JP6769112B2 - 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
したがって、長期にわたって十分に安定した電気特性及び画像品質を得ることができる電子写真感光体の開発が強く求められている。
(式) 10<M/L<400
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。
本発明の電子写真感光体は、支持体と、該支持体上に、下引き層及び感光層をこの順に有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
本発明の電子写真感光体は、前記下引き層に本発明で規定する材料を有するものであり、前記支持体、前記感光層、及び前記その他の層については、従来と同様のものを適用することができる。
前記下引き層は、酸化亜鉛粒子とウレタン結合を有する樹脂とメチルエチルケトンオキシムとを含有し、サリチル酸誘導体を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
これに対して、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、下引き層が、酸化亜鉛粒子とウレタン結合を有する樹脂とメチルエチルケトンオキシムとを含有し、前記下引き層が、下記式を満たすことでこれを達成できることを見出した。
(式) 10<M/L<400
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。
前記酸化亜鉛粒子の個数基準の平均粒径(以下、「個数平均粒子径」と称することがある)としては、目的に応じて適宜選択することができるが、20nm〜200nmが好ましく、50nm〜150nmがより好ましい。前記個数平均粒子径が、20nm〜200nmであると、前記酸化亜鉛粒子が下引き層中に良好に分散され、電気特性が良好になる。
前記乾式法としては、例えば、フランス法、アメリカ法などが挙げられる。前記フランス法は、金属亜鉛を加熱して亜鉛蒸気とし、酸化させた後に冷却する製造方法である。前記アメリカ法は、亜鉛鉱石に還元剤を加えて加熱し、還元、揮発させて得られる金属蒸気を空気酸化させる製造方法である。
前記湿式法としては、例えば、ドイツ法、水酸化亜鉛法などが挙げられる。前記ドイツ法としては、硫酸亜鉛または塩化亜鉛の水溶液にソーダ灰溶液を加えてできる白色の塩基性炭酸亜鉛の沈殿を水洗乾燥後か焼する製造方法である。前記水酸化亜鉛法は、水酸化亜鉛を生成させ、水洗乾燥後、約1,000℃でか焼して、水酸化亜鉛粒子を数μmに粒成長させる製造方法である。前記水酸化亜鉛法により製造された水酸化亜鉛は、陶磁器用などに用いられ、焼成亜鉛華とも言われる。
なお、前記湿式法により製造された酸化亜鉛粒子には、製法に由来してアルカリ金属イオンや硫酸イオン等が含まれている。
更に、超微粒子クラス(≦0.1μm)の酸化亜鉛粒子を得るのに蓚酸亜鉛の熱分解を利用する方法もある。
前記酸化亜鉛粒子は、表面処理剤により表面処理されていてもよい。前記表面処理剤としては、例えば、エチルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルメトキシシラン、N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記酸化亜鉛粒子を前記表面処理剤で処理する方法としては、乾式法、湿式法などが挙げられる。
前記乾式法としては、例えば、前記酸化亜鉛粒子をせん断力の大きなミキサー等で攪拌しながら、前記表面処理剤を直接的に滴下、又は有機溶剤に溶解させた前記表面処理剤を滴下し、乾燥空気や窒素ガスとともに噴霧させることによって均一に処理する方法などが挙げられる。前記表面処理剤を滴下、噴霧する際には前記有機溶剤の沸点以下の温度で行われることが好ましい。前記有機溶剤の沸点より高い温度で噴霧すると、均一に攪拌される前に前記有機溶剤が蒸発し、前記表面処理剤が局所的に固まってしまい、均一な処理ができにくいことがある。前記表面処理剤を滴下、噴霧した後、更に100℃以上で焼き付けを行うことができる。前記焼き付けは所望の電子写真特性が得られる温度、時間であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記湿式法としては、例えば、前記酸化亜鉛粒子を、攪拌、超音波、サンドミルやアトライター、ボールミル等を用いて溶剤中に分散し、前記表面処理剤を添加し、攪拌あるいは分散したのち、溶剤除去することで均一に処理する方法などが挙げられる。前記溶剤除去の方法としては、例えば、ろ過、蒸留などが挙げられる。溶剤除去後、更に100℃以上で焼き付けを行うことができる。前記焼き付けは、所望の電子写真特性が得られる温度、時間であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記湿式法においては、前記表面処理剤を添加する前に前記酸化亜鉛粒子の含有水分を除去することもできる。前記含有水分を除去する方法としては、例えば、表面処理に用いる溶剤中で攪拌加熱しながら除去する方法、溶剤と共沸させて除去する方法などが挙げられる。
前記ウレタン結合を有する樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、イソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物とを熱硬化して得られたウレタン結合を有する樹脂であることが好ましい。
前記イソシアネート基を有する化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、HDIが好ましい。
前記ブロック剤としては、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルコール類、フェノール類、ラクタム類、オキシム類、アセト酢酸アルキルエステル類、マロン酸アルキルエステル類、フタルイミド類、イミダゾール類、塩化水素、シアン化水素、亜硫酸水素ナトリウムなどが挙げられる。これらの中でも、オキシム類が好ましい。
前記オキシム類としては、目的に応じて適宜選択することができるが、低沸点である点で、メチルエチルケトンオキシムが好ましい。前記ブロック剤が、低沸点であれば、下引き層中への残留が少なく、電気特性への影響が小さいという点で有利である。
前記下引き層が、ウレタン結合を有する樹脂を含有していることは、例えば、フーリエ変換赤外分光(FT−IR)を用いることによって確認することができる。
前記樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。
前記下引き層は、下記式を満たす。
(式)10<M/L<400
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。
前記M/Lは、10より大きく、400未満であり、50以上350未満が好ましく、70以上120未満がより好ましい。前記M/Lが、10以下であると、前記下引き層の剥離、黒点の発生などの異常画像が発生することがあり、400以上であると、前記下引き層における残留電位が高くなることがある。
前記下引き層における前記メチルエチルケトンオキシムの含有量を調節する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記下引き層の熱処理温度や熱処理時間で調節するのが好ましい。
前記メチルエチルケトンオキシムの含有量は、例えば、GC/MSを用いることで測定することができる。
前記サリチル酸誘導体は、前記酸化亜鉛粒子の分散性、及び電気特性を向上させるために含有される。
前記サリチル酸誘導体としては、例えば、サリチル酸、アセチルサリチル酸、5−アセチルサリチル酸、3−アミノサリチル酸、5−アセチルサリチルアミド、5−アミノサリチル酸、4−アジドサリチル酸、サリチル酸ベンジル、サリチル酸4−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ブチル、サリチル酸2−カルボキシフェニル、3,5−ジニトロサリチル酸、ジチオサリチル酸、アセチルサリチル酸エチル、サリチル酸2−エチルヘキシル、6−メチルサリチル酸エチル、サリチル酸エチル、5−ホルミルサリチル酸、4−(2−ヒドロキシエトキシ)サリチル酸、サリチル酸2−ヒドロキシエチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソプロピル、3−メトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、6−メトキシサリチル酸、アセチルサリチル酸メチル、5−アセチルサリチル酸メチル、5−アリル−3−メトキシサリチル酸メチル、5−ホルミルサリチル酸メチル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)サリチル酸メチル、3−メトキシサリチル酸メチル、4−メトキシサリチル酸メチル、5−メトキシサリチル酸メチル、4−メチルサリチル酸メチル、5−メチルサリチル酸メチル、サリチル酸メチル、3−メチルサリチル酸、4−メチルサリチル酸、5−メチルサリチル酸、チオサリチル酸メチル、サリチル酸4−ニトロフェニル、5−ニトロサリチル酸、4−ニトロサリチル酸、3−ニトロサリチル酸、サリチル酸4−オクチルフェニル、サリチル酸フェニル、3−アセトキシ−2−ナフトアニリド、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸、3−アミノ−2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−エトキシ−1−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−3−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド、2−メトキシ−1−ナフトエ酸、3−メトキシ−2−ナフトエ酸、6−メトキシ−2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸メチル、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、3−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記下引き層には、電気特性向上、環境安定性向上、画質向上のためにその他の成分を含有させてもよい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電子輸送性物質;多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料;シランカップリング剤、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、フルオレノン化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、並びに後述の酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、及びレベリング剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記下引き層の形成方法としては、特に制限はなく、例えば、以下の方法により形成することができる。前記酸化亜鉛粒子、メチルエチルケトンオキシムによりブロックされたイソシアネート基を有する化合物、及び水酸基を有する化合物、必要に応じて、前記サリチル酸誘導体、及びその他の成分を適当な溶剤に溶解させた塗工液を調製する。次に、前記塗工液を適当な塗工法により前記支持体に塗工した後、加熱乾燥を行う。
前記加熱乾燥により、前記イソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物を反応させてウレタン結合を有する樹脂を形成することができる。
なお、前記塗工液に用いる下引き層用塗工液に前記イソシアネート基を有する化合物、及び水酸基を有する化合物を添加する時期としては、前記金属酸化物粒子の分散前後のどちらでも構わない。
前記下引き層の平均厚みとしては、特に制限はなく、製造したい電子写真感光体の電気特性や寿命に応じて適宜選択することができるが、7μm〜25μmが好ましく、7μm〜15μmがより好ましい。
前記平均厚みが、7μm〜25μmであると、電子写真感光体表面の帯電極性と逆極性の電荷が支持体から感光層中に流れ込むことによる帯電性不良と、前記帯電性不良に起因する地汚れ状の画像欠陥の発生、残留電位の上昇などの光減衰機能の低下、及び繰り返し安定性の低下を防ぐことができる。
前記平均厚みの測定機器としては、例えば、マイクロメータなどが挙げられる。
前記感光層としては、単層型感光層であってもよく、積層型感光層であってもよい。
前記単層型感光層は、電荷発生機能と電荷輸送機能とを同時に有する層である。
前記単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、及び結着樹脂を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記電荷発生物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する積層型感光層で用いられるものと同様の物質などが挙げられる。前記電荷発生物質の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる
が、前記結着樹脂100質量部に対し、5質量部〜40質量部が好ましい。
前記電荷輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する積層型感光層で用いられるものと同様の物質などが挙げられる。前記電荷輸送物質の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記結着樹脂100質量部に対して、190質量部以下が好ましく、50質量部〜150質量部がより好ましい。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する積層型感光層で用いられるものと同様の結着樹脂などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、後述する積層型感光層で用いられるものと同様の低分子電荷輸送物質、同様の溶剤、並びに後述の酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、レベリング剤などが挙げられる。
前記単層型感光層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂、その他の成分等を分散機により適当な溶剤(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等)に溶解させ分散して得られた塗工液を、塗布して乾燥することにより形成する方法などが挙げられる。
前記単層型感光層の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5μm〜25μmが好ましい。
前記積層型感光層は、電荷発生機能及び電荷輸送機能をそれぞれ独立した層が担うため、電荷発生層と、電荷輸送層とを有する。なお、前記電荷発生層、及び前記電荷輸送層は、従来公知のものを使用することができる。
前記積層型感光層において、前記電荷発生層と前記電荷輸送層との積層順としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記電荷発生層の上に前記電荷輸送層を積層することが好ましい。これは、多くの電荷発生材料は化学的安定性に乏しく、電子写真作像プロセスにおける帯電器周辺での放電生成物のような酸性ガスにさらされると電荷発生効率の低下などを引き起こすことを抑制するためである。
前記電荷発生層は、電荷発生物質を含み、結着樹脂を含むことが好ましく、更に必要に応じて後述の酸化防止剤等のその他の成分を含む。
前記電荷発生物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機系材料、有機系材料などが挙げられる。
前記無機系材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶セレン、アモルファス−セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物、アモルファス−シリコン(例えば、ダングリングボンドを水素原子、ハロゲン原子等でターミネートしたもの;ホウ素原子、リン原子等を含有したものなどが好適)などが挙げられる。
前記有機系材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料;アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記結着樹脂の他に、電荷輸送機能を有する電荷輸送性高分子材料を含んでもよく、例えば、アリールアミン骨格、ベンジジン骨格、ヒドラゾン骨格、カルバゾール骨格、スチルベン骨格、ピラゾリン骨格等を有する、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリシロキサン、アクリル樹脂等の高分子材料、ポリシラン骨格を有する高分子材料などを用いることができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、低分子電荷輸送物質、溶剤、並びに後述の酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、及びレベリング剤などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択すること
ができるが、添加する層の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%が好ましい。
前記低分子電荷輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電子輸送物質、正孔輸送物質などが挙げられる。
前記電子輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ジフェノキノン誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記正孔輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジェン誘導体、ピレン誘導体等、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体等などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アニソール、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記電荷発生層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記電荷発生物質及び前記結着樹脂を前記溶剤等の前記その他の成分に溶解させ分散して得られた塗工液を、前記支持体上に塗布して乾燥することにより形成する方法などが挙げられる。なお、前記塗工液は、キャスティング法などにより塗布することができる。
前記電荷発生層の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01μm〜5μmが好ましく、0.05μm〜2μmがより好ましい。
前記電荷輸送層は、帯電電荷を保持させ、かつ、露光により前記電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた前記帯電電荷と結合させることを目的とする層である。前記帯電電荷を保持させる目的を達成するためには、電気抵抗が高いことが要求される。また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さく、かつ、電荷移動性がよいことが要求される。
前記電荷輸送層は、電荷輸送物質を含み、結着樹脂を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記電荷輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、電子輸送物質、正孔輸送物質、高分子電荷輸送物質などが挙げられる。
前記電荷輸送層の全質量に対する前記電荷輸送物質の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20質量%〜90質量%が好ましく、30質量%〜70質量%がより好ましい。
前記含有量が、20質量%〜90質量%であると、電荷輸送層の電荷輸送性が小さくなることなく所望の光減衰特性が得られ、画像形成工程から電子写真感光体が受ける各種ハザードによる必要以上の摩耗が起こらない。
また、前記含有量が、30質量%〜70質量%であると、所望の光減衰性が得られるとともに、使用によっても摩耗量が少ない電子写真感光体を得ることができる点で有利である。
前記電子輸送物質(電子受容性物質)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記正孔輸送物質(電子供与性物質)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記高分子電荷輸送物質は、後述する結着樹脂の機能と電荷輸送物質の機能を併せ持つ
材料である。
前記高分子電荷輸送物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カルバゾール環を有する重合体、ヒドラゾン構造を有する重合体、ポリシリレン重合体、トリアリールアミン構造を有する重合体(例えば、特許第3852812号公報、特許第3990499号公報等に記載のトリアリールアミン構造を有する重合体など)、電子供与性基を有する重合体、その他の重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよく、摩耗耐久性や製膜性の点で、後述する結着樹脂と併用してもよい。
前記電荷輸送層全質量に対する前記高分子電荷輸送物質の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記高分子電荷輸送物質と後述する結着樹脂とを併用する場合、40質量%〜90質量%が好ましく、50質量%〜80質量%がより好ましい。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、フェノキシ樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、前記電荷輸送層は、架橋性の結着樹脂と架橋性の電荷輸送物質との共重合体を含むこともできる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、溶剤、並びに後述の酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、及びレベリング剤などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、添加する層の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%が好ましい。
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記電荷発生層と同様なものが使用できるが、前記電荷輸送物質及び前記結着樹脂を良好に溶解する溶剤が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記電荷輸送層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記電荷輸送物質及び前記結着樹脂を前記溶剤等の前記その他の成分に溶解乃至分散して得られた塗工液を、前記電荷発生層上に塗布して加熱乃至乾燥することにより形成する方法などが挙げられる。
前記加熱方法としては、例えば、空気、窒素等の気体、蒸気、各種熱媒体、赤外線、電磁波等の熱エネルギーを塗工面側又は支持体側から加熱する方法などが挙げられる。
加熱温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100℃〜170℃が好ましい。
前記加熱温度が100℃未満であると、膜中の有機溶剤を十分取り除くことができず、電子写真特性の低下や摩耗耐久性低下が生じることがあり、170℃を超えると、表面にゆず肌状の欠陥や亀裂の発生、隣接層との界面で剥離の発生などが生じるだけでなく、感光層中の揮発性成分が外部に霧散し、所望の電気特性が得られなくなることがある。
前記支持体としては、体積抵抗値が1×1010Ω・cm以下の導電性を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。なお、エンドレスベルト(エンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルト等)を用いてもよい。
前記導電性層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性粉体及び結着樹脂を、必要に応じて溶剤に分散させ溶解して得られた塗工液を前記支持体上に塗布することにより形成する方法、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン(登録商標)等の素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブを用いて形成する方法などが挙げられる。
前記その他の層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、保護層、中間層、第2の下引き層などが挙げられる。
前記保護層(以下、表面層と称することもある)は、前記電子写真感光体の耐久性向上や他の機能の向上を目的として、前記感光層の上に設けることができる。前記保護層は、結着樹脂、及びフィラーを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル樹脂、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリブチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。これらは、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記フィラーの分散性、残留電位、塗膜欠陥の点から、前記ポリカーボネート樹脂、及び前記ポリアクリレート樹脂が好ましい。
前記フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属酸化物微粒子などが挙げられる。
前記保護層の形成方法に用いる溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが挙げられる。
前記保護層に、前記電荷輸送層の説明で挙げた電荷輸送物質を添加することは、残留電位の低減及び画質向上に対して有効かつ有用である。
前記中間層は、前記電荷輸送層と前記表面層との間に、前記表面層への電荷輸送層成分の混入を抑える又は両層間の接着性を改善することを目的として設けることができる。
前記中間層は、結着樹脂を含み、更に必要に応じて後述の酸化防止剤等のその他の成分を含む。前記中間層としては、表面層用塗工液に対し不溶性又は難溶性であるものが好ましい。
前記電子写真感光体においては、前記支持体と前記下引き層の間、もしくは前記下引き層と前記感光層の間に第2の下引き層を設けることも可能である。前記第2の下引き層は第2の結着樹脂を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
いて形成することができる。
以下では、本発明の電子写真感光体の実施形態について説明する。
第1の実施形態に係る電子写真感光体の層構成について、図1を参照して説明する。
図1は、単層型感光層を有する層構成を示しており、支持体31上に、下引き層32及び単層型感光層33を順次積層した層構成である。
第2の実施形態に係る電子写真感光体の層構成について、図2を参照して説明する。
図2は、積層型感光層を有する層構成を示しており、支持体31上に、下引き層32、電荷発生層35、及び電荷輸送層37を順次積層した層構成である。なお、電荷発生層35及び電荷輸送層37が前記感光層に該当する。
第3の実施形態に係る電子写真感光体の層構成について、図3を参照して説明する。
図3は、単層型感光層を有する層構成を示しており、支持体31上に、下引き層32、感光層33、及び保護層39を順次積層した層構成である。
第4の実施形態に係る電子写真感光体の層構成について、図4を参照して説明する。
図4は、積層型感光層を有する層構成を示しており、支持体31上に、下引き層32、電荷発生層35、電荷輸送層37、及び保護層39を順次積層した層構成である。なお、電荷発生層35及び電荷輸送層37が前記感光層に該当する。
本発明の画像形成装置は、電子写真感光体と、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、を有する画像形成装置であって、を有してなり、更に必要に応じて、その他の手段を有してなる。前記画像形成装置において使用する電子写真感光体が、前述の本発明の電子写真感光体である。なお、前記帯電手段と、前記露光手段とを合わせて静電潜像形成手段と称することもある。
以下では、本発明の画像形成装置の実施形態について説明する。
図5は、本発明の画像形成装置における電子写真感光体近傍の一例を示す概略図であり、電子写真感光体1の周りに、帯電手段3、露光手段5、現像手段6、転写手段10などが配置されていることを示している。
本発明のプロセスカートリッジは、電子写真感光体、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段、及び前記可視像を記録媒体に転写する転写手段から選択されるいずれかの手段を有してなり、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
本発明のプロセスカートリッジにおいて使用する電子写真感光体は、前述した本発明の電子写真感光体である。
以下では、本発明のプロセスカートリッジの実施形態について説明する。
図6は、本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略図である。
図6において、プロセスカートリッジは、電子写真感光体101を備え、他に帯電手段102、現像手段104、転写手段106、クリーニング手段107、除電手段の一つを具備し、画像形成装置本体に着脱可能とした装置(部品)である。
プロセスカートリッジによる画像形成工程について説明すると、電子写真感光体101は、図6中矢印で示す方向に回転しながら、帯電手段102で帯電された後、露光手段103で露光されることにより、表面に静電潜像が形成される。前記静電潜像は、現像手段104でトナー像に現像され、前記トナー像は転写手段106により記録媒体105に転写され、出力(プリントアウト)される。前記トナー像を転写した後、電子写真感光体101の表面は、クリーニング手段107によりクリーニングされ、更に除電手段(不図示)により除電されて、再び以上の操作を繰り返すものである。
<下引き層用塗布液1>
下記材料を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズとビーズミルを用いて5時間攪拌し、下引き層用塗布液1を調製した。
・ブチラール樹脂 ・・・ 10部
(BM−1、積水化学株式会社製)
・メチルエチルケトンオキシムを含むブロックイソシアネート ・・・ 13.3部
(スミジュールBL3175、住友バイエルン株式会社製)
・酸化亜鉛粒子 ・・・ 80部
(MZ−200、テイカ株式会社製)
・溶剤:2−ブタノン ・・・ 111.7部
下記材料を混合し、直径1mmのガラスビーズとビーズミルを用いて8時間攪拌し、電荷発生層用塗布液を調製した。なお、図6に、下記チタニルフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルを示す。
・電荷発生物質:チタニルフタロシアニン・・・8部
・バインダー樹脂:ポリビニルブチラール(エスレックBX−1、積水化学工業社製)・・・5部
・溶剤:2−ブタノン・・・400部
下記材料を混合し、材料が全て溶解するまで攪拌することで電荷輸送層用塗布液を調製した。
・電荷輸送物質:下記構造式(1)に示す電荷輸送物質・・・7部
<構造式(1)>
・レベリング剤:シリコーンオイル(KF−50、信越化学工業社製)・・・0.0005部
・溶剤:テトラヒドロフラン・・・100部
実施例1において、下引き層用塗布液1を塗布した後の乾燥を、165℃で30分間行い、平均厚みが23.2μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例2の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下記の下引き層用塗布液2に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で30分間行い、平均厚みが10.3μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例3の電子写真感光体を作製した。
下記材料を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズとビーズミルを用いて5時間攪拌し、下引き層用塗布液2を調製した。
・ブチラール樹脂 ・・・ 10部
(BM−1、積水化学株式会社製)
・メチルエチルケトンオキシムを含むブロックイソシアネート ・・・ 13.3部
(スミジュールBL3175、住友バイエルン株式会社製)
・酸化亜鉛粒子 ・・・ 80部
(MZ−200、テイカ株式会社製)
・サリチル酸誘導体:サリチル酸・・・1.5部
・溶剤:2−ブタノン ・・・ 111.7部
実施例1において、下引き層用塗布液1を下記の下引き層用塗布液3に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で20分間行い、平均厚みが19.5μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例4の電子写真感光体を作製した。
下記材料を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズとビーズミルを用いて5時間攪拌し、下引き層用塗布液3を調製した。
・ブチラール樹脂 ・・・ 10部
(BM−1、積水化学株式会社製)
・メチルエチルケトンオキシムを含むブロックイソシアネート ・・・ 13.3部
(スミジュールBL3175、住友バイエルン株式会社製)
・酸化亜鉛粒子 ・・・ 80部
(MZ−200、テイカ株式会社製)
・サリチル酸誘導体:3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸(DBSA)・・・1.5部
・溶剤:2−ブタノン ・・・ 111.7部
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液2に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、160℃で30分間行い、平均厚みが8.5μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例5の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液2に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で30分間行い、平均厚みが22.3μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例6の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液2に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、140℃で30分間行い、平均厚みが13.5μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例7の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液3に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で30分間行い、平均厚みが17.7μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例8の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液3に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で20分間行い、平均厚みが9.7μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で実施例9の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を塗布した後の乾燥を、135℃で30分間行い、平均厚みが19.3μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で比較例1の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下引き層用塗布液2に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、170℃で40分間行い、平均厚みが11.1μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で比較例2の電子写真感光体を作製した。
実施例1において、下引き層用塗布液1を下記下引き層用塗布液4に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、170℃で40分間行い、平均厚みが23.0μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で比較例3の電子写真感光体を作製した。なお、乾燥温度が、170℃より高くなると、M/Lの値はより小さくなる。
下記材料を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズとビーズミルを用いて5時間攪拌し、下引き層用塗布液4を調製した。なお、添加剤のうちアリザリン以外はジルコニアビーズとボールミルでの攪拌が終了した後に添加した。
・ブチラール樹脂 ・・・ 7.6部
(BM−1、積水化学株式会社製)
・メチルエチルケトンオキシムを含むブロックイソシアネート ・・・ 18部
(スミジュールBL3175、住友バイエルン株式会社製)
・酸化亜鉛粒子 ・・・ 80部
(MZ−300、テイカ株式会社製)
・溶剤:2−ブタノン ・・・ 76.4部
・添加剤:アリザリン・・・0.8部
・添加剤:ジオクチルスズジラウレート・・・0.005部
・添加剤:シリコーン樹脂粒子(トスパール145,GE東芝シリコーン社製)・・・5.3部
・添加剤:メチルエチルケトンオキシム・・・1.3部
実施例1において、下引き層用塗布液1を下記下引き層用塗布液5に変更したこと、及び下引き層用塗布液を塗布した後の乾燥を、150℃で30分間行い、平均厚みが15.3μmの下引き層を積層した以外は、実施例1と同様の方法で比較例3の電子写真感光体を作製した。
下記材料を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズとビーズミルを用いて5時間攪拌し、下引き層用塗布液4を調製した。なお、添加剤のうちアリザリン以外はジルコニアビーズとボールミルでの攪拌が終了した後に添加した。
・ブチラール樹脂 ・・・ 10部
(BM−1、積水化学株式会社製)
・メチルエチルケトンオキシムを含むブロックイソシアネート ・・・ 13.3部
(スミジュールBL3175、住友バイエルン株式会社製)
・酸化チタン粒子 ・・・ 80部
(TTO−55A、石原産業株式会社製)
・溶剤:2−ブタノン ・・・ 111.7部
得られた電子写真感光体について、長手方向中心部より50mm×30mm程度の部分を切りとり、電荷輸送層、電荷発生層を剥離し、下引き層及び支持体を取り出した。その後更に10mm×3mm程度の小片に切り取り、得られた前記小片をGC/MS(GC−2010及びGCMS−Q2010、いずれも島津製作所製)、並びにパイロライザー(EGA/PY−3030、フロンティアラボ製)にて測定した。
前記測定により得られたm/z=87のピーク面積、及び既知の濃度のメチルエチルケトンオキシム希釈液から得られたm/z=87のピーク面積から、前記小片に含まれるメチルエチルケトンオキシムの量を算出した。
測定した後の小片から下引き層を除去し、測定前後の質量を比較することで測定に用いた下引き層の質量を算出し、算出した前記小片に含まれる下引き層の質量と、前記小片に含有していたメチルエチルケトンオキシムの量とから、小片に含まれるメチルエチルケトンオキシムの割合を算出し、比[メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)/下引き層の平均厚み(μm)]を算出した。結果を表1に示す。
下引き層の平均厚みは、電子マイクロメーター(アンリツ株式会社製)を用いて厚み測定し、10点の厚みの平均値より求めた。
<<評価装置>>
デジタル複写機(RICOH ProC900、株式会社リコー製)の改造機を用い、帯電部材としてスコロトロン方式の帯電部材(放電ワイヤーは直径50μmの金メッキを施したタングステン−モリブデン合金)を用い、画像露光光源として780nmのLD光(ポリゴンミラーによる画像書き込み、解像度1,200dpi)を用い、現像は黒色トナーを用いた2成分現像を行い、転写部材として転写ベルトを用い、除電は除電ランプを用いた。
23℃で55%RHの常温常湿環境下でブラック単色のテストチャート(画像面積率5%)を2万枚連続出力し、感光体に負荷を加えた。
電子写真感光体の劣化試験前後で、電子写真感光体の表面電位測定を行った。電位測定は、評価装置の現像ユニットを改造し、電位センサーを取り付け、このユニットを評価装置にセットして以下の方法で行った。
ワイヤーへの印加電圧を−1,800μA、グリッド電圧を−800Vとし、A3サイズの紙を縦方向で全ベタ画像を100枚印刷した時の1枚目と100枚目の帯電電位(VD)及び露光部電位(VL)をそれぞれ測定した。測定には表面電位計(MODEL344表面電位計 トレックジャパン(株)製)を用い、表面電位計の数値はオシロスコープで毎秒100シグナル以上の条件で記録し、下記評価基準により評価した。劣化試験前の評価結果を表2に、劣化試験後の評価結果を表3に示す。
なお、比較例1及び比較例4の電子写真感光体は、劣化試験前の露光部電位が高く、所望の画像濃度を得ることができないため、以後の評価(劣化試験前の帯電電位変動、露光部電位変動、地肌汚れ、及び残像の評価、並びに劣化試験後のすべての評価)を実施しないこととした。
前記表面電位計で得られた1枚目の露光部電位を示す。
○:1枚目と100枚目の帯電電位差(ΔVD)が10V未満
△:1枚目と100枚目の帯電電位差(ΔVD)が10V以上20V未満
×:1枚目と100枚目の帯電電位差(ΔVD)が20V以上
○:1枚目と100枚目の露光部電位差(ΔVL)が10V未満
△:1枚目と100枚目の露光部電位差(ΔVL)が10V以上30V未満
×:1枚目と100枚目の露光部電位差(ΔVL)が30V以上
電子写真感光体の劣化試験前後において、以下のようにして地肌汚れ評価、及び残像評価を行った。劣化試験前の結果を表2に、劣化試験後の結果を表3に示す。
地肌汚れ評価は、グロスコート紙を用いて全面白地画像を5枚連続出力し、下記評価基準により、地肌汚れの評価を行った。
残像評価は、3cm×3cmの「×」形状パターンを有する画像を3枚連続で出力した後に、ハーフトーン出力を3枚連続で行い、残像発生有無を目視で確認し、下記評価基準により、残像評価を行った。
○:異常画像(残像、地肌汚れ)は見られない
△:軽微な異常画像が見られる
×:明瞭な異常画像が見られる
<1> 支持体と、該支持体上に、下引き層及び感光層をこの順に有する電子写真感光体であって、前記下引き層が、酸化亜鉛粒子とウレタン結合を有する樹脂とメチルエチルケトンオキシムとを含有し、前記下引き層が、下記式を満たすことを特徴とする電子写真感光体である。
(式) 10<M/L<400
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。
<2> 前記下引き層が、下記式を満たすことを特徴とする前記<1>に記載の電子写真感光体である。
(式) 50<M/L<350
<3> 前記下引き層が、サリチル酸誘導体を更に含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<4> 前記サリチル酸誘導体が、サリチル酸、及び3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のいずれかである前記<3>に記載の電子写真感光体である。
<5> 前記下引き層の平均厚みが、7μm〜25μmである前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<6> 前記下引き層の平均厚みが、7μm〜15μmである前記<5>に記載の電子写真感光体である。
<7> 前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合が、200ppm〜5,000ppmである前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<8> 前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合が、600ppm〜3,000ppmである前記<7>に記載の電子写真感光体である。
<9> 前記酸化亜鉛粒子の個数基準の平均粒径が、20nm〜200nmである前記<1>から<8>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<10> 前記酸化亜鉛粒子の個数基準の平均粒径が、50nm〜150nmである前記<9>に記載の電子写真感光体である。
<11> 前記支持体が、導電性支持体である前記<1>から<10>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<12> 前記支持体が、アルミニウムを含む前記<11>に記載の電子写真感光体である。
<13> 前記感光層が、電荷発生層と電荷輸送層とを有する前記<1>から<12>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<14> 前記電荷発生層の上に前記電荷輸送層が積層されてなる前記<13>に記載の電子写真感光体である。
<15> 前記電荷発生層の平均厚みが、0.01μm〜5μmである前記<13>から<14>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<16> 前記電荷輸送層の平均厚みが、5μm〜50μmである前記<13>から<14>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<17> 電子写真感光体と、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、を有する画像形成装置であって、前記電子写真感光体が、前記<1>から<16>のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置である。
<18> 電子写真感光体、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段、及び前記可視像を記録媒体に転写する転写手段から選択されるいずれかの手段を有するプロセスカートリッジであって、前記電子写真感光体が、前記<1>から<17>のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
2 除電手段
3 帯電手段
5 露光手段
6 現像手段
7 転写前チャージャ
9 記録媒体
10 転写手段
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブレード
31 支持体
32 下引き層
33 単層型感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層
101 電子写真感光体
102 帯電手段
104 現像手段
105 記録媒体
106 転写手段
107 クリーニング手段
Claims (7)
- 支持体と、該支持体上に、下引き層及び感光層をこの順に有する電子写真感光体であって、
前記下引き層が、酸化亜鉛粒子と、ウレタン結合を有する樹脂と、メチルエチルケトンオキシムと、サリチル酸骨格を有する化合物及びナフトエ酸骨格を有する化合物から選択される少なくともいずれかと、を含有し、
前記下引き層の平均厚みが、7μm〜13.5μmであり、
前記下引き層が、下記式を満たすことを特徴とする電子写真感光体。
(式) 50<M/L<400
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。 - 前記下引き層が、下記式を満たす請求項1に記載の電子写真感光体。
(式) 50<M/L<350
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。 - 前記下引き層が、下記式を満たす請求項1から2のいずれかに記載の電子写真感光体。
(式) 70<M/L<120
ただし、Mは、前記下引き層に含有される前記メチルエチルケトンオキシムの割合(ppm)を表し、Lは、前記下引き層の平均厚み(μm)を表す。 - 前記サリチル酸骨格を有する化合物及びナフトエ酸骨格を有する化合物が、サリチル酸、アセチルサリチル酸、5−アセチルサリチル酸、3−アミノサリチル酸、5−アセチルサリチルアミド、5−アミノサリチル酸、4−アジドサリチル酸、サリチル酸ベンジル、サリチル酸4−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ブチル、サリチル酸2−カルボキシフェニル、3,5−ジニトロサリチル酸、ジチオサリチル酸、アセチルサリチル酸エチル、サリチル酸2−エチルヘキシル、6−メチルサリチル酸エチル、サリチル酸エチル、5−ホルミルサリチル酸、4−(2−ヒドロキシエトキシ)サリチル酸、サリチル酸2−ヒドロキシエチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソプロピル、3−メトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、6−メトキシサリチル酸、アセチルサリチル酸メチル、5−アセチルサリチル酸メチル、5−アリル−3−メトキシサリチル酸メチル、5−ホルミルサリチル酸メチル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)サリチル酸メチル、3−メトキシサリチル酸メチル、4−メトキシサリチル酸メチル、5−メトキシサリチル酸メチル、4−メチルサリチル酸メチル、5−メチルサリチル酸メチル、サリチル酸メチル、3−メチルサリチル酸、4−メチルサリチル酸、5−メチルサリチル酸、チオサリチル酸メチル、サリチル酸4−ニトロフェニル、5−ニトロサリチル酸、4−ニトロサリチル酸、3−ニトロサリチル酸、サリチル酸4−オクチルフェニル、サリチル酸フェニル、3−アセトキシ−2−ナフトアニリド、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸、3−アミノ−2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−エトキシ−1−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−3−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド、2−メトキシ−1−ナフトエ酸、3−メトキシ−2−ナフトエ酸、6−メトキシ−2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸メチル、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、3−メトキシ−2−ナフトエ酸メチル、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、及び1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルから選択される少なくとも1種である請求項1から3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記酸化亜鉛粒子の個数基準の平均粒径が、20nm〜200nmである請求項1から4のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、
帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、
前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、
を有する画像形成装置であって、
前記電子写真感光体が、請求項1から5のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真感光体、前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段、及び前記可視像を記録媒体に転写する転写手段から選択されるいずれかの手段とを有するプロセスカートリッジであって、
前記電子写真感光体が、請求項1から5のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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