低下剤。
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