JP6786677B1 - コンテナ - Google Patents
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Abstract
Description
より具体的には、積載・貯蔵された被搬送物、特に粉粒体を、容易かつ安全に排出することを可能にするコンテナに係るものである。
該開閉扉の上方にウインチで巻取自在のワイヤーの端部を固定し、
上記開閉扉の側部とこれに対応する開口部の側部との間に貨物のこぼれ防止用キャンバスを設け、
さらに下端が床部の開閉扉側に回動自在に止着されて上記開閉扉を水平に開いたときに該開閉扉の内側面と床面とを掛け渡す案内板を設けたものである。
したがって、安全性の面において問題があった。
したがって、開閉扉の開閉に際しては、ウインチを操作することが必要となるので、開閉扉の開閉を円滑かつ容易に行うことができないおそれがあった。
回動可能に連結されて上下方向へ開閉される開閉扉を有するコンテナであって、
前記開閉扉は、
前記コンテナの側面壁を上下に分割して形成された上部分と下部分のうち、下部分であり、
前記側面壁は、
前記開閉扉が開口部を閉止している状態において、前記上部分及び下部分の当接ないし接合部が、前記上部分の上端部及び前記下部分の下端部よりも内方に位置することにより、側面視において「く」字状を呈するよう構成されていること
を特徴とするコンテナである。
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記下部分の傾斜角度は、
水平面に対して角度100°〜140°であること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載のコンテナにおいて、
前記上部分の傾斜角度は、
水平面に対して角度70°〜80°であること
を特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナにおいて、
前記上部分の上下長に対する下部分の上下長の比は、
1:1〜3:1であること
を特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテナにおいて、
前記コンテナは、
前記開閉扉の閉鎖をロックするロック手段を備え、
前記ロック手段は、
全体が帯状の板材からなるロック主体で構成され、
前記ロック主体は、
その短手方向の一端側が、前記開閉扉の一端部と当接して、これを保持し、他端側が、揺動のための支軸を挿通する軸受けを有するよう構成されていること
を特徴とするものである。
請求項5に記載のコンテナにおいて、
前記ロック手段は、
その所定の位置に質量調整手段を備え、前記コンテナが所定の角度傾いたときに外方に搖動するよう構成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜6のいずれかに記載のコンテナにおいて、
前記コンテナの上面壁には、被搬送物を投入するための開口部が形成され、
前記開口部の周縁には、コンテナ外方に向かって、安息角に対応する角度で下る傾斜面を有する側面視「ノ」字状の拡散部材が設けられていること
を特徴とするものである。
したがって、このコンテナによれば、特に被搬送物が粉粒体である場合において、この被搬送物の重量がコンテナ内の上部と下部に分散されるので安全性が向上し、前記下部分(開閉扉)に対して閉じようとする力が働くので前記開閉扉が不用意に開放されることによる被搬送物の排出が抑制され、開口部(開閉扉)から被搬送物を排出する速度を抑えることが可能となる。
よって、このコンテナは、被搬送物の搬送と、その後の被搬送物の排出を容易かつ安全に行うことを可能とするものである。
このような構成によって、被搬送物の下部分にかかる重量を、上部分にかかる重量に対して同等以下とすることができるので、被搬送物の排出速度の抑制作用がより生じやすくなる。
前記ロック手段は、全体が帯状の板材からなるロック主体で構成されたもので、前記ロック主体は、その短手方向の一端側が、前記開閉扉の一端部と当接して、これを保持し、他端側が、揺動のための支軸を挿通する軸受けを有するよう構成されている。
したがって、前記開閉扉の閉鎖のロックを、より確実に行うことが可能である。
このような構成によって、前記開閉扉の閉鎖を強固にロックすることが可能となり、コンテナ、特にその前妻側を所定の角度まで傾けると、ロック手段による開閉扉のロックが解除され、その後、自動的に開閉扉が開放される、という一連の工程を行うことが可能となる。
このような構成によって、被搬送物、特に粉粒体はコンテナ内部の端部まで拡散するので、コンテナ内により多くの被搬送物を収容することが可能となる。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
このコンテナ1が車両に搭載される場合には、前記後妻側の側面壁5は、後部側に位置される。
このような構成によって、被搬送物が粉粒体である場合においては、この被搬送物の重量がコンテナ内の上部と下部に分散されるので安全性が向上し、前記下部分(開閉扉)5bに対して閉じようとする力が働くので開閉扉5bが不用意に開放されることによる被搬送物の排出が抑制され、開口部(開閉扉5b)から被搬送物を排出する速度を抑えることが可能となる。
なお、前記上部分5aと前記水平面Hとのなす角、及び下部分5bと前記水平面Hとのなす角については、いずれも、被搬送物の重量(質量)などに応じて適宜選択することができる。
なお、前記下部分5bの前記水平面に対する傾斜角度Rとしては、通常、低い値を選択することが望ましいが、特に、後述するように、前記開閉扉5bの閉鎖をロックするロック手段8を設けるとともに、このロック手段8の所定の位置に質量調整手段として重り12を装着させる場合においては、前記下部分(開閉扉)5bが閉じようとする力を考慮すると、前記下部分5bが内側に向かって低い角度で傾斜するようにすることが望ましく、前記傾斜角度Rとしては、高い値を選択することが望ましい。
その際、コンテナ1内においては、図4(C)に示すように、上部分5aに沿って方向Yに落下する粉粒体が、開口部から方向Xに向かって排出されている粉粒体と衝突する。
したがって、粉粒体同士が互いに干渉して、開口部から排出される粉粒体の排出速度が抑えられることになる。
好ましくは、前記上部分5aと下部分5bの上下長については、前記上部分5aの上下長が下部分5bの上下長よりも長くなるよう設定され、上部分5aの上下長に対する下部分5bの上下長の比は、前記干渉による排出速度の抑制作用を働きやすくする観点から、より好ましくは2:1〜3:1である。
前記上部分5aの上下長が下部分5bの上下長の3倍を超えると、開口部(被搬送物の排出口)が小さすぎてしまう傾向にある。
したがって、被搬送物の下部分5bにかかる重量の割合が低くなっているので、前記干渉による排出速度の抑制作用がより働きやすい。
このガイド部材7は、その上面7aと前記上部分5aの内面とのなす角Sが、角度180°−Qよりも大きく角度180°未満になるよう形成されたものである。
このような構成によって、上部分5aに沿って方向Yに落下する粉粒体は、前記ガイド部材7に沿ってコンテナ1の内方に向かって落下するので、開口部から方向Xに向かって排出されている粉粒体と、より強い力で衝突する。
したがって、開口部から排出される粉粒体の排出速度がさらに抑えられることになる。
なお、図2において、ガイド部材7の上面7aと前記上部分5aとのなす角Sは、150°である。
前記圧縮コイルばね10は、その基端部がロック主体8aの一端(図1において下端側)に固定され、その先端部が、前記底面壁6の長手方向の後端部に固定されたものである。
したがって、前記ロック手段8を上方に搖動させる際には、前記圧縮コイルばね10の伸長方向への付勢力による支援を受け、軽い力で揺動させることができる。
なお、前記ロック主体8aの長手方向の長さについては、特段の制限はなく、例えば、前記ロック主体8aを、これを構成する板材の長手方向の長さが前記開閉扉5bの横幅よりも長くなるよう構成してもよい。
このような構成によって、前記ロック手段8は、前記当接部8bと前記開閉扉5bとの接触面積が大きくなるので、より確実に前記開閉扉5bの閉鎖をロックすることができる。
なお、前記開閉扉5bの下端部の外表面を、左右方向に亘って平滑になるように構成してもよい。
したがって、作業者は、開閉扉5bの前に立つことなく、コンテナの横で前記ロック手段8の揺動操作を行うことができ、その結果、前記開閉扉の閉鎖のロックとロック解除を、より安全に行うことが可能となる。
したがって、コンテナ主体1aの後妻側の開口部を閉鎖する開閉扉5bはロックされた状態となる。
よって、開閉扉5bのロックも解除される。
したがって、前記開閉扉5bの閉鎖がより強固にロックされている。
なお、第2のロック手段としては、前記ロック手段8以外の公知のロック手段を、適宜選択することができる。
このような構成によって、前記ロック手段8においては、その下端の軸受け8cが支点、質量調整手段12の押圧力又は付勢力が加わる部分(特に段部8d近傍)が力点、前記開閉扉5bの下端縁との接触部8eが作用点として機能する。
よって、前記開閉扉5bの閉鎖が強固にロックされる。
なお、図6においては、支点と力点の間の距離は、支点と作用点の間の距離の約3倍に設定されているので、前記開閉扉5bは、質量調整手段12の質量の約3倍の力で押し付けられていることになる。
よって、前記コンテナ1が所定の角度で傾いたときには、前記開閉扉5bの閉鎖のロック解除は比較的簡単に行われる。
この拡散部材14は、図9に示すように、側面視で略「ノ」字状に形成されたもので、所要の大きさの板状体からなる拡散部材主体14aの基端部14cを、前記投入口2aの周縁に装着されるベース部14bから下方に向かって垂直に折り曲げた後、頂部14eまで所要の角度θで下り傾斜する傾斜面14dが形成されるよう外側に折り返し、その先端部14eを水平に折り曲げることによって形成したものである。
なお、図10において、コンテナ1は、第2のロック手段13を備えるものではないが、第2のロック手段13を備えている場合には、必要に応じて、コンテナ1の昇降前に第2のロック手段13のロックが解除される。
したがって、被搬送物の重量によって、開閉扉5bが開放される(図10(D))。
したがって、前記コンテナは、あらゆるコンテナに利用することができるものである。
1a コンテナ主体
2 上面壁
2a 投入口
3 側面壁(左側又は右側)
4 前妻側の側面壁
5 後妻側の側面壁
5a 上部分(側面壁)
5b 下部分(開閉扉)
5c ヒンジ
5d 当接ないし接合部
6 底面壁
7 ガイド部材
7a 上面
8 ロック手段
8a ロック主体
8b 当接部
8c 軸受け(保持部)
8d 段部
8e 接触部
9 軸部
10 圧縮コイルばね
11 操作ハンドル
12 質量調整手段(重り)
13 第2のロック手段
13a ロッキングロッド
13b 操作ハンドル
14 拡散部材
14a 拡散部材主体
14b ベース部
14c 基端部
14d 傾斜面
14e 頂部
14f 先端部
H 水平面
Q 上部分と水平面とのなす角
R 下部分と水平面とのなす角
S ガイド部材の上面と上部分の内面とのなす角
θ 拡散部材の傾斜面の傾斜角度
X 排出方向
Y 落下方向
Claims (7)
- 回動可能に連結されて上下方向へ開閉される開閉扉を有するコンテナであって、
前記開閉扉は、
前記コンテナの側面壁を上下に分割して形成された上部分と下部分のうち、下部分であり、
前記側面壁は、
前記開閉扉が開口部を閉止している状態において、前記上部分及び下部分の当接ないし接合部が、前記上部分の上端部及び前記下部分の下端部よりも内方に位置することにより、側面視において「く」字状を呈するよう構成されていること
を特徴とするコンテナ。 - 前記下部分の傾斜角度は、
水平面に対して角度100°〜140°であること
を特徴とする請求項1に記載のコンテナ。 - 前記上部分の傾斜角度は、
水平面に対しいて角度70°〜80°であること
を特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ。 - 前記上部分の上下長に対する下部分の上下長の比は、
1:1〜3:1であること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナ。 - 前記開閉扉の閉鎖をロックするロック手段を備え、
前記ロック手段は、
全体が帯状の板材からなるロック主体で構成され、
前記ロック主体は、
その短手方向の一端側が、前記開閉扉の一端部と当接して、これを保持し、他端側が、揺動のための支軸を挿通する軸受けを有するよう構成されていること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンテナ。 - 前記ロック手段は、
その所定の位置に質量調整手段を備え、前記コンテナが所定の角度傾いたときに外方に搖動するよう構成されていること
を特徴とする請求項5に記載のコンテナ。 - 前記コンテナの上面壁には、被搬送物を投入するための開口部が形成され、
前記開口部の周縁には、コンテナ外方に向かって、安息角に対応する角度で下る傾斜面を有する側面視「ノ」字状の拡散部材が設けられていること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のコンテナ。
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