JP6764325B2 - 温熱マスクの加工検査方法 - Google Patents
温熱マスクの加工検査方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6764325B2 JP6764325B2 JP2016229252A JP2016229252A JP6764325B2 JP 6764325 B2 JP6764325 B2 JP 6764325B2 JP 2016229252 A JP2016229252 A JP 2016229252A JP 2016229252 A JP2016229252 A JP 2016229252A JP 6764325 B2 JP6764325 B2 JP 6764325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- edge
- ear hook
- element sheet
- coordinates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
例えば、特許文献1には、ラインカメラを用いて、用紙の紙端位置からすき入れ位置までの距離が許容範囲か否かを判定する検査方法が記載されている。
特許文献2には、吸収性物品を構成する厚み方向に積層された複数のシートを吸収性物品の外周縁で接合するシール部の検査方法について記載されている。前記シール部は、連続状態の複数のシートに対して吸収性物品に相当する単位毎に所定のパターンで形成され、製品単位に分断される前に検査される。該検査は、連続シートに対してシール部の領域を画像取得して二値化処理を行うことによりなされる。また、特許文献3記載のピロー包装機においても、カットされる前のシール部位の画像データを取得して検査を行うことが記載されている。
このような様々な態様の位置ずれは、品質保持の観点から、製品化の前に正確に検出されることが求められる。
図1に示すように、検査対象物10は、発熱体シート1と耳掛止部4とが、帯状の表面材原反2及び裏面材原反3とともに積層され平面配置された積層体である。
検査対象物10には、光不透過性の発熱体11を含む発熱体シート1が一対互いに幅方向(X方向。製造ライン進行方向(Y方向)と直交する方向。)に離間して、光透過性の帯状の表面材原反2及び裏面材原反3の間に配置されている。加えて、表面材原反2上に、光透過性の耳掛止部4が一対互いに幅方向に離間して発熱体シート1に上面視で重なるように配置されている。このとき、耳掛止部4の基端部41が発熱体シート1の幅方向外方にて表面材原反2と接合されている(該接合部分を耳掛止部シール部48という。)。耳掛止部シール部48は、表面材原反2の製造ライン進行方向(Y方向)の両側縁よりも少し内側に設けて、のりしろ部49を形成することが好ましい。このようにして一対の発熱体シート1と一対の耳掛止部4との重なりは、表面材原反2及び裏面材原反3の長手方向すなわち製造ライン進行方向(Y方向)に一定間隔で複数配されている。
検査対象物10は、一対の発熱体シート1と一対の耳掛止部4との重なりを製造ライン進行方向(Y方向)に一定間隔で複数有する帯状体である。この帯状の検査対象物10が、温熱マスクの製造工程において製造ライン進行方向(Y方向)に連続搬送される。上記の部材については、この種の物品に通常用いられる素材を特に制限することなく採用することができる。
表面材原反2及び裏面材原反3の「光透過性」とは、可視光域(380nm以上780nm以下)を通すことを意味する。通常、温熱マスクにおいて光透過性とは典型的には樹脂繊維等の材質からなるものをいう。または開孔フィルムも含まれる。光量が強ければ厚みの薄い部分からの光の周り込みで光が透過して見えるので、このような場合も含む。後述する通気性シート12及び非通気性シート13は、本発明の検査方法においては光透過性であることが好ましい。また本実施形態においては、耳掛止部4と表面材原反2とは同系色である。「同系色」とは明度と彩度が同じものであることを意味し、マンセル体系において「明度が同じ」とは明度差が0以上1.0以下の範囲にあることを意味し、「彩度が同じ」とは彩度差が0以上2.0以下の範囲にあることを意味する。
こうして、検査対象物10の積層体が形成される。
図2においては、耳掛止部4の接合工程P2の後、検査対象物10に対する、位置ずれの有無の検査工程P3が実施される。検査工程P3において、本実施形態の検査方法を適用することができる。検査工程P3の後、形状カット工程P4、包装工程P5へと移行して製品が製造される。
図3は、本実施形態の検査方法を示している。本実施形態の検査方法においては、ベルトコンベア100で搬送されてくる検査対象物10に対して撮像部200と照明部300とを検査対象物10を間に対向配置させ透過光を利用して行う。具体的には、検査対象物10に対し、裏面材原反側3から照明部300の照明をあてて表面材側2から撮像して行う。撮像部200には、撮像した画像を処理する画像処理部201が接続されている。さらに、画像処理部には画像表示装置202が接続されている。
本実施形態の検査方法は、検査対象物10が平面配置された状態で行われる。平面配置とは、図1及び2に示すように、検査対象物10に含まれる1対の発熱体シート1及び耳掛止部4がそれぞれ幅方向に並列された状態の配置である。例えば図2に示すように、検査対象物10が形状カット工程P4に入る前の状態に対して検査を行う(検査工程P3)。
次に、この画像処理について説明する。
撮像した画像について、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁を検出して該端縁の座標(X、Y)を特定する。その際、例えば、撮像した画像の左上角部(頂点)を原点座標(0,0)とし、原点座標を基点に位置を把握する。このとき座標のY値は、製造ライン進行方向(Y方向)の位置であり、座標のX値は、製造ライン進行方向(Y方向)に直交する幅方向(X方向)の位置である。
次いで、前記端縁の座標(X,Y)と予め設定した値との比較によって、前記耳掛止部及び前記発熱体シートそれぞれの位置ずれの有無を判定する。この予め設定した値とは、撮像される画像における各部材の端縁の適正位置のことである。したがって、実際に撮像した画像における耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁の実際の位置座標(X,Y)が、予め設定した端縁の適正位置との差がある場合は、位置ずれがあると判定される。
上記の座標を基にした位置ずれ判定は、撮像される画像において、製品に相当する領域10Aが常に一定の位置にあることを前提としている。すなわち、撮像タイミングの位相が、製品に相当する領域10Aが到達するタイミングの位相と一致することを前提とする。これは、例えば前述したように、発熱体シート1の形状カットのタイミングに合わせることが考えられる。しかし、前述したように撮像位相に対して、搬送のタイミングがずれることがある。
しかし、発熱体シート1の発熱体11の領域91、発熱体シート1の発熱体11の外側の領域92、発熱体シート1の外側の領域93は、この順に濃淡差(輝度差)、すなわち明暗の差が明確である。領域91、領域92、領域93を跨ぐ領域で見ると明暗差がより検出しやすい。この領域において耳掛止部4の端縁は検出しやすくなる。また、耳掛止部4と表面材原反2とが同系色である場合、耳掛止部シール部48近傍では、耳掛止部4の端縁が検出しやすい。
また、発熱体シート1と耳掛止部4の自由端部42との重なり箇所は照度が高い方がより鮮明な画像になる。そこで、照明部300が照射する照明に輝度差を与えること(中央をより明るくする。すなわち、発熱体シート1のある部分を無い周辺部分よりも明るくする。)により、より検出精度を向上させることができる。
また、耳掛止部シール部48近傍では、上記の輝度の暗から明への変化の方向性の判別とは、耳掛止部4の領域94→耳掛止部4の外側の領域95となる方向の判別である。輝度の明から暗への変化の方向性の判別とは、上記と逆の方向、すなわち、耳掛止部4の外側の領域95→耳掛止部4の領域94となる方向の判別である。
「暗から明への変化」と「明から暗への変化」のどちらを選ぶかは、検出したい部材の種類と該部材の端縁が置かれた輝度分布によって、検出する方向を決め、すなわち後述する濃淡差の微分波形の大きさによって適宜決められる。
発熱体11は、検査対象物10において最も輝度が小さいことは不変である。発熱体11を含む領域91、領域92及び領域93を跨ぐ領域においては、耳掛止部4のエッジ位置の検出をミスなくより安定的に精度高く行うために、明から暗ではなく、暗から明への変化の方向、すなわち発熱体11の領域91→発熱体シート1の発熱体11の外側の領域92→発熱体シート1の外側の領域93となる方向を判別することが好ましい。一方、耳掛止部4の領域94及び耳掛止部4の外側の領域95を跨ぐ領域では、耳掛止部4の外側の領域95の方が耳掛止部の重なりがない分領域94より明るくなっているために、「明から暗への変化」への方向性を選択して判別することが好ましい。以下に説明する実施形態においては次のようにしている。すなわち、領域91、領域92及び領域93を跨ぐ領域では「暗から明への変化」の方向性を判別している。また、耳掛止部4の領域94及び耳掛止部4の外側の領域95を跨ぐ領域では「明から暗への変化」の方向、すなわち耳掛止部4の外側の領域95→耳掛止部4の領域94となる方向を判別している。
さらに、前記エッジ検出処理で得られたデータに対し、最大ピーク値の一定割合の値をしきい値とし、該しきい値を越えるピーク値に基づいて前記エッジ位置の順位付けを行うことが好ましい。これにより、ノイズを排除して耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁を検出し座標を特定するのに必要な順位付けを適正に行うことができる。このしきい値は、適切なピーク値を把握する観点からエッジ検出対象領域に応じて設定することが好ましい。例えば、検査対象とするエッジ検出対象領域において、各部材が位置ずれ無く配置された場合の正規の輝度分布に基づいて適宜設定することができる。
発熱体シート1の端縁における濃淡差(輝度差)は、耳掛止部4の端縁における濃淡差(輝度差)よりも大きくなる。そのため、発熱体シート1の端縁を検出する場合のしきい値を、耳掛止部の端縁を検出する場合に比べて高く設定することが好ましい。発熱体シート1の端縁を検出する場合のしきい値を高く設定することで、耳掛止部の端縁の位置ずれがどの方向に生じても、発熱体シート1の端縁のピーク値を正しく検出することができる。つまり、位置ずれした耳掛止部4の端縁のピーク値を、誤って発熱体シート1の端縁のピーク値として検出することが無くなる。
(A)左右それぞれの発熱体シート1の、製造ライン進行方向の下流側における端縁
(B)左右それぞれの発熱体シート1の、幅方向における互いに対向配置される端縁
(C)左右それぞれの耳掛止部4の、発熱体シートの幅方向外方であって、製造ライン進行方向の下流側における、表面材原反2との接合部(耳掛止部シール部48)内側近傍の端縁
(D)左右それぞれの耳掛止部4の自由端部42の角部の端縁
図7は、発熱体シート1の幅方向外方であって、耳掛止部4と表面材原反2との接合部(耳掛止部シール部48)を越えて耳掛止部4が幅方向に延出する端縁の座標(X11,Y11)及び(X12,Y12)を特定している。これは、エッジ検出領域81、82の枠の製造ライン進行方向中央の位置で特定される。エッジ検出領域81、82は、耳掛止部4の領域94、耳掛止部4の外側の領域95を含むように、長方形に設定される。
まず、エッジ検出領域79において、暗から明への方向として矢印S9の方向を特定する。この矢印S9方向は、エッジ検出領域79の中において、発熱体11の領域91→発熱体シート1の発熱体11の外側の領域92→発熱体シート1の外側の領域93へと向かう方向を示している。次いで、エッジ検出領域79の濃淡値(輝度値)分布に対して微分処理を行って、エッジ検出領域79内の矢印S9の方向に沿って微分波形を生成する。この微分波形をエッジ検出領域79の位置に対応して配置する。該微分波形の中で、3つピークK1、K2、K3となる位置について矢印S9の方向に沿って順位付けを行う。すなわちピークK1を1番目、ピークK2を2番目、ピークK3を3番目とする。この順位付けのもと、前述のように、あらかじめピークK2が耳掛止部4の自由端部42の角部の端縁と決まっているので、ピークK2を検出するものとして、耳掛止部4の自由端部42の角部の端縁を検出し、該端縁の座標(X9,Y9)を特定する。座標は、前述のとおり撮像した画像の左上角部(頂点)の位置を原点座標(0,0)としたときの位置である。このとき、しきい値を設定して不要なピークを排除してもよい。
エッジ検出領域71においても、図8と同様に暗から明への方向として矢印S1の方向を特定し、微分処理を行って矢印S1の方向に沿って微分波形を生成する。この微分波形をエッジ検出領域71の位置に対応して配置する。このとき、発熱体シート1の端縁の座標を適切に検出するため、最大ピーク値の一定割合の値をしきい値として設定することが好ましい。図9の具体例においては、最大ピーク値の70%をしきい値F1として設定している。このピーク値を設定することにより、発熱体のピークではなく、発熱体シートのピークを検出することができる。しきい値の値は、検出する対象に対して、安定して検出できるレベルにより設定することが好ましい。
以上のように処理された微分波形の中で、しきい値を越えるピークはピークK4のみである。このピークK4を、発熱体シート1の製造ライン進行方向の下流側における端縁の座標(X1,Y1)として検出する。
本実施形態の検査方法において、画像取り込みは特定の場所において一定間隔で行うため、画像取り込みタイミングに位置ずれが生じた場合、画像における端縁の座標が製造ライン進行方法にずれる。このずれが大きいと、検出した端縁の座標は画像中における絶対位置としては正規の位置からずれていると判断される。画像取り込みタイミングの位置ずれは、例えば表面材原反2及び裏面材原反3の伸びやたるみによって生じることがある。また、撮像取り込みタイミングの位置ずれ以外にも、例えば発熱体シート1のシール・カットのタイミングで他の位相を合わせていた場合に、基準となる発熱体シート1の位相がずれてしまうと、相対関係がずれてしまう。より具体的に言えば、例えば画像取り込みのタイミングを、発熱体シートのシール・カットのタイミングを基準に電子式カムスイッチで生成したパルスを元に位相を合わせたとしても、上記理由により製造ライン進行方向の相対位置のずれが生じ得る。
ただし、絶対位置と相対位置の両方で位置ずれ判定をする場合であっても、絶対位置の位置ずれの許容できる範囲には限度がある。その許容できる範囲に合わせて、絶対位置の位置ずれ判定における検査しきい値を設定し、該検査しきい値を外れる場合を位置ずれありと判定することが好ましい。そのため、絶対位置と相対位置差の両方が上限しきい値から下限しきい値の範囲内であれば位置ずれ無しと判定し、どちらかが範囲外の場合は位置ずれ有りと判定する。
すなわち、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁のそれぞれの座標から耳掛止部4の端縁と発熱体シート1の端縁との製造ライン進行方向の位置差分値を算出する。該位置差分値が、座標上の予め設定した上限及び下限の差分しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部及び発熱体シートの位置ずれの有無を判定する。ここでいう位置差分値は、図4に示す耳掛止部4の座標(X2,Y2)及び(X4,Y4)と発熱体シート1の座標(X1,Y1)及び(X3,Y3)のうち、製造ライン進行方向の値の差分値(Y2−Y1)及び(Y4−Y3)である。差分値(Y2−Y1)は、図4に示す画像に向かって左側の耳掛止部4と発熱体シート1の下流側の端縁の製造ライン進行方向の差分値である。差分値(Y4−Y3)は、図4に示す画像に向かって右側の耳掛止部4と発熱体シート1の下流側の端縁の製造ライン進行方向の差分値である。
差分しきい値とは、各部材が位置ずれ無く配置された場合の正規の座標における正規の差分値として許容できる範囲を上限及び下限として設定される座標上の値である。
実際に算出される差分値が、上限から下限までの差分しきい値の範囲にあるかどうかで、さらに位置ずれの有無を判定する。
絶対位置の位置ずれ判定と相対位置の位置ずれ判定でしきい値の範囲内とされれば、製品としての位置ずれ無しと判定される。絶対位置の位置ずれ判定でしきい値の範囲外とされ、相対位置の位置ずれ判定でしきい値の範囲内とされた場合は、製品としての位置ずれ有りと判定される。絶対位置の位置ずれ判定でしきい値の範囲内とされ、相対位置の位置ずれ判定でしきい値の範囲外とされた場合は、製品としての位置ずれ有りと判定される。
図10(A)は、画像取り込みのタイミングが遅れた場合の撮像画像である。耳掛止部4及び発熱体シート1の積層部分が画像の上方(製造ライン進行方向の下流側)に寄っている。この場合、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁それぞれの座標値(絶対位置)は、上下限範囲ぎりぎりの値であるが、検査しきい値の上下限範囲内となる。すなわち絶対位置の位置ずれ無しとなる。一方、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁の位置差(Y座標の差)は、位置差しきい値の範囲内である。すなわち相対位置の位置ずれ無しとなる。このことから、製品とした場合の位置ずれは無しと判定される。
図10(B)は、画像取り込みのタイミングが正常であった場合の撮像画像である。耳掛止部4及び発熱体シート1の積層部分は、撮像画像において予定どおり適正位置にある。この場合、絶対位置の位置ずれが無く、相対位置の位置ずれが無しとなる。このことから、製品とした場合の位置ずれは無しと判定される。
図10(C)は、画像取り込みのタイミングが早かった場合の撮像画像である。耳掛止部4及び発熱体シート1の積層部分が画像の下方(製造ライン進行方向の上流側)に寄っている。この場合、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁それぞれの座標値(絶対位置)は、検査しきい値の上下限範囲外となる。すなわち絶対位置の位置ずれ有りとなる。一方、耳掛止部4及び発熱体シート1の端縁の位置差(Y座標の差)は、位置差しきい値の範囲内である。すなわち相対位置の位置ずれ無しとなる。このことから、製品とした場合の位置ずれは有りと判定される。
図11には、上記角度の測定方法の具体例が示されている。
幅方向の左右の耳掛止部シール部48近傍の内側で、予め正常な位置での耳掛止部4の端縁の傾斜ラインと垂直にエッジ検出領域83、84、85及び86を設ける。図11(A)に示す画像に向かって左側の耳掛止部シール部48近傍の内側には、エッジ検出領域83及び84を1組として設定する。図11(A)に示す画像に向かって右側の耳掛止部シール部48近傍の内側には、エッジ検出領域85及び86を1組として設定する。エッジ検出領域83、84、85及び86は、耳掛止部4の領域94、耳掛止部4の外側の領域95を含むように、長方形に設定される。エッジ検出領域83、84、85及び86の幅中央の位置に、耳掛止部4の下流側端縁の座標(X13,Y13)、(X14,Y14)、(X15,Y15)及び(X16,Y16)を特定する。
次いで、左右それぞれの耳掛止部について、2ヶ所の座標から、幅方向を水平基準線G0とした角度θとして算出する。具体的には、左側の2ヶ所の座標を結ぶ直線G1を導き、水平基準線G0との間の角度θ1を算出する(図11(A)及び(B)参照)。右側においても2ヶ所の座標を結ぶ直線G2を導き、水平基準線G0との間の角度θ2を算出する(図11(A)参照)。角度を算出する手段は種々あるが、座標値に基づき下記式を用いて角度θ1及びθ2(rad)を求めることが好ましい。なお、角度θは左右の角度の総称であり、左右を分けていうとき角度θ1及びθ2という。
θ1=Atan((Y14−Y13)/(X14−X13))
θ2=Atan((Y16−Y15)/(X16−X15))
算出した角度θについて、予め設定した上限及び下限の取り付け角度しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部の位置ずれの有無を判定する。この取り付け角度しきい値とは、各部材が位置ずれ無く配置された場合の正規の座標を基準に、耳掛止部の取り付け角度として許容できる範囲を上限及び下限として設定される座標上の値である。
まず、図6に示すように、耳掛止部4の自由端部42の下流側の角部の端縁の座標(X7,Y7)及び(X9,Y9)を特定する。耳掛止部4の取り付け位置の座標(X2,Y2)及び(X4,Y4)を特定する。座標(X2,Y2)と(X7,Y7)、座標(X4,Y4)と(X9,Y9)との2点間座標において角度γを算出する(角度γは左右の角度の総称であり、左右を分けていうとき角度γ1及びγ2という。)。角度γの算出は前記角度θの場合と同様の方法によりなされる。ここでも、角度γが予め設定した上限及び下限の取り付け角度しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部の位置ずれの有無を判定する。
角度γは、取り付け角度θの算出精度が不十分なときに併用することで、耳掛止部4の取り付け角度の位置ずれの有無をより精度よく判定することができる。各部材が位置ずれ無く配置された場合、角度γは角度θと同じ値になる。
この判定の方法について、図8の例を挙げて説明する。
すなわち、図8に示すように、正常な状態であれば、発熱体11、耳掛止部4の自由端部42の角部の端縁、発熱体シート1の順番でピークが検出される。これに対し、位置ずれがあり正常な状態にない場合は、角部の端部が検出エリアにない場合には検出ピーク数が3から2となり、めくれている、大きくずれていると判断する。一方、発熱体11や発熱体シート1がライン進行方向にずれてしまい、両方、もしくはどちらかが検出エリアに存在しないときは、角部の端縁のピークを検出し、座標値を得ることができる。しかしこの場合、ピーク数が1か2となるので、1の場合は位置ずれ異常と判断する。2の場合は、発熱体11もしくは発熱体シート1のピークをも含んで検出しているが、正常な位置構成ではないので、位置ずれ異常と判断する。さらに、ピーク数が2の場合に、耳掛止部4の自由端部42の角部の端部が検出エリアにあるかないかを明確にして位置ずれの有無を判定することができる。具体的には、耳掛止部4の自由端部42の角部の端部の2つの得られた検出座標の位置関係(2点間の距離の違い)から、どちらの状態であること(位置ずれの有無)を判断することができる。これにより、耳掛止部4の平面方向への位相ずれ以外の位置ずれをも判定することができる。
また、耳掛止部4のめくれが大きいものに関しては、図12の濃度検出領域96、97の濃度平均値で判定することができる。濃度検出領域96、97は、耳掛止部4の基端部41が発熱体シート1の幅方向外方にて表面材原反2と接合された耳掛止部シール部48と、発熱体シート1との間に設定される。濃度検出領域96、97は、耳掛止部4の進行方向(Y方向)に応じて設定されることが好ましく、耳掛止部4に一致する長さで設定されることがより好ましい。濃度検出領域96、97は、発熱体11に重ならない部分である。耳掛止部4のめくれが濃度検出領域96、97にかかれば(図12(B)参照)、濃度平均値が低下する。該濃度検出領域において算出した濃度平均値が、予め設定した濃度平均値よりも低い場合に、耳掛止部4のめくれ有りと判定する。このように、予め設定した値との比較によって、大きなめくれの有り無し、をも判定することができる。濃度検出領域96、97に基づく耳掛止部4のめくれの判定は、前述した耳掛止部4の自由端部42の角部の端部におけるピーク数に基づく耳掛止部4のめくれの判定と共に行ってもよく、それぞれ単独で行ってもよい。
これにより、温熱マスクの製造方法における製品の品質と生産性とを向上させることができる。
これにより、温熱マスクの製造方法における製品の品質と生産性とを更に向上させることができる。
11 発熱体
12 通気性シート
13 非通気性シート
2 表面材原反
3 裏面材原反
4 耳掛止部
41 基端部
42 自由端部
48 耳掛止部シール部
71〜86 エッジ検出領域
91 発熱体の領域
92 発熱体シートの発熱体の外側の領域
93 発熱体シートの外側の領域
94 耳掛止部の領域
95 耳掛止部の外側の領域
Claims (17)
- 温熱マスクの製造工程における積層された部材の位置ずれ検査方法であって、
光不透過性の発熱体を含む発熱体シートが一対互いに幅方向に離間して、光透過性の帯状の表面材原反及び裏面材原反の間に配置され、前記表面材原反上に、光透過性の耳掛止部が一対互いに幅方向に離間して前記発熱体シートに上面視で重なるように配置され、前記耳掛止部の基端部が前記発熱体シートの幅方向外方にて表面材原反と接合されている検査対象物を平面配置した状態で、該検査対象物に対し、前記裏面材原反側から照明をあてて前記表面材原反側から撮像し、撮像した画像について前記耳掛止部及び発熱体シートの端縁を検出して該端縁の座標を特定し、座標上の予め設定した値との比較によって、前記耳掛止部及び前記発熱体シートそれぞれの位置ずれの有無を判定する、検査方法。 - 前記耳掛止部が前記表面材原反と同系色である請求項1記載の検査方法。
- 前記画像に対し、予め設定したエッジ検出対象領域を特定し、前記画像の輝度情報に基づいて、輝度の暗から明への変化、または明から暗への変化の方向の判別とエッジ位置の順位付けの工程を有するエッジ検出処理を行い、前記エッジ検出対象領域における耳掛止部及び発熱体シートの端縁の座標を検出する請求項1又は2記載の検査方法。
- 前記エッジ検出処理は、輝度の暗から明への変化、または明から暗への変化の方向を判別した後、前記エッジ検出対象領域における輝度分布に対して微分処理を行い、輝度の変化のピーク値を算出する工程を有する請求項3記載の検査方法。
- 前記ピーク値に対応する前記画像上の位置をエッジ位置として特定し、該エッジ位置の順位付けを行う請求項4記載の検査方法。
- 前記エッジ検出処理で得られたデータに対し、最大ピーク値の一定割合の値をしきい値とし、該しきい値を越えるピーク値に基づいて前記エッジ位置の順位付けを行う請求項5記載の検査方法。
- 前記エッジ検出対象領域が、下記の端縁を含む領域である請求項3〜6のいずれか1項に記載の検査方法。
(A)左右それぞれの前記発熱体シートの、製造ライン進行方向の下流側における端縁
(B)左右それぞれの前記発熱体シートの、幅方向における互いに対向配置される端縁
(C)左右それぞれの前記耳掛止部の、前記発熱体シートの幅方向外方であって製造ライン進行方向の下流側における、前記表面材原反との接合部内側近傍の端縁
(D)左右それぞれの前記耳掛止部の自由端部の角部の端縁 - 前記耳掛止部及び発熱体シートの端縁のそれぞれの座標が、予め設定した上限及び下限の検査しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部及び発熱体シートの位置ずれの有無を判定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記耳掛止部及び発熱体シートの端縁のそれぞれの座標に対する前記検査しきい値を用いた判定に加え、
前記耳掛止部及び発熱体シートの端縁のそれぞれの座標から前記耳掛止部の端縁と前記発熱体シートの端縁との製造ライン進行方向の位置差分値を算出し、該位置差分値が、予め設定した上限及び下限の差分しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部及び発熱体シートの位置ずれの有無を判定する、請求項8記載の検査方法。 - 前記耳掛止部の取り付け角度を、前記発熱体シートの幅方向外方であって製造ライン進行方向の下流側における、左右それぞれの前記耳掛止部の前記表面材原反との接合部内側近傍の端縁について2ヶ所ずつ座標を特定し、左右それぞれの耳掛止部について、2ヶ所の座標から、幅方向を水平基準線とした角度θとして算出し、予め設定した上限及び下限の取り付け角度しきい値の範囲にあるかどうかによって、前記耳掛止部の位置ずれの有無を判定する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記耳掛止部の自由端部の角部の端縁の座標を特定し、前記耳掛止部の取り付け位置座標との2点間座標において算出される角度γを求め、その値によって耳掛止部の位置ずれの有無を判定する、請求項10記載の検査方法。
- 前記画像に対し、前記耳掛止部の自由端部の角部の端縁に対応するエッジ検出対象領域を特定し、前記画像の輝度情報に基づいて、輝度の暗から明への変化、または明から暗への変化の方向を判別し、前記エッジ検出対象領域における輝度分布に対して微分処理を行って輝度の変化のピーク数を算出し、該ピーク数が予め設定されたピーク数に一致するかどうかによって、前記耳掛止部のめくれの有無を判定する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記画像に対し、前記耳掛止部の基端部が前記発熱体シートの幅方向外方にて前記表面材原反と接合された耳掛止部シール部と、前記発熱体シートとの間に濃度検出領域を設定し、該濃度検出領域において算出した濃度平均値が、予め設定した濃度平均値よりも低い場合に、前記耳掛止部のめくれ有りと判定する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記発熱体シートの幅方向外方であって、前記耳掛止部と前記表面材原反との接合部を越えて該耳掛止部が幅方向に延出する端縁の座標を特定し、予め設定した上限及び下限の取り付けしきい値の範囲にあるかどうかで、前記耳掛止部の幅方向の位置ずれの有無を判定する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記発熱体シートの幅方向内方の端縁の座標を特定し、予め設定した上限及び下限の蛇行しきい値の範囲にあるかどうかで、前記発熱体シートの幅方向の位置ずれの有無を判定する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記請求項1〜15のいずれか1項に記載の検査方法によって得られた、前記発熱体シートと前記耳掛止部との製造ライン進行方向の位置ずれ座標情報を基に、温熱マスク製造の上流工程における前記耳掛止部の貼り合わせの位相を修正して、耳掛止部の位置ずれ不良を低減する温熱マスクの製造方法。
- 前記請求項1〜16のいずれか1項に記載の検査方法によって得られた、前記発熱体シートの幅方向の位置ずれ座標情報を基に、温熱マスク製造の上流工程における発熱体シートの搬送状態の位置を修正して、発熱体の位置ずれ不良を低減する温熱マスクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016229252A JP6764325B2 (ja) | 2016-11-25 | 2016-11-25 | 温熱マスクの加工検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016229252A JP6764325B2 (ja) | 2016-11-25 | 2016-11-25 | 温熱マスクの加工検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018084553A JP2018084553A (ja) | 2018-05-31 |
JP6764325B2 true JP6764325B2 (ja) | 2020-09-30 |
Family
ID=62238164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016229252A Active JP6764325B2 (ja) | 2016-11-25 | 2016-11-25 | 温熱マスクの加工検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6764325B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7055212B2 (ja) * | 2018-11-20 | 2022-04-15 | 深▲セン▼市▲維▼▲圖▼▲視▼技▲術▼有限公司 | マスクのオンライン検査方法 |
WO2020103310A1 (zh) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | 深圳市维图视技术有限公司 | 一种口罩缺陷检测装置及方法 |
JP7469001B2 (ja) | 2019-06-28 | 2024-04-16 | 花王株式会社 | 複合シートの製造方法及び製造装置並びに複合シートの検査方法 |
CN111545481B (zh) * | 2020-04-30 | 2021-11-30 | 合肥凌山新能源科技有限公司 | 一种用于口罩的耳带检测装置 |
JP7227947B2 (ja) * | 2020-08-05 | 2023-02-22 | 花王株式会社 | シート状マスクの製造方法 |
CN112730227A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-30 | 联和东浩(厦门)药业有限公司 | 一种一次性医用口罩的质量快速检测方法 |
CN112763413B (zh) * | 2020-12-26 | 2022-04-19 | 厦门金焱达生活用品有限公司 | 一种用于口罩生产设备的耳带检测装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5359525A (en) * | 1990-05-01 | 1994-10-25 | Kimberly-Clark Corporation | Apparatus and method for registration control of assembled components |
JP3645656B2 (ja) * | 1996-06-03 | 2005-05-11 | 株式会社ミツトヨ | エッジ検出方式 |
JP3738114B2 (ja) * | 1997-06-06 | 2006-01-25 | 松下電器産業株式会社 | 異方性導電シートの圧着状態検査方法およびこれを用いた異方性導電シートの圧着装置 |
JP3657537B2 (ja) * | 2001-06-07 | 2005-06-08 | ピジョン株式会社 | 吸収性製品の収容体及び吸収性製品の製造装置ならびに検査方法 |
JP2003166810A (ja) * | 2001-12-04 | 2003-06-13 | Kao Corp | 不良品の検出方法 |
US7809179B2 (en) * | 2005-09-09 | 2010-10-05 | The Procter & Gamble Company | Manufacturing inspection of folded feminine hygiene products by cascading edge and skew detection |
JP2007169009A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Kao Corp | 複合シート及び物品の製造方法並びに製造装置 |
JP5028149B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2012-09-19 | 花王株式会社 | アイマスク |
JP5280782B2 (ja) * | 2008-06-19 | 2013-09-04 | グンゼ株式会社 | フィルムの接着部検査方法およびフィルムの接着部検査装置 |
JP5244646B2 (ja) * | 2009-02-20 | 2013-07-24 | 花王株式会社 | 温熱マスク |
JP5599261B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2014-10-01 | 花王株式会社 | シート状成形体の製造方法 |
-
2016
- 2016-11-25 JP JP2016229252A patent/JP6764325B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018084553A (ja) | 2018-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6764325B2 (ja) | 温熱マスクの加工検査方法 | |
JP2012239114A (ja) | 画像読取装置、画像処理方法、及びプログラム | |
KR20190132689A (ko) | 골판지 시트의 불량 검출 장치 및 골판지 시트의 불량 제거 장치와, 골판지 시트의 제조 장치 | |
JP5895575B2 (ja) | 軟質製袋品の品質検査装置 | |
TW201839350A (zh) | 一種片材面內標記檢測裝置及使用該裝置之檢測方法 | |
JP5697168B2 (ja) | 検査装置及びptp包装機 | |
JP6081939B2 (ja) | Ptp包装機 | |
JP2006282372A (ja) | 複合シートの搬送軌道の制御方法及び装置 | |
JP2017219343A (ja) | 欠陥検査装置、欠陥検査方法、フィルム製造装置及びフィルム製造方法 | |
TWI533849B (zh) | An inspection device for the sealing portion of the absorbent article, and a inspection method | |
JP6805484B2 (ja) | ずれ検出装置及びずれ修正装置、並びにずれ検出方法及びずれ修正方法 | |
TW201531664A (zh) | 形狀測定裝置、形狀測定方法及玻璃板之製造方法 | |
JP6575232B2 (ja) | 鋼板形状測定装置及びその方法、並びにそれらを用いた鋼板製造装置及びその方法 | |
JP5329943B2 (ja) | 複合シート搬送工程における搬送軌道の制御方法及び制御装置 | |
JP2009115715A (ja) | タイヤトレッドゴムの長さの測定装置 | |
JP2007245257A (ja) | 走行シートの切断位置検出装置 | |
JP6428554B2 (ja) | 検査システム、検査方法 | |
JP4477516B2 (ja) | 検査装置及びptp包装機 | |
JP2013177148A (ja) | 包装シートと前記包装シートを使用した包装体ならびに前記包装体の検査装置 | |
JP6857266B1 (ja) | 検査装置及び包装シート製造装置並びに検査方法 | |
JP5579002B2 (ja) | 錠剤包装検査装置、錠剤包装検査プログラム、錠剤包装検査方法 | |
JP2016166826A (ja) | 検査装置、検査方法、および、検査装置用のプログラム | |
JP7411525B2 (ja) | 位置ずれ検査方法及び複合シートの製造方法 | |
JP2017067622A (ja) | 物品検査装置 | |
JPH11178894A (ja) | 錠剤の外観検査方法と錠剤の外観検査装置とブリスタシート包装機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190911 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200911 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6764325 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |