JP6921953B2 - 積層体、積層体の製造方法、偏光板、および偏光板の製造方法 - Google Patents
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Description
1つの実施形態においては、易接着層が、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む。
1つの実施形態においては、上記ポリビニルアルコール系成分と上記ポリオレフィン系成分との配合比が、10:90〜50:50である。
本発明の別の局面によれば、積層体の製造方法が提供される。この積層体の製造方法は、ポリエステル系樹脂基材の表面に易接着層を形成することと、上記易接着層の表面にポリビニルアルコール系樹脂層を形成することと、を含み、上記易接着層の水接触角は、上記易接着層に水を滴下した直後に70°以上であり、該滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する。
本発明の別の局面によれば、偏光板の製造方法が提供される。この偏光板の製造方法は、上記積層体を染色および延伸することにより上記ポリビニルアルコール系樹脂層を偏光子とすることを含む。
本発明の別の局面によれば、偏光板が提供される。この偏光板は、表面に易接着層が形成されたポリエステル系樹脂基材と、上記易接着層を介して上記ポリエステル系樹脂基材に積層された偏光子と、を有し、上記偏光子の厚みが10μm以下であり、上記易接着層の水接触角は、上記易接着層に水を滴下した直後に70°以上であり、該滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する。
図1は、本発明の1つの実施形態による積層体の概略断面図である。積層体100は、表面に易接着層20が形成されたポリエステル系樹脂基材10と、易接着層20を介してポリエステル系樹脂基材10に積層されたポリビニルアルコール(PVA)系樹脂層30と、を有する。易接着層20の水接触角は、易接着層20に水を滴下した直後に70°以上であり、滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する。上記水接触角の経時変化(減少)は、代表的には、易接着層に水を滴下した直後の水接触角(θ1)と、滴下から30秒後の水接触角(θ2)とを測定し、θ2からθ1を差し引くことにより得られる。易接着層に水を滴下した直後の水接触角は、代表的には、滴下から1秒後に測定される水接触角である。1つの実施形態においては、易接着層20はポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを含む。この場合、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分との配合比は、好ましくは10:90〜50:50である。これにより、ポリエステル系樹脂基材とPVA系樹脂層との密着性に優れる積層体が得られ得る。1つの実施形態においては、上記積層体は偏光板の作製に用いられ得る。偏光板の製造方法は、D項で後述するように、積層体を染色および延伸することによりPVA系樹脂層を偏光子とすることを含む。
ポリエステル系樹脂基材の形成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、イソフタル酸、シクロヘキサン環等を含む脂環式のジカルボン酸または脂環式のジオール等を含む共重合PET(PET−G)、その他ポリエステル、および、これらの共重合体やブレンド体等を用いることができる。なかでも、非晶質の(結晶化していない)PETまたは共重合PETを用いることが好ましい。これらの樹脂によれば、未延伸状態では非晶で高倍率延伸に適した優れた延伸性を有し、延伸、加熱により結晶化することで、耐熱性および寸法安定性を付与できる。さらに、未延伸の状態でPVA系樹脂を塗布、乾燥することが可能な程度の耐熱性を確保できる。
上記のとおり、易接着層の水接触角は、水を滴下した直後に70°以上であり、滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する。水を滴下した直後の易接着層の水接触角は、好ましくは75°〜85°である。滴下から30秒が経過することによる水接触角の経時変化は、好ましくは−2°(2°の減少)〜−5°(5°の減少)である。水を滴下した直後の易接着層の水接触角が70°以上であり、かつ、滴下から30秒が経過することによる水接触角の経時変化(減少)が2°以上であることにより、易接着層の上にPVA系樹脂層を形成した場合に易接着層形成用組成物がPVA系樹脂層に溶出し得る。具体的には、上記水接触角の経時変化が−2°〜−5°であることにより、易接着層の上にPVA系樹脂の塗布層を形成したときに、易接着層形成用組成物の10体積%〜34体積%程度がPVA系樹脂の塗布層に溶出し得る。これにより、ポリエステル系樹脂基材とPVA系樹脂層との密着性が向上し得る。
上記PVA系樹脂層を形成するPVA系樹脂としては、任意の適切な樹脂が採用され得る。例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体が挙げられる。ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルをケン化することにより得られる。エチレン−ビニルアルコール共重合体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化することにより得られる。PVA系樹脂のケン化度は、通常85モル%〜100モル%であり、好ましくは95.0モル%〜99.95モル%、さらに好ましくは99.0モル%〜99.93モル%である。ケン化度は、JIS K 6726−1994に準じて求めることができる。このようなケン化度のPVA系樹脂を用いることによって、耐久性に優れた偏光子が得られ得る。ケン化度が高すぎる場合には、ゲル化してしまうおそれがある。
本発明の積層体は、任意の適切な方法により製造され得る。1つの実施形態においては、上記積層体は、ポリエステル系樹脂基材の表面に易接着層を形成することと、易接着層の表面にPVA系樹脂層を形成することと、を含む方法により製造される。
ポリエステル系樹脂基材の表面に易接着層を形成する方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。代表的には、ポリエステル系樹脂基材の表面に、易接着層形成用組成物を塗布し、乾燥することにより、易接着層を形成する。易接着層形成用組成物において、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分との配合比(前者:後者(固形分))は、好ましくは10:90〜50:50、さらに好ましくは20:80〜50:50である。
易接着層の表面にPVA系樹脂層を形成する方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。好ましくは、ポリエステル系樹脂基材に形成された易接着層の表面に、PVA系樹脂を含む塗布液を塗布し、乾燥することにより、PVA系樹脂層を形成する。
本発明の偏光板は、表面に易接着層が形成されたポリエステル系樹脂基材と、易接着層を介してポリエステル系樹脂基材に積層された偏光子と、を有する。偏光子の厚みは10μm以下である。易接着層については上記A−2項で説明したとおりであり、易接着層の形成方法は上記B−1項で説明したとおりである。これにより、ポリエステル系樹脂基材と偏光子との密着性に優れる偏光板が得られ得る。偏光板は、偏光子の易接着層とは反対側に保護フィルムを有していてもよい。
偏光子は、実質的には、ヨウ素が吸着配向されたPVA系樹脂層である。偏光子の厚みは、上記のとおり10μm以下であり、好ましくは7.5μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。一方、偏光子の厚みは、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1.5μm以上である。厚みが薄すぎると得られる偏光子の光学特性が低下するおそれがある。偏光子は、好ましくは、波長380nm〜780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、好ましくは40.0%以上、より好ましくは41.0%以上、さらに好ましくは42.0%以上である。偏光子の偏光度は、好ましくは99.8%以上、より好ましくは99.9%以上、さらに好ましくは99.95%以上である。
偏光板は、上記のとおり、偏光子の易接着層とは反対側に保護フィルムを有し得る。上記保護フィルムの形成材料としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂等のエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、これらの共重合体樹脂等が挙げられる。保護フィルムの厚みは、好ましくは10μm〜100μmである。
本発明の偏光板の製造方法は、上記A項で説明した積層体を染色および延伸することによりPVA系樹脂層を偏光子とすることを含む。1つの実施形態においては、積層体に、染色処理、延伸処理、不溶化処理、架橋処理、洗浄処理、乾燥処理などの各種処理を施すことを含み得る。これらの処理は、目的に応じて適宜選択され得る。また、処理順序、処理のタイミング、処理回数等、適宜設定され得る。以下、各々の処理について説明する。
空中補助延伸の延伸方法は、固定端延伸(たとえば、テンター延伸機を用いて延伸する方法)でもよいし、自由端延伸(たとえば、周速の異なるロール間に積層体を通して一軸延伸する方法)でもよい。一つの実施形態においては、空中延伸処理は、上記積層体をその長手方向に搬送しながら、熱ロール間の周速差により延伸する熱ロール延伸工程を含む。空中延伸処理は、代表的には、ゾーン延伸工程と熱ロール延伸工程とを含む。なお、ゾーン延伸工程と熱ロール延伸工程の順序は限定されず、ゾーン延伸工程が先に行われてもよく、熱ロール延伸工程が先に行われてもよい。ゾーン延伸工程は省略されてもよい。1つの実施形態においては、ゾーン延伸工程および熱ロール延伸工程がこの順に行われる。
上記不溶化処理は、代表的には、ホウ酸水溶液にPVA系樹脂層を浸漬することにより行う。不溶化処理を施すことにより、PVA系樹脂層に耐水性を付与することができる。当該ホウ酸水溶液の濃度は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜4重量部である。不溶化浴(ホウ酸水溶液)の液温は、好ましくは20℃〜50℃である。好ましくは、不溶化処理は、水中延伸や染色処理の前に行う。
上記染色処理は、代表的には、PVA系樹脂層を二色性物質で染色することにより行う。好ましくは、PVA系樹脂層に二色性物質を吸着させることにより行う。当該吸着方法としては、例えば、二色性物質を含む染色液にPVA系樹脂層(積層体)を浸漬させる方法、PVA系樹脂層に当該染色液を塗工する方法、当該染色液をPVA系樹脂層に噴霧する方法等が挙げられる。好ましくは、染色液に積層体を浸漬させる方法である。二色性物質が良好に吸着し得るからである。
上記架橋処理は、代表的には、ホウ酸水溶液にPVA系樹脂層(積層体)を浸漬することにより行う。架橋処理を施すことにより、PVA系樹脂層に耐水性を付与することができる。当該ホウ酸水溶液の濃度は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜5重量部である。また、上記染色処理後に架橋処理を行う場合、さらに、ヨウ化物を配合することが好ましい。ヨウ化物を配合することにより、PVA系樹脂層に吸着させたヨウ素の溶出を抑制することができる。ヨウ化物の配合量は、水100重量部に対して、好ましくは1重量部〜5重量部である。ヨウ化物の具体例は、上述のとおりである。架橋浴(ホウ酸水溶液)の液温は、好ましくは20℃〜60℃である。好ましくは、架橋処理は水中延伸処理の前に行う。好ましい実施形態においては、空中延伸処理、染色処理および架橋処理をこの順で行う。
水中延伸処理における延伸方法としては、任意の適切な方法を採用することができる。具体的には、固定端延伸(例えば、テンター延伸機を用いる方法)でもよいし、自由端延伸(例えば、周速の異なるロール間に積層体を通して一軸延伸する方法)でもよい。また、同時二軸延伸(例えば、同時二軸延伸機を用いる方法)でもよいし、逐次二軸延伸でもよい。積層体の延伸は、一段階で行ってもよいし、多段階で行ってもよい。多段階で行う場合、積層体の延伸倍率(最大延伸倍率)は、各段階の延伸倍率の積である。
上記洗浄処理は、代表的には、ヨウ化カリウム水溶液にPVA系樹脂層を浸漬させることにより行う。
乾燥処理における乾燥温度は、好ましくは30℃〜100℃である。
(1)厚み
デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC−351C」)を用いて測定した。
(2)水接触角
易接着層の水接触角について、協和界面科学株式会社製の自動接触角計(DM500)を使って測定し、FAMAS(接触角測定アドインソフトウェア)を使って解析した。測定用の水は、超純水を用い、液滴は0.5μlとした。
ポリエステル系樹脂基材の表面に易接着層を形成した後、易接着層に水を滴下してから1秒経過後の水接触角(θ1)と、滴下から30秒後の水接触角(θ2)とを測定し、30秒経過による水接触角の経時変化(θ2−θ1)を算出した。
1.積層体の作製
ポリエステル系樹脂基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg75℃の非晶質のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート(IPA共重合PET)フィルム(厚み:100μm)を用いた。
ポリエステル系樹脂基材の片面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、アセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」、重合度1200、ケン化度99.0モル%以上、アセトアセチル変性度4.6%)の4.0%水溶液と変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ社製、商品名「アローベースSE1030N」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を、乾燥後の厚みが2000nmになるように塗布し、60℃で3分間乾燥し、易接着層を形成した。ここで、混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比は50:50であった。
次いで、易接着層表面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(重合度1200、アセトアセチル変性度4.6%、ケン化度99.0モル%以上、日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を9:1の比で含む水溶液を25℃で塗布および乾燥して、厚み11μmのPVA系樹脂層を形成した。こうして、積層体を作製した。
2.偏光板の作製
得られた積層体を、120℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.0倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸)。
次いで、積層体を、液温30℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴に、得られる偏光板が所定の透過率となるようにヨウ素濃度、浸漬時間を調整しながら浸漬させた。本実施例では、水100重量部に対して、ヨウ素を0.2重量部配合し、ヨウ化カリウムを1.0重量部配合して得られたヨウ素水溶液に60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温30℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を3重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合し、ヨウ化カリウムを5重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸)。
その後、積層体を液温30℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
こうして、厚み30μmのポリエステル系樹脂基材の片側に厚み5μmの偏光子が形成された偏光板を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を30:70としたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を20:80としたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を10:90としたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
易接着層の形成に際し、アセトアセチル変性PVA(ゴーセファイマーZ200)の4.0%水溶液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を90:10としたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
混合液におけるアセトアセチル変性PVAと変性ポリオレフィンとの固形分配合比を70:30としたこと以外は実施例1と同様にして、偏光板を得た。
易接着層の形成に際し、変性ポリオレフィン樹脂水性分散体(ユニチカ社製、商品名「アローベースSE1030N」、固形分濃度22%)と純水を混合した混合液(固形分濃度4.0%)を用いたこと以外は実施例3と同様にして、偏光板を得た。
上記実施例および比較例について、PVA剥離力および基材剥離力を測定することにより、密着性を評価した。評価結果を表1にまとめる。PVA剥離力および基材剥離力の測定方法は、以下のとおりである。
(PVA剥離力)
ガラス板に、得られた偏光板をポリエステル系樹脂基材面側に粘着剤を塗布して貼り合わせ、偏光子面に補強用のポリイミドテープ(日東電工(株)製、ポリイミド粘着テープNo.360A)を貼り合わせて、測定用サンプルを作製した。この測定用サンプルの偏光子とポリエステル系樹脂基材との間にカッターナイフで切込みを入れ、偏光子および補強用のポリイミドテープをポリエステル系樹脂基材面に対して90°の角度をなすように立ち上げ、剥離速度3000mm/minで剥離する際に要する力(N/15mm)を角度自在タイプ粘着・皮膜剥離解析装置「VPA−2」(共和界面化学株式会社製)により測定した。
(基材剥離力)
ガラス板に、得られた偏光板を偏光子面側に粘着剤を塗布して貼り合わせて、測定用サンプルを作製した。この測定用サンプルの偏光子とポリエステル系樹脂基材との間にカッターナイフで切込みを入れ、ポリエステル系樹脂基材を偏光子面に対して90°の角度をなすように立ち上げ、剥離速度3000mm/minで剥離する際に要する力(N/15mm)を上記「VPA−2」により測定した。
20 易接着層
30 ポリビニルアルコール系樹脂層
100 積層体
Claims (4)
- 表面に易接着層が形成されたポリエステル系樹脂基材と、前記易接着層を介して前記ポリエステル系樹脂基材に積層されたポリビニルアルコール系樹脂層と、を有し、
前記易接着層が、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを10:90〜50:50の配合比で含み、該ポリビニルアルコール系成分がアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含み、
前記易接着層の水接触角は、前記易接着層に水を滴下した直後に70°以上であり、該滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する、積層体。 - ポリエステル系樹脂基材の表面に易接着層を形成することと、
前記易接着層の表面にポリビニルアルコール系樹脂層を形成することと、を含み、
前記易接着層が、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを10:90〜50:50の配合比で含み、該ポリビニルアルコール系成分がアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含み、
前記易接着層の水接触角は、前記易接着層に水を滴下した直後に70°以上であり、該滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する、積層体の製造方法。 - 請求項1に記載の積層体を染色および延伸することにより前記ポリビニルアルコール系樹脂層を偏光子とすることを含む、偏光板の製造方法。
- 表面に易接着層が形成されたポリエステル系樹脂基材と、前記易接着層を介して前記ポリエステル系樹脂基材に積層された偏光子と、を有し、
前記偏光子の厚みが10μm以下であり、
前記易接着層が、ポリビニルアルコール系成分とポリオレフィン系成分とを10:90〜50:50の配合比で含み、該ポリビニルアルコール系成分がアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含み、
前記易接着層の水接触角は、前記易接着層に水を滴下した直後に70°以上であり、該滴下から30秒が経過することにより2°以上減少する、偏光板。
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