JP2020157850A - 車両に搭載された荷箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載されて上開き及び下開きが可能なテールゲートを備えた荷箱において、テールゲートの高い下部支持力を備え、道板掛け部材などを設けるためのテールパネルの有効活用を向上し得る構成を提供する。【解決手段】下部ヒンジは、下ヒンジシャフト141bを介して前記テールゲートの下部に設けられた左右一対の下ブラケット141aと、テールパネル15の開口を通して車両後方に突出されるとともに前記下ヒンジシャフト141bを係止可能なフック141dとを備える。左右一対の下ブラケット141aにおける少なくとも一方の外側方には、水平方向に突出する突出部1411bと、前記テールパネル15に対して車両後方側に立設されて挿通孔143bを有する立設部143と、前記挿通孔143bを通して前記突出部1411bに係合可能な係合部材142とが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載された荷箱、特にダンプ機能を備えた車両に搭載されて上開き及び下開きの両方の動作が可能なテールゲートを有する荷箱に関する。
車両に搭載された荷箱に関して、車両前後方向を長手方向とする車体枠に設けられたダンプ装置によって傾動(ダンプ)可能で、当該傾動によって例えば車両後方側に排出する土砂等が積載されるものが知られている(特許文献1など)。
こうした荷箱は、床面部に対してフロントパネル、左右のサイドゲート及びテールゲートが立設されてなる。このうち、テールゲートは、上開きだけでなく下開きの動作も可能となっている。図6に示すテールゲート91は、矢印A91に沿って上開きする際には下部ヒンジ92を中心に回動し、矢印A92に沿って下開きする際には上部ヒンジ93を中心に回動する。
テールゲート91の左右両端位置には上部ヒンジ93が設けられている。当該上部ヒンジ93は、テールゲート91の上開き時には手動操作によって係合解除され、上開きしたテールゲート91を閉じる際に係合されている。上部ヒンジ93を係合させる際、上開きされたテールゲート91を手で持ち上げてレバーハンドル931aを操作する。
一方、下部ヒンジ91は、図示のとおり、内側寄りの第1下部ヒンジ921が設けられており、当該ヒンジ921よりも外側寄りにも第2下部ヒンジ922が設けられたものがある。第1下部ヒンジ921は、下ヒンジシャフト、ガイドプレート、フックによって構成されており、テールゲート91が上開きする際に係合され、荷箱900が車両後方に傾動してテールゲート91が下開きする際にその係合が解除されて、上開き時にテールゲート91を安定して支持できる構成となっている。また、第2下部ヒンジ922は、作業者がヒンジシャフト922aをテールゲート91の下端部に固定された下ブラケット922bに適宜挿通するものである。テールゲート91は厚みが大きく、2トンの車両の場合でも40kg程度にもなるが、当該挿通状態にすることでテールゲート91の上開き動作の支持力が強化される。
特開2016−137787号公報
こうしたダンプ車両においては、例えば下部ヒンジを中心としてテールゲートを上開きし、開口された荷箱の後端を通して建設機械などの積みおろしが行われる場合がある。この場合、地面と荷箱の床面との間の高さを解消するために、自走する建設機械が渡る道板(ブリッジ)が掛けられる。そのため、荷箱後端縁となって床面から垂設されるテールパネルには、道板を係合するための道板掛け部材が設けられる。
しかしながら、図6のように第2下部ヒンジ922が第1下部ヒンジ921から離れて設けられた構造だと、その分だけ道板を係合するための道板掛け部材の設置スペースがなくなってしまう。道板を安定して係合させるためにも十分な大きさの道板掛け部材を設置するのが好ましい。
特に、図6でも示すように第2下部ヒンジ922が第1下部ヒンジ921の外側に設けられている場合、道板掛け部材の設置スペースはさらに限定される。一般的に、建設機械が自走する道板は幅が広いほどその建設機械を操作する運転手の安心感にもつながり、幅が広がるに伴ってその重量も増える。そのため、道板掛け部にも所定以上の係合力で係合可能とするのに対して、道板掛け部材の設置スペースの向上が望まれる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、車両に搭載されて上開き及び下開きの両動作が可能なテールゲートを備えた荷箱において、テールゲートの高い下部支持力を備えるとともに、道板掛け部材などを設けるためのテールパネルの有効活用を向上し得る構成の提供を目的としている。
本発明では、上記課題を解決するために、車両前後方向を長手方向とする車体枠に設けられたダンプ装置によって傾動可能で、床面部に対して上開き及び下開きが可能なテールゲートに対して前記上開きの際の下方部に回動支持部となる下部ヒンジが設けられたダンプ車両に搭載された荷箱を対象とし、以下の解決手段を採用する。
前記下部ヒンジは、水平方向を長手方向とする下ヒンジシャフトを介して前記テールゲートの下部に設けられた左右一対の下ブラケットと、前記荷箱の床面部後端に垂設されたテールパネルの開口を通して車両後方に突出されるとともに前記下ヒンジシャフトを係止可能なフックと、前記テールパネルに固定され、または前記開口を通して前記床面部に固定されて前記下ヒンジシャフトを支持可能なガイドプレートと、と備えている。前記左右一対の下ブラケットにおける少なくとも一方の外側方には、前記下ブラケットに固定されて水平方向に突出する突出部と、前記テールパネルに対して車両後方側に立設されて挿通孔を有する立設部と、前記挿通孔を通して前記突出部に係合可能な係合部材とが設けられている。
下部ヒンジの下ブラケットに設けた突出部に、テールパネルに設置された立設部の挿通孔を介して係合部材が係合可能な構成とすることで、下部ヒンジに近い位置でテールゲートの支持力向上を果たすことができ、例えば道板掛け部材を十分な大きさで設置すること、又は反射板を所望の大きさで添付するなど、テールパネルのスペースをさらに有効に活用することができる。
また、前記係合部材は、水平方向を長手方向とするとともに前記突出部に係合される際に前記突出部の車両後方側への移動を規制可能な規制部、例えば突出部を覆う凹部を有する。
さらに、前記挿通孔に対して水平方向に所定距離だけ離間した領域において、車両後方側に凸な凸部が、前記立設部に固定された鉤状部又は前記テールパネルに設けられており、前記係合部材には、水平方向を軸中心とする回転によって、前記挿通孔に挿通される際に前記凸部と干渉する部位および非干渉となる部位が設けられている構成としても良い。
他にも、前記突出部は、その軸心方向が前記下ヒンジシャフトの軸心方向と一致するように設けられている構成とするのが好ましい。
本発明によれば、下ヒンジシャフトに設けた突出部に係合部材が係合する構成となっているので、下ヒンジシャフトから離間した状態で、テールゲートの上開き時に支持する部位を別途設ける必要がない。したがって、離間しない分だけ係合部材の位置が従来よりも下ヒンジシャフトに近くなって、それ以外のスペースが従来よりも確保される。つまり、建設機械を積みおろしする際に用いられる道板を係合するための道板掛け部材の設置スペースも確保できる。
本発明の実施形態に係る荷箱が搭載された状態を示すダンプ車両の側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係るテールゲートを車両後方から見た後面図、(b)は同テールゲートの自動開閉装置とともに示す側面図、(c)は同テールゲートが上開き動作する際の側面図である。 (a)は本発明の下部ヒンジを車両後方から見た後面図、(b)は同下部ヒンジの側面図、(c)は同下部ヒンジにおける係合部材を係合させる際の模式図である。 同下部ヒンジの各構成部材を示す模式図である。 本実施形態に係るダンプ車両に道板をかけた状態を示す側面図である。 従来の実施形態に係るテールゲートを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態の一例について、図面を用いて説明する。
図1は、荷箱1が搭載された状態の最大積載重量が4トンとなる車両DTを示す側面図である。この車両DTは、前後方向(図中では左右方向)を長手方向とする車体枠2にヒンジ2aを介して荷箱1が車両後方に傾動可能(ダンプ可能)に搭載されている。荷箱1の傾動は、車体枠2に設けられて、荷箱1と車体枠2の間に位置するダンプ装置3によって行われる。ダンプ装置3のダンプシリンダを伸長させることで、荷箱1は、ヒンジ2aを中心に一点鎖線で示すように車両後方に向かって傾動する(矢印A1)。
荷箱1は、床面部11と、床面部11の前端に立設されたフロントパネル(前壁)12と、床面部11の左右に立設されたサイドゲート13と、床面部11の後端に立設されたテールゲート14とを有する。テールゲート14には、上端に上部ヒンジ140、下端に下部ヒンジ(不図示)が設けられており、これらによってテールゲート14が固縛されて立設された状態が保持されている。上部ヒンジ140による固縛を解除(下部ヒンジによる固縛は維持されたまま)した際には作業者が手動で上開き可能となり、下部ヒンジによる固縛を解除(上部ヒンジ140による固縛は維持されたまま)した際には、荷箱1の傾動動作に伴って、一点鎖線で示すように上部ヒンジ140に支持された状態でその支持点を中心に回動される下開き動作が行われる(矢印A2)。
上部ヒンジ140は、テールゲート14の上端部に上ヒンジブラケット1401を介して水平に設けられた上ヒンジシャフト1402と、サイドゲート13の後端上部に設けられて上ヒンジシャフト1402を固縛又は固縛解除可能な固縛金具1403とから構成された既知のものである。詳細図は省略するが、固縛金具1403は、車両後方に向かって開口したU字状の固定溝部を有する受金具と、この受金具とのU字状の固定溝部と同形状で受金具に対して車両幅方向を軸中心方向として回転可能に支持された回転溝部と、この回転溝部を先端に備えて作業者が把持して上下に回動操作可能な操作ハンドルとから構成されている。この操作ハンドルを作業者が操作して回転溝部を回転操作することで、上ヒンジシャフト1402を固縛し、又は固縛解除することができる。なお、上ヒンジシャフト1402は、上述した下開き動作における回動軸(支持点)として機能する。
下部ヒンジ141は、テールゲート14の下部に設けられており、主な構成は例えば特許5063395号でも知られており、図2(a)のとおり、テールゲート14の左右端部ではなく内寄りとなる左右2か所に設けられている。図示する状態は、テールゲート14が上部ヒンジ140及び下部ヒンジ141のいずれにも固縛されて起立姿勢で固定されたものとなっている。テールゲート14が下開きされると、テールゲート14によって塞がれた領域が開口領域となる。なお、床面部11の後端で垂設されてなるテールパネル15には、左右の下部ヒンジ141のそれぞれに対して車両外側となる位置に道板掛け部材17も設けられている。当該部材17は左右が折り曲げられてなるブラケット材で上から見ると略コ字状の部材となっている。
下部ヒンジ141は、図2(b)にも示すように、テールゲート14の下端部に設けられた下ブラケット141aを介して水平に固定された下ヒンジシャフト141bに、荷箱1の床面部11(図1参照)の後端裏面側に設けられて第1ガイドプレート141cと、下ヒンジシャフト141bを上から抑えるフック141dとを備えている。下ブラケット141aは左右一対で設けられており、これら左右一対の下ブラケット141aに対して下ヒンジシャフト141bが架設された状態となっている。また、第1ガイドプレート141cは、下ヒンジシャフト141bを係合可能な係合凹部を有し、フック141dは、当該係合凹部に係合された状態の下ヒンジシャフト141bを上から押さえるようになっている。なお、テールパネル15の裏面側(車両前方側)には、車両幅方向(図中の左右方向)を長手方向とするヒンジピン141pが、床面部11の後端裏面(下面)に設けられたブラケット166と第1ガイドプレート141cとに架設されておりフック141dはこのヒンジピンに対して上下回動可能に設けられている。なお、本実施形態では第1が移動レート141cは床面部11の後端裏面側に設けられてテールパネルの表面側(車両後方側)まで開口部を介して延びた状態となっているが、テールパネルの表面側に溶着などを介して直接設けられた構成であっても構わない。
テールパネル15は、上述のとおり床面部11の後端で垂設されており、図示した位置の下ヒンジシャフト141bに対応して開口部が設けられている。第1ガイドプレート141c及びフック141dは、この開口部を介して車両後方側に突出されている。
フック141dは、荷箱1が車両後方への傾動(図1参照)に伴って開閉する自動開閉装置を構成している。この自動開閉装置は、図2(b)の側面図のとおり、フック141dの基端部に連結ロッド161の一端が連結され、連結ロッド161の他端が略L字状のアーム部材162に連結され、アーム部材162が軸支部163に軸支されて車体枠2に固定されたガイド部164に当接可能に設けられた構成を有する。連結ロッド161には、アーム部材162寄りの部位にスプリングを内蔵した緩衝部165が設けられている。また、連結ロッド161のフック141d寄りの部位には、床面部11の後端裏面側に設けられたブラケット166との間にスプリング167が張設されている。なお、当該ブラケット166には、フック141dの回動軸となる上述したヒンジピン141pが架設されている。このスプリング167を介して、連結ロッド161は車両後方に向かって牽引されている。つまり、フック141dは、下ヒンジシャフト141bから離れる方向に向かって、スプリング167に付勢される。したがって、荷箱1が車両後方に傾動した際には、アーム部材162が図示する状態から軸支部163を中心に車両後方側に揺動して、フック141dが下ヒンジシャフト141bから離れて、当該シャフト141bに対する固縛が解除される。一方で、荷箱1が図示するように水平状態となる際には、アーム部材163が車両前方側に揺動し、スプリング167の付勢力に抗して連結ロッド161が車両前方側に引っ張られる。その結果、フック141dが下ヒンジシャフト141bに対して上から強固に固縛する状態となる。
フック141dが下ヒンジシャフト141bを固縛する状態(荷箱1が水平状態)のときには、上部ヒンジ140を操作してその固縛を解除し、テールゲート14を上開き動作することができる。このときは、図2(c)で示すように、固縛状態の下ヒンジシャフト141bを軸中心として手動で上下にテールゲート14を回動させることができる(矢印A3)。
本実施形態に係る下部ヒンジ141には、テールゲート14の上述した上開き動作の際の支持力を強化するとともに省スペース化も成す部材も設けられており、図3を用いて説明する。
図3(a)は、車両後方から見て左側の下部ヒンジ141であって、下ヒンジシャフト141bがフック141dに上から押さえつけられた固縛状態を示している。下ヒンジシャフト141bは、左右の下ブラケット141aの間だけでなくその外側まで突出した突出部1411bを有している。さらに、当該突出部1411bに係合する係合部材142と、当該係合部材142を支持する立設部143とが設けられている。なお、突出部1411bの軸中心は、下ヒンジシャフト141bの軸中心と一致するように設けられている。
図3(b)は係合部材142が突出部1411bに係合する前の状態を示している。係合部材142は、円柱状でその長手方向の一端側に所定深さの凹部1421を有する本体部142aと、本体部142aの周面から張り出すようにして本体部142aの他端部(凹部1421とは反対側の端部)に固着された円板部142bとを有している。本体部142aの凹部1421は、その内周面が突出部1411bの外周面に嵌合可能に設けられており、図3(a)で示すように突出部1411bの長さL1における略半分の長さに相当する部位を覆うことが可能な大きさ及び形状を有している。
立設部143は、テールパネル15において、突出部1411bに対して車両外側に僅かに離れた位置で溶接によって固定されている。立設部143は、1枚の平らなブラケット材143aで設けられており、その中央部には係合部材142の本体部142aを挿通可能で当該本体部142aの大きさを略一致する円形状の挿通孔143bが設けられている。さらに、立設部143は、突出部1411bの長さL1よりは短いが、本体部142aを挿通状態で支持できる程度の厚みD1を有する。
立設部143の挿通孔143bに挿通された係合部材142が、突出部1411bを覆って係合状態となると、下ヒンジシャフト141bが回動することが阻止され、テールゲート14の下開き動作も規制される。つまり、フック141dから下ヒンジシャフト141bが押さえつけられる支持力に加えて、突出部1411bの車両後方側への回動を阻止してテールゲート14が上開き動作する際の回度軸となるように支持するための支持力が向上され、突出部1411bを覆う凹部1421が突出部1411bの回動を規制する規制部として機能している。したがって、テールゲート14の上開き動作の安定性が確保される。
さらに、図3(a)のように係合部材142が突出部1411bに係合状態のとき、テールパネル15における左側のスペースSも確保した状態(白抜き矢印で示す領域)を実現できる。具体的には、下ブラケット141aに隣接した位置で係合部材142と突出部1411bに係合されるので、下ブラケット141aから離れた位置で別のシャフト材を要して支持する必要がない。また、本実施形態では立設部143が1枚のブラケット材143aを設置するだけで構成されているので、係合部材142を支持するための領域(車両方向の長さ方向)も狭小化できる。例えば、従来構成(図6参照)では、ブラケット141aから離れた位置(上記スペースSの領域)において、下ヒンジシャフト141bとは別のシャフト材を2枚のブラケット材の間に挿通させており、こうした構成と比較して、本実施形態に係る構成はテールパネル15における省スペース効果が大きい。
また、係合部材142と突出部1411bの係合に関しては、係合部材142の抜け止め効果を奏する構成も付加されている。図4(a)は車両側方から見たブラケット材143aで、図4(b)は上側から見たブラケット材143aを示しており、両図ともテールパネル15等の図示は省略されている。ブラケット材143aには、車両前方側(図中左側)で略中央となる高さ位置に略L字状の鉤部143cが設けられている。また、図4(c)は、係合部材142を円板部142bから見た状態を示しており、円板部142bの一部には矩形状の切り欠き部1421bが設けられている。図4(d)に示すように、係合部材142を突出部1411bに係合させる際には、切り欠き部1421bと鉤部143cとが対向する姿勢で係合部材142を挿通孔143bに挿通することで、鉤部143cに円板部142bが干渉することなく係合部材142を移動させることができる。切り欠き部1421bが鉤部143cを通過するまで係合部材142を挿通孔143bに挿通後、前後に円板部142bを回転することによって切り欠き部1421bと鉤部143cが対向しない状態となって、図4(e)のように係止部材142の抜け止め機能をなすことができる。したがって、車両の振動等の影響で係合部材142が外れる恐れがない。なお、係合部材142が挿通孔143bに挿通されないときには、テールパネル15の下部ヒンジ付近に設けられるとともに互いに金属製チェーンで連結された円筒状の鞘部(不図示)に挿入されて保持される。
上述した構成によってスペースSを十分に確保でき、本実施形態に係る荷箱1はさらに道板掛け部材17も備えている。そこで、図5に示すように当該道板掛け部材17に長尺状の道板BRを架けることができる。具体的には、図5(a)に示すように、テールゲート14を上開きした状態で、道板17に設けられた爪状の道板係合部BRaを略コ字状の道板掛け部材17に上から引っ掛けた状態にすることで、図5(b)のとおり、道板BRが荷箱1と地面とをつなぐ状態になって自走する建設機械CTを車両DTに対して積みおろしが可能となる。特に、本実施形態のように、係合部材142の長さに関しても、突出部1411bを覆うように係合させることで、係合部材142の長手方向の長さを短尺化できる。そのため、道板掛け部材17が近接配置されていても、短尺化されている分だけ立設部143の挿通孔143bに挿通操作が簡易となる。この点でも、道板掛け部材17の設置位置やスペースが制限されない。
以上の構成を備えた荷箱1に関して、1つの下部ヒンジ141に対して車両外側に係合部材142を係合させているが、外側のみに限らず、内側にも係合部材142及び立設部143を設けた構成としても良い。また、内側のみにこれらの部材を設けた構成としても良い。いずれの構成を採る場合でも、車両の仕様に合わせて、道板掛け部材17を十分な大きさで設置することができる。道板掛け部材17を設けない場合でも、後続車両の照射ライトを反射する反射板(反射テープ)を設置するためのスペースを確保することもできる。
また、下ヒンジシャフト141bは、下ブラケット141aに挟まれた部位と突出部1411bは同一外径の略円柱状を有する構成だが、これら各部位の外径の大きさはそれぞれの耐久性に基づいて適宜変更可能である。また、各部位は一体化されたものでも、それぞれ別々に設けられたのでも構わない。ただし、各部位の軸中心が一致していることが好ましい。
さらに、突出部1411bの車両後方への回動を規制する規制部となって突出部1411bを覆う係合部材142に関しても、凹部が設けられた突出部と、当該凹部の内部に挿通される突出部とする構成としても良い。
他にも、係合部材142の抜け止め機能に関しても、本体部142aの外側となる円板部142bを利用した構成としたが、これに限定されるものではなく、突出部1411bの外周面に鉤状部を設けて、係合部材142の回転によって当該鉤状部と係止又は係止解除が可能な被係止部が凹部1421に設けられた構成としても良い。さらに、鉤状部と被係止部は、一方が凸状部で他方が凹状部であれば良い。
本発明は、上開き及び下開きが可能なテールゲートを備えた全ての荷箱に対して有用である。
DT 車両
1 荷箱
2 車体枠
3 ダンプ装置
11 床面部
12 フロントパネル
13 サイドゲート
14 テールゲート
140 上部ヒンジ
141 下部ヒンジ
141a 下ブラケット
141b 下ヒンジシャフト
141c 第1ガイドプレート
141d フック
1411b 突出部
1421 規制部(凹部)
15 テールパネル
17 道板掛け部材
BR 道板

Claims (4)

  1. 車体枠に設けられたダンプ装置によって傾動可能で、床面部に対して上開き及び下開きが可能なテールゲートに対して前記上開きの際の下方部に回動支持部となる下部ヒンジが設けられたダンプ車両に搭載された荷箱であって、
    前記下部ヒンジは、
    水平方向を長手方向とする下ヒンジシャフトを介して前記テールゲートの下部に設けられた左右一対の下ブラケットと、
    前記荷箱の床面部後端に垂設されたテールパネルの開口を通して車両後方に突出されるとともに前記下ヒンジシャフトを係止可能なフックと、
    前記テールパネルに固定され、または前記開口を通して前記床面部に固定されて前記下ヒンジシャフトを支持可能なガイドプレートと、
    を備えており、
    前記左右一対の下ブラケットにおける少なくとも一方の側方には、前記下ブラケットに固定されて水平方向に突出する突出部と、前記テールパネルに対して車両後方側に立設されて挿通孔を有する立設部と、前記挿通孔を通して前記突出部に係合可能な係合部材とが設けられている
    ことを特徴とするダンプ車両に搭載された荷箱。
  2. 前記係合部材は、水平方向を長手方向とするとともに前記突出部に係合される際に前記突出部の車両後方側への移動を規制可能な規制部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンプ車両に搭載された荷箱。
  3. 前記挿通孔に対して水平方向に所定距離だけ離間した領域において、車両後方側に凸な凸部が、前記立設部に固定された鉤状部又は前記テールパネルに設けられており、
    前記係合部材には、水平方向を軸中心とする回転によって、前記挿通孔に挿通される際に前記凸部と干渉する部位および非干渉となる部位が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のダンプ車両に搭載された荷箱。
  4. 前記突出部は、その軸心方向が前記下ヒンジシャフトの軸心方向と一致するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンプ車両に搭載された荷箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0532108U (ja) * 1991-10-07 1993-04-27 株式会社稲坂歯車製作所 ダンプ車の荷台のゲート支持装置
JP2016137787A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 新明和工業株式会社 車両に搭載された荷箱

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