JP4912115B2 - 電子写真感光体用塗工液の製造方法およびそれを用いた電子写真感光体、電子写真装置並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
一般的に、有機光導電材料を用いた電子写真感光体の感光層は、少なくとも電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層からなるが、このうち電荷発生層は少なくとも電荷発生物質を適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し塗工液を作成、これを導電性支持体あるいは中間層上に塗布し、乾燥することにより形成される。
また、アゾ顔料は、一種の単分子が凝集した状態をとることで電荷発生の機能を発現していると考えられているため、塗工液作成後の保存安定性が小さく、経時で電荷発生特性が変化したり、塗工液としての液物性が変化し凝集物ができたり、又は粘度上昇が起きたりすることで、塗工した電子写真感光体の塗膜品質が低下するとともに、最悪の場合は廃棄せざるを得ないといったことも生じていた。
以上のような問題に対し、分散方法に関しては様々な提案がなされているが、感光体塗工液に対し求められる塗工性について満足できるものが得られていないのが現状である。
しかし、当該方法では初期的な分散状態としては良好な塗工液が得られるものの、経時安定性は乏しく、塗工液の経時での粘度上昇、塗工感光体に対する凝集物の発生等の問題が生じる。
一般的なボールミル分散における最適な条件も非特許文献1に記載されている。メディア量はミルの容積の半分が最適とされている。
しかし、上記条件では分散に要する時間が長く、生産性が悪いという問題があった。
しかし当該方法ではメディア磨耗粉が塗工液混入し、本方法で作製した電子写真感光体は画像欠陥が生じ、低画質な画像になってしまうという問題が生じる。
しかし当該方法では微粉メディアを使用すること、多種類のメディアを使用することなどから、製造現場での取り扱いが困難となる問題が生じる。
しかし、後に説明するように、メディアはPSZボールがよく、PSZボールはD=6であるため、当該方法ではメディアの直径は10mm以上がよいということになる。したがって、当該方法では生産性、液安定性の点で不十分である。
しかし後に説明するように、メディアはPSZボールがよく、当該方法ではPSZボールを使用した場合、メディア量が少なすぎ、分散効率が悪く、生産性が劣る。
しかし、ジオキサンは毒性のため、実施できない。
D:ボールミルのポットの直径(m)」、
(2)「使用されるメディアの径が2mm以上5mm以下であることを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真感光体の製造方法」、
(3)「使用されるメディアの量がボールミル容積の25%以上35%以下であることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載の電子写真感光体の製造方法」、
(4)「ボールミルのポットの直径が0.02m以上0.15m以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項の何れかに記載の電子写真感光体の製造方法」、
(5)「前記メディアがPSZボールであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法」、
(6)「前記アゾ顔料が下記一般式(I):
(7)「前記一般(I)で表される非対称アゾ顔料が下記一般式(II)で表わされる化合物であることを特徴とする前記第(6)項に記載の電子写真感光体の製造方法;
(式中、Cp1及びCp3は互いに構造の異なるカプラー残基を示す。)」、
(8)「前記塗工液の分散媒にケトン系溶媒を含有することを特徴とする前記第(6)項または第(7)項に記載の電子写真感光体の製造方法」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(9)「前記第(1)項乃至第(8)項の何れかに記載の電子写真感光体の製造方法により得られたことを特徴とする電子写真感光体」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(10)「少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、除電手段及び電子写真感光体を具備してなる電子写真装置であって、該電子写真感光体が、前記第(9)項に記載の電子写真感光体であることを特徴とする電子写真装置」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(11)「少なくとも電子写真感光体を具備してなる電子写真装置用プロセスカートリッジであって、該電子写真感光体が、前記第(9)項に記載の電子写真感光体であることを特徴とする電子写真装置用プロセスカートリッジ」により達成される。
上記(2)により、メディア径が所定の範囲であるため、生産性、液安定性の優れる塗工液を提供でき、
上記(3)により、メディアの量が所定の範囲であるため、生産性、液安定の性優れる塗工液を提供でき、
上記(4)により、ポット直径が所定の範囲であるため、生産性、液安定性の優れる塗工液を提供でき、
上記(5)により、メディアの材質がPSZであるため、生産性、液安定性の優れる塗工液を提供でき、当該塗工液を用いて作製した電子写真感光体は画像欠陥を発生させず、
上記(6)により、非対称ビスアゾ顔料を用いているため、電子写真装置の高速化に寄与し、
上記(7)により、非対称ビスアゾ顔料の中心骨格が一般式(II)で表されるものであるため、当該塗工液を用いて作製した電子写真感光体は安定した電気特性を示し、
上記(8)により、分散溶媒にケトン系溶媒を用いているため、生産性、液安定性の優れる塗工液を提供でき、
上記(9)により、本発明の製造方法で作製された塗工液を用いているため、画像欠陥のない高画質の画像を与える電子写真感光体を提供することができ、
上記(10)により、本発明の電子写真感光体を用いているため、画像欠陥のない高画質の画像を与える電子写真装置を提供することができ、
上記(11)により、本発明の電子写真感光体を用いているため、画像欠陥のない高画質の画像を与える電子写真装置用プロセスカートリッジを提供することができる、という極めて優れた効果を奏するものである。
図7はボールミル分散装置の構成例の1つを示したものである。ボールミル分散装置は円筒形のポットとその中にあるメディアから構成され、この中にアゾ顔料、樹脂、溶剤等のミルベースを入れ、ポットを回転させることでメディアを運動させ、メディアやポットの運動により顔料が分散される。
ボールミルの回転数は下記式(1)で算出される回転数(R/rpm)が好ましい。
D:ボールミル直径(m)
0.7≦V≦1.2、なおVは0.7以上1.2以下が好ましい。さらに好ましくは0.8以上1.2以下で、さらに好ましくは0.9以上1.2以下である。
ボールミル分散装置では、顔料分散を行っているメディアやポット壁面に運動エネルギーを与えているのは、ポットの回転であり、ポットの回転数が分散効率に大きな影響を及ぼす。
回転数Rは大きいほど液安定性は向上し、分散時間も短くなる。Vが1.2より大きくなるとメディアが遠心力のためボールミルの内壁に沿ってポットにつれまわって回転してしまい分散効率が落ちる。
球形のメディアを採用した場合のメディア径は2mm以上5mm以下が好ましい。さらには3mm以上5mm以下が好ましく、さらには3mm以上4mm以下が好ましい。
メディア径は小さいほど液安定性は向上するが、小さくしすぎると、ボール1個当たりの重量が小さくなり、分散する力が弱くなるため、生産性が低下してしまう。
ここでのメディアの量はメディア間の空隙を含まない量のことで、ポット容積に対するボールの割合は次の式で求められる。
ポットの直径は小さいほど液安定性は向上するが、生産性が低下する。従って上記範囲が好ましい。
一般的に使用されるメディアの材質としては、ガラス、アルミナ、チタニアなどがある。しかしこれらの材質ではメディア自体が摩耗し、不純物として塗工液中に残るため、画像欠陥が生じるという欠点がある。
ポットに入れるミルベースの量はポットの容積に対し25%以上50%以下が好ましい。
ミルベースの量がポット容積の25%未満になると生産性が落ちる。またメディアの摩擦による温度上昇の影響を受けやすくなってしまう。一方50%以上になっても分散効率が下がる。
分散の際の、塗工液の固形分は1%以上30%以下が好ましい。
固形分が高すぎると液の粘度が高すぎて十分分散できず、低すぎると十分分散されるまでの時間がかかる。
メタノール、エタノール、イソプロパノールのアルコール系溶剤では顔料が分散せず、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル系溶媒では塗工液の安定性が保たれず、感度変動等を生じる。ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒では、溶媒としての安全性に問題がある。
ケトン系溶媒が塗工液溶媒として優れる理由は、本発明で使用される非対称ジスアゾ顔料の分散性、塗工液の安定性・保存性に優れ、更に感光体製造時における縦筋ムラや濃度ムラの発生が抑制されるためである。
ケトン系溶媒の具体例としては、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン等が挙げられる。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビードコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
これら非対称ジスアゾ顔料のAの例を下記に例示するが、当然のことながら本発明は下記例示に一切限定されるものではない。
電荷発生層(17)に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し10〜500重量部、好ましくは25〜300重量部が適当である。電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体、その他ポリマー化された正孔輸送物質等の公知の材料が挙げられる。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、特開平5−158250号公報や特開平6−51544号公報記載の各種ポリカーボネート共重合体等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
電荷輸送物質の量は、結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜50μm程度とすることが好ましい。
電荷輸送層に用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
更に、電荷輸送層(19)中にレベリング剤や酸化防止剤などを添加してもよい。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーなどが使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当である。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードアミン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モルホリン誘導体等の酸化防止剤を使用できる。
さらに、本発明の中間層(13)として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤、チタニルキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物も用いることができる。このほか、本発明の中間層(13)には、Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜形成法にて設けたものも良好に使用できる。これらの中間層(13)は、前述の感光層のごとく適当な溶媒、分散、塗工法を用いて形成することができる。中間層(13)の膜厚は0〜10μmが適当である。
保護層(21)には、そのほか耐摩耗性を向上させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料等を添加することができる。また、真空薄膜作成法にて形成したa−C、a−SiCなどの公知の材料も保護層(21)として用いることができる。保護層(21)の形成法としては、通常の塗布法を用いることができる。なお、保護層(21)の厚さは0.1〜10μmが適当である。
また、画像露光部(5)、除電ランプ(2)等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。かかる光源等は、図5に示される工程の他に、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、電子写真感光体に光が照射される。
現像ユニット(6)により電子写真感光体(1)上に現像されたトナーは、転写紙(9)に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体(1)上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、ファーブラシ(14)及びブレード(15)により、感光体より除去される。クリーニングは、ブレード又はクリーニングブラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。但し、現像ユニットにクリーニング機能を持たせた場合は、ファーブラシ(14)及びブレード(15)等のクリーニング部は必要ない。
本発明に係る電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行うと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られる。他方、正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
一方、光照射工程は、画像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、画像露光のプレ露光、及びその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行うこともできる。
[比較例1]
ポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製)2重量部を、n−ブタノール20重量部とメタノール80重量部の混合溶媒に溶解して、中間層用塗工液を作製した。これを直径φ30mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上に塗布し、130℃で20分間乾燥して、膜厚0.5μmの中間層を設けた。
次に、下記構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ6mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数57rpm(V=0.6)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。この塗工液上記中間層上に浸漬塗工法により塗布し、乾燥して膜厚0.25μmの電荷発生層を設けた。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ6mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数124rpm(V=1.3)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ6mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ6mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数115rpm(V=1.2)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ1mmのPSZボールをボールミル内容量の20%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の40%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.15mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数89rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.01mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数1338rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのアルミナボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数1338rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(C)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(D)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部とメチルエチルケトン216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
比較例1の電荷発生層用塗工液の作製を以下のように変更した以外は比較例1と同じ。
構造式(A)に示すジスアゾ顔料60重量部と、ポリビニルブチラール(エスレックBM−1:積水化学製)12重量部と酢酸エチル216重量部からなる混合物を内径0.2mのガラス製ボールミルに入れ、φ5mmのPSZボールをボールミル内容量の30%入れ、回転数67rpm(V=0.7)で4日間分散し、分散終了後、シクロヘキサノン4512重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。
電荷発生層用塗工液については作製直後の平均粒径(メジアン径)と粘度変化について評価した。
平均粒径(メジアン径)は堀場超遠心式粒度分布測定装置CAPA−700(堀場製作所(株)製)で測定した。
粘度はE型粘度計(型式:ELD 東京計器社製)にて、20℃、100回転の条件下で測定した。なお作製直後と1ヶ月間常温下で保存したものを測定し、粘度変化を評価した。
塗膜評価として、1ヶ月保存後の電荷発生層用塗工液を塗工した電荷発生層について目視にて、φ0.5mm以上の顔料凝集物である異物の有無で評価した。
異物10個以上を×、1〜10個を△、0個を○とし、結果を表5に示した。
なお△と○は合格である。
電子写真感光体については、1ヶ月保存後の電荷発生層用塗工液を用いて作製した電子写真感光体を用い、画像評価を、スピリオ1510((株)リコー製)を用いて行った。200000枚ランニング後の画像を5段階で評価を行った。ランク5が異常なしとし、ランク1が最低の画質である。
なお、ランク3以上が合格である。
また、塗膜評価が○、画像評価がランク5でなかったものに関しては10日を限度に分散を続け、塗膜評価が○、画像評価がランク5になる分散時間も評価した。
11 導電性支持体
13 中間層
15 感光層
17 電荷発生層
19 電荷輸送層
21 保護層
(図5)
1 感光体
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写体
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブレード
(図6)
101 感光ドラム
102 帯電装置
103 露光
104 現像装置
105 転写体
106 転写装置
107 クリーニングブレード
108 除電ランプ
109 定着装置
(105:転写体、106:転写装置、108:除電ランプ、109:定着装置はカートリッジ部分には含まれていない。)
Claims (8)
- 使用されるメディアの径が2mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 使用されるメディアの量がボールミル容積の25%以上35%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体の製造方法。
- ボールミルのポットの直径が0.02m以上0.15m以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記メディアがPSZボールであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記塗工液の分散媒にケトン系溶媒を含有することを特徴とする請求項6または7に記載の電子写真感光体の製造方法。
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