JP6784839B2 - 積層体および積層体の製造方法 - Google Patents
積層体および積層体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6784839B2 JP6784839B2 JP2019525380A JP2019525380A JP6784839B2 JP 6784839 B2 JP6784839 B2 JP 6784839B2 JP 2019525380 A JP2019525380 A JP 2019525380A JP 2019525380 A JP2019525380 A JP 2019525380A JP 6784839 B2 JP6784839 B2 JP 6784839B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyvinyl alcohol
- layer
- undercoat
- coating layer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J7/00—Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
- C08J7/04—Coating
- C08J7/042—Coating with two or more layers, where at least one layer of a composition contains a polymer binder
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D1/00—Processes for applying liquids or other fluent materials
- B05D1/36—Successively applying liquids or other fluent materials, e.g. without intermediate treatment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D7/00—Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
- B05D7/24—Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials for applying particular liquids or other fluent materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/30—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising vinyl (co)polymers; comprising acrylic (co)polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D129/00—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal, or ketal radical; Coating compositions based on hydrolysed polymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D129/02—Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
- C09D129/04—Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D201/00—Coating compositions based on unspecified macromolecular compounds
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Description
1つの実施形態において、上記下塗り層の厚みが、0.2μm〜2.0μmである。
1つの実施形態において、上記ポリビニルアルコール系成分が、アセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含む。
1つの実施形態において、上記下塗り塗布層が、上記ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む。
1つの実施形態において、上記ポリビニルアルコール系成分と上記ポリオレフィン系成分との配合比(ポリビニルアルコール系成分:ポリオレフィン系成分)が、5:95〜50:50である。
本発明の別の局面によれば、樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体の製造方法が提供される。該積層体の製造方法は、樹脂基材の片側に下塗り塗布層を形成し、該下塗り塗布層表面にポリビニルアルコール系樹脂塗布層を形成することと、該下塗り塗布層の5体積%〜70体積%を該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層へ溶出させて、該下塗り塗布層および該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層をそれぞれ下塗り層およびポリビニルアルコール系樹脂層にすることと、を含む。該下塗り塗布層は、ポリビニルアルコール系成分を含む2種以上の樹脂成分を含み、該下塗り塗布層の樹脂成分における該ポリビニルアルコール系成分の配合割合が、5%〜50%である。
1つの実施形態において、上記下塗り層の厚みが、0.2μm〜2.0μmである。
1つの実施形態において、上記ポリビニルアルコール系成分が、アセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含む。
1つの実施形態において、上記下塗り塗布層が、上記ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む。
1つの実施形態において、上記ポリビニルアルコール系成分と上記ポリオレフィン系成分との配合比(ポリビニルアルコール系成分:ポリオレフィン系成分)が、5:95〜50:50である。
本発明のさらに別の局面によれば、樹脂基材と下塗り層と偏光膜とをこの順に有する光学積層体が提供される。該光学積層体は、上記積層体のポリビニルアルコール系樹脂層が、二色性物質が吸着配向した偏光膜である。
本発明のさらに別の局面によれば、樹脂基材と下塗り層と偏光膜とをこの順に有する光学積層体の製造方法が提供される。該光学積層体の製造方法は、上記積層体の製造方法によって、樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体を作製することと、該ポリビニルアルコール系樹脂層を染色および延伸して偏光膜にすることと、を含む。
本発明は、樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する場合がある)層とをこの順に有する積層体の製造方法を提供する。本発明の積層体の製造方法は、
樹脂基材の片側に下塗り塗布層を形成し、該下塗り塗布層表面にPVA系樹脂塗布層を形成することと、
該下塗り塗布層の5重量%〜70重量%を該PVA系樹脂塗布層へ溶出させて、該下塗り塗布層および該PVA系樹脂塗布層をそれぞれ下塗り層およびPVA系樹脂層にすることと、を含む。
下塗り塗布層は、代表的には、樹脂基材の片側に下塗り層形成用組成物を塗布することによって形成される。
上記PVA系樹脂塗布層は、代表的には、上記下塗り塗布層表面にPVA系樹脂を含む塗布液を塗布することによって形成される。該PVA系樹脂を含む塗布液を塗布する下塗り塗布層表面は、予め、表面改質処理(例えば、コロナ処理等)が施されていてもよい。このような処理によれば、密着性をさらに向上させ得る。
下塗り塗布層のPVA系樹脂塗布層への溶出は、下塗り塗布層中のポリビニルアルコール系成分とPVA系樹脂塗布層中のPVA系樹脂との親和性の高さに起因して、PVA系樹脂塗布層の形成(実質的には、上記塗布液の塗布)と同時に自然発生的に生じ得る。また、該溶出は、ポリビニルアルコール系成分の濃度勾配等に起因する駆動力の減少に応じて減少または終了し得る。本発明においては、該溶出に伴う下塗り塗布層の厚みの減少が停止し、一定の厚みになった時点で溶出が完了したものとみなし、その後の下塗り塗布層およびPVA系樹脂塗布層をそれぞれ、下塗り層およびPVA系樹脂層と称する。
本発明はまた、樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体を提供する。該積層体中、該下塗り層および該ポリビニルアルコール系樹脂層は、該樹脂基材上にこの順に設けられた下塗り塗布層およびポリビニルアルコール系樹脂塗布層において該下塗り塗布層の5体積%〜70体積%が該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層に溶出することによって形成されたものである。よって、本発明の1つの実施形態において、積層体のPVA系樹脂層は、下塗り塗布層由来の溶出成分を含み、下塗り層は、該下塗り塗布層から該溶出成分を除いた残余によって形成され得る。また、該下塗り塗布層は、ポリビニルアルコール系成分を含む2種以上の樹脂成分を含み、下塗り塗布層の樹脂成分における該ポリビニルアルコール系成分の配合割合は、5%〜50%である。このような構成とすることにより、樹脂基材側からの剥離およびポリビニルアルコール系樹脂層側からの剥離の両方を抑制し得、優れた密着性が得られ得る。
本発明はまた、樹脂基材と下塗り層と偏光膜とをこの順に有する光学積層体の製造方法を提供する。本発明の光学積層体の製造方法は、A項に記載の積層体の製造方法によって、樹脂基材と下塗り層とPVA系樹脂層とをこの順に有する積層体を作製することと、該PVA系樹脂層を染色および延伸して偏光膜にすることと、を含む。該PVA系樹脂層には、染色および延伸以外に、そのPVA系樹脂層を偏光膜とするための処理が、適宜施され得る。偏光膜とするための処理としては、例えば、不溶化処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理等が挙げられる。なお、これらの処理の回数、順序等は、特に限定されない。
上記染色処理は、代表的には、PVA系樹脂層を二色性物質で染色することにより行う。好ましくは、PVA系樹脂層に二色性物質を吸着させることにより行う。当該吸着方法としては、例えば、二色性物質を含む染色液にPVA系樹脂層(積層体)を浸漬させる方法、PVA系樹脂層に当該染色液を塗工する方法、当該染色液をPVA系樹脂層に噴霧する方法等が挙げられる。好ましくは、染色液にPVA系樹脂層を浸漬させる方法である。二色性物質が良好に吸着し得るからである。
積層体の延伸方法としては、任意の適切な方法を採用することができる。具体的には、固定端延伸(例えば、テンター延伸機を用いる方法)でもよいし、自由端延伸(例えば、周速の異なるロール間に積層体を通して一軸延伸する方法)でもよい。また、同時二軸延伸(例えば、同時二軸延伸機を用いる方法)でもよいし、逐次二軸延伸でもよい。積層体の延伸は、一段階で行ってもよいし、多段階で行ってもよい。多段階で行う場合、後述の積層体の延伸倍率(最大延伸倍率)は、各段階の延伸倍率の積である。
上記不溶化処理は、代表的には、ホウ酸水溶液にPVA系樹脂層を浸漬させることにより行う。特に水中延伸方式を採用する場合、不溶化処理を施すことにより、PVA系樹脂層に耐水性を付与することができる。当該ホウ酸水溶液の濃度は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜4重量部である。不溶化浴(ホウ酸水溶液)の液温は、好ましくは20℃〜40℃である。好ましくは、不溶化処理は、積層体作製後、染色処理や水中延伸処理の前に行う。
上記架橋処理は、代表的には、ホウ酸水溶液にPVA系樹脂層を浸漬させることにより行う。架橋処理を施すことにより、PVA系樹脂層に耐水性を付与することができる。当該ホウ酸水溶液の濃度は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜4重量部である。また、上記染色処理後に架橋処理を行う場合、さらに、ヨウ化物を配合することが好ましい。ヨウ化物を配合することにより、PVA系樹脂層に吸着させたヨウ素の溶出を抑制することができる。ヨウ化物の配合量は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜5重量部である。ヨウ化物の具体例は、上述のとおりである。架橋浴(ホウ酸水溶液)の液温は、好ましくは20℃〜50℃である。好ましくは、架橋処理は水中延伸処理の前に行う。好ましい実施形態においては、染色処理、架橋処理および水中延伸処理をこの順で行う。
上記洗浄処理は、代表的には、ヨウ化カリウム水溶液にPVA系樹脂層を浸漬させることにより行う。
乾燥処理における乾燥温度は、好ましくは30℃〜100℃である。
本発明はまた、樹脂基材と下塗り層と偏光膜とをこの順に有する光学積層体を提供する。本発明の光学積層体は、A項に記載の積層体のポリビニルアルコール系樹脂層が、二色性物質が吸着配向した偏光膜とされているものであり得る。
本発明の光学積層体によれば、樹脂基材を偏光膜から剥離せずに、そのまま光学部材として用いることができる。この場合、樹脂基材は、例えば、偏光膜の保護フィルムとして機能し得る。あるいは、光学積層体の偏光膜上に任意の適切な接着層を介して光学機能フィルムを積層し、その後、樹脂基材を剥離してもよい。上記光学機能フィルムは、例えば、偏光膜保護フィルム、位相差フィルム等として機能し得る。
(厚み)
デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC−351C」)を用いて測定した。
(溶出率)
以下の式によって算出した。
溶出率(%)=([塗布液を塗布する前の下塗り塗布層の厚み]−[下塗り層の厚み])/[塗布液を塗布する前の下塗り塗布層の厚み]×100
樹脂基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg75℃の非晶質のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート(IPA共重合PET)フィルム(厚み:100μm)を用いた。
樹脂基材の片面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、アセトアセチル変性PVA(日本合成化学工社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」、重合度1200、ケン化度99.0モル%以上、アセトアセチル変性度4.6%)の4.0%水溶液と変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ社製、商品名「アローベースSE1030N」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を、乾燥後の厚みが2000nmになるように塗布し、60℃で3分間乾燥し、下塗り塗布層を形成した。ここで、混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比は30:70であった。
次いで、下塗り塗布層表面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(重合度1200、アセトアセチル変性度4.6%、ケン化度99.0モル%以上、日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を9:1の比で含む水溶液を25℃で塗布および乾燥して、厚み11μmのPVA系樹脂塗布層を形成した。
次いで、65℃で10分以上静置して下塗り塗布層の構成成分のPVA系樹脂塗布層への溶出を行った。こうして、樹脂基材と下塗り層とPVA系樹脂層とをこの順で含む積層体を作製した。
次いで、積層体を、液温30℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴に、得られる偏光膜が所定の透過率となるようにヨウ素濃度、浸漬時間を調整しながら浸漬させた。本実施例では、水100重量部に対して、ヨウ素を0.2重量部配合し、ヨウ化カリウムを1.0重量部配合して得られたヨウ素水溶液に60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温30℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を3重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合し、ヨウ化カリウムを5重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸)。
その後、積層体を液温30℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
こうして、厚み30μmの樹脂基材の片側に厚み5μmの偏光膜が形成された光学積層体(偏光板)を得た。
上記混合液を乾燥後の厚みが1000nmになるように塗布したこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
上記混合液を乾燥後の厚みが500nmになるように塗布したこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を50:50としたこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液と変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ社製、商品名「アローベースSD1030N」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液と変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ社製、商品名「アローベースSE1035NJ2」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を用いたこと以外は実施例4と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(日本合成化学工社製、商品名「ゴーセファイマーZ410」、重合度2200、ケン化度97.5〜98.5%、アセトアセチル変性度4.6%)の4.0%水溶液と変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ株式会社製、商品名「アローベースSE1030N」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
空中補助延伸の延伸倍率を4.0倍とし、不溶化処理および水中延伸を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして、厚み37μmの樹脂基材の片側に下塗り層を介して厚み6μmの偏光膜が形成された光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液10gとポリエステル水性エマルション樹脂(エリーテルKT0507E6)62.5gとを混合した混合液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。ここで、混合液におけるアセトアセチル変性PVAとポリエステルとの固形分配合比は50:50であった。
下塗り塗布層を形成することなく、樹脂基材上に直接PVA系樹脂塗布層(PVA系樹脂層)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液を用いたこと以外は実施例3と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液を用いたこと以外は実施例2と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液を用いたこと、および、この混合液を乾燥後の厚みが1000nmになるように塗布したこと以外は実施例8と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、ポリエステル水性エマルション樹脂(ユニチカ社製、商品名「エリーテルKT0507E6」)を用いたこと以外は実施例3と同様にして、光学積層体を得た。
下塗り塗布層の形成に際し、ポリエステル水性エマルション樹脂(ユニチカ社製、商品名「エリーテルKT0507E6」)を用いたこと以外は実施例2と同様にして、光学積層体を得た。
上記実施例および比較例について、PVA剥離力および基材剥離力を測定することにより、密着性を評価した。評価結果を表1にまとめる。なお、PVA剥離力および基材剥離力の測定方法は、以下のとおりである。
(PVA剥離力)
ガラス板に得られた光学積層体を樹脂基材面側に粘着剤を塗布して貼り合わせ、偏光膜面に補強用のポリイミドテープ(日東電工(株)製、ポリイミド粘着テープNo.360A)を貼り合わせて、測定用サンプルを作製した。この測定用サンプルの偏光膜と樹脂基材との間にカッターナイフで切込みを入れ、偏光膜および補強用のポリイミドテープを樹脂基材面に対して90°の角度をなすように立ち上げ、剥離速度3000mm/minで剥離する際に要する力(N/15mm)を角度自在タイプ粘着・皮膜剥離解析装置「VPA−2」(共和界面化学株式会社製)により測定した。
(基材剥離力)
ガラス板に、得られた光学積層体を偏光膜面側に粘着剤を塗布して貼り合わせて、測定用サンプルを作製した。この測定用サンプルの偏光膜と樹脂基材との間にカッターナイフで切込みを入れ、樹脂基材を偏光膜面に対して90°の角度をなすように立ち上げ、剥離速度3000mm/minで剥離する際に要する力(N/15mm)を上記「VPA−2」により測定した。
混合液を乾燥後の厚みが1.7μmになるように塗布したこと以外は実施例9と同様にして、積層体を得た。下塗り塗布層の断面([樹脂基材/下塗り塗布層]の積層体の断面)のSEM観察(6500倍)の結果を図1(a)に示し、下塗り層の断面([樹脂基材/下塗り層/PVA樹脂層]の積層体の断面)のSEM観察(6500倍)の結果を図1(b)に示す。図1(a)および図1(b)に示されるとおり、1.7μmの厚みに形成された下塗り塗布層からポリビニルアルコール系成分等が溶出することにより、0.6μmの厚みを有する下塗り層が形成された。
Claims (12)
- 樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体であって、
該下塗り層および該ポリビニルアルコール系樹脂層は、該樹脂基材上にこの順に設けられた下塗り塗布層およびポリビニルアルコール系樹脂塗布層において該下塗り塗布層の5体積%〜70体積%が該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層に溶出することによって形成されたものであり、
該下塗り塗布層が、ポリビニルアルコール系成分を含む2種以上の樹脂成分を含み、
該下塗り塗布層の樹脂成分における該ポリビニルアルコール系成分の配合割合が、5%〜50%である、積層体。 - 前記下塗り層の厚みが、0.2μm〜2.0μmである、請求項1に記載の積層体。
- 前記ポリビニルアルコール系成分が、アセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含む、請求項1または2に記載の積層体。
- 前記下塗り塗布層が、前記ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む、請求項1から3のいずれかに記載の積層体。
- 前記ポリビニルアルコール系成分と前記ポリオレフィン系成分との配合比(ポリビニルアルコール系成分:ポリオレフィン系成分)が、5:95〜50:50である、請求項4に記載の積層体。
- 樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体の製造方法であって、
樹脂基材の片側に下塗り塗布層を形成し、該下塗り塗布層表面にポリビニルアルコール系樹脂塗布層を形成することと、
該下塗り塗布層の5体積%〜70体積%を該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層へ溶出させて、該下塗り塗布層および該ポリビニルアルコール系樹脂塗布層をそれぞれ下塗り層およびポリビニルアルコール系樹脂層にすることと、を含み、
該下塗り塗布層が、ポリビニルアルコール系成分を含む2種以上の樹脂成分を含み、
該下塗り塗布層の樹脂成分における該ポリビニルアルコール系成分の配合割合が、5%〜50%である、
製造方法。 - 前記下塗り層の厚みが、0.2μm〜2.0μmである、請求項6に記載の製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系成分が、アセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含む、請求項6または7に記載の製造方法。
- 前記下塗り塗布層が、前記ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む、請求項6から8のいずれかに記載の製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系成分と前記ポリオレフィン系成分との配合比(ポリビニルアルコール系成分:ポリオレフィン系成分)が、5:95〜50:50である、請求項9に記載の製造方法。
- 前記ポリビニルアルコール系樹脂層が、二色性物質が吸着配向した偏光膜である、請求項1から5のいずれかに記載の積層体。
- 請求項6から10のいずれかに記載の積層体の製造方法によって、樹脂基材と下塗り層とポリビニルアルコール系樹脂層とをこの順に有する積層体を作製することと、
該ポリビニルアルコール系樹脂層を染色および延伸して偏光膜にすることと、を含む、
樹脂基材と下塗り層と偏光膜とをこの順に有する光学積層体の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017121836 | 2017-06-22 | ||
JP2017121836 | 2017-06-22 | ||
PCT/JP2018/021993 WO2018235630A1 (ja) | 2017-06-22 | 2018-06-08 | 積層体および積層体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018235630A1 JPWO2018235630A1 (ja) | 2020-03-19 |
JP6784839B2 true JP6784839B2 (ja) | 2020-11-11 |
Family
ID=64737577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019525380A Active JP6784839B2 (ja) | 2017-06-22 | 2018-06-08 | 積層体および積層体の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6784839B2 (ja) |
KR (1) | KR102562326B1 (ja) |
CN (1) | CN110770026B (ja) |
TW (1) | TWI757513B (ja) |
WO (1) | WO2018235630A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021256329A1 (ja) * | 2020-06-17 | 2021-12-23 | 日東電工株式会社 | 偏光膜、偏光板、および該偏光膜の製造方法 |
WO2021261277A1 (ja) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | 日東電工株式会社 | 位相差層付偏光板、および、それを用いた画像表示装置 |
KR20230030575A (ko) * | 2020-06-26 | 2023-03-06 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 편광판, 위상차층 부착 편광판 및 화상 표시 장치 |
CN115804264A (zh) * | 2020-06-26 | 2023-03-14 | 日东电工株式会社 | 带相位差层的偏光板及使用其的图像显示装置 |
KR20230042466A (ko) * | 2020-07-29 | 2023-03-28 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 편광자 및 해당 편광자를 포함하는 편광판 및 화상 표시 장치 |
JPWO2022024797A1 (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-03 | ||
CN116158208A (zh) * | 2020-07-29 | 2023-05-23 | 日东电工株式会社 | 偏光板、带相位差层的偏光板、以及包含该偏光板或该带相位差层的偏光板的图像显示装置 |
JP2022038978A (ja) * | 2020-08-27 | 2022-03-10 | 日東電工株式会社 | 光学積層体および該光学積層体を用いた偏光板の製造方法 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60186834A (ja) * | 1984-03-07 | 1985-09-24 | Toray Ind Inc | 水現像可能な感光性樹脂版材 |
JP4279944B2 (ja) | 1999-06-01 | 2009-06-17 | 株式会社サンリッツ | 偏光板の製造方法 |
US20020110685A1 (en) * | 2001-02-09 | 2002-08-15 | Ikuko Ebihara | Tie layers for PVA coatings |
JP2005175328A (ja) | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Seiko Epson Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP4473567B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2010-06-02 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材の製造方法 |
US7740949B2 (en) * | 2004-03-03 | 2010-06-22 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Water-based adhesive for polarizing element and polarizer obtained with the same |
JP4858005B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2012-01-18 | 住友化学株式会社 | 複合位相差板、その製造方法、複合光学部材及び液晶表示装置 |
JP2008129427A (ja) | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 偏光板およびその製造方法 |
JP4849563B2 (ja) * | 2007-08-07 | 2012-01-11 | 住友化学株式会社 | 偏光板およびその製造方法 |
JP5464764B2 (ja) * | 2009-02-20 | 2014-04-09 | エルジー・ケム・リミテッド | 変性ポリビニルアルコール系樹脂、並びにそれを含む接着剤、偏光板及び表示装置 |
JP4762320B2 (ja) * | 2009-02-20 | 2011-08-31 | 住友化学株式会社 | 液晶表示装置 |
US9334406B2 (en) * | 2009-02-25 | 2016-05-10 | Lg Chem, Ltd. | Composition for primer coating, optical film comprising the same, and polarizing plate comprising the same |
US20130299070A1 (en) * | 2010-12-09 | 2013-11-14 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Methods for producing polarizing laminate film and polarizing plate |
JP5313297B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2013-10-09 | 日東電工株式会社 | 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、偏光板、光学フィルムおよび画像表示装置 |
KR101757035B1 (ko) * | 2012-03-29 | 2017-07-11 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 적층 필름, 및 편광성 적층 필름의 제조 방법 및 편광판의 제조 방법 |
JP6238684B2 (ja) * | 2013-11-07 | 2017-11-29 | 日東電工株式会社 | 光学積層体 |
JP6680533B2 (ja) * | 2015-12-25 | 2020-04-15 | 日東電工株式会社 | 積層体および積層体の製造方法 |
-
2018
- 2018-06-08 KR KR1020197037257A patent/KR102562326B1/ko active IP Right Grant
- 2018-06-08 WO PCT/JP2018/021993 patent/WO2018235630A1/ja active Application Filing
- 2018-06-08 CN CN201880041509.7A patent/CN110770026B/zh active Active
- 2018-06-08 JP JP2019525380A patent/JP6784839B2/ja active Active
- 2018-06-14 TW TW107120472A patent/TWI757513B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN110770026B (zh) | 2022-11-01 |
JPWO2018235630A1 (ja) | 2020-03-19 |
TW201904768A (zh) | 2019-02-01 |
KR102562326B1 (ko) | 2023-08-02 |
WO2018235630A1 (ja) | 2018-12-27 |
KR20200021468A (ko) | 2020-02-28 |
TWI757513B (zh) | 2022-03-11 |
CN110770026A (zh) | 2020-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6784839B2 (ja) | 積層体および積層体の製造方法 | |
JP6774556B2 (ja) | 光学積層体および光学積層体の製造方法 | |
JP6893762B2 (ja) | 偏光板 | |
TWI619612B (zh) | 積層體及其製造方法 | |
CN108780171B (zh) | 偏振片 | |
JP6921953B2 (ja) | 積層体、積層体の製造方法、偏光板、および偏光板の製造方法 | |
TWI513578B (zh) | 積層體及其製造方法 | |
JP6680533B2 (ja) | 積層体および積層体の製造方法 | |
JP2020086237A (ja) | 表面保護フィルム付偏光板 | |
KR20200066300A (ko) | 편광판, 화상 표시 장치 및 편광판의 제조 방법 | |
JP6357069B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2020086236A (ja) | 表面保護フィルム付偏光板 | |
JP2016036943A (ja) | 積層体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200804 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200915 |
|
RD13 | Notification of appointment of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433 Effective date: 20200915 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20200915 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201020 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201023 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6784839 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |