JP6913863B2 - コンテナ - Google Patents
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Description
より具体的には、積載・貯蔵された被搬送物、特に粉粒体を、容易かつ安全に排出することを可能にするコンテナに係るものである。
該開閉扉の上方にウインチで巻取自在のワイヤーの端部を固定し、
上記開閉扉の側部とこれに対応する開口部の側部との間に貨物のこぼれ防止用キャンバスを設け、
さらに下端が床部の開閉扉側に回動自在に止着されて上記開閉扉を水平に開いたときに該開閉扉の内側面と床面とを掛け渡す案内板を設けたものである。
したがって、安全性の面において問題があった。
したがって、開閉扉の開閉に際しては、ウインチを操作することが必要となるので、開閉扉の開閉を円滑かつ容易に行うことができないおそれがあった。
後妻側に回動可能に連結されて上下方向へ開閉される開閉扉を有するコンテナであって、
前記開閉扉の閉鎖をロックするロック手段を備え、
前記ロック手段は、
係合体と、この係合体の一端に回動可能に軸支される振り子部材で構成され、
前記係合体は、
一方の端部が、前記コンテナを構成する底面壁の短手側の後妻側に回動可能に軸支され、他方の自由端部が、前記振り子部材を備え、かつ前記開閉扉の所定の位置に形成された係合部材と係合するよう、前方に突出形成された係合部を備えるように構成され、
前記振り子部材は、
所要の重さを有し、かつその下端部が前記係合体の自由端部に回動可能に軸支され、前記コンテナが所定の角度傾いたときに後方に向かって揺動するよう構成されていること
を特徴とするコンテナである。
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記振り子部材は、
前記コンテナが所定の角度傾いたときに搖動し、その揺動により生じた遠心力によって前記係合体が後方に回動してロックが解除されるよう、その重さが設定されたものであること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載のコンテナにおいて、
前記ロック手段は、
平行に離間対向した一対の側面視略コ字状又は逆L字状の板状体と、これらの板状体の長手方向の一方の端縁に連結されかつ支軸の挿通孔と連通する円筒体と、他方の端縁に形成された挿通孔に軸支されかつ前記振り子部材と一体的に形成された支軸で構成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナにおいて、
前記コンテナは、
さらに、前記底面壁の短手側の下方に、前記開閉扉を開閉する開閉手段を備え、
前記開閉手段は、
前記コンテナの長手方向に沿って、前後方向に移動可能に配置される所要の長さのロッド主体と、このロッド主体の先端部に軸支される開閉部材とで構成され、
前記ロッド主体は、
その基端部において、前記ロッド主体の前後方向への移動を可能にする動力部材と連繋され、
前記開閉部材は、
その先端部が前記開閉扉に配設された係止部材と係合するよう構成され、基端部上面には、後方に至るに従って厚さが薄くなるよう傾斜面を形成したクサビ状の案内ガイドが設けられ、
前記ロッド主体の後方への移動によって、前記開閉部材の先端部が前記開閉扉に配設された係止部材から離反すること
を特徴とするものである。
請求項4に記載のコンテナにおいて、
前記動力部材は、
前記ロッド主体の基端部と連繋するピストンロッドと、シリンダチューブと、前記ピストンロッドに固定され、かつ前記シリンダチューブ内を長手方向に移動可能なピストンヘッドと、前記ピストンヘッドによって仕切られるシリンダチューブ内の一方のシリンダ室に装填される圧縮ばねで構成されたものであること
を特徴とするものである。
したがって、このコンテナによれば、コンテナが、その前妻側を上昇させることによって所定の角度に傾斜したときには、前記振り子部材が搖動し、その際に生じた遠心力によって、前記係合体が後方に搖動するので、この係合体と前記開閉扉に形成された係合部材との係合状態が解除され、その結果、開閉扉のロックが解除される。
よって、このコンテナは、被搬送物の搬送後の排出を容易かつ安全に行うことを可能とするものである。
このような構成によって、前記振り子部材の搖動が、より確実に行われる。
前記開閉手段は、前記コンテナの長手方向に沿って、前後方向に移動可能に配置される所要の長さのロッド主体と、このロッド主体の先端部に軸支される開閉部材とで構成されたもので、前記ロッド主体は、その基端部において、前記ロッド主体の前後方向への移動を可能にする動力部材と連繋され、前記開閉部材は、その先端部が前記開閉扉に配設された係止部材と係合するよう構成され、基端部上面には、後方に至るに従って厚さが薄くなるよう傾斜面を形成したクサビ状の案内ガイドが設けられ、前記ロッド主体の後方への移動によって、前記開閉部材の先端部が前記開閉扉に配設された係止部材から離反するように構成されている。
したがって、この構成によれば、コンテナを、その前妻側を上昇させることによって所定の角度まで傾斜させるだけで、前記開閉扉の開閉を自動的に行うことができるので、前記開閉扉の開閉を安全かつ容易に行うことが可能である。
このような構成によって、前記開閉扉を、被搬送物の重量と圧縮ばねの付勢力を利用して、安全かつ自動的に開閉することが可能となる。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
前記コンテナ1を構成するコンテナ主体1aは、特に図示しないが、上面壁と長手側の一対の側面壁と、妻側の一対の側面壁と、底面壁により細長形の箱形に形成されてなるもので、国際海上コンテナの基準であるISO(国際標準化機構)やCSC(コンテナの安全に関する国際条約)に適合するように構成されている。
このコンテナ1が車両に搭載される場合には、前記後妻側の側面壁は、後部側に位置される。
なお、図1において、上部分2aと下部分2bの上下長は、ほぼ1対1に設定されている。
なお、図2において、符号7は、前記振り子部材41aが搬送中に不用意に揺動することを防止するためのストッパーで、これによって、開閉扉2bが搬送中に不用意に開放されることが防止される。
他方の自由端部(図2において上端部)には、図2に示すように、前記開閉扉2bの所定の位置に突出形成された係合部材2dと係合するよう、内側(前方側)に突出形成された係合部4bが設けられると共に、振り子部材41aが回動可能に軸支されている。
このような構成によって、前記振り子部材41aは、コンテナ1が、その前妻側を上昇させることにより所定の角度で傾斜したときに、支軸41bを中心として外側(後方)に向かって揺動する。
その際、前記振り子部材41aの搖動によって、遠心力が生じる。
したがって、この遠心力によって、前記係合体4aが支軸4cを中心として外側(後方)に搖動するので、この係合体4aと、前記開閉扉2bに形成された係合部材2dとの係合状態が解除され、その結果、開閉扉2bのロックが解除される。
例えば、前記振り子部材41aを、おおむね前記係合体4a自体の質量に対して、所定の質量(例えば、前記係合体4aの質量の5分の2以上)となるように設定することによって、前記振り子部材41aの搖動により生じる遠心力を利用して、前記係合体4aの前記係合部材2dとの係合を解除することができる。
なお、この実施例においては、前記係合体4aの質量を、1.73kgとしたので、前記振り子部材41aの質量を、738gに設定している。
したがって、この振り子部材41aの揺動によって生じた遠心力が、図3(D)に示すように、係合体4aを、支軸4cを中心として後方側に回動させる。
よって、開閉扉2bのロックも解除される。
このロック手段4は、その一端が、底面壁3の短手側の後妻側に形成された軸受け3b,3bに支軸4cを介して軸支されるよう構成され、他端に軸支されている前記支軸41bの下面を係合部として、これが開閉扉2bに突出形成された所要の長さの棒状体からなる係合部材2dと係合するよう構成されている。
この支柱42は、コンテナ1の静置状態(傾斜していない状態)において、前記振り子部材41aを支持するためのものである。
なお、この実施例において、前記空間部3aは、前記短手側の中央に形成されている。
なお、前記動力部材としては、前記ロッド主体5aをコンテナ主体1aの長手方向に沿って、前後方向に移動させることができるものであれば、具体的な機構には特段の制限はなく選択することができる。
前記スプリングシリンダ51は、図4(B)に示すように、前記ロッド主体5aの基端部と連繋するピストンロッド51bの基端部にピストンヘッド51cを固定し、このピストンヘッド51cによって仕切られるシリンダチューブ51a内の一方のシリンダ室に圧縮ばね51dを装填したもので、コンテナ主体1aの長手方向と平行になるよう保持されている。
このような構成によって、前記開閉扉2bの開閉を、モータのような電動機を使用することなく、自動的に行うことが可能となる。
したがって、前記開閉扉2bは、後述するように、この開閉扉2bに配設された係止部材6と、前記ピストンロッド51bに前記ロッド主体5aを介して連結された開閉部材5bとが係合しているので、前記スプリングシリンダ51の付勢力によって、不用意に開放するおそれがない。
なお、前記開閉部材5bの先端部には、前記係止部材6を係止するよう、頭部を有するボルト状のストッパー部材5eが装着されている。
この係止部材6は、その下縁に、上方に所要の長さ切り欠いて形成された係止部6aを有し、この係止部6aが、図4(A)及び(B)に示すように、前記開閉部材5aと係合する。
したがって、前記ロッド主体5aと同様に、コンテナ主体1aの後妻側の開口部が開閉扉2bによって閉鎖されているときには、前記コンテナ主体1aの長手方向とほぼ平行状態に保持される。
このとき、ロッド主体5aは、スプリングシリンダ51の付勢力によって、前妻側に付勢されている。
したがって、このピストンロッド51bと連結されているロッド主体5aが後方側に移動し、図5(B)に示すように、開閉部材5bの基端部に固着されている案内ガイド5cがピン部材3cに沿って下方に移動する。
よって、開閉扉2bが開放される(図5(B)→(C))。
よって、コンテナ主体1aの後妻側の開口部は、開閉扉2bによって閉鎖される。
このような構成によって、コンテナ1を、昇降手段などを用いて前妻側を徐々に上昇させることによって、傾けていくと、所定の角度で、まずロック手段4による開閉扉2bのロックが解除され、その後、さらに傾けていくと、所定の角度で、開閉手段5によって自動的に開閉扉2bが開放される、という一連の工程が確実に行われることになる。
したがって、図7(C)に示すように、開閉扉2bが開放される。
1a コンテナ主体
2 後妻側の側面壁
2a 上部分(側面壁)
2b 下部分(開閉扉)
2c ヒンジ
2d 係合部材
3 底面壁
3a 空間部
3b 軸受け
3c ピン部材
4 ロック手段
4a 係合体
4b 係合部
4c 支軸
41a 振り子部材
41b 支軸
42 支柱
5 開閉手段
5a ロッド主体
5b 開閉部材
5c 案内ガイド
5d 支軸
5e ストッパー部材
51 動力部材(スプリングシリンダ)
51a シリンダチューブ
51b ピストンロッド
51c ピストンヘッド
51d 圧縮ばね
6 係止部材
6a 係止部
7 ストッパー
Claims (5)
- 後妻側に回動可能に連結されて上下方向へ開閉される開閉扉を有するコンテナであって、
前記開閉扉の閉鎖をロックするロック手段を備え、
前記ロック手段は、
係合体と、この係合体の一端に回動可能に軸支される振り子部材で構成され、
前記係合体は、
一方の端部が、前記コンテナを構成する底面壁の短手側の後妻側に回動可能に軸支され、他方の自由端部が、前記振り子部材を備え、かつ前記開閉扉の所定の位置に形成された係合部材と係合するよう、前方に突出形成された係合部を備えるように構成され、
前記振り子部材は、
所要の重さを有し、かつその下端部が前記係合体の自由端部に回動可能に軸支され、前記コンテナが所定の角度傾いたときに後方に向かって揺動するよう構成されていること
を特徴とするコンテナ。 - 前記振り子部材は、
前記コンテナが所定の角度傾いたときに搖動し、その揺動により生じた遠心力によって前記係合体が後方に回動してロックが解除されるよう、その重さが設定されたものであること
を特徴とする請求項1に記載のコンテナ。 - 前記ロック手段は、
平行に離間対向した一対の側面視略コ字状の板状体と、これらの板状体の長手方向の一方の端縁に連結されかつ支軸の挿通孔と連通する円筒体と、他方の端縁に形成された挿通孔に軸支されかつ前記振り子部材と一体的に形成された支軸で構成されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ。 - さらに、前記底面壁の短手側の後妻側の下方に、前記開閉扉を開閉する開閉手段を備え、
前記開閉手段は、
前記コンテナの長手方向に沿って、前後方向に移動可能に配置される所要の長さのロッド主体と、このロッド主体の先端部に軸支される開閉部材とで構成され、
前記ロッド主体は、
その基端部において、前記ロッド主体の前後方向への移動を可能にする動力部材と連繋され、
前記開閉部材は、
その先端部が前記開閉扉に配設された係止部材と係合するよう構成され、基端部上面には、後方に至るに従って厚さが薄くなるよう傾斜面を形成したクサビ状の案内ガイドが設けられ、
前記ロッド主体の後方への移動によって、前記開閉部材の先端部が前記開閉扉に配設された係止部材から離反すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナ。 - 前記動力部材は、
前記ロッド主体の基端部と連繋するピストンロッドと、シリンダチューブと、前記ピストンロッドに固定され、かつ前記シリンダチューブ内を長手方向に移動可能なピストンヘッドと、前記ピストンヘッドによって仕切られるシリンダチューブ内の一方のシリンダ室に装填される圧縮ばねで構成されたものであること
を特徴とする請求項4に記載のコンテナ。
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