JP3657537B2 - 吸収性製品の収容体及び吸収性製品の製造装置ならびに検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、授乳期の母親が、ブラジャー等の下着と乳房との間に介装するための母乳パッド等の吸収性製品を収める収容体と、吸収性製品を製造するための製造方法及び製造装置、並びにこの製造装置による製造工程に応じて実行される検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下着の下の介装されて、母乳等の人体から排出される液体を吸収するための吸収性製品として、例えば、母乳パッドが広く用いられている。
図17は、母乳パッドの一例を示しており、母乳パッド1は、正面図である図17(a)及び側面図である図17(b)に示すように、円形のドーム状に形成されており、厚み方向に複数の柔軟材料を積層して構成されている。すなわち、母乳パッド1は、使用者の肌と直接接触する内側表面に表面材を配置し、その次に吸収材を配置し、少なくとも外側には液体が吸収材からしみ出て着衣を汚すことがないように防水材料が配置されるように、各材料が積層されて構成されている。
【0003】
また、この防水材料の表面側の所定の位置には、接着剤等を適用した接着部4a(第1の接着部)が設けられて、その上に剥離紙4がはられており、母乳パッド1の使用の際には、剥離紙4を剥がして、ブラジャー等の下着のカップの内側にこの接着部4aを貼りつけて固定して用いるようになっている。これにより、下着と母乳パッド1とがずれないようにして使用されている。
【0004】
このような母乳パッド1は、その販売に際して、図18に示すように2つ折りされることで、ほぼ半円もしくは半月形にして、個装収容体5に2つずつ包装されている。
この場合、個装収容体5は、例えばポリエチレンフィルム等により形成された袋体でなっている。このような個装収容体5内には、図18に示されているように、製品である母乳パッド1,1が同じ向きに揃えられて、列方向に並んで2つ収容されており、個装収容体5の周縁部6はヒートシール等により接着されている。
【0005】
そして、各母乳パッド1,1は、個装収容体5の内側に形成された第2の接着部5bにより、剥離紙4を介して個装収容体5内で位置ずれしないように仮固定されている。この第2の接着部5bは母乳パッド1の表面に形成された第1の接着部4aと重なる位置に設けられており、しかも、第2の接着部5bの接着力は第1の接着部4aの接着力よりも強く設定されている。また、個装収容体5の中央には、幅方向にミシン目5aが形成されている。
【0006】
かくして、使用者は、個装収容体5のミシン目5aを切り離すことで、内部に収容されている2つ折り母乳パッド1,1を取り出すことができるようにされている。この場合、母乳パッド1を個装収容体5から取り出すと同時に、剥離紙4は、第2の接着部5bの強い接着力によって、個装収容体5側に残り、母乳パッド1,1の表面には、下着に仮固定させるための第1の接着部4aが露出するようになっている。このため、使用者は、取り出した母乳パッド1から剥離紙4をわざわざ剥がす必要がなく、母乳パッド1を個装収容体5から取り出すというひとつの動作を行うだけで、すぐ装着することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、母乳パッド1は、その製造工程において、製品としての各母乳パッド1が製造された後、個装収容体5に収容される。
個装収容体5は、フィルム状の上下の帯状体により中空の袋状に形成されおり、この個装収容体5に母乳パッド1を収めるための個装工程は以下のように行われる。
【0008】
すなわち、図19に示すように、符号7及び8は上下のフィルム状の帯状体を重ねて示したもので、平行斜線を付した箇所はヒートシール等の手段により、上下のフィルム状の帯状体7,8を接着した箇所を示している。
つまり、下帯状体7の上には、点線で示す2つ折りにした各母乳パッド1が搬送方法に沿って所定ピッチで列状にならんで順次配置される。この段階では、既に母乳パッド1の表面には、第1の接着部4aが形成されて、剥離紙4が貼られている。また、上下の帯状体7,8の内側には、剥離紙4を固定するための第2の接着部5bが予め形成されている。この上に上帯状体8が重ねられることで、上下の帯状体7,8の間に各母乳パッド1を挟み込んで、上下の帯状体7,8をその周縁部及び個装単位の境界9で接着する。
【0009】
次いで、図19に示すように、母乳パッド1,1が2個ずつ包装された個装単位(二つの母乳パッド1,1が周縁のヒートシールにより囲まれた単位)が連続した状態から、製品単位の包装となるように、境界に沿った切断線9によりカットして、図20に示すように切り離し、製品単位としての収容体5を形成するようにしている。
【0010】
ここで、個装収容体5の内部空間の大きさは、2つの母乳パッドを納める必要から大きな空間となる。このため、図19で説明した個装工程において、下帯状体7の上に配置される母乳パッド1の位置がなんらかの原因によりずれてしまい、図19で示すような正しいピッチで並べられなかった場合には、母乳パッド1の周縁が平行斜線で示したヒートシール部に重なると、図18における周縁部6に母乳パッド1の一部がかみこんでヒートシールされてしまい、破損の原因となる。
【0011】
さらに、このような製造工程において、個装を行う場合には、上述のような工程を経ることから、図19よりも前の工程において、各母乳パッド1の表面(防水材の表面)に接着剤を適用して第1の接着部4aを形成し、剥離紙4を貼る位置が、なんらかの原因でずれてしまうことがある。
このように剥離紙4を設ける位置がずれると、図19の工程において、上下の帯状体7,8の間に母乳パッド1を配置した時に、上下の帯状体7,8側の接着部,すなわち、第2の接着部5bと剥離紙4の位置が合わなくなってしまい、上下の帯状体7,8側の接着部5bが剥離紙4ではなく、母乳パッド1の表面に接着されてしまうことになる。
【0012】
このような状態で、使用者が上述したように個装収容体5のミシン目5aを開いて母乳パッド1を取り出そうとすると、上下の帯状体7,8側の接着部5bが剥離紙4を固定していないから、剥離紙4は母乳パッド1側に残ってしまう。
しかも、上下の帯状体7,8側の接着部5bは母乳パッド1の表面に接着されており、この接着部5bの接着力は比較的強いから、引っ張られて母乳パッド1が破損してしまうという問題があった。
【0013】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、製造工程において、収容体と吸収性製品との位置ずれを発見して、破損の原因となる不良品を排除することを第1の目的としている。
また、本発明は、吸収性製品に設けられる剥離紙の位置ずれを発見して、破損を生じるおそれのある不良品を排除することを第2の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的は、請求項1の発明によれば、二つ折りにすることでほぼ半円形とされた2つの吸収性製品の各製品の曲面が列方向に向くようにして、列方向に連続して配置した状態で内部に収容するための収容体であって、上下各1枚の帯状の部材の間に前記吸収性製品を挟みこんで収容すると共に、上下の帯状体の周縁に沿って互いに接着されており、前記上下の帯状体が、その長さ方向に沿った仮想の中心線に沿って、所定の幅の領域が、内部に収容した前記2つの吸収性製品の外縁位置を光学的に把握できる程度に透明に形成され、前記透明な領域の両側の領域が、内部に収容した前記2つの吸収性製品の形態を外部から認識出来ない程度に不透明に形成されていて、この不透明な領域の面積が、前記透明な領域の面積よりも大きくされており、かつ、前記各吸収性製品の外面に設けた仮固定用の接着部が前記帯状体の内側の特定の領域に設けた剥離処理位置に貼着されていて、前記透明に形成された領域を通して、前記2つの吸収性製品の前記列方向の各端部E1、E2、E3、E4が視認されるようにした吸収性製品の収容体により、達成される。
【0019】
また、上記第2の目的は、請求項2の発明によれば、吸収性製品の外側に位置させる防水材を、連続する帯状の材料として一方向に搬送し、この防水材材料に所定のピッチで剥離紙を順次貼りつける工程と、連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を貼り付けた後で、製品外形に対応した切断を行う工程とを備える吸収性製品の製造工程における剥離紙固定位置の検査方法であって、前記剥離紙の貼り付け後であって、前記切断前において、前記防水材材料に対して前記所定のピッチで固定された少なくとも2つの剥離紙を含む範囲を設定して撮像を行い、取得した画像について、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法と、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較する、検査方法により、達成される。
【0020】
請求項2の構成によれば、連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を順次貼りつけた後で、剥離紙固定位置の検査を行うことができる。この方法では、防水材材料に前記所定のピッチで固定された少なくとも2つの剥離紙を含む範囲を設定して撮像を行う。取得した画像には、連続する2つの剥離紙が固定された状態で示されているから、この画像について、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法を規定値と比較することで、計測した寸法が規定値よりも小さい場合は、剥離紙が撮像視野から外れている等の原因が考えられ、位置ずれを検出できる。また、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較することで、剥離紙が撮像視野から外れる方向へのずれではない場合でも、剥離紙どうしが接近しすぎているという位置ずれを検出することができる。
このようにして、吸収性製品に設けられる剥離紙の位置ずれを発見して、破損を生じるおそれのある不良品を排除することが可能となる。
【0021】
請求項3の発明は、請求項2の構成において、前記防水材材料が光透過性の材料で形成されており、防水材材料の表裏の方向に光を透過させることにより、前記複数の寸法及びピッチ寸法を光学的に検出することを特徴とする。
請求項3の構成によれば、光が透過しにくい剥離紙が貼られた防水材材料が連続した状態で、防水材を挟んで一側に光源を、他側に受光もしくは撮像手段を配置することで、剥離紙の固定位置がずれていて製品の破損のおそれのある不良品を製造工程の段階で発見することが可能である。
【0022】
請求項4の発明は、請求項2または3の構成において、前記撮像が、この撮像工程よりも後工程である切断工程において、切断が行われるタイミングに合わせて行われることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、請求項2の検査を吸収性製品の切断工程の前に位置させて、適切なタイミングを切断工程から取得できるから、製造工程における流れのなかで、従来の工程を大きく変更することなく、実行することが可能となる。
【0023】
また、上記第2の目的は、請求項5の発明によれば、複数の原料を積層して製品単位に切断した後、収容体に完成した製品を収容する手段を備える吸収性製品の製造装置であって、吸収性製品の外側に位置される積層材料の一部としての防水材を、連続する帯状の材料として一方向に搬送する手段と、この防水材材料に所定のピッチで剥離紙を順次貼りつける手段と、連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を貼り付けた後で、製品外形に対応した切断を行う手段と前記剥離紙の貼り付け工程の後段であって、前記切断工程よりも前段において、前記防水材材料に貼られた少なくとも2つの剥離紙を含む範囲を設定して撮像する撮像手段と、この撮像手段に対して、光透過性の材料で形成された前記防水材材料を隔てて裏面から照明光を照射する手段と、取得した画像について、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法と、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較する手段とを含んでいる、吸収性製品の製造装置により、達成される。
【0024】
請求項5の構成によれば、この製造装置は、連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を貼り付けた後で、製品外形に対応した切断を行う工程の前に、照明手段や撮像手段を備えている。これにより、照明手段は、防水材材料に前記所定のピッチで固定された少なくとも2つの剥離紙を含む範囲に裏面から照明光を照射する。撮像手段は、透過光に基づいて、当該範囲の画像を取得する。この取得した画像には、連続する2つの剥離紙が固定された状態で示されているから、この画像に関して、比較手段が、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法を規定値と比較することで、計測した寸法が規定値よりも小さい場合は、剥離紙が撮像視野から外れている等の原因が考えられ、位置ずれを検出できる。また、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較することで、剥離紙が撮像視野から外れる方向へのずれではない場合でも、剥離紙どうしが接近しすぎているという位置ずれを検出することができる。
このようにして、吸収性製品に設けられる剥離紙の位置ずれを発見して、破損を生じるおそれのある不良品を排除することが可能となる。
【0025】
また上記第1の目的は、請求項6の発明によれば、製造された吸収性製品を所定のピッチで搬送し、前記吸収性製品を、少なくとも一部が光透過可能に形成された上下の帯状体の間に挟んで、各上下の帯状体の内面に設けた接着部により、各吸収性製品を仮固定した後、前記吸収性製品が列状に2つ連続して配置された状態で、上下の帯状体をその周縁に沿って互いに接着して個装を形成し、この個装の全体と一致する範囲を設定して撮像を行い、取得した画像に関して、前記収容体に固定されている前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法と、2つの吸収性製品の間のピッチ寸法を規定値と比較する、検査方法により、達成される。
請求項6の構成によれば、各上下の帯状体の内側には、2つの吸収性製品が列状に連続して2つ配置されて仮固定された後で、上下の帯状体をその周縁に沿って互いに接着して個装が形成される。
しかも、収容体を構成する上下の帯状体は、その少なくとも一部が、光透過可能に形成されている。したがって、この個装の全体と一致する範囲を設定して撮像を行い吸収性製品を収めた状態における収容体と吸収性製品との位置関係を光学的手段により検出することで、個装した後においても、製品の破損のおそれのある不良品を製造工程の段階で発見することが可能である。
【0026】
請求項7の発明は、請求項6の構成において、前記上下の帯状体の前記光透過可能に形成された領域が、内部に前記吸収性製品を収容した状態で、表裏の方向に光を透過させることにより、前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法及びピッチ寸法を光学的に検出することを特徴とする。
請求項7の構成によれば、収容体を構成する上下の帯状体の間に吸収性製品が配置された状態で、上下の帯状体を挟んで一側に光源を、他側に受光もしくは撮像手段を配置することで、2つの吸収性製品の列方向の各寸法及びピッチ寸法を光学的に検出することができる。これにより、吸収性製品を個装した後においても、製品の破損のおそれのある不良品を製造工程の段階で発見することが可能である。
【0027】
また上記第1の目的は、請求項8の発明によれば、複数の原料を積層して製品単位に切断した後、収容体に完成した製品を収容する手段を備える吸収性製品の製造装置であって、製造された吸収性製品を所定のピッチで搬送する手段と、前記吸収性製品を、少なくとも一部が光透過可能に形成された上下の帯状体の間に挟んで、各上下の帯状体の内面に設けた接着部により、各吸収性製品を仮固定した後、前記吸収性製品が列状に2つ連続して配置された状態で、上下の帯状体をその周縁に沿って互いに接着して個装を形成する手段と、この個装の全体と一致する範囲を設定して撮像する撮像手段と、取得した画像に関して、前記収容体に固定されている前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法と、2つの吸収性製品の間のピッチ寸法を規定値と比較する手段とを備える、吸収性製品の製造装置により、達成される。
【0028】
請求項8の構成によれば、吸収性製品を製品を形成後に、2つの吸収性製品を所定の間隔で配置して、収容体の内側で仮固定し、個装することができる。そして、撮像手段により、個装の全体と一致する範囲を設定して画像を取得し、比較手段により、2つの吸収性製品の列方向の各寸法と、2つの吸収性製品の間のピッチ寸法を規定値と比較することで、吸収性製品を個装した後においても、製品の破損のおそれのある不良品を、製造工程の段階で発見することが可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0030】
図1は、本発明の実施形態に係る吸収性製品の収容体として、母乳パッドを収容するための母乳パッド収容体(個装収容体)の全体を示す概略斜視図であり、図2はその概略断面図である。これらの構成を説明する前に、先ず、吸収性製品の一例としての母乳パッドについて説明する。
図3は、本発明が適用される吸収性製品の一例としての母乳パッドの外観を示す概略斜視図であり、図4は、図3の母乳パッドを装着した状態で、その内部構造を示す概略断面図である。図5は、母乳パッドを下着としてのブラジャー2に仮固定して使用する様子を示す図である。
【0031】
図4に示すように、母乳パッド10は、使用者が装着した状態では、その乳房14の前面に位置する。この状態にて母乳パッド10の外側(図4の左側)には、防水材11が配置されており、内面側(図4において右側)には、表面材13が配置されている。
そして、表面材13と防水材11の間には、吸収体12が配置されており、これら表面材13、防水材11、吸収材12は、例えば、それぞれほぼ円形に形成され、重ねられて、積層状態にて、母乳パッド10の本体18を構成している。
【0032】
上記防水材11は、液体を通さないが、好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材料が選択されることが好ましい。また、防水材11は、従来用いられていた熱変形可能な防水材と比べると柔軟な素材で形成されている。また、好ましくは、防水材11を構成する材料は、防水性を備えていればよく、従来のように熱変形可能な材料でなくてもよい。
このような材料としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンラミネート紙、ポリエチレンラミネート不織布やメルトブロー製法の不織布等が用いられる。特に、防止材11は、後述する検査工程との関係で、光透過性の材料,透明な材料,透光性を有する材料が用いられる。
【0033】
また、防水材11の表面には、図3に示すように、剥離紙25が接着部11aによって仮固定されている。この接着部11aは、第1の接着部であって、防水材11の表面に接着剤を介して剥離紙が設けられることで、母乳パッド10の使用の際に、これを剥がして、図5に示すように、ブラジャー2等の下着のカップ3,3等の内側にこの接着部11a,11aを貼りつけて仮固定できるようになっている。この剥離紙25の材料は、剥離操作上の必要な強度を備えた紙等が使用できるが、後述する検査工程との関係で、特に、防水材11と比べて、光反射率が高い材質が選択される。
【0034】
上記表面材13は、直接使用者の肌と接触する部材であり、母乳等の水分を良く透過し、肌ざわりのよい素材が選択される。つまり、表面材13は、直接使用者の肌に触れるため、肌を必要以上に損なうことなく、肌触りのよい点等を考慮して、これに適した材料が選択される。好ましくは、ドライメッシュシート(ポリエチレン等により形成した網目状シート)や、不織布が用いられる。
【0035】
吸収体12は、液体吸収性に優れた素材が選択され、パルプの繊維体や積層体やシート体が用いられる。さらに吸収体12には、これらパルプ素材等に液体吸収性に優れ、液体をそのまま,あるいは半固化もしくは固化して保持する機能を備える材質の粒状物であるポリマーが混入使用されている。
このような材料としては、例えば吸水性の重合体が適しており、例えばポリアクリル酸塩系共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ポリビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロース変成物等が挙げられる。
そして、吸収体12は、図3に示すように、ティシュ15に包まれている。これにより、上記粒状のポリマー等が漏れでないようになっている。
以上の構成でなる母乳パッド10は、図19にて説明したのと同様に、半分に折り曲げられることによって、半円形もしくは半月形となって、図1の収容体に収容される。尚、母乳パッド10は、図3に示すような円形のドーム状のものに限られない。例えば、図3におけるように円形ではなく、例えば、左右の両端部が周縁ではなくて、直線的に切り落とされた形状とされ、この直線部分に収縮力を付与する弾性体を配置することで、この弾性体の収縮力によりドーム状とされるような構成の母乳パッドを使用してもよい。
【0036】
図1は、上記母乳パッド10を2つ収容して単位包装(個装)するための収容体(個装収容体)20を示している。
図において、収容体20は、上帯状体21と、下帯状体22とからなるそれぞれ一方向に長い帯状の部材であり、これらは同じものであって、後述する製造工程において、例えば、帯状にしたポリエチレン製のフィルムとして供給されるものである。
この母乳パッド収容体(以下、「収容体」という)20では、図1に示すように、下帯状体22の上に2つの母乳パッド10,10が載置されている。この状態では、各母乳パッド10,10は上述したようにそれぞれ2つ折りされており、図1にて示されているように、同じ向きにされている。例えば図において右下側に各2つ折り母乳パッド10,10の曲折部10b,10bが向くように、その向きが揃えられている。
【0037】
この状態において、上から上帯状体21が重ねられる。そして、上帯状体21と下帯状体22との間に、2つの母乳パッド10,10をはさみこむようにして、この上帯状体21の周縁21aと下帯状体22の平行斜線で示す周縁22aは、後述するようにして、例えばヒートシール等により接着されている。
さらに、上帯上体21にあっては、中央付近にて、幅方向に沿って、開封手段24が形成されている。この開封手段24は、収容体を簡易な手段によって容易に開封することができるようにするために設けられるもので、この実施形態では、例えばミシン目で構成され、このミシン目24を破断することによって、収容体20から各母乳パッド10,10を取り出すことができるようになっている。
【0038】
図2は、図1のA−A線断面図である。
図において、収容体20内では、2つ折りの各母乳パッド10,10は、その周縁部10a及び曲折部10bを同じ向きに揃えて、一列に収容されている。各母乳パッド10,10は、それぞれの防水材11の表面の各2箇所において、例えば接着剤を適用してなる接着部11a,11aを備えている。この接着部11a,11aには、剥離手段としての剥離紙25,25が仮固定されており、さらに、これら剥離紙25,25は、上帯状体21及び下帯状体22に対して、第2の接着部としての各接着部21b,22bによって固定されている。
【0039】
また、第1の接着部である接着部11a,11aと、これに対応した第2の接着部である各接着部21b,22bとは、例えば異なる接着剤を使う等の手段により、異なる接着力を有するように構成されている。
つまり、第2の接着部である接着部21b,22bは、第1の接着部である接着部11a,11aよりも接着力が強くなるように形成されている。
【0040】
このため、使用者は、収容体20を破くだけで、母乳パッド10を取り出せる。つまり、この母乳パッド10は取り出される時に剥離紙25との仮固定が解除され、剥離紙は、接着部11a,11aよりも接着力の強い各接着部21b,22b側に残る。これにより、母乳パッド10では、取り出された時に、その防水材11表面に2つの接着部11a,11aが露出し、これによって、そのまま図5で説明したように、下着の内側に固定することができる。
【0041】
しかも、この母乳パッド10では、下着に対する固定手段としての接着部が2箇所(11a,11a)あるため、しっかりと固定することができる。また、図17に示されているように、ひとつの接着部が円形の防水材の表面に偏心して存在すると、下着への装着位置との関係から方向性が生じるが、本実施形態の場合は、円形の防水材11の対称の位置に2つの接着部11a,11aが設けられているので、このような方向性がないため、その分使い勝手が向上する。
【0042】
さらにまた、この収容体20を構成する上帯状体21及び下帯状体22は、上記A−A線と一致する長手方向に沿った仮想の中心線CEに関して、所定の幅で透明な、もしくはある程度透光性のある領域C1,C1が形成されている。また、上帯状体21及び下帯状体22の透明な領域C1,C1の両外側の領域S1,S1は、少なくとも収容体20を通して、内部の母乳パッド10,10の具体的形態が見えない程度に不透明な領域とされている。
透明な領域C1,C1は、少なくとも内部の母乳パッド10,10の並び方向,すなわち列方向の外端E1,E2,E3,E4を含む領域に設定される必要があり、本実施形態では、このように長手方向に沿った仮想の中心線CEに関して、所定の幅の領域が選択されており、好ましくは、母乳パッド10,10の外観のほぼ全ての領域を露出することがないように、上記不透明な領域S1,S1が設けられている。
【0043】
これにより、不透明な領域S1,S1を設けたことで、下着の内側に配置されて使用される製品としての母乳パッド10,10を個装収容体20の状態で携行する上で、外部からその中身を判別されにくいから、他人に見られても気にせずに取り扱うことができる。
しかも、収容体20は透明な領域C1,C1を備えているから後述する製造工程において、母乳パッド10,10を収めた状態における収容体20と母乳パッド10,10との位置関係を光学的手段により検出することが可能で、個装した後においても、製品の破損のおそれのある不良品を製造工程の段階で発見することが可能である。
【0044】
ここで、不透明な領域S1,S1は、内部の母乳パッド10の形態が具体的に視認されない構成であれば、光の透過量等に特別の条件はないので、外部から十分に視認できない領域として構成すればよい。また、透明な領域C1,C1は、後述する検査工程に使用される検査用の検出手段との対応によりその構成を決定すればよく、必ずしも可視光の透過ばかりでなく、例えば赤外線の透過を可能する構成で、可視光は遮蔽されるようになっていてもよい。この意味では、透明な領域C1,C1は、検査領域として特定されれば良く、必ずしも透明でなくてもよい。
【0045】
このため、上帯状体21及び下帯状体22の各領域C1とS1を設ける方法としては、上述の材料に、例えば波長選択フィルムを付着させたり、特定の塗料,インク等により印刷を施したりと、その形態に応じて、種々の方法を採用することができる。
【0046】
図6を参照する。この収容体20は、図2の状態から、その仮想の中心線C−Cを境にして、矢印に示すように曲折すると、図6に示すように折り重ねた状態とした二つ折りの単位包装となる。
尚、図6の場合、上述の各接着部は図示を省略されている。
図6において、この状態では、収容体20内において、2つ折りの母乳パッド10,10は、それぞれ向きを逆にして重ねられることになる。
【0047】
次に、このような母乳パッド10の製造工程と、この製造工程の途中における2つの検査工程について説明する。
図7は、母乳パッド10の製造装置を概略構成を示しており、この製造装置30は、複数の材料を積層する工程を中心とする母乳パッド10の製造工程と、完成した母乳パッド10を個装収容体(収容体20)に収める個装工程を行うようになっている。
【0048】
製造装置30は、コンベヤ等の搬送手段である搬送ライン31を備えており、工程は、この搬送ライン31に沿って、全体をコントロールするための制御手段38の制御に従って、矢印方向に進行し、図の上段の終端A1は、下段のA2の位置に接続されるようになっている。
先ず、搬送ライン31の最初の部分には、供給ロール32からティシュが帯状の材料して送りだされる。搬送ライン31上のティシュには、パルプ供給手段33から粉砕されたパルプが供給され、ティシュとパルプ等により吸収体12を形成するようになっている。
【0049】
パルプが供給されたティシュは、ティシュカッター35により、製品単位の大きさにされて、供給ロール34から連続した帯状の材料として供給される表面材13の上に順次配置される。ここで、吸収体12と表面材13はゴム系またはオレフィン系のホットメルト等の接着剤(固定用HM)により、固定される。
次いで吸収体12と表面材13が積層された材料は、搬送ライン13を本発明と直接関係しない処理を施されて搬送ライン31を図において左から右へ矢印方向へ送られる。
【0050】
次いで、吸収体12と表面材13の上に、防水材11としてのバックシートが供給ロール41から連続した帯状の材料として供給されて、重ねられる。この場合、バックシートは、吸収体12と表面材13と積層される前段において、剥離紙ロール42から供給される剥離紙25が貼られる。すなわち、剥離紙ロール42から連続した帯状の材料として供給される剥離紙25には、連続的にゴム系またはオレフィン系のホットメルト等の接着剤が適用されて、第1の接着部11aが形成され、カットされて、供給ロール41から送りだされる連続した帯状材料でなる防水材11としてのバックシートの上に、予め定められた所定間隔毎に貼りつけられる。
【0051】
ここで、吸収体12及び表面材13と防水材11の材料が積層される前段には、第1の検査装置50が配置されている。
この第1の検査装置50は、剥離紙25の固定位置を検査する装置であって、この検査の終了した合格品は、吸収体12及び表面材13と防水材11の材料が積層された積層体として送られて、母乳パッド10の製品外形に対応したエンドパターンプレス36によりエンドパターンが形成され、製品カッター37の切断により母乳パッド10の製品外形がカットされて、母乳パッド10が完成される。
【0052】
ここで、第1の検査装置50による検査について説明する。
図8は、第1の検査装置50による検査方法を説明するためのフローチャートであり、図9は第1の検査装置50の概略構成を示す説明図、図10は、第1の検査装置50による検査の様子を示す図である。
図9に示すように、第1の検査装置50は、光源51と、例えば、工程の進行方法である矢印方法に送られる防水材11の帯状の状態である防水材材料(以下、「防水材11」という)を間に挟んで光源51と向かい合う撮像手段52とを有している。
【0053】
光源51は、防水材11の透過光の種類に対応して選定され、防水材11を透過できる照明光の照射手段である。撮像手段52は、例えば、CCD(電荷結合素子)等を利用した画像の取り込み手段であり、例えば、信号処理の負担の小さな白黒画像センサ等が利用される。撮像手段52は、一度の撮像範囲として、53で示す範囲の視野を備えている。撮像範囲53は、図10に示すように、正しい間隔で剥離紙25が順次貼られた場合に、その視野中に必ず2枚の剥離紙25,25が収められるようになっている。撮像手段52は、駆動制御手段56と接続されている。駆動手段56には、製品カッター37と接続され、もしくは製品カッター37に駆動制御信号を送る図7の制御手段38等が接続されている。また、駆動手段56または制御手段38には、後述する処理を行う画像処理手段が内蔵されている。
【0054】
第1の検査装置50は以上のように構成されており、その検査方法を図8及び図10を参照しながら説明する。
図8において、防水材11に剥離紙25が所定の間隔毎に順次貼られた後で、検査装置50に送られる(図7参照)(ST11)。この位置は、検査装置50による撮像位置としての撮像範囲53の存在する位置であり、この位置に来たことは(ST12)は、製品カッター37の駆動により決定される。すなわち、図11に示すように、防水材11に剥離紙25が順次貼られて、53で示す撮像位置を過ぎた後段においては、吸収体12と表面剤13が積層され、点線で示すエンドパターンプレス36が行われ、その後段で製品カッター37によるカットが行われる。このため、防水材11は図11のように連続していることから、先行する位置にて製品カッター37が駆動されたことを検出して、これをトリガーとして撮像手段52を動作させる(ST13)。
【0055】
このようにすれば、構造の防水材11においては、撮像範囲53を、予め決められた距離で正しい位置に決めておけば、防水材11が予定通り送られている場合には、剥離紙25が正しい間隔をおいて、決められた位置に写る。
したがって、撮像手段52を動作させて、画像を取り込み、駆動手段56や制御手段37に付属させて設けた処理手段にて、取り込み画像の処理を行う(ST14)。
【0056】
画像処理は、図10に示すように、取り込んだ画像から各剥離紙25,25の寸法としてのa,bの寸法と図示のcの寸法を検出し、各寸法を予め、例えばテーブルデータで処理手段が取得している規定値,すなわち、剥離紙25の決められたa,bの寸法及び各剥離紙25,25の間に設けるピッチデータとしてのcの規定値と比較する(ST14)。この比較結果が予め定めた閾値をひとつでも越えた場合には、その部分の製品を廃棄する(ST16)。全ての寸法が閾値の範囲であれば、そのまま製造工程を進行させる(ST15)。
【0057】
すなわち、ST14でa,bのいずれかが規定値よりも小さい場合は、剥離紙25が撮像視野53からずれて固定されていることや、剥離紙25が規定よりも小さく形成されていまっていること、あるいは、剥離紙25が貼られていない等の原因が考えられ、位置ずれを検出できる。また、各剥離紙の間のピッチ寸法cを規定値と比較することで、剥離紙25が撮像視野53から外れる方向へのずれではない場合でも、剥離紙25,25どうしが離れ過ぎていたり、接近し過ぎているという位置ずれを検出することができる。
このようにして、母乳パッド10に設けられる剥離紙25の位置ずれを発見して、破損を生じるおそれのある不良品を排除することが可能となる。
【0058】
次に、図7の下段にA2として示す工程の最初に移動し、母乳パッド10,10を2つずつ個装収容体20に収容する個装工程に入る。
製造装置20は、個装工程に対応した各手段を備えており、具体的には、搬送ライン31を送られる完成品としての母乳パッド10は、製品の2つ折り部44で、順次2つ折りされる。これにより、母乳パッド10は、図1で示されるようなり半円形もしくは半月形のような形状とされて、向きを揃えられ、図13に示すように2つずつ個装収容体20に収容される。すなわち、供給ドラム45は、一方から下帯状体22を連続する帯状の材料として供給し、これに重ねるように、供給ドラム46が上帯状体21を連続する帯状の材料として供給する。これらの間に母乳パッド10は、2つずつ挟まれるように収容される。
【0059】
すなわち、図12に示すように、下帯状体22の上には、点線で示す2つ折りにした各母乳パッド10が搬送方向に沿って所定ピッチで列状にならんで順次配置される。この段階では、既に母乳パッド10の表面には、上述したように第1の接着部11aが形成されて、剥離紙25が貼られている。また、上下の帯状体21,22の内側には、剥離紙25を固定するための第2の接着部22bが予め形成されている。この上に上帯状体21が重ねられることで、上下の帯状体21,22の間に各母乳パッド10を挟み込んで、個包装シール手段46にて、上下の帯状体21,22をその周縁部21a,22a及び個装単位の境界35で接着する。
【0060】
次いで、図13に示すように、母乳パッド10,10が2個ずつ包装された個装単位(二つの母乳パッド10,10が周縁のヒートシールにより囲まれた単位)が連続した状態から、製品単位の包装となるように、個包装切断手段47によって、境界に沿った切断線35によりカットして、切り離し、個装単位としての収容体20を形成する。
【0061】
この個包装切断手段47の後段に第2の検査装置60が配置されている。
ここで、第2の検査装置60による検査について説明する。
図14は、第2の検査装置60による検査方法を説明するためのフローチャートであり、図15は第2の検査装置60の概略構成を示す説明図、図16は、第2の検査装置60による検査の様子を示す図である。
図15に示すように、第2の検査装置60は、光源61と、例えば、工程の進行方法である矢印方法に送られる個装収容体20を間に挟んで光源61と向かい合う撮像手段62とを有している。また、製造工程の途中,例えば、個装収容体20の搬送ライン31の所定位置には、搬送ライン31と交差するように、検知手段として、例えば、インタラプタ型フォトセンサ64や、レーザセンサ、あるいはリミットスイッチ等が配置されている。これにより、搬送ライン31を図15において、左から右へ送られる収容体20の後端がセンサ64により検知されるようになっている。
【0062】
光源61は、収容体20の透過光の種類に対応して選定され、収容体20の透明な領域C1を透過できる照明光の照射手段である(図1参照)。撮像手段62は、例えば、CCD(電荷結合素子)等を利用した画像の取り込み手段であり、例えば、信号処理の負担の小さな白黒画像センサ等が利用される。撮像手段62は、一度の撮像範囲として、63で示す範囲の視野を備えている。撮像範囲63は、図16に示すように、周縁が検出される個装収容体20の全体が収められるようになっている。撮像手段62は、駆動制御手段66と接続されている。駆動手段66は、検知手段64と接続されている。また、駆動制御手段66は後述する処理を行う画像処理手段65と接続されている。この画像処理手段65は、駆動制御手段66と一体に設けたり、あるいは、図7の制御手段38に内蔵されていてもよい。
【0063】
第2の検査装置60は以上のように構成されており、その検査方法を図14及び図16を参照しながら説明する。
図14において、母乳パッド10の2つ折り(ST21)、母乳パッド10を2つずつ収容体20に個装(ST22)、収容体20の外周の周縁21a,22aの接着及び製品単位への切断(ST23)は、上述した通りの個装工程で行われる。
これに続いて、図15に示すように、左から右に送られた収容体20の例えば後端を検知手段64が検知して、駆動手段66に検知信号を出力し、駆動手段66は検知信号を受けたことで、撮像手段62を動作させる(ST24)。
【0064】
このようにすれば、収容体20が予め決めた位置に来た時に撮像することができ、撮像範囲は、収容体20を収める範囲に決定されているので、図16に示すような画像を得ることができる。撮像手段62は、この画像を処理手段65に送って、取り込み画像の処理を行う(ST25)。
【0065】
画像処理は、図16に示すように行われる。ここで得られる画像は、図示されているように、収容体20の外形と、図1で説明した収容体20の不透明な領域S1,S1を除いて、中央に、長さ方向に沿って帯状に延びる透明な領域C1内の母乳パッド10,10の形状である。
ここで、収容体20の透明な領域C1は図1に説明したように定められることから、半円状の各母乳パッド10,10の形状の特質にしたがって、その並び方向の外縁が露出することなる。つまり、母乳パッド10,10が並ぶ列方向の各端部E1,E2,E3,E4が検出でき、E4とE3の間の寸法eと、E3とE2の間のピッチ寸法fと、E2とE1の間の寸法gとを検出することができる。寸法eは、2つ折り母乳パッド10の列方向の最大寸法に対応している。寸法fは、2つの母乳パッド10,10の配置間隔に対応している。寸法gは、2つ折り母乳パッド10の列方向の最大寸法に対応している。
これらの各寸法e,f,gを予め製造上の規格として定めた規定値と比較して、所定の閾値内に収まるかいなかを判断する(ST25)。
【0066】
測定された画像の各寸法e,f,g所定の閾値の範囲内であれば、そのまま製造工程を進行させる(ST26)。
測定された画像の各寸法e,f,g所定の閾値の範囲をひとつでも越えていれば、母乳パッド10,10のいずれかもしくは一方が位置ずれしていて、図16に示すように、剥離紙25と第2の接着部21bとが異なる位置になっているので、収容体20の内側の接着部である接着部21bと母乳パッド10の表面とが接着されている可能性がある。このため、使用者が、収容体20から母乳パッド10取り出すと、接着部21bに引っ張られて製品が破損するおそれがあるから、廃棄される(ST27)。
【0067】
このように、第2の検査装置60によれば、この個装収容体20の全体と一致する範囲を設定して撮像を行い母乳パッド10を収めた状態における収容体20と母乳パッド10との位置関係を光学的手段により検出することで、2つの母乳パッド10を収容体20に収容して個装した後においても、製品の破損のおそれのある不良品を製造工程の段階で、出荷包装される前に予め廃棄することができる。
尚、第2の検査装置60により工程を続けることにより(ST26)、図7において、各個装収容体20はさらに2つ折りにされて、包装工程に送られる。
【0068】
本発明は上述の実施形態に限定されない。
本発明の吸収性製品は、母乳パッドに限らず、生理用品等の2つの製品をひとつの収容体に個装するあらゆる場合に適用することができる。また、上述の母乳パッド10の本体18は、円形である必要はなく、他の形状であってもよいことは勿論である。また、本体18内の収容材料は、上述の説明以外のものであってもよい。
また、開封手段は、ミシン目に限らず、帯状体の幅方向に、単に切れ目を設けて構成してもよい。この場合、この切れ目にシールを貼りつけて封をしたり、切れ目部分の材料を僅かにオーバーラップしたりして開封手段としてもよい。
さらにまた、防水材11や表面材13、吸収体12は、上述の実施形態記載の材料以外の種々の材料を選択することができる。
画像処理の方法は、上述のようにしなくても、画像から他の寸法を計測して、同種の結果を得てもよい。撮像手段の種類によっては、透過光ではなく、反射光により撮像するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態の各構成部分を任意に選択して組み合わせてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、製造工程において、収容体と吸収性製品との位置ずれを発見して、破損の原因となる不良品を排除することができる。
また、本発明は、吸収性製品に設けられる剥離紙の位置ずれを発見して、破損を生じるおそれのある不良品を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸収性製品の一例としての母乳パッドの実施形態の概略斜視図である。
【図2】図1の収容体に母乳パッドを収容する状態を示す概略断面図である。
【図3】図1の母乳パッドの概略斜視図である。
【図4】図1の母乳パッドを装着した状態を示す概略断面図である。
【図5】図1の母乳パッドと下着との関係を示す概略正面図である。
【図6】図1の収容体に母乳パッドを収容した状態で二つ折りとした状態を示す概略断面図である。
【図7】図1の母乳パッドの製造装置の概略構成を示す図である。
【図8】図7の製造装置に設けられる第1の検査装置における検査方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7の製造装置に設けられる第1の検査装置の概略構成図である。
【図10】図7の製造装置に設けられる第1の検査装置による検査の様子を示す説明図である。
【図11】図7の製造装置に設けられる第1の検査装置の付近の工程を説明する概略平面図である。
【図12】図7の製造装置における個装工程において、収容体が個装単位毎に周縁を接着されている状態を示す概略平面図である。
【図13】図13より後段において、製品単位毎に切り離す状態を示す概略平面図である。
【図14】図7の製造装置に設けられる第2の検査装置における検査方法を説明するためのフローチャートである。
【図15】図7の製造装置に設けられる第2の検査装置の概略構成図である。
【図16】図7の製造装置に設けられる第2の検査装置による検査の様子を示す説明図である。
【図17】従来の母乳パッドの図で、(a)はその概略正面図、(b)はその概略側面図である。
【図18】従来の母乳パッドを2つ収容した個装収容体の構成を示す概略図である。
【図19】従来の母乳パッドの個装工程において、収容体が個装単位毎に周縁を接着されている状態を示す概略平面図である。
【図20】図19より後段において、製品単位毎に切り離す状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10・・・母乳パッド、11・・・防水材、11a・・・接着部、12・・・吸収体、13・・・表面材、15・・・ティシュー、20・・・収容体、21・・・上帯状体、21a・・・周縁、21b・・・接着部、22・・・下帯状体、22a・・・周縁、22b・・・接着部、24・・・ミシン目、30・・・製造装置、50・・・第1の検査装置、60・・・第2の検査装置。
Claims (8)
- 二つ折りにすることでほぼ半円形とされた2つの吸収性製品の各製品の曲面が列方向に向くようにして、列方向に連続して配置した状態で内部に収容するための収容体であって、
上下各1枚の帯状の部材の間に前記吸収性製品を挟みこんで収容すると共に、上下の帯状体の周縁に沿って互いに接着されており、
前記上下の帯状体が、
その長さ方向に沿った仮想の中心線に沿って、所定の幅の領域が、内部に収容した前記2つの吸収性製品の外縁位置を光学的に把握できる程度に透明に形成され、
前記透明な領域の両側の領域が、内部に収容した前記2つの吸収性製品の形態を外部から認識出来ない程度に不透明に形成されていて、
この不透明な領域の面積が、前記透明な領域の面積よりも大きくされており、
かつ、前記各吸収性製品の外面に設けた仮固定用の接着部が前記帯状体の内側の特定の領域に設けた剥離処理位置に貼着されていて、
前記透明に形成された領域を通して、前記2つの吸収性製品の前記列方向の各端部E1、E2、E3、E4が視認されるようにした
ことを特徴とする、吸収性製品の収容体。 - 吸収性製品の外側に位置させる防水材を、連続する帯状の材料として一方向に搬送し、
この防水材材料に所定のピッチで剥離紙を順次貼りつける工程と、
連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を貼り付けた後で、製品外形に対応した切断を行う工程と
を備える吸収性製品の製造工程における剥離紙固定位置の検査方法であって、
前記剥離紙の貼り付け後であって、前記切断前において、前記防水材材料に対して前記所定のピッチで固定された少なくとも2つの剥離紙を含む範囲を設定して撮像を行い、
取得した画像について、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法と、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較する
ことを特徴とする、検査方法。 - 前記防水材材料が光透過性の材料で形成されており、防水材材料の表裏の方向に光を透過させることにより、前記複数の寸法及びピッチ寸法を光学的に検出することを特徴とする、請求項2に記載した検査方法。
- 前記撮像が、この撮像工程よりも後工程である切断工程において、切断が行われるタイミングに合わせて行われることを特徴とする請求項2または3に記載した検査方法。
- 複数の原料を積層して製品単位に切断した後、収容体に完成した製品を収容する手段を備える吸収性製品の製造装置であって、
吸収性製品の外側に位置される積層材料の一部としての防水材を、連続する帯状の材料として一方向に搬送する手段と、
この防水材材料に所定のピッチで剥離紙を順次貼りつける手段と、
連続する帯状の防水材材料に前記剥離紙を貼り付けた後で、製品外形に対応した切断を行う手段と
前記剥離紙の貼り付け工程の後段であって、前記切断工程よりも前段において、前記防水材材料に貼られた少なくとも2つの剥離紙を含む範囲を設定して撮像する撮像手段と、
この撮像手段に対して、光透過性の材料で形成された前記防水材材料を隔てて裏面から照明光を照射する手段と、
取得した画像について、各剥離紙の形状に対応して予め定めた複数の寸法と、各剥離紙の間のピッチ寸法を規定値と比較する手段と
を含んでいることを特徴とする、吸収性製品の製造装置。 - 製造された吸収性製品を所定のピッチで搬送し、
前記吸収性製品を、少なくとも一部が光透過可能に形成された上下の帯状体の間に挟んで、各上下の帯状体の内面に設けた接着部により、各吸収性製品を仮固定した後、前記吸収性製品が列状に2つ連続して配置された状態で、上下の帯状体をその周縁に沿って互いに接着して個装を形成し、
この個装の全体と一致する範囲を設定して撮像を行い、
取得した画像に関して、前記収容体に固定されている前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法と、2つの吸収性製品の間のピッチ寸法を規定値と比較する
ことを特徴とする、検査方法。 - 前記上下の帯状体の前記光透過可能に形成された領域が、内部に前記吸収性製品を収容した状態で、表裏の方向に光を透過させることにより、前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法及びピッチ寸法を光学的に検出することを特徴とする、請求項6に記載した検査方法。
- 複数の原料を積層して製品単位に切断した後、収容体に完成した製品を収容する手段を備える吸収性製品の製造装置であって、
製造された吸収性製品を所定のピッチで搬送する手段と、
前記吸収性製品を、少なくとも一部が光透過可能に形成された上下の帯状体の間に挟んで、各上下の帯状体の内面に設けた接着部により、各吸収性製品を仮固定した後、前記吸収性製品が列状に2つ連続して配置された状態で、上下の帯状体をその周縁に沿って互いに接着して個装を形成する手段と、
この個装の全体と一致する範囲を設定して撮像する撮像手段と、
取得した画像に関して、前記収容体に固定されている前記2つの吸収性製品の列方向の各寸法と、2つの吸収性製品の間のピッチ寸法を規定値と比較する手段と
を備えることを特徴とする、吸収性製品の製造装置。
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